JPH07200618A

JPH07200618A - 携帯型書籍情報再生装置

Info

Publication number: JPH07200618A
Application number: JP6332818A
Authority: JP
Inventors: Shunpei Yamazaki; 舜平山崎
Original assignee: Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Current assignee: Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date: 1994-12-15
Filing date: 1994-12-15
Publication date: 1995-08-04
Anticipated expiration: 2014-02-17
Also published as: JP2858733B2

Abstract

(57)【要約】【目的】小型のメモリでしかも消費電力の少ない書
籍情報のみを再生するための携帯型書籍情報再生装置を
提供する。【構成】書籍情報再生手段は、書籍情報が記録され
た記録媒体を読み取り、書籍情報の１画面分または数画
面分をメモリ手段に記録する。書籍情報再生手段によっ
て読み取られた書籍情報は、マイクロ・コンピュータの
制御の基に、キャラクターメモリに記録されている文字
情報を参照し、平面型表示手段に文字として表示され
る。また、本発明の携帯型書籍情報再生装置は、使用者
が特に記録させたい書籍情報を記録することができるよ
うに、平面型表示手段の表面にマトリックス状のセンサ
を配置して、書籍情報との関係を使用者メモリに記録し
ておくことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、持ち運び可能な携帯型
書籍情報再生装置に関するものであり、特に、文字、数
字、記号等の書籍情報をコード信号に変換したデータを
外部記録媒体、たとえば磁気記録媒体、あるいは光ディ
スクに記録することによって、複数の書籍情報を表示し
得る携帯型書籍情報再生装置の構造形状を特徴とするも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来からある書籍は、紙面上に文字、数
字、記号等の情報が印刷されたもので、不特定多数の利
用者に販売されているものである。利用者は、書籍に印
刷された文字、数字、記号等の情報を読み、書籍の内容
を把握した。しかしながら、この従来の書籍は、紙面に
より構成されており、一冊の書籍が最低数十頁、通常、
数百頁より構成されているものが多い。文学、小説、ま
たは専門書籍では、一冊の書籍の重量が相当に重く、一
冊当たり１Kgを越える重量になるものもある。そのた
め、上記のような書籍は、書店に配送される際に、数ト
ン程度の重量とその大きさのため、トラックによる配送
が主である。この場合、書籍の重量およびその大きさ
は、配送費等が嵩むため、書籍一冊当たりのコストを高
くしていた。

【０００３】また、文字、数字、記号等の情報を印刷す
る紙面の大きさは、書籍の内容、種類、価格等により統
一されておらず、書店や利用者が書籍を大量に保管する
際に、大きな床面積を必要とするという問題がある。ま
た、身体の成長過程にある小中学生は、毎日学校の授業
のために重い教科書その他の書籍を何冊も鞄に入れ、通
学しなければならず、身体に重大な影響を受けていた。

【０００４】また、たとえば、特開昭５７−１４７７６
７号公報に記載されている携帯用電子ブックは、演算処
理装置を操作するキーボードが設けられている本体と、
外部に表示媒体を設け、内部に情報を記憶させる記憶装
置を内蔵していると共に、本体の一側で着脱可能に装着
されるカートリッジとから構成されている。そして、上
記携帯用電子ブックは、キーボードからの入力によっ
て、カートリッジに記憶されている記憶装置から所望の
情報が検索されたり、あるいは入力情報に基づいて演算
され、その結果が表示媒体に表示される。

【０００５】さらに、特開昭５９−１１６８６９号公報
に記載されている携帯用情報表示装置は、外部記録媒体
の情報を記憶装置に記憶させておき、必要に応じて使用
者がキーの操作によって平面型表示手段に表示させてい
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】近年、書籍は、その内
容が磁気記録あるいは光ディスク等の外部記録媒体に記
録され、簡単に持ち運べるので、前記従来例における書
籍の重量と大きさの問題が解決されるようになった。し
かし、外部記録媒体に記録された情報を再生するための
装置は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサの
ような大型の装置となり、価格の問題を含め、前記従来
例における問題が実質的に解決されていない。

【０００７】また、特開昭５７−１４７７６７号公報に
記載されている携帯用電子ブックは、記憶媒体と表示装
置とが一体になった特殊なカートリッジであるが、地名
等を入力する必要があることから、アルファベット、テ
ンキー、ファンクションキー等パーソナルコンピュータ
と同等の機能を備えたものである。このような携帯用電
子ブックは、特定の生活情報や通信情報の検索や演算に
適しているが、書籍情報を再生するには、汎用性のない
記憶媒体であるため不向きである。特に、入力用のキー
ボードは、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ
と同じ数だけ必要である。そのため、入力用のキーボー
ドと表示装置とを同じ面に設けた場合、表示画面は、広
く採ることができない。

【０００８】さらに、特開昭５９−１１６８６９号公報
に記載されている携帯用情報表示装置は、外部記録媒体
の情報を外部入力端子から携帯用情報表示装置の記憶装
置内に転送する必要がある。上記携帯用情報表示装置
は、情報の再生に電力を消費しない代わりにフロッピー
ディスク、あるいは光ディスクに記憶された情報を記録
するための大型のメモリを必要とし、高価なものとな
る。

【０００９】本発明は、書籍情報のみを再生するために
単機能とすることによって、平面型表示手段を設ける部
分の面積を大きくするための形状構造にかかる携帯型書
籍情報再生装置を提供することを目的とする。本発明
は、小型のメモリでしかも消費電力の少ない携帯型書籍
情報再生装置を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の携帯型書籍情報
再生装置は、コード信号化して外部記録媒体に記録され
た書籍情報を再生する書籍情報再生手段（図３の７）
と、文字情報を有するキャラクターメモリおよび外部記
録媒体に記録された情報と使用者の入力情報とを記録で
きる使用者メモリからなるメモリ手段（図３の１２）
と、書籍情報を表示する平面型表示手段（図３の２）
と、外部入力キー（図３の３）の操作によって前記各手
段を制御するマイクロ・コンピュータ（図３の１３）
と、上記書籍情報再生手段、平面型表示手段、およびマ
イクロ・コンピュータを駆動するための補助電源となる
非単結晶半導体からなる太陽電池（図１の６）とを備え
たものであり、前記書籍情報再生手段（７）は、外部入
力キー（３）の操作によって外部記録媒体から１画面分
または数画面分の情報を再生し、使用者メモリは、前記
１画面分または数画面分の情報を記録することを特徴と
する。

【００１１】

【作用】書籍情報再生手段は、書籍情報が記録され
た記録媒体、たとえば磁気フロッピーディスクを読み取
り、書籍情報の１画面分または数画面分をメモリ手段に
記録する。書籍情報再生手段によって読み取られた書籍
情報は、マイクロ・コンピュータの制御の基に、キャラ
クターメモリに記録されている文字情報を参照し、平面
型表示手段に文字として表示される。また、本発明の携
帯型書籍情報再生装置は、たとえば、使用者メモリを有
することにより、使用者が特に記憶させたい書籍情報を
記録することができる。さらに、平面型表示手段の表面
にマトリックス状のセンサを配置することによって、た
とえば、使用者が平面型表示手段の表面で指示した部分
と書籍情報との関係を使用者メモリに記録しておくこと
ができる。

【００１２】さらに、入力キーは、数画面分のデータを
再生し、メモリ領域に保管する指示、一表示画面分のデ
ータを再生する指示、次画面を表示する指示、および上
記保管された数画面分データの内から、任意の画面デー
タを即座に表示する指示が行なわれる。本体表面部を覆
う蓋の内側には、太陽電池が設けられ、これを補助電源
としている。この補助電源は、書籍情報の１画面分また
は数画面分の情報を再生するための補助電力として十分
に実用になる。なぜならば、フロッピーディスクあるい
は光ディスクの記録情報を携帯型書籍情報再生装置によ
って全て再生するには、上記補助電源の容量が不十分で
ある。本発明の補助電源は、１画面分または数画面分ず
つ再生するので、太陽電池でも十分に実用に耐えるもの
となった。さらに、本発明は、非単結晶半導体からなる
太陽電池であるため、蛍光灯の光によっても効率のよい
充電が可能である。

【００１３】以上のように、本発明の携帯型書籍情報再
生装置は、平面型表示手段を設ける領域を広く採れるよ
うに、数を最小限に制限した入力キーが配置された本体
表面部、書籍情報を再生するために必要な最小限のメモ
リ、書籍情報を１画面分または数画面分ずつ再生するた
めに必要な最小限の補助電源が設けられている。以上の
ように使用者は、一台の携帯型書籍情報再生装置と当該
装置によって再生できる複数の外部記録媒体を持つこと
で、複数冊の書籍を所有していることと同じになるとい
う特徴を持っている。

【００１４】通常の外部記録媒体、たとえば磁気記録媒
体あるいは光ディスクは、１個あたり10ｇ〜30ｇ程度の
軽さであり、大量の保管および運送を行なっても特別な
設備を必要としないという特徴がある。さらに、携帯型
書籍情報再生装置は、再生方式が統一されると、学校等
の教育現場に再生装置と一体型となった机を生徒に１台
用意すれば良い。この場合、生徒は、重い書籍を何冊も
持って学校に通う必要がなく、１個10ｇ〜30ｇ程度の外
部記録媒体を数個持って学校へ通えば良くなる。また、
本発明の表示部は、できるだけ嵩張らない平面型の表示
手段が適している。なぜならば、従来の表示装置である
CRT(カソ−ドレイチュ−ブ）方式のものは、使用者が長
時間にわたって画面を見ていると、眼が非常に疲れ、健
康障害を引き起こす。そのため、特に、平面型表示装置
は、液晶表示ディスプレイが好ましい。液晶表示ディス
プレイは、CRT 方式より眼の疲労度が少なく、薄く、軽
量であり、かつ消費電力が少ないという特徴を有するも
のであり、本発明の目的と良く一致する。

【００１５】

【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。
図１は本発明の一実施例で、携帯型書籍情報再生装置の
構造形状を示す斜視図である。図２は本発明の一実施例
で、携帯型書籍情報再生装置の横から見た側面図であ
る。図１および図２において、携帯型書籍情報再生装置
は、本体(1) と蓋体(5) とから構成され、蓋体(5) が本
体(1) の表面部を覆っている。本体(1) の表面部は、平
面型表示部(2) と、たとえば１０個の外部入力キ−(3)
と、電源スイッチ(4) とから構成されている。また、蓋
体(5) の内部全面には、補助電源用の太陽電池モジュ−
ル(6) が設けられている。

【００１６】さらに、本体(1) の側部には、デ−タファ
イル再生装置(7) と、外部電源入力端子(8) と、外部入
力端子(9) 、(10)により構成されている。平面型表示部
(2) は、たとえば液晶表示装置とし、本体表面部にでき
るだけ大きく採るようにした。また、デ−タファイルの
記録媒体としては、磁気記録媒体または光ディスクを採
用した。また、太陽電池モジュ−ル(6) は、大きさ20mm
×300mm のアモルファスシリコン太陽電池を採用し、内
部の電源の補助として使用した。

【００１７】図３は本発明の一実施例で、携帯型書籍情
報再生装置におけるシステムの概略を示すブロック構成
図である。図３において、符号(11)で示す本体(1) に内
蔵される制御部は、文字と当該文字に対するコード信号
が記述されているキャラクターメモリ、書籍の数頁分を
記憶できる一時記憶メモリ、使用者が書籍情報を記憶で
きる使用者メモリとからなるメモリ手段(12)と、当該メ
モリ手段(12)、データファイル再生装置(7) 、平面型表
示部(2) 等を外部入力キー(3) の指示によって制御する
マイクロ・コンピュータ(13)とから構成される。携帯型
書籍情報再生装置は、外部入力キ−(3) の操作により一
画面分のデ−タを再生し、平面型表示部(2) に表示し、
使用者がその表示を読むことにより書籍の機能を有せし
めた。この時、平面型表示部(2) には、縦書き表示で30
文字×50行の表示を行い、一画面とした。

【００１８】さらに、次の画面を読みたければ、外部入
力キ−(3) の操作により次画面を表示して読めば良い。
図１に示すように、外部入力キー(3) は、本体(1) 表面
の一側部に、たとえば１０個が一列に設けられている。
このように、本体(1) 表面の一側部に最小限のキーを一
列に配置すると共に、記録媒体の読み取り再生専用装置
とすることで、平面型表示部(2) を大きく採ることがで
きる。

【００１９】次に、本発明における携帯型書籍情報再生
装置の他の実施例を説明する。用いる再生装置その他
は、前記実施例と同様であるが、表示方式が異なる。す
なわち、外部入力キ−(3) の操作によりデ−タファイル
の特定頁を再生すると同時に、ー度本体(1) 内の使用者
メモリ領域に保管することができる。使用者は、この方
式により、特定の頁を何度も読むことができ、通常の書
籍の読み方と同じ読み方が可能となる。また、平面型表
示部(2) にセンサがマトリックス状に配置された液晶表
示装置を用いた場合、使用者は、表示画面の重要部分に
タッチペンまたはライトペン等で指示を行なう。使用者
は、タッチペンによる記憶キーを押した後、表示された
書籍情報の強調部分をタッチペン等で指示する。

【００２０】使用者によって指示された部分は、使用者
メモリ領域に記憶させられる。そして、使用者は、上記
部分を読み出したい場合、使用者メモリ読み出しキーを
押すことで、書籍情報の強調した部分が、たとえば反転
文字となって表示される。すなわち、このような表示
は、書籍等の紙面に赤線を引いたり、螢光ペンでアンダ
−ラインを引いたことと同様の機能を持たせたことにな
る。

【００２１】

【発明の効果】本発明によれば、携帯型書籍情報再生装
置における本体表面の一側部に、最小限の入力キーを配
置したため、外部入力キー以外の本体表面領域が大きく
なる。そのため、この本体表面部に、大きい平面型表示
手段が設けられるようになった。本発明によれば、１画
面分または数画面分を再生装置によって再生すると共
に、使用者メモリに記録するため、使用者メモリが小さ
くて済む。また、１画面分または数画面分を再生する再
生装置は、連続して駆動しないため、容量の少ない蓋の
内部に設けられた太陽電池を補助電源として使用でき
る。

【００２２】本発明によれば、携帯型書籍情報再生装置
とすることで、文字や画像を編集する作業領域や書籍情
報を記録する記憶領域としてのメモリが不要である。本
発明によれば、表示手段にマトリックス状に配置された
位置センサによって、書籍にアンダーライン等を付けた
と同様にそのアドレスを使用者メモリに記録することが
でき、普通の書籍と同じ扱いが可能となる。したがっ
て、本発明の携帯型書籍情報再生装置は、メモリの記憶
容量を少なく、編集等の複雑な作業をなくして単純化で
きるため、マイクロ・コンピュータの負荷が軽くなり、
その分処理速度に重きをおくことができる。

【００２３】以上述べたように、本発明の携帯型書籍情
報再生装置は、持ち運び可能であり、軽量、コンパクト
なものが実現できた。また、携帯型書籍情報再生装置に
よって再生されるデ−タファイルは、軽量コンパクトな
ため多量の保管運送が可能である。さらに、一つの再生
装置に対してデ−タファイルを複数持っていることで、
書籍を何冊も持っていることと同じ効果を持つことがで
きる。よって、小中学生が学校へ重たい書籍を何冊も持
って通う必要もなく、軽量コンパクトなデ−タファイル
を複数個持って通うだけでよいという特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例で、携帯型書籍情報再生装置
の構造形状を示す斜視図である。

【図２】本発明の一実施例で、携帯型書籍情報再生装置
の横から見た側面図である。

【図３】本発明の一実施例で、携帯型書籍情報再生装置
におけるシステムの概略を示すブロック構成図である。

【符号の説明】

１・・・本体２・・・平面型表示部３・・・入力キ− ４・・・電源スイッチ５・・・蓋体６・・・太陽電池モジュール７・・・データファイル再生装置８・・・外部電源入力端子９・・・外部入力端子１０・・外部入力端子１１・・制御部１２・・メモリ手段１３・・マイクロ・コンピュータ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】コード信号化して外部記録媒体に記録さ
れた書籍情報を再生する書籍情報再生手段と、文字情報
を有するキャラクターメモリおよび外部記録媒体に記録
された情報と使用者の入力情報とを記録できる使用者メ
モリからなるメモリ手段と、書籍情報を表示する平面型
表示手段と、外部入力キーの操作によって前記各手段を
制御するマイクロ・コンピュータと、上記書籍情報再生
手段、平面型表示手段、およびマイクロ・コンピュータ
を駆動するための補助電源となる非単結晶半導体からな
る太陽電池とを備えた携帯型書籍情報再生装置におい
て、前記書籍情報再生手段は、外部入力キーの操作によって
外部記録媒体から１画面分または数画面分の情報を再生
し、前記使用者メモリは、１画面分または数画面分の情報を
記録することを特徴とする携帯型書籍情報再生装置。