JPH07198529A - 密封包装容器のピンホール検査方法 - Google Patents

密封包装容器のピンホール検査方法

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JPH07198529A
JPH07198529A JP34968893A JP34968893A JPH07198529A JP H07198529 A JPH07198529 A JP H07198529A JP 34968893 A JP34968893 A JP 34968893A JP 34968893 A JP34968893 A JP 34968893A JP H07198529 A JPH07198529 A JP H07198529A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密封包装容器の簡便なピンホール検査方法を
提供する。 【構成】 (1)薬剤または薬剤を封入した小容器と共
に、密封包装容器内のガスを吸着する物質(例えば脱酸
素剤)もしくはガスを吸着すると共に他のガスを放出す
る物質(例えばゼオライト)を密封包装容器内に密封
し、密封包装容器が膨れるか萎むかによってピンホール
の有無を判断する検査方法である。 (2)前記物質が封入された密封包装容器周辺のガス濃
度を測定し、ガス濃度が変動するか否かによってピンホ
ールの有無を判断する検査方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は密封包装容器のピンホー
ル検査方法に関するものであり、特に密封包装容器内の
ガスを吸着し得る物質もしくはガスを吸着し得ると共に
他のガスを放出し得る物質を、内容物と一緒に密封包装
容器内に封入し、密封包装容器が萎むか膨れるかの外観
によりピンホールの有無を判断する検査方法および前記
物質が封入された密封包装容器周辺のガス濃度を測定す
ることによりピンホールの有無を判断するようにしたピ
ンホール検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、易酸化性を有する薬剤や吸湿
性を有する薬剤等は、通常ガスバリアー性や水分バリア
ー性の樹脂フィルムからなる密封包装容器に収容されて
いるが、もし密封包装容器にピンホールがある場合に
は、上記のような容器を使用する意味がなくなるので、
種々の検査方法が提案されている。例えば、電極間に検
査対象である液体を収容したプラスチック容器をおけ
ば、ピンホールが存在するときには放電電流が増加する
性質を利用した靜電容量式の検査方法(特公昭57ー3
7027号参照)や、アルミ箔やアルミ層を有する多層
フィルムに光を照射してもれた光を光電管で検知するこ
とにより、容器素材のピンホールを見つけだす照光式検
査方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
靜電式検査方法は液体以外の粉体、粒状体、固体の薬剤
を収容した可撓性密封包装容器のピンホール検査には適
用できず、また照光式検査方法では透明な容器素材に適
用できず、さらに容器製造後の検査ができない等の問題
点があった。本発明はこのような事情を背景としてなさ
れたものであり、本発明の目的は、容器素材が透明か否
かにかかわらず、液体以外の粉体、粒状体、固体の薬剤
を収容した密封包装容器のピンホール検査に適用できる
検査方法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような目的
を達成するためになされたものであり、本発明は下記の
ように構成される。 A 粉体、粒状体、固体の薬剤、もしくは前記薬剤を封
入した小容器を収容した可撓性を有する密封包装容器の
ピンホール検査方法であって、前記薬剤もしくは薬剤を
封入した小容器と共に、密封包装容器内に存在するガス
を吸着するガス吸着体を密封包装容器内に密封し、ガス
吸着体によりガスを吸着させるかまたはガス吸着と同時
にガス吸着体の保持するガスを放出して密封包装容器内
を減圧または増圧させ、密封包装容器が萎んだ状態また
は膨らんだ状態を維持するか否かによってピンホールの
有無を判断するようにした密封包装容器のピンホール検
査方法。 B 前記A項記載の密封包装容器のピンホール検査方法
において、ガス吸着体として脱酸素剤を使用し、密封包
装容器内の酸素を吸着させて密封包装容器内を減圧さ
せ、密封包装容器が萎んだ状態を維持するか否かによっ
てピンホールの有無を判断するようにした密封包装容器
のピンホール検査方法。 C 前記A項記載の密封包装容器のピンホール検査方法
において、ガス吸着体としてゼオライトを使用し、密封
包装容器内の水分を吸着させると共にゼオライト自身が
保持している窒素ガスまたは炭酸ガスを放出させ密封包
装容器が膨らんだ状態を維持するか否かによってピンホ
ールの有無を判断するようにした密封包装容器のピンホ
ール検査方法。 D 前記A項記載の密封包装容器のピンホール検査方法
において、ガス吸着体として多孔質活性アルミナを使用
し、密封包装容器内の水分を吸着させると共に多孔質活
性アルミナ自身が保持している窒素ガスを放出させ密封
包装容器が膨らんだ状態を維持するか否かによってピン
ホールの有無を判断するようにした密封包装容器のピン
ホール検査方法。 E 前記A項記載の密封包装容器のピンホール検査方法
において、ガス吸着体としてゼオライトを使用し、かつ
密封包装容器に前記薬剤もしくは薬剤を封入した小容器
とゼオライトを収容すると共に窒素ガスもしくは炭酸ガ
スを充填後密封し、窒素ガスもしくは炭酸ガスをゼオラ
イトに吸着させて密封包装容器内を減圧させ、密封包装
容器が萎んだ状態を維持するか否かによってピンホール
の有無を判断するようにした密封包装容器のピンホール
検査方法。 F 前記A項記載の密封包装容器のピンホール検査方法
において、ガス吸着体として多孔質活性アルミナを使用
し、かつ密封包装容器に前記薬剤もしくは薬剤を封入し
た小容器と多孔質活性アルミナを収容すると共に窒素ガ
スもしくは炭酸ガスを充填後密封し、窒素ガスもしくは
炭酸ガスを多孔質活性アルミナに吸着させて密封包装容
器内を減圧させ、密封包装容器が萎んだ状態を維持する
か否かによってピンホールの有無を判断するようにした
密封包装容器のピンホール検査方法。 G 粉体、粒状体、固体の薬剤、もしくは前記薬剤を封
入した小容器を収容した密封包装容器のピンホール検査
方法であって、前記薬剤もしくは薬剤を封入した小容器
と共に、脱酸素剤を収容後密封した密封包装容器を直ち
に密閉可能な検査容器内に入れてから検査容器内の酸素
濃度を測定し、酸素濃度が変動するか否かによってピン
ホールの有無を判断するようにした密封包装容器のピン
ホール検査方法。 H 粉体、粒状体、固体の薬剤、もしくは前記薬剤を封
入した小容器を収容した密封包装容器のピンホール検査
方法であって、周辺の水分を吸着すると共に自身が保持
している窒素ガスを放出するゼオライトと前記薬剤もし
くは薬剤を封入した小容器とを収容後密封した密封包装
容器を直ちに密閉可能な検査容器内に入れてから検査容
器内の窒素濃度を測定し、窒素濃度が変動するか否かに
よってピンホールの有無を判断するようにした密封包装
容器のピンホール検査方法。 本明細書において、「密封包装容器」とはガスバリアー
性または難透過性の容器素材でつくられ、密封された容
器を意味するものであり、「小容器」とは、密封包装容
器内に収容可能な容器を意味し、「ピンホール」とは微
細な孔に限らず、シール不良の部分等のように密封が完
全でない部分も含むものである。
【0005】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1(イ)において、10は密封包装前の袋
であり、難透過性の樹脂フィルムを重ね合わせて三方が
シールされ、その内部には錠剤を封入した小容器12
と、脱酸素剤14とが収容される。次に図1(ロ)に示
すように未シール部がシールされ密封されると、前記袋
10は密封包装容器としての密封包装袋16となり、小
容器12、脱酸素剤14と共に空気も一緒に封入され、
多少膨らんだ形状をなしている。ある時間が経過すると
脱酸素剤14により密封包装袋16内の酸素が吸着さ
れ、減圧されることになる。密封包装袋16はピンホー
ルがなければ、図1(ハ)に示すように萎んだ状態とな
る。ピンホールが存在すれば密封包装袋16内は減圧さ
れず、図1(ロ)に示すように膨らんだ状態のままであ
る。従って、外観を目視することにより、容易にピンホ
ールの有無を検査することが可能となる。なお、袋10
の素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の各
種ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体、これらの素材を組合わせた多層フィルム、
アルミ蒸着層、アルミラミネート層、ケイ素酸化物蒸着
層、ポリエチレンテレフタレート層、ポリビニルアルコ
ール層、ポリ塩化ビニリデン層、またはエチレン・ビニ
ルアルコール層を設けた各種積層フィルムの採用が可能
である。これらのうち、一般にガスバリアー性を有しな
いとされる樹脂でも、厚みが充分であれば、ガスに対し
て難透過性を示すものである。
【0006】図2は、本発明の他の実施例を示すもので
あるが、変更を要しない部分は以下同一番号を付して詳
しい説明は省略する。図2(イ)に示すように、まず袋
10内に小容器12とゼオライト18とが収容される。
次に、図2(ロ)に示すように未シール部がシールさ
れ、密封されると、小容器12、ゼオライト18と一緒
に空気も封入され、図1(ロ)の場合と同様に多少膨ら
んだ状態となる。その後ある時間が経過すると、ゼオラ
イト18は密封包装袋16内の水分(水蒸気)を吸着す
ると共に、ゼオライト18自身が保有していた窒素ガス
(N2ガス)または炭酸ガス(CO2ガス)が放出され、
内部の圧力が高くなるので、図2(ハ)に示すように密
封包装袋16が膨らんだ状態となる。もし、ピンホール
が存在すればN2ガスやCO2ガスは外部に洩れ、密封包
装袋16内の圧力が高くならないので、図2(ロ)に示
すように密封包装袋16は膨らむ前の状態となる。従っ
て、図1の場合と同様に外観によって、容易にピンホー
ルの有無を検査できる。なお、ゼオライトとして東ソー
(株)製のゼオラムAー3、ゼオラムAー4、ゼオラム
Aー5等を好適に採用することができる。これらゼオラ
イトは、常温またはそれ以下の温度、好ましくは15℃
以下で、N2ガスまたはCO2ガス雰囲気下に数時間置い
て、ガスを充分吸着保持させて用いるのが好ましい。
【0007】図3は、図2に示すゼオライト18に代え
て多孔質活性アルミナ20を封入し、多孔質活性アルミ
ナ20が保有しているN2ガスを密封包装袋16内に放
出させるようにした実施例を示すものである。図2の場
合と同様に密封包装袋16が膨らんだ状態となるかどう
かでピンホールの有無を判断するものである。多孔質活
性アルミナは、前記ゼオライトと同様に、常温またはそ
れ以下の温度、好ましくは15℃以下で、N2ガスまた
はCO2ガス雰囲気下に数時間置いて、ガスを充分吸着
保持させて用いるのが好ましい。図4に示す実施例は、
まず図4(イ)に示すように袋10内に小容器12と、
ゼオライト22とを収容してからノズル24によりN2
ガスを充填した後、未シール部をシールし、密封する。
密封すれば図4(ロ)に示すように密封包装袋16は膨
らんだ状態をなしているが、ゼオライトが吸着する水分
がないので、ある時間が経過すれば、ゼオライト22が
2ガスを吸着して密封包装袋10内は減圧されるの
で、図4(ハ)に示すように萎んだ状態となる。ピンホ
ールが存在すれば萎んだ状態にはならないので、ピンホ
ールの有無の検査が簡単にできる。ゼオライトは、N2
ガスの吸着未飽和で充分な吸着力のあるものを用いるの
が好ましい。ゼオライトの代わりに多孔質活性アルミナ
を用いても本発明を実施することができる。なお、この
場合ゼオライトまたは多孔質活性アルミナと共に脱酸素
剤を同時に封入してもよい。
【0008】図5は、本考案の他の実施例を示すもの
で、密封包装袋16の膨らんだ状態や萎んだ状態の外観
からピンホールの有無を判断するのに代えて、密封包装
袋16周辺のガス濃度を測定することにより、ピンホー
ルの有無を判断するようにしたものである。すなわち、
図5(イ)に示すように密閉可能な検査容器32内に、
図1(ロ)に示す密封包装袋16を収容後、図5(ロ)
に示すように検査容器32を密閉すると共に酸素ガス濃
度計34(例えば、東レエンジニアリング社製ジルコニ
ア式酸素濃度計)により、検査容器32内の酸素ガス濃
度を測定する。ピンホールが存在すれば、ピンホールを
通じて検査容器内の空気中の酸素が密封包装袋16内の
脱酸素剤14により吸着され、検査容器内の酸素ガス濃
度が低下する。酸素ガス濃度が低下しなければピンホー
ルが存在しないことになる。なお、酸素ガス濃度の測定
はガスクロマトグラフィにより行なうことも可能であ
る。
【0009】図6は上記図5に示す実施例の脱酸素剤1
2に代えて、水分を吸着すると共に水分吸着時に自身が
保有しているN2ガスを放出するゼオライト36を収容
したもので、密封包装袋16にピンホールが存在する場
合にはピンホールを通じてN2ガスが洩れ、検査容器3
2内の空気中のN2ガス濃度が高くなる。検査容器32
内のN2ガス濃度をガスクロマトグラフ装置38により
測定したとき、N2ガス濃度が高くならなければ、ピン
ホールが存在しないことになる。検査容器はガスバリア
ー性のあるプラスチックフィルムで作製したものであっ
てもよい。
【0010】〔実験例〕本発明の効果を確認するため
に、下記の実験を行なった。実験は可撓性を有する密封
容器のサンプルを複数個つくり、内部に特定のガス吸着
体とガスとからなる封入物を密封すると共に、ピンホー
ルを形成させ、サンプルが膨らむか、萎むか外観を観察
して行なった。サンプルは10cm角の2枚の樹脂フィ
ルム40を重ね、図7(イ)、(ロ)に示すように三方
をシールし、封入物を入れてから未シール部をシール
し、密封したが、その際ワイヤ42を挟んだ状態でシー
ルし、その後ワイヤ42を抜取りピンホールを形成し
た。ワイヤを挟んでシールした部分の幅は10mmとし
たので、ピンホール44の長さは10mmである。な
お、比較のためピンホールのないものもつくった。樹脂
フィルムとしては、(1)12μm厚のPET(ポリエ
チレンテレフタート)層と50μm厚のPE(ポリエチ
レン)層との多層フィルム、(2)16μm厚のPET
層と20μm厚のアルミ層と50μm厚のPE層との多
層フィルムの2種類を使用し、封入物としては(A)脱
酸素剤(三菱瓦斯化学(株)製エージレスZ20PK)
1個と空気、(B)ゼオライト(東ソー(株)製ゼオラ
ムA−4型)4gとN2ガス15cc、(C)ゼオライ
ト(東ソー(株)製ゼオラムA−4型)4gと空気の3
種類を使用した。なお、空気は特に充填したものでな
く、サンプル密封時自然に入ったものである。サンプル
素材の樹脂フィルムと封入物との組合せは(1)+
(A)、(1)+(B)、(1)+(C)、(2)+
(A)、(2)+(B)の5通り((1)+(A)は
(1)の樹脂フィルムを使用したサンプル内に(A)の
封入物を入れたことを示す。以下の例も同様である。)
とし、かつこの5通りの組合せについて1つの組合せご
とに、径が30μm、50μm、90μmのワイヤを用
いてピンホールを形成したものおよびピンホールのない
ものをそれぞれ10個ずつ計200個を実験に供した。
実験結果を表1に示す。
【表1】 表1において、の容器(1)+(A)はサンプル(密
封容器)の樹脂フィルムが(1)で、封入物として
(A)を入れたことを示す。〜の場合も同様であ
る。また、10/10は10個のうち収縮または膨張の
外観変化を起こしたものが10個、すなわち全数が外観
変化を起こしたことを示し、0/10は10個のうち外
観変化を起こしたものが0、すなわち全数が外観変化を
起こさなかったことを示す。上記実験によれば、ピンホ
ールを設けたサンプルでは、ピンホール径の大小にかか
わらず、全数の外観に変化がなく、ピンホールを設けな
いサンプルでは、すべて収縮または膨張の外観変化を起
こすことが認められた。なお、サンプル種別、、
は、封入物の関係では、それぞれ図1、図4、図2の実
施例に対応するものである。従って、上記実験から、可
撓性を有する密封包装容器の外観変化によりピンホール
の有無を判断する検査が実用上可能であることが確認で
きた。
【0011】上記実施例では、錠剤を封入した小容器の
例を示したが、錠剤以外の粉体や粒状体の薬剤を封入し
た小容器を密封包装容器に収容することも可能である。
なお、粉体、粒状体、固体の薬剤がガス吸着体と接触し
ても、何等不都合な反応に基づく悪影響のない場合に
は、薬剤を小容器に封入することなく、直接密封包装容
器に収容することも可能である。ガス吸着体として、脱
酸素剤やゼオライト、多孔質活性アルミナ以外の他のガ
ス吸着体を使用してもよい。以上本発明の実施例につい
て説明したが、本発明はこのような実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得ることはもちろんである。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、次に記載する効果を奏
する。請求項1ないし請求項6記載のピンホール検査方
法によれば、可撓性を有する密封包装容器内の圧力を減
圧もしくは増圧させ得るガス吸着体を内容物と一緒に、
密封包装容器内に密封しているので、ピンホールのない
密封包装容器では萎んだ状態や膨らんだ状態を呈する
が、ピンホールのある密封包装容器では内部の圧力が洩
れ、密封包装容器の形状に変化は生じない。従って、密
封包装容器の外観を目視したり、指で摘まんだりするこ
とによって、容易にピンホールの有無を検査できる。請
求項7または請求項8記載のピンホール検査方法によれ
ば、密封包装容器周辺のガス濃度を測定することによっ
てピンホールの有無を検査するので、定量的に比較した
検査が可能であり、また、可撓性を有しない密封包装容
器のピンホール検査に適用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)〜(ハ)は請求項2記載の発明の実施例
を示す説明図である。
【図2】(イ)〜(ハ)は請求項3記載の発明の実施例
を示す説明図である。
【図3】(イ)〜(ハ)は請求項4記載の発明の実施例
を示す説明図である。
【図4】(イ)〜(ハ)は請求項5記載の発明の実施例
を示す説明図である。
【図5】(イ)、(ロ)は請求項6記載の発明の実施例
を示す説明図である。
【図6】(イ)、(ロ)は請求項7記載の発明の実施例
を示す説明図である。
【図7】(イ)、(ロ)は本発明の実験例に使用するサ
ンプルの製造工程を示す説明図である。
【符号の説明】
12 小容器 14 脱酸素剤(ガス吸着体) 16 密封包装袋(密封包装容器) 18 ゼオライト 20 多孔質活性アルミナ 22 ゼオライト 32 検査容器 34 酸素ガス濃度計 36 ゼオライト 38 ガスクロマトグラフ装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体、粒状体、固体の薬剤、もしくは前
    記薬剤を封入した小容器を収容した可撓性を有する密封
    包装容器のピンホール検査方法であって、前記薬剤もし
    くは薬剤を封入した小容器と共に、密封包装容器内に存
    在するガスを吸着するガス吸着体を密封包装容器内に密
    封し、ガス吸着体によりガスを吸着させるかまたはガス
    吸着と同時にガス吸着体の保持するガスを放出して密封
    包装容器内を減圧または増圧させ、密封包装容器が萎ん
    だ状態または膨らんだ状態を維持するか否かによってピ
    ンホールの有無を判断するようにした密封包装容器のピ
    ンホール検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の密封包装容器のピンホー
    ル検査方法において、ガス吸着体として脱酸素剤を使用
    し、密封包装容器内の酸素を吸着させて密封包装容器内
    を減圧させ、密封包装容器が萎んだ状態を維持するか否
    かによってピンホールの有無を判断するようにした密封
    包装容器のピンホール検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の密封包装容器のピンホー
    ル検査方法において、ガス吸着体としてゼオライトを使
    用し、密封包装容器内の水分を吸着させると共にゼオラ
    イト自身が保持している窒素ガスまたは炭酸ガスを放出
    させ密封包装容器が膨らんだ状態を維持するか否かによ
    ってピンホールの有無を判断するようにした密封包装容
    器のピンホール検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の密封包装容器のピンホー
    ル検査方法において、ガス吸着体として多孔質活性アル
    ミナを使用し、密封包装容器内の水分を吸着させると共
    に多孔質活性アルミナ自身が保持している窒素ガスを放
    出させ密封包装容器が膨らんだ状態を維持するか否かに
    よってピンホールの有無を判断するようにした密封包装
    容器のピンホール検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の密封包装容器のピンホー
    ル検査方法において、ガス吸着体としてゼオライトを使
    用し、かつ密封包装容器に前記薬剤もしくは薬剤を封入
    した小容器とゼオライトを収容すると共に窒素ガスもし
    くは炭酸ガスを充填後密封し、窒素ガスもしくは炭酸ガ
    スをゼオライトに吸着させて密封包装容器内を減圧さ
    せ、密封包装容器が萎んだ状態を維持するか否かによっ
    てピンホールの有無を判断するようにした密封包装容器
    のピンホール検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の密封包装容器のピンホー
    ル検査方法において、ガス吸着体として多孔質活性アル
    ミナを使用し、かつ密封包装容器に前記薬剤もしくは薬
    剤を封入した小容器と多孔質活性アルミナを収容すると
    共に窒素ガスもしくは炭酸ガスを充填後密封し、窒素ガ
    スもしくは炭酸ガスを多孔質活性アルミナに吸着させて
    密封包装容器内を減圧させ、密封包装容器が萎んだ状態
    を維持するか否かによってピンホールの有無を判断する
    ようにした密封包装容器のピンホール検査方法。
  7. 【請求項7】 粉体、粒状体、固体の薬剤、もしくは前
    記薬剤を封入した小容器を収容した密封包装容器のピン
    ホール検査方法であって、前記薬剤もしくは薬剤を封入
    した小容器と共に、脱酸素剤を収容後密封した密封包装
    容器を直ちに密閉可能な検査容器内に入れてから検査容
    器内の酸素濃度を測定し、酸素濃度が変動するか否かに
    よってピンホールの有無を判断するようにした密封包装
    容器のピンホール検査方法。
  8. 【請求項8】 粉体、粒状体、固体の薬剤、もしくしは
    前記薬剤を封入した小容器を収容した密封包装容器のピ
    ンホール検査方法であって、周辺の水分を吸着すると共
    に自身が保持している窒素ガスを放出するゼオライトと
    前記薬剤もしくは薬剤を封入した小容器とを収容後密封
    した密封包装容器を直ちに密閉可能な検査容器内に入れ
    てから検査容器内の窒素濃度を測定し、窒素濃度が変動
    するか否かによってピンホールの有無を判断するように
    した密封包装容器のピンホール検査方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005080935A1 (ja) * 2004-02-19 2005-09-01 Aim Tech Co., Ltd. 漏洩検査方法及び装置

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WO2005080935A1 (ja) * 2004-02-19 2005-09-01 Aim Tech Co., Ltd. 漏洩検査方法及び装置

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