JP2019011132A - 生体物質を吸着させる吸着材収納容器パッケージ - Google Patents

生体物質を吸着させる吸着材収納容器パッケージ Download PDF

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隆伸 香月
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勝 下山
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Abstract

【課題】吸着材が大気中に浮遊する浮遊物を吸着してしまい、又は吸着材が大気中の水分を吸着してしまい、本来、吸着対象物を吸着する孔や吸着サイトが塞がることで、吸着材の吸着機能が低下することを抑制する。【解決手段】生体物質を吸着する吸着材が収納された容器が袋中に包装された、吸着材収納容器パッケージであって、該パッケージはガスバリア性を有する、パッケージである。【選択図】図1

Description

本発明は、主に生体物質を吸着させる吸着材を収納する容器が袋に包装されたパッケージに関する。
近年、疾病の早期発見・診断への活用が注目されているペプチドをバイオマーカーとして使用するためには、被験者から採取した血液からペプチドを選択的に分離回収する必要がある。
血液からペプチドを分離回収する方法として、ペプチドがシリカのメソ孔に選択的に侵入して吸着される性質を利用して、メソ孔を有するシリカ(以下、メソポーラスシリカと称する。)をペプチドの吸・脱着材として用いることが行われている。
例えば、特許文献1には、血清又は血漿に含まれるペプチドを、ハニカム構造のメソポーラスシリカの乾式粉体と混合することにより、ペプチドをメソポーラスシリカのメソ孔内に吸着させて回収する方法が提案されている。
国際公開第2011/062270号
本発明者らは、このようなペプチドをメソポーラスシリカのメソ孔内に吸着させて回収する方法を実用化するに当たり、その性能を維持し、かつ大量のサンプルを効率よく取り扱うために、メソポーラスシリカを収納した管状容器の包装や配送の際に必要となるであろう課題を検討し、それらを解決する方法を見出した。
まず本発明の第一の課題は、メソポーラスシリカのような吸着材は、概して吸水性が高い。また、吸着材に更なる吸着サイトを設けるために、有機物による表面処理がされる場合がある。そのため、吸着材が大気雰囲気下に晒されることで、大気中に浮遊する浮遊物を吸着してしまい、本来、吸着対象物を吸着する孔や吸着サイトが塞がってしまう可能性があった。本発明の第一の課題は、このような状況を改善し、吸着材が有する吸着機能を十分に発揮させることである。
また、本発明の第二の課題は、メソポーラスシリカのような吸着材は、吸着材に更なる吸着サイトを設けるために、有機物による表面処理がされる場合がある。有機物による表面処理がされた吸着材が容器内に収納された状態で、光が照射され続けることで、吸着材表面の有機基が、特にエネルギーの高い紫外線のエネルギーにより、又は紫外線のエネルギーにより存在する酸素が反応しオゾンとなり該オゾンにより、変性する可能性があることがわかった。変性した有機基は吸着能を失い、吸着材の吸着能は低下する。本発明の第二の課題は、このような状況を改善し、吸着材が有する吸着機能を十分に発揮させることである。
そして本発明の第三の課題としては、メソポーラスシリカを用いるペプチドの分離回収方法は、血液中からペプチドを選択的に回収する方法として有効な方法であるが、今後、臨床への実用化に当たっては、分析装置による自動化、更には多くのサンプルを一度に分析可能とする仕組みが必要となる。
この分析装置による自動化や大量処理への対応を検討し、多くの被験者から採取した血液のペプチドをメソポーラスシリカに吸着させる作業効率の良い方法として、予めメソポーラスシリカを収納した複数の管状容器をラックに格納した形態を考えた。このような形態でメソポーラスシリカが収納された管状容器を複数提供することにより、複数の被験者からの血液を順に又は一度に管状容器に注入することで、注入された血液と予め管状容器に収納されたメソポーラスシリカとの接触がされ、作業効率が向上する。
ここで本発明者らは、袋中に包装された複数の管状容器が格納されたラックを提供すべく、実際に梱包を試みたところ、梱包後に袋の内容物を表示するためのラベリングを行う際、ラベルにシワが寄る、ラベルが傾く、ラベルの一部が袋から浮いてしまう、などの不具合が生じることが判明した。本発明は、シリカ粉体が収納された複数の管状容器を格納したラックを梱包する際に生じる上記課題を解決することを第三の課題とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討を重ね、生体物質を吸着可能な吸着材が収納される容器が袋中に包装された、吸着材収納容器パッケージに、ガスバリア性を付与することで、上記第一の課題を解決できることを見出した。
そして、上記第二の課題に対しては、生体物質を吸着可能な吸着材が収納される容器が袋中に包装された、吸着材収納容器パッケージに、特にエネルギーの高い紫外線を遮蔽するUV遮蔽性を付与することで、上記第二の課題を解決できることを見出した。
また、上記第三の課題に対しては、ラベリングを行う際の不具合が、複数の管状容器を包装しているため袋の表面に凹凸が生じることに起因するものであることに想到し、その袋の材質の曲げ弾性率、ラックの形状を工夫したり、あるいはラベルを張り付ける部分だけ、相対的に硬度を高めるなどの手段により、上記第三の課題を解決しうることを見出した。
すなわち本発明は、以下の側面を含むものである。
(1)生体物質を吸着する吸着材が収納された容器が袋中に包装された、吸着材収納容器パッケージであって、
該パッケージはJIS Z0222 シリカゲル実包法(40℃×90%RH)の測定において、水蒸気透過率が、5g/m・day以下、及び/又はJIS K7129 mocon法(20℃×50%RH)の測定において、酸素透過率が10ml/m・day・atm以下を満たすガスバリア性を有する、パッケージ。
(2)生体物質を吸着する吸着材が収納される容器が袋中に包装された、吸着材収納容器パッケージであって、
該パッケージは280nm、315nm、380nmの3点でのUV透過率の平均値が5%以下であるUV遮蔽性を有する、パッケージ。
(3)吸着材がメソポーラスシリカである、(1)又は(2)に記載のパッケージ。
(4)前記容器が管状容器であり、該管状容器が複数格納されたラックを有する、(1)から(3)のいずれかに記載のパッケージ。
(5)前記容器は、蓋により密閉された、(1)から(4)のいずれかに記載のパッケージ。
(6)前記容器及び/又は前記袋が、JIS Z0222 シリカゲル実包法(40℃×90%RH)の測定において、水蒸気透過率が、5g/m・day以下、及び/又はJIS K7129 mocon法(20℃×50%RH)の測定において、酸素透過率が10ml/m・day・atm以下を満たすガスバリア性を有する、(1)から(5)のいずれかに記載のパッケージ。
(7)該パッケージは280nm、315nm、380nmの3点でのUV透過率の平均値が5%以下であるUV遮蔽性を有する、(1)及び(3)から(6)のいずれかに記載のパッケージ。
(8)前記袋中に脱酸素剤を備える、(1)から(7)のいずれかに記載のパッケージ。(9)前記吸着剤は、大気酸素濃度以下の酸素濃度において容器中で収納される、(1)から(8)のいずれかに記載のパッケージ。
(10)シリカ粉体が収納され、蓋により密閉された複数の管状容器、及び該複数の管状容器が格納されたラック、が袋中に包装され、
該ラックは、平面である頂面を有し、格納された複数の管状容器を覆う、ラック蓋を備える、シリカ粉体収納管状容器パッケージ。
(11)シリカ粉体が収納され、蓋により密閉された複数の管状容器、及び該複数の管状容器が格納されたラック、が袋中に包装され、
該袋は、袋本体よりも硬度が高い表示部を少なくとも一部に有する、シリカ粉体収納管状容器パッケージ。
(12)該袋はガゼットである、(10)又は(11)に記載のシリカ粉体収納管状容器パッケージ。
(13)(1)から(9)のいずれかを満たす請求項(10)から(13)のいずれかに記載のシリカ粉体収納管状容器パッケージ。
(14)前記ラックは、平面である頂面を有し、格納された複数の管状容器を覆う、ラック蓋を備える、(4)に記載のパッケージ。
(15)前記袋は、袋本体よりも硬度が高い表示部を少なくとも一部に有する、(1)〜(9)のいずれかに記載のパッケージ。
本発明により、生体物質を吸着させる吸着材が、大気中に浮遊する浮遊物を吸着してしまい、又は吸着材が大気中の水分を吸着してしまい、本来、吸着対象物を吸着する孔や吸着サイトが塞がることで、吸着材の吸着機能が低下することを抑制できる。また本発明の別の効果としては、生体物質を吸着させる吸着材が光に含まれる紫外線が照射され続けることで、吸着材表面に存在する有機基が変性することを防止し、本来、吸着対象物を吸着する吸着サイトが変性することで、吸着材の吸着機能が低下することを抑制できる。また、シリカ粉体が収納された複数の管状容器を格納したラックを梱包し、ラベリングを行う際に、不具合が発生しないパッケージを提供できる。
本発明の一実施形態に係る吸着材収納容器パッケージを示す概念図である。また、図2に示すラックを、袋で包装する工程を示す概念図でもある。 シリカ粉体が収容された、複数の管状容器が正立格納されたラックを示す概念図である。
以下、本発明について、具体的な形態を示しながら詳細に説明するが、本発明は例示する具体的形態に限定されないことはいうまでもない。また、発明の説明において図面を用いるが、用いる図面はいずれも具体的実施形態を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、又は省略等を行っており、各構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。
本発明の実施形態は、生体物質を吸着する吸着材が収納される容器が袋中に包装された、吸着材収納容器パッケージである。生体物質を吸着する吸着材は、生体物質を吸着できる材料であれば特に限定されず、シリカ粉体、その他、表面が修飾された金属粉、スチレンポリマー等の樹脂が挙げられる。シリカ粉体としては、好ましくは、ゼオライト、シリカゲル、メソポーラスシリカ等の多孔質シリカが挙げられる。特に本発明は、表面が有機基により修飾された多孔質シリカに有用な発明である。
以下、生体物質を吸着する吸着材がメソポーラスシリカである場合について、詳細に説明する。
本実施形態においてメソポーラスシリカは、典型的には生体物質含有液から生体物質を回収することに用いられるが、これに限られず、他の用途に用いられてもよい。
また、生体物質含有液としては、典型的には血液があげられるが、これに限られず、リンパ液、組織液(組織間液、細胞間液、間質液)、胸水、腹水、心嚢液等の漿膜腔液、脳脊髄液(髄液)、関節液(滑液)、眼房水(房水)、唾液、胃液、胆汁、膵液、腸液等の消化液、汗、涙、鼻水、尿、精液、膣液、羊水、乳汁などであってよい。
また、生体物質としては典型的にはペプチドがあげられるが、これに限られず、疾病の早期発見・診断のためのバイオマーカーとして使用できる生体物質が好ましく、例えば、核酸由来のバイオマーカー、タンパク質、脂質代謝物、糖質代謝物などであってよい。核酸にはDNAおよびRNAが含まれる。
メソポーラスシリカのメソ孔の細孔径は通常2nm以上であり、また通常50nm以下、好ましくは20nm以下、より好ましくは10nm以下、更に好ましくは8nm以下、特に好ましくは5nm以下である。
メソ孔の細孔径は、分離回収の目的物である生体物質の種類に応じて設定することが好ましい。例えばペプチドを分離回収するためには、通常1nm以上、好ましくは2nm以上、より好ましくは3nm以上であり、通常15nm以下、好ましくは12nm以下、よりこのましくは10nm以下である。
メソポーラスシリカは、メソ孔を有していれば、メソ孔に含まれないマクロ孔などの細孔を有していてもよいが、目的とする生体物質を選択性よく効率的に分離回収するために、メソ孔のみからなるものが好ましい。
なお、細孔径は、窒素ガス吸脱着法で測定した等温吸・脱着曲線から、E.P.Barrett, L.G.Joyner, P.H.Haklenda, J.Amer.Chem.Soc.,vol.73,373(1951)に記載のBJH法により算出される細孔分布曲線、即ち、細孔直径d(nm)に対して微分窒素ガス吸着量(ΔV/Δ(logd);Vは窒素ガス吸着容積)をプロットした図から求めることができるが、市販品についてはカタログ値を採用することができる。
また、メソポーラスシリカの単位重量当たりの細孔容積(本明細書ではこの「細孔容積/質量」で表される量を、単に「細孔容積」という。)は、通常0.1ml/g以上、好ましくは0.2ml/g以上、また通常1.5ml/g以下、好ましくは1.2ml/g以下である。細孔容積が上記下限未満では、吸・脱着性能に劣る傾向があり、上記上限を超えると接液処理で細孔構造や粒子が壊れやすくなり吸・脱着選択性が低下したり、粉もれが発生したりする。メソポーラスシリカの細孔容積は、吸着等温線の相対圧0.98における窒素ガスの吸着量から求めることができるが、市販品についてはカタログ値を採用することができる。
メソポーラスシリカの形状は特に制限はなく、破砕状、球状等の粒状であってもよく、また、モノリスや造粒粒子であってもよい。また、特許文献1に記載されるハニカム構造のものであってもよい。造粒粒子の場合は、一次粒子間の空隙が大きいものが、生体液等との接触効率の面で好ましい。
メソポーラスシリカの大きさは、小さ過ぎると、全表面積(メソ孔内表面積と粒子外表面積との合計)に対して粒子外表面積が大きくなり、吸着効率、液との接触効率の面では有利である反面、吸着物質によっては、吸着選択性が下がるおそれがあり、逆に、大きい粒子では、粒子内の細孔長が長いために、接液処理時に生体液や洗浄水又は処理液が細孔内に浸透、拡散するのに時間がかかるようになり、吸・脱着や洗浄、生体物質の回収に長
時間を要し、好ましくない。
メソポーラスシリカの大きさには、回収対象の生体物質等に応じて最適値があり、一概には規定できないが、例えば、全粒子の80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上の粒子の最大フェレ径が、好ましくは20μm以上であり、より好ましくは50μm以上であり、好ましくは1mm以下であり、より好ましくは800μm以下である。
平均粒子径は、好ましくは50μm以上、より好ましくは70μm以上であり、好ましくは700μm以下であり、より好ましくは600μm以下である。
ここで、最大フェレ径とはいわゆる定方向接線径の最大値であり、球状粒子であればその直径に該当し、破砕状等の異形形状の粒子では、その粒子を2本の平行な定方向接線で挟んだ場合に、最もその線同士の間の間隔が長くなる箇所の長さに該当する。最大フェレ径は例えば、光学顕微鏡により粒子を観察し、画像解析を行うことで求めることができる(以下、最大フェレ径を「粒子サイズ」ということがある)。全粒子に占める所定の径の粒子の割合は、任意に100個以上の粒子を選択して求めることができる。
また、平均粒子径は一次粒子の粒子サイズの平均値である。平均粒子径は、レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置(例えば、セイシン企業製レーザーマイクロンサイザーLMS−24)等によって粒度分布を測定し、その結果から求めることができるが、市販品についてはカタログ値を採用することができる。
メソポーラスシリカは、比表面積が通常100m/g以上であり、好ましくは200m/g以上であり、また通常1200m/g以下、好ましくは1000m/g以下である。比表面積が上記下限以上であることで、目的物を効率的に吸・脱着することができる。上記上限以下であることで、多孔体の強度を担保することができ、吸・脱着材の耐久性を向上することができる。
なお、比表面積は、BET1点法により測定される。
メソポーラスシリカは、外表面に目的物質以外の物質が吸着するのを防ぐために、疎水化処理等の表面処理を施して用いてもよい。表面処理の例としては、メソポーラスシリカの外表面をシリコーン処理、トリメチルシリル化処理することで疎水化して、メソ孔を有する多孔体の細孔内のみに目的とする生体物質が選択的に吸着するように改質してもよい。この場合、メソ孔を有する多孔体の細孔内にもこのような処理が施されると、細孔内で目的物質が吸着し難くなるため、粒子の外表面のみに表面処理が施されるように、その処理の程度を調整することが重要である。
なお、表面処理に有機物を用いた場合には、有機物の分解を防ぐために、パッケージ全体として遮光性を施すことが好ましい。
本実施形態において容器は、容器のボトムを有し、且つ開口部を有する容器であり、生体物質を吸着する吸着材を収納できればよい。
容器の形状は特に限定されず、典型的には管状容器であるが、丸型フラスコのような容器や、矩形容器であってもかまわない。管状容器としては、管状部分を有する限り限定されず、容器の一部又は全体がテーパ形状や逆テーパ形状であってよい。即ち、管状容器の内径及び/又は外径は、その高さ方向に一定であってもよいが、高さ方向に漸増又は漸減する形態でもよい。
管状容器の内径は特段限定されないが、内径が高さ方向に略一定である場合、通常0.6cmφ以上であり、0.8cmφ以上であってよく、1.0cmφ以上であってよい。また通常、3.0cmφ以下であり、2.0cmφ以下であってよく、1.5cmφ以下であってよい。
管状容器の高さは特段限定されないが、生体物質含有液から生体物質を回収する用途である場合、通常、2cm以上であり、3cm以上であってよく、5cm以上であってよい。また、運搬、包装等を考慮すると、通常、12cm以下であり、10cm以下であってよく、8cm以下であってよい。
管状容器の材質は特に限定されないが、成形の容易さから樹脂製であることが好ましい。樹脂としては、熱硬化性樹脂であっても熱可塑性樹脂であってもよいが、製造効率の観点から射出成形が容易な熱可塑性樹脂であることが好ましい。
具体的に、管状容器を形成する好ましい樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、PFA等のフッ素樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂があげられ、なかでも、ポリプロピレン樹脂が好ましい。なお、用いられる樹脂は1種のみでも、2種以上であってもよい。また、管状容器は単層であっても、複層であってもよい。複層である場合には、うち1層に後述する光線透過率やガス透過率の低い素材を用いることによって、UV遮蔽性やガスバリア性能を付与することもできる。
管状容器は、水や酸素の透過率が低い、すなわち、ガスバリア性能を有していることが好ましい。なお、本発明において、ガスバリア性を有するとは、水蒸気透過率が1日当たり1mあたりの水蒸気の透過量で5g/m・day以下、より好ましくは3g/m・day以下、最も好ましくは1g/m・day以下であること、及び/又は、酸素透過率が10ml/m・day・atm以下、好ましくは5ml/m・day・atm以下、最も好ましくは1ml/m・day・atm以下、であることを意味する。このように、管状容器がガスバリア性を有すると、吸着剤の吸湿や表面修飾基の酸化による変質を抑制することができる。特に、メソポーラスシリカは、吸湿性に優れた面を持っているため調湿用途にも用いられているが、その反面、吸湿してしまうと、細孔内に水が吸着してしまうため、目的物質の吸着能力が低下する場合があるため、管状容器が、ガスバリア性を有することにより、水又は酸素による吸着能力の低下を抑制するのに効果的である。なお、上記の中でも、管状容器は、水と酸素の両方の透過率が低いことが好ましい。すなわち、管状容器は、水蒸気透過率が5g/m/day以下であり、かつ、酸素透過率が10ml/m・day・atm以下であることが好ましい。
水蒸気透過率は、JIS Z0222 シリカゲル実包法に準じた方法により測定することができる。また、酸素透過率は、JIS K7129 mocon法に準じた方法により測定することができる。
管状容器にガスバリア性を付与するためには、容器をガスバリア性の高い材料で形成すること、管状容器にガスバリア層を付与すること、などの手段があげられる。
具体的には、酸素に対するガスバリア性を付与する場合、ポリアミド樹脂やエチレンビニルアルコール共重合体のような酸素ガス透過率の小さな素材で管状容器を形成することやその素材で構成されたフィルムを管状容器の外面又は内面に接着することで、ガスバリア性を付与することができる。
本実施形態においては、吸着材の吸着性能が低下することを抑制するため、容器は蓋により密閉されることが好ましい。蓋は容器を密閉できれば、容器と一体に形成されるものであってよく、別途準備されてもよい。密閉が可能であれば蓋の材質は特段限定されず、容器と同一の材質であってよく、異なる材質であってよい。容器と同一の樹脂材料である場合には、容器及び蓋を一体成形することもできる。また、シール材を管状容器の蓋として用い、管状容器の開口部を密閉してもよい。なお、蓋は遮光性やガスバリア性を付与してもよく、その場合には容器に係る説明を援用できる。
本実施形態においては、吸着剤が収納された容器は、ラックにより格納されていてもよ
い。特に、上記説明した容器が管状容器である場合、該管状容器の容器蓋が上部となるようにラックに正立格納されていることが好ましい。ラックは、典型的には、略立方体形状のラックの頂面に、管状容器が正立格納可能な穴が複数設けられたラックである。また、ラック蓋を用いる場合、ラックの蓋と嵌合するためなどの目的でラックは凹凸を有してもよい。
ラックの頂面に設けられた穴は、管状容器が格納可能である大きさであればよく、管状容器の最大径と略同一であってよく、管状容器の最大径よりも大きい径であってよい。また、穴の深さは特に限定されないが、管状容器の高さと略同一であってよく、管状容器の高さよりも浅くてよく、管状容器の高さの2分の1程度であってよい。
ラックの頂面に設けられた穴の個数は、ラック頂面の大きさ、管状容器の径、などから適宜決定され、ラックに格納された管状容器が蓋で密閉された際に、蓋の端部同士が重ならない程度の距離で穴が設けられることが好ましい。穴の個数は具体的には10個以上であってよく、20個以上であってよく、30個以上であってよい。一方100個以下であってよく、80個以下であってよく、60個以下であってよい。
ラックの頂面に設けられた穴の配置は、アトランダムであってもよいが、多くの管状容器を格納する観点から整列配置されてよく、管状容器が最密充填できるよう配置されてもよい。また、ラックの全ての穴に吸着剤が収納された容器が配置されてもよいし、一部の穴に吸着剤が収納された容器を配置してもよい。
ラックの形状は、典型的には立方体であるが、これに限られず、側面や底面が平面ではなく局面である形状であってよい。また、支柱を格子状に組んでラックを形成したものであってもよい。このような支柱を格子状に組んだラックである場合には、支柱間に管状容器を格納する間隙が形成されるため、特段穴を設ける必要はない。
ラックは、管状容器の飛散防止のため蓋を有してもよいが、必ずしも必要ではなく、飛散防止目的として、保護フィルムなどにより、管状容器及びラックを覆うなどしてもよい。
本実施形態では、吸着材が収納される容器が袋中に包装される。また、容器が管状容器の場合、複数の管状容器が正立格納されたラックと共に、袋中に包装されてもよい。袋は、開口部を有し、容器が包装可能であればよく、その大きさや材質は適宜決定される。またラックを包装する場合には、袋は複数の管状容器が正立格納されたラックを包装できればよい。
袋は、特段の制限はないが、ガゼット袋であることが好ましい。ガゼット袋とすることでラックの形状が矩形であっても、容易に包装することが可能であり、また包装の見栄えが良くなる。袋の材料は特段限定されないが、各種樹脂からなる袋であってよく、樹脂及び金属薄膜の積層体であってよい。用いられる樹脂は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等があげられる。用いられる金属は、特段の制限はないが、好ましくは、アルミニウムがあげられる。樹脂層及び金属層は1層のみであっても、2層以上であってもよい。袋の厚みは特に限定されないが、通常20μm以上であり、50μm以上であってよく、70μm以上であってよい。また、通常、200μm以下であり、150μm以下であってよく、100μm以下であってよい。
袋は、ガスバリア性を有してもよい。ここでいうガスバリア性は、前述のとおりであり、好ましい水蒸気透過率及び/又は酸素透過率の値も同様である。このように袋がガスバリア性を有していれば、上述の管状容器がガスバリア性を有する場合と同様に、吸着剤の吸湿や表面修飾基の酸化による変質を抑制することができる。
袋にガスバリア性を付与するためには、袋をガスバリア性の高い材料で形成すること、
袋にガスバリア層を付与すること、などの手段があげられる。具体的には、酸素に対するガスバリア性を付与する場合、ポリアミド樹脂やエチレンビニルアルコール共重合体のような酸素ガス透過率の小さな素材で袋を形成することで、ガスバリア性を付与することができる。但し、通常、酸素と水蒸気といった複数のガスに対してのガスバリア性が要求されるため、各ガス透過率の小さな素材で構成する多層フィルムや、アルミニウム箔又はその蒸着フィルム層を有する多層フィルムを用いることが好ましい。アルミニウム箔・蒸着フィルム層を有する多層フィルムは、多様なガスに対するガスバリア性を持ち、UV遮蔽性も有する特に好ましい素材であるが、内部が見えないという欠点も併せ持つため、必要に応じて適宜選択する。
なお、上述の管状容器がガスバリア性を有している場合は、吸着剤の吸湿又は変性を抑制するために、袋はガスバリア性を有していてもよいし、ガスバリア性を有していなくてもよい。同様に、袋がガスバリア性を有している場合は、管状容器はガスバリア性を有していてもよいし、ガスバリア性を有していなくてもよい。
また、袋はUV遮蔽性を有してもよい。袋にUV遮蔽性を付与するためには、例えば袋を形成する樹脂に光吸収剤や光反射材を含有させること、袋に金属薄膜層により形成すること、袋に光吸収層や光反射層を付与すること、などの手段があげられる。このUV遮蔽性に関しては、本発明の第二の課題に関する説明でより詳細に説明する。
複数の管状容器が格納されたラックを包装した袋は、その開口部を密封することが好ましい。密封の方法は限定されないが、例えば密封するための封止具を用いてもよく、ヒートシールを用いてもよい。
なお、本実施形態において、管状容器及び/又は袋がガスバリア性を有することが好ましい旨を記載したが、吸着材収納容器パッケージがガスバリア性を有する限りにおいて、これに限定されない。本発明において、吸着材収納容器パッケージがガスバリア性を有するとは、吸着剤収納容器パッケージを構成するいずれかの構成部材がガスバリア性を有することを意味する。すなわち、管状容器、袋、ラック、保護フィルム等のいずれかがガスバリア性を有していればよい。なかでも、本実施形態のように、管状容器及び袋の少なくとも一方が、ガスバリア性を有することが好ましい。
また、別の実施形態では、容器を包装する袋の材料が、破れにくい材料であってよい。吸着剤収納パッケージ同士が接触した際や、管状容器、ラック等の吸着剤収納パッケージを構成する部材が尖鋭部を有したり、角を有したり、することによって袋が破れることで、吸着剤収納パッケージのガスバリア性が失われる恐れがある。そのため具体的には、袋の引張強度が1×10MPa以上である、及び/又は、引張伸度が500%以上であることが好ましい。このような袋を用いることで、吸着剤収納容器パッケージを構成する構成部材のいずれかが、尖鋭部又は角を有する場合であっても、袋が傷ついたり、破れたりすることを防ぐことができる。なお、袋の引張強度は、JIS K 7127:1999に規定された方法により測定することができる。具体的には、温度23℃、相対湿度65%の環境下において試験片の長さ方向のそれぞれの端部を長さ方向に互いに離れるように引張速度100mm/分で引張り、試験片が破断するときの強度を測定すればよい。また、袋の引張伸度は、JIS K 7127:1999に規定される方法により測定することができ、具体的には、温度23℃、湿度65%の環境下で引張試験機で引張速度100mm/分で引張り、破断した際の伸びの最大値を読み取ればよい。
なお、袋の保護の観点からは、袋の材質の引張強度は2×10MPa以上であることがさらに好ましく、3×10MPa以上であることが特に好ましく、一方、袋の引張伸度は600%以上であることがさらに好ましく、700%以上であることが特に好ましい
このような高い引張強度・伸度を有する袋の材質としては、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等があげられる。袋が積層体である場合には、うち一層がこのような物性を有する材料からなればよい。そのため、袋にガスバリア性を付与する場合、例えば、これらの樹脂フィルムに、ガスバリア性を付与するために、金属又は金属酸化物層等を積層させることが好ましい。
また、別の実施形態では、容器を包装する際の袋に、脱酸素剤を備えていてもよい。このような形態により、袋中の酸素濃度を低減させ、吸着サイトとして表面に存在する有機物の変性を抑制し、吸着材の性能低下を抑制することができる。
脱酸素剤としては特段限定されず、鉄の酸化を利用して酸素を吸収するものであってもよく、糖などの酸化を利用して酸素を吸収するものであってもよい。市販のもの、例えば三菱瓦斯化学株式会社製エージレスTMなどであってよい。
以下、本発明の具体的な実施形態を図により説明する。
図1は、本実施形態に係る吸着材収納容器パッケージ10を示す。
吸着材収納容器パッケージ10は、管状容器1が複数正立格納されたラック2を、ガゼット袋3中に包装されてなる。
管状容器1は、例えばエッペンドルフチューブであってよく、内部にメソポーラスシリカなどの吸着材が収納される。管状容器1において蓋は無くてもよいが、内容物の飛び散りやガスバリア性を考慮すると、蓋付きであることが好ましく、蓋により密閉されることが好ましい。
複数の管状容器1は、ラック2に正立格納される。ラック2は必ずしも必要ではないが、例えば吸着材が収納された複数の管状容器1を用いて、検査・分析を行う際には、ラック2を用いることが取扱い性に優れ、また簡便である。ラック2は、図に示すように、管状容器1の飛散防止目的で、保護フィルムなどで保護されてもよい。
ラック2は、ガゼット3袋中で包装され、吸着材収納容器パッケージ10となる。ガゼット袋3は、ラック2を包装できればガゼットではなくてもよい。吸着材収納容器パッケージ10はガスバリア性を有し、そのため、管状容器1及び/又はガゼット袋3は、ガスバリア性を有する素材からなることが好ましい。
本実施形態の吸着材収納容器パッケージ10は、このようにガスバリア性を有することで、容器に収納された吸着材が、実際の検査・分析の場面に用いられるまでに、その吸着性能が劣化することを抑制できる。そして、本実施形態は、一度に多くのサンプルを検査・分析するためのパッケージとして有用である。
(UV遮蔽性について)
続いて本発明の第2の課題であるUVによる特性低下の可能性を低減させるためUV遮蔽性について説明する。本発明においては、パッケージが、280nm、315nm、380nmの3点でのUV透過率の平均値が5%以下であることをもってUV遮蔽性を有するとしている。このUV遮蔽性は、管状容器とこれを包む袋それぞれのUV遮蔽性の掛け算となる。もちろん好ましくは管状容器、袋のそれぞれがUV透過率を5%以下とするUV遮蔽性を有していることである。
本発明において、管状容器はUV遮蔽性を有することが好ましい。特に、収納されるメソポーラスシリカが有機物で表面処理されているような吸着剤の場合、該吸着材表面の有機基が、特にエネルギーの高い紫外線のエネルギーにより発生したオゾンの影響により、吸着剤の有機基が変性する場合がある。そのため、管状容器がUV遮蔽性を有することで、該吸着剤が変性するのを防止することができる。なお、本発明において管状容器がUV
遮蔽性を有するとは、特に地上に到達するUV−A(波長315−380nm)、UV−B(波長280−315nm)の範囲での管状容器の平均透過率が20%以下であることを意味する。この測定は、280nmから380nmの範囲を1nmおきに測定して平均値を求めてもよいが、通常はUV光の範囲では波長が短い方が透過しにくいので、簡易的に280nm、315nm、380nmの3点をとり、この平均を求めればよい。なお、より好ましくは、管状容器の200〜380nmの波長における平均透過率が20%以下であることである。この平均透過率は、通常の、紫外・可視近赤外分光光度計を用いて、JIS R 3106:1998に準じた方法により算出することができる。なお、上述の中でも、管状容器がUV遮蔽性を有する場合、上記平均透過率は、15%以下であることがさらに好ましく、10%以下であることが特に好ましい。そしてより好ましくは、280nm、315nm、380nmの3点での測定値がいずれも5%以下、より好ましくは2%以下であることであり、最も好ましくは、いずれも1%以下であることである。
管状容器にUV遮蔽性を付与するためには、例えば管状容器を形成する樹脂に光吸収剤や光反射材を含有させること、管状容器に光吸収層や光反射層を付与すること、などの手段があげられる。
具体的には、トリアジン系、シアノアクリレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤を樹脂にコーティングしたり、樹脂に添加することによって、UV光を吸収し遮蔽する方法や、アルミニウム箔又はその蒸着フィルム層を有するフィルムを管状容器の外面又は内面に接着することで、UV光を反射し、UV遮蔽性を付与する方法が挙げられる。
また、本発明においては、管状容器ではなく袋にUV遮蔽性を与えてもよく、管状容器にも袋にもUV遮蔽性を与えてもよい。袋がUV遮蔽性を有していても、上述の通り、容器に収納されるメソポーラスシリカが有機物で表面処理されているような、吸着剤が変性するのを防止することができる。なお、本発明において、袋がUV遮蔽性を有するとは、上述の管状容器の場合と同様であり、好ましい範囲も同様である。なお、上述の管状容器がUV遮蔽性を有している場合は、十分に吸着剤の変性を抑制することができるために、袋はUV遮蔽性を有していてもよいし、UV遮蔽性を有していなくてもよい。同様に、袋がUV遮蔽性を有している場合は、管状容器はUV遮蔽性を有していてもよいし、UV遮蔽性を有していなくてもよい。どちらにしてもパッケージとしては十分なUV遮蔽性が得られるからである。
袋にUV遮蔽性を付与する方法は、特段の制限はなく、例えば袋を形成する樹脂にUV吸収剤やUV反射材を含有させること、袋に金属薄膜層により形成すること、袋にUV吸収層やUV反射層を付与すること、などの手段があげられる。
その他の態様については、UV遮蔽性を阻害しない限り、前述のガスバリア性を持たせる発明と共通である。
(ラベリングに関する改良)
本発明は、前述のとおり、その第三の課題としているラベリングを行う際の不具合が、複数の管状容器を包装しているため袋の表面に凹凸が生じることに起因するものであることに想到した。
そこで、これを解決するいくつかの改良を提案する。
本実施形態においてラックは、複数の管状容器を格納できればよい。典型的には、略立方体形状のラックの頂面に、管状容器の容器蓋が上部側となるように正立格納可能な穴が複数設けられたラックである。なお、ラック蓋を用いる場合、ラック蓋と嵌合するためなどの目的で凹凸を有してもよい。図2に、複数の管状容器1がラック2に正立格納された例を示す。
ラック2の頂面に設けられた穴は、管状容器1が格納可能である大きさであればよく、管状容器の最大径と略同一であってよく、管状容器の最大径よりも大きい径であってよい。また、穴の深さは特に限定されないが、管状容器の高さと略同一であってよく、管状容器の高さよりも浅くてよく、管状容器の高さの2分の1程度であってよい。
ラック2の頂面に設けられた穴の個数は、ラック頂面の大きさ、管状容器の径、などから適宜決定され、ラックに格納された管状容器が蓋で密閉された際に、蓋の端部同士が重ならない程度の距離で穴が設けられることが好ましい。穴の個数は具体的には10個以上であってよく、20個以上であってよく、30個以上であってよい。一方100個以下であってよく、80個以下であってよく、60個以下であってよい。
ラック2の頂面に設けられた穴の配置は、アトランダムであってもよいが、多くの管状容器を格納する観点から整列配置されてよく、管状容器が最密充填できるよう配置されてもよい。また、ラック2の全ての穴にシリカ粉体が収納された容器が配置されてもよいし、一部の穴にシリカ粉体が収納された容器を配置してもよい。
ラック2の形状は、典型的には立方体であるが、これに限られず、側面や底面が平面ではなく局面である形状であってよい。また、支柱を格子状に組んでラックを形成したものであってもよい。このような支柱を格子状に組んだラックである場合には、支柱間に管状容器を格納する間隙が形成されるため、特段穴を設ける必要はない。
ラックは、管状容器の飛散防止のためラック蓋を備えていてもよいが、必ずしも必要ではなく、飛散防止目的として後述する保護フィルムなどにより、管状容器及びラックを覆うなどしてもよい。
本実施形態では、シリカ粉体が収納された複数の管状容器が正立格納されたラック、が袋中に包装される。袋は、開口部を有し、複数の管状容器が正立格納されたラックが包装可能であればよく、その大きさや材質は適宜決定される。図1に、シリカ粉体が収納された複数の管状容器が正立格納されたラック、が袋3中に包装される例を示す。なお、以下の説明は、既に行ったものと重複する箇所がある。
袋3は、特段の制限はないが、ガゼットであることが好ましい。ガゼットとすることでラックの形状が矩形であっても、容易に包装することが可能であり、また包装の見栄えが良くなる。袋3の材料は特段限定されないが、各種樹脂からなる袋であってよく、樹脂及び金属薄膜の積層体であってよい。用いられる樹脂は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等があげられる。用いられる金属は、特段の制限はないが、好ましくは、アルミニウムがあげられる。樹脂層及び金属層は1層のみであっても、2層以上であってもよい。袋4の厚みは特に限定されないが、通常20μm以上であり、50μm以上であってよく、70μm以上であってよい。また、通常、200μm以下であり、150μm以下であってよく、100μm以下であってよい。
この袋は、前述のガスバリア性、UV遮蔽性を備えていることがより好ましいことは言うまでもない。
ラック2の頂面に設けられた穴は、管状容器1が格納可能である大きさであればよく、管状容器の最大径と略同一であってよく、管状容器の最大径よりも大きい径であってよい。また、穴の深さは特に限定されないが、管状容器の高さと略同一であってよく、管状容器の高さよりも浅くてよく、管状容器の高さの2分の1程度であってよい。
ラック2の頂面に設けられた穴の個数は、ラック頂面の大きさ、管状容器の径、などから適宜決定され、ラックに格納された管状容器が蓋で密閉された際に、蓋の端部同士が重ならない程度の距離で穴が設けられることが好ましい。穴の個数は具体的には10個以上であってよく、20個以上であってよく、30個以上であってよい。一方100個以下であってよく、80個以下であってよく、60個以下であってよい。
ラック2の頂面に設けられた穴の配置は、アトランダムであってもよいが、多くの管状容器を格納する観点から整列配置されてよく、管状容器が最密充填できるよう配置されてもよい。また、ラック2の全ての穴にシリカ粉体が収納された容器が配置されてもよいし、一部の穴にシリカ粉体が収納された容器を配置してもよい。
ラック2の形状は、典型的には立方体であるが、これに限られず、側面や底面が平面ではなく局面である形状であってよい。また、支柱を格子状に組んでラックを形成したものであってもよい。このような支柱を格子状に組んだラックである場合には、支柱間に管状容器を格納する間隙が形成されるため、特段穴を設ける必要はない。
ラックは、管状容器の飛散防止のためラック蓋を備えていてもよいが、必ずしも必要ではなく、飛散防止目的として後述する保護フィルムなどにより、管状容器及びラックを覆うなどしてもよい。
本実施形態では、シリカ粉体が収納された複数の管状容器が正立格納されたラック、が袋中に包装される。袋は、開口部を有し、複数の管状容器が正立格納されたラックが包装可能であればよく、その大きさや材質は適宜決定される。図2に、シリカ粉体が収納された複数の管状容器が正立格納されたラック、が袋3中に包装される例を示す。
袋3は、特段の制限はないが、ガゼットであることが好ましい。ガゼットとすることでラックの形状が矩形であっても、容易に包装することが可能であり、また包装の見栄えが良くなる。袋3の材料は特段限定されないが、各種樹脂からなる袋であってよく、樹脂及び金属薄膜の積層体であってよい。用いられる樹脂は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等があげられる。用いられる金属は、特段の制限はないが、好ましくは、アルミニウムがあげられる。樹脂層及び金属層は1層のみであっても、2層以上であってもよい。袋4の厚みは特に限定されないが、通常20μm以上であり、50μm以上であってよく、70μm以上であってよい。また、通常、200μm以下であり、150μm以下であってよく、100μm以下であってよい。
複数の管状容器が正立格納されたラックを包装した袋3は、その開口部を密封することが好ましい。密封の方法は限定されないが、例えば密封するための封止具を用いてもよく、ヒートシールを用いてもよい。
袋中に包装された複数の管状容器及びラックは、保護フィルムにより一部が、又は全体が被覆されていてもよい。このように保護フィルムにより被覆することで、管状容器の蓋が尖鋭部を有する場合や、ラックが矩形であり角を有する場合であっても、保護フィルムにより被覆されるため、包装する袋に傷が付くこと、及び/又は包装袋が破れること、を防止することができる。
保護フィルムは、袋に傷が付かないように、及び/又は袋が破れないように保護できればよく、その材質は特段限定されず、一定の引張破断伸度を有する樹脂性のフィルムであってもよい。樹脂製のフィルムの具体例としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ナイロン、ポリエステル、アルミ蒸着フィルムなどがあげられる。
保護フィルムの厚みは特に限定されないが、薄過ぎると保護フィルムが破れやすいため、通常、10μm以上であり、15μm以上であってよく、20μm以上であってよく、また厚すぎる場合には嵩張るため、通常、50μm以下であり、40μm以下であってよく、30μm以下であってよい。
また、保護フィルムは、引張強度が20MPa以上であることが、袋の保護の観点から
好ましく、50MPa以上であってよく、100MPa以上であってよい。引張伸度が40%以上であることが、袋の保護の観点から好ましく、100%以上であってよく、500%以上であってよい。
保護フィルムにより複数の管状容器が正立格納されたラックを被覆する際には、管状容器やラックと密着被覆することが好ましい。密着被覆するためには、伸縮性を有するフィルムで被覆する方法や、熱収縮を利用して被覆するなどの方法を採用してもよい。
本実施形態では、上記説明をした構成を有するシリカ粉体収納管状容器パッケージに関し、管状容器を格納したラックを梱包し、梱包後に袋の内容物を表示するためのラベリングを行う際の不具合を抑制するものである。そして、ラベリングを行う際の不具合が、複数の管状容器を包装しているため袋の表面に凹凸が生じることに起因するものであることを見出し、以下のような構成を有することで、不具合を抑制するに至った。
一つの実施形態では、袋の素材に弾力性を持たせることで、管状容器による凹凸を袋の素材で吸収し、袋表面に凹凸を生じ難くさせるものである。より具体的には、袋をその材質が曲げ弾性率を5×10MPa以上のものとすればよく、なかでも、8×10MPa以上とすることが好ましく、1×10MPa以上とすることがさらに好ましく、通常、4×10MPa以下である。このような曲げ弾性率を有する素材としては、一般的には高密度ポリエチレンを用いたフィルムが用いられるが、更に高い弾性率を要求される用途には、ポリアミドやガラス繊維を用いたフィルム等があげられる。なお、曲げ弾性率は、温度23℃、相対湿度65%、曲げ速度1mm/分として、JIS K7171:2008に規定される方法により測定することができる。
なお、本実施形態においてラベリングは、例えば内容物を表示するシールであってよい。シールの素材は限定されず、紙製であっても、フィルム製であってもよい。ラベリングの際には、シールの貼着面に接着成分を付与することで袋に貼着してもよく、シールを樹脂製のフィルムとして、袋に熱貼着させてもよい。接着成分は特に限定されず、袋の素材を考慮して、適した接着剤を選択すればよい。
内容物を表示するシールは、内容物の情報を内部に保有するICチップであってよい。また、内容物の情報を内部に保有するICチップは、袋の表面に貼着する形態でなく、袋の内壁に貼着する、ラックの外壁に貼着する、ラック内部に配置する、単に袋に含有させる、などの方法で袋内部に入れることで、パッケージの管理を容易に行うことができる。
別の実施形態は、該ラックは、平面である頂面を有し、格納された複数の管状容器を覆うラック蓋、を備える形態である。このように平面である頂面を有する蓋を有することで、該平面の上で、袋上にシールを貼着すれば、ラベリング時の不具合を抑制することが可能である。なお、本発明において、平面である頂面を有するラック蓋とは、1cm以上の範囲において、算術平均粗さRaが0.15μm以下である面を有することを意味する。なお、算術平均粗さRaはJIS B0601:2013に規定された方法により求めることができる。
ラック蓋の素材は、上記のような物性を有していれば、特に限定されず、典型的には各種樹脂素材から形成される。具体的には、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン等があげられる。また、頂面の大きさは、シールを不具合なく貼着できる程度の大きさであればよく、シールの大きさと同等、またはそれ以上であることが好ましい。矩形である場合には、蓋の頂面の大きさ、形状は、ラックの底面積の大きさ、形状と略同一であってもよい。
具体的にラック蓋の硬度は、特段の制限はないが、袋上にシールを張る際に、袋にシワが発生するのを防ぐために、JIS K7215:1986に規定されるタイプDデュロメータにより測定される硬度は、65以上であることが好ましく、80以上であることがさらに好ましく、90以上であることが特に好ましい。
別の実施形態は、該袋は、袋本体よりも硬度が高い部分を少なくとも一部に有する、形態である。このように、袋本体よりも硬度が高い部分を有することで、当該部分を表示部として、シールを貼着することができ、ラベリング時の不具合を抑制することが可能である。
表示部の大きさは特段限定されず、シールを不具合なく貼着できる程度の大きさであればよく、シールの大きさと同等、またはそれ以上であることが好ましい。
表示部を形成する方法は特段限定されないが、袋表面に、一定の大きさのポリプロピレン板などの硬度が高い樹脂版を貼着する方法が容易である。
別の実施形態は、該ラックが平面である底面を有する形態である。その場合には、シリカ収納管状容器パッケージの裏面にラベリングを行うことで、ラベリング時の不具合を抑制することができる。
また、シリカ粉体収納管状容器を格納したラックを、包装する前に、袋にラベリングする形態であってよい。この場合、ラベリングは、シールを貼着することの他、印刷による製品表示などであってもよい。
以下本発明に適用される素材を、実施例をもって例示するが、本発明はその要旨を超えない限り、実施例に限定されるものではない。
(ガスバリア性に関する実施例)
(実施例1)
袋の材質として、メイワバックス社製の型番FBC(PET(ポリエチレンテレフタレート)12ミクロン/接着剤/PET12ミクロン/接着剤/LLDPE(直鎖低密度ポリエチレン)70ミクロン)を用いた。
この材質で袋を作成し、その容積を、1560mLになるように、ヒートシールで加工した。
この袋の中に115℃、4時間で真空乾燥させた、約100gのメソポーラスシリカ粉(三菱ケミカル社製 商品名メソピュア、細孔径4nm、細孔容積0.73mL/g、平均粒径(D50)252μm、比表面積728m/g)を石英ビーカーに仕込み、各袋の中に入れた。
また、脱酸素剤として三菱ガス化学社製エージレスZ−200PKCを2枚入れ、更に同社製酸素検知剤エージレスアイを2枚入れ、直ちにヒートシールで密封した。この袋を、エスペック社製小型環境試験(型式:SH−241)に入れて、温度60℃、湿度90%RHの条件下で、5日間、及び9日間、保持した。また、同様にして密封した袋を、常温で30日間放置した。その後、小型環境試験機から取り出し、シリカ粉の重量を測定し、その重量増加率を算出した。また、袋内の酸素濃度については、酸素検知剤エージレスアイの発色で判定した。酸素検知剤エージレスアイは、酸素濃度が、0.1%以下ではピンク色を呈し、酸素濃度0.5%以上では青色を呈する。発色は、ピンク色から青色に徐々に変化するため、比較として、大気中に放置して青色に変化させたエージレスアイの色と見比べて発色の判定を実施した。この結果を表1に示す。
(実施例2、比較例1)
実施例2として、使用する袋の材質をメイワバックス社製QSAL(PET(12ミク
ロン/SPE(ポリエチレン(ポリサンドラミネート))15ミクロン/AL(アルミニウム)7ミクロン/SPE20ミクロン/LLDPE(直鎖低密度ポリエチレン)40ミクロン)に変えて同様の実験を行った。結果を表1に示す。また比較例1として、使用する袋の材質をメイワバックス社製SGC(NY(ナイロン)15ミクロン/接着剤/LLD80ミクロン)に変えて同様の実験を行った。この結果も表1に示す。
表1中の「青色」は、大気中に放置したものと同じ程度の「青色」であった。
この結果から、好ましい酸素透過率、水蒸気透過率の範囲が上述の明細書の範囲であることが判り、かつ最も好ましくは、それぞれ酸素透過率が0.5ml/m・day・atm以下、水蒸気透過率も0.5g/m・day以下であるものが、メソポーラスシリカに水が吸着されることが実質生じず、酸素が実質透過しないため、表面コート物質等の変質が起こりにくい状況に保たれることが判る。なお、表1中のメーカー測定値の水蒸気透過率は、JIS Z0222 シリカゲル実包法(40℃×90%RH)により、また酸素透過率は、JIS K 7129 mocon法(20℃×50%RH)による測定値である。
Figure 2019011132

(UV遮蔽性に関する実施例)
実施例3としてメイワバックス社製「QSAL」を使用し、UV透過率をAgilent Technologies社製、Cary7000DRAを使用し、UV透過率を測定した。測定は280nmから800nmの範囲を1nmおきに測定することで行った。表2に、代表値として380nm、350nm、315nm、300nm、280nmでの測定値と、380nm、315nm、280nmでの透過率の平均値を示す。UVを全く透過しないため、本発明におけるUV遮蔽性を有し、UVが原因となる表面処理物質の変質が発生しないことが判る。
(実施例4、比較例3−5)
表2に示すとおり、袋の材質を変更した以外は、実施例3と同様の実験を行った。結果を表2に示す。表中のDLはドライラミネート接着剤であり、「CPアルミ蒸着」は無延伸ポリプロピレンフィルムにアルミニウムを蒸着したものを表し、PEはポリエチレンを表す。また、PET12はポリエチレンテレフタレートが12ミクロンの厚さであることを示す略号であり、他も同様に、材質、厚さ(ミクロン)を表す。
Figure 2019011132
この結果と前述の水蒸気透過率、酸素透過率の実施例の結果を合わせれば、内容物、特に表面有機コートの有無にあわせ、適当な材質を選ぶことにより、メソポーラスシリカのような吸着材を用いて、ペプチドの分析のような重要かつ繊細な測定を行う際に、吸着材の劣化の可能性の低い吸着剤収納容器パッケージを提供することができる。
またそのパッケージの形状に関する発明により、ラベル等が見えにくいための見落としや使いにくさを解消することもできる。
1 管状容器
2 ラック
3 ガゼット袋
4 蓋
10 吸着材収納容器パッケージ

Claims (12)

  1. 生体物質を吸着する吸着材が収納された容器が袋中に包装された、吸着材収納容器パッケージであって、
    該パッケージは、JIS Z0222 シリカゲル実包法(40℃×90%RH)の測定において、水蒸気透過率が、5g/m・day以下、及び/又はJIS K7129
    mocon法(20℃×50%RH)の測定において、酸素透過率が10ml/m・day・atm以下を満たすガスバリア性を有する、パッケージ。
  2. 生体物質を吸着する吸着材が収納された容器が袋中に包装された、吸着材収納容器パッケージであって、
    該パッケージは280nm、315nm、380nmの3点でのUV透過率の平均値が5%以下であるUV遮蔽性を有する、パッケージ。
  3. 吸着材がメソポーラスシリカである、請求項1または2に記載のパッケージ。
  4. 前記容器が管状容器であり、該管状容器が複数格納されたラックを有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のパッケージ。
  5. 前記容器は、蓋により密閉された、請求項1から4のいずれか1項に記載のパッケージ。
  6. 前記容器及び/又は前記袋が、JIS Z0222 シリカゲル実包法(40℃×90%RH)の測定において、水蒸気透過率が、5g/m・day以下、及び/又はJIS
    K7129 mocon法(20℃×50%RH)の測定において、酸素透過率が10ml/m・day・atm以下を満たすガスバリア性を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載のパッケージ。
  7. 前記該パッケージは280nm、315nm、380nmの3点でのUV透過率の平均値が5%以下であるUV遮蔽性を有する、請求項1及び3〜6のいずれか1項に記載のパッケージ。
  8. 前記袋中に脱酸素剤を備える、請求項1から7のいずれか1項に記載のパッケージ。
  9. 前記吸着剤は、大気酸素濃度以下の酸素濃度において容器中で収納される、請求項1〜8のいずれか1項に記載のパッケージ。
  10. シリカ粉体が収納され、蓋により密閉された複数の管状容器、及び該複数の管状容器が格納されたラック、が袋中に包装され、
    該ラックは、平面である頂面を有し、格納された複数の管状容器を覆う、ラック蓋を備える、シリカ粉体収納管状容器パッケージ。
  11. シリカ粉体が収納され、蓋により密閉された複数の管状容器、及び該複数の管状容器が格納されたラック、が袋中に包装され、
    前記袋は、袋本体よりも硬度が高い表示部を少なくとも一部に有する、シリカ粉体収納管状容器パッケージ。
  12. 前記袋はガゼットである、請求項10又は11に記載の粉体収納管状容器パッケージ。
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