JPH07200603A - 文書作成装置 - Google Patents

文書作成装置

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Publication number
JPH07200603A
JPH07200603A JP5351166A JP35116693A JPH07200603A JP H07200603 A JPH07200603 A JP H07200603A JP 5351166 A JP5351166 A JP 5351166A JP 35116693 A JP35116693 A JP 35116693A JP H07200603 A JPH07200603 A JP H07200603A
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JP
Japan
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word
key
translation
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language
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Application number
JP5351166A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kinoshita
聡 木下
Kimito Takeda
公人 武田
Hideki Hirakawa
秀樹 平川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5351166A priority Critical patent/JPH07200603A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、翻訳文の訂正や編集の作業を効率的
に支援することができるようにした文書作成装置を提供
することを目的とする。 【構成】文字や編集用コマンドを入力する入力手段1
と、第1の言語で記述された第1の文書を参照するとと
もに、第2の言語による第2の文書を作成もしくは編集
するための編集手段3と、少なくとも参照もしくは作成
・編集中の2つの文書を表示する表示手段4と、少なく
とも第1の言語の語に対する第2の言語の訳を記述した
辞書を記憶する手段5を備えたものであって、前記編集
手段は、前記第1の文書に出現する語に対する前記辞書
の内容を参照する機能を有し、第2の文書に対して入力
された特定の文字列を、辞書の参照結果をもとに、第2
の言語の語に変換する機能を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、翻訳支援機能を有する
文書作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータによる自然言語処理
技術の発展に伴って、各種の文書処理システムが開発さ
れている。その中に、大量の文書を他の言語の文書に自
動的に翻訳処理する機械翻訳システムがある。
【0003】現在実用化されている機械翻訳システム
は、主に構文的知識と意味的知識を用いて原文を解析
し、それに基づいて目標言語に変換するようにしてい
る。言い替えれば、現在の機械翻訳システムは、世界知
識に基づいて原文を理解して翻訳を行っているわけでは
ない。
【0004】その結果、翻訳結果は常に正しいとは限ら
ず、多くの場合、利用者がシステムの翻訳結果を修正す
る必要が生じる。例えば、訳語が違っている場合には、
システムが出力した訳語を別の訳語に置き換えると云っ
た修正が必要である。また、語順が異なる場合には、語
句を並び変える作業が必要となる。
【0005】ところで、このような修正作業は、翻訳シ
ステムの出力結果が利用者の期待する訳に近い時は、作
業が少なくて済む。しかし、翻訳結果が利用者の期待す
る訳と大きく異なる場合には、翻訳結果に対する修正作
業が多くなるため、翻訳結果を修正するよりも、訳文を
初めから手で入力した方が早いこともあり、機械翻訳シ
ステムを利用しても、翻訳作業を効率化できないことが
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、現在実
用化されている機械翻訳システムは、主に構文的知識と
意味的知識を用いて原文を解析し、それに基づいて目標
言語に変換するようにしていることから、翻訳結果は常
に正しいとは限らず、多くの場合、利用者がシステムの
翻訳結果を修正する必要が生じる。
【0007】そして、このような修正作業は、翻訳シス
テムによる翻訳結果が利用者の期待する訳に近い時は良
いが、翻訳結果が期待する訳と大きく異なる場合には、
翻訳結果に対する修正作業が多くなるため、機械翻訳シ
ステムを利用しても、翻訳作業の効率化を図れないケー
スも多かった。
【0008】このように従来の機械翻訳システムでは、
翻訳結果が利用者が期待する訳と大きく異なる場合に
は、修正作業が煩雑になると云う問題点があった。機械
翻訳システムにとって、翻訳結果の修正作業が欠かせな
いものであるとすると、機械翻訳システムを活かすには
少なくともこの修正作業がもっとやり易いものでなくて
はならず、修正作業を支援するより充実した支援機能の
実現が嘱望される。
【0009】そこでこの発明の目的とするところは、利
用者が原文を参照しながら翻訳文書を作成する際に、利
用者が入力した原言語もしくは目標言語の語の綴りの一
部もしくは語に関連する手がかり(例えば、読みや発音
など)をもとに、利用者の所望する語をシステムが推定
し、それを利用者に提示することにより、翻訳文書の作
成作業の効率を高めることができるようにして、修正作
業の能率的で充実した支援を可能にする文書作成装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はつぎのように構成する。すなわち、文字や
編集用コマンドを入力する入力手段と、作成した文書を
保存する文書記憶手段と、第1の言語で記述された第1
の文書を参照するとともに、第2の言語による第2の文
書を作成もしくは編集するための編集手段と、少なくと
も参照もしくは作成・編集中の2つの文書を表示する表
示手段と、少なくとも第1の言語の語に対する第2の言
語の訳を記述した辞書を記憶する手段を備えたものであ
って、編集手段は、参照されている第1の文書に出現す
る語に対して、辞書の内容を参照することにより、第1
の言語もしくは第2の言語における語の綴りの一部もし
くはその語に関連する手がかりをもとにして第2の言語
による訳語を検索して表示手段に提示し、入力手段によ
り選択されるとその選択された訳語を訳文中に入力する
ように構成した。
【0011】
【作用】本発明によれば、原文文書を参照しながら目標
言語の文書を作成する際、参照されている原文に現れる
語に対する訳語を求めるにあたり、入力したい目標言語
の語を、その語もしくは入力したい目標言語に対応する
原言語の語の綴りもしくは読みなどの一部を入力するこ
とにより、これをキーワードとして辞書より該当の訳を
検索して提示させ、これより作業者が選択を行うこと
で、訳文中に入力することができるようになる。これに
より、本装置の利用者は、入力したい語の綴りを全て自
分で打鍵する場合に比べ、より少ない入力で、しかも正
確に入力できるようになり、入力作業の効率化を図るこ
とができる。
【0012】
【実施例】本発明の文書作成装置は、原文文書を参照し
ながら翻訳を行う作業の効率を向上させることを目的と
するもので、利用者が原文を参照しながら翻訳文書を作
成する際に、入力した文字列をもとにして、システムが
利用者の所望する語を推定し、それを提示することを可
能として、文書作成作業の効率を高めることができるよ
うにするもので、以下、図面を参照して実施例を説明す
る。
【0013】(第1の実施例)この実施例は、日本語か
ら英語への翻訳を支援する機能を有する文書作成装置で
あり、図1は、当該実施例システムの概略的な構成を示
すブロック図である。
【0014】図1において、1は入力部であり、文字や
編集指示を入力するのに用いる。一般的には、キーボー
ド、マウスなどで実現される。2は記憶部であって、作
成した文書等を保存するのに用いる。一般的には、磁気
ディスク、光ディスクなどの大容量の記憶装置で実現さ
れる。
【0015】また、3は編集制御部であり、前記入力部
1から入力された文字情報やコマンドに応じた編集処理
を行う。また、編集制御部3は辞書記憶部より得られる
翻訳支援用の知識を利用してユーザの編集処理の支援を
行うと云った機能をも有する。
【0016】4は表示部であり、編集制御部3で編集作
業中の文書の全てもしくはその一部を表示するのに用い
る。一般的には、CRT(ブラウン管ディスプレイ)や
液晶表示装置、プラズマディスプレイなどで実現され
る。5は辞書記憶部であり、翻訳支援用の知識を納めて
おり、磁気ディスク、光ディスクなどで実現される。
【0017】図2は、本実施例の文書作成装置における
表示画面の一例である。画面は、参照・編集中の文書を
表示するための2つの領域4a,4bと、利用者に対す
る指示その他を表示するための領域4cの、計3つの領
域に分割されている。以下では、それぞれの領域のう
ち、領域4aを第1画面、領域4bを第2画面、領域4
cをメッセージ画面と呼ぶことにする。
【0018】作成対象となる文書は、第2画面4bに表
示される。以下では、これを「作成文書」と呼ぶ。ま
た、第1画面4aは、第2画面4bに表示されている文
書を作成するために必要な文書を参照するためのもので
ある。この文書を以下では「参照文書」と呼ぶ。
【0019】従って、図2の示すところは、第1画面4
aに「この論文では、まず、オブジェクト指向プログラ
ミングが…(以下略)」と云う内容の参照文書を表示
し、これを参照しながら、英語に翻訳しようとしている
状況である。
【0020】図2において第2画面4bの枠が2重にな
っているのは、現在の編集対象が第2画面4bに表示さ
れている作成文書であることを示している。すなわち、
編集制御部3は、入力部1から文字情報や編集コマンド
などの入力を受けることにより、それを基に第2画面4
bに表示されている作成文書に対して、文字の追加や編
集処理を行う。後述するように、編集対象となる文書
は、画面切替キーにて切り替えることができる。画面切
替キーはキーボードに割り当ててあっても良いし、マウ
スを用いる方式では画面にアイコンなどを割り当てて、
それをマウスカーソルで指定してマウスの操作ボタンの
操作により指示する方式などであっても良い。
【0021】図3から図14は、編集制御部3における
処理の流れを示す図である。図3および図6および図9
はそれぞれ全体図を示し、図4と図5は図3の部分拡大
図、図7と図8は図6の部分拡大図、図10ないし図1
4は図9の部分拡大図である。ここで編集制御部3によ
る第1画面4aに対する処理を説明する。
【0022】編集制御部3では、まず図3〜図5に示す
フローチャートのステップS1で、BUF1,BUF
2,S,WN,M,SRなどの各変数の初期化を行うと
ともに、画面を領域に分けて図2に示す形式の画面を表
示部4に表示させる。
【0023】ここで、変数BUF1とBUF2は、それ
ぞれ第1画面4a、第2画面4bに表示される参照文書
と作成文書の内容を、編集を行っている間一時的に保持
するための領域を示すための情報を格納する変数であ
る。また、変数WNは、文字を入力できる画面が第1画
面4aであるか第2画面4bであるかを区別するための
情報を保持する変数であり、値が“1”の場合は第1画
面4aに対する入力、値が“2”の場合は第2画面4b
に対する入力であることを示す。他の変数については、
以下の説明で順次説明する。
【0024】各変数の初期化を終えると、次にステップ
S2で入力部1からのキーの入力操作を待ち、入力があ
ればそれを取り込む。入力部1で入力できるキーとして
は、通常の英数字の他、以下に示す編集作業用のキーが
あるものとする。
【0025】(1) 画面切替キー (2) カーソル移動キー(上、下、左、右の計4個) (3) 削除キー (4) 訳語キー (5) 次候補キー (6) 原語キー (7) 原語次候補キー (8) 取消キー (9) 終了キー (10)ファイル読み出しキー つぎに、ステップS2でキーを取り込むと、その取り込
んだキーが何であるかをステップS3以降で判断する。
ステップS3ではその取り込んだキーが“終了キー”で
あるのか否かをチェックする。その結果、“終了キー”
であるならば、ステップS4に進む。ステップS4では
作成した文書を保存し、終了する処理を行う。
【0026】一方、ステップS3でのチェックの結果、
取り込んだキーが“終了キー”でなければステップS5
に進み、変数WNの値が“1”であるか否かを調べる。
その結果、変数WNの値がもし“1”ならば、上述した
ように、取り込んだキーは第1画面4aのテキスト(参
照文書)に対する処理の指定となる。第1画面4aのテ
キスト(参照文書)に対する処理は、具体的には、ステ
ップS6からステップS12での処理である。
【0027】ステップS6では取り込んだキーが“画面
切り替えキー”であるか否かを調べる。その結果、もし
そのキーが“画面切り替えキー”であったならは、変数
WNの値を“2”にしてステップS2に戻る。
【0028】ステップS6でのチェックの結果、“画面
切り替えキー”でないならば、ステップS8に移り、こ
こで先の取り込んだキーが“カーソル移動キー”である
か否かを調べる。その結果、もしその取り込んだキーが
“カーソル移動キー”であるならば、ステップS9に進
み、現時点でのカーソル位置を変数P0にセットする。
ここで「カーソル位置」とは、カーソルがある文字が、
変数BUF1に格納されている参照文書のテキストにお
いて、先頭から何文字目かと云うのを知らせるための数
値である。
【0029】続くステップS10で実際にカーソルを移
動させ、移動後のカーソル位置を変数C1に設定する。
そして次にステップS11で、移動後のカーソル位置
が、移動前のカーソル位置と同一文内にあるか否かを調
べる。同一文内にあるか否かの判定は、BUF1に格納
されている参照文書のテキストについてのカーソル位置
の情報を保存した変数P0と実際にカーソルを移動させ
た後のカーソル位置の情報を保存した変数C1の間に、
句点が存在するか否かを調べることにより行われる。
【0030】ステップS11でのチェックの結果、も
し、同一文内にある場合には、そのままステップS2に
戻るが、そうでなければ変数Mの値を“0”にセットし
てからステップS2に戻る。ここで変数Mは、現在カー
ソルがある文字を包含する文に対して、形態素解析が終
了しているか否かの情報を保持するための変数である。
従って、変数Mに“0”をセットすると云うことは、カ
ーソルがある文に対して、新たに形態素解析を行う必要
があると云うことを示している。
【0031】なお、カーソルの移動先が現在第1画面4
aに表示されているテキストの範囲外の場合、従来の文
書作成装置と同様、カーソルの移動先が表示領域に含ま
れるように、表示領域の調整を行う。文字の追加や削除
の処理においても同様であり、以下の説明では省略す
る。
【0032】一方、ステップS8でのチェックの結果、
先の取り込んだキーが“カーソル移動キー”でなかった
場合はステップS13に進み、先の取り込んだキーが
“ファイル読み出しキー”であるか否かを調べる。
【0033】その結果、先の取り込んだキーが“ファイ
ル読み出しキー”の場合には、ステップS14に進み、
読み込むべきファイルのファイルを利用者に選択させ、
そのファイルの内容をBUF1に格納するとともに、カ
ーソルをテキストの先頭に移動する。そしてステップS
12で変数Mに“0”をセットし、ステップS2に戻
る。
【0034】ステップS13でのチェックの結果、先の
取り込んだキーが“ファイル読み出しキー”でなかった
場合には、ステップS15に進み、キーが“削除キー”
であるか否かを調べる。その結果、“削除キー”であっ
た場合には、ステップS16に進み、カーソルの直前の
文字を1文字削除する。そして、ステップS12に進
み、変数Mに“0”をセットしてからステップS2に戻
る。
【0035】ステップS15でのチェックの結果、“削
除キー”でなかった場合はステップS17に進み、キー
が“文字キー”であるか否かを調べる。その結果、キー
が“文字キー”であった場合には、ステップS18に進
み、入力された文字をカーソル位置に追加し、ステップ
S12に進む。
【0036】また、ステップS17でのチェックの結
果、キーが“文字キー”でなかった場合、すなわち、第
2画面4bにおいてのみ有効な“訳語キー”や“次候補
キー”と云った編集キーの場合には、何もせずそのまま
ステップS2に戻る。
【0037】以上が、編集制御部3による第1画面4a
に対する処理である。
【0038】続いて、ステップS5における判定で、変
数WNの値が“1”でない場合の編集制御部3での処理
について説明する。変数WNの値が“1”でない場合
は、シンボルB以下の処理に移る。シンボルB以下の処
理はその全体を示すフローチャートである図7およびそ
の部分拡大図である図8および図9に示す如きもので、
編集制御部3は第2画面4bに対する処理を行う。
【0039】ここではまずステップS20に進み、取り
込んだキーが“画面切り替えキー”であるか否かを調べ
る。その結果、もし取り込んだキーが“画面切り替えキ
ー”であるならば、変数WNの値を“1”にしてステッ
プS2に戻る。
【0040】ステップS20でのチェックの結果、キー
が“画面切り替えキー”でなかった場合をつぎに説明す
る。
【0041】以下では、まず、入力部1から入力される
ことにより取り込んだキーが“アルファベットキー”で
ある場合を先に説明することとし、“訳語キー”、“次
候補キー”などの場合については後述することにする。
なお、ステップS28において判定される変数SRはこ
こでは初期化されたまま“0”に設定されているものと
する。
【0042】キーが“画面切り替えキー”でなかった場
合は、ステップS22に移り、ここでキーが取り込んだ
キーが“訳語キー”または“次候補キー”であるか否か
を調べる。その結果、違う場合はステップS23に移
り、ここでキーが“次候補キー”であるか否かを調べ
る。違う場合はステップS23bに移り、ここでキーが
“原稿次候補キー”であるか否かを調べる。違う場合は
ステップS24でキーが“取り消しキー”であるか否か
を調べ、違う場合はステップS28に移る。
【0043】与えられたキーが“アルファベットキー”
である場合、このように、ステップS22、S23、S
23b、S24、S29、S33での判定は“No”
(ステップS28では“Yes”)となり、ステップS
38での判定により、ステップS41に進むことにな
る。
【0044】ステップS41では、変数Sの値を1加算
し(インクリメントし)、続くステップS42でカーソ
ル位置に、入力された文字(上記取り込んだ文字)を挿
入する。なお、この時、挿入する文字を図2の例に示す
文字“p”のように、下線(アンダーライン)を付与し
て表示する。
【0045】ここで、ステップS41で参照されている
変数Sは、第2画面4bに対する文字入力により、直前
まで入力されたアルファベットのシーケンスの長さを保
持するためのものである(入力されることにより取り込
んだ文字列長)。例えば、図2に示した例では、現在の
カーソル位置の前の文字が“p”であり、その前はスペ
ースであるので、アルファベットのシーケンスの長さは
“1”であり、変数Sの値は“1”である。なお、この
ようなアルファベットのシーケンスを以下では「検索キ
ー」と呼ぶ。
【0046】つぎに、取り込んだキーが“訳語キー”で
ある場合を説明する。“訳語キー”による処理の目的
は、“検索キー(下線表示されているアルファベッ
ト)”と先頭が一致する英単語を検索することである。
なお、検索対象となる英単語を、参照文書においてカー
ソルのある文とその次の文に出現する語の訳語に限定す
ることにより、短い「検索キー」でも精度良く検索でき
る。以下では、参照文書においてカーソルのある文とそ
の次の文を「参照フォーカス」と呼ぶ。
【0047】さて“訳語キー”が入力された場合、ステ
ップS22における判定により、シンボルC以降の処理
に移る。シンボルCでは図9の全体図およびその部分拡
大図である図10〜図11に示す処理が行われる。すな
わち、キーが“訳語キー”である場合、ステップS50
からS59までの処理を順に実施する。ここでの処理
は、まず、ステップS50で変数Sの値が“0”か否か
を調べ、その結果、変数Sの値がもし“0”ならば、検
索キーがないので、そのままステップS2に戻る。
【0048】また、ステップS50での変数Sの値のチ
ェックの結果、変数Sが“0”でなければステップS5
0bに進み、ここで変数SRの値が“0”か否かを調べ
る。その結果、変数SRの値がもし“0”でなければス
テップS2に戻る。一方、変数SRの値が“0”ならば
ステップS51に進み、ここで変数Mの値が“0”か否
かを調べる。
【0049】そして、変数Mの値がもし、“0”ならば
参照フォーカスの2文(第1画面4aでカーソルがある
文およびその次の文)に対する形態素解析が終わってい
ないので、ステップS52で、それら2文の解析を行
い、それぞれの結果を記憶部2における図示しない結果
テーブルNo.1と結果テーブルNo.2に格納する。
【0050】図15は、結果テーブルに保存されるデー
タの一例である。各語には、0個以上の訳語が設定され
ており、それらの訳語には品詞が付与されている。
【0051】なお、形態素解析に関する手法はこれまで
にも数多く提案されていて種々の手法が公知であり、そ
れらの技術を適宜利用すれば良いので、ここでは、その
処理に関する説明は省略する。
【0052】図16は、記憶部2に記憶される訳語テー
ブルの一例である。訳語テーブルは、2つの結果テーブ
ルに対応して、符号T1で示す「訳語テーブルNo.1」と
符号T2で示す「訳語テーブルNo.2」からなる。これら
は、結果テーブルから訳語を1つずつ取り出し、それら
を品詞と原語番号をともに格納したものである。なお、
オーダーフラグはすべて“0”にセットされる。
【0053】ステップS52での形態素解析処理が終わ
ると、ステップS53に進み、変数Mに“1”をセット
して、ステップS54に進む。また、ステップS51で
のチェックの結果、変数Mの値が既に“1”であった場
合も、同様にステップS54に進む。
【0054】ステップS54では、作成文書のテキスト
を保持しているBUF2から、検索キー、すなわち、現
在カーソルが指している文字の直前S文字(変数Sの値
分の文字)を取り出し、それを変数SWに設定する。つ
まり、現在カーソルが指している文字の直前のS文字分
(変数Sの値分の文字)を取り出し、それを変数SWに
設定する。
【0055】ステップS54bでキーが“訳語キー”で
あるか否かをチェックする。そして、ステップS54b
での検査により、入力されたキーが“訳語キー”であっ
た場合はステップS55に進む。(なお、ステップS5
6からステップS56dに関する処理は“原語キー”に
関する処理のところで説明する。)ステップS55で
は、図16に示すT1,T2の訳語テーブル(すなわ
ち、No.1、No.2とも)に保持されている訳語の中から、
変数SWに設定された文字列(検索キー)と先頭のS文
字が一致する訳語を検索する。(なお、検索キーの先頭
の文字が大文字の場合は、先頭の文字を小文字に置き換
えたものとの比較も行う必要がある。)そして、検索の
結果、もし一致する訳語がなければ、そこでステップS
2に戻る。もしある場合には、ステップS55cに進
み、変数SRに“1”をセットする。これは、訳語キー
による検索が成功したことを示すフラグである。そして
ステップS57に進み、見つかった訳語を変数TWにセ
ットし、変数TNとTIにそれぞれ訳語テーブル番号
(「1」か「2」)と訳語番号をセットする。
【0056】そして、ステップS57bで訳語品詞によ
る優先度変更処理を行い、ステップS57cでカーソル
直前のS文字を削除する。なお、優先度変更処理とは、
1つの原語に対して2つ以上の訳語が検索され得る場
合、それらの間の優先度を、訳語の品詞によって決定す
る処理のことであり、これについては後述する。
【0057】続くステップS58では、変数TWにセッ
トされた訳語を、現在のカーソル位置に追加するととも
に、下線を付与した形で第2画面4bに表示する。この
とき、変数SWにセットされた文字列の先頭が大文字で
あれば、変数TWにセットされた訳語の先頭の文字も大
文字にして、追加ならびに表示する。そして、メッセー
ジ画面4cには、訳語を取り出した原語の見出しを表示
する。
【0058】最後にステップS59で、変数Lに、変数
TWにセットされた訳語文字列の長さをセットし、ステ
ップS2に戻る。
【0059】以上が、入力部1にて入力されたキーが
“訳語キー”である場合の編集制御部3における処理内
容である。
【0060】つぎに、入力されたキーが“次候補キー”
である場合での編集制御部3における処理内容を説明す
る。“次候補キー”による処理の目的は、“訳語キー”
で検索された訳語とは別の訳語を検索し、表示部4に表
示することである。
【0061】“次候補キー”が入力されると、編集制御
部3はステップS23における判定により、ステップS
60に進み、変数SRの値が“0”か調べる。もし値が
“0”ならば、そのままステップS2に戻る。“0”で
なければ、ステップS61に進み、現在のカーソルの直
前L文字を削除する。
【0062】続くステップS62で、変数SRの値が
“1”か調べる。その結果、もし“1”ならば、上述し
たように、既に“訳語キー”に対する処理が行われ、最
初に発見された訳語が表示されている筈である。そこ
で、続くステップS63では、ステップS55と同様、
訳語テーブルに保持されている訳語の中から、先頭のS
文字が検索キーと一致する訳語を検索する。
【0063】但し、ステップS55とステップS63に
おける検索では、検索を開始する訳語テーブルの位置が
異なる。すなわち、ステップS55においては、2つの
訳語テーブルのうち、図16のT1の訳語テーブルであ
る訳語テーブルNo.1の先頭から検索を行い、そこになけ
れば、続いて図16のT2の訳語テーブルである訳語テ
ーブルNo.2を検索する。
【0064】それに対し、ステップS63における処理
では、まず、テーブルの検索用のポインタを、変数TN
にセットされた番号の訳語テーブルにおいて、変数TI
にセットされている訳語番号の要素にセットし、その要
素の次の訳語データから検索を開始する。そして、新た
に見つかった訳語を変数TWに、また、見つかった訳語
テーブルの番号と訳語番号を変数TNと変数TIにセッ
トする。なお、ポインタが訳語テーブルNo.2の最後に達
した時は、テーブルNo.1の先頭に移動して処理を続行す
る。
【0065】検索結果が得られると、ステップS65で
訳語品詞による優先度変更処理を行う。後は訳語キーの
処理と同様で、ステップS58に進み、変数TWにセッ
トされた訳語を、現在のカーソル位置に追加するととも
に、下線を付与した形で第2画面に表示する。そして、
メッセージ画面には、訳語を取り出した原語の見出しを
表示する。最後にステップS59で、変数Lに、変数T
Wにセットされた訳語文字列の長さをセットし、ステッ
プS2に戻る。
【0066】以上が、入力部1より入力され、取り込ん
だキーが“次候補キー”である場合の編集制御部3での
処理である。
【0067】以上述べた“訳語キー”ならびに“次候補
キー”の操作により、第1画面4aに表示されている文
書の単語に対する訳語の中から、先頭が“検索キー”と
一致する訳語を選択することができる。
【0068】次に、入力されたキーが“訳語キー”の代
わりに“原語キー”の場合での編集制御部3の処理を説
明する。“原語キー”による処理では、“検索キー”を
「ひらがな」に変換したものを原語の「読み」と比較す
ることにより、訳語を検索する。
【0069】すなわち、この処理の目的は、和英辞書を
引くことと同じで、入力すべき英単語が思いつかない時
に、「日本語の読み」を入力し、それにより「日本語に
対する訳語」を表示することにある。
【0070】ステップS22における分岐が示すよう
に、“原語キー”の場合も“訳語キー”の場合と同様、
ステップS50に進み、ステップS54までは同じであ
り、ステップS54bにおける分岐で、ステップS56
に進む。ステップS56では、まず変数SWにセットさ
れている文字列を「かな」に変換し、それを変数SSに
セットする。これが、“原語キー”による検索での“検
索キー”になる。
【0071】すなわち、続くステップS56bでは、ス
テップS55での場合と同様に訳語テーブルを検索する
が、ステップS55での検索処理との違いは、ステップ
S55では、変数SWにセットされている文字列(アル
ファベット)と訳語の先頭部分が一致する訳語を捜すの
に対し、ステップS56bにおける検索処理では、訳語
テーブルの原語番号によって参照される原語の読みの先
頭部分(変数SSの文字数分)と、変数SSにセットさ
れたひらがな文字列を比較することにより検索する点で
ある。
【0072】検索の結果、もし該当する語がなければ、
ステップS2に戻る。検索の結果、もしある場合には、
ステップS56dに進み、変数SRに“2”をセットす
る。これは、“原語キー”による検索が成功したことを
示すフラグである。以下は“訳語キー”が押された場合
と同じである。
【0073】なお、“原語キー”が押された後に“次候
補キー”が押された場合も、“訳語キー”が押された後
に“次候補キー”が押された場合と同様である。“訳語
キー”の場合との違いは、ステップS62における分岐
であり、“原語キー”の場合はステップS64に進む。
これは、上述したように、検索の仕方が、“訳語キー”
の場合と“原語キー”の場合とで異なるためであり、ス
テップS64では、先程の“原語キー”における検索と
同様の検索を行う。但し、訳語テーブルにおける検索開
始位置の求め方は、“訳語キー”の場合と同じである。
【0074】以上のように、“原語キー”が押された場
合には、入力された文字を原語の読みの一部であると認
識し、それにより、利用者が入力したい語の候補を提示
することができる。
【0075】ここで“原語次候補キー”が押された場合
の編集制御部3での処理について説明する。
【0076】この“原語次候補キー”が押された場合、
編集制御部3ではステップS23bの分岐でステップS
90に進む。ステップS90では変数SRの値が“2”
であるか否かをチェックし、その結果、もし変数SRの
値が“2”でなければステップS2に戻る。一方、変数
SRの値が“2”であったならばステップS91で、変
数SSにセットされた文字列を用いて、現在の訳語の原
語と異なる原語があるか否かを調べる。
【0077】その結果、もしそのような原語がなければ
ステップS2に戻る。もしあれば、ステップS92で、
そのような語を原語とする訳語を検索し、その結果を、
変数TW,TN,TIにセットし、続くステップS93
でカーソル前L文字を削除してステップS65に進む。
【0078】次に、入力部1より入力されることにより
取り込んだキーが“取消キー”である場合の編集制御部
3の動作を説明する。“取消キー”による処理の目的
は、作成文書の状態を“訳語キー”もしくは“原語キ
ー”が押される前の状態に戻すことである。
【0079】“取消キー”が入力された場合、ステップ
S24における判定により、ステップS25に進み、変
数SRの値が“0”か否かを調べる。その結果、もし値
が“0”ならば、そのままステップS2に戻る。“0”
でなければ、ステップS26に進み、現在のカーソルの
直前L文字を削除する。
【0080】続くステップS26bでは、変数SWにセ
ットされた文字をカーソル位置に追加し、さらに、訳語
テーブルの要素の中でオーダーフラグ(詳細は後述す
る)が“1”のものを全てを“0”にリセットする。そ
して、ステップS27で、変数SRに“0”をセットし
てステップS2に戻る。
【0081】以上が、入力されたキーが“取消キー”で
ある場合の編集制御部3での処理内容である。
【0082】次に、入力されたキーが、“画面切替キ
ー”、“訳語キー”、“次候補キー”、“原語キー”、
“原語次候補キー”、“取消キー”以外の場合について
説明する。その場合は、ステップS28で変数SRの値
が0であるか調べる。もし“0”ならば、ステップS2
9以降の処理を行う。(但し、アルファベットキーの場
合については、既に上で説明した。)もし、入力された
キーが“カーソル移動キー”である場合には、ステップ
S30に進み、現在のカーソルの直前S文字に付与され
た下線を解除し、その後、ステップS31でカーソルを
移動する処理を行う。そして、ステップS32で変数S
に“0”をセットし、ステップS2に戻る。
【0083】もし、入力されたキーが“削除キー”であ
る場合にはステップS34に進み、現在のカーソルの直
前の文字を1文字削除する。そして、ステップS35で
変数Sの値が“0”より大きいか否かを調べ、その結
果、大きければ1減算し(デクリメント)、ステップS
2に戻る。そうでなければそのまま、ステップS2に戻
る。
【0084】もし、入力されたキーが“アルファベット
キー”以外であった場合、すなわち、「数字」や「記
号」の場合には、ステップS39に進み、現在のカーソ
ルの直前S文字に付与された下線を解除し、その後、ス
テップS40でカーソル位置に当該入力された文字を挿
入する。そして、ステップS32変数Sに“0”をセッ
トし、ステップS2に戻る。
【0085】最後に、入力部1より入力され、取り込ん
だキーが、“画面切替キー”、“訳語キー”、“原語キ
ー”、“次候補キー”、“原語次候補キー”、“取消キ
ー”以外の場合で、変数SRの値が“0”でない場合に
ついての編集処理部3の動作を説明する。
【0086】変数SRの値が“0”でない時は、編集処
理部3はステップS70の処理に進み、まず、変数SR
の値を“0”にリセットし、ステップS70bで、メッ
セージ画面4cをクリアする。次にステップS71で、
カーソル直前のL文字、すなわち、変数TWにセットさ
れている文字列の長さ分だけ、下線の解除を行う。そし
て、ステップS71bにて、学習処理を行う。この学習
処理については後述する。
【0087】続くステップS72からステップS76で
は、訳語テーブルの調整を行う。この訳語テーブル調整
処理の主たる目的は、参照フォーカスを移動することに
ある。
【0088】編集処理部3はまず、ステップS72で変
数TNの値が“2”であるか否かを調べる。その結果、
もし変数TNの値が“2”であるならば、システムは、
「利用者が翻訳している文は、参照文書において、カー
ソルのある文からその次の文に移動した」と判断する。
これは、「参照フォーカス」を移動する必要があること
を示している。すなわち、参照文書においてカーソルの
ある文とその次の文を移動する必要があることを示して
いる。
【0089】そこで編集処理部3はまず、ステップS7
3で第1画面4aに表示されているカーソルを次の文の
先頭に移動する。次にステップS74で、結果テーブル
No.2および訳語テーブルNo.2の内容を、それぞれ対応す
るテーブルNo.1に移動し、訳語テーブルNo.2の内容をク
リアする。
【0090】そしてステップS75で、カーソルを移動
した文に、さらに次の文があるか調べる。その結果、も
しあれば、ステップS76で、その文に対して形態素解
析を行い、その結果を結果テーブルNO.2と訳語テーブル
No.2に格納する。
【0091】また、ステップS72で、変数TNの値が
“2”でない場合には、ステップS72bに進み、訳語
テーブルNo.1から、変数TIで参照される訳語テーブル
の要素、ならびに、この要素と同じ原語番号を持つ訳語
テーブルの要素を削除する。
【0092】訳語テーブルの調整が終わると、ステップ
S77で“アルファベットキー”か否かを調べ、“アル
ファベットキー”であったなら、前記入力されて取り込
んだ文字をカーソル位置に追加し、変数Sの値を“1”
にセットして、ステップS2に戻る。ステップS77で
のチェックの結果、“アルファベットキー”でなけれ
ば、削除、カーソル移動、文字挿入など、キーに応じた
処理を行い、変数Sには“0”をセットして、ステップ
S2に戻る。
【0093】以上の処理に関し、具体例をもとに説明す
る。
【0094】図17および図18は、第2画面4bおよ
びメッセージ画面4cの状態を示したものである。訳語
テーブルの内容が図16に示すものとすると、図17
(a)の状態で訳語キーを押すと、図17(b)に示す
ように、先頭の文字が“p”である訳語が訳語テーブル
の中で検索され、その結果、得られた“paper ”が下線
付きで表示される。
【0095】またこの時、“paper ”の原語である「論
文」という語がメッセージ画面に表示される。もしここ
で“次候補キー”を押すと、“paper ”の次の語から検
索されるため、今度は図17(c)に示すように“prog
ramming ”が表示され、メッセージ画面には「プログラ
ミング」が表示される。このように、“次候補キー”を
押すと、訳語テーブルの中で“p”で始まる訳語が順次
検索され表示される。
【0096】ところで、図17(b)の状態で“,”を
入力すると、表示は図17(d)のようになる。すなわ
ち、メッセージ画面4cがクリアされるとともに、“pa
per”に付与された下線が解除される。
【0097】この時、図9,図12におけるステップS
72bの処理により、訳語テーブルNo.1から、訳語“pa
per ”に関する要素(訳語番号=2)、ならびに、同じ
原語番号を持つ要素(訳語番号=3、4)が削除され
る。
【0098】その結果、図17(e)に示す状況におい
ては、同じ“p”で始まる訳語を検索しているにもかか
わらず、今度は“programming ”が検索され、表示は図
17(f)のようになる。
【0099】次に、図17(g)に示す状態まで入力し
たとする。ここで“訳語キー”を押すと、“n”で始ま
る訳語“next”が検索され、図18(a)のように表示
される。ここで、“,”を入力すると、表示は図18
(b)のようになるが、この訳語は訳語テーブルNo.2に
格納されているため、図9,図12におけるステップS
73の処理により、第1画面4aのカーソルが第2文の
先頭である「次」という文字に移動する。
【0100】そして、結果テーブルNo.2と訳語テーブル
No.2の内容が対応するNo.1に移動され、次の文、すなわ
ち「最後に、別の応用例として(以下略)」という文を
解析したけ結果に基づき、データが結果テーブルNo.2と
訳語テーブルNo.2に格納される。
【0101】最後に図18(c)から図18(f)は、
“原語キー”を使った場合の処理の例を示すものであ
る。訳語テーブルの内容が図16に示す状態である時、
図18(c)の状態で“原語キー”を押すと、訳語の中
で、原語の読みが“ka”を「ひらがな」に変換した結果
である「か」で始まるものが検索される。
【0102】図16の訳語テーブルNo.1に対応する結果
テーブルNo.1の内容が図15に示す如きものであるとす
ると、「読み」が「か」で始まる原語として、「開発」
と「簡単に」がある。
【0103】従って、検索結果として、まず“develop
”が得られ、表示は図18(d)のようになる。ここ
で、訳語テーブルにおいて先頭に近い“development ”
ではなく、“develop ”が始めに得られるのは、以降で
説明する優先度変更処理のためである。
【0104】ここで、入力したい訳語は、「簡単に」に
対する訳語である“briefly ”であるとする。この例で
は、“次候補キー”を押せば、“development ”、“ea
sily”、“briefly ”が順に得られる状態で“原語キ
ー”を押すと、訳語の中で、原語の読みが“ka”を「ひ
らがな」に変換した結果である「か」で始まるものが検
索される。
【0105】図16の訳語テーブルNo.1に対応する結果
テーブルNo.1の内容が図15に示す如きものとすると、
「読み」が「か」で始まる原語として、「開発」と「簡
単に」がある。
【0106】従って、検索結果として、まず“develop
”が得られ、表示は図1(d)のようになる。(ここ
で、訳語テーブルにおいて先頭に近い“development ”
ではなく“develop ”が始めに得られるのは、以降で説
明する優先度変更処理のためである。)ここで、入力し
たい訳語は、「簡単に」に対する訳語である“briefly
”であるとする。この例では、“次候補キー”を押せ
ば、“development ”、“easily”、“briefly ”が順
に得られるが、「開発」に対応する訳語の数が多いと、
「簡単に」の訳語がなかなか表示されないことになる。
【0107】そこでまず、“原語次候補キー”を使っ
て、入力したい単語の原語を検索する。これにより、単
純に“次候補キー”だけを押す場合に比べ、少ないキー
操作で求める訳語を検索できる。
【0108】すなわち、図18(d)の状態で“原語次
候補キー”を押すと、「開発」とは異なる「簡単に」と
いう原語が得られ、その訳語である“easily”が表示さ
れる。メッセージ画面4cに表示された原語が「簡単
に」と云う言葉であることから、あとは“次候補キー”
を押すことにより、順次「簡単に」の訳語を表示させる
ことできる。
【0109】次にステップS71bにおける学習処理に
ついて説明する。
【0110】編集制御部3における学習処理の目的は、
ある原語が同じ文字で始まる異なる訳語を持っていると
きに、利用者が選択した訳語を次回以降の検索で優先し
て提示することである。
【0111】例えば、図16に示す例では、日本語「ま
ず」に対する訳として“ first”と“ first of all ”
が設定されている。つまり、fを入力して訳語キーを押
すと、最初に提示されるのは“ first”であり、“ fis
rt of all ”とするには、さらに次候補キーを押さなく
てはならない。そこで、もし利用者が“ fisrt of all
”を選択した場合には、次回からはこの訳語を最初に
表示できるように、辞書項目「まず」の訳語リストの中
で“ first of all ”を先頭に移動する処理を行う。こ
れが学習処理である。
【0112】最後に、ステップS57bおよびステップ
S65で行う訳語品詞による優先語変更について説明す
る。この処理の目的は、「サ変名詞」のように訳語リス
トの中に異なる品詞の訳語を持つ語において、その訳語
の順番を文脈に応じて変更することである。
【0113】例えば、「紹介」と云う語には、“ intro
duction ”,“presentation”,“recommendation”と
云った名詞の訳と、それらに対応する“"introduce”,
“ present”,“ recommend”と云った動詞の訳があ
る。これらの訳語は、先頭の文字が何文字か一致してい
るため、“検索キー”の文字数が少ないと区別すること
ができない。しかし、入力された文字列の文脈(一番単
純には、その前の単語)を調べることにより、どちらを
優先すべきかをある程度決定することができる。例え
ば、人称代名詞( 例えば、I,we) や助動詞( 例えば、ca
n,must) などの後には動詞が置かれることが多いので、
このような場合には、名詞より動詞を先に提示すること
が望ましい。
【0114】図19は、訳語品詞による優先度変更の処
理の流れ図である。訳語テーブルにおける「オーダーフ
ラグ」とは、優先度変更処理を、その訳語に対して既に
行ったかを示すフラグである。
【0115】ステップS100では、訳語検索で見つか
った訳語テーブルの要素(訳語テーブル番号がTNで、
訳語番号がTIの要素)のオーダーフラグが“1”か調
べる。その結果、もし“1”ならば、既にその訳語に関
する処理は終わっているので、そのまま処理を終了す
る。
【0116】そうでなければ、ステップS101に移
り、ここで変数SWNに原語番号をセットする。次にス
テップS102で、訳語テーブルTNの要素の中で、原
語番号がSWNで、かつ、訳語検索の結果となり得る要
素があるかを調べ、そのような要素の品詞を優先度変更
候補テーブルに格納する。
【0117】ここで訳語検索の結果となり得る要素と
は、SR=1の場合(“訳語キー”で検索を行った場
合)は、訳語の先頭から変数SWの文字列の長さの分だ
け取り出した文字列が、変数SWの文字列と一致する要
素のことである。
【0118】同様に、SR=2の場合(“原語キー”で
検索を行った場合)は、その要素の原語の読みの先頭か
ら変数SSの文字列の長さの分だけ取り出した文字列
が、変数SSの文字列と一致する要素のことである。な
お、既に同じ品詞が格納されていれば、新たに格納する
必要はない。
【0119】図20は、優先度変更候補テーブルの一例
である。既に訳語が1つ見つかっているわけであるか
ら、上記の処理の結果、少なくとも1つの品詞は、優先
度変更候補テーブルに格納される。そこで、ステップS
103では、要素数が“1”か否かを調べる。その結
果、もし“1”であるならば、品詞による優先度変更の
必要はないので、処理を終了する。
【0120】“2”以上ある場合には、ステップS10
4で、それらの品詞の間で、優先すべき品詞があるか調
べる。そして、もし優先すべき品詞がなければ処理を終
了する。優先すべき品詞があれば、ステップS106に
おいて、原語番号がSWNである要素に関して、品詞カ
ラムの値が優先すべき品詞と等しい要素が、そうではな
い要素より、訳語テーブルの中で先頭に近い位置になる
よう、訳語テーブルを変更する。そしてステップS10
7で、原語番号がSWNである要素のオーダーフラグを
“1”にセットする。
【0121】最後に、ステップS108で、原語番号が
SWNである要素の中で訳語番号が最も小さい要素を起
点として、検索をし直し、見つかった要素の訳語と訳語
番号を、変数TWとTIにセットする。
【0122】図21は、優先度変更候補テーブルに格納
された品詞の中で優先すべき品詞を求める処理の流れ図
である。まずステップS120で、変数POSにデータ
としてヌル(NULL)をセットする。処理が終了した
時点で、変数POSの値がNULLのままなら、優先す
べき品詞はないことになり、そうでなければ、それが優
先すべき品詞となる。次に、ステップS121で1つ前
の単語があるか調べる。
【0123】なければ、処理を終了する。ある場合に
は、それを取り出し、変数PWにセットする。以下で
は、変数PWにセットされた単語と、優先度変更候補テ
ーブルに格納された品詞を調べ、優先すべき品詞を求め
る。
【0124】ステップS123では、優先度変更候補テ
ーブルにv(すなわち、動詞)が格納されているか調べ
る。格納されていれば、ステップS124からステップ
S126で、変数PWにセットされている語が人称代名
詞であるのか、助動詞であるのか、“not ”であるかを
調べる。その結果、変数PWにセットされている語が人
称代名詞、助動詞、“not ”のいずれかであるならば、
ステップS127で変数POSにvをセットして終了す
る。そうでなければステップS130に進む。
【0125】そして、ステップS130では、優先度変
更候補テーブルにn(すなわち、名詞)が格納されてい
るか調べる。その結果、nが格納されていれば、ステッ
プS131で、変数PWにセットされている語が冠詞で
あるか調べる。もし冠詞であったならば、ステップS1
32で変数POSにnをセットして終了する。ステップ
S130での検査の結果、冠詞でなければ終了する。ま
た、ステップS130での検査で、nが格納されていな
い場合もそのまま終了する。
【0126】編集制御部3における以上の処理により、
訳語の品詞に応じた優先度の変更が可能となる。以下で
は、優先度変更処理の具体例を示す。
【0127】図22は、第2画面4bの状態を示したも
のである。訳語テーブルの内容が図16に示すものとす
ると、図22(a)の状態で“訳語キー”を押すと、先
頭の2文字が“ex”である訳語が訳語テーブルの中で
検索され、該当する訳語として“explanation ”が見つ
かる。ここで、図19ならびに図21に示す処理を行う
と、前の語が“we”であることから、図21の処理で、
優先すべき品詞がv(動詞)であることがわかり、その
結果、訳語テーブルNo.1の状態は図23に示すものとな
る。
【0128】すなわち、訳語番号「17」と訳語番号
「18」の内容が、もとのテーブルと入れ替わってい
る。また、それらのオーダーフラグは“1”にセットさ
れる。その処理の結果、最初に表示される語は、図22
(b)に示すように、“explain”となる。ちなみに、
もしここで次候補を押しても、オーダーフラグが“1”
にセットされているので、図19のステップS100の
分岐でそのまま終了することになり、次は“explanatio
n ”が表示される。
【0129】このように本装置は、第1言語の文書を第
2言語に翻訳する翻訳システムによる翻訳文書の編集装
置として、第1言語の文書と第2言語による翻訳文を対
比して表示可能な表示手段と、第1言語の文書(原文)
の所望文字列を指定することにより、その文字列の上記
第2言語による訳語を辞書より検索して抽出して表示す
ると共に、第2言語による翻訳文の表示域に入力する機
能を有すると共に、検索された候補を変更する機能およ
び確定操作によりその検索された訳語を翻訳文に挿入す
る機能を備えた編集装置であり、訳語辞書を備えて原文
の語の文字列より第2言語の該当する訳語の候補を訳語
辞書より拾い出して、利用者に提示し、利用者は最適語
を選択することで訳文の最適語を訳文中に使用できるよ
うにしたので、翻訳文書の作成作業の効率化を図ること
ができると共に、修正作業の能率的で充実した支援を可
能にする。
【0130】なお本発明は、上記実施例に限定されるも
のではない。
【0131】例えば、実施例においては、参照フォーカ
ス(第1文書において辞書を参照する範囲)を、カーソ
ルのある文と次の文としたが、その範囲をさらに前後の
文に拡大することも容易に行える。また、参照する文の
数を利用者が適宜指定できるようにすることも容易であ
る。さらに、参照すべき範囲を、参照文書内の任意の領
域とすることも可能である。また、参照フォーカスのあ
たっている文を、反転表示や下線表示するなどして、そ
れ以外の領域と区別して表示しても良い。
【0132】実施例においては、形態素性解析しか行っ
ていないが、機械翻訳装置において行われている構文・
意味解析と語彙選択まで行うことにより、より適切な訳
語を選択することもできる。
【0133】また、実施例においては、参照フォーカス
の移動などに伴う訳語テーブルの調整は、“訳語キー”
か“原語キー”による検索もしくはそれに続く次候補選
択の後に、“アルファベットキー”などが入力された場
合のみ行っているが、利用者が検索機能を使わずに入力
した場合でも、これを実施して構わない。また、選択さ
れた訳語が訳語テーブルNo.1にある場合には、選択され
た訳語および、それと同じ原語番号を持つ要素を、訳語
テーブルから削除していたが、テーブルの異なる位置に
移動したり、現在存在する2つの訳語テーブルの他に新
たな訳語テーブルを作成し、それに移動して検索時に参
照できるようにすることで、優先度は低いが検索対象に
は含めたままにしておくこともできる。
【0134】また、現在の検索では、不規則変化語を検
索することはできないが、不規則変化語テーブルを設け
ることにより、結果テーブルのデータから訳語テーブル
を作成する際に、原形だけでなく不規則変化形の綴りを
同時に入れることにより、不規則変化形を検索すること
も可能となる。また、実施例の検索では、入力された文
字列を検索したい語の先頭から比較していたが、訳語の
綴りの任意の部分と一致するような検索も容易に実現で
きる。
【0135】また、訳語の品詞による優先度の変更操作
では、同一の原語における異なる品詞の訳語の間で優先
度を決めていたが、原語が異なるような訳語の間でも、
優先度の変更操作を行うようにしても構わない。さら
に、訳語間の優先度を、既に入力されている訳語の原語
と、新たに検索にて得られた訳語の原語との距離によっ
て変更することも可能である。
【0136】ここで云う距離とは、厳密には参照文書に
おける原語のカーソル位置の差であるが、原語番号の差
を近似的に用いることができる。これにより、例えば訳
語テーブルの状態が図16に示す例と同じである時、ob
jectの原語番号は「7」であることから、“paper (原
語番号=「2」)”ではなく、“programming (原語番
号=「9」)”を優先することができる。
【0137】さらに、本実施例では、検索によって得ら
れた訳語に対する原語をメッセージ画面4cに表示して
いたが、その代わりに第1画面でその原語に対し反転表
示などをすることも可能である。また、参照フォーカス
の文の中で、既に原語に対応する訳語が入力された場合
には、その原語を、まだ訳語が入力されていない原語と
区別するために、下線表示などをしても良い。
【0138】また本実施例では、訳語の検索を指示する
“訳語キー”と、他の候補を検索する“次候補キー”を
別々のキーとしていたが、それらを同一のキーによって
行うこともできる。これは、変数SRの値が“0”か否
かによって、次候補の検索かどうかの判断ができるから
である。同様に、本実施例では、“訳語キー”と“原語
キー”とを区別していたが、“検索キー”としては1つ
のキーのみ設け、訳語としての検索であるか、原語とし
ての検索であるかをシステムが判断するようにしても良
い。
【0139】すなわち、始めに“訳語キー”としての検
索処理を行い、検索結果が得られなければ“原語キー”
としての処理を行うことにより、利用者は、“訳語キ
ー”と“原語キー”の区別を行わないで検索することが
できる。また、下線表示されている「アルファベット文
字列」を、「ひらがな」に正しく変換できる場合には
“原語キー”としての検索を行い、そうでなければ“訳
語キー”としての検索を行うようにしても良い。
【0140】本実施例では、形態素解析処理によって得
られた結果から訳語などの情報を取り出して訳語テーブ
ルを作成する際、原語に対して付与された訳語を全て利
用しているが、訳語の長さがある一定数以上のものに限
定して訳語テーブルを作成することもできる。
【0141】最後に本実施例は、日本語から英語への翻
訳を支援する機能を有する文書作成装置であったが、言
語対並びに翻訳の方向はこれに限定されるわけではな
い。検索に使用する文字列ならびに検索で比較する対象
を言語対に応じて適宜変えることにより、いかなる言語
対にも応用可能である。
【0142】その他本発明は、その趣旨を逸脱しない範
囲で適宜変形して実施できる。
【0143】(第2の実施例)つぎに第2の実施例の装
置では、第1の言語で記述された単語単位での訳語の検
索挿入の代わりに、名詞句などの構文的な一纏まりの第
1の言語で記述された言葉を、検索対象にして第2の言
語に翻訳し、翻訳文中に挿入することができるようにし
たものであり、以下その詳細を説明する。
【0144】第2の実施例の概略的な構成は、第1の実
施例と同じであり、図1によって示される。第2の実施
例において第1の実施例との違いは、「参照フォーカ
ス」があたっている文を翻訳するため、それに必要な知
識データが、記憶部2に格納される点である。また、編
集制御部3には、第1の言語を第2の言語に翻訳するた
めの機能が備わっている。ただし、言語を翻訳する手法
に関しては、既に多くの方法が提案されており、それら
を採用すれば良いので、ここでは詳細は省略する。
【0145】第2の実施例において、第1の実施例との
機能上の違いは、第1の実施例に示した装置では、単語
レベルの検索しか行わないため、単語単位での検索とそ
れに伴う次候補選択が必要であるのに対し、第2の実施
例の装置では、単語の代わりに名詞句などの構文的なま
とまりを検索対象とすることができる点ある。
【0146】これにより、利用者が入力すべき文字数
を、さらに低減することができる。なお、編集制御部3
の基本的処理は既に説明した図3から図14に示す流れ
に沿って行われるので、ここでは詳細な説明は省略す
る。第1実施例との違いは形態素解析のかわりに翻訳処
理を行うといった変更であり、基本的な流れは同じであ
る。
【0147】図24は、「彼は先月伊万里に行って、と
ても高い花瓶を買った。」と云う日本語文を、英語に翻
訳する過程で得られる英語の構文構造である。各ノード
には、ノード番号と訳語、品詞と云った必須情報の他、
動詞の場合の時制情報や名詞の場合の数情報と云った付
加的情報が設定されている。
【0148】また、2つのノードの間に設定されたアー
クには、それらの間の意味的な関係がアーク名として付
与されており、それによって語順が決定される他、接続
詞や冠詞などが必要に応じて生成されることになる。
【0149】図25ならびに図26は、上記の構文構造
から、“ He went to Imari lastmonth and bought a v
ery expensive vase.”と云う訳文が生成される過程で
作られる情報である。
【0150】図25は、第2の実施例における訳語テー
ブルの一例で、訳文での語順に従って、訳語と訳語の原
形そしてノード番号を格納したものである。また図26
は、「ノード展開テーブル」と呼ばれるもので、英語の
構文構造における各ノードが、訳文において支配する範
囲を格納したものである。例えば、ノード番号が「2」
のノードは、図24から分かるように、支配するノード
が存在しない。
【0151】従って、それが支配するのは自分自身だけ
であり、訳文で支配しているのは訳語番号「1」の語だ
けである。その結果、ノード番号「2」のノードに対す
る先頭訳語、終了訳語は共に「1」となっている。それ
に対し、ノード番号「6」のノードの場合には、動詞の
目的語(object)として“ a very expensive vase”が設
定されているため、それが支配しているのは、自分自身
を含めると“boughta very expensive vase”となる。
【0152】その結果、ノード番号「5」のノードに対
する先頭訳語は「7」、終了訳語は「11」となってい
る。最後にルートノードであるノード番号「1」のノー
ドの場合には、全てのノードを支配しているので、訳文
における最後の要素であるピリオドを除き、訳語番号
「1」から「11」まで支配していることになる。
【0153】図27は、本実施例における編集制御部3
での検索処理の流れを示すフローチャートで、図9〜図
11におけるステップS55および図3〜図5における
ステップS63にて行う処理に相当する。編集制御部3
はまず、ステップS200では、訳語テーブルにおい
て、変数SWにセットされた“検索キー”と訳語(もし
くは原形)の先頭部分が一致するものを求める。(ただ
し、ステップS63の代わりにこれを実施する時は、次
候補の検索であるから、前に見つかった訳語の位置から
検索を開始する。)もし、テーブルに求める訳語がなけ
れば終了する。訳語テーブルに求める訳語があった場合
には、ステップS202に進み、変数TIとPNに見つ
かった訳語の訳語番号とノード番号をセットする。ま
た、変数TNLにPNにセットされた訳語の訳語番号だ
けを要素とするリストをセットする。
【0154】続くステップS203からS210では、
ノードPNにおける子供のノードを1つずつ辿りなが
ら、検索結果として提示すべき訳語の訳語番号を求め
る。ここで、検索結果として提示すべき訳語とは、基本
的には、ノードPNが支配する全てのノードの訳語であ
るが、次の2つを除外する。
【0155】まず第1は、現在着目しているノード(変
数PNにノード番号がセットされたノード)と「展開制
限アーク」で接続された子供ノードがあるとき、このよ
うな子供ノードが支配する訳語は除外する。展開制限ア
ークは、図28に示す形でテーブルに格納されている。
【0156】第2は、着目しているノードの訳語より訳
文の中で文頭に近い位置にある訳語である。ただし、こ
れはノードPNの訳語の品詞が動詞の場合のみ適用す
る。
【0157】ステップS203では、変数Iに“1”を
セットする。そして、続くステップS204で、変数I
の値がノードPNの子供の数より大きいか否かを調べ
る。その結果、小さい場合には、ステップS205でノ
ードPNのI番目の子供のノード番号を変数CNにセッ
トする。また、ノード番号がPNのノードからノード番
号がCNのノードへのアーク名を変数ARCにセットす
る。
【0158】続くステップS206で、変数ARCにセ
ットされたアーク名が、展開制限アークテーブルに登録
されているか調べる。
【0159】もし登録されていればステップS210に
進み、変数Iの値を1加算して、ステップS204に戻
る。もし、登録されていなければ、ステップS207に
進み、ノードPNの訳語の品詞がv(すなわち、動詞)
か否かを調べる。その結果、もしvであったならば、続
くステップS208で、さらにノードCNの終了訳語番
号をノード展開テーブルから取り出し、それと変数TI
の値(ノードPNの訳語の訳語番号)と比較する。
【0160】もしノードCNの終了訳語番号がTIより
小さければ、ステップS210に進む。
【0161】ノードPNの訳語の品詞がvでない場合、
もしくはノードCNの終了訳語番号が変数TIの値以上
である場合は、ステップS209で、ノードCNが支配
する訳語の訳語番号のリストを求め、TNLに追加す
る。
【0162】なお、あるノードが支配する訳語の訳語番
号の集合はノード展開テーブルにより簡単に得られる。
例えば、図26のノード展開テーブルの場合、ノード
「6」の先頭訳語と終了訳語は、それぞれ「7」と「1
1」であるから、変数TNLに追加すべき訳語番号の集
合は{7、8、9、10、11}となる。
【0163】最後にステップS204で、変数Iの値が
ノードPNの子供の数より大きくなった場合には、ステ
ップS211で、TNLにセットされた訳語番号を番号
の小さい順に取り出し、その訳語のシーケンスからなる
文字列を変数TWにセットする。
【0164】以上の処理に関し、具体例を使って説明す
る。
【0165】図29(a)に示す状況で“訳語キー”を
押すと、まずステップS200で訳語“bought”が検索
される。その後の処理により、変数TNLの要素として
{7、8、9、10、11}が得られ、検索結果として
変数TWに“ bought a veryexpensive vase ”がセッ
トされ、図29(b)のように表示される。
【0166】続いて“ when he we ”を入力した後、す
なわち図29(c)の状況で再び“訳語キー”を押す
と、図27による処理で変数TNLの要素として、今度
は{2、3、4、5}が得られ、表示は図29(d)の
ようになる。本来、 “ went ”(ノード番号=
「1」、訳語番号=「2」)が支配するのは、訳語番号
が「1」から「11」までの全てである。
【0167】しかし、“ he ”は“ went ”の訳語番号
(=「2」)より訳語番号が小さいため、TNLに追加
されない。また、ノード番号「6」のノードはノード番
号「1」のノードと“sequnece”という展開制限アーク
でつながっているため、ノード番号「6」のノードが支
配する訳語も追加されないためである。
【0168】以上、第2の実施例の装置は、第1の言語
で記述された名詞句などの構文的な一纏まりの言葉を検
索対象にして第2の言語に翻訳し、作業者に提示して作
業者の選択により翻訳文中に挿入することができるよう
にしたものであり、第1の言語で記述された原文中の範
囲を指定することで、その範囲内での構文的な一纏まり
の言葉を検索対象にして第2の言語に翻訳して翻訳文中
に挿入することができるから、翻訳文書の作成作業の効
率化を図ることができると共に、修正作業の能率的で充
実した支援を可能にする。
【0169】なお本発明は、上記実施例に限定されるも
のではない。本実施例では、展開制限アークとノードの
品詞を参照することで、指定されたノードの支配する訳
語を限定していたが、限定を行うか否かを利用者が指示
できるようにしてもよい。
【0170】また本実施例では、検索された訳語のノー
ドが支配する訳語を検索結果としていたが、指定された
訳語から、特定の品詞もしくは特定の条件を満足するノ
ードまで木構造のルートの方向に探索し、そのノードが
支配する訳語を検索結果とする方法もある。
【0171】さらに本実施例では、編集制御部3が、第
1の言語を第2の言語に翻訳する機能を持つが、そこで
用いられる手法は、既に提案されているいかなる手法で
あっても構わない。すなわち、既に翻訳された原文と訳
文を集めた対訳用例データベースと、第1の言語を解析
するための辞書と文法があれば、第1の言語に対する訳
語を記憶した翻訳用辞書がなくても、実施例と同様の処
理が可能である。
【0172】その他本発明は、その趣旨を逸脱しない範
囲で適宜変形して実施できる。
【0173】(第3の実施例)つぎに第3の実施例とし
て、検索対象の文字列を順次入力してゆくと、その時点
での入力された文字列をキーワードとして辞書から検索
可能な単語の数を示すようにし、これにより、利用者
は、検索したい単語を表示するまでに必要な操作の数の
最大値を知ることができるようにした機能を持つシステ
ムの例を説明する。
【0174】この実施例によれば、検索可能な単語数を
知ることができるので、これを基に、どこまでアルファ
ベットを入力した時点で検索操作に移るべきか、判断す
ることができ、単語入力を効率化することができる。
【0175】第3の実施例は、英文文書作成装置に関す
るものである。本実施例装置の概略的な構成は、第1の
実施例と同じで図1によって示されるが、本実施例装置
は、第1および第2の実施例と違い、参照文書を表示す
る必要はなく、1つの文書に関する編集作業を行える機
能があれば良い。
【0176】従って、本実施例装置における表示画面
は、図30に示すように、編集中の文書を表示するため
の画面と、システムからのメッセージを表示する画面の
少なくとも2つの領域を持つ。
【0177】図31は、検索キーにより検索される単語
の見出しを格納した「単語テーブル」の一例である。こ
のテーブルの目的は、第1の実施例における訳語テーブ
ルと同じである。すなわち、既に入力されている文字列
を単語の先頭部分とみなして、それとマッチする単語を
検索し表示するために使用される。
【0178】図32は、本実施例の編集制御部3におけ
る処理の流れを示すフローチャートである。編集制御部
3では、まずステップS300で当該編集制御部3の内
部状態の初期化を行う。これには、変数SおよびSRに
値“0”をセットすることも含まれる。続くステップS
301で入力部1の操作により入力されたキーを取り込
み、続くステップS302でメッセージ画面4cをクリ
アする処理を行う。以下では入力されたキーに応じた処
理を行う。
【0179】すなわち、入力されたキーが“終了キー”
の場合は、処理を終了する。
【0180】一方、入力されたキーが“検索キー”の場
合には、既に入力された文字列を用いて、先に述べた単
語テーブルを検索する。すなわち、まずステップS34
0で変数Sの値が“0”か否かを調べる。変数Sの意味
は第1の実施例と同じであり、入力途中のアルファベッ
ト文字列の長さを示す。この文字列は、後述するよう
に、画面上では下線が付与されて表示されている。
【0181】ステップS340でチェックの結果、もし
変数Sの値が“0”ならば、検索に使用する文字がない
のでステップS301に戻る。一方、もし変数Sの値が
“0”でなければ、次に変数SRの値が“0”か否かを
調べる。変数SRの意味も第1の実施例と同じである。
【0182】変数SRの値が“0”というのは、前記文
字列に対する検索が一度も行われていないことを示して
おり、単語テーブルの先頭から検索する。すなわち、ま
ずステップSS342で変数SWにカーソル前S文字
(カーソル前S文字分)を“検索キー”としてセットす
る。
【0183】次にステップS343で、単語テーブルの
先頭の単語から順に、単語の先頭からS文字分の文字
が、変数SWにセットされた文字列と同じか比較してゆ
く。
【0184】そして比較の結果、そのような単語があれ
ば変数TWにセットする。次にステップS344で、そ
ういう単語があったかを判定し、ない場合はステップS
301に戻る。
【0185】ステップS344の判定の結果、あったな
らば、続くステップS345で変数SRに“1”をセッ
トし、さらにステップS346でカーソル前S文字分を
削除する。そして、ステップS347にて、変数TWに
セットされた検索結果をカーソル位置に挿入する。な
お、表示は下線付きで行う。最後にステップS348で
変数Lに変数TWにセットされた単語の長さをセット
し、ステップS301に戻る。
【0186】また、ステップS341の検査で、変数S
Rの値が“0”でない場合は、ステップS350で、
“検索キー”とマッチする単語を、変数TWにセットさ
れている単語の次の単語から検索し、見つかった単語を
変数TWにセットする。なお、単語テーブルの最後の単
語に達した場合は、再び単語テーブルの先頭から検索す
る。
【0187】変数SRの値が“0”でない場合は、少な
くとも現在変数TWに入っている単語が検索結果として
存在するので、ステップS350での検索では、必ず検
索結果が得られる。
【0188】続くステップS351でカーソル前L文字
の文字、すなわち、前回の検索結果を削除する。後は変
数SRの値が“0”の場合と同様、ステップS347に
て、得られた検索結果をカーソル位置に挿入し、変数L
にTWの長さをセットしてステップS301に戻る。
【0189】以上が“検索キー”が押された場合の編集
制御部3での処理である。“検索キー”以外のキーが入
力された場合には、まずステップS305で変数SRの
値が“1”否かを調べ、その結果、“1”ならばステッ
プS306でカーソル前L文字の下線を解除する。ま
た、変数SRとSに“0”をセットする。以降は、入力
されたキーが、“削除キー”か、“アルファベットキ
ー”か、それ以外かに応じてそれぞれの処理を行う。
【0190】入力されたキーが“削除キー”の場合に
は、ステップS310に進み、カーソル前1文字を削除
する。そして、変数Sの値が“0”より大きければSの
値を1減らし、ステップS301に戻る。変数Sの値が
“0”以下の場合は、そのままステップS301に戻
る。
【0191】入力されたキーが“アルファベットキー”
の場合には、ステップS321に進み、変数Sの値を1
加算する。そして、入力されたキーの文字をカーソル位
置に挿入する。ただし、表示は下線付きで行う。
【0192】次に変数SWにカーソル前S文字を検索キ
ーとしてセットする。そして、ステップS324で、単
語テーブルを検索し、単語の先頭部分が“検索キー”と
マッチする単語の数を求める。そしてステップS325
にて、得られた単語の数を表示部4におけるメッセージ
画面4cに検索候補数として表示するように制御する。
【0193】図30には、個数表示の具体例が示してあ
る。同図にて、メッセージ画面に「検索候補数=5」と
表示されているのは、先頭部分が“aba ”という文字列
の単語が図31に示す単語テーブルに5個あるからであ
る。このように、検索対象の文字列を順次入力してゆく
と、その時点での入力された文字列での検索可能な単語
の数を示すようにしたことにより、利用者は、検索した
い単語を表示するまでに必要な操作の数の最大値を知る
ことができる。
【0194】従って、これを基に、どこまでアルファベ
ットを入力した時点で検索操作に移るべきか判断するこ
とができ、単語入力を効率化することができる。
【0195】すなわち、今、利用者が入力したい単語が
“abandon ”であるとすると、図30に示す状態では、
“検索キー”を少なくとも5回押せば目的とする単語を
選ぶことができると判断できる。もちろん、目的とする
単語が単語テーブルに登録されていなければ表示するこ
とはできないが、少なくとも5回検索キーを入力すれば
単語テーブルにないということがわかる。
【0196】さらに“aba ”の次に“n”なる文字を入
力すると、先頭が“aban”という単語は単語テーブルに
1個しかないので、検索候補数の表示は「1」となり、
この時点で“検索キー”を押せば“abandon ”を得るこ
とができる。もし仮に表示された単語が“abandon ”で
なければ、これ以上“検索キー”を押しても別の語が表
示される可能性がないことは分かっているので、さらに
“検索キー”を押すという無駄な操作をせずに済む。
【0197】最後に、先の取り込んだキーが、“削除キ
ー”でも“アルファベットキー”でもない場合の処理を
説明する。この場合は、ステップS331で、カーソル
前S文字の下線表示を解除し、ステップS332でキー
に応じた編集処理(例えばカーソルの移動など)を行
い、ステップS333で変数SとSRに“0”をセット
して、ステップS301に戻る。
【0198】このように第3実施例は、文書作成装置に
おいて、編集制御装置には、入力された特定の文字列に
よって変換可能な単語の候補数に関連する情報を利用者
に知らしめる機能を持たせたものであり、以上第3の実
施例は、検索対象の文字列を順次入力してゆくと、その
時点での入力された文字列をキーワードとして辞書から
検索可能な単語の数を示すようにし、これにより、利用
者は、検索したい単語を表示するまでに必要な操作の数
の最大値を知ることができるようにしたものであり、こ
れによって検索対象の文字列を順次入力していった際
に、その時点での対象単語数が判るから、最適な数にな
るまで文字列を入力すれば、検索のための操作の手数を
最小限にすることができ、翻訳文書の作成作業の効率化
を図ることができるようになる。
【0199】なお本発明は、上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上述した実施例では、検索候補数
を利用者に知らせるのに、メッセージ画面4cに個数を
表示していたが、検索候補の数が一定数(例えば、1
個)になった時点で、音を使って利用者に知らせるよう
にしても良い。また、音の代わりに、カーソルや下線表
示部分の文字の色を変えても良い。すなわち、検索候補
数が10個以上ならばカーソル(または下線表示部分の
文字、以下同様)の色を赤にし、5個以下なら黄、1個
なら緑といった具合である。その他本発明は、その趣旨
を逸脱しない範囲で適宜変形して実施できる。
【0200】以上本発明に係る文書作成装置は、文字や
編集用コマンドを入力する入力手段と、作成した文書を
保存する文書記憶手段と、第1の言語で記述された第1
の文書を参照するとともに、第2の言語による第2の文
書を作成もしくは編集するための編集手段と、少なくと
も参照もしくは作成・編集中の2つの文書を表示する表
示手段と、少なくとも第1の言語の語に対する第2の言
語の訳を記述した辞書を記憶する手段を備えたものであ
って、編集手段は、参照されている第1の文書に出現す
る語に対して、辞書の内容を参照することにより、第1
の言語もしくは第2の言語における語の綴りの一部もし
くはその語に関連する手がかりをもとにして第2の言語
による訳語を検索して表示手段に提示し、入力手段によ
り選択されるとその選択された訳語を訳文中に入力する
構成としたものである。
【0201】そして、原文文書を参照しながら目標言語
の文書を作成する際、参照されている原文に現れる語に
対する訳語を求めるにあたり、入力したい目標言語の語
を、その語もしくは入力したい目標言語に対応する原言
語の語の綴りもしくは読みなどの一部を入力することに
より、これをキーワードとして辞書より該当の訳を検索
して提示させ、これより作業者が選択を行うことで、訳
文中に入力することができるようになるものである。こ
れにより、本装置の利用者は、入力したい語の綴りを全
て自分で打鍵する場合に比べ、より少ない入力で、しか
も正確に入力できるようになり、入力作業の効率化を図
ることができる。
【0202】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、利用
者が原文を参照しながら翻訳文書を作成する際に、入力
した文字列をもとにして、システムが利用者の所望する
語を推定し、それを提示することにより、文書作成作業
の効率を高めることができる等の特徴を有する文書作成
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例における概略的なシステム構成例を示す
ブロック図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例における表示画面の一例を示す図。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例における編集制御部における処理の流れ
を示す図。
【図4】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例における編集制御部における処理の流れ
を示す図。
【図5】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例における編集制御部における処理の流れ
を示す図。
【図6】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例における編集制御部における処理の流れ
を示す図。
【図7】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例における編集制御部における処理の流れ
を示す図。
【図8】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例における編集制御部における処理の流れ
を示す図。
【図9】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例における編集制御部における処理の流れ
を示す図。
【図10】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例における編集制御部における処理の
流れを示す図。
【図11】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例における編集制御部における処理の
流れを示す図。
【図12】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例における編集制御部における処理の
流れを示す図。
【図13】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例における編集制御部における処理の
流れを示す図。
【図14】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例における編集制御部における処理の
流れを示す図。
【図15】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例における結果テーブルに保存される
データの一例であり、形態素解析結果の一例を示す図。
【図16】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例における訳語テーブルに格納される
データの一例を示す図。
【図17】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例システムによる文書作成作業の一例
を示す図。
【図18】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例システムによる文書作成作業の一例
を示す図。
【図19】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例システムにおける訳語の品詞による
優先処理の流れを示す図。。
【図20】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例システムにおける優先度変更候補テ
ーブルに格納されるデータの一例を示す図。
【図21】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例システムにおける訳語の品詞による
優先処理の流れを示す図。
【図22】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例システムにおける文書作成作業の一
例を示す図。
【図23】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の実施例システムにおける優先度変更後の訳
語テーブルの状態の一例を示す図。
【図24】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第2の実施例において、第1言語の表現を
翻訳する過程で得られる第2言語の構文構造の一例を示
す図。
【図25】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第2の実施例における訳語テーブルのデー
タの一例を示す図。
【図26】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第2の実施例におけるノード展開テーブル
のデータの一例を示す図。
【図27】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第2の実施例における検索処理の流れを示
す図。
【図28】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第2の実施例における展開制限アークテー
ブルのデータの一例を示す図。
【図29】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第2の実施例システムによる文書作成作業
の一例を示す図。
【図30】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第3の実施例における表示画面の一例を示
す図。
【図31】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第3の実施例における単語テーブルの一例
を示す図。
【図32】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第3の実施例システムにおける編集制御部
における処理の流れを示す図。
【図33】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第3の実施例システムにおける編集制御部
における処理の流れを示す図。
【図34】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第3の実施例システムにおける編集制御部
における処理の流れを示す図。
【図35】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第3の実施例システムにおける編集制御部
における処理の流れを示す図。
【符号の説明】
1…入力部 2…記憶部 3…編集制御部 4…表示部 5…辞書記憶部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や編集用コマンドを入力する入力手
    段と、 第1の言語で記述された第1の文書を参照するととも
    に、第2の言語による第2の文書を作成もしくは編集す
    るための編集手段と、 少なくとも参照もしくは作成・編集中の2つの文書を表
    示する表示手段と、 少なくとも第1の言語の語に対する第2の言語の訳を記
    述した辞書を記憶する手段を備えたものであって、 前記編集手段は、前記第1の文書に出現する語に対する
    前記辞書の内容を参照する機能を有し、第2の文書に対
    して入力された特定の文字列を、辞書の参照結果をもと
    に、第2の言語の語に変換する機能を有することを特徴
    とする文書作成装置。
  2. 【請求項2】 編集手段は、第1の文書において辞書を
    参照すべき範囲を、特定範囲に制限することを特徴とす
    る請求項1記載の文書作成装置。
  3. 【請求項3】 文字や編集用コマンドを入力する入力手
    段と、 第1の言語で記述された第1の文書を参照するととも
    に、第2の言語による第2の文書を作成もしくは編集す
    るための編集手段と、 少なくとも参照もしくは作成・編集中の2つの文書を表
    示する表示手段と、 少なくとも第1の言語の語に対する第2の言語の訳を記
    述した辞書を記憶する手段を備えたものであって、 前記編集手段は、前記第1の文書に出現する言語表現を
    翻訳する機能を有し、第2の文書に対して入力された特
    定の文字列を、前記翻訳結果をもとに、第2の言語の表
    現に変換する機能を有することを特徴とする文書作成装
    置。
  4. 【請求項4】 編集手段は、第1の文書において翻訳す
    べき範囲を、特定の範囲に制限することを特徴とする請
    求項3記載の文書作成装置。
  5. 【請求項5】 文字や編集用コマンドを入力する入力手
    段と、 第1の言語で記述された第1の文書を参照するととも
    に、第2の言語による第2の文書を作成もしくは編集す
    るための編集手段と、 少なくとも参照もしくは作成・編集中の2つの文書を表
    示する表示手段と、 少なくとも第1の言語の語に対する第2の言語の訳を記
    述した辞書を記憶する手段を備えたものであって、 前記編集手段は、入力された特定の文字列をもとに、知
    識ベースに登録された文字列に変換する機能を有するこ
    とを特徴とする文書作成装置。
  6. 【請求項6】 編集手段は、入力された特定の文字列に
    よって変換可能な候補の数に関連する情報を提示する機
    能を有することを特徴とする請求項5記載の文書作成装
    置。
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