JPH07199522A - 電子写真用トナー組成物 - Google Patents
電子写真用トナー組成物Info
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- JPH07199522A JPH07199522A JP5349399A JP34939993A JPH07199522A JP H07199522 A JPH07199522 A JP H07199522A JP 5349399 A JP5349399 A JP 5349399A JP 34939993 A JP34939993 A JP 34939993A JP H07199522 A JPH07199522 A JP H07199522A
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- oily phase
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Abstract
なく、かつ寿命の長い、すなわち劣化し難い電子写真用
トナー組成物を提供する。 【構成】 少なくとも結着樹脂および着色剤を含有する
油性相を水性相中に油性液滴として分散させ、油性相お
よび/または水性相に添加されている1種またはそれ以
上の外殻形成用単量体を該油性液滴内部および/または
界面で反応させて外殻を形成することによって得られた
芯物質および外殼からなる電子写真用トナー組成物であ
って、上記油性相として、シリルイソシアネート化合物
およびロジンエステルを含有させたものを用いて作製す
ることを特徴とする。
Description
記録法において、静電潜像の現像のために使用される電
子写真用トナー組成物に関する。
ンター等においては、カラー化あるいは高解像度化が進
み、それらに使用されるトナーに対しても高機能が要求
されるようになってきている。また、複写機、プリンタ
ーなどのハードウエアも高機能化により急速に複雑化し
たものになり、大量の電力を必要とするために、定着エ
ネルギーを極力減らすことが要求されるようになってき
ている。ところで、最も多く電力を必要とする工程が定
着工程であるため、電力効率のよいヒートローラー定着
方式が広く用いられているが、トナーについては、低温
定着性および高解像のための微粒化などが要求されてい
る。例えば、特開平1−155360号公報には、ヒー
トローラー定着方式において、オフセット防止液を塗布
することなく、オフセットが防止され、かつ低い定着温
度で定着することができるポリエステル樹脂を主成分と
する電子写真用現像剤組成物が開示されている。
案されている電子写真用現像剤は、未だ十分に定着温度
が低くなく、例えば上記の電子写真用現像剤組成物にお
ける最低定着温度は、135℃が限界であり、定着温度
をそれ以下に下げることができないという問題があっ
た。本発明は、従来の技術における上記のような実状に
鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的
は、低い温度で定着できる電子写真用トナー組成物を提
供することにある。本発明の他の目的は、熱ブロッキン
グを生じなく、かつ寿命の長い、すなわち劣化し難い電
子写真用トナー組成物を提供することにある。さらに
は、OHPに画像を作成したときに、光の透過性が良好
であり、カラー画像における光沢性が良好な電子写真用
トナー組成物を提供することにある。
用トナー組成物の成分が、定着工程における電力消費量
に及ぼす影響について、鋭意検討を重ねた結果、トナー
組成物の作製に際して、カプセルトナーの油性相中にシ
リルイソシアネート化合物およびロジンエステルを含有
させることにより、上記目的を達成することができるこ
とを見出だし、本発明を完成するに至った。
くとも結着樹脂および着色剤を含有する油性相を水性相
中に油性液滴として分散させ、油性相および/または水
性相に添加されている1種またはそれ以上の外殻形成用
単量体を該油性液滴内部および/または界面で反応させ
て外殻を形成することによって得られた芯物質および外
殼からなるものであって、油性相として、シリルイソシ
アネート化合物およびロジンエステルを含有させたもの
を用いたことを特徴とする。本発明の上記電子写真用ト
ナー組成物は、少なくとも結着樹脂、着色剤、シリルイ
ソシアネート化合物およびロジンエステルを含有する油
性相を水性相中に油性液滴として分散させ、油性相およ
び/または水性相に添加されている1種またはそれ以上
の外殻形成用単量体を該油性液滴内部および/または界
面で反応させて外殻を形成することによって製造され
る。
カプセルトナーは、結着樹脂中に着色剤を含有する芯物
質の周りにカプセル殻が形成された、いわゆるマイクロ
カプセルトナーであって、芯物質は、結着樹脂、着色剤
およびロジンエステルを含有する。定着成分である結着
樹脂としては、公知のものが使用されるが、有機溶剤に
可溶なものが好ましく使用できる。例えば、ポリエステ
ル、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリウレア、メラミン
樹脂等のアミノ樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸エステル、ポリ
メタクリル酸エステル、アクリル酸エステルまたはメタ
クリル酸エステルとアクリル酸またはメタクリル酸との
共重合体、スチレン系重合体、スチレン−ブタジエン共
重合体、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合
体、クマロン−インデン共重合体、ゴム類等をあげるこ
とができる。これらの結着樹脂の中でも、定着性および
発色性の点で、特にポリエステル樹脂が好ましい。
ては、染料または顔料が使用される。例えば、カーボン
ブラック、ベンガラ、紺青、酸化チタン等の無機顔料、
ファストイエロー、ジスアゾイエロー、ピラゾロンレッ
ド、キレートレッド、ブリリアントカーミン、パラブラ
ウン等のアゾ染料、銅フタロシアニン、無金属フタロシ
アニン等のフタロシアニン顔料、フラバントロンイエロ
ー、ジブロモアントロンオレンジ、ペリレンレッド、キ
ナクリドンレッド、ジオキサジンバイオレット等の縮合
多環系顔料があげられる。また、分散染料、油溶性染料
等を用いることもできる。さらに、磁性粉を着色剤とし
て使用してもよい。磁性粉としては、マグネタイト、フ
ェライト、鉄、コバルト、ニッケル等の金属単体および
これらの合金を用いることができる。
グリセリンエステル、ペンタエリスリトールエステル、
エチレングリコールエステル等が好ましく使用できる。
また、これらの水添ロジンエステルも好ましく使用でき
る。これらロジンエステルは2種以上併用してもよい。
ロジンエステルは、結着樹脂に対して0.1重量%ない
し30重量%の範囲で用いるのが好ましい。ロジンエス
テルの量が0.1重量%よりも少ない場合には、定着温
度低減効果が見られず、また、30重量%よりも多くな
ると、画像強度が低下してしまう。
する、芯物質を形成するための結着樹脂および着色剤を
含有する油性相には、カプセル殻形成用単量体として作
用するシリルイソシアネート化合物を含有させる。本発
明において使用するシリルイソシアネート化合物として
は、下記一般式(I)、(II)および(III )で示され
るシリルイソシアネート誘導体およびその縮合物があげ
られる。 Rm R′k R″n Si(NCO)4-m-k-n (I) (RO)m (R′O)k (R″O)n Si(NCO)4-m-k-n (II) Rp (R′O)q Si(NCO)r (III ) (ここで、R、R′およびR″は、それぞれアルキル
基、アリール基またはアルケニル基を示し、m、kおよ
びnは、それぞれ0乃至3の整数であって、m+k+n
≦3を満たし、p、qおよびrは、それぞれ1または2
の整数であって、p+q+r=4を満たす。)
ては、(CH3 )3 SiNCO、(C2 H5 )3 SiN
CO、(C3 H7 )3 SiNCO、(C4 H9 )3 Si
NCO、(CH3 )(C2 H5 )(C3 H7 )SiNC
O、(CH3 )(C2 H5 )2 SiNCO、(CH3 )
2 (C2 H5 )SiNCO、(CH3 )2 Si(NC
O)2 、(C2 H5 )2 Si(NCO)2 、(C
3 H7 )2 Si(NCO)2 、(C4 H9 )2 Si(N
CO)2 、CH3 Si(NCO)3 、C2 H5 Si(N
CO)3 、C3 H7 Si(NCO)3 、C4 H9 Si
(NCO)3 、CH2 =CHSi(NCO)3 、CH2
=C(CH3 )Si(NCO)3 、(CH3 O)3Si
NCO、(C2 H5 O)3 SiNCO、(C3 H7 O)
3 SiNCO、(C4 H9 O)3 SiNCO、(CH3
O)2 Si(NCO)2 、(C2 H5 O)2Si(NC
O)2 、(C3 H7 O)2 Si(NCO)2 、(C4 H
9 O)2 Si(NCO)2 、CH3 OSi(NC
O)3 、C2 H5 OSi(NCO)3 、C3H7 OSi
(NCO)3 、C4 H9 OSi(NCO)3 、Si(N
CO)4 、(CH3 )(CH3 O)2 SiNCO、(C
2 H5 )(C2 H5 O)2 SiNCO、(C3 H7 )
(C2 H5 O)2 SiNCO、(C4 H9 )(C3 H7
O)Si(NCO)2 、(CH3 )(CH3 O)Si
(NCO)2 、(C2 H5 )(C2H5 O)Si(NC
O)2 、(C3 H7 )(C2 H5 O)Si(NC
O)2 、(C4 H9 )(C2 H5 O)Si(NC
O)2 、(C6 H5 O)Si(NCO)3、(C
6 H5 )2 Si(NCO)2 等があげられる。これらの
シリルイソシアネート化合物は、単独で使用してもよい
が、2種以上を混合して使用することもできる。これの
シリルイソシアネート化合物は、芯物質の構成成分とな
る結着樹脂と着色剤の合計量1重量部に対して、0.0
001〜0.5重量部、より好ましくは0.01〜0.
10重量%の範囲で使用される。
ウレア樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア−ポリウレ
タンブロック共重合体、ポリ(ウレア−ウレタン)樹脂
が好ましい。本発明の電子写真用トナー組成物は、少な
くとも結着樹脂、着色剤、上記シリルイソシアネート化
合物およびロジンエステルを含有する油性相を、水性相
中に油性液滴として分散させ、1種またはそれ以上のカ
プセル殻形成用単量体、例えば、第1のカプセル殻形成
用単量体と第2のカプセル殻形成用単量体とを油性液滴
内部および/または界面で反応させてカプセル殻を形成
するマイクロカプセル形成法によって製造される。
と第2のカプセル殻形成用単量体とを油性液滴内部およ
び/または油性液滴外部に添加する。マイクロカプセル
化については、米国特許第3,726,504号明細書
および同第3,796,696号明細書等に記載されて
いる。例えば、ポリウレタンを樹脂外殼として形成させ
る場合には、第1のカプセル殻形成用単量体として、多
価イソシアネートを用い、第2のカプセル殻形成用単量
体として、例えばポリオールを用い、それらを水性相ま
たは芯物質を含有する油性相中に混合し、油性相を水中
に乳化分散させ、温度を上昇することにより、油滴界面
で高分子形成反応を起こさせればよい。また、第2のカ
プセルから形成用単量体として上記ポリオールの代わり
にポリアミンを使用する場合には、ポリウレアよりなる
外殻を有するマイクロカプセルが形成される。
のものを使用することができるが、具体的には、例え
ば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレン
ジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネー
ト、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−
1,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,
4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメトキシ−4,
4−ビフェニル−ジイソシアネート、3,3′−ジメチ
ルフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、キシ
リレン−1,4−ジイソシアネート、4,4′−ジフェ
ニルプロパンジイソシアネート、トリメチレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プロピレ
ン−1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジ
イソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシ
アネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネー
ト等のジイソシアネート、4,4′,4″−トリフェニ
ルメタントリイソシアネート、トルエン−2,4,6−
トリイソシアネートのごときトリイソシアネート、4,
4′−ジメチルジフェニルメタン−2,2′,5,5′
−テトライソシアネートのごときテトライソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロール
プロパンの付加物、2,4−トリレンジイソシアネート
とトリメチロールプロパンの付加物、キシリレンジイソ
シアネートとトリメチロールプロパンの付加物、トリレ
ンジイソシアネートとヘキサントリオールの付加物のご
ときイソシアネートプレポリマーがあげられる。
セル殻形成用単量体として添加されるが、その使用量
は、芯物質の構成成分となる結着樹脂と着色剤の合計量
1重量部に対して、0.005〜0.50重量部、より
好ましくは0.01〜0.30重量%の範囲である。
多価アルコール、ヒドロキシポリエステル、ヒドロキシ
ポリアルキレンエーテル等が使用でき、例えば、特開昭
60−49991号公報に記載された下記のポリオール
も用いることができる。具体的には、エチレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジ
オール、プロピレングリコール、2,3−ジヒドロキシ
ブタン、1,2−ジヒドロキシブタン、1,3−ジヒド
ロキシブタン、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、2,4−ペンタンジオール、2,5−ヘキサン
ジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジヒドロキシシ
クロヘキサン、ジエチレングリコール、1,2,6−ト
リヒドロキシヘキサン、2−フェニルプロピレングリコ
ール、1,1,1−トリメチロールプロパン、ヘキサン
トリオール、ペンタエリスリトール、ペンタエリスリト
ールエチレンオキサイド付加物、グリセリンエチレンオ
キサイド付加物、グリセリン、1,4−ジ(2−ヒドロ
キシエトキシ)ベンゼン、レゾルシノールジヒドロキシ
エチルエーテル等の芳香族多価アルコールとアルキレン
オキサイドとの縮合生成物、p−キシリレングリコー
ル、m−キシリレングリコール、α,α′−ジヒドロキ
シ−p−ジイソプロピルベンゼン、4,4′−ジヒドロ
キシ−ジフェニルメタン、2−(p,p′−ジヒドロキ
シジフェニルメチル)ベンジルアルコール、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイドの付加物、ビスフェノール
Aのプロピレンオキサイドの付加物などがあげられる。
ポリオールはイソシアネート基1モルに対して、水酸基
の割合が0.02〜2モルで使用するのが好ましい。
ン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p
−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、ピペ
ラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペ
ラジン、2−ヒドロキシトリメチレンジアミン、ジエチ
レントリアミン、トリエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、ジエチルアミノプロピルアミン、テトラ
エチレンペンタミン、エポキシ化合物のアミン付加物等
があげられる。これら第2のカプセル殼形成用単量体
は、油性相および水性相のいずれか一方または両方に含
有させればよい。
する水性相には、予め保護コロイドを含有させてもよ
い。保護コロイドとしては、水溶性高分子が使用でき、
公知のアニオン性高分子、ノニオン性高分子、両性高分
子の中から適宜選択することができるが、ポリビニルア
ルコール、ゼラチンおよびセルロース系水溶性高分子を
含ませるのが特に好ましい。
てもよい。界面活性剤としては、アニオン性またはノニ
オン性の界面活性剤の中から、上記保護コロイドと作用
して沈殿や凝集を起こさないものを適宜選択して使用す
ることができる。好ましい界面活性剤としては、アルキ
ルベンゼンスルホン酸ソーダ(例えば、ラウリル硫酸ナ
トリウム)、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム塩、
ポリアルキレングリコール(例えば、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル)等を挙げることができる。
さらに、水性相中には、必要に応じてシリルイソシアネ
ート化合物と反応するアルコールやアミン類を添加して
もよい。
ネート化合物、ロジンエステル等を用いて油性液滴を作
製するためには、それらの成分を有機溶媒に溶解もしく
は分散させて得られた油性相を、水性相に添加するが、
有機溶媒としては、例えば酢酸エチル、酢酸イソプロピ
ル、酢酸ブチルおよびメチレンクロライドなどを特に好
ましいものとしてあげることができる。
する水性相にはセルロース系水溶性高分子を含ませる。
セルロース系水溶性高分子としては、公知のセルロース
系水溶性高分子を使用することができる。例えば、ビス
コース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等
が挙げられる。これらの水溶性高分子は、水溶液とし
て、0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜5
重量%の濃度で使用できる。また、水性相には、前記し
た界面活性剤を含有させてもよい。
剤、多価イソシアネート化合物およびシリルイソシアネ
ート化合物等を用いて油性液滴を作製するためには、そ
れらの成分を有機溶媒に溶解もしくは分散させて得られ
た油性相を、水性相に添加するが、有機溶媒としては、
例えば酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチルおよ
びメチレンクロライドなどを特に好ましいものとしてあ
げることができる。
相に加え、機械力を用いて乳化した後、必要に応じて系
の温度を上昇させることにより油性液滴界面で界面重合
を起こし、粒子化することができる。また、同時あるい
は界面重合反応終了後、脱溶媒を行うことができる。カ
プセルトナーは、界面重合反応および脱溶媒を行った
後、粒子を水性相から分離、洗浄した後、乾燥すること
により得られる。
特に画像の解像度向上および保存性、取扱い性の点か
ら、例えば、特開昭60−214990号公報に記載さ
れている測定法による体積平均粒子サイズとして、20
μm以下であることが好ましく、特に1μm〜10μm
程度が望ましい。本発明のカプセルトナーには、所望に
より公知の帯電制御剤、定着助剤などの添加剤を含有さ
せてもよい。また、シリカ、チタニア、アルミナ等の流
動化剤やポリスチレン微粒子、ポリメチルメタクリレー
ト微粒子、ポリ弗化ビニリデン微粒子等のクリーニング
助剤もしくは転写助剤等の外添剤を使用することもでき
る。
用トナー組成物は、キャリアを用いない一成分系現像剤
として用いてもよく、また、キャリアを用いる二成分系
現像剤として用いてもよいが、二成分系現像剤として用
いるのが好ましい。キャリアを使用する場合には、公知
のキャリアであれば特に制限されるものではなく、鉄粉
系キャリア、フェライト系キャリア、表面コートフェラ
イトキャリア、磁性粉末分散型キャリア等が使用でき
る。
して使用するシリルイソシアネート化合物は、水性相中
の水と速やかに反応し、脱NH3 、脱CO2 を伴って水
性相、油性相界面にケイ素−酸素結合を形成する。本発
明の目的が達成されるための機構は必ずしも明確でない
が、次のような理由によるものと推定される。油性相に
上記シリルイソシアネート化合物を添加混合し、これを
例えば、機械力を用いて水性相中に分散させると、シリ
ルイソシアネート化合物は、油性相中の他の物質に比べ
て親水性が高いため、水−油界面に移行しやすく、かつ
速やかに水或いは他の物質と界面で反応する。それによ
り油性相は、水性相と遮断され、油性相中に含まれる着
色剤は良好な分散性を保ったまま存在する。このため、
着色剤を含まない粒子の発生は全くなく、かつ着色剤は
粒子中に均一に分散する。また、シリルイソシアネート
化合物が水または他の物質と速やかに反応するため、水
性相中の油滴の合一が防止され、機械力に応じた粒子径
で、粒子径がほぼ均一化され、シャープな粒度分布が得
られるものと推定される。この様にして得られた粒子
は、粒子径分布がシャープであり、着色剤の分散が均質
であり、さらにその粒子表面が均一なSi−O結合を有
する外殻を持つために、粒子個々の帯電量のバラツキの
少ない電子写真用トナーが得られるものと推定される。
エステルが含有されているから、定着温度が低下し、定
着消費電力を低減することができる。なお、ロジンエス
テルの添加により、一般にはトナー保管時或いはトナー
輸送時に凝集を発生し(熱ブロック)し、トナーが使用
できなくなるという問題が生じるが、本願発明の場合、
シリルイソシアネートを用いてカプセル外殻を形成する
から、熱ブロッキング防止効果が向上し、ロジンエステ
ルの添加によってもトナーの保存性が良好になる。さら
に、OHPに画像を作成したときに、光の透過性が良好
であり、またカラー画像における光沢性が良好なものと
なる。
℃、酸価2.7、水酸価34.4)2部および銅フタロ
シアニン顔料5部を酢酸エチル20部に添加し、サンド
ミルで分散液を調製した。この顔料分散液6部に酢酸エ
チル24部に添加し、上記線状ポリエステル樹脂30部
を溶解し、ロジンエステルとしてテスポール1008
(日立化成ポリマー社製)5部を溶解した後、キシリレ
ンジイソシアネート3モルとトリメチロールプロパン1
モルとの付加物3部およびメチルシリルトリイソシアネ
ート0.5部を溶解し、さらにシラン系カップリング
剤:C16H33Si(OCH3 )3 0.5部を溶解して油
状物質を調製した。次いで、カルボキシメチルセルロー
ス(重合度900)の2重量%水溶液120部に前記の
油状物質60部を添加し、2分間混合処理して体積平均
粒子サイズ7.1μmの水中油型エマルジョンを形成し
た。この水中油型エマルジョンに水300部を添加し、
50℃の恒温槽にて3時間攪拌しながら界面重合反応を
行うと同時に、酢酸エチルを蒸発させて脱溶媒した。得
られた界面重合粒子分散液を分離用遠心分離器で処理し
て水性層を除去し、その後、洗浄水を加えて撹拌しなが
らカプセルトナー粒子を得た。得られたカプセルトナー
粒子100部に対して、疎水性酸化チタン(T805、
日本アエロジル社製)2部を添加し、混合してカプセル
トナー組成物を得た。このカプセルトナー組成物を、複
写機(A−Color、富士ゼロックス社製)に入れ、
定着温度を測定したところ、110℃であった。さらに
このカプセルトナー組成物の45℃、80%RH、24
時間の保管テストにおいても、トナーの凝集は全く生じ
なかった。また、OHPに画像を形成したときに、光の
透過性が良好であった。また、光沢性、発色性の良好な
カラー画像が得られた。 実施例2 ロジンエステルとしてテスポール1070(日立化成ポ
リマー社製)を用い、またシリルテトライソシアネート
を用いた以外は、全て実施例1と同様に作製して、カプ
セルトナー組成物を得た。このトナー組成物を実施例1
と同様に評価したところ、定着温度は110℃であり、
またトナー保管テストにおいても、トナーの凝集は全く
生じなかった。また、OHPに画像を形成したときに、
光の透過性が良好であった。また、光沢性、発色性の良
好なカラー画像が得られた。
銅フタロシアニン顔料7部、実施例1と同様のロジンエ
ステル13部を溶融混練し粉砕して、平均粒子径7μm
の粒子を得た。この粒子100部に対して、疎水性酸化
チタン(T805、日本アエロジル社製)2部を添加
し、混合してトナー組成物を得た。このトナー組成物
を、実施例1と同様の複写機に入れ、定着温度を測定し
たところ、110℃であった。また実施例1と同じ保管
テストを行ったところ、トナーの凝集が発生し、トナー
として使用することができなかった。 比較例2 ロジンエステルを使用しない以外は、実施例1と同様に
トナーを作製し、評価した。定着温度は135℃であっ
た。実施例1と同じ保管テストを行ったところ、トナー
の凝集は見られなかった。OHPに画像を形成したとこ
ろ、画像の光の透過性が不十分であり、またカラー画像
を作成したときには、光沢性が不十分であった。
エステルを含有させ、また、油性相中にシリルイソシア
ネート化合物を含有させて得られたものであるから、定
着温度を下げ、定着消費電力を低減することができる。
さらに、シリルイソシアネート化合物を用いて外殻が形
成されているから、ロジンエステルが使用されているに
も関わらず、トナーの保管時あるいは輸送時において、
凝集(熱ブロッキング)を発生することがなくなる。さ
らに、OHPに画像を作成したときに、光の透過性が良
好であり、またカラー画像における光沢性が良好なもの
となる。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも結着樹脂および着色剤を含有
する油性相を水性相中に油性液滴として分散させ、油性
相および/または水性相に添加されている1種またはそ
れ以上の外殻形成用単量体を該油性液滴内部および/ま
たは界面で反応させて外殻を形成することによって得ら
れた芯物質および外殼からなる電子写真用トナー組成物
において、油性相として、シリルイソシアネート化合物
およびロジンエステルを含有させたものを用いたことを
特徴とする電子写真用トナー組成物。 - 【請求項2】 結着樹脂がポリエステル樹脂であること
を特徴とする請求項1記載の電子写真用トナー組成物。 - 【請求項3】 外殻が、ポリウレア樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリウレア−ポリウレタンブロック共重合体およ
びポリ(ウレアーウレタン)樹脂から選択された少なく
とも1種よりなることを特徴とする請求項1または請求
項2記載の電子写真用トナー組成物。 - 【請求項4】 少なくとも結着樹脂、着色剤、シリルイ
ソシアネート化合物およびロジンエステルを含有する油
性相を水性相中に油性液滴として分散させ、油性相およ
び/または水性相に添加されている1種またはそれ以上
の外殻形成用単量体を該油性液滴内部および/または界
面で反応させて外殻を形成することを特徴とする電子写
真用トナー組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5349399A JPH07199522A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 電子写真用トナー組成物 |
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1993
- 1993-12-28 JP JP5349399A patent/JPH07199522A/ja active Pending
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