JP3097385B2 - 光ファイバアレイ - Google Patents

光ファイバアレイ

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JP3097385B2
JP3097385B2 JP05095177A JP9517793A JP3097385B2 JP 3097385 B2 JP3097385 B2 JP 3097385B2 JP 05095177 A JP05095177 A JP 05095177A JP 9517793 A JP9517793 A JP 9517793A JP 3097385 B2 JP3097385 B2 JP 3097385B2
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光並列伝送に用いるL
DアレイやPDアレイと結合する、光ファイバを精度良
く配置した光ファイバアレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、シリコン(以下、単にSiとい
う)をエッチング加工して形成したV溝で光ファイバを
挟み込んで位置決めする構造の光ファイバアレイが知ら
れている(1985年,10月発行、Journal
of Lighwave Technology vo
l.LT−3No.5,1159頁)。また、特開平4
−86802号公報には、2つのL字型磁石を対向させ
て光ファイバを挟み込む構造の光ファイバアレイが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ファイバガイ
ド用V溝は、Siエッチィング加工により形成している
ために、V溝先端で応力集中が発生し、Siアレイが欠
けてしまうという問題を有していた。また、LDアレイ
やPDアレイと光ファイバアレイを調心固定する場合
は、ハンダ接合やYAGレーザを用いるために、光ファ
イバアレイにも熱が伝導し、200℃以上に加熱され
る。
【0004】そのために、部品組立状態によりミクロン
オーダーで歪が発生し、結合部が劣化したり、光ファイ
バアレイ周辺の接着剤からガス発生が起こったり、或い
は結露して特性が劣化する等の問題を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の光
ファイバアレイが有していた課題、即ち エッチィン
グV溝Siの欠け、割れ、 光ファイバのハーメチィ
ックシールによる固定、 熱変形対策、 レンズ内
蔵光ファイバアレイなどについて種々検討した結果 、
【0006】(1) 外周部に金属スリーブの形成+光フ
ァイバ及び該プレートと金属スリーブの隙間の一断面は
すべてハンダでシール固定の組合せ、更に、(2) 研削
加工による光ファイバガイド溝の形成、(3) 完全なハ
ーメチィックシール固定のため上下プレートに隙間の形
成によりハンダ流入の容易さ、(4) 陽極接合による上下
の光ファイバアレイプレートの固定とハーメチィックシ
ール固定及び熱歪対策、(5) ハウジングにアンバー合
金を用いることによる低熱膨張対策、(6) GI光ファ
イバをSM光ファイバの先端に融着接続し、一定長の光
ファイバアレイ先端に設けることによりNAを変化させ
たり、コリメート光を形成できること、(7) カーボン
コートファイバを用いる熱歪対策とハンダ接合を可能と
する等の手段を講ずることにより、本発明を完成するに
至った。
【0007】すなわち、本発明は、基本的に下記の実施
態様に示される構造により特徴ずけられる。 光ファ
イバを位置決め保持する光ファイバアレイにおいて、光
ファイバガイド穴を形成する光ファイバアレイの上下プ
レートが陽極接合で接合されており、且つ光ファイバは
上下プレートから形成される光ファイバガイド穴に収納
され、その外周部に金属スリーブが形成された状態に
、光ファイバの先端から光ファイバガラス部の一部ま
でハンダで固定され、残部は有機接着剤で固定されてい
る光ファイバアレイを提供する。また、 (イ) ハンダと有機接着剤との境界部が、光ファイバア
レイの上面に設けた窓部或いは光ファイバの上面露出部
に設けてある点にも特徴を有する。 (ロ)光ファイバとしてカーボンコートファイバを用い
る点にも特徴を有する。また、 (ハ)ハンダがPb−Sn系合金であり、かつ添加材と
して少なくともZn、Sb、Al、Ti、Si、Cuの
いずれかである点にも特徴を有する。更に、
【0008】 光ファイバはシリコン、ガラス、セラ
ミック製等の上下プレートから形成されるガイド穴に収
納され、その外周部に金属スリーブが形成され、光ファ
イバ及び該プレートと金属スリーブの隙間の一断面はす
べてハンダでシール固定されている光ファイバアレイを
も提供する。また、 (イ)金属スリーブがNi−Fe系アンバー合金製であ
る点にも特徴を有する。また、 (ロ)光ファイバガイド穴から流入したハンダが、該プ
レートと金属スリーブの隙間に連続して流入している構
造になっている点にも特徴を有する。また、 (ハ)光ファイバをクランプする上下プレート間に隙間
がある点にも特徴を有する。また、
【0009】 光ファイバを保持するV溝の底部の少
なくとも片面はR面を有するアレイプレートにより構成
され、光ファイバがアレイプレートによりサンドイッチ
クランプされている光ファイバアレイをも提供する。ま
た、 (イ)V溝底部のRが5μm以上である点にも特徴を有
する。また、 (ロ)アレイプレートがSiで形成され、V溝面側が金
属コーティングされ、光ファイバの先端がハンダで上下
のアレイプレートと固定されている点にも特徴を有す
る。また、 (ハ)上下のアレイプレート外側に、上下プレート及び
光ファイバを加圧する板バネを備えている点にも特徴を
有する。また、 (ニ)該板バネがNi−Fe系アンバー合金である点に
も特徴を有する。更に、
【0010】 光ファイバガイド穴を形成する光ファ
イバアレイの上下プレートが陽極接合で接合されている
光ファイバアレイをも提供する。また、 (イ)光ファイバは、少なくとも一方がSiで形成さ
れ、他方がガラスまたはガラス薄膜を形成したSiで形
成されている点にも特徴を有する。また、 (ロ)光ファイバと上下ブレートとの隙間が、光ファイ
バとアレイプレートのV溝斜辺と光ファイバとの隙間よ
り大きい点にも特徴を有する。更に、
【0011】 光ファイバガイド穴を形成するアレイ
プレートの他に、Ni−Fe系アンバー合金が光ファイ
バ心線部固定部の一部に使用されている光ファイバアレ
イをも提供する。また、 (イ)アンバー合金プレートとアレイプレートが光ファ
イバ心線部を挟み込むように形成されている点にも特徴
を有する。また、 (ロ)アンバー合金が角スリーブ形状をしており、その
内部に光ファイバを保持するアレイプレートが一部挿入
されている点にも特徴を有する。更に、
【0012】 基幹光ファイバが単一モード光ファイ
バで構成され、その先端に一定長の分布屈折率型光ファ
イバが融着接続されて光ファイバアレイ先端部に位置決
め収納されている光ファイバアレイをも提供する。ま
た、 (イ)基幹光ファイバ、分布屈折率型光ファイバの少な
くとも一方がカーボン光ファイバである点にも特徴を有
する。また、 (ロ)少なくとも単一モード光ファイバと分布屈折率型
光ファイバとの融着部を位置決めする光ファイバアレイ
プレートの光ファイバガイド穴部が、他のガイド穴部よ
り大きく拡大されている点にも特徴を有する。更に、
光ファイバを固定する接着剤は、260℃×10秒の
加熱においてガス発生量が重量比1%以下である光ファ
イバアレイをも提供する。
【0013】以下、本発明を図面などを参考にして更に
詳細に説明する。図1は、本発明のサンドイッチ型光フ
ァイバアレイの構造を示す模式図である。図1−(イ)
はその横断面を示す模式図であり、図1−(ロ)は縦断
面図であり、図1−(ハ)はその斜視図である。図1に
おいて、1は光ファイバ、2はテープ状光ファイバ、3
はSiウエハー、4はV溝、5は窓部、6はハンダ、7
は心線部、8はアンバー合金ハウジング、9はアンバー
合金角スリーブ、10は耐熱性接着剤である。
【0014】図2は、図1のサンドイッチ型光ファイバ
アレイに限定されずに、光ファイバ及び上下プレート2
0と金属スリーブ21との隙間形成によるハンダ固定の
状態を示す光ファイバアレイの構造を示す模式図であ
る。
【0015】図2−(イ)はその横断面を示す模式図で
あり、図2−(ロ)は図2−(イ)におけるA−A’の
縦断面図であり、図1−(ハ)はその光ファイバアレイ
のLDモジュール固定の状態を示す模式図である。図2
において、1は光ファイバ、3はSiウエハー、6はハ
ンダ、7は心線部、8はアンバー合金ハウジング、10
は耐熱性接着剤、20は上下プレートの隙間、21は角
スリーブ又はプレススリーブである。
【0016】図3は、本発明の光ファイバアレイに用い
るバネ性スリーブ及びSiウエハー加工の状況を示す模
式図である。図3−(a)は角スリーブ型バネ性スリー
ブの斜視図を示し、図3−(b)はプレス型バネ性スリ
ーブの斜視図を示し、図3−(c)は加工に供するSi
ウエハーのV溝形成を示す斜視図並びにダイヤモンド製
V字ブレードを用いるV溝の研削加工の状態を示す概略
図であり、図3−(d)はV溝形成したSiウエハーの
切断処理の状態を示す斜視図である。図3において、3
はSiウエハー、4はV溝、5は窓部、11はダイヤモ
ンド製V字ブレードである。
【0017】図4は、本発明の陽極接合型光ファイバア
レイの構造を示す模式図である。図4において、2はテ
ープ状光ファイバ、3はSiウエハー、4はV溝、5は
窓部、12はプレート型アンバー合金、13は陽極接合
面、14はガラスまたはガラス蒸着したSiウエハーで
ある。
【0018】図5−(イ)〜(ニ)は、本発明の陽極接
合型光ファイバアレイにおける各種V溝構成例を示すS
iウエハーの横断面を示す断面図である。図5におい
て、1は光ファイバ、3はSiウエハー、4はV溝、1
4はガラスまたはガラス蒸着したSiウエハーである。
【0019】図6は、本発明の先端分布屈折率型SM光
ファイバアレイの外観を示す模式図である。図6−
(イ)はその平面図であり、図5−(ロ)は縦断面図で
ある。図6において、2’は多心光ファイバテープ、1
5はGI光ファイバ、16はSM光ファイバ、17は融
着部対応V溝拡大部、18はV溝アレイプレートであ
る。
【0020】(1)ハーチックシール: LDアレイモジュール等の信頼性は管理上重要な課題で
あるが、光ファイバをハンダ固定することにより実現で
きる。また、ハンダが光ファイバ被覆部まで接触する
と、被覆が溶解し、多量のガス発生が生じるので、ハン
ダは光ファイバガラス部のみを固定するのが良い(実施
態様)。
【0021】ハンダは超音波振動を与えながら光ファイ
バ先端から送り込むのが普通であるが、その後の被覆部
の接着固定時に空気逃げを実現するには、エアベントが
必要であり、そのために、例えば図1の(ロ)に示すよ
うに窓部5或いは光ファイバの露出部を設けておくと良
い〔実施態様−(イ)〕。即ち、窓部5或いは光ファ
イバの露出部でハンダと接着剤の境界を作ることにな
る。さらに、このような窓部或いは光ファイバの露出部
を設けておく効果として、更に窓部或いは光ファイバの
露出部で隙間が広がるので、ハンダ上昇の上限ストップ
になるし、従って光ファイバの位置制御につながる。
【0022】ところで、光ファイバはハンダ固定時に2
00℃以上の熱作用を受けるので、光ファイバ表面のク
ラックが急成長し、光ファイバが破断し易くなるが、光
ファイバとして予めカーボンコートしてあるものを用い
ると、クラックの成長を抑制できる〔実施態様−
(ロ)〕。
【0023】そのためには、光ファイバを構成するガラ
スの接合に適するハンダが必要である。そのハンダとし
て通常のPb−Sn系合金に、Zn、Sb、Al、T
i、Si、Cuなどの添加材を加えることにより、酸素
を媒介にした接合が可能となる〔実施態様−
(ハ)〕。
【0024】その場合に、ハンダに対する上記添加材の
配合量はハンダ100重量部当たり0.01〜5重量
部、好ましくは0.05〜1.5重量部である。添加材
の配合量が0.01重量部未満の場合、ガラスに対する
充分な接合力が得られないし、また5重量部を越えて配
合しても接合力が向上しないし、むしろハンダ自体の性
状を損なう。
【0025】光ファイバアレイは、LDモジュールにハ
ンダで固定するが、完全にハーメチィックシールが必要
とする場合には、図2に示されるように角スリーブ又は
プレススリーブ21とSiウエハー3やガラスアレイ1
4との隙間20が重要である。
【0026】そこで、図2−(イ)、(ロ)に示すよう
に光ファイバ先端から注入したハンダ6がこの隙間20
に回り込むように設計しておけば、A−A’断面は完全
にハーメチィックシールされ、LDモジュールと角スリ
ーブ又はプレススリーブ21の外周をハンダでシール固
定するようにすると、図2−(ハ)に示すように全体を
ハーメチィックシールすることができる。すなわち、上
下プレートに隙間20があると、ハンダがスリーブに流
入し易いものである〔実施態様、−(イ)、
(ロ)、(ハ)〕。
【0027】接着剤も耐熱性がもちろん要求され、26
0℃×10秒の加熱で重量比減1%を越えるものはLD
レンズ等に再付着して劣化の恐れがあるので、260℃
×10秒の加熱でガス発生量が重量比1%以下である接
着剤、例えばエポキシ系接着剤が望ましい(実施態様
)。
【0028】(2)光ファイバアレイ構造: 図1の(ロ)に示すように、アンバー合金で同様にハウ
ジングを形成し、窓部5或いは光ファイバの上面露出部
を作るとハンダ固定も容易になる〔実施態様−
(イ)〕。光ファイバアレイ構造とは、基本的に図1に
示すサンドイッチ型と図3に示す陽極接合型とに区分さ
れる。
【0029】サンドイッチ型とは、図5に示されるよう
にSi−V溝のアレイプレート18で光ファイバを挟み
込む構造である(実施態様)。この場合、光ファイバ
を保持するV溝の底部の少なくとも片面はR面を有する
アレイプレートにより構成されている必要がある。すな
わち、Si−V溝のアレイプレート18、18のV溝の
底部は両面がR面を有しても或いは片面のみR面を有し
ており他の面がフラットであっても同様の効果が期待で
きる。更にその外周よりアンバー合金でバネ加圧するこ
とにより光ファイバの組立てが容易になる〔実施態様
−(ハ)〕。
【0030】アンバー合金は、Ni−Fe系合金である
〔実施態様−(ニ)〕。例えば、42%Niの場合に
熱膨張率が4.4×10−6(30〜300℃)で小さ
く、36%Niの場合に熱膨張率が2.0×10−6
度まで低膨張化できて、光ファイバアレイをLDモジュ
ールに固定する時に、熱を印加しても変形が少ないとい
う利点を有している。
【0031】図2−(b)に示すように、プレス成形し
たバネ性スリーブにしても良いしまた角スリーブにして
用いても良い〔実施態様−(ロ)〕。更に、図2の
(c)に示すように、アレイV溝をダイヤモンド刃を用
いた研削加工で形成することにより、V溝底部に5μm
以上のR部を付けることができる〔実施態様−
(イ)〕。
【0032】そのために、従来のエッチィングV溝では
応力集中欠けが多発していたのを防止できる。 図
(C)では、V字ダイアモンドブレード(刃)を用いて
ウエハーに連続加工したチップをひっくり返している状
態を示す。特に、図の(d)に示すように、連続加工
したチップをひっくり返して光ファイバをサンドイッチ
するので、同一ピッチで高精度に位置決めできる〔実施
態様−(ロ)〕。
【0033】図に陽極接合型の光ファイバアレイ外観
図を示すが、上下アレイを完全に一体化できるので、側
面のハーメッチシールは完全になる〔実施態様−
(ニ)〕。陽極接合はシリコンウエハー(単にSiとい
う)3とパイレックスガラス、アミノ珪酸ガラス等のガ
ラス又はガラス蒸着したSi14等を接合し、約400
℃、1000V程度印加することにより接合を行うもの
である〔実施態様、−(イ)〕。
【0034】光ファイバと上下プレートとの隙間が、光
ファイバとアレイプレートのV溝斜辺と光ファイバとの
隙間より大きいようにすることが望ましい〔実施態様
−(ロ)〕。このように光ファイバと上下プレートとの
隙間が、光ファイバとアレイプレートのV溝斜辺と光フ
ァイバとの隙間より大きくないと、高精度位置決めの点
で好ましくない。
【0035】ガラス14内部のNaイオンが電界により
移動し、Si−O結合が発生する。SiとSiを結合す
る場合は、図に示されるように片面のSiにガラスを
薄膜蒸着したもの14を用いると、50〜60Vの低電
圧でも接合できる。この場合に、予め上下プレート12
を陽極接合した後に、光ファイバ1を挿入することにな
り作業が楽にできる〔実施態様−(イ)〕。
【0036】図4(イ)〜(ニ)に示すように、陽極接
合型光ファイバアレイにおけるV溝形状は各種タイプに
適用できる。特に、V溝に光ファイバを押しつけて固定
する場合は、上プレートと光ファイバのクリアランスを
大きく取れ、挿入作業性もより楽になる〔実施態様、
−(ロ)〕。また、ガラス14は透明なのでハンダ充
填具合の観察も容易になる。また、次に説明するよう
に、図5に示されるGI光ファイバ15付きSM光ファ
イバ16の位置確認も容易になる(実施態様)。
【0037】(3)LDアレイモジュール: また、 光ファイバガイド穴を形成するアレイプレート
の他に、Ni−Fe系アンバー合金が光ファイバ心線部
固定部の一部に使用されている光ファイバアレイとする
のが望ましい(実施態様)。
【0038】Ni−Fe系アンバー合金が光ファイバ心
線部固定部の一部に使用されていないと、熱変形歪みの
点で好ましくない。更に、アンバー合金プレートとアレ
イプレートが光ファイバ心線部を挟み込むように形成さ
れるのが望ましい〔実施態様−(イ)〕。この場合
に、この構造を採用することにより剛性向上の点で良
い。
【0039】また、アンバー合金が角スリーブ形状を
し、かつその内部に光ファイバを保持するアレイプレー
トが一部挿入されるようにすることにより、信頼性の点
で良い〔実施態様−(ロ)〕。
【0040】LDアレイモジュールに光ファイバアレイ
を調心結合する際に、集光用には従来はセフォックレ
ンズ(商品名)を用いて個別に作成していたために、L
Dとセフォックレンズ調心固定及びセフォックレン
ズと光ファイバアレイとの調心固定という2段階の調心
を実施していた。そのために、作業が大変でコストアッ
プとなり、かつ損失増も大きかった。
【0041】本発明では、図に示されるように前述し
た光ファイバアレイにGI光ファイバ15を一定長融着
したSM光ファイバ16を用いることにより、NAの変
換や光のコリメート系などの目的に応じて光処理を光フ
ァイバアレイに内蔵した形で実現できる(実施態様
)。
【0042】GI光ファイバ15とSM光ファイバ16
とは融着接続時に自動調心して融着する。外径は等しい
方が好ましいが、20〜30%程度の差は、融着時にガ
ラスの自己調心が作用するので問題は少ない。
【0043】なお、同様に、カーボンコート光ファイバ
を用いると信頼上好ましい〔実施態様−(イ)〕。こ
の場合に、融着時の熱でカーボンを除去をすることによ
り、GI光ファイバ15とSM光ファイバ16の融着部
が容易に識別でき、画像処理を用いた自動切断、研磨シ
ステムもやり易くなる〔実施態様〕。
【0044】GI光ファイバ16は目的に応じてΔnや
コア径を設定すればよく、専用のものを用意するとよ
い。外径まで全てコア材でも勿論構わない。また、融着
部はサブミクロンオーダーで外径が変化する場合が多い
ので、図に示すように、ガイド溝(融着部対応V溝拡
大部)17に逃げ部を作っておくと、高精度な位置決め
をやり易い〔実施態様−(ロ)〕。逃げ部をSM光フ
ァイバ16側全体に拡げてもよい。先端のGI光ファイ
バ15を正確に位置決めすればよい。
【0045】なお、光ファイバ位置決めに関しては、多
心光コネクタ等でも実施されているが、本発明では調心
永久固定でかつハーメチックシールを実現するものであ
り、従来の多心光コネクタとは全く異なるものである。
【0046】
【実施例】本発明は下記の実施例により具体的に説明す
るが、これらは本発明の範囲を制限しない。シリコンウ
エハーにダイアモンドブレードでV溝加工を行い、サン
ドイッチ型と陽極接合型のアレイプレートを作成した。
V溝の偏心は±0.3μmで加工した。
【0047】また、図1に示すようにアンバー合金を用
いてハウジングをそれぞれ作成し、光ファイバをSb−
Pb系合金でZn、Sb、Al、Ti等を含有するハン
ダで先端を約4mm程度固定し、他の部分をエポキシ系
耐熱性接着剤(260℃×10秒加熱下のガス発生量が
0.1%である)でアンバー合金窓部5より注入して固
定した。
【0048】光ファイバはカーボンコートされた18心
光ファイバであり、ピッチは250μmのもので実施し
た。また、光ファイバ外径は125±0.3μmのもの
を使用し、コア偏心もすべて0.3μm以内のものを用
いて組立後、1心と18心目を基準にして他の光ファイ
バの偏心を測定すると、平均0.4μmで最大でも0.
8μmとすべて1.0μm以内に抑えることができた。
【0049】陽極接合型では、シリコンウエハーとパイ
レックスとを400℃、1000Vで接合した。また、
サンドイッチ型では、V溝底部Rは20μmのサイズで
加工したので、取扱時や衝撃テストでも割れるものは1
ケもなかった。
【0050】
【発明の効果】以上の通り、本発明の特定の光ファイバ
アレイの構造を採用したので、以下の効果が得られる。
光ファイバアレイの外周を金属スリーブで覆ったの
で、ハンダによる気密固定が容易になる。 光ファイ
バアレイの一断面がすべてハンダでシール固定されるの
で、ハーメチックシールを実現できる。 金属スリー
ブとしてアンバー合金を用いることにより、熱変形を低
減できる。 R付きV溝ガイドを用いるので、シリコ
ンウエハーの割れを防止でき、量産性の高いV溝加工の
光ファイバアレイにできる。 レンズ内蔵の光ファイ
バアレイとすることにより、従来のLDモジュールとの
調心工程を1回で完了できる。
【0051】 カーボンコートファイバを用いること
により、信頼性の高い光ファイバアレイが得られる。
陽極接合型光ファイバアレイにより、側面ハーメチッ
クシールをより確実にし、熱変形しにくい構造を実現し
た。 アンバー合金ハウジングでサンドイッチアレイ
を加圧することにより、光ファイバの取付けが容易にな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサンドイッチ型光ファイバアレイの構
造を示す模式図である。
【図2】図2は、光ファイバ及び上下プレートと金属ス
リーブの隙間形成によるハンダ固定の状態を示す光ファ
イバアレイの構造を示す模式図である。
【図3】本発明の光ファイバアレイに用いるバネ性スリ
ーブ及びSiウエハー加工の状況を示す模式図である。
【図4】本発明の陽極接合型光ファイバアレイの構造を
示す模式図である。
【図5】本発明の陽極接合型光ファイバアレイにおける
各種V溝構成例を示すSiウエハーの状態を示す断面図
である。
【図6】本発明の先端分布屈折率型SM光ファイバアレ
イの外観を示す模式図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ 1’カーボンコート型光ファイバ 2 テープ状光ファイバ 2’多心光ファイバテープ 3 Siウエハー 4 V溝 5 窓部 6 ハンダ 7 心線部 8 アンバー合金ハウジング 9 アンバー合金角スリーブ 10 耐熱性接着剤 11 ダイヤモンド製V字ブレード(刃) 12 プレート型アンバー合金 13 陽極接合面 14 ガラス又はガラス蒸着したSiウエハー 15 GI光ファイバ 16 SM光ファイバ 17 融着部対応V溝拡大部 18 V溝アレイプレート 20 上下プレートの隙間 21 角スリーブ又はプレススリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−115108(JP,A) 特開 平1−229207(JP,A) 特開 平4−265477(JP,A) 特開 平1−72104(JP,A) 特開 平2−13911(JP,A) 実開 平1−94905(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 - 6/54

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを位置決め保持する光ファイ
    バアレイにおいて、光ファイバガイド穴を形成する光フ
    ァイバアレイの上下プレートが陽極接合で接合されてお
    り、且つ光ファイバは上下プレートから形成される光フ
    ァイバガイド穴に収納され、その外周部に金属スリーブ
    が形成された状態にて、光ファイバ及び該プレートと金
    属スリーブの隙間の一断面はすべてハンダでシール固定
    されていることを特徴とする光ファイバアレイ。
  2. 【請求項2】 光ファイバを位置決め保持する光ファイ
    バアレイにおいて、光ファイバは、少なくとも一方にガ
    イド溝を有する上下プレートに挟まれた状態にて収納さ
    れ、その外周部に金属スリーブが形成された状態にて
    光ファイバ及び該プレートと金属スリーブの隙間の一断
    面はすべてハンダでシール固定されていることを特徴と
    する光ファイバアレイ。
  3. 【請求項3】 ファイバの先端から光ファイバガラス
    部の一部までハンダで固定され、残部は有機接着剤で固
    定されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイ
    バアレイ。
  4. 【請求項4】 光ファイバアレイプレートは、少なくと
    も一方がSiで形成され、他方がガラス又はガラス薄膜
    を形成したSiで形成されていることを特徴とする、請
    求項1又は3記載の光ファイバアレイ。
  5. 【請求項5】 ハンダと有機接着剤との境界部が、光フ
    ァイバアレイの上面に設けた窓部或いは光ファイバの上
    面露出部に設けてあることを特徴とする、請求項3記載
    の光ファイバアレイ。
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