JPH07200986A - 画像式歩行者検出装置 - Google Patents
画像式歩行者検出装置Info
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- JPH07200986A JPH07200986A JP5353751A JP35375193A JPH07200986A JP H07200986 A JPH07200986 A JP H07200986A JP 5353751 A JP5353751 A JP 5353751A JP 35375193 A JP35375193 A JP 35375193A JP H07200986 A JPH07200986 A JP H07200986A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 横断歩行者の安全確保に役立つ交通制御シス
テムを構築するために不可欠な、昼夜兼用で且つ低価格
で実現可能な実用性の高い画像式歩行者検出装置を提案
する。 【構成】 画像式歩行者検出装置を、可視光ビデオカメ
ラ(CA)と、ペルチエ電子冷却素子(33)を付加した熱画像
センサカメラ(PCA) と、両カメラの出力を処理する画像
処理部(100) を含み構成し、前記画像処理部(100) が、
映像信号を処理して道路輝度パターンと歩行者輝度パタ
ーンのパターン相関により画像2値化し、最新フレーム
画像2値化データと以前の画像2値化データの差分をと
ることにより撮像エリアを物体なし、物体あり、物体退
却、物体進入に分け4値化し、物体あり、物体退却、物
体進入に夫々対応する画素の分布より移動ベクトルを算
定し、移動ベクトルの方向が横断方向のものを歩行者と
して識別するようにする。
テムを構築するために不可欠な、昼夜兼用で且つ低価格
で実現可能な実用性の高い画像式歩行者検出装置を提案
する。 【構成】 画像式歩行者検出装置を、可視光ビデオカメ
ラ(CA)と、ペルチエ電子冷却素子(33)を付加した熱画像
センサカメラ(PCA) と、両カメラの出力を処理する画像
処理部(100) を含み構成し、前記画像処理部(100) が、
映像信号を処理して道路輝度パターンと歩行者輝度パタ
ーンのパターン相関により画像2値化し、最新フレーム
画像2値化データと以前の画像2値化データの差分をと
ることにより撮像エリアを物体なし、物体あり、物体退
却、物体進入に分け4値化し、物体あり、物体退却、物
体進入に夫々対応する画素の分布より移動ベクトルを算
定し、移動ベクトルの方向が横断方向のものを歩行者と
して識別するようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理技術を用いて
昼夜を通じて横断歩行者を検知するための画像式歩行者
検出装置に関する。
昼夜を通じて横断歩行者を検知するための画像式歩行者
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】我国の道路交通は、ますます交通量増加
の一途をたどり、これに伴い交通事故死者も年間1万人
を越えている。この中には、横断歩行者の死亡事故も多
く含まれており、特にドライドの不注意により横断歩行
者の死亡事故を起こした例は多く、その対策が望まれて
いる。
の一途をたどり、これに伴い交通事故死者も年間1万人
を越えている。この中には、横断歩行者の死亡事故も多
く含まれており、特にドライドの不注意により横断歩行
者の死亡事故を起こした例は多く、その対策が望まれて
いる。
【0003】このような対策の一つとして、車両自体に
前方障害物検知センサを搭載し、危険な時は非常ブレー
キをかけるシステムの研究が車両メーカーで進み、近い
将来、実現される可能性が高い。その中でも特に横断歩
行者を検知しドライバへ警告することは重要である。し
かしながら、このような車両搭載センサのセンシング領
域は、専ら車両前方等に限定されたものとなり、横断歩
行者の検出には充分ではない。従って、車両単独ではセ
ンシングできない対象物は路上センサによって検出しド
ライドに警告し事故を未然に防ぐことが必要である。
前方障害物検知センサを搭載し、危険な時は非常ブレー
キをかけるシステムの研究が車両メーカーで進み、近い
将来、実現される可能性が高い。その中でも特に横断歩
行者を検知しドライバへ警告することは重要である。し
かしながら、このような車両搭載センサのセンシング領
域は、専ら車両前方等に限定されたものとなり、横断歩
行者の検出には充分ではない。従って、車両単独ではセ
ンシングできない対象物は路上センサによって検出しド
ライドに警告し事故を未然に防ぐことが必要である。
【0004】上述したような用途に用いるため、横断歩
行者をリモートセンシングする歩行者検出の手段とし
て、イ)超音波式、ロ)レーザビーム式、ハ)可視光画
像式、 ニ)熱画像式が考えられる。然しながら、イ)の超音波
式は空中超音波は10m前後の反射が限界であり且つ横
断歩道等の長方形エリアは一台の装置ではセンシングで
きない。ロ)のレーザビーム式は横断歩行者により、レ
ーザビームが遮断されるのを検知するものであるが自動
車との識別が難しく、且つ送受光器を歩道上に設置しな
ければならず実際的でない。
行者をリモートセンシングする歩行者検出の手段とし
て、イ)超音波式、ロ)レーザビーム式、ハ)可視光画
像式、 ニ)熱画像式が考えられる。然しながら、イ)の超音波
式は空中超音波は10m前後の反射が限界であり且つ横
断歩道等の長方形エリアは一台の装置ではセンシングで
きない。ロ)のレーザビーム式は横断歩行者により、レ
ーザビームが遮断されるのを検知するものであるが自動
車との識別が難しく、且つ送受光器を歩道上に設置しな
ければならず実際的でない。
【0005】また、ハ)の可視光画像式は夜間には照明
を必要とし、単独では適用困難である。ニ)の熱画像式
は、波長3〜5μmの中赤外領域、または8〜13μm
の遠赤外領域の赤外光線に対応する赤外線映像を得るも
ので有用性は周知であるが、通常の可視光カメラとその
まま置き換えて単独で用い横断歩行者を検出しようとす
ると、高価な補助設備を付加して赤外素子を−200℃
前後に冷却しなければならず、価格的にその製品化・普
及の望みはない。
を必要とし、単独では適用困難である。ニ)の熱画像式
は、波長3〜5μmの中赤外領域、または8〜13μm
の遠赤外領域の赤外光線に対応する赤外線映像を得るも
ので有用性は周知であるが、通常の可視光カメラとその
まま置き換えて単独で用い横断歩行者を検出しようとす
ると、高価な補助設備を付加して赤外素子を−200℃
前後に冷却しなければならず、価格的にその製品化・普
及の望みはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上述した
ような事情に鑑みてなされたもので、上述した従来の諸
検出装置の有する問題点を解決した、昼夜兼用で且つ安
価であり実用性の高い画像式歩行者検出装置を提案する
ことを目的とする。
ような事情に鑑みてなされたもので、上述した従来の諸
検出装置の有する問題点を解決した、昼夜兼用で且つ安
価であり実用性の高い画像式歩行者検出装置を提案する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本願発明では画像式歩行者検出装置を、可視光ビデオ
カメラと、ペルチエ電子冷却素子を付加した熱画像セン
サカメラと、昼間には前記可視光ビデオカメラの出力を
処理し夜間には熱画像センサカメラの出力を処理する画
像処理部を含み構成され、前記画像処理部は、前記可視
光ビデオカメラ或いは前記熱画像センサカメラからの映
像信号を処理して道路輝度パターンと歩行者輝度パター
ンのパターン相関により画像2値化し順次記憶し、最新
フレーム画像2値化データと既に記憶された以前の画像
2値化データの差分をとることにより撮像エリアを画素
毎に、物体なし、物体あり、物体退却、物体進入の4値
に4値化し、物体あり、物体退却、物体進入に夫々対応
する画素の分布より物体の移動ベクトルを算定し、該移
動ベクトルの方向と横断方向の比較に基づき横断歩道上
の歩行者を識別するようにする。
の本願発明では画像式歩行者検出装置を、可視光ビデオ
カメラと、ペルチエ電子冷却素子を付加した熱画像セン
サカメラと、昼間には前記可視光ビデオカメラの出力を
処理し夜間には熱画像センサカメラの出力を処理する画
像処理部を含み構成され、前記画像処理部は、前記可視
光ビデオカメラ或いは前記熱画像センサカメラからの映
像信号を処理して道路輝度パターンと歩行者輝度パター
ンのパターン相関により画像2値化し順次記憶し、最新
フレーム画像2値化データと既に記憶された以前の画像
2値化データの差分をとることにより撮像エリアを画素
毎に、物体なし、物体あり、物体退却、物体進入の4値
に4値化し、物体あり、物体退却、物体進入に夫々対応
する画素の分布より物体の移動ベクトルを算定し、該移
動ベクトルの方向と横断方向の比較に基づき横断歩道上
の歩行者を識別するようにする。
【0008】
【作用】本願発明の画像式歩行者検出装置では、昼間に
おいては、画像処理部が可視光ビデオカメラから得られ
た横断歩道を含む撮像範囲に対応した映像信号を基に、
道路輝度パターンと歩行者輝度パターンのパターン相関
により画像2値化し2値画像を順次記憶し、最新フレー
ム画像2値化データと既に記憶された以前の画像2値化
データの差分をとることにより撮像エリアを物体なし、
物体あり、物体退却、物体進入の4値に画素毎に4値化
し、画像中の物体あり、物体退却、物体進入に夫々対応
する画素の分布より物体の移動ベクトルを算定し、該移
動ベクトルの方向と横断方向の比較に基づき横断歩道上
の歩行者を識別する。
おいては、画像処理部が可視光ビデオカメラから得られ
た横断歩道を含む撮像範囲に対応した映像信号を基に、
道路輝度パターンと歩行者輝度パターンのパターン相関
により画像2値化し2値画像を順次記憶し、最新フレー
ム画像2値化データと既に記憶された以前の画像2値化
データの差分をとることにより撮像エリアを物体なし、
物体あり、物体退却、物体進入の4値に画素毎に4値化
し、画像中の物体あり、物体退却、物体進入に夫々対応
する画素の分布より物体の移動ベクトルを算定し、該移
動ベクトルの方向と横断方向の比較に基づき横断歩道上
の歩行者を識別する。
【0009】そして、薄暮或いは夜間においては、同じ
画像処理部が、熱画像センサカメラから得られた横断歩
道を含む撮像範囲に対応した温度分布を表す映像信号を
基に、昼間と全く同様に、道路輝度(温度)パターンと
歩行者輝度(温度)パターンのパターン相関により画像
2値化し2値画像を順次記憶し、最新フレーム画像2値
化データと既に記憶された以前の画像2値化データの差
分をとることにより撮像エリアを物体なし、物体あり、
物体退却、物体進入の4値に画素毎に4値化し、画像中
の物体あり、物体退却、物体進入に夫々対応する画素の
分布より物体の移動ベクトルを算定し、該移動ベクトル
の方向と横断方向の比較に基づき横断歩道上の歩行者を
識別する。熱画像センサカメラの動作時には、付加され
ている安価に得られるペルチエ電子冷却素子が、装置動
作に充分な−60度C程度に熱画像センサを冷却する。
従って、本発明の画像式歩行者検出装置は、昼夜を問わ
ず使え、しかも安価である。
画像処理部が、熱画像センサカメラから得られた横断歩
道を含む撮像範囲に対応した温度分布を表す映像信号を
基に、昼間と全く同様に、道路輝度(温度)パターンと
歩行者輝度(温度)パターンのパターン相関により画像
2値化し2値画像を順次記憶し、最新フレーム画像2値
化データと既に記憶された以前の画像2値化データの差
分をとることにより撮像エリアを物体なし、物体あり、
物体退却、物体進入の4値に画素毎に4値化し、画像中
の物体あり、物体退却、物体進入に夫々対応する画素の
分布より物体の移動ベクトルを算定し、該移動ベクトル
の方向と横断方向の比較に基づき横断歩道上の歩行者を
識別する。熱画像センサカメラの動作時には、付加され
ている安価に得られるペルチエ電子冷却素子が、装置動
作に充分な−60度C程度に熱画像センサを冷却する。
従って、本発明の画像式歩行者検出装置は、昼夜を問わ
ず使え、しかも安価である。
【0010】
【実施例】本願発明の基本的な考えは、横断歩道を含む
範囲の輝度あるいは温度に対応した映像信号を処理して
道路に対応する輝度パターン(温度パターン)と歩行者
に対応する輝度パターン(温度パターン)とのパターン
相関により画像2値化し、最新フレーム画像2値化デー
タと既に記憶された以前の画像2値化データの差分をと
ることにより撮像エリアを物体なし、物体あり、物体退
却、物体進入の4値に画素毎に4値化し、物体あり、物
体退却、物体進入に夫々対応する画素の分布より物体の
移動ベクトルを算定し、該移動ベクトルの方向に基づき
横断歩道上の歩行者を識別するものである。
範囲の輝度あるいは温度に対応した映像信号を処理して
道路に対応する輝度パターン(温度パターン)と歩行者
に対応する輝度パターン(温度パターン)とのパターン
相関により画像2値化し、最新フレーム画像2値化デー
タと既に記憶された以前の画像2値化データの差分をと
ることにより撮像エリアを物体なし、物体あり、物体退
却、物体進入の4値に画素毎に4値化し、物体あり、物
体退却、物体進入に夫々対応する画素の分布より物体の
移動ベクトルを算定し、該移動ベクトルの方向に基づき
横断歩道上の歩行者を識別するものである。
【0011】上述技術と併せて、昼間は可視光ビデオカ
メラからの映像信号を画像処理することにより横断歩行
者を検出し、また、薄暮及び夜間は熱画像アレイ(12
8×128素子)を用いペルチエ電子素子を付加して−
60℃程度に冷却された熱画像センサカメラからの映像
信号を昼間と略同一の画像処理で横断歩行者を検出する
ことにより、昼夜を問わず動作するようにしている。
メラからの映像信号を画像処理することにより横断歩行
者を検出し、また、薄暮及び夜間は熱画像アレイ(12
8×128素子)を用いペルチエ電子素子を付加して−
60℃程度に冷却された熱画像センサカメラからの映像
信号を昼間と略同一の画像処理で横断歩行者を検出する
ことにより、昼夜を問わず動作するようにしている。
【0012】なお、夜間等には道路面の温度は低く人体
(36.5℃)とはS/N比もとれ容易に識別できるこ
とに着目し、熱画像センサカメラにペルチエ電子素子を
具備させ、熱画像素子をペルチエ電子素子を用いたペル
チエ3段冷却で充分実現できる−60℃前後に冷却し動
作させるようにすることで、従来より格段に安価に夜間
に対応できるように配慮し、実用化可能な構成としてい
る。
(36.5℃)とはS/N比もとれ容易に識別できるこ
とに着目し、熱画像センサカメラにペルチエ電子素子を
具備させ、熱画像素子をペルチエ電子素子を用いたペル
チエ3段冷却で充分実現できる−60℃前後に冷却し動
作させるようにすることで、従来より格段に安価に夜間
に対応できるように配慮し、実用化可能な構成としてい
る。
【0013】以下、本願発明を実施例に基づき添附図面
を用いて詳細に説明する。図1は、本願の画像式歩行者
検出装置の一実施例を示すブロック図である。図1の画
像式歩行者検出装置は、道路の横断歩道部を含む撮像範
囲を撮像する可視光ビデオカメラCAと、同じ撮像範囲
を撮像する熱画像センサカメラPCAと、両カメラCA
及びPCAからの信号が入力され、これら映像信号を選
択的に画像処理する画像処理部100 とから構成されてい
る。以下、各部について順に構成について説明する。
を用いて詳細に説明する。図1は、本願の画像式歩行者
検出装置の一実施例を示すブロック図である。図1の画
像式歩行者検出装置は、道路の横断歩道部を含む撮像範
囲を撮像する可視光ビデオカメラCAと、同じ撮像範囲
を撮像する熱画像センサカメラPCAと、両カメラCA
及びPCAからの信号が入力され、これら映像信号を選
択的に画像処理する画像処理部100 とから構成されてい
る。以下、各部について順に構成について説明する。
【0014】可視光カメラCAについては、この分野に
て一般に既に使われているCCD素子を用いたビデオカ
メラである。このビデオカメラは例えば512×512
の分解能を持っており、道路上方より道路の横断歩道を
含む検知領域ARを撮像して(図2(イ)の画像例参
照)NTSC方式の映像信号を画像処理部100 の輝度デ
ータ変換部20へ送出する。
て一般に既に使われているCCD素子を用いたビデオカ
メラである。このビデオカメラは例えば512×512
の分解能を持っており、道路上方より道路の横断歩道を
含む検知領域ARを撮像して(図2(イ)の画像例参
照)NTSC方式の映像信号を画像処理部100 の輝度デ
ータ変換部20へ送出する。
【0015】一方、熱画像ラインセンサカメラPCA
は、適宜筐体に収容固定されたレンズ31、このレンズ31
の焦点付近に配置され3段ペルチエ電子冷却素子33が取
りつけられた熱画像アレイ素子32、熱画像アレイ素子32
の光電変換結果を読みだす読出回路33、及びアンプ35と
で構成されている。熱画像アレイ素子32は、赤外領域光
線に感応して光量に対応した電気信号を得るもので、実
施例では128個×128個の画素がマトリクス状に配
置されている。
は、適宜筐体に収容固定されたレンズ31、このレンズ31
の焦点付近に配置され3段ペルチエ電子冷却素子33が取
りつけられた熱画像アレイ素子32、熱画像アレイ素子32
の光電変換結果を読みだす読出回路33、及びアンプ35と
で構成されている。熱画像アレイ素子32は、赤外領域光
線に感応して光量に対応した電気信号を得るもので、実
施例では128個×128個の画素がマトリクス状に配
置されている。
【0016】このように熱画像アレイ素子32には熱雑音
を除去するため3段ペルチエ電子冷却素子33が取りつけ
られていて、実施例装置の動作時には−60°C近辺ま
で電子冷却される。本願発明では、従来一般に用いられ
ていた冷却装置にかえて、冷却を3段ペルチエ電子冷却
素子で行うことで、この部分の価格を格段に低減してい
る。
を除去するため3段ペルチエ電子冷却素子33が取りつけ
られていて、実施例装置の動作時には−60°C近辺ま
で電子冷却される。本願発明では、従来一般に用いられ
ていた冷却装置にかえて、冷却を3段ペルチエ電子冷却
素子で行うことで、この部分の価格を格段に低減してい
る。
【0017】熱画像センサカメラPCAでは、外部から
読出回路33に入力される同期信号に応じて、連続する画
素の受光する熱量(従って、画素対応部分の物体温度)
に対応した電圧を順次出力する。実施例ではこの出力
(以下、温度変換信号と記載する)は、走査線が通常の
NTSCビデオ信号に対応する信号と等価になってい
る。即ち、熱画像センサカメラPCAの読出クロック
は、横方向の128画素分をNTSC信号の1走査線時
間(63.5μsec)で読み出している。なお、縦方
向には順次走査がされるように選定されている。
読出回路33に入力される同期信号に応じて、連続する画
素の受光する熱量(従って、画素対応部分の物体温度)
に対応した電圧を順次出力する。実施例ではこの出力
(以下、温度変換信号と記載する)は、走査線が通常の
NTSCビデオ信号に対応する信号と等価になってい
る。即ち、熱画像センサカメラPCAの読出クロック
は、横方向の128画素分をNTSC信号の1走査線時
間(63.5μsec)で読み出している。なお、縦方
向には順次走査がされるように選定されている。
【0018】なお、熱画像センサカメラPCAによる画
面は512×512のCCDビデオカメラに比べ縦方向
には圧縮されるので、計測ポイントを変更する等対応付
けの調整をすることになる。調整後には両カメラに対し
て同一の画像処理を適用することができる。
面は512×512のCCDビデオカメラに比べ縦方向
には圧縮されるので、計測ポイントを変更する等対応付
けの調整をすることになる。調整後には両カメラに対し
て同一の画像処理を適用することができる。
【0019】画像処理部100 は、輝度データ変換部20、
演算処理部30及び制御部40から構成されている。前記輝
度データ変換部20は、可視光カメラCAからのNTSC
映像信号、及び熱画像センサカメラPCAからの信号が
入力されている映像信号切換回路21、これに後続してい
る、伝送されてくる映像信号を適切なレベルに増幅する
ビデオアンプ22、映像信号の直流レベルを再生するクラ
ンプレベル固定回路23、ビデオA/D変換回路24を有し
ている。ビデオA/D変換回路24の出力は、演算処理部
30に接続されていてデュアルポートラム33に入力され
る。
演算処理部30及び制御部40から構成されている。前記輝
度データ変換部20は、可視光カメラCAからのNTSC
映像信号、及び熱画像センサカメラPCAからの信号が
入力されている映像信号切換回路21、これに後続してい
る、伝送されてくる映像信号を適切なレベルに増幅する
ビデオアンプ22、映像信号の直流レベルを再生するクラ
ンプレベル固定回路23、ビデオA/D変換回路24を有し
ている。ビデオA/D変換回路24の出力は、演算処理部
30に接続されていてデュアルポートラム33に入力され
る。
【0020】更に、前記輝度データ変換部20は、映像信
号(ビデオアンプ23の出力)より水平同期信号及び垂直
同期信号を得る同期信号抽出回路25、前記両同期信号に
基づいて走査線上の現在の走査位置を数値化して対応す
る水平座標及び垂直座標を得るための水平アドレスカウ
ンタ26A と垂直アドレスカウンタ26B 、これらの出力と
マイクロプロセツサ41が順次指定し計測アドレスメモリ
28を介し出力される座標とを比較し、一致した瞬間に取
込み信号を発生するデジタルコンパレータ27を有してお
り、この取込み信号発生に応じて前記ビデオA/D変換
回路25が前記映像信号の対応する瞬間の輝度を数値化
し、輝度データとして出力するようになっている。
号(ビデオアンプ23の出力)より水平同期信号及び垂直
同期信号を得る同期信号抽出回路25、前記両同期信号に
基づいて走査線上の現在の走査位置を数値化して対応す
る水平座標及び垂直座標を得るための水平アドレスカウ
ンタ26A と垂直アドレスカウンタ26B 、これらの出力と
マイクロプロセツサ41が順次指定し計測アドレスメモリ
28を介し出力される座標とを比較し、一致した瞬間に取
込み信号を発生するデジタルコンパレータ27を有してお
り、この取込み信号発生に応じて前記ビデオA/D変換
回路25が前記映像信号の対応する瞬間の輝度を数値化
し、輝度データとして出力するようになっている。
【0021】輝度データ変換部20は、この他熱画像カメ
ラ読出信号作成回路29を備え、前述した同期信号抽出回
路からの水平同期信号及び垂直同期信号を基に同期及び
読出クロック信号を発生して前述熱画像センサカメラP
CAの読出回路34に出力している。また、同期信号抽出
回路25からは、前記映像信号切替回路21へも信号が供給
されており、後述するように熱画像センサカメラPCA
からの信号を可視光カメラCAのビデオ信号に混入、合
成させる。
ラ読出信号作成回路29を備え、前述した同期信号抽出回
路からの水平同期信号及び垂直同期信号を基に同期及び
読出クロック信号を発生して前述熱画像センサカメラP
CAの読出回路34に出力している。また、同期信号抽出
回路25からは、前記映像信号切替回路21へも信号が供給
されており、後述するように熱画像センサカメラPCA
からの信号を可視光カメラCAのビデオ信号に混入、合
成させる。
【0022】演算処理部30は、前記ビデオA/D変換回
路24からの輝度データを次々と受け取り複数の輝度デー
タの平均化をしたり相関を演算したりするための回路
で、高速性を要求されるためデュアルポートラム33,34
や、高速演算が可能なシグナルプロセッサ31を用いてお
りデータ等の記憶に必要な記憶部(ROM32,RAM3
5)も備えている。
路24からの輝度データを次々と受け取り複数の輝度デー
タの平均化をしたり相関を演算したりするための回路
で、高速性を要求されるためデュアルポートラム33,34
や、高速演算が可能なシグナルプロセッサ31を用いてお
りデータ等の記憶に必要な記憶部(ROM32,RAM3
5)も備えている。
【0023】制御部40は上述各部を制御するとともに、
前記演算処理部30からのデータを受取りこれに更に演算
処理を施し、横断歩行者や車両の存在を感知したり横断
歩行者を抽出して後続装置に出力する部分で、マイクロ
プロセツサ41、制御プログラムを記憶したROM42、デ
ータ記憶用のRAM43、出力用のI/O回路44からな
る。I/O回路44には、入力スイッチ47、出力表示既48
が接続されている。また、前述の2つのカメラを設置す
る際の調整のための画像パラメータ設定ツール49もI/
O回路44に接続するようになっている。
前記演算処理部30からのデータを受取りこれに更に演算
処理を施し、横断歩行者や車両の存在を感知したり横断
歩行者を抽出して後続装置に出力する部分で、マイクロ
プロセツサ41、制御プログラムを記憶したROM42、デ
ータ記憶用のRAM43、出力用のI/O回路44からな
る。I/O回路44には、入力スイッチ47、出力表示既48
が接続されている。また、前述の2つのカメラを設置す
る際の調整のための画像パラメータ設定ツール49もI/
O回路44に接続するようになっている。
【0024】なお、この装置にはその他にも可視光カメ
ラCAからの映像信号のレベルが低く処理に不適切な場
合にその感度を上げるための信号を送出するD/A変換
回路46等が具備されている。
ラCAからの映像信号のレベルが低く処理に不適切な場
合にその感度を上げるための信号を送出するD/A変換
回路46等が具備されている。
【0025】次に、上述した実施例装置の作用について
説明する。図2(イ)に横断歩道を含むエリアを撮像し
た画像例を模式的に示す。横断歩道の計測エリアの設定
は図2(イ)の横断歩道終端の計測ラインLa の始点A
sと終点Ap、及び横断歩道始端の計測ラインLb の始
点Bsと終点Bpの座標を画像式歩行者検出装置に接続
された画像パラメータ設定ツール49を用いて設定され画
像処理部100 に記憶される。
説明する。図2(イ)に横断歩道を含むエリアを撮像し
た画像例を模式的に示す。横断歩道の計測エリアの設定
は図2(イ)の横断歩道終端の計測ラインLa の始点A
sと終点Ap、及び横断歩道始端の計測ラインLb の始
点Bsと終点Bpの座標を画像式歩行者検出装置に接続
された画像パラメータ設定ツール49を用いて設定され画
像処理部100 に記憶される。
【0026】薄暮や夜間については、熱画像センサカメ
ラPCAにより昼間と等価の画像を得ることができる。
しかし128×128熱画像アレイを用いた場合には画
面は512×512のCCDカメラに比べ縦方向が1/
2に圧縮されるので、計測エリアの設定は昼間とは別個
に設定する必要があり、薄暮、夜間において切り替えて
使用する必要がある。図2の(ロ´)は、図2(イ)中
の計測ラインの一つに沿って得られる輝度値を示す図で
ある。
ラPCAにより昼間と等価の画像を得ることができる。
しかし128×128熱画像アレイを用いた場合には画
面は512×512のCCDカメラに比べ縦方向が1/
2に圧縮されるので、計測エリアの設定は昼間とは別個
に設定する必要があり、薄暮、夜間において切り替えて
使用する必要がある。図2の(ロ´)は、図2(イ)中
の計測ラインの一つに沿って得られる輝度値を示す図で
ある。
【0027】画像処理部100 では、先ず、映像信号を処
理して、上述計測エリア内の画素に対して、mフレーム
毎に(例えば、m=2)計測エリアの画像2値化を行な
う。即ち、全計測ラインについて輝度レベル(熱画像セ
ンサカメラの場合は温度に対応している)の高い画素、
即ち車両又は人が存在する画素(計測ポイント)は1、
存在しない計測ポイントは0とする。この画像2値化の
方法に関しては特願昭63−322940,特願平2−
318992,特願平3−043011等に詳細に述べ
られている。
理して、上述計測エリア内の画素に対して、mフレーム
毎に(例えば、m=2)計測エリアの画像2値化を行な
う。即ち、全計測ラインについて輝度レベル(熱画像セ
ンサカメラの場合は温度に対応している)の高い画素、
即ち車両又は人が存在する画素(計測ポイント)は1、
存在しない計測ポイントは0とする。この画像2値化の
方法に関しては特願昭63−322940,特願平2−
318992,特願平3−043011等に詳細に述べ
られている。
【0028】図3は、計測ラインの一つ(例えば図2
(イ)のLa)に沿った画像2値化の様子を例示してい
る。続いて、図3(ロ)に示す道路輝度パターン(基準
パターン)と、現在の輝度パターンとの相関輝度パター
ン(図3(ハ))を求め検知レベルTsとの比較により
2値化を行い、図3(ニ)のに示すような2値化結果を
得る。
(イ)のLa)に沿った画像2値化の様子を例示してい
る。続いて、図3(ロ)に示す道路輝度パターン(基準
パターン)と、現在の輝度パターンとの相関輝度パター
ン(図3(ハ))を求め検知レベルTsとの比較により
2値化を行い、図3(ニ)のに示すような2値化結果を
得る。
【0029】画像2値化データでは、実際には車両又は
人の存在する計測ポイントでも“0”となる欠陥が生ず
るので面的な空間平滑化をおこなって“0”欠陥を除去
すると良い。図3(ホ´)は、各計測ラインについて上
述2値化を行い1画面分を2値化した結果を模式的に表
している。こうして得られた2値化データは、画像処理
部内に記憶される。
人の存在する計測ポイントでも“0”となる欠陥が生ず
るので面的な空間平滑化をおこなって“0”欠陥を除去
すると良い。図3(ホ´)は、各計測ラインについて上
述2値化を行い1画面分を2値化した結果を模式的に表
している。こうして得られた2値化データは、画像処理
部内に記憶される。
【0030】なお、画像DSP(デジタルシグナルプロ
セッサ)を用いると例えば400計測ポイントを5ms
ecで実行するので1計測ライン100計測ポイントで
100本の計測ラインで面画像の処理をした場合 (100×100)/400=25msec で実行可能であり、画像データ取り込みの時間を考慮に
いれてもm=2フレーム(66msec)間隔で画像2
値化データを横断歩道全域に渡って得ることが充分可能
である。
セッサ)を用いると例えば400計測ポイントを5ms
ecで実行するので1計測ライン100計測ポイントで
100本の計測ラインで面画像の処理をした場合 (100×100)/400=25msec で実行可能であり、画像データ取り込みの時間を考慮に
いれてもm=2フレーム(66msec)間隔で画像2
値化データを横断歩道全域に渡って得ることが充分可能
である。
【0031】次に、こうして得られた画像2値化データ
群を使って4値化を行う。図4はこの様子を示してい
る。今回フレームの画像2値化データ(図4の(ホ))
とmフレーム前(例えば2フレーム前)の画像2値化デ
ータ(図4の(ヘ))の各対応画素(計測ポイント)毎
に、差分を取る。
群を使って4値化を行う。図4はこの様子を示してい
る。今回フレームの画像2値化データ(図4の(ホ))
とmフレーム前(例えば2フレーム前)の画像2値化デ
ータ(図4の(ヘ))の各対応画素(計測ポイント)毎
に、差分を取る。
【0032】そして、(0−0)の場合を、“0”(m
フレーム前回も今回も車両又は人なし)に、(1−1)
の場合を、“2”(mフレーム前回も今回も車両又は人
あり)に、(1−0)の場合を、“−1”(mフレーム
前は車両又は人あり、且つ、今回フレームは車両又は人
なし。即ち、車両退却)に、(0−1)の場合を、“+
1”(mフレーム前は車両又は人なし、且つ、今回フレ
ームは車両又は人あり。即ち、車両進入)に、と4つの
場合に分けることで画像4値化を行なう。図4の(ト)
は、この結果の一例を示す模式図である(値“0”の計
測ポイントについては記号0は記入されていない)。
フレーム前回も今回も車両又は人なし)に、(1−1)
の場合を、“2”(mフレーム前回も今回も車両又は人
あり)に、(1−0)の場合を、“−1”(mフレーム
前は車両又は人あり、且つ、今回フレームは車両又は人
なし。即ち、車両退却)に、(0−1)の場合を、“+
1”(mフレーム前は車両又は人なし、且つ、今回フレ
ームは車両又は人あり。即ち、車両進入)に、と4つの
場合に分けることで画像4値化を行なう。図4の(ト)
は、この結果の一例を示す模式図である(値“0”の計
測ポイントについては記号0は記入されていない)。
【0033】次に4値化データを処理し、データが、
“−1”から“2”更に“+1”と連続する部分を抽出
して移動ベクトルとして認識する。各移動ベクトルの始
点(値:“−1”)の座標(X1,Y1)と、終点
(値:“+1”)の座標(X2,Y2)とから、当該移
動ベクトルの方向を表す値としてθを求める。 θ=tan■-1(Y2 −Y1 /X2 −X1 ) θは、画面中での横断歩道の方向(画面水平方向と一致
させてある)の一方の向きと一致させた基準線と、移動
ベクトルがなす角度となる。
“−1”から“2”更に“+1”と連続する部分を抽出
して移動ベクトルとして認識する。各移動ベクトルの始
点(値:“−1”)の座標(X1,Y1)と、終点
(値:“+1”)の座標(X2,Y2)とから、当該移
動ベクトルの方向を表す値としてθを求める。 θ=tan■-1(Y2 −Y1 /X2 −X1 ) θは、画面中での横断歩道の方向(画面水平方向と一致
させてある)の一方の向きと一致させた基準線と、移動
ベクトルがなす角度となる。
【0034】このように移動ベクトルの方向θを求めた
後、移動ベクトルの方向が横断歩道に直交するものは車
両として除去する。そして、移動ベクトルの方向θが横
断歩道に平行であるもの、即ち角度θ=0度又は180
度のものを歩行者として検出する。これにより、横断歩
行者のみを的確に検出することができる。
後、移動ベクトルの方向が横断歩道に直交するものは車
両として除去する。そして、移動ベクトルの方向θが横
断歩道に平行であるもの、即ち角度θ=0度又は180
度のものを歩行者として検出する。これにより、横断歩
行者のみを的確に検出することができる。
【0035】夜間については、熱画像センサカメラより
計測領域の温度に対応したレベルの映像信号を得る。こ
の場合、可視光ビデオカメラからのNTSC映像信号の
垂直、水平同期信号は生かし一部分だけ映像信号切替回
路(ビデオスイッチ)21により熱画像センサカメラの映
像信号に切換える。
計測領域の温度に対応したレベルの映像信号を得る。こ
の場合、可視光ビデオカメラからのNTSC映像信号の
垂直、水平同期信号は生かし一部分だけ映像信号切替回
路(ビデオスイッチ)21により熱画像センサカメラの映
像信号に切換える。
【0036】このようにすると128×128熱画像ア
レイを用いた場合には画面は既述したように512×5
12のCCDカメラに比べ画像が圧縮されるから、計測
エリアの設定は、薄暮、夜間に対応した適切なものに切
り替える。図5(A)に熱画像センサに128×128
アレイを用いた場合の読みだしタイミングを、同図
(B)に圧縮画像の模様を示す。
レイを用いた場合には画面は既述したように512×5
12のCCDカメラに比べ画像が圧縮されるから、計測
エリアの設定は、薄暮、夜間に対応した適切なものに切
り替える。図5(A)に熱画像センサに128×128
アレイを用いた場合の読みだしタイミングを、同図
(B)に圧縮画像の模様を示す。
【0037】以上のようにして得られる映像信号を処理
する他は、検出のための画像処理自体は上述した昼間に
おける処理と略同様であり、画像2値化→画像4値化→
移動ベクトル検出等の主要画像処理は既に述べたと全く
同様の過程で行われる。
する他は、検出のための画像処理自体は上述した昼間に
おける処理と略同様であり、画像2値化→画像4値化→
移動ベクトル検出等の主要画像処理は既に述べたと全く
同様の過程で行われる。
【0038】以上説明したように、本願発明によれば、
熱画像センサカメラを可視光ビデオカメラと併用し、熱
画像センサカメラの熱画像素子を−190℃といった極
低温に冷却しなくても3段電子ペルチエ冷却(−60
℃)とすることで、横断歩行者を昼〜夜にわたり検出す
ることが可能な、安価な装置を提供することができる。
熱画像センサカメラを可視光ビデオカメラと併用し、熱
画像センサカメラの熱画像素子を−190℃といった極
低温に冷却しなくても3段電子ペルチエ冷却(−60
℃)とすることで、横断歩行者を昼〜夜にわたり検出す
ることが可能な、安価な装置を提供することができる。
【0039】なお、横断歩行者を検出し、信号機や警報
器等の関連各部を適切に制御することは人命にかかわる
ことなので、このための検出装置部は種々の環境条件
(雨、霧、その他)に左右されることなく、その検出確
率は常に高精度でなければならない。本願発明装置は、
このような要求を充分満たすものである。また、コスト
面でも普及促進を担うに足る充分安価な構成となってい
る。
器等の関連各部を適切に制御することは人命にかかわる
ことなので、このための検出装置部は種々の環境条件
(雨、霧、その他)に左右されることなく、その検出確
率は常に高精度でなければならない。本願発明装置は、
このような要求を充分満たすものである。また、コスト
面でも普及促進を担うに足る充分安価な構成となってい
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したとおり本願第一発明の車両
検知装置は、可視光ビデオカメラと、ペルチエ電子冷却
素子を付加した熱画像センサカメラと、昼間には前記可
視光ビデオカメラの出力を処理し夜間には熱画像センサ
カメラの出力を処理する画像処理部を含み構成され、
前記画像処理部は、前記可視光ビデオカメラ或いは前記
熱画像センサカメラからの映像信号を処理して道路輝度
パターンと歩行者輝度パターンのパターン相関により画
像2値化し順次記憶し、最新フレーム画像2値化データ
と既に記憶された以前の画像2値化データの差分をとる
ことにより撮像エリアを画像毎に、物体なし、物体あ
り、物体退却、物体進入の4値に4値化し、物体あり、
物体退却、物体進入に夫々対応する画素の分布より物体
の移動ベクトルを算定し、該移動ベクトルの方向に基づ
き横断歩道上の歩行者を識別するように構成されている
結果、昼夜を問わず使用可能で、且つ安価な構成となっ
ており、広範な普及が期待できる実用性の高い画像式歩
行者検出装置となっている。
検知装置は、可視光ビデオカメラと、ペルチエ電子冷却
素子を付加した熱画像センサカメラと、昼間には前記可
視光ビデオカメラの出力を処理し夜間には熱画像センサ
カメラの出力を処理する画像処理部を含み構成され、
前記画像処理部は、前記可視光ビデオカメラ或いは前記
熱画像センサカメラからの映像信号を処理して道路輝度
パターンと歩行者輝度パターンのパターン相関により画
像2値化し順次記憶し、最新フレーム画像2値化データ
と既に記憶された以前の画像2値化データの差分をとる
ことにより撮像エリアを画像毎に、物体なし、物体あ
り、物体退却、物体進入の4値に4値化し、物体あり、
物体退却、物体進入に夫々対応する画素の分布より物体
の移動ベクトルを算定し、該移動ベクトルの方向に基づ
き横断歩道上の歩行者を識別するように構成されている
結果、昼夜を問わず使用可能で、且つ安価な構成となっ
ており、広範な普及が期待できる実用性の高い画像式歩
行者検出装置となっている。
【図1】本願発明の画像式歩行者検出装置の一実施例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】本願発明に係る、横断歩道を含むエリアを撮像
した画像例(イ)、及び計測ラインの一つに沿って得ら
れる輝度値を示す図(ロ´)である。
した画像例(イ)、及び計測ラインの一つに沿って得ら
れる輝度値を示す図(ロ´)である。
【図3】本願発明装置に於ける2値化処理の一例を説明
する図((ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ´))である。
する図((ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ´))である。
【図4】本願発明装置に於ける4値化処理の一例を説明
する図((ホ)、(ヘ)、(ト))である。
する図((ホ)、(ヘ)、(ト))である。
【図5】実施例装置における熱画像センサの読みだしタ
イミングを示すタイミングチャート(A)、及び熱画像
センサにより得られる圧縮画像の一例である。
イミングを示すタイミングチャート(A)、及び熱画像
センサにより得られる圧縮画像の一例である。
CA…可視光ビデオカメラ、 PCA…熱画像センサカメラ、 33…ペルチエ電子冷却素子、 100…画像処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08G 1/04 D 7740−3H
Claims (1)
- 【請求項1】 可視光ビデオカメラ(CA)と、ペルチエ電
子冷却素子(33)を付加した熱画像センサカメラ(PCA)
と、昼間には前記可視光ビデオカメラ(CA)の出力を処理
し夜間には熱画像センサカメラ(PCA) の出力を処理する
画像処理部(100) を含み構成され、 前記画像処理部(100) は、前記可視光ビデオカメラ(CA)
或いは前記熱画像センサカメラ(PCA) からの映像信号を
処理して道路輝度パターンと歩行者輝度パターンのパタ
ーン相関により画像2値化し順次記憶し、 最新フレーム画像2値化データと既に記憶された以前の
画像2値化データの差分をとることにより撮像エリアを
画素毎に、物体なし、物体あり、物体退却、物体進入の
4値に4値化し、 物体あり、物体退却、物体進入に夫々対応する画素の分
布より物体の移動ベクトルを算定し、各移動ベクトルの
方向と横断方向の比較に基づき横断歩道上の歩行者を識
別することを特徴とする画像式歩行者検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35375193A JP3405793B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 画像式歩行者検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35375193A JP3405793B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 画像式歩行者検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07200986A true JPH07200986A (ja) | 1995-08-04 |
JP3405793B2 JP3405793B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=18432979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35375193A Expired - Fee Related JP3405793B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 画像式歩行者検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3405793B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002140790A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-17 | Natl Inst For Land & Infrastructure Management Mlit | 横断歩行者検出方法 |
JP2004212658A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 画像表示システム、画像表示方法及び画像処理装置 |
AT412177B (de) * | 2002-05-03 | 2004-10-25 | Siemens Ag Oesterreich | Verfahren sowie anlage zur überwachung eines strassenabschnitts sowie seiner umgebung |
ES2246745A1 (es) * | 2005-10-17 | 2006-02-16 | Temple Balls, S.L. | Procedimiento y dispositivo de seguridad para incorporaciones de vehiculos. |
AT414056B (de) * | 2001-03-13 | 2006-08-15 | Siemens Ag Oesterreich | Verfahren zur überwachung einer lifttrasse und ihrer umgebung |
JP2011153994A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Honda Motor Co Ltd | 車両周辺監視装置 |
JP2014071640A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Saxa Inc | 監視装置及び監視システム |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3098785B1 (en) | 2015-05-29 | 2019-07-10 | CRTL4 Enviro, S.L. | System and method for controlling operating conditions of a means of transport |
KR101908199B1 (ko) * | 2016-11-23 | 2018-10-15 | 윤종식 | 교통사고 예방을 위한 횡단보도 신호등 제어 방법 및 그 시스템 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01152313U (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-20 | ||
JPH056500A (ja) * | 1990-09-19 | 1993-01-14 | Hitachi Ltd | 移動体・施設制御システム |
JPH0548122A (ja) * | 1991-08-21 | 1993-02-26 | Hamamatsu Photonics Kk | 赤外線検出器の製造方法 |
JPH05332823A (ja) * | 1992-05-28 | 1993-12-17 | Nippon Avionics Co Ltd | 赤外線センサの冷却温度可変方法およびその装置 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP35375193A patent/JP3405793B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
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JP2004212658A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 画像表示システム、画像表示方法及び画像処理装置 |
ES2246745A1 (es) * | 2005-10-17 | 2006-02-16 | Temple Balls, S.L. | Procedimiento y dispositivo de seguridad para incorporaciones de vehiculos. |
JP2011153994A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Honda Motor Co Ltd | 車両周辺監視装置 |
JP2014071640A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Saxa Inc | 監視装置及び監視システム |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3405793B2 (ja) | 2003-05-12 |
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Legal Events
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