JPH07203074A - 着信経路識別方法および着信受付方法 - Google Patents
着信経路識別方法および着信受付方法Info
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- JPH07203074A JPH07203074A JP1134494A JP1134494A JPH07203074A JP H07203074 A JPH07203074 A JP H07203074A JP 1134494 A JP1134494 A JP 1134494A JP 1134494 A JP1134494 A JP 1134494A JP H07203074 A JPH07203074 A JP H07203074A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発信呼を経由させる通信網を発信側で選択で
きる公衆通信回線網において、発信呼が経由した通信網
を着信側で識別する着信識別方法を提供する。 【構成】 通信端末A1からの発信呼が特定の#K通信
網Ckを経由して特定の通信端末A2に着信する呼であ
るとき、#K通信網Ckは網制御局Dkから通信端末A
2に当該#K通信網Ckの識別符号(網ID)を送付す
る。着信呼とともに当該網IDを受けた通信端末A2
は、識別装置1で当該網IDを受信し正規の網IDであ
ることを確認すると、着信呼を端末本体2に接続する。
#K通信網Ckは、網IDを網制御局Dkで可変制御
し、通信端末A2の照合用符号を網IDの変更に合わせ
て変更制御する。 【効果】 着信呼が経由した通信網を着信側で識別でき
るので、これを利用して通信網によるサービスの提供が
多様化でき、また、識別符号の可変制御により機密性を
高度に維持できる。
きる公衆通信回線網において、発信呼が経由した通信網
を着信側で識別する着信識別方法を提供する。 【構成】 通信端末A1からの発信呼が特定の#K通信
網Ckを経由して特定の通信端末A2に着信する呼であ
るとき、#K通信網Ckは網制御局Dkから通信端末A
2に当該#K通信網Ckの識別符号(網ID)を送付す
る。着信呼とともに当該網IDを受けた通信端末A2
は、識別装置1で当該網IDを受信し正規の網IDであ
ることを確認すると、着信呼を端末本体2に接続する。
#K通信網Ckは、網IDを網制御局Dkで可変制御
し、通信端末A2の照合用符号を網IDの変更に合わせ
て変更制御する。 【効果】 着信呼が経由した通信網を着信側で識別でき
るので、これを利用して通信網によるサービスの提供が
多様化でき、また、識別符号の可変制御により機密性を
高度に維持できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信端末相互間の接続
ルートとして複数の通信網が存在し、発信側通信端末の
発信に際し、使用する通信網を選択できる公衆通信回線
網、さらに詳しくいえば、当該公衆通信回線網におい
て、着信側通信端末で着信経路を識別する方法と、この
識別方法において着信側通信端末の着信を受付ける方法
に関する。
ルートとして複数の通信網が存在し、発信側通信端末の
発信に際し、使用する通信網を選択できる公衆通信回線
網、さらに詳しくいえば、当該公衆通信回線網におい
て、着信側通信端末で着信経路を識別する方法と、この
識別方法において着信側通信端末の着信を受付ける方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】不特定の通信端末相互間の通信には公衆
通信回線網が利用されており、発信側通信端末から公衆
通信回線網に対し発呼し着信側通信端末を指定すること
により、発信側通信端末と着信側通信端末との間に通信
ル−トが形成される。この公衆通信回線網は、電気通信
事業法(昭和59年法律第86号)でいう第一種電気通
信事業者によって提供されるものである。第一種電気通
信事業者は複数の事業者が存在し、それぞれの事業者は
通信端末相互間の全接続ルートまたは一部接続ルートを
独自の通信網により提供しており、いずれの事業者の通
信網を使用するかは発信側通信端末において選択される
ようになっている。
通信回線網が利用されており、発信側通信端末から公衆
通信回線網に対し発呼し着信側通信端末を指定すること
により、発信側通信端末と着信側通信端末との間に通信
ル−トが形成される。この公衆通信回線網は、電気通信
事業法(昭和59年法律第86号)でいう第一種電気通
信事業者によって提供されるものである。第一種電気通
信事業者は複数の事業者が存在し、それぞれの事業者は
通信端末相互間の全接続ルートまたは一部接続ルートを
独自の通信網により提供しており、いずれの事業者の通
信網を使用するかは発信側通信端末において選択される
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の公衆通信回線網
では、使用する通信網は発信側通信端末のみが選択でき
るようになっており、着信側通信端末では自己に生起し
た着信呼がいずれの事業者の通信網を経由した着信呼で
あるかを知ることができない。公衆通信回線網が以上の
ように構築されているのは、通信回線の使用料およびダ
イヤル通話料が一般には発呼者負担となっているためで
ある。従来の公衆通信回線網は、上述したように着信側
通信端末で着信呼が経由した通信網を識別する手段がな
いため、例えば特定の事業者の通信網を経由した呼に対
してのみ特定のサービスを提供するようなことはできな
い。
では、使用する通信網は発信側通信端末のみが選択でき
るようになっており、着信側通信端末では自己に生起し
た着信呼がいずれの事業者の通信網を経由した着信呼で
あるかを知ることができない。公衆通信回線網が以上の
ように構築されているのは、通信回線の使用料およびダ
イヤル通話料が一般には発呼者負担となっているためで
ある。従来の公衆通信回線網は、上述したように着信側
通信端末で着信呼が経由した通信網を識別する手段がな
いため、例えば特定の事業者の通信網を経由した呼に対
してのみ特定のサービスを提供するようなことはできな
い。
【0004】特定のサ−ビスとは、着信側が発信者に対
してデ−タ(商品情報の案内,スポ−ツ情報の案内等)
等を提供することであり、特定の通信網の事業者がこの
ような特定のサ−ビスをする場合、その通信網のダイヤ
ル通話料およびデ−タの提供料が収入になるが、いずれ
の通信網を経由したかを着信側が識別できないと、特定
のサ−ビスを提供するわりには特定の事業者の通信網は
それほど利用されないという結果になる場合がある。本
発明は、特定の事業者の通信網を経由した呼に対しての
み特定のサービスの提供を可能にするもので、その目的
は、着信側において呼の着信経路を識別できる着信経路
識別方法を提供することにある。本発明のさらに他の目
的は、上記着信経路識別方法を利用して着信側通信端末
での着信受付方法を提供することにある。
してデ−タ(商品情報の案内,スポ−ツ情報の案内等)
等を提供することであり、特定の通信網の事業者がこの
ような特定のサ−ビスをする場合、その通信網のダイヤ
ル通話料およびデ−タの提供料が収入になるが、いずれ
の通信網を経由したかを着信側が識別できないと、特定
のサ−ビスを提供するわりには特定の事業者の通信網は
それほど利用されないという結果になる場合がある。本
発明は、特定の事業者の通信網を経由した呼に対しての
み特定のサービスの提供を可能にするもので、その目的
は、着信側において呼の着信経路を識別できる着信経路
識別方法を提供することにある。本発明のさらに他の目
的は、上記着信経路識別方法を利用して着信側通信端末
での着信受付方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明による着信経路識別方法は、通信端末相互間の
接続ルートとして複数の通信網が存在し、発信側通信端
末の発信に際し、使用する通信網を選択できる公衆通信
回線網において、特定の通信網を経由する特定の通信端
末への呼に対して当該特定の通信網を識別するための識
別符号を当該特定の通信網から着信側に送付するように
し、前記特定の通信端末である着信通信端末に着信呼が
生起したとき、当該着信側通信端末は、通信網から受領
した識別符号に基づいて、前記着信呼が、前記特定の通
信網を経由した着信呼であるか否かを識別するように構
成されている。なお、本発明は、前記着信経路識別方法
において、前記特定の通信網を複数とし、それぞれの特
定の通信網から着信側通信端末に送付される識別符号
は、それぞれの特定の通信網ごとに付与された異なる識
別符号とし、前記着信側通信端末は、着信呼が経由した
通信網別に着信呼を識別することができる。
に本発明による着信経路識別方法は、通信端末相互間の
接続ルートとして複数の通信網が存在し、発信側通信端
末の発信に際し、使用する通信網を選択できる公衆通信
回線網において、特定の通信網を経由する特定の通信端
末への呼に対して当該特定の通信網を識別するための識
別符号を当該特定の通信網から着信側に送付するように
し、前記特定の通信端末である着信通信端末に着信呼が
生起したとき、当該着信側通信端末は、通信網から受領
した識別符号に基づいて、前記着信呼が、前記特定の通
信網を経由した着信呼であるか否かを識別するように構
成されている。なお、本発明は、前記着信経路識別方法
において、前記特定の通信網を複数とし、それぞれの特
定の通信網から着信側通信端末に送付される識別符号
は、それぞれの特定の通信網ごとに付与された異なる識
別符号とし、前記着信側通信端末は、着信呼が経由した
通信網別に着信呼を識別することができる。
【0006】また、前記公衆通信回路網はアナログ回線
で構築されており、着信側通信端末に着信呼が生起した
とき、当該着信側通信端末は、当該着信呼に応答し、こ
れによって通信網は前記着信側通信端末との間に通信路
を設定し、該通信網が特定の通信網である場合、当該特
定の通信網は前記通信路を介して着信側通信端末に識別
符号を送付することができる。さらに前記公衆通信回線
網はディジタル回線で構築されており、前記特定の通信
網を経由する呼に対して、当該特定の通信網は、呼設定
制御時に着信側通信端末に識別符号を送付することがで
きる。さらには、前記特定の通信網から送付する識別符
号は、当該特定の通信網において可変設定とすることが
できる。また、前記特定の通信網から送付する識別符号
は、定期的に自動変更設定することができる。さらに、
前記特定の通信網から送付される識別符号が変更設定さ
れた場合、該特定の通信網から着信側通信端末に識別符
号変更指示情報と変更後の識別符号を送付し当該着信側
通信端末で識別すべき識別符号の変更制御を行うことが
できる。
で構築されており、着信側通信端末に着信呼が生起した
とき、当該着信側通信端末は、当該着信呼に応答し、こ
れによって通信網は前記着信側通信端末との間に通信路
を設定し、該通信網が特定の通信網である場合、当該特
定の通信網は前記通信路を介して着信側通信端末に識別
符号を送付することができる。さらに前記公衆通信回線
網はディジタル回線で構築されており、前記特定の通信
網を経由する呼に対して、当該特定の通信網は、呼設定
制御時に着信側通信端末に識別符号を送付することがで
きる。さらには、前記特定の通信網から送付する識別符
号は、当該特定の通信網において可変設定とすることが
できる。また、前記特定の通信網から送付する識別符号
は、定期的に自動変更設定することができる。さらに、
前記特定の通信網から送付される識別符号が変更設定さ
れた場合、該特定の通信網から着信側通信端末に識別符
号変更指示情報と変更後の識別符号を送付し当該着信側
通信端末で識別すべき識別符号の変更制御を行うことが
できる。
【0007】前記他の目的を達成するために本発明によ
る着信受付方法は、前記着信経路識別方法を用いて着信
を受付ける方法であって、公衆通信回線網から受領した
識別符号が特定の通信網の識別符号として着信側通信端
末に記憶されている照合用符号と一致したときには着信
呼を端末本体に接続し、前記識別符号が前記照合用符号
と一致しないとき、または公衆通信回線網から識別符号
を受領しないときには着信呼を端末本体に接続しないよ
うに構成されている。前記着信受付方法において、特定
の通信網は複数存在し、着信側通信端末には照合用符号
が前記特定の通信網ごとに設定されており、着信呼が接
続される端末本体または端末本体の端子は当該着信呼が
経由した特定の通信網によって異ならせることができ
る。
る着信受付方法は、前記着信経路識別方法を用いて着信
を受付ける方法であって、公衆通信回線網から受領した
識別符号が特定の通信網の識別符号として着信側通信端
末に記憶されている照合用符号と一致したときには着信
呼を端末本体に接続し、前記識別符号が前記照合用符号
と一致しないとき、または公衆通信回線網から識別符号
を受領しないときには着信呼を端末本体に接続しないよ
うに構成されている。前記着信受付方法において、特定
の通信網は複数存在し、着信側通信端末には照合用符号
が前記特定の通信網ごとに設定されており、着信呼が接
続される端末本体または端末本体の端子は当該着信呼が
経由した特定の通信網によって異ならせることができ
る。
【0008】
【作用】前記構成によれば、発信側通信端末から特定の
通信網を指定して発信すると、当該発信による呼は特定
の通信網を経由して着信側通信端末に着信し、着信側通
信端末には着信呼とともに特定の通信網からこれを識別
するための識別符号が送付され、着信側通信端末では当
該識別符号により着信呼が経由した通信網を識別するこ
とが可能となる。また、以上の方法により着信側通信端
末で所期の特定の通信網を経由したものと判断された着
信呼のみが通信端末の本体に接続される。
通信網を指定して発信すると、当該発信による呼は特定
の通信網を経由して着信側通信端末に着信し、着信側通
信端末には着信呼とともに特定の通信網からこれを識別
するための識別符号が送付され、着信側通信端末では当
該識別符号により着信呼が経由した通信網を識別するこ
とが可能となる。また、以上の方法により着信側通信端
末で所期の特定の通信網を経由したものと判断された着
信呼のみが通信端末の本体に接続される。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明をさらに詳しく
説明する。図1は、本発明による着信経路識別方法を説
明するための公衆通信回線網を示す図である。以下の説
明では、公衆通信回線網は、特に言及しない限りアナロ
グ回線で構築されているものとする。図1に示すように
公衆通信回線網は、通信端末A1,A2およびA3が収
容される端末加入局B1およびB2(通常は市内交換
局)と、端末加入局B1およびB2間を結合する複数の
通信網C1〜Cnで構築されている。通信端末A1と端
末加入局B1との間ならびに通信端末A2およびA3と
端末加入局B2との間の通信回線は、端末加入局B1お
よびB2を含めて特定の電気通信事業者によって構築さ
れている。また、各通信網C1〜Cnは上記特定の電気
通信事業者を含めて、それぞれ別個の電気通信事業者に
よって構築されている。
説明する。図1は、本発明による着信経路識別方法を説
明するための公衆通信回線網を示す図である。以下の説
明では、公衆通信回線網は、特に言及しない限りアナロ
グ回線で構築されているものとする。図1に示すように
公衆通信回線網は、通信端末A1,A2およびA3が収
容される端末加入局B1およびB2(通常は市内交換
局)と、端末加入局B1およびB2間を結合する複数の
通信網C1〜Cnで構築されている。通信端末A1と端
末加入局B1との間ならびに通信端末A2およびA3と
端末加入局B2との間の通信回線は、端末加入局B1お
よびB2を含めて特定の電気通信事業者によって構築さ
れている。また、各通信網C1〜Cnは上記特定の電気
通信事業者を含めて、それぞれ別個の電気通信事業者に
よって構築されている。
【0010】なお、実際には、異なる事業者間の通信網
を相互に接続するための中継局等がある等により、公衆
通信回線網の全体的構成は図1に示すよりも複雑である
が、本発明を理解し易くするため、図1には最も簡単な
構成で示した。通信端末A1,A2およびA3は、発信
する際に、通信に使用する通信網をC1〜Cnから選択
することができる。例えば、通信端末A1が通信端末A
3と通信する場合において、#2通信網C2を使用した
いときには、通信端末A1は発信の際に通信端末A3の
加入者番号に加えて#2通信網C2へのアクセス番号を
ダイヤルすることとなる。なお、#2通信網C2が通信
端末A1,A2およびA3と端末加入局B1およびB2
との間の回線を提供する電気通信事業者のものである場
合には、上記アクセス番号のダイヤルは必要としない。
を相互に接続するための中継局等がある等により、公衆
通信回線網の全体的構成は図1に示すよりも複雑である
が、本発明を理解し易くするため、図1には最も簡単な
構成で示した。通信端末A1,A2およびA3は、発信
する際に、通信に使用する通信網をC1〜Cnから選択
することができる。例えば、通信端末A1が通信端末A
3と通信する場合において、#2通信網C2を使用した
いときには、通信端末A1は発信の際に通信端末A3の
加入者番号に加えて#2通信網C2へのアクセス番号を
ダイヤルすることとなる。なお、#2通信網C2が通信
端末A1,A2およびA3と端末加入局B1およびB2
との間の回線を提供する電気通信事業者のものである場
合には、上記アクセス番号のダイヤルは必要としない。
【0011】以上のように構築された公衆通信回線網に
おいて、各通信網C1〜Cnには、自己を通る呼に対し
て種々の制御を行う網制御局が設けられているが(図1
では#K通信網Ck以外については図示してない。)、
特定の#K通信網Ckの網制御局Dkは、自己を通過す
る呼の着信先に対して自己を識別するための識別符号
(以下、「網ID」という。)を送出する機能を有す
る。通信端末A2は、本発明に係る通信端末であり、当
該通信端末A2は、端末加入局B2に接続される通信回
線と端末本体2との間に上記網IDを受信して識別する
機能を有する識別装置1が設けられている。この識別装
置1は端末本体2と一体に構成してもよく、また付加ユ
ニットとして端末本体2とは別体で構成してもよい。端
末本体2の汎用性を考慮すると別体構成とする方がよ
い。
おいて、各通信網C1〜Cnには、自己を通る呼に対し
て種々の制御を行う網制御局が設けられているが(図1
では#K通信網Ck以外については図示してない。)、
特定の#K通信網Ckの網制御局Dkは、自己を通過す
る呼の着信先に対して自己を識別するための識別符号
(以下、「網ID」という。)を送出する機能を有す
る。通信端末A2は、本発明に係る通信端末であり、当
該通信端末A2は、端末加入局B2に接続される通信回
線と端末本体2との間に上記網IDを受信して識別する
機能を有する識別装置1が設けられている。この識別装
置1は端末本体2と一体に構成してもよく、また付加ユ
ニットとして端末本体2とは別体で構成してもよい。端
末本体2の汎用性を考慮すると別体構成とする方がよ
い。
【0012】図2は、本発明による着信経路識別方法を
実現する識別装置の第1の実施例を示すブロック図であ
る。識別装置1は、通信回線(回線数をm本とする。)
L1〜Lmへの着信を検出する着信検出部111〜11
mと、通信回線L1〜Lmのループを制御するループ制
御部121〜12mと、通信回線L1〜Lmを端末本体
2に接続する制御を行う接続制御部131〜13mと、
通信網C1〜Cnから網IDが送付された場合、これを
受信する識別符号受信部14と、端末本体2に呼出信号
を送出し、および通信回線L1〜Lmに呼返音(リング
バックトーンまたは話中音(ビジートーン))を送出す
る信号音送出部15と、マイクロコンピュータで構成さ
れ、当該識別装置1の制御を一括して行う中央処理装置
(以下、「MCPU」という。)16で構成される。
実現する識別装置の第1の実施例を示すブロック図であ
る。識別装置1は、通信回線(回線数をm本とする。)
L1〜Lmへの着信を検出する着信検出部111〜11
mと、通信回線L1〜Lmのループを制御するループ制
御部121〜12mと、通信回線L1〜Lmを端末本体
2に接続する制御を行う接続制御部131〜13mと、
通信網C1〜Cnから網IDが送付された場合、これを
受信する識別符号受信部14と、端末本体2に呼出信号
を送出し、および通信回線L1〜Lmに呼返音(リング
バックトーンまたは話中音(ビジートーン))を送出す
る信号音送出部15と、マイクロコンピュータで構成さ
れ、当該識別装置1の制御を一括して行う中央処理装置
(以下、「MCPU」という。)16で構成される。
【0013】着信検出部111〜11m,ループ制御部
121〜12mおよび接続制御部131〜13mは、通
信回線L1〜Lmの各回線ごとに設けられ、識別符号受
信部14,信号音送出部15およびMCPU16は、全
通信回線L1〜Lmに共通に設けられている。なお、通
信回線数は1回線でもよく、この場合には、当然のこと
ながら着信検出部111〜11m、ループ制御部121
〜12m及び接続制御部131〜13mはそれぞれ1個
ずつ設けることとなる。通信端末A1が発呼し、通信端
末A2の加入者番号をダイヤルすると、通信端末A1に
よる呼は、端末加入局B1,通信網C1〜Cmのいずれ
か、および端末加入局B2を経由して通信端末A2に到
達し、通信端末A2に着信が生起する。このとき、発信
が経由する通信網を指定するときには、発信側通信端末
A1で加入者番号に加えて被指定通信網、例えば#K通
信網Ckのアクセス番号をダイヤルすることとなる。
121〜12mおよび接続制御部131〜13mは、通
信回線L1〜Lmの各回線ごとに設けられ、識別符号受
信部14,信号音送出部15およびMCPU16は、全
通信回線L1〜Lmに共通に設けられている。なお、通
信回線数は1回線でもよく、この場合には、当然のこと
ながら着信検出部111〜11m、ループ制御部121
〜12m及び接続制御部131〜13mはそれぞれ1個
ずつ設けることとなる。通信端末A1が発呼し、通信端
末A2の加入者番号をダイヤルすると、通信端末A1に
よる呼は、端末加入局B1,通信網C1〜Cmのいずれ
か、および端末加入局B2を経由して通信端末A2に到
達し、通信端末A2に着信が生起する。このとき、発信
が経由する通信網を指定するときには、発信側通信端末
A1で加入者番号に加えて被指定通信網、例えば#K通
信網Ckのアクセス番号をダイヤルすることとなる。
【0014】以上のようにして通信端末A2の例えば通
信回線L1に着信呼が生起すると、通信回線L1に送ら
れてくる着信信号(呼出信号)は着信検出部111で検
出され、着信検出情報がMCPU16に送付される。M
CPU16は、着信検出情報を読み込むと、ループ制御
部121を制御して通信回線L1に対し直流ループを形
成させる。これにより着信呼に対し応答したことにな
る。ここで、発信側の通信端末A1が特定の通信網であ
る#K通信網Ckを選択して発信したものとすると、#
K通信網Ckは識別装置1での応答を検出して発信側通
信端末A1と着信側通信端末A2間の通信路を、#K通
信網Ckを経由して設定し、網制御局Dkから自己の網
IDを当該通信路に送出する。#K通信網Ckから送出
された網IDは、通信回線L1によって識別装置1に送
付され、ループ制御部121を経由して識別符号受信部
14に送られる。識別符号受信部14は受信した網ID
をMCPU16に送付する。
信回線L1に着信呼が生起すると、通信回線L1に送ら
れてくる着信信号(呼出信号)は着信検出部111で検
出され、着信検出情報がMCPU16に送付される。M
CPU16は、着信検出情報を読み込むと、ループ制御
部121を制御して通信回線L1に対し直流ループを形
成させる。これにより着信呼に対し応答したことにな
る。ここで、発信側の通信端末A1が特定の通信網であ
る#K通信網Ckを選択して発信したものとすると、#
K通信網Ckは識別装置1での応答を検出して発信側通
信端末A1と着信側通信端末A2間の通信路を、#K通
信網Ckを経由して設定し、網制御局Dkから自己の網
IDを当該通信路に送出する。#K通信網Ckから送出
された網IDは、通信回線L1によって識別装置1に送
付され、ループ制御部121を経由して識別符号受信部
14に送られる。識別符号受信部14は受信した網ID
をMCPU16に送付する。
【0015】MCPU16は、#K通信網Ckの網ID
を識別するための照合用符号が予め記憶されており、識
別符号受信部14から網IDが送付された場合には当該
網IDと照合用符号を照合する。そして、双方の符号が
一致すると信号音送出部15を起動し、接続制御部13
1を介して通信回線L1に呼返音を、端末本体2に呼出
信号をそれぞれ送出する。通信回線L1に送出された呼
返音は、#K通信網Ckを介して発信側通信端末A1に
送付されるが、通信端末A1には、通信端末A2に対し
呼出しを開始してから通信端末A2が応答するまでの
間、既に端末加入局B1から呼出音が送出されており、
この時点で信号音送出部15から送出される呼返音は、
所謂第2リングバックトーンである。また、この呼返音
に代え、音声による案内メッセージを送付するようにし
てもよい。
を識別するための照合用符号が予め記憶されており、識
別符号受信部14から網IDが送付された場合には当該
網IDと照合用符号を照合する。そして、双方の符号が
一致すると信号音送出部15を起動し、接続制御部13
1を介して通信回線L1に呼返音を、端末本体2に呼出
信号をそれぞれ送出する。通信回線L1に送出された呼
返音は、#K通信網Ckを介して発信側通信端末A1に
送付されるが、通信端末A1には、通信端末A2に対し
呼出しを開始してから通信端末A2が応答するまでの
間、既に端末加入局B1から呼出音が送出されており、
この時点で信号音送出部15から送出される呼返音は、
所謂第2リングバックトーンである。また、この呼返音
に代え、音声による案内メッセージを送付するようにし
てもよい。
【0016】端末本体2が呼出されて応答すると、MC
PU16は、応答情報を読み込んで接続制御部131を
制御し、通信回線L1を端末本体2に接続する。このよ
うにして着信側通信端末2への正規接続ルートによる着
信呼の受付けが完了し、発呼側通信端末A1は端末本体
2によって提供されるサービスを受けることができる。
一方、着信側通信端末A2の通信回線L1に生起した着
信呼が生起接続ルートを経由しない着信呼の場合、すな
わち、#K通信網Ck以外の通信網例えば#1通信網C
1を経由した着信呼である場合には、#1通信網C1側
から着信側通信端末A2に網IDが送付されないか、ま
たは正規の網ID(#K通信網Ckの網制御局Dkから
送出された網ID)とは異なった網IDが送付され、識
別装置1における網IDの照合処理でMCPU16は、
正規の網IDを検出できない(網IDが送付されていな
い場合には、一定時間の間に網IDが受信できないこと
により判断する)。これによって接続制御部131で着
信通信回路L1に端末本体2を接続することなく、信号
音送出部15から着信通信回線L1に話中音を送出させ
た後、ループ制御部121を制御して当該着信通信回路
L1を開放する(不接処理)。
PU16は、応答情報を読み込んで接続制御部131を
制御し、通信回線L1を端末本体2に接続する。このよ
うにして着信側通信端末2への正規接続ルートによる着
信呼の受付けが完了し、発呼側通信端末A1は端末本体
2によって提供されるサービスを受けることができる。
一方、着信側通信端末A2の通信回線L1に生起した着
信呼が生起接続ルートを経由しない着信呼の場合、すな
わち、#K通信網Ck以外の通信網例えば#1通信網C
1を経由した着信呼である場合には、#1通信網C1側
から着信側通信端末A2に網IDが送付されないか、ま
たは正規の網ID(#K通信網Ckの網制御局Dkから
送出された網ID)とは異なった網IDが送付され、識
別装置1における網IDの照合処理でMCPU16は、
正規の網IDを検出できない(網IDが送付されていな
い場合には、一定時間の間に網IDが受信できないこと
により判断する)。これによって接続制御部131で着
信通信回路L1に端末本体2を接続することなく、信号
音送出部15から着信通信回線L1に話中音を送出させ
た後、ループ制御部121を制御して当該着信通信回路
L1を開放する(不接処理)。
【0017】なお、上記話中音の送出に代え、接続不可
を案内する音声メッセージを送出するようにしてもよ
い。網IDに使用する信号としては、信号処理技術が確
立しており、ハードウェアも多種類が実用化されている
DTMF信号を使用するのがよい。しかしながら、DT
MF信号は発信側から容易に送出できるため、機密性を
保つための工夫が必要となる。この課題を、本発明で
は、次のようにして解決している。なお、網IDにDT
MF信号以外の信号を使用する場合であっても、以下に
示す方法は有効である。網制御局Dkは、#K通信網C
kを通り、通信端末A2に着信させる呼に対して送出す
る網IDを定期的に、または必要に応じ変更設定する。
定期的に行いつつしかも必要に応じて変更設定すること
も可能である。網制御局Dkは変更設定した場合には通
信端末A2に自動的に発信し、識別装置1による応答を
待って識別符号の変更指示情報と変更後の網IDを通信
端末A2(識別装置1)に送付する。
を案内する音声メッセージを送出するようにしてもよ
い。網IDに使用する信号としては、信号処理技術が確
立しており、ハードウェアも多種類が実用化されている
DTMF信号を使用するのがよい。しかしながら、DT
MF信号は発信側から容易に送出できるため、機密性を
保つための工夫が必要となる。この課題を、本発明で
は、次のようにして解決している。なお、網IDにDT
MF信号以外の信号を使用する場合であっても、以下に
示す方法は有効である。網制御局Dkは、#K通信網C
kを通り、通信端末A2に着信させる呼に対して送出す
る網IDを定期的に、または必要に応じ変更設定する。
定期的に行いつつしかも必要に応じて変更設定すること
も可能である。網制御局Dkは変更設定した場合には通
信端末A2に自動的に発信し、識別装置1による応答を
待って識別符号の変更指示情報と変更後の網IDを通信
端末A2(識別装置1)に送付する。
【0018】識別装置1では、前記と同様にして着信呼
に応答し、ループ制御部121を介して識別符号受信部
14で変更指示情報を受信し、続いて変更後の網IDを
受信する。MCPU16は、識別符号受信部14からの
変更指示情報により、自己が記憶している照合用符号
を、識別符号受信部14から読み込んだ変更後の網ID
に相当する符号に変更する。以上により、受付する着信
呼を識別するための網IDが定期的に、または必要に応
じて、さらには定期的、かつ必要に応じて変更できるの
で、機密性を高度に保つことができる。また、着信側通
信端末A2の照合用符号は、#K通信網Ck側からの変
更制御により自動的に変更されるので、着信側通信端末
A2では網ID変更に伴う人為的操作を一切必要としな
い。
に応答し、ループ制御部121を介して識別符号受信部
14で変更指示情報を受信し、続いて変更後の網IDを
受信する。MCPU16は、識別符号受信部14からの
変更指示情報により、自己が記憶している照合用符号
を、識別符号受信部14から読み込んだ変更後の網ID
に相当する符号に変更する。以上により、受付する着信
呼を識別するための網IDが定期的に、または必要に応
じて、さらには定期的、かつ必要に応じて変更できるの
で、機密性を高度に保つことができる。また、着信側通
信端末A2の照合用符号は、#K通信網Ck側からの変
更制御により自動的に変更されるので、着信側通信端末
A2では網ID変更に伴う人為的操作を一切必要としな
い。
【0019】本発明は、特定の通信網が複数ある場合に
も実施することができる。かかる場合には、特定の通信
網のいずれを経由した着信呼をも受付けるようにする。
着信呼が経由した特定の通信網の相違により別個のサー
ビスを提供することが可能である。図3は、本発明によ
る着信経路識別方法および着信受付方法を実現する識別
装置の第2の実施例を示すブロック図であり、通信回線
Lの1回線について示したものである。この実施例は、
着信呼が経由した特定の通信網の違いにより2種類のサ
ービスを提供する例である。なお、提供するサービスの
数と特定の通信網の数(識別装置2で識別する網IDの
数)とは一致するとは限らない。例えば特定の通信網が
4つ存在し、2つの通信網ごとに別個のサービスを提供
するような場合には、特定の通信網の数が4であるのに
対し、サービスの種類の数は2となる。
も実施することができる。かかる場合には、特定の通信
網のいずれを経由した着信呼をも受付けるようにする。
着信呼が経由した特定の通信網の相違により別個のサー
ビスを提供することが可能である。図3は、本発明によ
る着信経路識別方法および着信受付方法を実現する識別
装置の第2の実施例を示すブロック図であり、通信回線
Lの1回線について示したものである。この実施例は、
着信呼が経由した特定の通信網の違いにより2種類のサ
ービスを提供する例である。なお、提供するサービスの
数と特定の通信網の数(識別装置2で識別する網IDの
数)とは一致するとは限らない。例えば特定の通信網が
4つ存在し、2つの通信網ごとに別個のサービスを提供
するような場合には、特定の通信網の数が4であるのに
対し、サービスの種類の数は2となる。
【0020】第2の実施例において、網制御局に網制御
局Dkの機能(網ID送出機能、網ID変更設定機能)
を有する通信網が複数存在する。また、各部が有する機
能は、図2の第1の実施例と同様であるが、特定の通信
網の数および提供するサービスの種類が複数であること
により、一部について下記のように構成される。接続制
御部23は、通信回路Lを2つの出力端子(A) ,(B) の
いずれかに択一的に接続するか、またはいずれの出力端
子(A) ,(B) にも接続しない機能を有する。なお、出力
端子数は提供するサービスの数に一致する。MCPU2
6は、複数の特定の通信網のそれぞれの網IDに対して
照合用符号を記憶しており、識別符号受信部24から読
み込んだ網IDを特定の通信網別に識別する機能を有す
る。端末本体28は、提供するサービスごとに設けられ
るか、または、提供するサ−ビスごとに別個の端子を有
するものとして構成される。
局Dkの機能(網ID送出機能、網ID変更設定機能)
を有する通信網が複数存在する。また、各部が有する機
能は、図2の第1の実施例と同様であるが、特定の通信
網の数および提供するサービスの種類が複数であること
により、一部について下記のように構成される。接続制
御部23は、通信回路Lを2つの出力端子(A) ,(B) の
いずれかに択一的に接続するか、またはいずれの出力端
子(A) ,(B) にも接続しない機能を有する。なお、出力
端子数は提供するサービスの数に一致する。MCPU2
6は、複数の特定の通信網のそれぞれの網IDに対して
照合用符号を記憶しており、識別符号受信部24から読
み込んだ網IDを特定の通信網別に識別する機能を有す
る。端末本体28は、提供するサービスごとに設けられ
るか、または、提供するサ−ビスごとに別個の端子を有
するものとして構成される。
【0021】次に第2実施例の動作を説明する。図3に
おいて、通信回線Lに着信があると、識別装置2は、図
2の第1の実施例と同様、ループ制御部22で着信呼に
応答し、識別符号受信部24で通信回線Lから送付され
た網IDを受信する。MCPU26は、識別符号受信部
24で受信した網IDを読み込むと、予め記憶している
照合用符号とこの網IDとを照合する。網IDがいずれ
かの照合用符号と一致すると、MCPU26は、接続制
御部23を制御して通信回線Lを一致した照合用符号に
対応する端子(A) または(B) に接続する。端子(A) およ
び(B) は、それぞれ別個の端末本体28か、または端末
本体28の2つのサービス提供端子に接続されており、
通信回線Lに接続された端末本体28の応答をまって、
図2の第1の実施例と同様、端末本体28からのサービ
ス(受信された網IDに対応するサービス)が発信側通
信端末A1に提供される。
おいて、通信回線Lに着信があると、識別装置2は、図
2の第1の実施例と同様、ループ制御部22で着信呼に
応答し、識別符号受信部24で通信回線Lから送付され
た網IDを受信する。MCPU26は、識別符号受信部
24で受信した網IDを読み込むと、予め記憶している
照合用符号とこの網IDとを照合する。網IDがいずれ
かの照合用符号と一致すると、MCPU26は、接続制
御部23を制御して通信回線Lを一致した照合用符号に
対応する端子(A) または(B) に接続する。端子(A) およ
び(B) は、それぞれ別個の端末本体28か、または端末
本体28の2つのサービス提供端子に接続されており、
通信回線Lに接続された端末本体28の応答をまって、
図2の第1の実施例と同様、端末本体28からのサービ
ス(受信された網IDに対応するサービス)が発信側通
信端末A1に提供される。
【0022】一方、網IDがMCPU26に記憶されて
いる、いずれの照合用符号とも一致しないとき、または
網IDが送付されなかったときには、接続制御部23は
通信回線Lをいずれの端末本体28とも接続せず、図2
の第1の実施例と同様の不接処理を行う。以上の第1お
よび第2実施例では、網IDが正規の通信網(特定の通
信網)のものであると確認した後に端末本体2および2
8を呼び出し、その応答を待って接続制御部131およ
び23において着信通信回線を端末本体2および28に
接続するようにしているが、これは、汎用の通信端末で
は呼出処理が必要であることによるものであり、このよ
うに制御することは、本発明の本質に係わることではな
い。本発明では端末本体2および28を本発明システム
専用のものとして作製する場合には、網IDの照合直後
に着信電話回線を端末本体2および28に接続するよう
に構成することもできる。また、公衆通信回線網がアナ
ログ回線で構築されている場合を説明したが、ディジタ
ル回線で構築された公衆通信回線網(ISDN網)であ
っても本発明を実施することができる。
いる、いずれの照合用符号とも一致しないとき、または
網IDが送付されなかったときには、接続制御部23は
通信回線Lをいずれの端末本体28とも接続せず、図2
の第1の実施例と同様の不接処理を行う。以上の第1お
よび第2実施例では、網IDが正規の通信網(特定の通
信網)のものであると確認した後に端末本体2および2
8を呼び出し、その応答を待って接続制御部131およ
び23において着信通信回線を端末本体2および28に
接続するようにしているが、これは、汎用の通信端末で
は呼出処理が必要であることによるものであり、このよ
うに制御することは、本発明の本質に係わることではな
い。本発明では端末本体2および28を本発明システム
専用のものとして作製する場合には、網IDの照合直後
に着信電話回線を端末本体2および28に接続するよう
に構成することもできる。また、公衆通信回線網がアナ
ログ回線で構築されている場合を説明したが、ディジタ
ル回線で構築された公衆通信回線網(ISDN網)であ
っても本発明を実施することができる。
【0023】周知のように、ISDN網による通信は、
発信側通信端末で発呼すると、発信側通信端末からIS
DN網に対し、Dチャネルより呼設定メッセージが送付
され、これを受けたISDN網は、呼設定メッセージ中
に含まれる着信側通信端末との間をDチャネルにより接
続するとともに着信側通信端末に呼設定メッセージをD
チャネルにより送付する。着信側通信端末は呼設定メッ
セージを受領することにより着信処理を行う。以上の呼
設定制御において、呼設定メッセージを送付する際のデ
ータ列には、呼設定とは直接関係しないデータの送付枠
が設けられており、この送付枠を利用してユーザー(通
信端末)独自のデータ(所謂ユーザー間情報)を送付す
ることができる。
発信側通信端末で発呼すると、発信側通信端末からIS
DN網に対し、Dチャネルより呼設定メッセージが送付
され、これを受けたISDN網は、呼設定メッセージ中
に含まれる着信側通信端末との間をDチャネルにより接
続するとともに着信側通信端末に呼設定メッセージをD
チャネルにより送付する。着信側通信端末は呼設定メッ
セージを受領することにより着信処理を行う。以上の呼
設定制御において、呼設定メッセージを送付する際のデ
ータ列には、呼設定とは直接関係しないデータの送付枠
が設けられており、この送付枠を利用してユーザー(通
信端末)独自のデータ(所謂ユーザー間情報)を送付す
ることができる。
【0024】本発明をISDN網で実施する場合には、
ユーザー間情報の送付枠を利用して呼設定制御時に網I
Dを着信側通信端末に送付する。すなわち、図1におい
て、発信側通信端末A1の発信呼が特定の#K通信網C
kを経由する場合、網制御局Dkは着信側通信端末A2
に送付する呼設定メッセージとともに、ユーザー間情報
の送付枠を利用して網IDを送付する。着信側通信端末
A2では、識別装置1により網IDを受領し、この網I
Dが正規のものであれば、そのときDチャネルにより結
合されている#K通信網Ckに応答メッセージを送付
し、正規のものでない場合には通信網(この場合はCk
以外の通信網となる。)に切断メッセージを送付する。
応答メッセージを送付したときのみ着信通信回線を端末
本体2に接続する。
ユーザー間情報の送付枠を利用して呼設定制御時に網I
Dを着信側通信端末に送付する。すなわち、図1におい
て、発信側通信端末A1の発信呼が特定の#K通信網C
kを経由する場合、網制御局Dkは着信側通信端末A2
に送付する呼設定メッセージとともに、ユーザー間情報
の送付枠を利用して網IDを送付する。着信側通信端末
A2では、識別装置1により網IDを受領し、この網I
Dが正規のものであれば、そのときDチャネルにより結
合されている#K通信網Ckに応答メッセージを送付
し、正規のものでない場合には通信網(この場合はCk
以外の通信網となる。)に切断メッセージを送付する。
応答メッセージを送付したときのみ着信通信回線を端末
本体2に接続する。
【0025】そして、#K通信網Ckは、応答メッセー
ジを受領したときに発信側通信端末A1と着信側通信端
末A2との間に情報の通信路を設定する。したがって、
発信側通信端末A1は、#K通信網Ckを選んだときの
み端末本体2によって提供されるサービスを受けること
ができる。一方、切断メッセージを受領した#K通信網
Ck以外の通信網は、情報の通信路を設定することなく
呼設定制御を断念するので、発信側通信端末A1は#K
通信網Ck以外の通信網を選んだときには、上記サービ
スを受けることができない。
ジを受領したときに発信側通信端末A1と着信側通信端
末A2との間に情報の通信路を設定する。したがって、
発信側通信端末A1は、#K通信網Ckを選んだときの
み端末本体2によって提供されるサービスを受けること
ができる。一方、切断メッセージを受領した#K通信網
Ck以外の通信網は、情報の通信路を設定することなく
呼設定制御を断念するので、発信側通信端末A1は#K
通信網Ck以外の通信網を選んだときには、上記サービ
スを受けることができない。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、複数
の通信網が存在し、発信側で発信経路を複数の通信網か
ら選択できるように構成されている公衆通信回線網にお
いて、特定の通信網を経由する特定の通信端末への呼に
対して特定の通信網を識別するための網IDを特定の通
信網から着信側に送付し、特定の通信端末では、網ID
を受信してその網IDの正誤を確認し着信呼を受付ける
ように構成されている。したがって、着信側で着信呼が
経由した通信網の識別が可能で、通信端末によるサービ
スの提供形態の多様化が可能となり、特定の事業者の通
信網を利用した呼に対してのみ、特定のサ−ビスが実現
可能になるという効果を有する。また、網IDは、特定
の通信網において定期的に、または/および必要に応じ
て変更でき、変更した場合には通信網側から着信側通信
端末の網ID照合用符号を変更制御するように構成され
ている。したがって、機密性についても高度に保ことが
でき、かつ、これによる着信側端末での設定変更等の操
作は一切必要としないので、極めて運用し易いシステム
の構築が可能となる。
の通信網が存在し、発信側で発信経路を複数の通信網か
ら選択できるように構成されている公衆通信回線網にお
いて、特定の通信網を経由する特定の通信端末への呼に
対して特定の通信網を識別するための網IDを特定の通
信網から着信側に送付し、特定の通信端末では、網ID
を受信してその網IDの正誤を確認し着信呼を受付ける
ように構成されている。したがって、着信側で着信呼が
経由した通信網の識別が可能で、通信端末によるサービ
スの提供形態の多様化が可能となり、特定の事業者の通
信網を利用した呼に対してのみ、特定のサ−ビスが実現
可能になるという効果を有する。また、網IDは、特定
の通信網において定期的に、または/および必要に応じ
て変更でき、変更した場合には通信網側から着信側通信
端末の網ID照合用符号を変更制御するように構成され
ている。したがって、機密性についても高度に保ことが
でき、かつ、これによる着信側端末での設定変更等の操
作は一切必要としないので、極めて運用し易いシステム
の構築が可能となる。
【図1】本発明による着信経路識別方法を説明するため
の公衆通信回線網を示す図である。
の公衆通信回線網を示す図である。
【図2】本発明による着信経路識別方法を実現する識別
装置の実施例を示すブロック図である。
装置の実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明による着信経路識別方法および着信受付
方法を実現する識別装置の他の実施例を示すブロック図
である。
方法を実現する識別装置の他の実施例を示すブロック図
である。
A1,A2,A3…通信端末 B1,B2…端末加入局 C1〜Cn…通信網 Ck…特定の通信網 Dk…網制御局 1,27…識別装置 2,28…端末本体 11,111〜11m,21…着信検出部 12,121〜12m,22…ループ制御部 13,131〜13m,23…接続制御部 14,24…識別符号受信部 15,25…信号音送出部 16,26…中央処理装置(MCPU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細野 貞幸 群馬県伊勢崎市長沼町2223番地 明星電気 株式会社伊勢崎工場内 (72)発明者 中沢 誠一 群馬県伊勢崎市長沼町2223番地 明星電気 株式会社伊勢崎工場内 (72)発明者 山口 耕作 茨城県北相馬郡守谷町大字守谷甲249番地 1号明星電気株式会社守谷工場内
Claims (9)
- 【請求項1】 通信端末相互間の接続ルートとして複数
の通信網が存在し、発信側通信端末の発信に際し、使用
する通信網を選択できる公衆通信回線網において、 特定の通信網を経由する特定の通信端末への呼に対して
当該特定の通信網を識別するための識別符号を当該特定
の通信網から着信側に送付するようにし、 前記特定の通信端末である着信通信端末に着信呼が生起
したとき、当該着信側通信端末は、通信網から受領した
識別符号に基づいて、前記着信呼が、前記特定の通信網
を経由した着信呼であるか否かを識別するように構成し
たことを特徴とする着信経路識別方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の着信経路識別方法におい
て、 前記特定の通信網は、複数存在し、それぞれの特定の通
信網から着信側通信端末に送付される識別符号は、それ
ぞれの特定の通信網ごとに付与された異なる識別符号で
あり、 前記着信側通信端末は、着信呼が経由した通信網別に着
信呼を識別することを特徴とする着信経路識別方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の着信経路識別方
法において、 前記公衆通信回路網はアナログ回線で構築されており、 着信側通信端末に着信呼が生起したとき、当該着信側通
信端末は、当該着信呼に応答し、これによって通信網は
前記着信側通信端末との間に通信路を設定し、 該通信網が特定の通信網である場合、当該特定の通信網
は前記通信路を介して着信側通信端末に識別符号を送付
することを特徴とする着信経路識別方法。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の着信経路識別方
法において、 前記公衆通信回線網はディジタル回線で構築されてお
り、 前記特定の通信網を経由する呼に対して、当該特定の通
信網は、呼設定制御時に着信側通信端末に識別符号を送
付することを特徴とする着信経路識別方法。 - 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の着信経
路識別方法において、 前記特定の通信網から送付する識別符号は、当該特定の
通信網において変更設定可能であることを特徴とする着
信経路識別方法。 - 【請求項6】 請求項5記載の着信経路識別方法におい
て、 前記特定の通信網から送付する識別符号は、定期的に自
動変更設定可能であることを特徴とする着信経路識別方
法。 - 【請求項7】 請求項5または6記載の着信経路識別方
法において、 前記特定の通信網から送付される識別符号が変更設定さ
れた場合、該特定の通信網から着信側通信端末に識別符
号変更指示情報と変更後の識別符号を送付し当該着信側
通信端末で識別すべき識別符号の変更制御を行うことを
特徴とする着信経路識別方法。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかの記載の着信経
路識別方法を用いて着信を受付ける方法であって、 公衆通信回線網から受領した識別符号が特定の通信網の
識別符号として着信側通信端末に記憶されている照合用
符号と一致したときには着信呼を端末本体に接続し、 前記識別符号が前記照合用符号と一致しないとき、また
は公衆通信回線網から識別符号を受領しないときには着
信呼を端末本体に接続しないことを特徴とする着信受付
方法。 - 【請求項9】 請求項8記載の着信受付方法において、 前記特定の通信網は、複数存在し、 着信側通信端末には照合用符号が前記特定の通信網ごと
に設定されており、着信呼が接続される端末本体または
端末本体の端子は、当該着信呼が経由した特定の通信網
によって異なることを特徴とする着信受付方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1134494A JPH07203074A (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 着信経路識別方法および着信受付方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1134494A JPH07203074A (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 着信経路識別方法および着信受付方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07203074A true JPH07203074A (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=11775425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1134494A Pending JPH07203074A (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 着信経路識別方法および着信受付方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07203074A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002044234A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-02-08 | Communication.Com:Kk | 電話システム |
-
1994
- 1994-01-07 JP JP1134494A patent/JPH07203074A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002044234A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-02-08 | Communication.Com:Kk | 電話システム |
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