JPH07203128A - 密着型イメージセンサ - Google Patents

密着型イメージセンサ

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JPH07203128A
JPH07203128A JP5350705A JP35070593A JPH07203128A JP H07203128 A JPH07203128 A JP H07203128A JP 5350705 A JP5350705 A JP 5350705A JP 35070593 A JP35070593 A JP 35070593A JP H07203128 A JPH07203128 A JP H07203128A
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JP
Japan
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light
light emitting
image sensor
emitting element
face
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Withdrawn
Application number
JP5350705A
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English (en)
Inventor
Koichi Kitamura
公一 北村
Kazuyoshi Sai
一義 佐井
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH07203128A publication Critical patent/JPH07203128A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光素子の数を減らしても、原稿の読み取り
位置において十分な照度を得ることができ、しかも照度
の均一性を保つことができる密着型イメージセンサを提
供する。 【構成】 光源22は主走査方向に沿って複数の発光素
子22bを配列したもので、発光素子22bの中心軸が
原稿面ガラス14と平行になるように、且つ基板22a
が原稿面ガラス14に近接するように配置される。光ガ
イド板24は発光素子22bが発した光を導くもので、
光を放射する側の端面Sがセルフォックレンズアレイ3
2の光の入射端の近傍に配置される。また、光ガイト板
24の副走査方向の長さLは、隣合う発光素子22bが
発した光のうち臨界角をもって端面Sに入射する光が光
ガイド板24の内部で重なり合うように決められる。発
光素子22bと光ガイド板24との間は光カップリング
樹脂26で封止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型ファクシミリやコ
ピー機等において原稿読み取り装置として使用される密
着型イメージセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の密着型イメージセンサの
概略断面図である。図10では、密着型イメージセンサ
の長手方向(主走査方向)に垂直な平面による断面を示
している。かかる密着型イメージセンサは、枠体52
と、原稿面ガラス54と、光源56と、セルフォックレ
ンズアレイ58と、実装基板62と、光電変換手段64
とを備えるものである。
【0003】枠体52は、各構成要素を一定の位置関係
を保って保持するものである。原稿面ガラス54は枠体
52の上部に設けられ、この原稿面ガラス54上を原稿
が摺動する。
【0004】光源56は、光を原稿に照射するものであ
り、枠体52の中心部に設けられている。光源56は、
基板56aと、多数の発光素子56bとを有する。たと
えばA4サイズ用のものでは、32個の発光素子56b
が主走査方向に沿って基板56a上に実装されている。
また、この光源56は、基板56aが原稿面ガラス54
に対して約45°傾いて、しかも発光素子56bが原稿
の読み取り位置Pと一定距離を保つように配置される。
このように一定距離を保つのは、発光素子56bが原稿
面ガラス54に近すぎると、原稿の読み取り位置Pにお
ける照度の均一性が悪くなり、発光素子56bの真上の
みが極端に明るくなってしまうからである。尚、発光素
子56bは、耐湿性等の耐環境性を向上させ、またボン
ディングワイヤ56cを保護するために、ポッティング
により樹脂封止されている。また、この樹脂56dにレ
ンズ効果を持たせて、光の指向性をよくしている。
【0005】セルフォックレンズアレイ58は、光源5
6が発し、原稿の読み取り位置Pにおける原稿で反射さ
れた反射光を光電変換手段64に集束させるものであ
り、枠体52の略中心部に設けられている。実装基板6
2は枠体52の下部に設けられており、実装基板62上
には光電変換手段64が設けられている。光電変換手段
64は、センサ基板64a上に多数のセンサ素子64b
が主走査方向に沿って形成されている。尚、図10にお
いて、66はスペーサである。
【0006】原稿面ガラス54上に置かれた原稿を読み
取るには、まず、光源56の発光素子56bを発光さ
せ、その光を原稿の読み取り位置Pに照射する。する
と、その原稿の読み取り位置Pにおける原稿で反射され
た反射光は、セルフォックレンズアレイ58によってセ
ンサ素子64bに集束する。センサ素子64bはその反
射光から1ライン分の画像を読み取って、電気信号に変
換して出力する。そして、原稿が副走査方向に摺動する
にしたがって、センサ素子64bは1ラインずつ画像を
読み取り、原稿の全画像が電気信号として取り込まれ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
の密着型イメージセンサでは、コストをいかに下げるか
が重要な課題の一つとなっている。たとえば、光源56
のコストを低下することが試みられている。光源56の
部品コストは基板56aのコストと発光素子56bのコ
ストとの和となり、発光素子56bのコストは発光素子
56bの数に比例するので、発光素子56bの数を減ら
すことにより、密着型イメージセンサのコストを下げる
ことができる。しかしながら、ただ単に発光素子56b
の数を減らしたのでは、原稿の読み取り位置Pでの照度
が低く、しかも不均一となり、正確に原稿の画像を読み
取ることができなくなってしまう。このように、従来
は、密着型イメージセンサの性能を維持しながら、コス
ト低下を図ることは非常に困難であった。
【0008】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、発光素子の数を減らしても、原稿の読み取り位
置において十分な照度を得ることができ、しかも照度の
均一性を保つことかできる密着型イメージセンサを提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、原稿が摺動する原稿面ガラ
スと、主走査方向に沿って複数の発光素子が配列され前
記原稿に光を照射する光源と、前記原稿の読み取り位置
における前記原稿によって反射された前記発光素子から
の光を集束する光学系と、前記光学系で集束された光を
電気信号に変換する光電変換手段とを有する密着型イメ
ージセンサにおいて、前記発光素子の中心軸が前記原稿
面ガラスと略平行になるように前記光源を配置すると共
に、前記発光素子が発した光を前記原稿面ガラスに沿っ
て前記原稿の読み取り位置の近傍に導いて端面から放射
し且つ前記端面を前記各発光素子毎に等分に区分したと
きに前記発光素子が発した光のうちその発光素子に対応
する前記区分された端面に入射する光が前記区分された
端面に臨界角よりも小さい角度で入射するように形成さ
れた光ガイド手段と、前記発光素子と前記光ガイド手段
との間を封止する光カップリング樹脂とを設けたことを
特徴とするものである。
【0010】請求項2記載の発明に係る密着型イメージ
センサは、請求項1記載の発明において、前記光ガイド
手段は、前記端面が平面状であって、隣合う前記発光素
子が発した光のうち臨界角をもって前記端面に入射する
光が内部で重なり合うように形成されたものであること
を特徴とするものである。
【0011】請求項3記載の発明に係る密着型イメージ
センサは、請求項1記載の発明において、前記光ガイド
手段は、前記端面に凹凸が形成され、且つ凸部の略中心
軸上に前記発光素子が位置するように形成されたもので
あることを特徴とするものである。
【0012】請求項4記載の発明に係る密着型イメージ
センサは、請求項3記載の発明において、前記端面の凹
凸は、波形状に形成されていることを特徴とするもので
ある。
【0013】請求項5記載の発明に係る密着型イメージ
センサは、請求項3記載の発明において、前記端面の凹
凸は、鋸刃状に形成されていることを特徴とするもので
ある。
【0014】請求項6記載の発明に係る密着型イメージ
センサは、請求項3記載の発明において、前記端面の凹
凸は、凸部が円筒面状に形成されていることを特徴とす
るものである。
【0015】請求項7記載の発明に係る密着型イメージ
センサは、請求項3記載の発明において、前記端面の凹
凸は、凸部が前記発光素子を中心とする球面状に形成さ
れていることを特徴とするものである。
【0016】請求項8記載の発明に係る密着型イメージ
センサは、請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の
発明において、前記端面は、前記発光素子が発した光を
前記原稿の側に屈折させる傾斜面であることを特徴とす
るものである。
【0017】請求項9記載の発明に係る密着型イメージ
センサは、請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記
載の発明において、前記端面は、前記光学系の光の入射
端の近傍に配置されていることを特徴とするものであ
る。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明は前記の構成によって、光
源の発光素子が発した光を導く光ガイド手段を設け、発
光素子と光ガイド手段との間を光カップリング樹脂で封
止したことにより、発光素子が発した光を原稿の読み取
り位置の近傍に効率よく導くことができるので、従来の
ものに比べて発光素子の数を約半分に減らしても原稿の
読み取り位置において同程度の照度を得ることができ
る。また、光ガイド手段の端面を各発光素子毎に等分に
区分したときに発光素子が発した光のうちその発光素子
に対応する区分された端面に入射する光がその区分され
た端面に臨界角よりも小さい角度で入射するように光ガ
イド手段を形成したことにより、原稿の読み取り位置に
おける照度を均一にすることができる。
【0019】請求項2記載の発明は前記の構成によっ
て、光ガイド手段の端面が平面状であって、隣合う発光
素子が発した光のうち臨界角をもって端面に入射する光
が内部で重なり合うように光ガイト手段を形成したこと
により、原稿の読み取り位置における照度を確実に均一
にすることができる。
【0020】請求項3記載の発明は前記の構成によっ
て、光ガイド手段の端面に凹凸を持たせ、凸部の略中心
軸上に発光素子が位置するように光ガイド手段を形成し
たことにより、原稿の読み取り位置における照度を確実
に均一にすることができる。
【0021】請求項4記載の発明は前記の構成によっ
て、光ガイド手段の端面の凹凸を、波形状に形成したこ
とにより、原稿の読み取り位置における照度を確実に均
一にすることができる。
【0022】請求項5記載の発明は前記の構成によっ
て、光ガイド手段の端面の凹凸を、鋸刃状に形成したこ
とにより、原稿の読み取り位置における照度を確実に均
一にすることができる。
【0023】請求項6記載の発明は前記の構成によっ
て、光ガイド手段の端面の凹凸を、凸部が円筒面状であ
るように形成したことにより、原稿の読み取り位置にお
ける照度を確実に均一にすることができる。
【0024】請求項7記載の発明は前記の構成によっ
て、光ガイド手段の端面の凹凸を、凸部が発光素子を中
心とする球面状であるように形成したことにより、原稿
の読み取り位置における照度を確実に均一にすることが
できる。
【0025】請求項8記載の発明は前記の構成によっ
て、光ガイド手段の端面を、発光素子が発した光を原稿
の側に屈折させる傾斜面としたことにより、発光素子が
発した光を、原稿の読み取り位置の近傍にさらに効率よ
く導くことができ、原稿の読み取り位置において十分な
照度を得ることができる。
【0026】請求項9記載の発明は前記の構成によっ
て、光ガイド手段の端面を、光学系の光の入射端の近傍
に配置したことにより、光を無駄なく有効に利用するこ
とができる。
【0027】
【実施例】以下に本発明の第一実施例について図面を参
照して説明する。図1は本発明の第一実施例である密着
型イメージセンサの概略断面図、図2はその密着型イメ
ージセンサの部分拡大断面図、図3はその密着型イメー
ジセンサの発光手段の概略構成図、図4はセルフォック
レンズアレイを説明するための図である。尚、図1及び
図2においては、密着型イメージセンサの長手方向(主
走査方向)に垂直な平面による断面を示している。
【0028】第一実施例の密着型イメージセンサは、図
1及び図2に示すように、枠体12と、原稿面ガラス1
4と、照明手段と、光学系としてのセルフォックレンズ
アレイ32と、実装基板34と、光電変換手段36とを
備えるものである。この密着型イメージセンサはA4サ
イズ用のものであり、主走査方向の長さが約230mm
である。
【0029】枠体12は、各構成要素を一定の位置関係
を保って保持するものである。枠体12は、アルミニウ
ムやステンレス等の金属を押出成形することにより得ら
れる。原稿面ガラス14は枠体12の上部に設けられ、
この原稿面ガラス14上を原稿が摺動する。
【0030】照明手段は、光を原稿に照射するものであ
り、光源22と、光ガイド板24と、光カップリング樹
脂26とを有する。光源22は、基板22aと、16個
の発光素子(たとえば発光ダイオード)22bと、ボン
ディングワイヤ22cとを有する。16個の発光素子2
2bは、主走査方向に沿って約14mm間隔で基板22
a上に実装されている。すなわち、本実施例では発光素
子22bの数を、従来のものに比べて半分に減らしてい
る。また、この光源22は、発光素子22bの中心軸が
原稿面ガラス14と平行になるように、且つ基板22a
が原稿面ガラス14に近接するように配置されている。
【0031】光ガイド板24は、発光素子22bが発し
た光を導くものである。この光ガイド板24は、光が入
射する側の端面が発光素子22bに対向する位置に、光
を放射する側の端面Sがセルフォックレンズアレイ32
の光の入射端の近傍、すなわち原稿の読み取り位置Pの
近傍に配置されている。ここで、光ガイド板24は平板
状であって、その端面は平面状に形成されている。この
光ガイド板24の材料としては、透明樹脂、たとえばア
クリル樹脂を用いる。アクリル樹脂は加工性がよく、非
常に安価であるという特徴がある。光ガイド板24の加
工は成形又は切断によって行い、光ガイド板24には特
別な端面処理を施す必要はない。
【0032】光カップリング樹脂26は、発光素子22
bと光ガイド板24との間で光のカップリングロスを少
なくするように、すなわち発光素子22bから発された
光が効率よく光ガイド板24に入るように、発光素子2
2bと光ガイド板24との間を封止するものである。光
カップリング樹脂26としては、たとえば透明なUV硬
化樹脂を用いる。UV硬化樹脂は簡単に硬化できるとい
う特徴がある。
【0033】ところで、原稿を正確に読み取るために
は、原稿の読み取り位置Pにおいて十分な照度が得られ
るようにすると共に、照度を均一にする必要がある。特
に、原稿の読み取り位置Pにおいて照度を均一にするに
は、図3に示すように、光ガイド板24の端面Sを各発
光素子22bi (i=1、2、・・・ 、16)毎に等分に
区分したときに、すなわち隣合う発光素子22bk ,2
2bk+1 (k=1、2、・・・ 、15)の中間点を通りそ
の隣合う発光素子22bk ,22bk+1 間を結ぶ直線に
垂直な平面Ak で光ガイド板24の端面Sを仕切り、そ
の仕切りによって端面Sを各発光素子22bi 毎の小端
面Si に区分したときに、各発光素子22bi が発する
光のうち、その発光素子22bi に対応する小端面Si
に入射する光が、その小端面Si に臨界角よりも小さい
角度で入射するように光ガイド板24を形成すればよ
い。これを実現するために、第一実施例の密着型イメー
ジセンサでは、隣合う発光素子22bk ,22bk+1
発した光のうち臨界角をもって端面Sに入射する光Lc
が光ガイド板24の内部で重なり合うように光ガイド板
24を形成している。すなわち、隣合う発光素子22b
間の間隔を2D、光ガイド板24の屈折率をnとする
と、 D/(L2 +D2 1/2 ≦(1/n)×K (0<K<1) ・・・・(1) を満たすように、光ガイド板24の副走査方向の長さL
を決めている。ここで、Kは、隣合う発光素子が発した
光のうち臨界角をもって端面Sに入射する光が光ガイド
板24の内部で確実に重なり合うようにするためのパラ
メータである。たとえば、光ガイド板22として屈折率
nが1.5であるアクリル樹脂を用いた場合には、
(1)式より、光ガイド板24の副走査方向の長さL
を、約7.8mm以上に設定する必要がある。実際、本
実施例の密着型イメージセンサでは、光ガイド板24の
副走査方向の長さLを約8mmにしている。
【0034】また、セルフォックレンズアレイ32は枠
体12の略中心部に設けられており、光源22の発光素
子22bが発し、原稿の読み取り位置Pにおける原稿で
反射された反射光を光電変換手段36に集束させるもの
である。セルフォックレンズアレイ32は、多数の光フ
ァイバーを束ねて構成される。セルフォックレンズアレ
イ32としては、図4(a)に示すように、ファイバー
径wが0.6mmで焦点距離(TC(total conjugate
)長)が9.1mmである日本板硝子製SLA20D
を使用する。TC長は原稿の読み取り位置Pから光電変
換手段36までの距離に対応する。尚、図1において、
38はスペーサである。
【0035】実装基板34は枠体12の下部に設けられ
ており、実装基板34上には光電変換手段36が設けら
れている。光電変換手段36は、センサ基板36a上に
多数のセンサ素子36bが主走査方向に沿って形成され
ている。センサ素子36bは、ホトダイオードと、ブロ
ッキングダイオードとからなる。ホトダイオードは、セ
ルフォックレンズアレイ32を介して入射してくる原稿
からの反射光を電気信号に変換するものであり、ブロッ
キングダイオードは、各ホトダイオードから画像情報に
対応する電荷を取り出す際のスイッチング素子として機
能するものである。
【0036】次に、第一実施例の密着型イメージセンサ
の動作について説明する。まず、原稿を、原稿面を下に
向けて原稿面ガラス14上に置く。そして、光源22の
発光素子22bを発光させると、その光は光カップリン
グ樹脂26を介して効率よく光ガイド板24に入り、光
ガイド板24内を通ってセルフォックレンズアレイ32
の近傍に効率よく導かれる。しかも、隣合う発光素子2
2bが発した光のうち、臨界角をもって光ガイド板24
の端面Sに入射する光は、光ガイド板24の内部で重な
り合ってセルフォックレンズアレイ32の近傍に導かれ
る。そして、この光ガイド板24の端面から取り出され
た光のうち、一部の光は直接、原稿面ガラス14上の原
稿の読み取り位置Pを照射し、また他の一部の光は枠体
12で反射されて原稿の読み取り位置Pを照射する。と
ころで、本実施例の密着型イメージセンサでは、従来の
ものに比べて発光素子22bの数を半分に減らしている
が、本発明者等は、原稿の読み取り位置Pにおいて従来
のものと同程度の照度を得ることができ、しかも照度が
均一になることを確認した。尚、光ガイド板24の端面
Sから直接、原稿に照射する光だけでも、原稿の読み取
り位置Pにおいて十分な照度を得ることができる。
【0037】この原稿の読み取り位置Pにおける原稿で
反射された反射光は、セルフォックレンズアレイ32に
よってセンサ素子36bに集束する。センサ素子36b
はその反射光から1ライン分の画像を読み取って、電気
信号に変換し出力する。そして、原稿が副走査方向に摺
動するにしたがって、センサ素子36bは1ラインずつ
画像を読み取り、原稿の全画像が電気信号として取り込
まれる。
【0038】第一実施例の密着型イメージセンサでは、
光源の発光素子が発した光を原稿の読み取り位置の近傍
に導く光ガイド板を設け、発光素子と光ガイド板との間
を光カップリング樹脂で封止したことにより、発光素子
が発した光をセルフォックレンズアレイの近傍に効率よ
く導くことができるので、従来のものに比べて発光素子
の数を半分に減らしても原稿の読み取り位置において同
程度の照度を得ることができる。また、隣合う発光素子
が発した光のうち臨界角をもって光ガイド板の端面に入
射する光が光ガイド板24の内部で重なり合うように光
ガイド板を形成したことにより、原稿の読み取り位置に
おける照度を均一にすることができる。したがって、第
一実施例の密着型イメージセンサでは、性能の低下をき
たすことなく、発光素子の数を減らすことができ、コス
トダウンを図ることができる。尚、かかる密着型イメー
ジセンサでは、新たに光ガイド板を設けているため、こ
の光ガイド板にかかるコストが心配となるが、たとえば
アクリル樹脂等の材料を用いれば、光ガイド板にかかる
コストはほとんど問題とならない。
【0039】ところで、従来、発光素子には、耐環境性
を向上させ、ボンディングワイヤを保護するためにポッ
ティングにより樹脂封止をする必要があった。しかし、
本実施例では、発光素子と光ガイド板との間を光カップ
リング樹脂で封止しているため、光カップリング樹脂に
上記のような耐環境性の向上、ボンディングワイヤの保
護という機能を持たせることができるので、従来のよう
なポッティングによる発光素子の樹脂封止を行う必要が
なくなる。
【0040】また、第一実施例の密着型イメージセンサ
では、光源の基板を原稿面ガラスに対して垂直に且つ原
稿面ガラスに近接するように配置したことにより、光源
の基板を原稿面ガラスに対して約45°傾けしかも原稿
の読み取り位置から一定距離を保って配置した従来のも
のに比べて、密着型イメージセンサの高さを低くするこ
とが可能である。これにより、セルフォックレンズアレ
イとして、従来は、図4(b)に示すように、ファイバ
ー径wが0.9mmでTC長が14.4mmである日本
板硝子製SLA20Bを使用していたが、本実施例で
は、図4(a)に示すように、ファイバー径wが0.6
mmでTC長が9.1mmである日本板硝子製SLA2
0Dを使用することができる。また、セルフォックレン
ズアレイは光ファイバーの径が小さいものほど安価であ
るので、さらにコスト低下を図ることができる。
【0041】次に、本発明の第二実施例である密着型イ
メージセンサについて説明する。図5は本発明の第二実
施例である密着型イメージセンサの発光手段の概略構成
図である。尚、第二実施例において上記第一実施例と同
一の機能を有するものには同一の符号を付すことによ
り、その詳細な説明を省略する。
【0042】第二実施例の密着型イメージセンサが第一
実施例のものと異なる点は、各発光素子22bi (i=
1、2、・・・ 、16)が発する光のうちその発光素子2
2bi に対応する小端面Si に入射する光を、その小端
面Si に臨界角よりも小さい角度で入射させるために、
光ガイド板24aの端面Sに波形状の凹凸を持たせ、そ
の凸部の略中心軸上に発光素子22bi が位置するよう
に光ガイド板24aを形成した点である。この光ガイド
板24aは、プレス加工により得られる。その他の構成
は第一実施例の密着型イメージセンサと同様である。
【0043】第二実施例の密着型イメージセンサでは、
上記のように光ガイド板24aの端面Sの凹凸を波形状
に形成したことにより、原稿の読み取り位置Pにおける
照度を均一にすることができる。また、各発光素子22
i (i=1、2、・・・ 、16)が発する光のうち、そ
の発光素子22bi 以外の発光素子22bm (m≠i)
に対応する小端面Sm に入射する光の一部も、その小端
面Sm に臨界角よりも小さい角度で入射させることがで
きるので、光ガイド板24aの端面Sで全反射される光
を少なくすることができ、発光素子からの光を有効に利
用することができる。その他の作用・効果は第一実施例
の密着型イメージセンサと同様である。
【0044】尚、本発明は、上記の各実施例に限定され
るものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形
が可能である。たとえば、上記の第一及び第二実施例に
おいて、光源の基板として、図6に示すように、ポリイ
ミド等を材料とするフレキシブルな基板220aを用い
てもよい。この場合、光源220を予め透明な光カップ
リング樹脂で光ガイド板24に接着しておくことによ
り、密着型イメージセンサを組み立てる際の取扱いが容
易となる。また、フレキシブル基板220aに予め端子
220dを作り込んでおくと、フレキシブル基板220
aは折り曲げが自由であるので、端子220dの取り出
しが容易になるという利点もある。
【0045】また、上記の第一及び第二実施例におい
て、光ガイド板の端面を、発光素子が発した光を原稿の
側に屈折させる傾斜面としてもよい。一例として、図7
に、第一実施例の密着型イメージセンサにおいて光ガイ
ド板240の端面Sに傾斜を付けた場合を示す。これに
より、発光素子が発した光を、原稿の読み取り位置の近
傍にさらに効率よく導くことができ、原稿の読み取り位
置において十分な照度を得ることができる。
【0046】更に、上記の第二実施例では、光ガイド板
の端面の凹凸を波形状に形成した場合について説明した
が、たとえば、図8に示すように、光ガイド板24bの
端面Sの凹凸を鋸刃状に形成したり、また、図9に示す
ように、光ガイド板24cの端面Sの凹凸を、凸部が台
形状になるように形成してもよい。さらに、光ガイド板
の端面の凹凸を、凸部が円筒状になるように形成した
り、凸部が発光素子を中心とする球面状になるように形
成したりしてもよい。これら各場合でも、第二実施例と
同様の作用・効果を奏する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、光源の発光素子が発した光を原稿の読み取り
位置の近傍に導いて端面から放射し且つその端面を各発
光素子毎に等分に区分したときに発光素子が発した光の
うちその発光素子に対応する区分された端面に入射する
光がその区分された端面に臨界角よりも小さい角度で入
射するように光ガイド手段を設け、発光素子と光ガイド
手段との間を光カップリング樹脂で封止したことによ
り、発光素子が発した光を原稿の読み取り位置の近傍に
効率よく導くことができるので、従来のものに比べて発
光素子の数を約半分に減らしても原稿の読み取り位置に
おいて同程度の照度を得ることができ、しかも原稿の読
み取り位置における照度を均一にすることができるの
で、性能の低下をきたすことなく、発光素子の数を減ら
すことができ、したがってコスト低下を図ることができ
る密着型イメージセンサを提供することができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、光ガイド手
段の端面が平面状であって、隣合う発光素子が発した光
のうち臨界角をもって端面に入射する光が内部で重なり
合うように光ガイト手段を形成したことにより、原稿の
読み取り位置における照度を確実に均一にすることがで
きる密着型イメージセンサを提供することができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、光ガイド手
段の端面に凹凸を持たせ、凸部の略中心軸上に発光素子
が位置するように光ガイド手段を形成したことにより、
原稿の読み取り位置における照度を確実に均一にするこ
とができる密着型イメージセンサを提供することができ
る。
【0050】請求項4記載の発明によれば、光ガイド手
段の端面の凹凸を、波形状に形成したことにより、原稿
の読み取り位置における照度を確実に均一にすることが
できる密着型イメージセンサを提供することができる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、光ガイド手
段の端面の凹凸を、鋸刃状に形成したことにより、原稿
の読み取り位置における照度を確実に均一にすることが
できる密着型イメージセンサを提供することができる。
【0052】請求項6記載の発明によれば、光ガイド手
段の端面の凹凸を、凸部が円筒面状に形成したことによ
り、原稿の読み取り位置における照度を確実に均一にす
ることができる密着型イメージセンサを提供することが
できる。
【0053】請求項7記載の発明によれば、光ガイド手
段の端面の凹凸を、凸部が発光素子を中心とする球面状
に形成したことにより、原稿の読み取り位置における照
度を確実に均一にすることができる密着型イメージセン
サを提供することができる。
【0054】請求項8記載の発明によれば、光ガイド手
段の端面を、発光素子が発した光を原稿の側に屈折させ
る傾斜面としたことにより、発光素子が発した光を、原
稿の読み取り位置の近傍にさらに効率よく導くことがで
き、原稿の読み取り位置において十分な照度を得ること
ができる密着型イメージセンサを提供することができ
る。
【0055】請求項9記載の発明によれば、光ガイド手
段の端面を、光学系の光の入射端の近傍に配置したこと
により、光を無駄なく有効に利用することができる密着
型イメージセンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例である密着型イメージセン
サの概略断面図である。
【図2】その密着型イメージセンサの部分拡大断面図で
ある。
【図3】その密着型イメージセンサの発光手段の概略構
成図である。
【図4】セルフォックレンズアレイを説明するための図
である。
【図5】本発明の第二実施例である密着型イメージセン
サの発光手段の概略構成図である。
【図6】光源の他の例を説明するための図である。
【図7】光ガイド板の他の例を説明するための図であ
る。
【図8】光ガイド板の他の例を説明するための図であ
る。
【図9】光ガイド板の他の例を説明するための図であ
る。
【図10】従来の密着型イメージセンサの概略断面図で
ある。
【符号の説明】
12 枠体 14 原稿面ガラス 22,220 光源 22a,220a 基板 22b 発光素子 22c ボンディングワイヤ 24,24a,24b,24c,240 光ガイド板 26 光カップリング樹脂 32 セルフォックレンズアレイ 34 実装基板 36 光電変換手段 36a センサ基板 36b センサ素子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が摺動する原稿面ガラスと、主走査
    方向に沿って複数の発光素子が配列され前記原稿に光を
    照射する光源と、前記原稿の読み取り位置における前記
    原稿によって反射された前記発光素子からの光を集束す
    る光学系と、前記光学系で集束された光を電気信号に変
    換する光電変換手段とを有する密着型イメージセンサに
    おいて、 前記発光素子の中心軸が前記原稿面ガラスと略平行にな
    るように前記光源を配置すると共に、前記発光素子が発
    した光を前記原稿面ガラスに沿って前記原稿の読み取り
    位置の近傍に導いて端面から放射し且つ前記端面を前記
    各発光素子毎に等分に区分したときに前記発光素子が発
    した光のうちその発光素子に対応する前記区分された端
    面に入射する光が前記区分された端面に臨界角よりも小
    さい角度で入射するように形成された光ガイド手段と、
    前記発光素子と前記光ガイド手段との間を封止する光カ
    ップリング樹脂とを設けたことを特徴とする密着型イメ
    ージセンサ。
  2. 【請求項2】 前記光ガイド手段は、前記端面が平面状
    であって、隣合う前記発光素子が発した光のうち臨界角
    をもって前記端面に入射する光が内部で重なり合うよう
    に形成されたものであることを特徴とする請求項1記載
    の密着型イメージセンサ。
  3. 【請求項3】 前記光ガイド手段は、前記端面に凹凸が
    形成され、且つ凸部の略中心軸上に前記発光素子が位置
    するように形成されたものであることを特徴とする請求
    項1記載の密着型イメージセンサ。
  4. 【請求項4】 前記端面の凹凸は、波形状に形成されて
    いることを特徴とする請求項3記載の密着型イメージセ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 前記端面の凹凸は、鋸刃状に形成されて
    いることを特徴とする請求項3記載の密着型イメージセ
    ンサ。
  6. 【請求項6】 前記端面の凹凸は、凸部が円筒面状に形
    成されていることを特徴とする請求項3記載の密着型イ
    メージセンサ。
  7. 【請求項7】 前記端面の凹凸は、凸部が前記発光素子
    を中心とする球面状に形成されていることを特徴とする
    請求項3記載の密着型イメージセンサ。
  8. 【請求項8】 前記端面は、前記発光素子が発した光を
    前記原稿の側に屈折させる傾斜面であることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の密着型イ
    メージセンサ。
  9. 【請求項9】 前記端面は、前記光学系の光の入射端の
    近傍に配置されていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7又は8記載の密着型イメージセン
    サ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09163071A (ja) * 1995-12-06 1997-06-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密着型イメージセンサー
JP2007212949A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Ricoh Co Ltd 照明装置、画像読取装置、および画像形成装置
JP2008193374A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Ricoh Co Ltd 照明装置、画像読取装置、画像形成装置
US7855815B2 (en) 2007-09-25 2010-12-21 Canon Kabushiki Kaisha Light guide optical system, document illuminating device using same, and image reading apparatus using same

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