JPH07197337A

JPH07197337A - 通常の糸繰り機において巻かれた糸を支持する管体を垂直方向に収容し、管体を糸繰り機の通常の支持体に装填する装置

Info

Publication number: JPH07197337A
Application number: JP6283937A
Authority: JP
Inventors: Sandro Salmoiraghi; サルモイラギサンドロ
Original assignee: SALMOIRAGHI SARL; SARUMOIRAGI SARL; Salmoiraghi SpA
Current assignee: SALMOIRAGHI SARL; SARUMOIRAGI SARL; Salmoiraghi SpA
Priority date: 1993-10-26
Filing date: 1994-10-25
Publication date: 1995-08-01
Also published as: KR100306620B1; ITMI932265A1; ITMI932265A0; DE4438770A1; KR950011302A; IT1266626B1

Abstract

(57)【要約】【目的】メインテナンス費用が極めて低くて済み、操
作者にとって安全性が高い空の管体を収容し、これら管
体を糸繰り機の支持体に装填する装置を提供する。【構成】通常の糸繰り機内で、巻いた糸を支持する複
数個の管体２を収容し、これら管体を糸繰り機の通常の
回転する支持体、または後で糸繰り機の支持体に装填す
る保持部材に装填する装置において、これら複数個の管
体２を収容する保管部１を備える。この保管部は、管体
２が重なりあっている少なくとも１個の区分室２３、２
４を備え、装置が置かれる平面Ｂに対し垂直な平面Ａに
沿って管体を動かすことができる機構２７、２８と、管
体２を糸繰り機の支持体又は保持部材１０に取り付ける
機構４９等とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、通常の糸繰り機の支
持体に取り付ける管体を収容し、請求項の必須要件項に
記載した前提要件事項部に述べたように、これら支持体
に管体を装填する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】織物業界、特に、ボビン、パッケージな
どの糸をある形状に巻いた物を形成する分野では、公知
のように、糸繰りに必要な動作の速度を早めてボビン等
の製造工程の効率を高める要請がある。このため、後で
巻かれる糸を支持することになる、空の管体（一般にボ
ール紙製）を糸繰りの支持体に素早く装填することが必
要となる。したがって、複数個の管体を収容する管体収
容装置を、糸繰り機の複数個の支持体に管体を素早く装
填するに際し、この動作を出来るだけ短い時間で行える
ようにする必要がある。

【０００３】これらの要請を満足するとともに、できる
だけ人間の介在を避けるために、軸線を中心として回転
する保管部を備えた装置、すなわち回転タレット装置が
知られており、この装置では、保管部が、連続した管体
を、これら管体の長さ方向軸線が装置本体及び糸繰り機
（または後で管体を糸繰り機に装填する管体保持部材）
と平行になったまま収容する複数個の区分室を備えてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この公知の回転タレッ
ト装置は、ボビン（糸が巻かれた管体である）を糸繰り
機の支持体で空の管体と交換するのに要する時間を短縮
するが、メインテナンス費用が高いこと、装置にジャム
が起こり易いこと、作業箇所での安全性などの主だった
種々の欠点がある。この後者の点については、装置の操
作者が、装置内に手を入れて収容区分室の一つでの管体
のつまり（例えばほこりのたい積による）を取り除こう
とすると、回転する保管部が警告もなく突然動くことに
より、操作者が重傷を負うといった、種々の事故が発生
していた。

【０００５】そこで、本発明の目的は、このような公知
の装置の欠点を克服する装置を提供することにある。

【０００６】本発明のもう一つの目的は、メインテナン
ス費用が極めて低くてすみ、装置を使用する操作者にと
って安全性が高い、空の複数個の管体を収容し、これら
を糸繰り機の支持体に装填する装置を提供することにあ
る。

【０００７】本発明のもう一つの目的は、管体が、糸繰
り機のほうに、または、後に管体を糸繰り機に装填する
保持部材に向かう途中でジャムを生ずる問題を解消す
る、上述したタイプの装置を提供することにある。

【０００８】これらの目的、及び当業者に取っては、明
らかである他の目的は、必須要件項及び他の従属項に記
載した装置により達成される。

【０００９】

【実施例】本発明は、非限定的な例示を示した添付図面
から更に明らかとなる。

【００１０】添付図面に示すように、本発明による装置
は、複数個の管体用の保管部１として機能する部分を備
え、管体は、本発明による装置が調節ネジを備えた支持
体３を介して置かれる平面Ｂに対し垂直な複数個の平面
Ａに沿って重ねて配列される。

【００１１】保管部１は、側壁５及び６と、管体２が装
項される部材１０との関係で前方及び後方となる前壁７
及び後壁８（好ましくは、複数個のヒンジ８Ａを中心と
して可動で、ハンドル８Ｃにより開閉可能な後壁）等を
備える。この管体が装項される部材は、糸繰り機の通常
の回転支持体、又は図示のように、後で糸繰り機の回転
支持体に管体２を装項する保持アーム１１とすることが
できる。保管部１の側壁５及び６は、装置の下端１３ま
で伸び、管体２が保持アーム１１の方に移替えられる領
域１４を横から覆っている。

【００１２】この領域１４は、保管部の前壁７の下で
は、符号１５で示す箇所で開放され保護ケース１７によ
り囲まれた、保管部の後壁８を越えて突出する。

【００１３】図示の実施例では、保管部１は、側壁５及
び６に垂直側柱２０と水平交差部材２１等を備える。保
管部はまた、これを２個の平行な垂直方向の区分室２３
及び２４に分ける内側仕切壁２２を備え、各区分室は、
装置の又は側壁５及び６の全長に渡って異なる平面に配
列された複数個の管体２を収容し、管体はこれらの面毎
に長さ方向軸線Ｋを同じくする。

【００１４】保管部１は、上部が壁２５で塞がれ、この
壁には、アクチュエーター２７及び２８を空気圧制御す
る機構２６が取り付けられ、アクチュエーターは、保管
部１の側壁５及び６の側面に位置付けられ、各区分室内
で管体を移動する。各アクチュエーター２７及び２８
は、調節可能な取付具、好ましくはネジ型の取付具（公
知）３０により、対応する交差部材２１に接続される。
各取付具には、対応するアクチュエーターのシリンダー
３２が、符号３１で示す箇所でヒンジ結合され、シリン
ダー内のピストン３３が、相対移動してフォーク状の形
状をした端部３５を介して、また、アクチュエーター２
８の場合は、延長部３６を介してレバー３４に作用す
る。

【００１５】レバー３４は、横交差部材２１に平行で、
保管部の端柱３９に取り付けられた支持体上を回転する
棒体３７に強固に結合される。各棒体３７には、全長に
渡って、アーム４０が取り付けられ、これらのアーム
は、各区分室２３及び２４内に配置されて管体２と接触
し、これらを本発明による装置の移替え領域１４に達す
るまで、それぞれ第１及び第２待機位置４２及び４３に
保持する。これら待機位置すなわち待機面は、領域１４
の上に位置する。

【００１６】管体２を支持する機構４５及び４６が、各
区分室２３及び２４の下で移替え領域１４内に設けられ
る。各支持機構の間には、スペースすなわち通路４７が
設けられ、この通路内で、押し出し部材４９の対応する
アーム４８が移動する。押し出し部材は、装置の下端１
３に固定されたガイド５０に沿って移動自在で、領域１
４内で保護ケース１７内に設けられた空気圧作動式のア
クチュエーター５１により作動される。

【００１７】公知の近接センサー５３及び５４が、ガイ
ド５０の近くにガイドの両端に対応して設けられ、押し
出し部材４９が、（添付図面に示した）停止位置と、管
体２を取り出す位置とに達するのを検出する。図示して
いない他の近接センサーが設けられて、管体２が、空気
圧作動式のアクチュエーター５１を作動する前に第２待
機位置４３から支持機構４５及び４６に移動したのを検
出する。

【００１８】本発明による装置を用いる場合について説
明する。また、移替え領域１４内には管体２がなく、管
体は、保管部１内で第２待機位置４３まで収容されてい
ると仮定する。

【００１９】装填部材１０に、管体２を装填するには、
装填部材は、保管部１の一方の区分室に対応する移替え
領域１４の穴１５の前（比較して言えば）に、位置付け
られる。同時に、通常の指令信号が、空気圧制御機構２
６により発せられ（例えば、近接センサー１５０が、保
持アーム１１が穴１５の前にあることを検出した後に発
せられて）、装填部材１０が対応して位置付けられてい
る区分室２３又は２４に関連するアクチュエーター２８
をまず作動させ、次いでアクチュエーター２７を作動さ
せる。空気圧制御機構２６は、本発明による装置の全て
の機能及び動作を司る制御装置（図示せず）、好ましく
はプログラム可能な論理回路（ＰＬＣ）又はマイクロプ
ロセッサ回路により作動され制御されるのが好ましい。

【００２０】アクチュエーター２８は、レバー３４を動
かすことにより棒体３７を回転させる。その結果、アー
ム４０が、図２で（矢印Ｆの方向に）移動して管体を第
２待機位置から下にある支持機構４５及び４６に落下さ
せる。次いで、（制御装置に接続された）近接センサー
が、この移動を検知すると、空気圧制御機構２６が、上
述のようにアクチュエーター２７を作動し、このアクチ
ュエーターは、アクチュエーター２８について説明した
のと同様に、対応する棒体３７、ひいてはこれに固定さ
れたアーム４０を回転させて、管体２をアクチュエータ
ー２８により作動されるアーム４０の上に落下させる
（アクチュエーター２８は、その時までに、図示した停
止位置に戻っている）。こうして、これらの管体は、第
１待機位置から第２待機位置に移動し、区分室２３及び
２４内でこれらよりも上にあるすべての管体が、第１待
機位置の方に向かって一段階落下する。このような作動
の後、アクチュエーター２７により作動されるアーム４
０は、図示の停止位置に戻り、第１待機位置にある管体
及びその上にある管体を支持する。

【００２１】一方、領域１４内にある管体は、支持機構
４５及び４６により支持される。この段階で、アクチュ
エーター５１が作動されて押し出し部材４９をガイド５
０に沿って移動する。この押し出し部材は、そのアーム
４８の一方で、領域１４内にある管体を押し付けて、領
域１４の穴１５の外の方にアームでこれら管体を押し出
す（図１の点線表示１６０を参照）。センサー５４が、
末端位置に到達したことを検出すると、アクチュエータ
ー５１は停止し、次いで、反対方向に作動されて、押し
出し部材４９をそのスタート位置（添付図面に示す位
置）に戻す。

【００２２】すると、装置は、装填部材１０への新たな
装填の準備が出来たことになる。

【００２３】本発明の１実施例について説明した。しか
しながら、その他の実施例も可能であり、（例えば、ア
クチュエーター５１が、押し出し部材４９が移動するウ
ォームに作用を及ぼすステッピングモーターである実施
例）も可能であり、これら他の実施例も、本発明の範囲
内に入ると解釈されるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による装置の側面図である。

【図２】図１に示した装置を一方の側面から見た図であ
って、明確化のために一部の部品を断面で示したもので
ある。

【図３】図１に示した装置をもう一方の側から見た図で
あって、簡明化のために一部の部品を省略したものであ
る。

【図４】図１に示した装置を上から見た図であって、簡
明化のために一部の部品を断面で示したものである。

【符号の図面】

１保管部２管体１０装填部材２３及び２４区分室２７及び２８アクチュエーター４９押し出し部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】通常の糸繰り機で巻かれた糸を支持する
管体を収容し、糸繰り機の通常の回転支持体、または後
にこの支持体に管体を装填する保持部材に管体を装填す
る装置であって、管体を収容する保管部を備えるものに
おいて、この保管部（１）は、管体（２）が重なり合っ
て置かれる、少なくとも一個の区分室（２３、２４）を
備え、装置が置かれる平面（Ｂ）に対し垂直な平面
（Ａ）に沿って管体を移動させることができる機構（２
７、２８）と、糸繰り機の前記支持体または前記保持部
材（１０）に、管体（２）を取り付ける機構（４９）と
が設けられることを特徴とする装置。
【請求項２】請求項１の記載において、前記保管部
（１）の各区分室（２３、２４）は、装置が置かれる平
面（Ｂ）に対し垂直方向に延びることを特徴とする装
置。
【請求項３】請求項２の記載において、前記管体は、
対応する区分室（２３、２４）内で、平面的に重なり合
って位置付けられ、各平面では、複数個の管体（２）
が、長さ方向軸線Ｋを同じく知って配列されることを特
徴とする装置。
【請求項４】請求項１の記載において、前記管体
（２）を移動させることができる機構は、前記取付け機
構（４９、５１）が作動する移替え領域（１４）の上に
位置する、少なくとも待機面（４２、４３）に対応して
管体の保持を行う機構（４０）を備え、この保持機構
（４０）は、好ましくは、空気圧作動式のアクチュエー
ター機構（２７、２８）により作動され制御されること
を特徴とする装置。
【請求項５】請求項４の記載において、前記アクチュ
エーター機構（２７、２８）は、前記保持機構（４０）
と動作的に接続されたピストン（３３）が内部を移動す
るシリンダー（３２）を備え、この保持機構は、対応す
る区分室（２３、２４）内に設けられ、区分室に収容さ
れた管体（２）と共働するように配列された作動アーム
（４０）からなることを特徴とする装置。
【請求項６】請求項５の記載において、アクチュエー
ター機構（２７、２８）の各シリンダー（３２）は、調
節可能な取付具（３０）を介して前記保管部（１）の対
応する壁（５、６）に接続され、調節可能な取付け具に
は、シリンダー（３２）がヒンジ結合（符号３１で示す
箇所で）ヒンジ結合されることを特徴とする装置。
【請求項７】請求項５の記載において、前記可動アー
ム（４０）は、前記保管部（１）の外部に横断するよう
に配置された、端部支持体（３８）を中心として回転体
が対応する棒体（３７）に固定され、各棒体には、前記
シリンダー（３２）内で移動するピストン（３３）に固
定されたフォーク状の形状をした端部（３５）に接続さ
れたレバー（３４）が固定されることを特徴とする装
置。
【請求項８】請求項４の記載において、前記アクチュ
エーター機構（２７、２８）は、２個の平行して重なり
合った待機面（４２、４３）に位置付けられる管体
（２）に作用する保持機構（４０）を制御することを特
徴とする装置。
【請求項９】請求項１の記載において、前記取付け機
構は、ガイド（５０）に沿って可動であり、前記移替え
領域（１４）内にある管体（２）と接触する部品（４
８）を備えた部材（４９）であり、移替え領域内で管体
（２）を支持するように設けられた支持機構（４５、４
６）に対し相対移動することを特徴とする装置。
【請求項１０】請求項９の記載において、前記対応す
るガイド（５０）に沿って前記取付け機構（４９）を移
動する、好ましくは空気圧作動式のアクチュエーター機
構（５１）を備え、この取付け機構の正しい動作と位置
とを検知する機構（５３、５４）を設けることを特徴と
する装置。
【請求項１１】請求項１０の記載において、前記検知
機構（５３、５４）は、近接センサであることを特徴と
する装置。
【請求項１２】請求項１の記載において、前記保管部
内での管体（２）の位置を検知する機構及び又は、前記
保持部材（１０）または糸繰り機の支持体が、管体
（２）が前記移替え領域（１４）から出ていく穴（１
５）に対し、正しく位置整合していることを検知する機
構（１５０）を備えることを特徴とする装置。
【請求項１３】請求項１の記載において、装置の各部
品及び全ての機能を調節し作動させ制御する、制御作動
装置、好ましくは、プログラム可能な論理回路又はマイ
クロプロセッサ回路を備えることを特徴とする装置。