JPH07203195A - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JPH07203195A
JPH07203195A JP5353694A JP35369493A JPH07203195A JP H07203195 A JPH07203195 A JP H07203195A JP 5353694 A JP5353694 A JP 5353694A JP 35369493 A JP35369493 A JP 35369493A JP H07203195 A JPH07203195 A JP H07203195A
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JP
Japan
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Application number
JP5353694A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Kootani
貞夫 古尾谷
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH07203195A publication Critical patent/JPH07203195A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙幣や有価証券などの複写禁止原稿の複写に
よる偽造行為自体の抑止効果を備える複写装置を提供す
る。 【構成】 原稿を読み取り、電気的画像データに変換す
る画像読み取り手段1と、この画像読み取り手段1から
の画像データを受け、前記原稿が複写禁止原稿であるか
を検知する検知手段4と、この検知手段4において、画
像読み取り手段1で読み取った原稿が複写禁止原稿であ
ると検知したとき、その検知出力に基づいて、原稿の取
り出しを不能にする手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば紙幣や有価証
券などの複写禁止原稿の画像を検知できる検知手段を有
する複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー複写機の高画質化に伴い、
紙幣や有価証券等についての偽造の危惧が生じている。
そこで、最近のカラー複写機は、これら紙幣や有価証券
等は複写禁止原稿として、その複写を阻止するようにし
ている。すなわち、複写装置に、複写しようとする原稿
が上記のような複写禁止原稿であるか否かを検知する複
写禁止原稿検知装置を搭載し、この複写禁止原稿検知装
置で複写禁止原稿を検知したときは、複写プロセスを停
止したり、特定の1色のべた塗り等、原稿と著しく異な
る複写画像を出力するなどのように出力画像を加工し
て、実質的に、その複写禁止原稿の複写を阻止し、偽造
を防止している(特開平2-73284 号公報、特開平2-8357
1 号公報、特開平2-90188 号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、複写禁止原稿の複写は阻止すること
ができるが、偽造行為を行おうとした者は、その行為を
咎められることなく、当該複写禁止原稿を複写装置から
取り出して、その場から立ち去ることが可能である。こ
のため、だれでも安易に偽造行為を試みることができ、
偽造行為自体を事前に抑止する効果を期待することがで
きないという欠点がある。
【0004】この発明は、上記の欠点を回避すべく、偽
造行為自体の抑止効果を期待できる複写装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明においては、後述の図1の実施例の参照符
号を対応させると、原稿を読み取り、電気的画像データ
に変換する画像読み取り手段1と、この画像読み取り手
段1からの画像データを受け、前記原稿が複写禁止原稿
であるかを検知する検知手段4と、前記検知手段4にお
いて、前記画像読み取り手段1で読み取った原稿が前記
複写禁止原稿であると検知したとき、その検知出力に基
づいて、前記複写禁止原稿の取り出しを不能にする手段
とを備えることを特徴とする。
【0006】
【作用】この発明においては、複写禁止原稿を複写しよ
うとした場合、その複写禁止原稿が検知手段4により検
知され、その検知出力に基づいてその複写禁止原稿の取
り出しを不能にする手段が働く。このため、偽造を行お
うとした者が、その複写禁止原稿を取り出すことができ
なくなり、複写禁止原稿は複写装置に回収管理されるの
で、偽造行為自体の抑止効果を期待できる。
【0007】
【実施例】以下、この発明による複写装置の一実施例
を、図を参照しながら説明する。
【0008】図1はこの発明の一実施例であるカラー複
写機の全体のブロック図、図2はその機構部を示すもの
である。
【0009】この例のカラー複写機は、図1に示すよう
に、原稿の画像読み取り装置部1と、読み取ったカラー
画像の情報を用紙に転写するための画像情報に変換する
画像処理装置部2と、カラー画像の用紙への転写を行な
う画像出力装置部3と、画像読み取り装置部1で読み取
った原稿が、複写禁止原稿であるか否かを検知する複写
禁止原稿検知装置部4と、カラー複写機全体を制御する
制御装置部5と、ユーザーインターフェース6とから構
成される。
【0010】画像読み取り装置部1と、画像処理装置部
2と、画像出力装置部3との機構的な構成は、図2に示
す通りである。なお、図2では、複写禁止原稿検知装置
部4と、制御装置部5と、ユーザーインターフェース6
は省略してある。
【0011】画像読み取り装置部1は、図2に示すよう
に、プラテンガラス1aと、例えばハロゲンランプから
なる光源1bと、ミラー1c、1d、1e、レンズ1f
と、例えばCCDからなるイメージセンサ(ラインセン
サ)1gとを備える。
【0012】光源1b及びミラー1cは全速キャリッジ
(図示せず)に取り付けられ、ミラー1d、1eは半速
キャリッジ(図示せず)に取り付けられている。そし
て、全速キャリッジをプラテンガラス1aの下面に沿っ
てイメージセンサ1gの電気的走査方向に直交する方向
に移動させると共に、半速キャリッジを全速キャリッジ
の半分の速度で同方向に移動させ、プラテンガラス1a
上に載置された原稿の画像を例えば1インチ当たり40
0ドット(400dpi)の解像度で読み取るようにし
ている。
【0013】この場合、画像読み取り装置部1におい
て、読み取り時には、例えば原稿が白黒かカラーかの判
別などのためのプリスキャンを行った後、本スキャンを
行う。そして、各スキャンにおいて、プラテンガラス1
a上に載置された原稿を、光源1bで照射し、反射光を
ミラー1c、1d、1eで反射させ、レンズ1fにより
イメージセンサ1gに結像させる。実際的には、レンズ
1fからの光はカラーフィルタで光の3原色である赤
(R)、緑(G)、青(B)に色分割されて、それぞれ
の色光用のイメージセンサに入射して結像され、カラー
画像の画像情報が読み取られる。
【0014】そして、画像読み取り装置部1は、読み取
ったカラー画像の画像情報、すなわち光の3原色信号の
それぞれをアナログアンプで増幅した後、A/D変換
し、各階調のデジタル画像データ(光の3原色データ)
に変換し、画像処理装置2に出力する。
【0015】また、画像読み取り装置部1おいて、1P
は、プラテン・カバーである。このプラテン・カバー1
Pは、図3に示すように、蝶番部材1h、1iにより、
複写機上天板1jに対して、開閉自在に取り付けられて
いる。図示しないが、画像読み取り装置部1には、この
プラテン・カバー1Pが閉じているか否かを検出するセ
ンサが設けられている。
【0016】そして、画像読み取り装置部1には、図3
において〜で示す位置のうちのいずれか一箇所ある
いは複数箇所に、プラテン・カバー1Pを開けることが
できないようにロックするロック機構が設けられてい
る。このロック機構のロックの解除は、複写機の管理者
またはサービスマンなどの特定の者が、暗証番号やパス
ワードをユーザーインターフェース6より入力すること
により、あるいは鍵を複写機の所定の差し込み部に差し
込むことにより、行うことができるようにされている。
鍵はいわゆるメカ式のものでも、また、電子式のもので
もよい。
【0017】図4は、ロック機構の一実施例である。す
なわち、この例では、複写機上天板1jの直下には、回
転軸11に取り付けられた鉤状レバー12が設けられ
る。そして、鉤状レバー12の回転軸11にはギア13
が取り付けられ、例えばステップモータからなるロック
機構駆動用モータ14の回転軸15に取り付けられたギ
ア16と噛み合うようにされている。モータ14は、モ
ータ駆動回路17により駆動されて、図4の矢印Aの方
向及びその逆方向に回転可能である。
【0018】一方、プラテン・カバー1P側には、この
鉤状レバー12が図4の一点鎖線で示す位置まで回転し
たとき、これと係合する突起18が設けられる。鉤状レ
バー12が一点鎖線の位置まで回動して突起18と係合
した状態では、プラテン・カバー1Pは、開けることが
できなくなる。
【0019】後述するように、モータ駆動回路17は、
制御装置部5からロック信号を受けたときは、モータ1
4を矢印Aの方向に回転させる。すると、モータ軸15
の回転は、ギア16及びギア13を介して鉤状レバー1
2に伝達され、鉤状レバー12は矢印Bの方向に回転し
てプラテン・カバー1Pの突起18に係合し、プラテン
・カバー1Pは開くことができなくなる。また、モータ
駆動回路17は、制御装置部5からロック解除信号を受
けたときは、モータ14を矢印Aとは逆方向に回転させ
る。すると、鉤状レバー12は矢印1Bの方向とは逆方
向に回転してプラテン・カバー1Pの突起18と鉤状レ
バー12との係合が解除され、鉤状レバー12は、図4
の実線の位置に戻り、プラテン・カバー1Pは開くこと
ができるようになる。
【0020】後述するように、制御装置部5は、プラテ
ン・ガラス1aの上に載置された原稿が複写禁止原稿で
あったと判別したときに、ロック信号をモータ駆動回路
17に供給し、ユーザー・インターフェース6から暗証
番号やパスワードが入力されたとき、ロック解除信号を
モータ駆動回路17に供給する。なお、ユーザー・イン
ターフェース6に鍵穴を設け、これに鍵が挿入されたと
き、制御装置部5は、ロック解除信号をモータ駆動回路
17に供給するように構成することもできる。
【0021】次に、画像処理装置部2は、画像読み取り
装置部1からの、R、G、Bの3原色画像データに対し
て、色や階調、精細度、画質、再現性を高めるための各
種の変換、シェーディング補正などの補正処理、編集処
理等の種々の処理を行い、トナーの原色K(ブラッ
ク)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)
の信号(プロセスカラーの階調トナー信号)に変換す
る。そして、このプロセスカラーの階調トナー信号を、
オン/オフの2値化トナー信号に変換して画像出力装置
部3に出力する。
【0022】画像出力装置部3は、画像処理装置2から
順次送られてくるトナーの原色K、Y、M、Cの画像デ
ータを、図2に示すように、レーザービーム走査装置3
aで光信号に変換する。レーザービーム走査装置3a
は、赤外半導体、レーザー、レンズ、ポリゴンミラーに
より構成され、光信号は、スポット光となって感光体ド
ラム3bを走査する。
【0023】感光体ドラム3bは、帯電器3cにより帯
電されており、光信号により静電潜像が形成される。潜
像はロータリー現像器3d上の2成分磁気ブラシ現象に
よりトナー像となり、これが用紙トレイ3eから搬送し
て転写ドラム3f上に吸着させた用紙上に転写される。
転写後、感光体ドラム3bはクリーナー3gで余分なト
ナーをクリーニングする。この工程をK、Y、M、Cの
順に繰り返し、用紙上に多重転写し、転写ドラム3fよ
り用紙を剥奪し、定着器3hでトナーを定着し排出す
る。
【0024】また、画像処理装置部2において、シェー
ディング補正、入力階調補正などの補正処理がなされた
カラー画像信号は、複写禁止原稿検知装置部4に供給さ
れる。複写禁止原稿検知装置部4は、この例では、複写
禁止原稿検知回路41と、複写禁止原稿画像メモリ42
を備える。複写禁止原稿画像メモリ42には、この例で
は紙幣、有価証券等の偽造が阻止されるべき複写禁止原
稿の画像パターン情報が記憶されている。
【0025】複写禁止原稿検知回路41は、複写禁止原
稿画像メモリ42に記憶されている画像パターン情報
と、画像処理装置部2からの画像読み取り装置部1で読
み取られた原稿の画像情報とのパターンマッチングを行
ない、両者の適合度合を示す適合度データを画像処理装
置2に出力する。
【0026】画像処理装置部2は、この適合度データを
予め定められた所定のスレッショールドと比較して、ス
レッショールド値以上であるかどうかを判定し、その判
定出力情報を制御装置部5に送信する。
【0027】制御装置部5は、この判定情報から原稿が
複写禁止原稿であるかどうかを判別し、原稿が複写禁止
原稿でないと判別したときは、複写を許可し、原稿が複
写禁止原稿であると判別したときは、複写を不許可とす
る。そして、複写不許可のときは画像出力装置部3に制
御信号を送り、例えばC(シアン)色一色のベタ塗りの
出力画像を出す等のように、原稿と著しく異なる複写を
行なわせ、偽造を防止する。原稿と異なる複写を行わせ
る代わりに画像形成プロセスを停止させてもよい。
【0028】制御装置部5は、また、原稿が複写禁止原
稿であると判別したときは、前述したように、画像読み
取り装置部1のロック機構駆動用モータ14のモータ駆
動回路17にロック信号を送出する。
【0029】ユーザーインターフェース6は、テンキー
やコピーボタン等のキー操作部及びLCD(液晶ディス
プレイ)、あるいは蛍光表示管等の表示部と、タッチパ
ネルとで構成される。なお、この例では、このユーザー
インターフェース6には、音声メッセージの出力手段で
あるスピーカ及び警告音出力用のブザーも含まれる。
【0030】ユーザーは所望の機能を選択して、その実
行条件を、このユーザー・インターフェース6のタッチ
パネルより指示する。LCD等の表示部には、複写機の
動作状況が表示される。また、前述したように、プラテ
ン・カバー1Pを開けることができないようにするロッ
ク機構を解除するための暗証番号やパスワードは、複写
機の管理者やサービスマンが、このユーザー・インター
フェース6より入力する。これら暗証番号やパスワード
がユーザー・インターフェース6より入力されると、制
御装置部5は、ロック解除信号を画像読み取り装置部1
のモータ駆動回路17に送出する。
【0031】なお、暗証番号やパスワードを入力するの
ではなく、鍵穴に鍵を差し込んだときに、制御装置部5
からロック解除信号を発生させるようにする場合には、
ユーザー・インターフェース6には、鍵穴が設けられる
と共に、鍵穴に鍵が差し込まれたことを検知するセンサ
あるいはスイッチが設けられ、これら検知センサや検知
スイッチによる鍵挿入検知出力が制御装置部5に供給さ
れるものである。
【0032】次に、以上説明した実施例の動作を、図5
のフローチャートを参照しながら説明する。
【0033】まず、ユーザーは画像読み取り装置部1の
プラテン・カバー1Pを開けて、原稿をプラテン・ガラ
ス1a上にセットする(ステップS1)。次に、ユーザ
ーがユーザー・インターフェース6よりコピー開始キー
を押す(ステップS2)。すると、このコピー開始キー
の操作情報が制御装置部5に送られ、制御装置部5は、
画像読み取り装置部1に制御信号を送り、画像読み取り
装置部1は、プリスキャンにより原稿の読み取りを行
う。画像読み取り装置部1で読み取られた原稿の画像情
報は、画像処理装置部2を介して複写禁止原稿検知装置
部4に送られ、前述したようにして、原稿が複写禁止原
稿か否かの判定信号が制御装置部5に送られる(ステッ
プS3)。
【0034】このステップS3において、セットされた
原稿が複写禁止原稿でないと判別されたときには、ステ
ップS9に進み、画像読み取り装置部1で本スキャンを
行い、通常の正常複写動作を行い、終了する。
【0035】一方、ステップS3において、セットされ
た原稿が複写禁止原稿であると判別されたときには、ス
テップS4に進み、制御装置部5は、画像読み取り装置
部1のプラテン・カバー1Pが閉じているか否かを検出
する前述した図示しないセンサに基づいてプラテン・カ
バー1Pが閉じているか否かの判別を行う。そして、プ
ラテン・カバー1Pが開いていた場合には、ステップS
5に進んで、ユーザー・インターフェース6において、
プラテン・カバー1Pを閉じるように促す警告音を発生
させ、あるいはLCDにその旨のメッセージを表示す
る。ステップS5では、警告音発生とメッセージ表示と
を併せて行ってもよい。
【0036】次に、ステップS6に進んで、再度コピー
開始キーを押すように促すメッセージをユーザー・イン
ターフェース6のLCDに表示、あるいは音声メッセー
ジとして出力し、ステップS2に戻る。
【0037】ステップS4において、プラテン・カバー
1Pが閉じていると判別されたときには、ステップS7
に進み、制御装置部5は、ロック信号を画像読み取り装
置部1のモータ駆動回路17に送り、モータ14を駆動
して鉤状レバー12を回動させて、プラテン・カバー1
Pの突起18と係合させ、プラテン・カバー1Pを開く
ことができないようにロックする。
【0038】次に、ステップS8に進んで、ユーザー・
インターフェース6において、複写機の管理責任者、あ
るいはサービスマンを呼ぶように促す警告音を発生さ
せ、あるいは、警告音に代えて、または警告音と共に、
LCDにその旨のメッセージ表示を行い、終了する。
【0039】以上により、原稿は、複写機内に閉じ込め
られ、複写を行おうとした者は、原稿を取り出すことが
できなくなり、また、複写機は、この複写禁止原稿を取
り出すまでは、使用ができなくなる。そして、管理責任
者やサービスマンが暗証番号やパスワードをユーザー・
インターフェース6から入力すると、あるいは、鍵穴に
鍵を差し込むと、前述したように、制御装置部5は、画
像読み取り装置部1のモータ駆動回路17にロック解除
信号を送るので、プラテン・カバー1Pのロックは解除
され、その開閉ができるようになり、複写機の使用が可
能になる。
【0040】図6は、ロック機構の他の実施例を示すも
のである。この例は、複写機上天板1jの直下に、回転
軸111に取り付けられた鉤状レバー112が設けられ
ると共に、プラテン・カバー1P側にも回転軸113に
取り付けられた鉤状レバー114が設けられ、かつ、図
7に示す状態で互いに係合することができるように、そ
れぞれ取り付けられる。
【0041】そして、回転軸111及び113には、そ
れぞれゴムなどの弾性体からなるローラ115及び11
6が取り付けられる。また、ローラ115と圧接すると
共に、プラテン・カバー1Pが閉じられたときには、こ
れらローラ116とも圧接する位置にローラ17が設け
られる。このローラ17は、例えばステップモータから
なるロック機構駆動用モータ118の回転軸119に取
り付けられている。モータ118は、モータ駆動回路1
20により駆動されて、図6の矢印Cの方向及びその逆
方向に回転可能である。
【0042】前述の例と同様に、制御装置部5は、原稿
が複写禁止原稿であると判別したときには、モータ駆動
回路120にロック機構をロックさせるロック信号を供
給する。モータ駆動回路120は、制御装置部5からこ
のロック信号を受けたときは、モータ118の回転軸1
19を矢印Cの方向に回転させる。すると、モータ軸1
19の回転は、ローラ117及び115を介して鉤状レ
バー112に伝達され、鉤状レバー112は矢印Dの方
向に回転する。このとき、プラテン・カバー1Pが閉じ
ていれば、ローラ117とローラ116とが圧接してい
るので、ローラ117の回転はローラ116にも伝達さ
れ、このローラ116の回転により鉤状レバー114が
矢印Eの方向に回転する。この結果、鉤状レバー112
と鉤状レバー114とは、図7の状態で係合し、プラテ
ン・カバー1Pが開閉不能となる。
【0043】また、ユーザー・インターフェース6から
管理責任者やサービスマンにより暗証番号やパスワード
が入力されたり、鍵穴に鍵が差し込まれたときには、制
御装置部5は、モータ駆動回路120にロック解除信号
を供給する。モータ駆動回路120は、制御装置部5か
らロック解除信号を受けたときは、モータ118を矢印
Cとは逆方向に回転させる。すると、ローラ115及び
116は、ロックのときとは逆方向に回転して、鉤状レ
バー112と鉤状レバー114との係合が解除され、プ
ラテン・カバー1Pは開くことができるようになる。
【0044】なお、この例において、ゴムなどの弾性体
からなるローラ115、116、117の代わりにギア
を用いてもよい。
【0045】図8〜図9は、ロック機構のさらに他の実
施例を説明するための図である。この例では、図8に示
すように、複写機上天板1jに、プラテン・カバー1P
を閉じたときに、プラテン・カバー1Pの両側に位置す
るガイド131、132を設ける。そして、このガイド
131と132の一か所あるいは複数箇所に、プラテン
・カバー1Pを開閉不能にロックするロック機構を設け
る。
【0046】この例のロック機構は、図9A,Bに示す
ように、ガイド131、132に、プランジャー133
により水平方向に摺動駆動されるロック片134を設け
る。一方、プラテン・カバー1Pの側面の対応する位置
には、このロック片134が挿入される嵌合穴135が
設けられる。
【0047】プランジャー133は、その駆動回路13
6により駆動される。原稿が複写禁止原稿であると検知
されたとき、制御装置部5からロック信号がこの駆動回
路136に供給され、ロック片134をプラテン・カバ
ー1Pの嵌合穴135に押し込むようにプランジャー1
33が動作する。この結果、プラテン・カバー1Pは、
開くことができなくなる。
【0048】また、ユーザー・インターフェース6から
管理責任者やサービスマンにより暗証番号やパスワード
が入力されたり、鍵穴に鍵が差し込まれたときには、制
御装置部5は、駆動回路136にロック解除信号を供給
する。すると、プランジャー133により、ロック片1
34がガイド131、132内に収納されて、ロック機
構が解除され、プラテン・カバー1Pを開閉することが
できるようになる。
【0049】以上は、プラテン・カバー1Pが自動原稿
送り機構を有しない場合として説明したが、プラテン・
カバー1Pが自動原稿送り機構を有する場合にも適用で
きる。ただし、自動送り機構を有する場合には、原稿が
複写禁止原稿であったとき、プラテン・カバー1Pを開
閉不能にロックすると同時に、自動原稿送り機構による
原稿排出動作を禁止するようにする。
【0050】図10は、この発明による複写装置の他の
実施例の構成を示すブロック図である。図10の例にお
いても、複写装置は、画像読み取り装置部21と、画像
処理装置部22と、画像出力装置部23と、複写禁止原
稿検知装置部24と、制御装置部25と、ユーザー・イ
ンターフェース26とからなる。
【0051】この例の画像読み取り装置部21は、前述
の例の画像読み取り装置部1とほぼ同様の構成を有する
が、この例では、自動原稿送り装置30を備える点と、
プラテン・カバーのロック機構を設ける代わりに、原稿
回収機能を設けた点とが異なる。
【0052】図11は、この例の原稿回収機能を備える
自動原稿送り装置30の一実施例の構成を説明するため
の図である。図11において、31は原稿挿入口、32
は原稿搬送ベルト、33は原稿ストッパ、34はストッ
パ駆動回路である。なお、35はプラテン・ガラスであ
る。
【0053】そして、この例では、原稿ストッパ33の
近傍の画像読み取り装置部1の筐体内には、原稿送りロ
ーラ36、37が設けられると共に、この送りローラ3
6、37による原稿搬送先には、原稿保管箱38が設け
られる。この原稿保管箱38は、原稿を収容するための
開口を有する。
【0054】この原稿保管箱38は複写機の管理者やサ
ービスマンしか取り出すことができないようにされる。
例えば、原稿保管箱38は、鍵により解除可能なストッ
パにより取り出し不能な状態で、筐体内に収納されてい
る。管理責任者やサービスマンは、フロントカバーを開
けて、鍵によりストッパを解除することにより原稿保管
箱38を取り出すことができる。この場合に、原稿保管
箱38は、金庫のように鍵によってのみしか開けること
ができないようにしておいてもよい。
【0055】ストッパ駆動機構34は、自動原稿送り装
置30が有する制御回路からの制御を受けて原稿ストッ
パ33を駆動する。複写をする原稿をプラテン・ガラス
35上にセットするときは、図12Aに示すように、原
稿ストッパ33は、プラテン・ガラス35との間に段部
39を形成する位置に停止するようにされる。自動原稿
送り装置30に挿入された原稿は、図12Aの一点鎖線
で示すように、原稿搬送ベルト32によりプラテン・ガ
ラス35の上まで搬送され、原稿ストッパ33の段部3
9に突き当たって、プラテン・ガラス35上にセットさ
れる。
【0056】また、複写終了後の原稿排出時には、図1
2Bに示すように、原稿ストッパ33とプラテン・ガラ
ス35との間の段部39を消滅させて原稿ストッパ33
とプラテン・ガラス35との間が一面状となる位置にな
るように原稿ストッパ33が駆動制御される。この状態
で、自動原稿送り装置30では、原稿搬送ベルト32を
駆動して、図12Bの一点鎖線で示すようにして原稿を
排出する。
【0057】さらに、後述するように、制御装置部25
で原稿が複写禁止原稿であると判別したときには、制御
装置部25は、画像読み取り装置部21の上記自動原稿
送り装置30に原稿を外部に排出することを禁止する制
御信号を送る。すると、自動原稿送り装置30は、スト
ッパ駆動機構34を駆動して、原稿ストッパ33を、図
10に示すように、上方に持ち上げた状態とし、プラテ
ン・ガラス35上の原稿を、複写機の画像読み取り装置
部21の筐体内に送り込むことができる状態にする。さ
らに、この状態で、自動原稿送り装置30は、原稿搬送
ベルト32を駆動し、図10で一点鎖線で示すようにし
て、原稿を筐体内に送り込む。筐体内に送り込まれた原
稿は、原稿送りローラ36、37により送られ、原稿保
管箱38内に収納される。
【0058】この例においては、画像処理装置部22
と、画像出力装置部23と、複写禁止原稿検知装置部2
4と、ユーザー・インターフェース26とは、前述の例
と同様の構成とされている。また、制御装置部25は、
上述のように、原稿回収機能付きの画像読み取り装置部
21を制御するほかは、前述の例と全く同様の動作を行
う。
【0059】次に、図13のフローチャートを参照しな
がら、この実施例の動作について説明する。まず、ユー
ザーは画像読み取り装置部21自動原稿送り装置30に
原稿をセットする。あるいは、自動原稿送り装置30を
搭載するプラテン・カバーを開けて、原稿をプラテン・
ガラス1a上にセットする(ステップS10)。次に、
ユーザーがユーザー・インターフェース26よりコピー
開始キーを押す(ステップS11)。すると、このコピ
ー開始キーの操作情報が制御装置部25に送られ、制御
装置部5は、画像読み取り装置部21に制御信号を送
り、画像読み取り装置部21は、プリスキャンにより原
稿の読み取りを行う。画像読み取り装置部21で読み取
られた原稿の画像情報は、画像処理装置部22を介して
複写禁止原稿検知装置部24に送られ、前述したように
して、原稿が複写禁止原稿か否かの判定信号が制御装置
部25に送られる(ステップS12)。
【0060】このステップS12において、セットされ
た原稿が複写禁止原稿でないと判別されたときには、ス
テップS18に進み、画像読み取り装置部21で本スキ
ャンを行い、通常の正常複写動作を行い、自動原稿送り
装置30により原稿を排出して、終了する。
【0061】一方、ステップS12において、セットさ
れた原稿が複写禁止原稿であると判別されたときには、
ステップS13に進み、制御装置部25は、画像読み取
り装置部21のプラテン・カバーが閉じているか否かを
検出するセンサに基づいてプラテン・カバーが閉じてい
るか否かの判別を行う。そして、プラテン・カバーが開
いていた場合には、ステップS14に進んで、ユーザー
・インターフェース26において、プラテン・カバーを
閉じるように促す警告音を発生させ、あるいは警告音に
代えて、または警告音に加えてLCDにその旨のメッセ
ージを表示する。
【0062】次に、ステップS15に進んで、再度コピ
ー開始キーを押すように促すメッセージをユーザー・イ
ンターフェース26のLCDに表示、あるいは表示に代
えて、または表示に加えて音声メッセージとして出力
し、ステップS11に戻る。
【0063】ステップS13において、プラテン・カバ
ーが閉じていると判別されたときには、ステップS16
に進み、制御装置部5は、原稿排出禁止信号を画像読み
取り装置部21の自動原稿送り装置30に送る。自動原
稿送り装置30は、この原稿排出禁止信号を受けて、ス
トッパ駆動機構34を駆動して、ストッパ33を上方に
移動させ、その後、原稿搬送ベルト32を駆動し、原稿
を保管箱38内に回収する。
【0064】次に、ステップS17に進んで、ユーザー
・インターフェース26において、複写機の管理責任
者、あるいはサービスマンを呼ぶように促す警告音を発
生させ、あるいは、警告音に代えて、または警告音と共
に、LCDにその旨のメッセージ表示を行い、終了す
る。
【0065】以上により、原稿は、複写機内の原稿回収
箱38内に閉じ込められ、複写を行おうとした者は、原
稿を取り出すことができなくなる。この例の場合には、
前述の例と異なり、複写機は、この複写禁止原稿を取り
出すことなく継続して使用をすることができる。
【0066】そして、複写機内の原稿保管箱38に回収
された紙幣などの複写禁止原稿は、前述したように、管
理責任者やサービスマンのみが取り出すことができる。
【0067】なお、この場合に、原稿保管箱38を複写
機の筐体内に管理者やサービスマンのみしか取り出せな
いように配置するのではなく、複写機のフロント・カバ
ーを開けることができないようにロックするロック機構
を設けてもよい。このロック機構としては、前述したプ
ラテン・カバーのロック機構と同様の構成のものを使用
できる。
【0068】また、複写禁止原稿であるか否かを検知す
るのは、プリスキャンによる画像読取り時ではなく、本
スキャンと同時であってもよい。
【0069】また、以上の例の複写装置の画像読み取り
装置部では、セットされて停止している原稿を、光学的
に走査して画像を読み取るようにしたが、画像読み取り
部が固定で、原稿を移送させることにより読み取るよう
にするイメージスキャナを用いる複写装置の場合にも、
この発明は適用できる。この場合には、原稿が複写禁止
原稿であると検知したときには、原稿の排出を阻止する
ため、例えば原稿づまりのような状態で強力に挟み込む
ようにする、あるいは筐体内部に管理者やサービスマン
のみしか取り出せないような状態で保管箱を設けて回収
してしまう、などの方策を取ることができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、使用者が紙幣や有価証券などの複写禁止原稿の偽造
行為を行った場合、その複写禁止原稿は、複写装置内に
閉じ込められて、排出されず、使用者による取り出しが
不能になる。このため、安易に偽造行為を試みることを
防止することができ、偽造行為の事前の抑止効果が期待
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による複写装置の一実施例のブロック
図である。
【図2】この発明による複写装置の一実施例の機構を示
す図である。
【図3】この発明による複写装置の要部の一実施例の説
明のための図である。
【図4】この発明による複写装置の要部の一実施例の説
明のための図である。
【図5】この発明による複写装置の一実施例の動作の説
明のためのフローチャートである。
【図6】この発明による複写装置の要部の他の実施例の
説明のための図である。
【図7】この発明による複写装置の要部の一実施例の説
明のための図である。
【図8】この発明による複写装置の要部の一実施例の説
明のための図である。
【図9】この発明による複写装置の要部の一実施例の説
明のための図である。
【図10】この発明による複写装置の他の実施例のブロ
ック図である。
【図11】この発明による複写装置の他の実施例の要部
の説明のための図である。
【図12】この発明による複写装置の他の実施例の要部
の説明のための図である。
【図13】この発明による複写装置の他の実施例の動作
の説明のためのフローチャートである。
【符号の説明】
1、21 画像読み取り装置部 2、22 画像処理装置部 3、23 画像出力装置部 4、24 複写禁止原稿検知装置部 5、25 制御装置部 6、26 ユーザーインターフェース 11 回転軸 12 鉤状レバー 13、16 ギア 14 モータ 17 モータ駆動回路 18 突起 30 自動原稿送り装置 32 搬送ベルト 33 原稿ストッパ 34 ストッパ駆動機構 38 原稿保管箱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取り、電気的画像データに変
    換する画像読み取り手段と、 この画像読み取り手段からの画像データを受け、前記原
    稿が複写禁止原稿であるかを検知する検知手段と、 前記検知手段において、前記画像読み取り手段で読み取
    った原稿が前記複写禁止原稿であると検知したとき、そ
    の検知出力に基づいて、前記原稿の取り出しを不能にす
    る手段とを備える複写装置。
JP5353694A 1993-12-29 1993-12-29 複写装置 Pending JPH07203195A (ja)

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JP5353694A JPH07203195A (ja) 1993-12-29 1993-12-29 複写装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8027069B2 (en) 2007-04-27 2011-09-27 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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