JPH0720237B2 - 動きベクトル検出回路 - Google Patents

動きベクトル検出回路

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JPH0720237B2
JPH0720237B2 JP60165073A JP16507385A JPH0720237B2 JP H0720237 B2 JPH0720237 B2 JP H0720237B2 JP 60165073 A JP60165073 A JP 60165073A JP 16507385 A JP16507385 A JP 16507385A JP H0720237 B2 JPH0720237 B2 JP H0720237B2
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泰市郎 栗田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えばテレビジョンの方式変換におけるフ
ィールド数変換処理に適用されるテレビジョン信号の動
き量を検出する動きベクトル検出回路に関する。
〔発明の概要〕
この発明は、テレビジョン信号を多数の検出域に分割
し、検出域ごとに代表点を定め、代表点と検出域内の各
画素との差の絶対値を求め、この差の絶対値を集計し、
絶対値集計データの中で最小値を動きベクトルとして検
出する所謂ブロックマッチングを用いた代表点方式の動
きベクトル検出回路において、検出域ごとに最小値を検
出し、この検出された最小値が代表点を含む小さなベク
トルの領域内にある場合には、その検出域内の差のデー
タを捨てることにより、高精度且つ高感度に動きベクト
ルを検出するようにしたものである。
〔従来の技術〕
テレビジョン画像の動き検出の一つの方法として、テレ
ビジョン画像を多数のブロック状の検出域に分割し、前
フレームと現フレームとの間の対応する検出域同士のマ
ッチング判定を行うことにより、動きを検出するブロッ
クマッチング方式が知られている。ブロックマッチング
については、例えば信学技報(電子通信学会技術研究報
告)CS83−56の(9〜14頁)にその一例が開示されてい
る。このブロックマッチング方式の中で、ハードウェア
の簡略化,処理時間の短縮化が可能な代表点方式があ
る。
第10図は、ブロックマッチングを用いた代表点方式の従
来の動きベクトル検出回路の一例を示す。入力端子61か
らのディジタルビデオ信号が減算回路62及び代表点選択
回路63に供給され、選択された代表点が代表点メモリ64
に記憶される。減算回路62により、代表点メモリ64から
読み出された前フレームの代表点と入力される現フレー
ムの各画素とが検出域毎に減算される。この減算回路62
からのフレーム差データΔFが変換回路65によって、絶
対値フレーム差データ|ΔF|に変換される。このデータ
|ΔF|が集計回路66に供給され、1フィールドの全ての
データ|ΔF|が検出域の各画素ごとに累算されて、フレ
ーム差集計データΣ|ΔF|が求められる。最小値検出回
路67は、フレーム差集計データΣ|ΔF|の中で、最小値
を検出し、この最小値を動きベクトルとして出力端子68
に出力する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の動きベクトル検出回路は、第11図に示すように、
一様な明るさの物体が破線図示の位置まで水平に動いた
場合、即ち動いていると判断される両端部分の面積が非
常に小さい場合には、動きが検出できない欠点があっ
た。検出域を例えば水平方向に9画素,垂直方向に7ラ
インとした場合、フレーム差集計データΣ|ΔF|は、第
11図に示す画像の場合では、第12図に示すように、最小
値がゼロベクトルとなり、動いた部分は、69で示すよう
に、少し下がったカーブとなり、この動きを検出するこ
とができない。
このことは、明確で且つ変化が激しい背景画像中の動き
検出に関しても同様に生じる。明確な変化を有する背景
画像のフレーム差集計データは、第13図に示すように、
ゼロベクトルに最小値を有するものとなる。一方、動き
部分のフレーム差集計データは、第14図に示すものとな
る。この両者が合成されることによって、第12図に示す
のと同様に、最小値がゼロベクトルとなるフレーム差集
計データの分布のカーブが得られるものと考えることが
できる。
従って、この発明の目的は、明確で且つ変化が激しい背
景画像中の動いているものの動きベクトル或いは小さな
物体の動きを検出することができる動きベクトル検出回
路を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、同一フィールド内の複数の画素によって形
成される2次元の検出域と、検出域ごとの代表点が定め
られ、対応する2フィールドの一方のフィールドの代表
点とその他方のフィールドの検出域内の各画素との差が
算出され、差の絶対値が集計された絶対値集計データの
中で、最小値を検出し、この最小値を動きベクトルとし
て検出する動きベクトル検出回路において、 検出域ごとの最小値を検出する手段と、 検出域の最小値の位置が代表点の位置又はその近傍の領
域内にある時に、検出域の差を捨てる手段と を備えたことを特徴とする動きベクトル検出回路であ
る。
〔作用〕
検出域ごとの最小値を検出し、この最小値が代表点の位
置又はその近傍の領域内にある時には、この検出域の絶
対値フレーム差データ|ΔF|は、背景によって発生した
ものと判定する。この背景と判定されたものに関する絶
対値フレーム差データ|ΔF|は、集計の対象とされずに
捨てられる。従って、変化が激しい背景によって、フレ
ーム差集計データΣ|ΔF|の最小値がゼロベクトルに落
ち込むことが防止され、高感度に動きベクトルを検出す
ることが可能となる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例について説明する。
この説明は、下記の順序に従ってなされる。
a.動きベクトル検出回路 b.方式変換装置の全体の構成 c.フィールド数変換回路 d.変形例 a.動きベクトル検出回路 第1図において、1で示す入力端子にディジタルビデオ
信号が供給される。このディジタルビデオ信号が減算回
路2及び代表点選択回路3に供給される。代表点選択回
路3により選択された代表点データが代表点メモリ4に
記憶される。代表点メモリ4から読み出された代表点デ
ータが減算回路2に供給され、減算回路2からフレーム
差データΔFが得られる。
第2図に示すように、例えばx方向(水平方向)に9画
素,y方向(垂直方向)に7ラインの動きベクトルの検出
域が設定され、1フィールドの画面全体が多数の検出域
に分割される。検出域は、隣接する他の検出域と一部が
重なり合うように設定しても良い。この検出域の中心
(×印で示す)を原点として、(x,y)座標が定められ
る。この原点が代表点とされる。動きベクトルは、検出
域内で1画素単位で求められる。減算回路2は、代表点
メモリ4から読み出された前フレームの代表点とこの代
表点の検出域に含まれる現フレームの全画素(総計63個
の画素)の各々との差分(フレーム差データ)ΔFを形
成する。
減算回路2からのフレーム差データΔFが変換回路5に
供給され、絶対値フレーム差データ|ΔF|に変換され
る。このデータ|ΔF|がリミッタ回路6に供給され、所
定値以下の大きさに制限される。リミッタ回路6の出力
信号が遅れ補償のための遅延回路7を介してスイッチ回
路8の一方の入力端子9Aに供給される。このスイッチ回
路8の他方の入力端子9Bには、ゼロデータが供給され
る。
また、リミッタ回路6を介された絶対値フレーム差デー
タ|ΔF|が最小点アドレス検出回路10に供給される。こ
の最小点アドレス検出回路10は、代表点の各々に関して
即ち検出域の各々に関して求められた絶対値フレーム差
データ|ΔF|の中の最小値のアドレスを検出する。この
検出された最小点アドレスが判定回路11に供給され、最
小点アドレスが代表点の周囲の小さなベクトル(以下、
これを小ベクトル域と呼ぶ)か否かが調べられる。
この例では、第2図において破線で示すように、代表点
の上下の1ラインと代表点の左右の1画素とにより形成
される範囲が小ベクトル域として設定される。判定回路
11は、検出された最小点アドレスが小ベクトル域の内部
の時に‘L'(ローレベル)となり、これが小ベクトル域
の外部の時に‘H'(ハイレベル)となる判定出力を発生
する。この判定回路11からの判定出力がスイッチ回路8
に制御信号として供給されると共に、カウンタ17に供給
される。
判定出力が‘H'即ち最小点アドレスが小ベクトル域の外
部の時に、スイッチ回路8の入力端子9A及び出力端子9C
が接続され、絶対値フレーム差データ|ΔF|が選択され
る。一方、判定出力が‘L'即ち最小点アドレスが小ベク
トル域の内部の時にスイッチ回路8の入力端子9B及び出
力端子9Cが接続され、ゼロデータが選択される。ゼロデ
ータが選択されることは、この代表点についての絶対値
フレーム差データ|ΔF|捨てられることである。スイッ
チ回路8の出力端子9Cに取り出された絶対値フレーム差
データ|ΔF|が集計回路12に供給される。
集計回路12は、検出域と対応するメモリを持ち、スイッ
チ回路8の出力データを累算するディジタル積分回路で
ある。1フィールドのデータに関して、集計回路12のメ
モリには、この1フィールドの全ての絶対値フレーム差
データ|ΔF|が検出域の各画素ごとに累算された結果即
ちフレーム差集計データΣ|ΔF|のテーブルが格納され
る。
集計回路12に接続された最小値検出回路13は、上述のフ
レーム差集計データのテーブル中の最小値を動きベクト
ルとして検出する。この最小値検出回路13は、例えば代
表点の周囲からスタートして、その周囲の最小値を検出
し、更にその次の周囲の最小値を求め再び最小値を検出
する逐次検出の構成とされている。また、予め代表点を
基点とする距離に応じてフレーム差データΔFに重み付
けを行っても良い。更に、1画面を4等分し、各領域ご
とに動きベクトルを検出し、この各領域の動きベクトル
を1画面の動きベクトルに変換しても良い。
最小値検出回路13からの動きベクトルがスイッチ回路14
の一方の入力端子15Aに供給される。スイッチ回路14の
他方の入力端子15Bには、ゼロデータが供給される。ス
イッチ回路14の出力端子15Cが出力端子16として導出さ
れる。このスイッチ回路14は、前述のように、小ベクト
ル域に含まれるために捨てられるデータ数が占める割合
がかなり多いとき、例えば3/4とか7/8のデータが捨てら
れるときには、ゼロデータを選択する。即ち、残ってい
る少ないデータから検出された動きベクトルは、信頼性
が低いので、この信頼性の低い動きベクトルに代えてゼ
ロベクトルが出力される。
スイッチ回路14を制御する信号は、比較回路19から供給
される。比較回路19には、カウンタ17の出力及び基準発
生回路18の出力が供給される。カウンタ17は、判定回路
11の出力中の‘L'の出力を検出域ごとに計数する。基準
発生回路18は、全画面の代表点数の約80%の数の基準デ
ータを発生する。この基準データは、任意に設定できる
ことが好ましい。比較回路19は、カウンタ17の計数値が
基準データより大きくなると、例えば‘L'の出力を発生
する。スイッチ回路14は、この比較回路19の‘L'の出力
によって、入力端子15B及び出力端子15Cが接続される状
態となる。従って、上述のように、信頼性が低い動きベ
クトルが出力されることを防止できる。
上述のこの発明が適用された動きベクトル検出回路に依
れば、変化が大きい鮮明な動かない背景の中で動き物体
があるような画像の場合でも、フレーム差集計データΣ
|ΔF|が第3図に示すように、動き物体の動き(例えば
左方向に2画素)と対応して最小値となり、背景のため
に、代表点位置で最小値となることを防止できる。した
がって、動きベクトルを高精度且つ高感度に検出するこ
とができる。
b.方式変換装置の全体の構成 この発明は、(1125ライン/60フィールド)の高品位テ
レビジョン方式所謂HD方式を(625ライン/50フィール
ド)のPAL方式に変換する場合のフィールド数変換に適
用することができる。第4図は、この(HD→PAL)方式
変換装置の全体の構成を示す。
第4図において、21で示す入力端子に高品位テレビジョ
ン信号中の輝度信号が供給され、この輝度信号がローパ
スフィルタ22を介してA/Dコンバータ23に供給される。A
/Dコンバータ23からのディジタル輝度信号が前処理回路
24に供給される。この前処理回路24は、ライン数の変換
及びノンインターレース化の処理を行う。
ライン数は、1125本から625本に例えばディジタル周波
数変換の技術を用いて変換される。また、高品位テレビ
ジョン信号の1フィールドの映像からライン数の和が62
5本のフレームの第1フィールドの映像及び第2フィー
ルドの映像が同時に形成される。この第1フィールドの
映像及び第2フィールドの映像は、ダブルビームのブラ
ウン管に入力されるようなテレビ信号であり、前処理回
路24からはそのうち第1フィールドに相当する信号と第
2フィールドに相当する信号が得られる。これは625本/
60フレームに相当する信号である。動きベクトルの検出
は、第1フィールドのビデオ信号を用いて行われ、フィ
ールド数の変換処理は、第1フィールド及び第2フィー
ルドの各々について別個に処理される。前処理回路24に
おいて、上述のノンインターレース化を行うことによ
り、動きベクトルの検出を1/60秒毎に行うことにより検
出精度を向上でき、補間信号の形成が容易となる。
25がこの発明を適用できる動きベクトル検出回路を示
し、この動きベクトル検出回路25に第1フィールドのデ
ィジタルビデオ信号が供給される。また、第1フィール
ドに関するフィールド数変換回路31と第2フィールドに
関するフィールド数変換回路32とが設けられており、検
出された動きベクトルがこれらのフィールド数変換回路
31及び32に供給される。
動きベクトル検出回路25は、検出域ごとに前フィールド
の代表点と現フィールドの画素との差(フィールド差デ
ータ)を算出し、このフィールド差データの絶対値を集
計し、フィールド差集計データを発生し、フィールド差
集計データの最小値を検出する構成のものである。この
場合、前述のように、フィールド差データの中で小ベク
トル領域に含まれるものが集計されないことにより、検
出感度の向上が図られている。
また、フィールド数変換回路31からは、(625ライン/50
フレーム)の第1フィールドのディジタルビデオ信号が
出力され、フィールド数変換回路32からは、(625ライ
ン/50フレーム)の第2フィールドのディジタルビデオ
信号が出力される。これらのフィールド数変換回路31及
び32の出力信号がスイッチ回路41に供給される。スイッ
チ回路41には、図示せずも、1/50秒毎に反転する制御信
号が供給され、スイッチ回路41の出力には、(625ライ
ン/50フィールド)のディジタル輝度信号が取り出され
る。
このディジタル輝度信号がD/Aコンバータ42に供給され
る。D/Aコンバータ42の出力信号がローパスフィルタ43
を介されてPALカラーエンコーダ44に供給される。輝度
信号Yと同様にライン数の変換及びフィールド数の変換
の処理がなされた赤の色差信号R−Y及び青の色差信号
B−YがPALカラーエンコーダ44に供給される。従っ
て、PALカラーエンコーダ44の出力端子45にPAL方式の複
合カラーテレビジョン信号が得られる。出力端子45に
は、PAL方式のカラーテレビジョン受像機が接続され
る。
c.フィールド数変換回路 フィールド数変換回路31は、フィールドメモリ33と動き
補正回路34と直線近似回路35とスイッチ回路36と誤処理
検出回路37とメモリ38とにより構成される。フィールド
数変換回路32は、フィールド数変換回路31と同様の構成
とされている。
フィールドメモリ33からの前フィールドのディジタルビ
デオ信号と入力された現フィールドのディジタルビデオ
信号の両者が動き補正回路34,直線近似回路35及び誤処
理検出回路37に供給される。動き補正回路34の出力信号
及び直線近似回路35の出力信号の一方がスイッチ回路36
により選択される。スイッチ回路36は、誤処理検出回路
37の検出出力によって制御され、より正しい処理がなさ
れた側の補正出力が選択される。誤処理検出回路37に
は、動き補正回路34において形成された前フィールドの
映像をシフトした信号と現フィールドの映像をシフトし
た信号との両者が供給される。更に、スイッチ回路36の
出力が供給されるメモリ38は、時間軸伸長のためのもの
である。
動き補正回路34によりなされる動き補正の一例を第5図
を参照して説明する。第5図において、F1,F2,F3,F4,F
5,F6は、連続する6枚の第1フィールドの画像を示す。
この画像には、左から右に(1/60)秒毎にAの距離移動
する等速度運動を行う移動物体が含まれている。このA
は、動きベクトル検出回路25からの動きベクトルに他な
らない。この等速度運動の場合では、画像F1から画像F6
までの移動量の総和は、5Aとなる。
かかる6枚の画像F1〜F6を5枚の画像f1〜f5に変換する
場合、(1/5)Aずつ移動距離を増加させる必要があ
る。従って、画像F1を(1/5)Aシフトしたものが画像f
1とされる。同様に、画像F2,F3,F4,F5を夫々(2/5)A,
(3/5)A,(4/5)A,Aシフトすることによって、画像f2,
f3,f4,f5が形成される。画像F5をAシフトしたものと、
画像F6を全くシフトしないものとは、同一の絵柄となる
ので、その一方が取り除かれる。画像のシフトは、メモ
リのアドレス制御によって実現できる。
この動き補正は、パンニングやチルトの場合では、動き
ベクトルが正確に検出できれば、完全なフィールド数の
変換が可能である。しかし、実際の画像では、一画面中
でも種々の動きを持つ部分があったり、静止している部
分もあり、シフトを行ったことにより不具合が生じる部
分がある。このような場合には、動き補正回路34の出力
の代わりに直線近似回路35の出力がスイッチ回路36によ
り選択される。
直線近似回路35は、連続する2フィールドの映像の夫々
に所定の重み係数を乗算し、乗算出力を加算する補間回
路の構成とされている。第6図を参照して、直線近似回
路35の補正の一例について説明する。
画像F1〜F6は、(1/60)秒毎の連続する6枚の画像であ
る。この画像は、等速度運動の動き物体と静止物体との
両者を含むものである。画像F1に(4/5)の重み係数を
乗じたものと画像F2に(1/5)の重み係数を乗じたもの
が加算されることにより、画像f1が形成される。第6図
において、破線で示すのが後のフィールドの画像の絵柄
である。また、画像F2に(3/5)の重み係数を乗じたも
のと画像F3に(2/5)の重み係数を乗じたものが加算さ
れることにより、画像f2が形成される。同様に、(2/5
F3+3/5 F4)により画像f3が形成され、(1/5 F4+4/5
F5)により画像f4が形成され、画像F6が画像f5とされ
る。
この直線近似回路35は、動き部分に関しては、二重にな
ったり、ぼける問題が生じるが、静止部分については、
直線近似による補正の方が動き補正に比して良い。動き
補正回路34が誤処理しているかどうかが誤処理検出回路
37によって検出される。
第7図は、誤処理検出回路37の一例の構成を示す。第7
図において、51で示される入力端子に前フィールドF1の
ディジタルビデオ信号が供給され、52で示される入力端
子に現フィールドF2のディジタルビデオ信号が供給され
る。ディジタルビデオ信号の両者が1画素ごとに減算回
路53によって減算され、両フィールドの信号の差ΔFLが
求められる。また、54で示される入力端子に前フィール
ドF1の画像を(2/5)Aシフトしたフィールドf11の信号
が供給され、55で示される入力端子に現フィールドF2の
画像を(−3/5)Aシフトしたフィールドf12の信号が供
給される。このフィールドf11及びf12の両者が1画素ご
とに減算回路56によって減算され、両フィールドの信号
の差Δfが求められる。
差信号ΔFL及びΔfが比較回路57により比較される。第
8図に示すように、前フィールドF1の画像を(2/5)A
シフトしたフィールドf11の画像と現フィールドF2の画
像を(−3/5)Aシフトしたフィールドf12の画像とは、
動き部分に関しては、同一となり、両者の差の画像Δf
は、第8図に示すように、動き部分が除去されたものと
なる。一方、シフトしてない前フィールドF1とF2とは、
静止部分に関しては、同一となる。従って、比較回路57
の比較動作によって、(ΔFL>Δf)が検出される画素
については、動き補正処理が正しいものと判定でき、逆
に、(ΔFL<Δf)が検出される画素については、動き
補正処理が正しくないと判定できる。
比較回路57は、(ΔFL>Δf)の時に、‘H'となり、
(ΔFL<Δf)の時に‘L'となる比較出力を発生する。
この比較出力が多数決論理回路58に供給される。多数決
論理回路58は、動きベクトルの検出域ごとに判定を行
う。1個の検出域に含まれる複数の画素の比較出力に関
して、‘H'の数が‘L'の数より多い時に出力端子59に
‘H'の出力信号が発生し、逆に、‘L'の数が‘H'の数よ
り多い時に出力端子59に‘L'の出力信号が発生する。こ
の出力信号がスイッチ回路36の制御信号とされる。スイ
ッチ回路36は、誤処理検出回路37の出力が‘H'の時に、
動き補正回路34からの補正された信号を選択し、一方、
誤処理検出回路37の出力が‘L'の時に、直線近似回路35
からの補正された信号を選択する。
動き補正回路34は、前述せる第5図に示す動き補正動作
を行う構成と異なり、第9図に示すように、現フィール
ドの画像と前フィールドの画像との両者を用いる構成と
しても良い。
第9図は、第5図に示される例と同様に、連続する第1
フィールドの6枚の画像F1〜F6に、等速度運動を行う動
き物体が含まれており、この6枚の画像を5枚の画像f1
〜f5に変換する例である。画像F1を(1/5)Aシフトし
たものと、画像F2を(−4/5)Aシフトしたものとが加
算され、この加算出力が1/2されることにより画像f1が
形成される。画像F2を(2/5)Aシフトしたものと画像F
3を(−3/5)Aシフトしたものとから画像f2が形成され
る。画像F3を(3/5)Aシフトしたものと画像F4を(−2
/5)Aシフトしたものとから画像f3が形成される。画像
F4を(4/5)Aシフトしたものと画像F5を(−1/5)Aシ
フトしたものとから画像f4が形成される。画像F5をAシ
フトしたものと画像F6とから画像f5が形成される。
図示せずも、画像F6と次の画像F7を−Aシフトしたもの
とから形成される画像は、画像f5と同一の絵柄となるの
で、重複している一方の画像が取り除かれる。その後
は、再び第9図に示される補正動作が繰り返される。前
フィールドを(a/5)Aシフトし、現フィールドを(−
(5−a)/5)Aシフトする処理は、前述の誤処理検出
のために必要とされるシフト処理と兼用することができ
る。
また、前フィールドを(a/5)Aシフトした画像と現フ
ィールドを(−(5−a)/5)Aシフトした画像とは、
基本的に同一の画像である。しかし、両者を加算するこ
とにより、直線近似の場合のランダムノイズに関するS/
Nと、動き補正の場合のランダムノイズに関するS/Nとを
等しくすることができ、また、動きベクトルが誤検出さ
れた時に画像をぼかす効果が得られる。
d.変形例 この発明は、テレビジョン信号の方式変換装置以外に高
能率符号化装置,高品位テレビジョン信号の帯域圧縮伝
送装置の動き補正装置等に適用することができる。
また、検出域は、互いの周辺部が重なり合うように定め
ても良く、代表点の配置が格子状でなく、上下のもので
検出域の横方向の画素数の1/2ずれるようにし、検出域
が市松模様に配列されるようにしても良い。
更に、検出された最小点が小ベクトル領域内に存在する
時に、その検出域内の差分値を捨てる場合、ゼロデータ
に限らず、一定の値のデータによって検出域内のデータ
を置き換えても良い。
〔発明の効果〕
この発明に依れば、最小点の位置が代表点を含む小ベク
トル域内にある時は、その検出域内の差分値を捨てるの
で、明確で且つ変化が激しい背景画像中の動いているも
のの動きベクトル或いは小さな物体の動きを検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図はこ
の発明の一実施例の検出域の説明に用いる略線図、第3
図はこの発明の一実施例におけるフレーム差集計データ
の一例を示すグラフ、第4図はこの発明を適用しうる方
式変換装置の一例のブロック図、第5図は方式変換装置
における動き補正の一例の説明に用いる略線図、第6図
は方式変換装置における直線近似の一例の説明に用いる
略線図、第7図は方式変換装置における誤処理検出回路
の一例のブロック図、第8図は誤処理検出回路の説明に
用いる略線図、第9図は動き補正の他の例の説明に用い
る略線図、第10図は従来の動きベクトル検出回路の一例
のブロック図、第11図,第12図,第13図及び第14図は従
来の動きベクトル検出回路の動作説明に用いる略線図で
ある。 図面における主要な符号の説明 1:ディジタルビデオ信号の入力端子、2:減算回路、4:代
表点メモリ、8,14:スイッチ回路、10:最小点アドレス検
出回路、11:判定回路、12:集計回路、16:出力端子。
フロントページの続き (72)発明者 高梨 賢治 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 田中 豊 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 大村 俊郎 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 栗田 泰市郎 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 大塚 吉道 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 西澤 台次 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 二宮 佑一 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一フィールド内の複数の画素によって形
    成される2次元の検出域と、上記検出域ごとの代表点が
    定められ、対応する2フィールドの一方のフィールドの
    上記代表点とその他方のフィールドの上記検出域内の各
    画素との差が算出され、上記差の絶対値が集計された絶
    対値集計データの中で、最小値を検出し、この最小値を
    動きベクトルとして検出する動きベクトル検出回路にお
    いて、 上記検出域ごとの最小値を検出する手段と、 上記検出域の最小値の位置が上記代表点の位置又はその
    近傍の領域内にある時に、上記検出域の上記差を捨てる
    手段と を備えたことを特徴とする動きベクトル検出回路。
JP60165073A 1985-07-26 1985-07-26 動きベクトル検出回路 Expired - Lifetime JPH0720237B2 (ja)

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