JPH07199484A - デバイス製造方法 - Google Patents

デバイス製造方法

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JPH07199484A
JPH07199484A JP6296036A JP29603694A JPH07199484A JP H07199484 A JPH07199484 A JP H07199484A JP 6296036 A JP6296036 A JP 6296036A JP 29603694 A JP29603694 A JP 29603694A JP H07199484 A JPH07199484 A JP H07199484A
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polymer
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resist
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Elsa Reichmanis
レイチマニス エルサ
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AT&T Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はデバイス製造のためのリソグラフィ
ー方法を開示する。マレイミド含有ポリマーをレジスト
として使用した場合の、リソグラフィー工程中のレジス
トの縮みの問題を改善し、その結果レジスト中のイメー
ジ、ひいてはデバイスパターンに生じる歪みを低減させ
た。 【構成】 照射に感応する材料の領域を基板上に形成す
る。この照射感応材料にはマレイミドモノマーと少なく
とも二つのその他のモノマーの共重合製品であるポリマ
ー成分が含まれる。マレイミドモノマーが共重合してい
るモノマーの一つには不安定な酸基がぶら下がってお
り、この不安定な酸基がぶらさがっているモノマーはコ
ポリマーを形成するモノマーの50パーセント未満を占
める。この不安定な酸基はマレイミドモノマーにはぶら
下がっていない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリソグラフィー工程によ
るデバイスの製造に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路などのデバイスは様々な材料か
らなる複雑な構造を持つ。これらの材料は所望のデバイ
スを形成するために正確に配置されている。これらの材
料は様々な工程を用いて配置される。所望の配置をこの
ようなデバイスを製造する基板上に転写するにはしばし
ばリソグラフィー工程が用いられる。
【0003】しばしばレジストと呼ばれている中間材を
用いてリソグラフィー工程により所望の配置が前記の基
板へと転写される。この所望の配置を示すイメージはま
ずレジストをパターン的に照射することによってレジス
ト内に導入される。このパターンが、最終的に基板へと
転写されることになる配置を規定する。照射されたレジ
ストの部分に化学変化が起こることによって、レジスト
に前記のイメージが導入される。この化学変化はついで
レジストにおけるイメージ現像しパターンを形成するた
めに利用される。このパターンはついでレジストから基
板へと転写される。
【0004】リソグラフィー工程の有効性は、少なくと
もある程度このパターンを基板へと転写するのに用いら
れるレジストに依存する。ある種のレジストはリソグラ
フィー工程において特別に有利である。例えば、レジス
トの中にはこの照射によって引き起こされる化学反応
が、数多くのその他の化学反応を促進することにより、
化学増幅、すなわち照射の効果が増幅される、を行うも
のもある。
【0005】化学増幅レジストの中にはポリマーを含む
ものがあり、このポリマーのアルカリ性水溶液中の溶解
度は保護側基によって減少する。これらの保護基は照射
を受けることにより製造される触媒によってポリマーか
ら除去される。照射領域中のレジスト材はその結果アル
カリ水溶液の溶解度に変化を生じるが、非露光領域のも
のでは変化が生じない。露光領域と非露光領域のレジス
トにおけるアルカリ水溶液中での溶解度の差が前記のパ
ターンをレジスト中に形成する際に利用される。
【0006】化学増幅レジストの例はItoらの米国特許
第4、939、070号に開示されている。これらのレ
ジストにはヒドロキシスチレンポリマーが含まれている
が、これらはt-ブトキシカルボニル(tBOC)基など
の反復側基を持つ。これらの側基は結合にあたりスチレ
ンポリマー主鎖にぶらさがっているヒドロキシル基の水
素を置換し、ヒドロキシスチレンのアルカリ水溶液中で
の溶解度を減少させる。これらの反応基はレジストに照
射する事によって生成される酸の存在下で前記のポリマ
ーから切断される。これらの反応基がこれらのポリマー
から切断されるとこれらは水素原子によって置換され、
その結果、このポリマーのアルカリ水溶液中での溶解度
は比較的不溶性から比較的可溶性へと変化する。
【0007】リソグラフィー工程の目的はパターンをレ
ジストからデバイスへとできる限り正確に転写すること
である。レジストが、それ自身に生じるゆがみによって
イメージおよびその結果デバイスパターンをゆがめてし
まうことは望ましくない。
【0008】このようなレジストのゆがみ、およびその
結果としてのレジスト中のイメージのゆがみはリソグラ
フィー工程中のレジストの膨張あるいは縮みによって引
き起こされる。レジストは、かさばった保護基がポリマ
ーから相当数取り除かれると縮む。レジストはそのガラ
ス転移点、Tg、以上の温度にさらされると膨張し、リ
ソグラフィー工程中に流動を生じる。
【発明が解決しようとする課題】
【0009】マレイミド含有ポリマーがリソグラフィー
工程において化学増幅レジストとして使用されてきた。
マレイミド含有レジストの例はブランスヴォルドらの米
国特許第4、931、379号ならびに第4、939、
070号およびウーらの米国特許第4、968、581
号に開示されている。マレイミド含有レジスト組成のも
う一つの例はアーンらの「N−(tert−ブチルオキ
シカルボニル)マレイミドの合成と重合ならびにポリマ
ー側鎖t−BOC基の簡単な脱保護」ポリマー、33
(22)4851-4856ページ(1992年)に記
載されている。これらのレジストは高温にさらされたと
きに望ましい流動耐性を示すのであるが、脱保護とそれ
に続くリソグラフィー工程の際に縮みすぎる。
【課題を解決しようとする手段】
【0010】本発明はマレイミドを含有するポリマーを
含むレジスト材を使用する、デバイス製造用のリソグラ
フィー工程のためのものである。このマレイミド含有ポ
リマーはリソグラフィー工程において特に有利である諸
性質を持つ。
【0011】本発明のマレイミド含有ポリマーはマレイ
ミドモノマーと他のモノマーとの重合生成物である。こ
の重合生成物は、3つ以上のモノマーの重合生成物であ
る可能性もあるが、ここではコポリマーと呼ぶことにす
る。コポリマーは反復単位を連ねたものである。実質的
にすべての反復単位は、順に二単位のモノマーを含む。
マレイミドモノマーは、マレイミドもしくは低級アルキ
ル置換マレイミドであることが好ましい。「低級アルキ
ル」とはまっすぐなあるいは枝分かれした配置において
炭素原子が2個まで含まれているという意味である。低
級アルキル置換マレイミドの1つの例はN-メチルマレ
イミドである。低級アルキル置換マレイミドのその他の
例にはエチルマレイミドがある。このマレイミドモノマ
ーは一つのマレイミドモノマー、すなわちマレイミドモ
ノマーの100パーセントがマレイミド、N-メチルマ
レイミド等である場合と、マレイミドモノマーの混合
物、すなわちマレイミドとN-メチルマレイミドの組み
合わせであるなどの場合がある。このコポリマーの約4
0モルパーセントから約60モルパーセントがマレイミ
ドモノマーであり、各反復ユニット中におよそ一つのマ
レイミドモノマーがあると有利である。コポリマーの残
りの60から40モルパーセントが他のモノマーであ
り、実質的にすべての反復単位中にこれらの他のモノマ
ーのうちの1つが含まれる。従ってこのコポリマーは大
まかに言うと、各マレイミドモノマーの間に少なくとも
一つの他のモノマーが入っているような、互い違いの構
造を持っているのである。
【0012】少なくともこの他のモノマーの一部には不
安定な酸基がぶらさがっている。これらのぶらさがって
いる不安定な酸の側基はモノマー、およびこれらモノマ
ーとマレイミドモノマーとのコポリマーのアルカリ水溶
液中溶解度を減少させる。一度これらの不安定な酸基が
前記のポリマーから切断されると、このポリマーのアル
カリ水溶液中の溶解度が向上する。このアルカリ水溶液
中での溶解度の差が、パターン化した露光を経てレジス
ト内に転写されるイメージからレジスト中にパターンを
形成するのに利用される。
【0013】不安定酸基の例には、t−ブチル、t−ブ
トキシカルボニル(以後t−BOCとする)、t−アミ
ロキシカルボニルならびに2メチル−3−トリメチルシ
リル−2−プロパニルオキシカルボニル基がある。酸の
存在下でこれらの基はカルボニウムイオンを生成し、こ
れは十分安定であり、有効なアルファー水素の脱利が生
じる。
【0014】通常コポリマーは反復単位の半分未満にこ
れらの不安定なぶらさがり酸基を持つモノマーが含まれ
るように配合される。ポリマーはさらにもう一つのモノ
マーすなわちアセトキシスチレンあるいはトリメチルシ
リルスチレンモノマーとの共重合によってこのように配
合される。このコポリマーには*モルパーセントの前記
の他のモノマーが含まれるが、それにより前記の不安定
な酸の側基を持つモノマーは確実にコポリマ−の反復ユ
ニットの半分未満を占めることになる。従ってポリマー
構造は反復単位が交互に連なったものとなる。本質的に
すべての反復単位にはマレイミドモノマーがその他のモ
ノマーと組み合わされて含まれている。本質的にすべて
の反復単位にある、前記の他のモノマーには不安定な酸
基がぶらさがっているか、あるいは不安定な酸基が存在
していない。反復単位の50パーセント未満が不安定な
酸基がぶらさがっているモノマーであると、有利であ
る。
【0015】マレイミド含有ポリマーは多くの望ましい
熱的諸性質を持つ。酸が存在しないとき、前記の不安定
な酸の側基は通常マレイミド含有ポリマーから180℃
未満の温度では感知されるほどの量は切断されない。マ
レイミド含有ポリマー自身は400℃未満の温度で熱的
に分解を開始せず、ガラス転移点、Tgは200℃より
高い。熱分解温度とガラス転移点の両者とも、この不安
定な酸基がポリマーから相当量切断される温度よりも高
温である。従って、180℃より高温では、この不安定
な酸基はもはや感知されるほどの量でポリマーにぶらさ
がっていることはできない。これらの熱的諸性質によっ
てリソグラフィー工程中のレジストのゆがみ量が減少す
る。正しく加工することにより、このレジスト組成物は
リソグラフィー工程中のイメージングならびに露光後の
焼成工程中でのその重量損失が20パーセント未満にな
る。
【0016】
【実施例】本発明のプロセスはデバイス製造のためのリ
ソグラフィー工程である。このプロセスには少なくとも
一つのリソグラフィー工程が含まれる。リソグラフィー
工程を含むデバイス製造工程はニューヨークのマグロー
ヒル社から出版されている(1983年)S.M.ツェ
による論文「VLSIテクノロジー」やL.F.トンプ
ソンらの「マイクロリソグラフィー入門」、アメリカン
・ケミカル・ソサエティ−・シンポジウム・シリーズ2
19、87−161ページ(1983年)などに記載さ
れている。リソグラフィー工程には通常、露光およびパ
ターニング可能材料、すなわちレジストが用いられる。
【0017】本発明の工程に使用されるレジスト組成に
はマレイミド含有モノマーと他のモノマーの共重合生成
物であるポリマーが含まれる。このレジスト組成物はす
ばらしい熱特性を持ち、リソグラフィー工程中の縮みが
少ない。
【0018】このレジスト組成物はリソグラフィー工程
中フィーチャーを基板へと転写する媒体として働く。イ
メージがこのレジストに導入され、このイメージが現像
されてパターンを形成する。このパターンはついで基板
へと転写される。
【0019】本発明の工程に使用されるレジスト組成物
には3つ以上のモノマーの重合生成物が含まれる。この
重合生成物をここではコポリマーと呼ぶ。このコポリマ
ーはマレイミド含有モノマーと他のモノマーのフィード
組成物を重合することによって形成される。このフィー
ドに含まれるマレイミド含有モノマーは好ましくはマレ
イミド、N-メチルマレイミドなどの低級アルキル置換
マレイミド、あるいはこの二つを組み合わせたものであ
る。このポリマーを形成するために重合されるモノマー
の約40モルパーセントから約60モルパーセントがマ
レイミド含有モノマーである。このポリマーを形成する
ために共重合されるモノマーの約45モルパーセントか
ら約55モルパーセントがマレイミド含有モノマーであ
ると有利である。
【0020】このマレイミド含有モノマーは好ましくは
スチレン含有モノマーと共重合される。フィード組成に
おいては、約40から約60モルパーセントがスチレン
含有モノマーである。このフィード組成が約45モルパ
ーセントから約55モルパーセントがスチレン含有モノ
マーであると有利である。このフィード組成におけるこ
れらのスチレン含有モノマーの一部のみ(約30モルパ
ーセントから約50モルパーセント)が不安定なぶらさ
がり酸基を持つ。マレイミド含有モノマーとスチレン含
有モノマーは共重合して交互の構造を持つポリマーを形
成する。つまり、マレイミドモノマーはスチレン含有モ
ノマーと結びつき、それがもう一つのマレイミドモノマ
ーと結びついている。
【0021】不安定な酸の側基は、それが側基としてつ
いているコポリマーのアルカリ水溶液における溶解性を
操作するために使用される。例えば、この不安定な酸の
側基は、ポリマーに側基としてついているより極性の高
い基を置換するばあい、このコポリマーのアルカリ水溶
液中の溶解性を減少させる。特定の例を挙げると、ヒド
ロキシスチレンポリマーにあるヒドロキシル基の水素
が、t−ブトキシカルボニル(tBOC)基などの不安
定な酸の側基によって置換されたとする。このヒドロキ
シスチレンモノマーのヒドロキシル官能基が極性基であ
るため、ヒドロキシスチレンは比較的アルカリ水溶液中
で溶解性がある。tBOC基はこのヒドロキシル官能基
よりもはるかに極性が低い。従って、ヒドロキシル官能
基における水素の代わりにtBOC 側基を持つヒドロ
キシスチレンを含有するコポリマーはこのようなtBO
C側基を持たないヒドロキシスチレン含有コポリマーに
比較し、アルカリ水溶液中での溶解度が低くなる。ヒド
ロキシの官能性はこのようにtBOC側基によって「保
護」される。これらのtBOC 基を除去するとこのヒ
ドロキシ官能性が「脱保護」される。
【0022】これらの不安定な酸基がポリマーから切断
されると、ポリマーはアルカリ水溶液により溶けやすく
なる。このアルカリ水溶液中での溶解度の差が、パター
ン化露光を通じてレジストへ転写されるイメージからレ
ジストにパターンを形成するのに利用される。
【0023】適当な不安定な酸基の例としてt−ブチ
ル、tBOC、t−アミロキシカルボニル、および2−
メチル−3−トリメチルシリル−2−プロパニルオキシ
カルボニル基などがある。これらの置換基は酸の存在下
で、有効なアルファー水素の脱利が行われるに十分な安
定性を持つカルボニウムイオンを生じるように選ばれて
いる。これらの置換基はフーリハンらの米国特許第4、
996、136号に記載されており、その内容はここに
参照として含められている。
【0024】前記のフィード組成物中のスチレン含有モ
ノマーの残りの部分(前記のスチレン含有モノマーの約
70モルパーセントから約50モルパーセント)には不
安定な酸の側基が含まれない。好ましくは全コポリマー
フィード組成では、前記の不安定なぶらさがり酸基を持
たない、スチレン含有モノマーが約25から約35モル
パーセントを占める。このようなモノマーの例として
は、スチレン、アセトキシスチレン、およびヒドロキシ
スチレンがある。このようなモノマーとして好ましいの
はm-ヒドロキシスチレンである。
【0025】その結果生じるマレイミド含有ポリマーは
約40モルパーセントから約60モルパーセントのマレ
イミドモノマー、ならびに約40モルパーセントから約
60モルパーセントのスチレン含有モノマーのコポリマ
ーである。このスチレン含有モノマーのうち、約30モ
ルパーセントから約50モルパーセント未満が不安定な
ぶらさがり酸基を持ち、約50モルパーセントから約7
0モルパーセントがこのような不安定なぶらさがり酸基
を持たない。
【0026】コポリマーはその望ましい組成を反映する
相対量のモノマーを含有するフィード組成物を調製する
ことによって製造する。従って、もしコポリマーの組成
が0.25ヒドロキシスチレン−0.25 t−ブトキ
シカルボニルオキシスチレン−0.5−N−メチルマレ
イミドであるようにしたいなら、このフィード組成は2
5モルパーセントの保護ヒドロキシスチレン、25モル
パーセントのtBOCオキシスチレンおよび50モルパ
ーセントのN−メチルマレイミドを持つものとなる。保
護ヒドロキシスチレンとは、ヒドロキシスチレンのm−
トリメチルシリルエーテルなどのような、重合を受けや
すい形のヒドロキシスチレンである。当該分野に経験の
ある人なら、所望の共重合を行うために前記のフィード
組成物へ導入することができる保護スチレンには数多く
の種類があることに気づかれるだろう。これらのモノマ
ーはシクロヘキサノンなどの適当な溶媒中で配合され、
当該分野で公知の技法によって重合される。
【0027】レジストの一つの領域にあるポリマーと他
の領域のポリマーとの間のアルカリ水溶液中での溶解度
の差の度合いは、これら二つの領域にあるポリマーにぶ
ら下がっている不安定な酸の側基の相対数に関連してい
る。このレジストがある温度以上の熱にさらされると両
方の領域で不安定な酸の側基が切断される。この不安定
な酸の側基がレジストの非露光領域と露光領域の両方か
ら均一に熱的に切断されることはこの二つの領域間のコ
ントラストに貢献しない。
【0028】リソグラフィー工程においてこのレジスト
は照射される前に加熱される。本発明の工程において
は、これらの側基がポリマーから切断される温度(一般
に約180℃)より低い温度にこのレジストを加熱する
ことが好ましい。この熱的脱保護に対する敷居温度はそ
の他の多くの従来用いられているレジストよりも高く、
またこれにより加工条件の選択がより寛大におこなえ
る。
【0029】マレイミド含有ポリマーはこの他にもレジ
スト材に使用する上で好ましい特性を持っている。この
ポリマーは400℃未満の温度で熱分解が開始せず、ま
たこのポリマーのガラス転移点、Tg、は200℃を越
えている。もちろんこのポリマーは、これらの温度のい
ずれかに達する前に実質的には完全に脱保護されてしま
うであろう。これらの熱特性によりこのポリマーはリソ
グラフィー工程中、特に露光ステップに続く焼成ステッ
プの間、ならびにその後のパターン転送ステップ中にお
いて、ひずみに対し高い抵抗性を持つ。
【0030】このポリマーにぶらさがっている不安定な
酸基の数は制限されている。これらの基がこのコポリマ
ーの30モルパーセント以下のモノマーについていると
有利である。すでに述べたように、この不安定な酸の側
基をポリマーから切断することによって、このポリマー
のアルカリ水溶液での溶解度が変化する。このアルカリ
水溶液での溶解度の変化はついでパターンをレジスト中
に形成するのに用いられる。
【0031】しかし、不安定な酸の側基がこのポリマー
から切断されると、ポリマーは焼成ステップ中脱保護に
基づいて縮む。従って、これらの不安定な酸の側基を切
断されることによるポリマーのアルカリ水溶液中の溶解
度の変化におよぼされる望ましい効果とこのような基を
あまり多く分割したためにポリマーの縮みに及ぼされる
望ましくない影響とのバランスをとることが求められ
る。
【0032】このバランスを達成するための一つの方法
はまず第一にこのポリマーについている不安定な酸の側
基の量を制限することである。本発明のコポリマーが持
つこのような不安定な酸の側基の数は他より少ない、と
いうのもこの不安定な酸の側基はポリマーを構成するた
めに共重合されるいくつかのモノマーのうちの一つにし
かついていないからである。この不安定な酸の側基がつ
いているモノマーはポリマーフィード組成の約30モル
パーセント以下であり、したがってこのポリマーを作り
上げているモノマーの約30モルパーセント未満がそこ
にこの不安定な酸の側基を持っているのである。
【0033】マレイミド含有コポリマーは他の材料と配
合されてこのレジストを形成する。好ましくはこのマレ
イミド含有ポリマーは光酸発生剤と配合されてレジスト
を形成する。この光酸発生剤はある形のエネルギーにさ
らされると酸を発生する。このようにして発生された酸
はマレイミド含有レジストポリマーから不安定な酸基を
切断し、これらの基が切断されていないポリマーのアル
カリ水溶液溶解度に比較して、このポリマーのアルカリ
水溶液での溶解度を高める。適した光酸発生剤の例とし
ては、フーリハンらの米国特許代4、996、136号
ならびに第5、200、544号に開示されているビス
(2−ニトロ−6−トリフルオロメチルベンジル)−1
−3−ベンゼンジスルフォネートやその他の光酸発生剤
があるが、これらの特許における教示はここに参考とし
て含められている。
【0034】レジストは既知の技法によって基板上に塗
布され、ついでパターン状に照射される。この照射の波
長は好ましくは約220nmから約300nmである。
照射線量は、約248nmの波長での照射における露光
の場合、好ましくは約4mJ/cm2から約80mJ/
cm2である。パターン化されたレジストにはついで1
10℃から約170℃の温度での露光後焼成ステップを
行う。この焼成ステップが約140℃から約165℃で
行われると有利である。レジストに含まれるコポリマー
の組成はレジストが照射され焼成された後のレジスト重
量が、基板に塗布されたレジストの少なくとも約80パ
ーセントとなるようなものである。レジストに含まれる
コポリマーの組成が、レジストが照射され焼成された後
のレジスト重量が、基板に塗布されたレジストの少なく
とも約85パーセントであるようなものであると有利で
ある。
【0035】実施例1:マレイミド含有コポリマーの調
製 マレイミドおよびN−メチルマレイミドモノマーを、ウ
ィスコンシン州ミルウォーキーのAldrich Ch
emical Co.から入手した。Tert−ブトキ
シカルボニルオキシスチレンおよびアセトキシスチレン
をテキサス州のコルパス クリスチのHoechst−
Celanese、Inc.から入手した。モノマーは
シクロヘキサノン溶液の形で配合した。このシクロヘキ
サノンは前記のAldrich Chemical C
o.から入手した。
【0036】前記のモノマーは溶媒に約2.5モル/リ
ットルの濃度で溶解して配合した。スチレンタイプのモ
ノマーのマレイミドモノマーに対する比は約1対1であ
った。重合は何例か行い、アセトキシスチレンのt-ブ
トキシカルボニルオキシスチレンに対する比を重合ごと
に変えた。マレイミドモノマーのN-メチルマレイミド
モノマーに対する比もまた重合ごとに変えた。
【0037】ポリマーを3種の異なるモノマー混合物か
ら製造した。一つの混合物においてフィード組成は25
モルパーセントのアセトキシスチレン、25モルパーセ
ントのt-ブトキシカルボニルオキシスチレンおよび5
0パーセントのN−メチルマレイミドを含むものであっ
た(0.25アセトキシスチレン−0.25t−ブトキ
シカルボニルオキシスチレン−0.5N−メチルマレイ
ミド)。この組成物を今後「0.25アセトキシスチレ
ンターポリマー」と呼ぶ。そのほかの二つの混合物は
0.38アセトキシスチレン-0.12t-ブトキシカル
ボニルオキシスチレン-0.5N-メチルマレイミド(以
後「0.38アセトキシスチレンターポリマー」と呼
ぶ)ならびに0.25アセトキシスチレン-0.25t-
ブトキシカルボニルオキシスチレン-0.25N-メチル
マレイミド-0.25マレイミド(以後これを「テトラ
ポリマー」と呼ぶ)であった。
【0038】これらの三つの溶媒とモノマーの混合物そ
れぞれを別々の反応容器に入れた。モノマー混合物を入
れた各容器は2時間窒素でパージした。ついで溶液を6
0℃に加熱し、ドデシルチオール(0.25ml)を溶
液へ加えた。その後フリーラジカル開始剤、窒化アゾ-
ビス-イソブチルを溶液に加えた。
【0039】重合を2時間行い、それぞれの溶液にメタ
ノールを加え、溶液からポリマーを沈殿させた。得られ
たポリマー沈殿物をまずテトラヒドロフランに溶解し、
ついでメタノール中で沈殿させて、2回ずつ、再沈殿操
作を行った。精製ポリマーはその後真空炉中で室温で2
日間乾燥させた。
【0040】前記の0.25アセトキシスチレンターポ
リマーとテトラポリマーのフィード組成に基づく実際の
組成を13CNMRスペクトルを用いて調べた。このス
ペクトルはJEOL GX-500分光計で125MH
zの共鳴周波数で記録した。定量スペクトルを50℃で
核オーバーハウザー効果のないゲートカップリングで得
た。15秒のパルス遅延を用いた。ポリマーはd−クロ
ロホルム溶媒に溶解した。
【0041】NMRスペクトルによると、このターポリ
マーは0.24アセトキシスチレン−0.25t−ブト
キシカルボニルオキシスチレン−0.5N−メチルマレ
イミドであった。NMRスペクトルによると、テトラポ
リマーは0.27アセトキシスチレン−0.26t−ブ
トキシカルボニルオキシスチレン−0.36N−メチル
マレイミド−0.12マレイミドであった。このポリマ
ーは両者とも約50パーセントのスチレン含有モノマー
と50パーセントのマレイミドモノマーの組成を持って
いた。従って、このポリマー組成はポリマーとフィード
におけるマレイミドとスチレンの相対量に関してはフィ
ード組成に対応している。しかし、このNMRデータは
N−メチルマレイミドがマレイミドに対して優先的に重
合されることを示唆している。
【0042】0.38アセトキシスチレンターポリマー
の組成を熱重量分析(TGA)によって求めた。この分
析はPerkin−Elmer DSC7システムで行
われた。毎分10℃で測定を行った。この分析に基づ
き、またポリマーが50モルパーセントのN−メチルマ
レイミドを含むものと仮定すると、0.38アセトキシ
スチレンターポリマーの組成は0.38 アセトキシス
チレン−0.12t−ブトキシカルボニルオキシスチレ
ン−0.5N−メチルマレイミドであると決定された。
従ってこのポリマーを形成しているモノマーのモル比は
フィード中のモノマーのモル比に等しい。
【0043】実施例2:スチレン、t−ブトキシカルボ
ニルオキシスチレンおよびN−メチルマレイミドコポリ
マーの調製 フィード組成物にはシクロヘキサノン(125 ml)
と配合したスチレンのm−トリメチルシリルエーテル
(3.6ml)、tBOCオキシスチレン(4.8 m
l)およびN−メチルマレイミド(4.89 g)を含有
させた。シリルエーテル保護ヒドロキシスチレン含有ポ
リマーからのヒドロキシスチレン含有ポリマーの製造は
同時出願され、ここに参照として含められているチャン
ドロス−コメタニ−ナラマス−ライヒマニス−アーリッ
ヒ65−2−4−19−1に開示されている。得られた
混合物をアルゴンで1時間パージした。アルゴンのパー
ジが終了した後、n−ドデシルチオール(0.12 m
l)を混合物に加えた。この混合物をついで60℃に加
熱した。ついでフリーラジカル開始剤、窒化アゾービス
ーイソブチルを混合物に加えた。
【0044】混合物を2時間重合させた。ついで混合物
をメタノール(500 ml)および塩酸(HCl:
0.12 ml)と混合し、ポリマーを混合物から沈殿さ
せた。ポリマー沈殿物をついでテトラヒドロフランに溶
解させた後、メタノール中で沈殿させることによって再
沈殿(2回)した。
【0045】このポリマーのフィード組成に基づく実際
の組成を求めるために前述のような評価を行った。この
分析の結果は0.2ヒドロキシスチレン−0.3t−ブ
トキシカルボニルオキシスチレン−0.5N−メチルマ
レイミドであった。このポリマーを今後「0.2ヒドロ
キシスチレン」ターポリマーと呼ぶ。
【0046】実施例3:マレイミド含有モノマーとスチ
レン含有モノマーのコポリマーの調製 スチレンをウィスコンシン州ミルウォーキーのAldr
ich Co.から入手した。このモノマーを重合に先
立ちアルミナでスラリー化した。マレイミドとN−メチ
ルマレイミドを同じくAldrich Co.から入手
した。t−ブトキシカルボニルオキシスチレンをテキサ
ス州コープス、クリスチのHoechst−Celan
ese、Inc.から入手した。モノマーをAldri
ch Co.から入手したシクロヘキサノンに約2.5
モル/リットルの濃度で溶解し、混合した。スチレンモ
ノマーのt−ブトキシカルボニルオキシスチレンに対す
る比は約1対1であった。フィード組成におけるマレイ
ミドとN−メチルマレイミドの濃度は製造するポリマー
中のこれら二つのモノマーの所望量に応じて決定した。
一つの重合例においてフィード組成は25モルパーセン
トのスチレン、25モルパーセントのt−ブトキシカル
ボニルオキシスチレンおよび50モルパーセントのマレ
イミドからなるものであった。もう一つの重合例ではフ
ィード組成は25モルパーセントのスチレン、25モル
パーセントのt−ブトキシカルボニルオキシスチレン、
35モルパーセントのN−メチルマレイミドおよび15
モルパーセントのマレイミドからなるものであった。
【0047】上述の二つのフィード組成物を別々の反応
容器に入れた。重合は窒素雰囲気下で約60℃の温度で
行われた。ついでフリーラジカル開始剤の窒化アゾ-ビ
ス-イソブチルを溶液に加えた。ポリマーの分子量を減
少するためドデシルチオール(0.12 ml)を溶液
に加えた。
【0048】重合を3時間行った。その後溶液にはそれ
ぞれメタノールを加え、溶液からポリマーを沈殿させ
た。ポリマーはまずテトラヒドロフランに溶解し、メタ
ノール中で沈殿させることによって二回ずつ再沈殿させ
た。生成ポリマーは真空炉に入れ室温で一晩おいた。
【0049】これらのポリマーのフィード組成に基づく
実際の組成を求めるためにCNMRスペクトルを用いた
評価を行った。このスペクトルはJEOL GX−50
0分析計で125MHzの共鳴周波数で記録された。定
量スペクトルを50℃で核オーバーハウザー効果のない
ゲートカップリングで得た。15秒のパルス遅延が用い
られた。ポリマーはd−クロロホルム溶媒に溶解した。
【0050】実施例4:本発明の方法を用いたデバイス
の製造 実施例1、2および3で記載の方法により合成されたコ
ポリマーのそれぞれを2-メトキシメチルエーテルと混
合した。エーテル中のコポリマーの濃度は単位体積あた
り20重量パーセントであった。光酸発生剤としてビス
(2−ニトロ−6−トリフルオロメチルベンジル)−
1、3 ベンゼンジスルホネートを溶液にそれぞれ加え
た。光酸発生剤の添加量は実施例1および2のコポリマ
ーに対しては溶液中のコポリマーの量に対して約12重
量パーセントであった。実施例3のコポリマーに対して
は光酸発生剤の添加量は約10重量パーセントであっ
た。
【0051】各溶液は2000rpm(実施例3のポリ
マーに対しては400rpm)の速度で4インチのシリ
コン基板上にスピンコートした。基板上にこのように堆
積させたフィルムの厚みは1ミクロンであった。被覆基
板は約120℃で1分間露光前焼成を行い、フィルムか
ら溶媒を除去した。
【0052】被覆基板はついでKarl Suss I
nc.のモデルMA56Aコンタクトアライナーを用い
て照射した。このアライナーは248nmの波長で作動
するLambda Physikエキシマレーザーには
め込まれた。照射線量は約2mJ/cm2/secであ
り、被覆基板を照射する時間の長さは約2秒から約40
秒間の間で変えた。
【0053】被覆基板をついで露光後焼成した。ターポ
リマーは165℃の温度で40秒間焼成した。マレイミ
ドとN-メチルマレイミドを含有するテトラポリマーは
155℃で40秒間焼成した。実施例2と3のコポリマ
ーは150℃で40秒間焼成した。
【0054】露光フィルム中のそれぞれのイメージをつ
いで現像した。0.25アセトキシスチレンターポリマ
ーおよび実施例2と3のコポリマーのフィルムが堆積し
ている基板を、水酸化テトラメチルアンモニウム(TM
AH)(9.7体積パーセント:25重量パーセン
ト)、水(71.6体積パーセント)の溶液に40秒間
浸漬した。イソプロパノール(18.7体積パーセン
ト)も実施例3のコポリマーおよび0.25アセトキシ
スチレンターポリマー含有溶液に加えた。テトラポリマ
ーのフィルムが堆積した基板はTMAH(5.2体積パ
ーセント)、水(77.7体積パーセント)およびイソ
プロパノール(17体積パーセント)の溶液に30秒間
浸漬した。0.38アセトキシスチレンターポリマーが
堆積した基板は現像液に浸漬したがフィルムは溶解しな
かった。
【0055】実施例5:熱脱保護によるポリマーの重量
損失 実施例1および2で合成したポリマーからt-ブトキシ
カルボニル基が除去されるときの重量損失をそれぞれ測
定した。この重量損失はPerkin−Elmer D
SC7システム上で熱重量分析(TGA)を用いて測定
した。これらの測定結果を下記に示す。 ポリマー 重量損失(%) 0.25 アセトキシターポリマー 15.3 0.38 アセトキシターポリマー 8.3 テトラポリマー 15.3 0.2 ヒドロキシスチレンターポリマー 17.9
【0056】実施例6:ポリマーの熱特性 実施例1、2および3に記載のように合成したポリマー
を実施例5に記載の熱重量分析にかけ、この合成ポリマ
ーから何度でt−ブトキシカルボニル基が切断し始める
かを測定した。各ポリマーのガラス転移点Tgもまた測定
した。ポリマーのTgはPerkin−Elmer D
SC7で毎分20℃のスキャン速度で測定した。次の結
果が得られた。 ポリマー 脱保護温度(℃) 分解温度(℃) ポリマーのTg 実施例1のポリマー 0.25アセトキシスチレン 194 442 220 ターポリマー 0.38アセトキシスチレン ターポリマー 196 413 テトラポリマー 184 420 240 実施例2のポリマー 0.5マレイミド 0.25tBOCスチレン 191 437 0.25 スチレン ターポリマー 実施例3のポリマー 0.25スチレン 0.5マレイミド 198 427 230 0.25tBOCスチレン ターポリマー 0.15 マレイミド 0.35N−メチルマレイミド 191 243 0.25tBOCスチレン テトラポリマー 不安定な酸基はガラス転移点および分解点でコポリマー
から基本的にすべて切断されたことに注意。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、これ
までそのすぐれた熱的諸性質により、リソグラフィー工
程において化学増幅レジストとして使用されてきたマレ
イミド含有ポリマーの持つ、リソグラフィー工程中の縮
みの問題を改善し、その結果レジストのゆがみ量が減少
した。正しく加工することにより、本発明のレジスト組
成物はリソグラフィー工程中のイメージングならびに露
光後の焼成工程中でのその重量損失が20パーセント未
満となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エルサ レイチマニス アメリカ合衆国、07090 ニュージャージ ー、ウェストフィールド、セント マーク ス アベニュー 550

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に照射に感応する材料の領域を形
    成するステップと、 前記の照射に感応する材料は少なくとも3つの異なるモ
    ノマーの重合体であり、 第一のモノマーは不安定な酸置換基を持ち、 第二のモノマーは不安定な酸置換基を持たないマレイミ
    ドモノマーであり、 第三のモノマーはマレイミドモノマーではなく、また不
    安定な酸置換基も持たないものであり、 前記の不安定な酸置換基を持つモノマーは前記の重合生
    成物の50モルパーセント未満を占めており、 前記のレジスト材料中にエネルギーに露光した、独立し
    た離散領域と、 エネルギーに露光していない、隣接し独立した離散領域
    とを作りだすために、前記の照射に感応する材料の少な
    くとも一部をエネルギーに露光するステップと、 前記の離散領域のそれぞれがあいまって、パターン像を
    規定しており、 前記の照射に感応する材料中のイメージからパターンを
    現像するステップと、を含むことを特徴とするデバイス
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記の照射に感応する材料を照射した
    後、この材料を持つ基板を約110℃から約170℃で
    焼成することをさらに含むことを特徴とする請求項1の
    方法。
  3. 【請求項3】 前記の照射に感応する材料の焼成後の重
    量が、前記の基板に形成された、照射感応材料の重量の
    少なくとも80パーセントであることを特徴とする請求
    項2の方法。
  4. 【請求項4】 前記のマレイミドモノマーがマレイミ
    ド、低級アルキル置換マレイミドならびにマレイミドと
    低級アルキル置換マレイミドの混合物からなる群から選
    択され、前記のポリマーの約50モルパーセントがマレ
    イミドモノマーであることを特徴とする請求項1の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記の不安定な酸置換基を持つモノマー
    がスチレン含有モノマーであることを特徴とする請求項
    4の方法。
  6. 【請求項6】 前記の不安定な酸置換基がターシャリー
    アルキル基、アルコキシカルボニル基、t−アミロキシ
    カルボニル基ならびに2−メチル−3−トリメチルシリ
    ル−2−プロパニルオキシカルボニル基からなる群から
    選択されることを特徴とする請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 前記の不安定な置換基がt−ブトキシカ
    ルボニル基であることを特徴とする請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 前記の不安定な酸の側基を持つスチレン
    含有モノマーがt−ブトキシカルボニルオキシスチレン
    であることをさらに特徴とする請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 前記のコポリマーの15モルパーセント
    を越え30モルパーセント未満がt−ブトキシカルボニ
    ルオキシスチレンであることをさらに特徴とする請求項
    8の方法。
  10. 【請求項10】 前記の照射に感応する材料を持つ基板
    を約110℃から約170℃の温度で焼成するステップ
    を事をさらに含み、焼成後のコポリマーの重量が焼成前
    のコポリマーの重量の少なくとも80パーセントである
    ことを特徴とする請求項6の方法。
  11. 【請求項11】 前記第三のモノマーがアセトキシスチ
    レンならびにm−トリメチルシリルオキシスチレンから
    なる群から選択されることをさらに特徴とする請求項9
    の方法。
  12. 【請求項12】 前記のポリマーの約20モルパーセン
    トから約45モルパーセントが前記の第三のモノマーで
    あることをさらに特徴とする請求項11の方法。
  13. 【請求項13】 前記のm−トリメチルシリルオキシス
    チレンの重合生成物がm−ヒドロキシスチレンを含有す
    るコポリマーであることをさらに特徴とする請求項11
    の方法。
  14. 【請求項14】 前記のマレイミドモノマーがN−メチ
    ルマレイミドであることをさらに特徴とする請求項13
    の方法。
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