JPH0720134Y2 - 油圧シリンダのプランジャ継ぎ装置 - Google Patents

油圧シリンダのプランジャ継ぎ装置

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JPH0720134Y2
JPH0720134Y2 JP1990113041U JP11304190U JPH0720134Y2 JP H0720134 Y2 JPH0720134 Y2 JP H0720134Y2 JP 1990113041 U JP1990113041 U JP 1990113041U JP 11304190 U JP11304190 U JP 11304190U JP H0720134 Y2 JPH0720134 Y2 JP H0720134Y2
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JP
Japan
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plunger
screw portion
male screw
rotating member
hydraulic cylinder
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Application number
JP1990113041U
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JPH0470880U (ja
Inventor
進 彦田
照美 岡野
Original Assignee
光陽精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、油圧シリンダのプランジャを継ぐ際に使用す
るプランジャ継ぎ装置に関するものである。
〈従来の技術〉 近時、エレベータボックスを昇降させる動力源に油圧を
利用したエレベータが開発されており、この油圧エレベ
ータにおける油圧シリンダは長尺になるので、短尺なユ
ニットに分割し、施工現場でプランジャを上下にねじ接
合している。
このプランジャ同士を上下にねじ接合する場合、従来
は、上になるプランジャの上端に取り付けたアイボルト
によって上プランジャを吊り下げ、アイボルトの雄ねじ
が上プランジャの雌ねじから外れる方向に上プランジャ
を回動し、これにより上プランジャを徐々に下降させて
上プランジャの下端ねじ部と下プランジャの上端ねじ部
とを螺合していた。
上プランジャを下プランジャにねじ接合するためには、
上プランジャの下降ストロークが長いことが必要であ
る。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、市販されているアイボルトでは雄ねじ部の長さ
が不足するため、従来は雄ねじ部の長いアイボルトを自
社で作成しなければならなかった。また、このアイボル
トは油圧シリンダ1本1本に取り付けるので、その数も
多く、作成に手間がかかった。
さらに、自社製のアイボルトを使用したとしても、上プ
ランジャを回動しながら下降する際に、どこまで下降さ
せても安全であるかの確認ができない。即ち、下降スト
ッパもないし、アイボルトの雄ねじ部と上プランジャの
雌ねじ部との残り螺合長さを目で見て簡単に把握するこ
とができない。このため、無制限に上プランジャを下降
すると、上プランジャの下端が下プランジャの上端に接
続される前にアイボルトが上プランジャから抜けてしま
い、上プランジャが落下する危険がある。
〈課題を解決するための手段〉 吊り部から下方に雄ねじ部を延出した支持部材と、 上部に支持部材の雄ねじ部を螺合する雌ねじ部を有し、
該雌ねじ部の下方に雄ねじ部を収容する収容空部を形成
し、下部には油圧シリンダ側と連結する連結手段を保持
する保持部を形成した回動部材と、 回動部材の雌ねじ部に螺合した支持部材の雄ねじ部の下
端に固定され、収容空部の上端に当接可能なストッパ
と、 を備え、上記回動部材にはレンチを掛ける係合部を形成
し、上記雄ねじ部および雌ねじ部のピッチを油圧シリン
ダのプランジャ継ぎ部分のねじピッチに等しく設定した
ものである。
〈作用〉 回動部材の雄ねじ部が支持部材の雄ねじ部の上端基部に
螺合する状態で、吊り部をチェンブロック等のフックに
引っ掛け、回動部材の下端に上プランジャの上端をボル
ト等の連結手段によって連結する。そして、上プランジ
ャ下端のねじ部を下プランジャ上端のねじ部に臨ませた
状態で、回動部材の係合部にレンチを掛けて上プランジ
ャと回動部材とを一体的に回動すると、回動部材の雌ね
じ部と支持部材の雄ねじ部との螺合位置が移動し、上プ
ランジャと回動部材とが回動量に応じて下降する。
雄ねじ部および雌ねじ部のピッチを油圧シリンダのプラ
ンジャ継ぎ部分のねじピッチに等しく設定してあるの
で、上プランジャと回動部材とが一体的に回動して下降
する長さと、上プランジャの下端が下プランジャの上端
に螺合して下降する長さと等しくなり、円滑に接続でき
る。
また、上プランジャの初期位置が高すぎた場合、回動部
材を限界まで下降すると、ストッパが収納空部の上端に
当接する。したがって、雄ねじ部が雌ねじ部から抜け落
ちることを未然に防止できる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。
プランジャ継ぎ装置1は、第1図から第3図に示すよう
に、チェンブロック等のフック2に吊り下げる支持部材
3と、該支持部材3の雄ねじ部4に螺合した回動部材5
などからなる。
支持部材3は、上端の環状吊り部6から下方に適宜な長
さの雄ねじ部4を延設し、吊り部6と雄ねじ部4との接
合部分には押えハンドル7の基端をブラケット8に軸着
してなる。なお、押えハンドル7は、軸9により回動可
能とし、使用時には支え部10により水平方向に延在し、
運搬時等においては上向きに折り畳めるようにしてあ
る。
回動部材5は、筒部材11の下端にフランジ状の保持部12
を固定したもので、筒部材11の外周の下半に六角形の係
合部13を形成し、筒部材11の内周面の上半には支持部材
3の雄ねじ部4に螺合する雌ねじ部14を形成し、下半に
は雌ネジ部14の谷径よりも大きな内径の円筒形空部を収
納空部15として形成する。また、フランジ状保持部12に
は筒部材11を挟む位置に貫通孔16を開設し、各貫通孔16
に連結手段としてのボルト17を挿通する。なお、連結手
段は、油圧シリンダ側に連結するものであれば、ボルト
に限らずどのようなものでもよい。また、筒部材11の外
周面に形成した係合部13は、両口ラチェットレンチ18な
どのレンチを掛けるためのものである。
そして、斯かる回動部材5の雌ねじ部14に支持部材3の
雄ねじ部4を螺合し、収納空部15に突出した雄ねじ部4
の先端(下端)にストッパ19として雄ねじ部4の山径よ
りも大きな板材を溶接等の固定手段によって固定する。
上記した構成からなるプランジャ継ぎ装置1を使用して
油圧シリンダを組み立てるには、以下の様に操作する。
先ず、第1図に示すように、支持部材3の雄ねじ部4を
回動部材5の雌ねじ部14に十分にねじ込んで、ストッパ
19の横突出上面と収納空部15の上面との間隔を十分に拡
大しておく。なお、この間隔が上プランジャを下降する
際の最大ストロークとなる。
そして、第5図Aに示すように、保持部12の下面に突出
したボルト17の先端を上面シリンダユニットのフランジ
21に螺合して上部シリンダユニットを保持部12に固定す
る。
一方、下部シリンダユニットは、第5図Bに示すよう
に、梱包荷姿のままで垂直に仮設置し、止め用のボルト
22とナット23を外してから、第5図Cに示すように、保
護カバー24′とともにプランジャ24を吊り上げ、固定具
25によりプランジャ24を仮止めしてから保護カバー24′
を外す。そして、プランジャ24の上面に水準器を載せて
上面が水平であることを確認する。
次ぎに、第5図Dに示すように、支持部材3の吊り部6
をチェンブロック等のフック2に引っ掛け上部シリンダ
ユニットを吊り下げ、下保護カバー26を取り外し、上部
シリンダユニットの中心を下部シリンダユニットの中心
に合わせる。そして、チェンブロックを操作することに
より上部シリンダユニットを適正な位置まで下降する。
この状態でラチェットレンチを操作することにより回動
部材5と上プランジャとを一体的に回動する。停止状態
を維持する雄ねじ部4に対して回動部材5が回動する
と、雄ねじ部4と雌ねじ部14との螺合位置が変化して、
回動部材5が回動量に応じて下降する。即ち、回動部材
5を360度回転すると、1ピッチ分下降する。
この様にして上プランジャを次第に下降していくと、上
プランジャの下端に形成してあるねじ部27と下プランジ
ャ19の上端に形成してあるねじ部28とが螺合し始め、更
に回動部材5と上プランジャとを一体的に回動すると、
上プランジャのねじ部27と下プランジャのねじ部28との
螺合長さが増加し、最終的には上プランジャのねじ部27
と下プランジャのねじ部28とが十分に螺合する。なお、
プランジャ継ぎ装置1のねじ部4,14のピッチとプランジ
ャのねじ部27,28のピッチとは同じに設定してあるの
で、回動部材5を回動することにより上プランジャが下
降する長さは、上プランジャの回動によって増加する下
プランジャとの螺合下降長さに等しい。したがって、上
プランジャのねじ部27と下プランジャのねじ部28との螺
合が増加することによって、両プランジャのねじ部27,2
8の螺合によって上プランジャの自重が下プランジャに
掛ったり、或は下プランジャの自重が上プランジャに掛
ったりすることがなく、両プランジャのねじ部27,28が
円滑に螺合する。
また、支持部材3と回動部材5との螺合が不十分なため
に下降ストロークが不足したり、或はフック2の停止位
置が高過ぎた場合、回動部材5を最下位置まで下降する
と、雄ねじ部4下端のストッパ19が収納空部15の上端に
当接して、回動部材5がそれ以上下降することを阻止す
る。したがって、支持部材3の雄ねじ部4が回動部材5
の雌ねじ部14から抜けて上プランジャが落下する事故を
未然に防止することができる。
ラチェットレンチ18を操作する場合、支持部材3の押え
ハンドル7を手で押えながらラチェットレンチ18のハン
ドルを往復回動すると、チェンブロックのチェンが捩れ
たり、或いはフック2が回転したりすることがなく、回
動量に対応して上プランジャが下降する。
合いマーク29,29が一致する所定位置まで締め付けたな
らば、プランジャの継目の段差をサンドペーパーで修正
し、固定具25などを取り外す。そして、上部シリンダユ
ニットを徐々に下降して上フランジ面が下フランジ面に
接するまで下降し、両フランジをボルト30により固定す
る。
上記のようにして上部シリンダユニットと下部シリンダ
ユニットとを接続したならばプランジャ継ぎ装置1を外
し、上面に防塵カバー31をセットする。
なお、取り外したプランジャ継ぎ装置1は次の組立現場
でも使用でき、何回でも繰り返して使用することができ
る。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、油圧シリンダの上
端に取り付けるアイボルトは雄ねじの長さが短い市販品
を使用することができる。したがって、雄ねじ部の長い
アイボルトを自社で作成する必要がなく、製造工程を合
理化することができる。
また、本考案に係るプランジャ継ぎ装置は、支持部材の
雄ねじ部の下端にストッパを備えているので、回動部材
を不用意に下降しても、上プランジャが落下する恐れが
なく、安全に作業を行うことができる。
さらに、プランジャ継ぎ装置の雄ねじ部および雌ねじ部
のピッチを油圧シリンダのプランジャ継ぎ部分のねじピ
ッチに等しく設定したので、回動部材を回動して上プラ
ンジャが下降する長さと、上プランジャのねじ部と下プ
ランジャのねじ部とが螺合する長さが等しくなり、これ
により円滑に接続することができる。
また、回動部材にはレンチを掛ける係合部を形成したの
で、該係合部にレンチを掛けて回動部自体を回動するこ
とにより、吊り下げられた上プランジャをその吊り下げ
部分に最も近い位置に作用する力で回動することがで
き、これにより上プランジャを揺らすことなく回動で
き、下端のねじ部の螺合を容易ならしめる。そして、プ
ランジャに工具を当てて直接力を加えることなく回動で
きるので、プランジャに傷を付ける心配がない。また、
油圧シリンダ上部で作業者が一人で操作できるので、プ
ランジャ継ぎ作業を容易かつ迅速に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図はプランジ
ャ継ぎ装置の正面図、第2図はプランジャ継ぎ装置の平
面図、第3図はフックに吊り下げた状態におけるプラン
ジャ継ぎ位置の正面図、第4図は下部シリンダユニット
の上方に上部シリンダユニットをプランジャ継ぎ装置に
より吊り下げた状態を示す正面図、第5図(A)から第
5図(G)は上部シリンダユニットと下部シリンダユニ
ットとを接続する工程を示す図である。 図中、1はプランジャ継ぎ装置、2はフック、3は支持
部材、4は雄ねじ部、5は回動部材、6は吊り部、11は
筒部材、12は保持部、13は係合部、14は雌ねじ部、15は
収納空部、18はラチェットレンチ、19はストッパであ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吊り部から下方に雄ねじ部を延出した支持
    部材と、 上部に支持部材の雄ねじ部を螺合する雌ねじ部を有し、
    該雌ねじ部の下方に雄ねじ部を収容する収容空部を形成
    し、下部には油圧シリンダ側と連結する連結手段を保持
    する保持部を形成した回動部材と、 回動部材の雌ねじ部に螺合した支持部材の雄ねじ部の下
    端に固定され、収容空部の上端に当接可能なストッパ
    と、 を備え、上記回動部材にはレンチを掛ける係合部を形成
    し、上記雄ねじ部および雌ねじ部のピッチを油圧シリン
    ダのプランジャ継ぎ部分のねじピッチに等しいピッチに
    設定したことを特徴とする油圧シリンダのプランジャ継
    ぎ装置。
JP1990113041U 1990-10-30 1990-10-30 油圧シリンダのプランジャ継ぎ装置 Expired - Lifetime JPH0720134Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1990113041U JPH0720134Y2 (ja) 1990-10-30 1990-10-30 油圧シリンダのプランジャ継ぎ装置

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JP1990113041U JPH0720134Y2 (ja) 1990-10-30 1990-10-30 油圧シリンダのプランジャ継ぎ装置

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Publication Number Publication Date
JPH0470880U JPH0470880U (ja) 1992-06-23
JPH0720134Y2 true JPH0720134Y2 (ja) 1995-05-10

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ID=31860582

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JP1990113041U Expired - Lifetime JPH0720134Y2 (ja) 1990-10-30 1990-10-30 油圧シリンダのプランジャ継ぎ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS634050Y2 (ja) * 1985-01-17 1988-02-01

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JPH0470880U (ja) 1992-06-23

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