JPH07199121A - 光軸制御機能を有する光学機器 - Google Patents

光軸制御機能を有する光学機器

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JPH07199121A
JPH07199121A JP33724793A JP33724793A JPH07199121A JP H07199121 A JPH07199121 A JP H07199121A JP 33724793 A JP33724793 A JP 33724793A JP 33724793 A JP33724793 A JP 33724793A JP H07199121 A JPH07199121 A JP H07199121A
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optical
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亨 大原
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昭広 藤原
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靖宏 為国
Takeshi Morofuji
剛 諸藤
Hidekage Satou
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で構成部品数も少なく、したがって安価
な像振れ補正機能をもつ光学機器を提供する。 【構成】 第1の光軸を有する第1の光学系と、前記第
1の光軸とは異なる第2の光軸を有する第2の光学系
と、前記第1の光学系の光軸を変化させる第1の光軸変
化手段と、前記第2の光学系の光軸を変化させる第2の
光軸変化手段と、これらの第1,第2の光軸変化手段に
対して光軸変化の信号を出力する制御信号発生手段と、
この制御信号発生手段の出力に基づき、前記第1の光軸
変化手段によって実行される第1の光軸変化量及び第2
の光軸変化手段によって実行される第2の光軸変化量が
略等しくなるように第1の光軸変化手段と第2の光軸変
化手段を駆動制御する制御手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、代表的には二つの光学
系、光軸をもつ双眼鏡やステレオカメラ等の光学機器に
おける光軸制御機能を有する光学機器装置に関するもの
であり、像振れ補正装置や視線交差調整装置に有効に適
用される。
【0002】
【従来技術】従来から、双眼鏡等の光学機器における手
振れの影響を軽減させるために、手振れ補正装置が提供
されており、例えば、揺れ検知系に慣性力を用い、カル
ダン軸と呼ばれる特殊な支持機構によって振れ補正系で
ある光学レンズと結合することで受動的に振れを減衰さ
せる方法(特開平2−196210号)や、揺れ検知系
に高速回転するフリージャイロを用い、このフリージャ
イロと揺れ補正系である左右二つのプリズムとを一体結
合させて、外ジンバル框を介して揺れの安定を行なう方
法(特開昭50−5058号)等の方法が知られてい
る。
【0003】また、これまでの立体撮像装置は、2つの
カメラを間隔を置いた各々の場所に並べ、目標とする被
写体に対して撮影することにより視線を交差させてい
た。
【0004】更に、2つのカメラを一体化した立体撮像
装置については、左右の光学系が平行に配されており、
左右の視線を被写体距離によって自由に交差させること
ができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法による振れ補正装置は、機構が複雑で大掛かり
な機構部品を必要としているため、その振れ補正装置自
体の小型化が困難であるためこれを搭載する光学機器も
大型化してしまい、また構成部品も多いために安価な製
品の提供が困難という問題があった。
【0006】本発明者は、従来の双眼鏡等の光学機器に
おける上述した問題を解消して、小型で構成部品数も少
ない等によって安価像振れ補正を行なうことができる光
軸制御機能をもつ光学機器を開発するために種々研究を
進めた。
【0007】そして、既にビデオカメラ等のカメラにお
いて実用化されている可変頂角プリズム(以下「VA
P」と略記する)を、本発明の対象である双眼鏡等の光
学機器に搭載可能とすることができれば、上述従来方式
の像振れ補正装置に比べて、小型でかつ高性能な装置を
提供することを目的として、種々検討を重ね本発明を完
成するに至った。
【0008】また、立体撮像装置における視線交差調整
については、被写体距離の移動に伴い2台のカメラを並
べ直すなど、大掛かりな作業を伴う問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成した本発
明の特徴の一つは、第1の光軸を有する第1の光学系
と、前記第1の光軸とは異なる第2の光軸を有する第2
の光学系と、前記第1の光学系の光軸を変化させる第1
の光軸変化手段と、前記第2の光学系の光軸を変化させ
る第2の光軸変化手段と、これらの第1,第2の光軸変
化手段に対して光軸変化の信号を出力する制御信号発生
手段と、この制御信号発生手段の出力に基づき、前記第
1の光軸変化手段によって実行される第1の光軸変化量
及び第2の光軸変化手段によって実行される第2の光軸
変化量が略等しくなるように第1の光軸変化手段と第2
の光軸変化手段を駆動制御する制御手段を設けたという
構成をなすところにある。
【0010】上記構成において、光学機器にはその全体
の揺れを検出する揺れ検出手段をもうけることができ
る。
【0011】上記第1の光軸変化手段及び第2の光軸変
化手段は、いずれも揺れ補正装置、特に可変頂角プリズ
ムが好ましく採用される。
【0012】また本発明は、上記第1の光軸変化手段の
動きを検出する第1の光軸位置検出手段と、第2の光軸
変化手段の動きを検出する第2の光軸位置検出手段と、
前記第1の光軸位置検出手段の出力及び前記第2の光軸
位置検出手段の出力との差異を検出する差異検出手段を
有し、第1の光軸変化手段と第2の光軸変化手段を駆動
制御する制御手段は、前記差異検知手段による検出量が
減少するように駆動制御するように構成することができ
る。
【0013】また、第1の光軸位置検出手段によって検
知される第1の光軸変化量の最大時(変化の限界量に達
した時)あるいは第2の光軸位置検出手段によって検知
される第2の光軸変化量の最大時に、光軸変化量の大き
い側の光軸変化手段の駆動制御を制限して、他方の光軸
変化手段の動きに合致させるように駆動制御を行うこと
ができ、このような制限される限界値は、例えば制限値
を予め記憶した記憶手段から読み出して制御するように
することができる。
【0014】上記の第1の光軸変化手段,第2の光軸変
化手段の駆動手段としては、例えばボイスコイル等の磁
気コイル型アクチュエータ、あるいはステッピングモー
タ等のパルス型アクチュエータを好ましく用いることが
できる。
【0015】また制御を容易化するために、例えば第1
の光学系の光軸変化量と駆動制御の相関関係を表わす第
1の相関表を記憶手段に記憶させておくことができる。
同様に第2の光学系の光軸変化量と駆動制御の相関関係
を表わす第2の相関表を記憶手段に記憶させておくこと
ができる。
【0016】更に、上記構成において制御信号発生手段
として被写体距離検知手段を、又、上記第1の光軸変化
手段及び第2の光軸変化手段に可変頂角プリズムを採用
した左右の視線交差調整装置を配することによって、操
作性が優れ輻輳角が被写体距離に応じて自在に変化でき
る立体撮像装置を提供できる。
【0017】
【実施例】以下に図面を参照しながら、防振双眼鏡に於
ける本発明の実施例を説明する。 実施例1 図1は本実施例の基本制御構成図である。
【0018】401aは双眼鏡全体の縦揺れを、401
bは双眼鏡全体の横揺れを検出するコリオリの原理を利
用した小型振動ジャイロである。
【0019】この小型振動ジャイロは角速度センサの一
種でもある。
【0020】402a,402bは、縦揺れ及び横揺れ
を検出する上記小型振動ジャイロ401a,401bの
出力信号の周波数成分のうち、0.5Hz〜20Hzの
手振れにより発生する周波数帯のみ通過させるバンドパ
スフィルタである。
【0021】403は光軸変化量を演算する手段となる
マイコンであり、フィルタ402a,402bを通して
得た揺れ検出信号を、マイコン403内部のA/D変換
器により取り入れ、積分演算して角速度信号を角変位信
号に変換する。変換された揺れ検出信号は周波数検知
し、その時の状態に応じて光軸変化量を算出する。算出
された光軸変化量はマイコン403内部のD/A変換器
を介して出力される。
【0022】404aは左目、404bは右目の光軸変
化手段となるVAP素子(可変頂角プリズム)であり、
その構成は図4に示される。すなわち、201は高屈折
液体、202a,202bは板ガラス、203a,20
3bは上記高屈折液体を内封するための蛇腹である。
【0023】そして、光軸変化は二枚の板ガラス202
a,202bのバランス(傾斜角度)を変化させること
によって実現できる。
【0024】図1に戻り、405aは左目VAP素子4
04aの垂直方向の動きを、405bは左目VAP素子
404aの水平方向の動きを、405cは右目VAP素
子404bの垂直方向の動きを、405dは右目VAP
素子404bの水平方向の動きを、それぞれ検出する位
置検出手段であり、本例ではこれらは赤外発光ダイオー
ドとPSDセンサで構成されている。
【0025】406aはVAP素子404aの垂直位置
検出信号405a及び演算手段であるマイコン403か
らの左目縦軸制御信号を比較する比較器、406bはV
AP素子404aの水平位置検出信号405b及び演算
手段であるマイコン403からの左目横軸制御信号を比
較する比較器、406cはVAP素子404bの垂直位
置検出信号405c及び演算手段であるマイコン403
からの右目縦軸制御信号を比較する比較器、406dは
VAP素子404bの水平位置検出信号405d及び演
算手段であるマイコン403からの右目横軸制御信号を
比較する比較器であり、それぞれオペアンプにより構成
される。
【0026】407aは比較器406aの、407bは
比較器406bの、407cは比較器406cの、40
7dは比較器406dの、それぞれの光軸変化制御信号
を受けて、左右それぞれのVAP素子404a,404
bを動かす駆動手段であり、各々が駆動回路とアクチュ
エータである電磁コイルから成り立っている。
【0027】次に図2のフローチャートを参照しなが
ら、一つの揺れ検出手段から二つの揺れ補正系であるV
AP素子を独立制御する様子を説明する。なお各ステッ
プを図中では「S」と略記する。
【0028】縦揺れ検出手段である振動ジャイロ401
a及び横揺れ検出手段である振動ジャイロ401bの揺
れ検出角速度信号は、フィルタ402a,402bをそ
れぞれ通過し、必要とする手振れ周波数のみをA/D変
換器に取り込む(ステップ501)。
【0029】A/D変換器によってデジタル化された揺
れ検出角速度信号は、積分演算(デジタル積分)し、縦
揺れ角変位信号δp、横揺れ角変位信号δyに変換され
る(ステップ502)。
【0030】揺れ検出角変位信号δp、δyに変換され
た各々の信号は、周波数判定された後変位定数kを乗じ
られ縦揺れ補正量εp、横揺れ補正量εyが演算される
(ステップ503)。
【0031】演算された縦揺れ補正量εpは、比較器4
06aと比較器406cにそれぞれ左目縦軸制御信号ε
pl、右目縦軸制御信号εprとして出力され、又演算
された横揺れ補正量εyは、比較器406bと比較器4
06dにそれぞれ左目横軸制御信号εyl、右目横軸制
御信号εyrとして出力される。この時、左目と右目の
光軸変化制御信号値は等しい(εpl=εpr、εyl
=εyr)(ステップ504)。
【0032】比較器406a,406b,406c,4
06dは、マイコン403から出力される光軸変化制御
信号εpl、εpr、εyl、εyrとVAP素子の各
位置検出手段405a,405b,405c,405d
からの出力信号γpl、γpr、γyl、γyrをそれ
ぞれ比較し、VAP素子の駆動手段である電磁コイルを
介して光軸変化手段であるVAP素子404a,404
bをそれぞれ駆動する。この時の駆動量Dは比較器40
6a,406b,406c,406dの出力に基づいた
左目VAP素子垂直駆動量Dpl、右目VAP素子垂直
駆動量Dpr、左目VAP素子水平駆動量Dyl、右目
VAP素子水平駆動流Dyrである(ステップ50
5)。
【0033】次に、左と右のVAP素子404a,40
4bが同じ変位量で光軸変化されているか位置検出信号
γpl、γpr、γyl、γyrをマイコンで読み込
み、判定(γpl=γpr?、γyl=γyr?)を行
う(ステップ506)。
【0034】左右の垂直位置信号γplとγpr、左右
の水平位置信号γylとγyrがそれぞれ等しければそ
のまま制御を続ける(ステップ507)。
【0035】左右の垂直位置信号γplとγpr、左右
の水平位置信号γylとγyrがそれぞれ等しくなけれ
ば(γpl≠γpr又は、γyl≠γyr)、演算揺れ
補正量εp、εyの片側(εplかεpr、εylかε
yr)を等しくなるまで大きくする。
【0036】左右の位置信号γp、γyが等しくならな
い場合があるのは、左右二つのVAP素子404a,4
04bの負荷特性のバラツキがある為である(ステップ
508→509→506→507)。
【0037】又、光軸変化制御量εpl、εpr、εy
l、εyrを、最大駆動量Dmaxまで大きくしても左
右の位置信号γp、γyが一致しない場合(γpl≠γ
pr又は、γyl≠γyr)は、一方に比べて位置信号
γp、γyの小さい方に合わせるように変位定数kを変
化させ、左右VAP素子404a,404bの動きを一
致させるようにする(ステップ510→506→50
7)。
【0038】尚、VAPの最大駆動時(=最大振れ角)
に検出される左右の振れ角差は一旦検出されるメモリに
記憶させ、最大駆動制御がなされる毎にメモリ値(=変
位定数k)を引き出しても良い。
【0039】この様に、左右二つの光軸変化手段である
VAP素子が用いられる場合揺れ補正を行う光軸制御は
左右VAP素子のバランス取りを優先して、制御が行わ
れる。
【0040】次に、光軸制御装置が双眼鏡に配置される
例を図3に示す。
【0041】601はフォーカスレンズを含む対物レン
ズ前群、602はVAP素子、603はプリズムから成
る対物レンズ後群、604は接眼レンズ群、605は光
軸制御装置を制御・駆動する為の二次電源(バッテリ
ー)、606は制御コントロール基板を示している。
【0042】実施例2 実施例1では逐次或いは、特定周期にて左右VAPの動
きを位置検出し、振れ角差が生じると次の揺れ補正動作
で均等になるよう左右VAP各々にドライブコントロー
ルを行っていた。
【0043】本実施例2では初期調整時等、予め左右V
APのそれぞれの駆動特性を記憶手段に記憶させ、この
記憶データをジャイロ等の揺れ検出手段から演算される
光軸変化制御値に加味し、左右のVAPの動きが等しく
なるよう制御する例を示す。実施例1に於いて説明した
図1の基本制御構成図に記憶手段を加えたものが図5で
あり、実施例2の基本制御構成図である。
【0044】408はEEPROM等の不揮発性メモリ
からなる記憶手段である。
【0045】VAP404a,404bの駆動特性のデ
ータ取り込みは、制御機器の初期調整時VAP404
a,404bに比較器入力408a,408b,408
c,408dから各々に特定駆動電位を数点与え、その
時の左右VAP404a,404bの光軸変化量を縦軸
補正角については垂直位置検出手段405a,405c
を通じて又、横軸補正角については水平位置検出手段4
06b,406dを通じてマイコン403に一旦入力さ
れる。
【0046】ここで得られる振れ角−駆動電位特性の一
例を図7に示す。
【0047】入力された特性データはバランス調整係数
βとして正規化され、デーブルデータとして記憶手段4
08にメモリされる。又、右目VAP404bの振れ角
変位量を基準として、左目VAP404aの特定電位に
おけるバランス調整係数βは次式で正規化される。
【0048】
【数1】
【0049】次に図6のフローチャートを参照しなが
ら、記憶手段408からバランス調整係数βを引き出
し、二つのVAP404a,404bを制御し、揺れ補
正を行う様子を説明する。以下、各ステップをSと略
す。
【0050】縦揺れ検出手段である振動ジャイロ401
a及び横揺れ検出手段である振動ジャイロ401bの揺
れ検出角速度信号は、フィルタ402a,402bをそ
れぞれ通過し、必要とする手振れ周波数のみをA/D変
換器に取り込む(S801)。
【0051】A/D変換器によってデジタル化された揺
れ検出角速度信号は、積分演算(デジタル積分)し、縦
揺れ角変位信号δp、横揺れ角変位信号δyに変換され
る(S802)。
【0052】揺れ検出角変位信号δp、δyに変換され
た各々の信号は、周波数判定された後位相補償定数tを
乗じられ縦揺れ補正量εp、横揺れ補正量εyが一旦演
算される(S803)。
【0053】そして、記憶手段408に記憶されたデー
タを読みだし、縦揺れ補正量εpに対応するバランス調
整係数βlp、横揺れ補正量εyに対応するバランス調
整係数βlyを引き出す。
【0054】引き出されたバランス調整係数βlp,β
lyは縦揺れ補正量εp、横揺れ補正量εyに各々乗じ
られ、右目VAP404bの光軸変化制御値はそのまま
に(εpr=εp、εyr=εy)、左目VAP404
aの光軸変化制御値は再設定され(εpl=εp*βl
p、εyl=εy*βly)、マイコン403から出力
される(S804→S805)。
【0055】比較器406a,406b,406c,4
06dは、マイコン403から出力される光軸変化制御
信号εpl、εpr、εyl、εyrとVAP素子の各
位置検出手段405a,405b,405c,405d
からの出力信号γpl、γpr、γyl、γyrをそれ
ぞれ比較出力値し、VAP素子の駆動手段である電磁コ
イルを介して光軸変化手段であるVAP素子404a,
404bをそれぞれ駆動する(S806)。
【0056】実施例3 実施例1〜2においては、光軸変化手段であるVAP4
04a,404bの駆動手段407a,407b,40
7c,407dとして電磁コイルが用いられていたが、
代わりにモーターを動力源とすることもでき、本例は駆
動手段にステッピングモーターを用いて光軸制御するも
のを示す。
【0057】図8は本発明の第3の実施例における基本
制御構成図、図9はマイコン内の動作を示す、フローチ
ャートである。
【0058】これらの図において、410aは左目VA
P404aの垂直方向に動かす、410cは右目VAP
404aの垂直方向に動かす、410bは左目VAP4
04aの水平方向に動かす、410dは右目VAP40
4aの水平方向に動かす夫々の駆動手段であり、各々が
ステッピングモーターと駆動回路から成り立っている。
【0059】411は揺れ補正量を演算する手段となる
マイコンであり、フィルタ402を通じて得られる揺れ
検出信号から揺れ補正量を演算し、駆動手段410を介
して、左右のVAP404を制御する。
【0060】411はEEPROM等の不揮発性メモリ
から成る記憶手段であり、左右のVAP404各々の基
準位置、即ちVAP404による光軸変化ゼロの位置を
記憶する。
【0061】次に、図9のフローチャートを参照しなが
ら、制御マイコン411がステッピングモーターを制御
し、揺れ補正を行う様子を説明する。
【0062】記憶手段411に記憶されたデータを各々
読みだし、各モーターを基準位置へ移動させる。
【0063】ここで読み出されるデータは、左目VAP
404aの垂直方向に動かすステッピングモーター基準
値npl、右目VAP404cの垂直方向に動かすステ
ッピングモーター基準値npr、左目VAP404bの
水平方向に動かすステッピングモーター基準値nyl、
右目VAP404dの水平方向に動かすステッピングモ
ーター基準値nyrである(S1101→S110
2)。
【0064】次に、揺れ補正量σp、σyをステッピン
グモーターの移動量に置き換える各カウンタ値をゼロに
リセットする(S1103)。
【0065】縦揺れ検出手段である振動ジャイロ401
a及び横揺れ検出手段である振動ジャイロ401bの揺
れ検出角速度信号は、フィルタ402a,402bをそ
れぞれ通過し、必要とする手振れ周波数のみをA/D変
換器に取り込む(S1104)。
【0066】A/D変換器によってデジタル化された揺
れ検出角速度信号は、積分演算(デジタル積分)し、縦
揺れ角変位信号δp、横揺れ角変位信号δyに変換され
る(S1105)。
【0067】揺れ検出角変位信号δp、δyに変換され
た各々の信号は、周波数判定された後位相補償定数tを
乗じられ縦軸変化制御値σp、横軸変化制御値σyが演
算される。この演算値は各ステッピングモーターの移動
カウント値として算出される(S1106)。
【0068】そして、各々前回のカウント値と今回のカ
ウント値とを比較し、等しければステッピングモーター
を停止させる(S1107→S1109)。
【0069】そして、各々前回のカウント値と今回のカ
ウント値とを比較し、大きければステッピングモーター
を時計回りに駆動させる(S1108→S1110)。
【0070】そして、各々前回のカウント値と今回のカ
ウント値とを比較し、小さければステッピングモーター
を反時計回りに駆動させる(S1108→S111
2)。
【0071】上述したように、ステッピングモーターに
よるVAP404制御は、VAP404の補正角に対し
て、絶対値制御ができるので、複数のVAPを同じよう
に制御する場合、バランス取りが簡単に行えるメリット
がある。
【0072】実施例4 本実施例4においては、立体映像カメラ(ステレオカメ
ラ)装置における視線交差調整装置に本発明を応用した
例を示す。図12はその外観図である。
【0073】図10は本発明の第4の実施例の基本構成
図を示す。
【0074】404aは被写体を左方向から見た時の像
の光軸を、被写体距離に応じて変化させる光軸変化手段
である左目VAP、404bは被写体を右方向から見た
時の像の光軸を、被写体距離に応じて変化させる光軸変
化手段である右目VAPである。
【0075】403は左右のVAP404a、404b
を駆動し、被写体距離信号から互いの光軸が被写体で交
差するように制御するマイコンからなる光軸制御手段、
1001aは左目VAP404aから入射した像を、撮
像面へと結像させる左側光学系。1001bは右目VA
P404aから入射した像を、撮像面へと結像させる右
側光学系である。
【0076】1002aは左側光学系1001aの結像
面となる左側CCD、1002bは右側光学系1001
bの結像面となる右側CCDである。
【0077】1003aは左側CCD1002aによっ
て電気変換された左目像を映像信号に置き換える左画像
プロセス回路、1003bは右側CCD1002bによ
って電気変換された右目像を映像信号に置き換える右画
像プロセス回路である。
【0078】1005は左右画像プロセス回路1003
a,1003bに同期信号を与えるクロックジェネレー
タである。
【0079】1004は被写体距離検出手段であり、画
像信号と光学系1001a,1001bの位置検出信号
から、被写体空間周波数を検知して焦点距離を制御する
自動焦点制御回路(以下AF回路と略す)である。
【0080】1006は左右画像プロセス回路1003
a,1003bのフィールドを判別するフィールド判別
回路、1007はフィールド判別回路1006の信号を
受けて、1フィールド毎に左右の映像信号を切り替え
る、切り替え回路であり、上記AF回路1004からの
被写体距離信号を受けて、光軸制御回路403は左右そ
れぞれのVAP404a,404bが被写体距離に応
じ、略等しい光軸変化量で互いに内向きに光軸が変化す
るよう制御する。
【0081】図11は光軸制御手段403の回路ブロッ
クを示し、以下それに従って更に説明する。
【0082】1110はマイコンであり、予め距離と光
軸変化量を表す相関値が記憶されている。
【0083】この記憶データに基づき距離情報を光軸変
化量に変換した変換値と、左右のVAP位置信号405
a,405bとを加算し、出力する。
【0084】出力された加算信号は、アクチュエータと
駆動回路からなる駆動手段407a,407bを介し
て、左右のVAP404a,404bを動かし、各々の
光軸を変化させる。
【0085】前記変換値は制御する左右の系によって極
性が異なり、実施例では右目系では(−)加算、左目系
では(+)加算する事によって各々の光軸が内向きに屈
折する。このようにして、移動する被写体に対しても自
動的に輻輳角が変化し、左右の視線交差が最適に行なわ
れる。
【0086】尚、実施例1〜4における揺れ補正手段と
してVAP(可変頂角プリズム)を用いた例を示した
が、これに限られるものではなく、例えば光軸直交方向
に光学部材を動かすことにより光束を偏向させて補正を
行う補正手段等、他の補正手段を用いても良い。
【0087】又、揺れを検出する手段として振動ジャイ
ロを用いたが、他の角加速度計でもよく、さらに、角加
速度計に限られるものでもなく、加速度計、速度計、変
位計等他の方式の検出手段でも応用可能である。
【0088】さらに、実施例に於いては縦横それぞれの
揺れを検出する手段を1つずつ用いたが3つ以上の複数
の検出手段を用いてもよく、又、揺れが起こり易い方向
の揺れを検出するための検出手段1つだけでもよいし、
さらには、1つの検出手段で複数方向の揺れを検出する
センサ(例えば2軸検知振動ジャイロ等)を用いても良
い。さらに、離れた場所に設置した2台の撮像装置を用
いた立体撮像装置でも応用可能である。
【0089】又、実施例4におけるAF回路では、撮像
面(CCD)からの信号を利用するTV信号AF方式を
例に挙げたが、瞳分割光学系と2本のラインセンサで構
成する二像合致AF方式等、他のパッシブ型AF方式
や、赤外光を利用したアクティブ型AF方式でも良い。
【0090】又、VAPを動かすアクチュエータとして
実施例では、磁気コイルやステッピングモーターを用い
ることを特徴としたが、小型直流モーター等他のアクチ
ュエータでも良い。
【0091】又、制御信号発生手段として揺れ検知手段
や被写体距離検知手段を掲げたが二つの異なる光軸を略
等しく変化させる目的があれば、他の検知手段でも良
い。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、小型で構成部品数も少
なく、安価な光軸制御(像振れ補正)機能をもった光学
機を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す基本ブロック図、
【図2】本発明の実施例1を示すフローチャート、
【図3】本発明の実施例1を示す配置図、
【図4】可変頂角プリズムの概略図、
【図5】本発明の実施例2を示す基本ブロック図、
【図6】本発明の実施例2を示すフローチャート、
【図7】本発明の実施例2におけるVAP駆動特性図、
【図8】本発明の実施例3を示す基本ブロック図、
【図9】本発明の実施例3を示すフローチャート、
【図10】本発明の実施例4を示す基本構成図、
【図11】本発明の実施例4を示す回路ブロック図、
【図12】本発明の実施例4を示す外観図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諸藤 剛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 秀景 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の光軸を有する第1の光学系と、前
    記第1の光軸とは異なる第2の光軸を有する第2の光学
    系と、前記第1の光学系の光軸を変化させる第1の光軸
    変化手段と、前記第2の光学系の光軸を変化させる第2
    の光軸変化手段と、これらの第1,第2の光軸変化手段
    に対して光軸変化の信号を出力する制御信号発生手段
    と、この制御信号発生手段の出力に基づき、前記第1の
    光軸変化手段によって実行される第1の光軸変化量及び
    第2の光軸変化手段によって実行される第2の光軸変化
    量が略等しくなるように第1の光軸変化手段と第2の光
    軸変化手段を駆動制御する制御手段を設けたことを特徴
    とする光軸制御機能を有する光学機器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、制御信号発生手段を
    保持する保持手段と、前記保持手段の揺れを検知する揺
    れ検出手段を備えたことを特徴とする光軸制御機能を有
    する光学機器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、第1の光軸変
    化手段及び第2の光軸変化手段は、いずれも揺れ補正装
    置であることを特徴とする光軸制御機能を有する光学機
    器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    第1の光軸変化手段の動きを検出する第1の光軸位置検
    出手段と、第2の光軸変化手段の動きを検出する第2の
    光軸位置検出手段と、前記第1の光軸位置検出手段の出
    力及び前記第2の光軸位置検出手段の出力との差異を検
    出する差異検出手段を有し、第1の光軸変化手段と第2
    の光軸変化手段を駆動制御する制御手段は、前記差異検
    知手段による検出量が減少するように駆動制御するもの
    であることを特徴とする光軸制御機能を有する光学機
    器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    第1の光軸位置検出手段によって検知される第1の光軸
    変化量の最大時、又は第2の光軸位置検出手段によって
    検知される第2の光軸変化量の最大時に、光軸変化量の
    大きい側の光軸変化手段の駆動制御を制限して、他方の
    光軸変化手段の動きに合致する駆動制御を行うことを特
    徴とする光軸制御機能を有する光学機器。
  6. 【請求項6】 請求項5において、制限される制限値を
    予め記憶した記憶手段から読み出して制御することを特
    徴とする光軸制御機能を有する光学機器。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    第1の光学系の光軸変化量と駆動制御の相関関係を表わ
    す第1の相関表と、第2の光学系の光軸変化量と駆動制
    御の相関関係を表わす第2の相関表とを、記憶した記憶
    手段を有することを特徴とする光軸制御機能を有する光
    学機器。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    第1の光軸変化手段及び第2の光軸変化手段の駆動手段
    が、磁気コイル型アクチュエータであることを特徴とす
    る光軸制御機能を有する光学機器。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    第1の光軸変化手段及び第2の光軸変化手段の駆動手段
    が、パルス型アクチュエータであることを特徴とする光
    軸制御機能を有する光学機器。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかにおい
    て、第1の光軸変化手段及び第2の光軸変化手段が、可
    変頂角プリズムであることを特徴とする光軸制御機能を
    有する光学機器。
  11. 【請求項11】 請求項1、8、9、10のいずれかに
    おいて、第1の光軸変化手段及び第2の光軸変化手段
    は、いずれも立体撮像装置における視線交差調整装置で
    あることを特徴とする光軸制御機能を有する光学機器。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかにおい
    て、制御信号発生手段は、被写体距離を検知する被写体
    距離検知手段であることを特徴とする光軸制御機能を有
    する光学機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPWO2021048910A1 (ja) * 2019-09-10 2021-03-18

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