JPH07200157A - 遠隔指示入力方法及び装置 - Google Patents

遠隔指示入力方法及び装置

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JPH07200157A
JPH07200157A JP34939193A JP34939193A JPH07200157A JP H07200157 A JPH07200157 A JP H07200157A JP 34939193 A JP34939193 A JP 34939193A JP 34939193 A JP34939193 A JP 34939193A JP H07200157 A JPH07200157 A JP H07200157A
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幸治 大賀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠隔から出射光を用いて表示画面上に指示入
力し、この指示入力の位置と入力モードの判定を実現
し、画像処理の簡単化を図り、これに応じた画面制御を
実行可能とすることにある。 【構成】 出射光の入力モ−ドに対応して個数かつ/ま
たは形状の変更可能なポインタを用いて表示画面上を指
示し、ポインタからの出射光の撮影映像を画像処理し、
指示位置とポインタで設定した入力モ−ドを判別する。
この結果を基に、表示画面上の指示位置を認識し、表示
図面デ−タを用いて、図面内の指示入力対象物を特定す
る。次いで、表示すべき出力情報とその形態を決定し、
表示画面の表示を切り換える。また、同様にして、表示
先の出力デバイス、表示形態の制御を実行する。 【効果】 指示用ポインタの出射光の個数および形状を
切り換え可能とすることにより、指示入力の位置と入力
モードの判定を実現し、画像処理の簡単化を図ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光等を出射する
ポインタを用いて、大画面表示装置等の表示画面を遠隔
から指示入力する遠隔指示入力方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、発電プラントや化学プラント等の
運転制御、金融機関や証券会社における情報提供、会議
などのプレゼンテーションにおいては、大きな表示面を
もつ表示装置を用いた情報提供が計画あるいは実施され
ている。しかしながら、現状では情報表示のみに使用方
法が限定されている。大画面表示装置をより有効に利用
するため、表示画面に表示されている図面の要素などを
遠隔で指示することにより、入力操作を実施可能とする
ことが望まれている。この要望に答えることのできる技
術として、例えば、特開平4−37922号公報のプレ
ゼンテーション装置が知られている。この装置において
は、スクリーンや壁面に投影された画面の所用の部分
を、発光器を取り付けた指示棒で指差すると、該画面を
監視しているテレビカメラの出力信号に基づいて、指差
点を検出し、ハイライト表示などの画面情報の変更を実
施しようとするものである。この技術では、指示に用い
るレーザの発信器からの光を変調し、これを解析するこ
とにより、画面制御方法を換えることが示されている。
これによれば、指示棒のスイッチを切り換えることによ
り、画面制御方法の切り換えが可能となる。しかしなが
ら、指示位置の特定は画像処理により実施し、これとは
別に、ビデオ信号を基に変調の内容を解析する装置が必
要となる。このため、遠隔指示入力を実現するための装
置、処理の簡単化という点では、必ずしも十分に配慮さ
れてはいない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した事情に鑑み、遠隔から指示した指示入力の位置と入
力モードの判定を実現し、画像処理の簡単化を図り、こ
れに応じた画面制御の実行可能な遠隔指示入力方法及び
装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、指示用のポ
インタから図形かつ/またはシンボルが表示された表示
画面の指示位置に出射光を発するとともに、この出射光
の個数かつ/または形状を入力モードに対応して切り換
え可能とし、ポインタが指示した指示光を画像処理し、
指示位置の座標と入力モードの種別を判定することによ
って、達成できる。
【0005】
【作用】本発明によれば、ポインタから表示画面に発し
た出射光によって指示した指示点の位置と入力モードの
種別の両方を区別することが可能である。これにより、
入力モードに係る情報と、指示点の座標から求まる画面
上に表示中の図形かつ/またはシンボルに含まれる指示
入力対象に係る情報の2種の情報を用いて、画面の表示
処理を適切に制御することが可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示す遠隔指示入力装置
の構成を示すブロック図である。図1において、110
1は図形やシンボルを表示する表示画面、1201は、
表示画面1101を遠隔から指示入力するための携帯型
ポインタであり、赤外レーザ光を出射する。1301
は、表示画面1101を含む範囲を撮影するカメラであ
り、赤外光のみを感知するように可視光のカットフィル
タを装着している。1401は撮影映像を画像処理し
て、携帯型ポインタ1201の表示画面上への指示点の
位置座標と入力モードを判定する画像処理装置、150
1は携帯型ポインタ1201の表示画面上への指示点の
位置を認識する指示入力認識装置、1601は座標の変
換表、1701は指示入力された表示図面内の対象物を
特定する対象物特定装置、1801は表示図面データ、
1901は入力命令を認識し、大画面表示装置制御装置
2101への処理命令を生成する命令認識装置、200
1は命令認識用のデータ、2101は大画面表示装置の
表示制御装置である。
【0007】図2は、指示入力に用いる携帯型ポインタ
1201の外観を示す模式図である。図2において、2
511はモード切換スイッチ、2521は光のオン/オ
フスイッチ、2531は液晶表示部である。モード切換
スイッチ2511は、入力モードの切り換えに使用す
る。光のオン/オフスイッチ2521は、出射光のオン
/オフに使用する。また、液晶表示部は、入力モードに
係る情報を表示するために使用する。
【0008】図3は、携帯型ポインタ1201の出射光
の制御方法を示すための回路図である。図3において、
2541は、モード切換信号であり、モード切換スイッ
チ2511を押下すると入力される。また、2551
は、光のオン/オフ信号であり、光のオン/オフスイッ
チ2521を押下している間は、オン信号が入力され
る。2561は、レーザ光個数切換器であり、モード切
換信号2541が入力されると、モードを1、2、3と
順番に切り換える。光のオン/オフ信号2551が入力
されている間は、レーザ光個数切換器2561のモード
に従い、レーザダイオード2571に点灯の指令が入力
される。つまり、モード1の場合には、1個のレーザダ
イオードが点灯、モード2の場合には、2個のレーザダ
イオードが点灯、モード3の場合には、3個のレーザダ
イオードが点灯する。これにより、モード切換スイッチ
2511で入力モードを設定し、光のオン/オフスイッ
チ2521を押下すれば、モードに応じた点数のレーザ
光が出射されることになる。
【0009】図4は、画像処理装置1401の処理を示
す流れ図である。画像処理装置1401では、まず、表
示画面1101に係る映像を入力する(ステップ810
1)。その映像を雑音の除去などのために2値化し(ス
テップ8102)、画像メモリに記憶する(ステップ8
103)。この記憶された2値画像を基に特徴量の抽出
として、x軸、y軸方向への投影分布を計算し(ステッ
プ8104)、その結果を用いて、外接長方形の中心座
標(x,y)を計算し、画像メモリ内における指示光の
座標とする(ステップ8105)。さらに、外接長方形
の面積値を基に、ポインタの入力モードを判定する(ス
テップ8106)。この処理は、ポインタからの出射光
の点数に応じて、外接長方形の面積値が変化(ポインタ
からの出射光1点より3点の方が面積値が大きい。)す
ることを利用したものである。次いで、座標値及び入力
モードの判定結果を指示入力認識装置1501に出力す
る(ステップ8107)。
【0010】図5は、画像処理装置1401において実
施される投影分布と座標値の計算方法を示す模式図であ
る。x軸、y軸方向への投影分布は、それぞれ図形(今
の場合、ポインタからの赤外光)の濃度をy方向、x方
向に加算する処理である。この処理により、図5に示す
ように、x軸、y軸に沿った濃度分布が得られる。この
濃度が予め定めた判定基準値を超える部分の座標x1
2、y1、y2を求める。この座標から外接長方形の中
心座標を求めて、赤外光の中心の画像メモリ内の座標値
(x,y)とする。さらに、この外接長方形の面積値
は、ポインタ光が1、2、3個の場合で異なる。このた
め、判定しきい値を設けることにより、この面積値から
入力モードを区別することができる。このように、画像
処理を簡単化して、ポインタが指示した指示位置と入力
モードの両方を併せて判定することができる。なお、本
実施例では、画像処理装置1401により、指示点の座
標及び入力モードを求めたが、専用の画像処理装置では
なく、通常の計算機を使用しても、同様の処理が可能で
ある。
【0011】図6は、指示入力認識装置1501の処理
を示す流れ図である。まず、画像メモリ内の指示光の座
標(xr,yr)、及び入力モードの判定結果を取り込
む(ステップ8201)。指示入力認識装置1501で
は、指示光の座標が入力されれば、即ち、指示光が検出
されていれば(ステップ8202)、座標変換表160
1を用いて、表示画面内における指示光の座標(Xr,
Yr)を求め(ステップ8203)、表示制御装置21
01に座標値を送り、表示画面上の点(Xr,Yr)
に、指示光の認識位置を示すためのカーソルを表示する
(ステップ8204)。ここで、座標変換表1601
は、画像メモリ内における座標と表示画面上の座標を変
換するための表であり、カメラ設置時にあらかじめ作成
しておく。一方、画像処理装置1401から指示光の座
標が出力されなかった場合、即ち、座標値が得られなか
った場合(ステップ8202)には、前回の処理で求め
た表示画面上の点(Xr−1,Yr−1)に、指示入力
があったと判定し(ステップ8205)、その結果を対
象物特定装置1701に送る。ここで、本実施例では、
携帯型ポインタ1201の赤外光出射のスイッチを入り
の状態から切ることにより、運転員は指示入力を実施す
る。指示光が検出されなかった場合には、運転員が赤外
光スイッチを切ったとみなして、指示入力があったと認
識する。なお、本実施例では、赤外光を指示光として使
用したが、可視光を使用することも同様に可能である。
この場合には、指示光の位置を直接確認することができ
るため、カーソルの表示処理は不要となる。また、この
場合カメラ1301では、可視光カットフィルタを使用
しない。指示光の映像を表示画面と区別して取り込むた
めには、指示光の強度を高め、かつ、カメラ1301の
絞りを調整して、表示画面の映像に対する影響を抑える
ことが必要となる。
【0012】次に、対象物特定装置1701の処理につ
いて説明する。図7は、指示入力対象物特定処理を示す
流れ図である。指示入力対象物の特定処理では、指示入
力認識装置1501で求めた指示入力座標(Xr−1,
Yr−1)を基に、運転員が指示した画面上の対象物を
特定する。まず、指示座標(Xr−1,Yr−1)を読
み込む(ステップ8301)。この座標から指示されて
いる対象ウィンドウを判定する(ステップ8302)。
この処理は、マルチウィンドウにより情報を表示する表
示制御装置2101を使用する場合に必要となる。次い
で、ウィンドウ内の相対座標(XW,YW)を計算する
(ステップ8303)。この相対座標からウィンドウ内
に表示中の図についての表示図面データを用いて指示入
力対象物を決定する(ステップ8304)。表示図面デ
ータは、図8に示すように、各図面ごとに用意している
ものである。図8には例として給水系系統図についての
データを示した。その内容は、指示領域の範囲と出力文
字列からなる。例えば、ウィンドウ内の相対座標
(XW,YW)つまり指示領域の起点(10,700)で
あり、指示領域の大きさが幅(500)、高さ(5)の
とき、指示入力対象物は「タービン」であるとみなす。
前記の処理により、指示入力対象物が決定すると、対象
物に対応する文字列を出力する(ステップ8305)。
【0013】次に、命令認識装置1901の処理につい
て説明する。図9は、命令認識装置1901の処理を示
す流れ図である。ここでは、対象物特定装置1701か
らの指示入力に対応する文字列、及び入力モードについ
ての信号を用いて、図の処理を実施する。まず、入力モ
ードから、モード・出力形態対応表を用いて出力形態を
決定する(ステップ8401)。モード・出力形態対応
表は、図10に示すように、入力モード番号とそれに対
応する、系統図、トレンド図、ITV映像などの出力形
態を与えるものであり、予め作成されている。次に、指
示入力対象と出力形態を基に、出力すべき情報を決定す
る(ステップ8402)。これには、図11(イ)に示
す出力情報管理表を使用する。この表は、指示入力対象
と出力形態ごとに出力すべき情報を与えるものであり、
予め命令認識用データ2001として作成しておく。例
えば、運転員が表示された図の中の「タービン」の部分
を指示入力した場合、出力形態が系統図であれば、ター
ビンの系統図を出力すべき情報として選択する。この結
果を大画面表示装置の表示制御装置2101を介して、
表示画面1101上に表示する(ステップ8403)。
なお、本実施例では、図11(イ)に示すように、入力
モードに応じて出力形態を変更する例を説明したが、入
力モードに応じて、情報項目を切り換えることも同様に
可能である。例えば、モード1を回転数に、モード2を
軸振動に対応づけておく。このようにしておけば、図1
1(ロ)に示すように、指示入力対象がタービンであ
り、入力モードが1、即ち回転数に対応する場合にはタ
ービン回転数のトレンド図が出力情報として出力され
る。一方、入力モードが2、即ち軸振動に対応する場合
には、タービン軸振動振幅のトレンド図が出力情報とし
て出力される。また、図11(ハ)に示すように、モー
ド1を運転員用の情報、モード2を保守員用の情報、モ
ード3を当直長用の情報に対応づけておくことも同様に
可能である。この時、例えば、タービンが指示入力され
た場合に、モード1ならば、運転員用の出力情報とし
て、タービンの起動手順を選択し、一方、モード2なら
ば、保守員用の出力情報として、タービンの保守手順を
選択することが可能となる。さらに、入力モードに応じ
て、情報の表示形態を変更することも同様に可能であ
る。即ち、モード1の場合には、出力情報を表示装置の
表示画面内にウィンドウとして表示する。一方、モード
2の場合には、表示装置の表示画面全体に出力情報を表
示する。
【0014】図12は、本実施例の動作例を示す模式図
である。大画面表示装置1101上に図12に示すよう
なプラントの系統図が表示されており、ここで、運転員
が携帯型ポインタ1201によりタービンの部分を入力
モード2で指示入力した場合、図10から入力モード2
に対応する出力形態はトレンド図であり、大画面表示装
置1101上には、図12のように、タービン回転数と
タービン軸振動の振幅値のトレンド図が表示される。本
実施例では、このトレンド図を系統図の中にウィンドウ
として表示することとしている。
【0015】以上説明したように、本実施例によれば、
携帯型ポインタを用いて、入力モードを切り換えながら
指示入力することにより、遠隔からプラント監視などに
必要な情報を簡単に切り換えて表示することが可能であ
る。これにより、プラント運転員は、プラント運転に必
要な情報を、入力場所を限定されることなく、遠隔から
切り換え指令することにより、表示画面上に容易に表示
して確認することが可能となる。また、本実施例では、
簡単な画像処理により、入力モードと指示位置の両方を
併せて判定することができる。これにより、入力モード
を別の方式や装置を用いて、別途判定する場合に比較
し、単純かつ簡単なシステム構成とすることができる。
また、入力モードの切り換えは、ポインタからの出射光
の個数を変えることにより実施する。これにより、レー
ザ光を出射するレーザダイオードの点灯、消灯を制御す
ることでモード切り換えが可能となり、携帯型ポインタ
を複雑な回路などを用いず、簡単に製作することができ
る。さらに、設定されている入力モードについての情報
は、ポインタに設置された液晶表示部に表示される。こ
れにより、運転員は、設定されている入力モードを確認
することが可能となる。また、この表示部にはモード番
号をそのまま表示すること、さらにそのモードの出力形
態、即ち系統図、トレンド図などの別を表示することが
可能である。なお、本実施例では、ポインタの液晶表示
部に入力モードについての情報を示したが、指示入力に
用いる大画面表示装置などの画面上に表示するカーソル
の形状、もしくは、メッセージにより入力モードを確認
できるようにすることも同様に可能である。また、本実
施例では、ポインタからの出射光に赤外光を使用してい
る。これにより、画像処理上の認識誤差、カメラ映像の
歪みなどのために、認識された指示点が実際の指示点と
異なることに対応できる。つまり、認識された指示点を
カーソルにより確認しながら、入力することにより、対
象を誤って指示入力することを防止することが可能とな
る。
【0016】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
13は、本発明の他の実施例を示す遠隔指示入力装置の
構成を示すブロック図である。図13において、110
2は表示画面、1202は表示画面への遠隔での指示入
力を実施するための携帯型ポインタであり、赤外レーザ
光を出射する。1302は、表示画面を含む範囲を撮影
するカメラであり、赤外光のみを感知するように可視光
のカットフィルタを装着している。1402は撮影映像
を画像処理する画像処理装置、1502は携帯型ポイン
タでの表示画面上への指示点の位置を認識する指示入力
認識装置、1602は座標の変換表、1702は指示入
力された表示図面内の対象物を特定する対象物特定装
置、1802は表示図面データ、1902は入力命令を
認識する命令認識装置、2002は命令認識用のデー
タ、2102は大画面表示装置の表示制御装置である。
また、3012はCRT#1、3022はCRT#2、
3112及び3122は、それぞれCRT#1及びCR
T#2の表示制御装置である。
【0017】本実施例が図1の実施例と異なるのは、携
帯型ポインタ及び命令認識装置における処理である。こ
の点について、以下説明する。その他の処理については
図1の実施例と同様である。図14は、ポインタ120
2の出射光の制御方法を示すための回路図である。図1
4において、2542はモード切換信号であり、モード
切換スイッチを押下すると、入力される。また、255
2は光のオン/オフ信号であり、光のオン/オフスイッ
チを押下している間はオン信号が入力される。2562
はレーザ光形状切換器であり、モード切換信号2542
が入力されると、モードを1、2、3と順番に切り換え
る。光のオン/オフ信号2552が入力されている間
は、レーザ光形状切換器2562のモードに従い、所定
のレーザダイオードが点灯される。つまり、モード1の
場合には、円形のレーザ光を出射するためのレーザダイ
オードが点灯、これにより、円形光出射口261からレ
ーザ光が出射される。モード2の場合には、十字型のレ
ーザ光を出射するためのレーザダイオードが点灯、これ
により、十字光出射口262からレーザ光が出射され
る。モード3の場合には、一の字型のレーザ光を出射す
るためのレーザダイオードが点灯する。即ち、一字光出
射口263からレーザ光が出射される。これにより、入
力モードを設定した後、光のオン/オフスイッチを押下
すれば、モードに応じた形状のレーザ光が出力されるこ
とになる。なお、本実施例では、レンズを用いて出射す
る光の形状を変化させている。この出射光の形状の違い
により、画像処理装置1402において図1の実施例と
同様にして、入力モードが認識される。
【0018】図15は、命令認識用データ2002とし
て用意されているモード・出力デバイス対応表の内容を
示す図表である。本実施例では、このデータを使用し
て、情報を表示する出力デバイス(ここでは、大画面表
示装置の表示制御装置2102、CRT#1の表示制御
装置3112、CRT#2の表示制御装置3122を指
す。)を入力モードに応じて切り換え制御する。例え
ば、本実施例では入力命令の種類をトレンド図の表示命
令に限定しているとして、運転員が例えば系統図の中に
表示されている給水ポンプを指示入力すると、給水ポン
プに関連し用意されているトレンド図、即ち、給水ポン
プ流量のトレンド図(図示せず)が表示される。このと
き、モード・出力デバイス対応表を用いて、このトレン
ド図の表示先の出力デバイスを切り換えると、このトレ
ンド図は入力モード1、2、3に応じて大画面表示装
置、CRT#1あるいはCRT#2に切り換え表示され
る。つまり、入力モードが1の場合には、トレンド図が
大画面表示装置上に表示される。一方、入力モードが2
あるいは3の場合には、CRT#1あるいはCRT#2
にこのトレンド図が表示される。なお、本実施例では、
入力命令を情報の切換命令に限定したが、処理命令の出
力先をプラント制御装置等とすることもできる。このよ
うにすれば、プラント機器の操作命令などを同様にして
入力することが可能となる。また、本実施例では、情報
の表示先の出力デバイスを入力モードに応じて切り換え
るようにしたが、表示先の出力デバイスではなく、入力
モードに応じて表示形態を変更することもできる。例え
ば、モード1の場合には、表示を全面的に切り換え、モ
ード2の場合には、ウィンドウを生成して、情報を表示
するなどの表示切り換えを同様にして実現できる。
【0019】以上のように、本実施例によれば、携帯型
ポインタの入力モードを切り換えることにより、情報を
表示する出力デバイスを切り換えることが可能となる。
これにより、プラント運転などにおいて、大画面表示装
置は、運転クルーの共用情報の表示デバイスとして、一
方、操作盤に設置されたCRTは、各々の運転員の個人
用情報の表示用デバイスとして使用することができる。
また、本発明の両実施例から、図3に示すように、ポイ
ンタの入力モードを切り換えることにより、画面上の同
じ部分の指示入力を変更し、一方、図14に示すポイン
タの入力モードにより、その指示入力に基づく情報の表
示先(出力デバイス)を変えることができる。これによ
り、運転員が、自分用の情報をCRTに表示し、全員に
認識してもらいたい情報を大画面表示装置上に出力表示
するような入力操作を簡単かつ容易に実施することがで
きる。このように、運転クルー間の情報の制御を効率的
に、かつ簡単・容易な入力操作により、実現することが
可能となる。以上、本発明の実施例として、表示情報の
切り換え処理についての例を示したが、同様にして、画
像処理により認識された入力モードと指示位置を用い
て、その他の一般的な制御のための計算処理を実行する
ことも可能である。例えば、給水ポンプが指示入力対象
物として判定され、入力モードが1のときは、給水ポン
プ起動の操作命令入力があったと判定し、計算処理によ
りポンプ起動のための制御指令をプラントに出力する。
一方、入力モードが2の場合には、同じ給水ポンプが指
示入力された場合に、給水ポンプの停止操作の命令入力
があったと判定し、計算処理によりポンプ停止のための
制御指令をプラントに出力する。このように、本発明の
実施例として、画像処理により認識された入力モードと
指示位置をもとに計算処理して、プラントを制御するた
めの制御指令を出力することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、出
射光の個数および形状の変更可能なポインタを用いて、
遠隔から大画面表示装置などの表示画面上に指示入力す
ることにより、プラント運転に必要な情報を、出力形
態、情報項目、表示形態も含めて、効率的に制御するこ
とが可能となり、また、プラント運転員が必要な情報を
得るための命令入力操作の簡単化ができ、さらに、運転
クルーの共用情報と、運転員のための個人用情報との適
切な切り換え制御が可能となる。したがって、プラント
運転における運転員の負担を低減し、かつ、情報の確認
を支援し、効率良く、安全なプラント運転を実現するこ
とができる。また、ポインタによる指示位置の判定及び
ポインタの入力モードの判定を簡単な画像処理により実
現でき、単純なシステム構成とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す遠隔指示入力装置の構
成を示すブロック図
【図2】指示入力に用いる携帯型ポインタの外観を示す
模式図
【図3】ポインタの出射光の制御方法を示す回路図
【図4】画像処理装置の処理を示す流れ図
【図5】画像処理装置で実施される投影分布と座標値、
入力モードの認識方法を示す模式図
【図6】指示入力認識装置の処理を示す流れ図
【図7】指示入力対象物の特定処理を示す流れ図
【図8】表示図面データを示す図表
【図9】命令認識装置の処理を示す流れ図
【図10】モード・出力形態対応表の内容を示す図表
【図11】出力情報管理表の内容を示す図表
【図12】本発明の一実施例の動作例を示す模式図であ
る。
【図13】本発明の他の実施例を示す遠隔指示入力装置
の構成を示すブロック図
【図14】ポインタの出射光形状の制御方法を示す回路
【図15】モード・出力デバイス対応表の内容を示す図
【符号の説明】
1101,1102 表示画面 1201,1202 携帯型ポインタ 1301,1302 カメラ 1401,1402 画像処理装置 1501,1502 指示入力認識装置 1601,1602 座標変換表 1701,1702 対象物特定装置 1801,1802 表示図面データ 1901,1902 命令認識装置 2001,2002 命令認識用データ 2101,2102 大画面表示装置の表示制御装置 2511,2512 モード切換スイッチ 2521,2522 光のオン/オフスイッチ 2531 液晶表示部 2541,2542 モード切換信号 2551,2552 光のオン/オフ信号 2561 レーザ光個数切換器 2562 レーザ光形状切換器 2571 レーザダイオード 3012 CRT#1 3022 CRT#2 3112 CRT#1表示制御装置 3122 CRT#2表示制御装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面上に表示された図形かつ/また
    はシンボルに光を出射して指示入力し、命令入力操作を
    実行する遠隔指示入力方法であって、指示用のポインタ
    から表示画面上の指示位置に出射光を発するとともに、
    この出射光の個数かつ/または形状を切り換えて形成さ
    れる入力モードを指示入力し、ポインタが指示した前記
    表示画面上の指示位置と入力モードを撮影映像化し、こ
    の撮影映像を画像処理して指示位置の座標と入力モード
    の種別を判定することを特徴とする遠隔指示入力方法。
  2. 【請求項2】 表示画面上に表示された図形かつ/また
    はシンボルに光を出射して指示入力し、命令入力操作を
    実行する遠隔指示入力方法であって、指示用のポインタ
    から表示画面上の指示位置に出射光を発するとともに、
    この出射光の個数かつ/または形状を切り換えて形成さ
    れる入力モードを指示入力し、ポインタが指示した前記
    表示画面上の指示位置と入力モードを撮影映像化し、こ
    の撮影映像を画像処理して指示位置の座標と入力モード
    の種別を判定し、この判定をもとに指示入力対象物を特
    定し、この指示入力対象物と入力モードをもとに出力す
    べき情報とその形態を決定し、表示画面に出力情報を表
    示することを特徴とする遠隔指示入力方法。
  3. 【請求項3】 表示画面上に表示された図形かつ/また
    はシンボルに光を出射して指示入力し、命令入力操作を
    実行する遠隔指示入力方法であって、指示用のポインタ
    から表示画面上の指示位置に出射光を発するとともに、
    この出射光の個数かつ/または形状を切り換えて形成さ
    れる入力モードを指示入力し、ポインタが指示した前記
    表示画面上の指示位置と入力モードを撮影映像化し、こ
    の撮影映像を画像処理して指示位置の座標と入力モード
    の種別を判定し、この判定をもとに制御のための計算処
    理を実施することを特徴とする遠隔指示入力方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3にお
    いて、ポインタからの出射光に赤外光を使用することを
    特徴とする遠隔指示入力方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2または請求項3にお
    いて、ポインタで設定された出射光の個数かつ/または
    形状による入力モードに係る情報を、このポインタに設
    けられた表示部に表示することを特徴とする遠隔指示入
    力方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2または請求項3にお
    いて、ポインタで設定された出射光の個数かつ/または
    形状による入力モードに係る情報を、指示入力に使用す
    る表示画面上に表示することを特徴とする遠隔指示入力
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2または請求項3にお
    いて、画像処理によるポインタの指示位置及びポインタ
    からの出射光の個数かつ/または形状の種別の判定は、
    画像内の出射光に対応する図形の投影分布をもとに、こ
    の図形に外接する長方形を用いて実行することを特徴と
    する遠隔指示入力方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2または請求項3にお
    いて、ポインタの出射光の個数かつ/または形状の種別
    及び指示位置の判定結果に基づいて、表示画面上に提供
    すべき出力形態かつ/または情報項目かつ/または表示
    形態、ないしは、表示画面を提供すべき出力デバイスを
    選択することを特徴とする遠隔指示入力方法。
  9. 【請求項9】 表示画面上に表示された図形かつ/また
    はシンボルに光を出射して指示入力し、命令入力操作を
    実行する遠隔指示入力装置において、前記表示画面上の
    指示位置に出射光を発するとともに、この出射光の個数
    かつ/または形状の変更による入力モードの切り換えが
    可能な指示用のポインタと、このポインタによる表示画
    面への投射光を撮影映像化する撮影手段と、撮影された
    ポインタによる指示位置とポインタの入力モードとを画
    像処理により特定する画像処理手段を有することを特徴
    とする遠隔指示入力装置。
  10. 【請求項10】 表示画面上に表示された図形かつ/ま
    たはシンボルに光を出射して指示入力し、命令入力操作
    を実行する遠隔指示入力装置において、前記表示画面上
    の指示位置に出射光を発するとともに、この出射光の個
    数かつ/または形状の変更による入力モードの切り換え
    が可能な指示用のポインタと、このポインタによる表示
    画面への投射光を撮影映像化する撮影手段と、撮影され
    たポインタによる指示位置とポインタの入力モードとを
    画像処理する画像処理手段と、この画像処理した情報を
    もとに表示画面に出力情報を表示する処理装置を有する
    ことを特徴とする遠隔指示入力装置。
  11. 【請求項11】 表示画面上に表示された図形かつ/ま
    たはシンボルに光を出射して指示入力し、命令入力操作
    を実行する遠隔指示入力装置において、前記表示画面上
    の指示位置に出射光を発するとともに、この出射光の個
    数かつ/または形状の変更による入力モードの切り換え
    が可能な指示用のポインタと、このポインタによる表示
    画面への投射光を撮影映像化する撮影手段と、撮影され
    たポインタによる指示位置とポインタの入力モードとを
    画像処理する画像処理手段と、この画像処理した情報を
    もとに制御のための計算処理を実施する処理装置を有す
    ることを特徴とする遠隔指示入力装置。
  12. 【請求項12】 請求項9、請求項10または請求項1
    1において、ポインタは赤外光を出射光とすることを特
    徴とする遠隔指示入力装置。
  13. 【請求項13】 請求項9、請求項10または請求項1
    1において、ポインタに表示部を設け、ポインタに設定
    された出射光の個数かつ/または形状による入力モード
    に係る情報を表示することを特徴とする遠隔指示入力装
    置。
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JP2008520034A (ja) * 2004-11-12 2008-06-12 ニュー インデックス アクティーゼルスカブ 視認システム
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WO2014101226A1 (zh) * 2012-12-31 2014-07-03 神画科技(深圳)有限公司 红外互动遥控装置及使用这种装置的投影系统
JP2015014882A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 ソニー株式会社 情報処理装置、操作入力検出方法、プログラム、および記憶媒体
JP2015056009A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 株式会社リコー 画像投影装置及び画像投影方法
US9785267B2 (en) 2013-11-08 2017-10-10 Seiko Epson Corporation Display apparatus, display system, and control method

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