JPH0719959Y2 - エンジンフード - Google Patents

エンジンフード

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JPH0719959Y2
JPH0719959Y2 JP1988153292U JP15329288U JPH0719959Y2 JP H0719959 Y2 JPH0719959 Y2 JP H0719959Y2 JP 1988153292 U JP1988153292 U JP 1988153292U JP 15329288 U JP15329288 U JP 15329288U JP H0719959 Y2 JPH0719959 Y2 JP H0719959Y2
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JP
Japan
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hood
bead
vehicle body
inner member
vehicle
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Expired - Lifetime
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JP1988153292U
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JPH0275277U (ja
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健 井上
一郎 山崎
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、エンジンルームの開口部を閉塞するエンジン
フードに関するものである。
従来の技術 従来のエンジンフード(以下単にフードという)として
は、例えば第6図及び第6図の構成ユニットを分割して
図示した第7図のようなものがある、(実開昭53-11119
号公報、実開昭52-103517号公報参照)。
第6図に図示した如く、車体1前部にはエンジンルーム
2が形成され、その上部開口部を閉塞するフード3が車
体1にフードヒンジ4を介して開閉自在に取り付けられ
ている。そして、自動車によってはフード3の開放時に
車体1とフード3とを継ぐ支持体としてガスステー5が
設けられている。
フード3は構成ユニットを分割して図示した第7図の如
く、外面側を形成するフードアウタパネル6と、フード
インナ部材7とで構成され、フードインナ部材7には車
両衝突時の安全対策のために、車両衝突時にフード3の
折れ曲がりを促進させる目的で折れ促進用ビード8が形
成されている。
又前記ガスステー5を有する自動車の場合には、折れ促
進ビード8位置より車両の後方側にガスステー5の取付
点9が設けられている。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来のエンジンフードにあっ
ては、フード3に折れ促進用ビード8が設けられている
ので、フード3の曲げ剛性が低くなっている。このた
め、第8図に点線で示したようなフード3の前端3aが大
きく振動する上下曲げ共振が30Hz前後で生ずる。
一般にこの30Hz前後の周波数域には、第9図に示すよう
に車体の曲げ共振が存在する。
通常、車体1の曲げ共振は第9図(a)に示す如く前後
のサスペンション等の入力Fにより加振されるため、 (b)に示したように、車室10の前後部においてもモー
メントMF,MRを生じ、 (c)に示したように、これら車室10前後の点a,bを節
とする振動モードとなる。
このため、車体1へ仮に同じ大きさの力F1,F2,F3が入
力されると仮定すると、前記車室10前後部の節位置a,b
から最も遠いF1からの入力が、車体の曲げ共振への寄与
率が最も大きい。
従って、第8図に示したフード3の上下曲げ振動による
フード前端3aから車体への入力により車体1の曲げ共振
が励起される。第10図(a)〜(b)によりこれを説明
する。
(a)サスペンションあるいはエンジンマウント(図示
せず)からの入力は、車体1を介してフード3へ伝達さ
れる。
(b)フード3へ伝達された加振入力によってフード3
の30Hz前後の上下曲げ共振が発生する。
(c)この上下曲げ振動は、その振幅が最大となるフー
ド3の前端部3aにおいてフードロックステー、バンパー
ラバーを介して車体を加振して30Hz前後の曲げの共振を
励起させる。
(d)この時車体1の車室10前部にはモーメントMfが生
じ、この付近に取付点を有するステアリング11が振動す
る等自動車の乗心地が悪化するという問題点があった。
本考案は、従来のこのような問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、フードの上下振動を
抑制することにより車体の曲げ共振の発生を抑え、もっ
て乗心地を向上させた自動車のエンジンフードを提供し
ようとするものである。
課題を解決するための手段 このため本考案は、エンジンルームの開口部を閉塞し外
面側のフードアウタパネルと内面側のフードインナ部材
とからなり、該フードインナ部材に車両衝突時のフード
の折れ曲がりを促進するためのビードを有するエンジン
フードにおいて、少なくとも前記フードの両サイドに設
けられた前記フードインナ部材の前記折れ促進用ビード
の前方近傍に位置する部分とその後方のエンジンルーム
の内側壁との間に、フード閉時にフードに沿って略前後
方向に格納される補強部材を配置し、補強部材の後端部
を上記エンジンルームの内側壁に回動可能に支持すると
共に補強部材の前端部の回動端を、車両衝突時に補強部
材とフードインナ部材とが外れる機構を介して前記折れ
促進用ビードの前方近傍に位置する部分に支持した。
作用 フードのインナ部材に設けた折れ促進用ビードの前方近
傍と車体とを補強部材で連結しているので、フードの曲
げ共振周波数が高くなるとともにフード先端部の振幅が
小さくなり、車体の曲げ振動を励起することが抑制され
る。
又車両衝突時には補強部材がフードインナ部材より外
れ、折れ促進用ビード有効に作用する。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて前記従来の構成
と同一部分に同一符号を付して説明する。
図1に示すように、フードインナ部材7の両サイドに
は、フードインナ部材7の中央部と同様に折れ促進用ビ
ード8が設けられている。折れ促進用ビード8の前方の
フードインナ部材7には、折れ促進用ビード8の近傍に
補強部材としてのガスステー5の取付点が設けられてい
る。この取付点は、図2に示すようにガスステー5の上
端の取付ボルト17のボルト穴18と、このボルト穴18に連
続してボルト穴18の前方に連なる扇形切欠19とからなっ
ている。尚、周知のように、上記ガスステー5の取付ボ
ルト17はガスステー5の上端に回動可能に支持されてお
り、この取付ボルト17はフードインナ部材7に対してナ
ット締めされている。
そして、このように上端がフードインナ部材7に支持さ
れ、かつフードに沿って略前後方向に格納されたガスス
テー5の下端が車体であるエンジンルームの内側壁に回
動可能に支持されている。ここで、主として上記取付ボ
ルト17が回動端を構成している。
次に第3〜5図を参照して作用について説明する。
第3図の概念図に示すように、フード3と車体との間に
ガスステー5が設けられているため、フード3の曲げ共
振周波数が高くなり、フード3が振動しなくなる。ま
た、従来のようにフード3の前端部3aが大きく振動する
こともない。
従って30Hz前後の車体曲げ共振からフード3の共振周波
数をはずすことが可能とする。しかもフード3の前端部
3aが大きく振動しないので、第9図で説明した車体1の
前端部へのフード3からの入力も小さくなって、フード
3の振動が車体1の曲げ振動を励振するといった従来の
現象が解消される。
これにより第5図のステアリング振動レベルの従来例と
の比較に図示した如くステアリングの振動レベルが低下
する等不快な振動現象が低減でき乗心地が一段と向上す
る。
一方車両前面衝突時には、フード3が車体後方にずれる
が、折れ促進用ビード8が存在するため、先ずフード3
の折れ促進用ビード8より車両前方部が後方部に対して
相対的にずれる。このため第4図に示すように衝撃力F
が加わった際には、ガスステー5の取付ボルト17が扇形
切欠19に移動しフードインナ部材7からはずれるので、
フード3は折れ促進用ビード8の所から折れ曲がる。か
くして、衝撃力を車体の前部分の変形で吸収することが
できる。
また、この実施例においては補強部材としてガスステー
5を用いているため、別途特別な部品を設ける必要がな
い点で有利である。
考案の効果 以上説明してきたように本考案によれば、フードの共振
周波数が高められるとともにフード前端の振動レベルも
小さくなるので、フードの上下曲げ振動によって励起さ
れる車体の曲げ振動が抑制される。このためステアリン
グの振動等不快な振動を大巾に低減できる。
車両衝突時にはフードインナに設けられている折れ促進
用ビードが有効に作用するので、衝突の衝突力を車両前
部の変形で吸収でき乗員を確実に保護することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す斜視図、第2図は第
1図の補強部材部分を拡大して図示した説明図、第3図
は全体構成を示す概念図、第4図は車両衝突時の作用を
示す説明図、第5図はステアリング振動レベルの従来例
との比較図、第6図は従来例の車両への取付状態を示す
車両前部斜視図、第7図は従来例を分解して示した斜視
図、第8図は従来のフード部上下曲げ振動モードを示す
側面図、第9図(a),(b),(c)は車両の曲げ振
動説明図、第10図(a),(b),(c),(d)はフ
ードの上下曲げ振動が車体の曲げ振動を励起する状況を
示す説明図である。 3……フード、5……ガスステー(補強部材)、6……
フードアウタパネル、7……フードインナ部材、8……
折れ促進用ビード、11……ステアリング、17……ガスス
テー取付ボルト(回動端)、19……扇形切欠。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンルームの開口部を閉塞し外面側の
    フードアウタパネルと内面側のフードインナ部材とから
    なり、該フードインナ部材に車両衝突時のフードの折れ
    曲がりを促進するためのビードを有するエンジンフード
    において、少なくとも前記フードの両サイドに設けられ
    た前記フードインナ部材の前記折れ促進用ビードの前方
    近傍に位置する部分とその後方のエンジンルームの内側
    壁との間に、フード閉時にフードに沿って略前後方向に
    格納される補強部材を配置し、補強部材の後端部を上記
    エンジンルームの内側壁に回動可能に支持すると共に補
    強部材の前端部の回動端を、車両衝突時に補強部材とフ
    ードインナ部材とが外れる機構を介して前記折れ促進用
    ビードの前方近傍に位置する部分に支持したことを特徴
    とするエンジンフード。
JP1988153292U 1988-11-25 1988-11-25 エンジンフード Expired - Lifetime JPH0719959Y2 (ja)

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JP1988153292U JPH0719959Y2 (ja) 1988-11-25 1988-11-25 エンジンフード

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JPH0275277U JPH0275277U (ja) 1990-06-08
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