JPH07197291A - 銀特有の銀色を変じない銀製品又はその銀被覆を施した金属製品 - Google Patents
銀特有の銀色を変じない銀製品又はその銀被覆を施した金属製品Info
- Publication number
- JPH07197291A JPH07197291A JP35201893A JP35201893A JPH07197291A JP H07197291 A JPH07197291 A JP H07197291A JP 35201893 A JP35201893 A JP 35201893A JP 35201893 A JP35201893 A JP 35201893A JP H07197291 A JPH07197291 A JP H07197291A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は銀製品又は銀被覆製品の変色を防止
することを目的とするものである。 【構成】 銀製品又は他の金属製品の表面に銀中に金発
色しない範囲の金を含有させた合金被膜を形成せしめた
事を特徴とするものである。
することを目的とするものである。 【構成】 銀製品又は他の金属製品の表面に銀中に金発
色しない範囲の金を含有させた合金被膜を形成せしめた
事を特徴とするものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は銀特有の銀色を長期間に
亙って変色しない銀製品又はその銀色被膜を施した金属
製品に関するものである。
亙って変色しない銀製品又はその銀色被膜を施した金属
製品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】指輪、ブローチ、イヤリング、ピアス、
ネックレス、ペンダント、化粧品容器、洋食器、カップ
等の記念品、カフス、ネクタイ止、美錠、バックル、ボ
タン、ライター、バッチ、筆記具、工芸品、銀鏡枠等種
々なる銀製品の変色防止には種々なる処理が処されてい
るが、その主たる処理法は銀製品の表面に有機系溶液の
塗布又は浸漬処理、クロム酸系溶液での浸漬処理又はク
ロム酸系溶液での陰極電解処理又は塗布更に又ロンジュ
ウム鍍金等があった。
ネックレス、ペンダント、化粧品容器、洋食器、カップ
等の記念品、カフス、ネクタイ止、美錠、バックル、ボ
タン、ライター、バッチ、筆記具、工芸品、銀鏡枠等種
々なる銀製品の変色防止には種々なる処理が処されてい
るが、その主たる処理法は銀製品の表面に有機系溶液の
塗布又は浸漬処理、クロム酸系溶液での浸漬処理又はク
ロム酸系溶液での陰極電解処理又は塗布更に又ロンジュ
ウム鍍金等があった。
【０００３】又、黄銅、スズダイカスト、鋳ダイカス
ト、鉄又はその合金等所望の金属素材に銀鍍金を施した
銀鍍金製品の変色防止に関しても大略同様の処理加工が
施されていた。
ト、鉄又はその合金等所望の金属素材に銀鍍金を施した
銀鍍金製品の変色防止に関しても大略同様の処理加工が
施されていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】銀製品又は銀鍍金製品
には白色金属の中でも最も暖味のある銀独特の色合で、
金と同様に古くから好まれ装身具、工芸品、食器具等広
範囲の製品に使用されているが、上述した種々なる公知
の変色防止加工を施しても尚、大気中において、早期に
酸化又は硫化し、表面が黄色化、黒化する為、銀並びに
銀鍍金製品の需要が増加しないのが現状である。
には白色金属の中でも最も暖味のある銀独特の色合で、
金と同様に古くから好まれ装身具、工芸品、食器具等広
範囲の製品に使用されているが、上述した種々なる公知
の変色防止加工を施しても尚、大気中において、早期に
酸化又は硫化し、表面が黄色化、黒化する為、銀並びに
銀鍍金製品の需要が増加しないのが現状である。
【０００５】出願人たる発明者も永年銀製品の製造並び
に銀鍍金にたずさわり、試行錯誤を繰返し、種々なる変
色加工、処理を重ね、研究、実験を繰返したが全く満足
な結果は得られなかった。
に銀鍍金にたずさわり、試行錯誤を繰返し、種々なる変
色加工、処理を重ね、研究、実験を繰返したが全く満足
な結果は得られなかった。
【０００６】辛苦研究を重ねるうち、銀製品又は銀鍍金
製品の変色防止加工処理には、昔から銀よりも安い物質
を用いてのみ、変色防止処理加工が行われてきた事に気
付いた。更に研究を重ねるうちに驚くべき成果が得られ
た。
製品の変色防止加工処理には、昔から銀よりも安い物質
を用いてのみ、変色防止処理加工が行われてきた事に気
付いた。更に研究を重ねるうちに驚くべき成果が得られ
た。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、銀製品又はそ
れより低価の金属製品の表面に銀中に金発色をしない程
度の金を含有した銀被膜を形成せしめる事である。
れより低価の金属製品の表面に銀中に金発色をしない程
度の金を含有した銀被膜を形成せしめる事である。
【０００８】
【作用】本発明に係る銀製品又はその被膜層を形成した
金属製品は、従来の銀製品又は銀鍍金属製品では考えら
れなかった長期間に亙って銀独特の銀白色の光沢と銀色
とを保持し得る顕著な作用がある。
金属製品は、従来の銀製品又は銀鍍金属製品では考えら
れなかった長期間に亙って銀独特の銀白色の光沢と銀色
とを保持し得る顕著な作用がある。
【０００９】
【実施例】更に本発明を図面に例示的に示す実施例に就
いて説明すると指輪、ブローチ、イヤリング、ピアス、
ネックレス、ペンダント、化粧品容器、洋食器、カップ
等の記念品、カフス、ネクタイ止、美錠、バックル、ボ
タン、ライター、バッチ、筆記具、工芸品、銀鏡枠等所
望の銀製品１の表面に銀中に金発色しない程度の金を配
合した合金被膜２を鍍金その他適宜の方法で形成せしめ
るものである。
いて説明すると指輪、ブローチ、イヤリング、ピアス、
ネックレス、ペンダント、化粧品容器、洋食器、カップ
等の記念品、カフス、ネクタイ止、美錠、バックル、ボ
タン、ライター、バッチ、筆記具、工芸品、銀鏡枠等所
望の銀製品１の表面に銀中に金発色しない程度の金を配
合した合金被膜２を鍍金その他適宜の方法で形成せしめ
るものである。
【００１０】図３には、黄銅、錫ダイカスト、鉛ダイカ
スト、鉄又はその合金等銀よりも安価な所望の金属素材
を用いて指輪、ブローチ、イヤリング、ピアス、ネック
レス、ペンダント、化粧品容器、洋食器、カップ等の記
念品、カフス、ネクタイ止、美錠、バックル、ボタン、
ライター、バッチ、筆記具、工芸品、銀鏡枠等所望の金
属製品３を形成し、銀に金発色しない程度の金を含有さ
せた銀−金合金被膜２を鍍金その他所望の方法で被着形
成せしめて成るものである。
スト、鉄又はその合金等銀よりも安価な所望の金属素材
を用いて指輪、ブローチ、イヤリング、ピアス、ネック
レス、ペンダント、化粧品容器、洋食器、カップ等の記
念品、カフス、ネクタイ止、美錠、バックル、ボタン、
ライター、バッチ、筆記具、工芸品、銀鏡枠等所望の金
属製品３を形成し、銀に金発色しない程度の金を含有さ
せた銀−金合金被膜２を鍍金その他所望の方法で被着形
成せしめて成るものである。
【００１１】次に銀製品又は金属製品の表面に銀中に金
発色をしない銀色被膜を形成せしめるには現在の技術水
準では鍍金により銀色被覆を施し銀色被膜層２を形成せ
しめるのが簡単で鍍金時間等により銀色被膜層２の厚さ
も増減できる。
発色をしない銀色被膜を形成せしめるには現在の技術水
準では鍍金により銀色被覆を施し銀色被膜層２を形成せ
しめるのが簡単で鍍金時間等により銀色被膜層２の厚さ
も増減できる。
【００１２】次に鍍金法による一製造例を示す。 鍍金液 青化銀 １０ｇ／リットル（ ２〜 ５０ｇ／リ
ットル） 青化カリウム ２０ｇ／リットル（１０〜１００ｇ／リ
ットル） 炭酸カリウム １５ｇ／リットル（１０〜１００ｇ／リ
ットル） 用途、目的により変動 電圧 １−５Ｖ 電流密度 ０．１−２．０ Ａ／Ｄｍ2 温度 常温 陽極 不溶解極板（ステンレス、プラチナ
等）、銀板 上記一般的銀鍍金液中に青化金カリウムを溶解（青化銀
１．０に対し、青化金カリウム０．５）電気量（電流密
度）の調節により、純銀の色合の銀−金の合金鍍金を行
う。鍍金被覆の合金率は銀１．０：金０．０１−０．２ 鍍金時間 ３秒〜３０秒 尚金の銀に対する比率１％〜２０％程度が妥当である。
ットル） 青化カリウム ２０ｇ／リットル（１０〜１００ｇ／リ
ットル） 炭酸カリウム １５ｇ／リットル（１０〜１００ｇ／リ
ットル） 用途、目的により変動 電圧 １−５Ｖ 電流密度 ０．１−２．０ Ａ／Ｄｍ2 温度 常温 陽極 不溶解極板（ステンレス、プラチナ
等）、銀板 上記一般的銀鍍金液中に青化金カリウムを溶解（青化銀
１．０に対し、青化金カリウム０．５）電気量（電流密
度）の調節により、純銀の色合の銀−金の合金鍍金を行
う。鍍金被覆の合金率は銀１．０：金０．０１−０．２ 鍍金時間 ３秒〜３０秒 尚金の銀に対する比率１％〜２０％程度が妥当である。
【００１３】大気中に放置した試験片による比較試験で
は従来の銀鍍金製品では１４日経過後黄色化し、３０日
経過後更に黄色化が進行し、同時に灰色のしみが発生
し、６０日後茶かっ色に変色した。
は従来の銀鍍金製品では１４日経過後黄色化し、３０日
経過後更に黄色化が進行し、同時に灰色のしみが発生
し、６０日後茶かっ色に変色した。
【００１４】銀製品は２０日後に黄変化し、その後の経
過は銀鍍金製品と同様であった。
過は銀鍍金製品と同様であった。
【００１５】本発明方法で処理した銀製品又は銀鍍金製
品の試験片は１２０日経過後、極少黄色化したが銀色と
しての許容範囲で３００日経過後も同様で簡単な拭式で
最高の銀色が得られる。
品の試験片は１２０日経過後、極少黄色化したが銀色と
しての許容範囲で３００日経過後も同様で簡単な拭式で
最高の銀色が得られる。
【００１６】
【発明の効果】叙上の如く本発明に係る銀製品又は被膜
層を形成した金属製品は、従来の銀製品又は銀鍍金属製
品では考えられなかった長期間に亙って銀独特の銀白色
の光沢と銀色とを保持し得る顕著な作用、効果を生じ得
るので、銀製品並びに銀被膜を形成した金属製品の需要
増加と新たな製品の誕生を促進し得るものである。
層を形成した金属製品は、従来の銀製品又は銀鍍金属製
品では考えられなかった長期間に亙って銀独特の銀白色
の光沢と銀色とを保持し得る顕著な作用、効果を生じ得
るので、銀製品並びに銀被膜を形成した金属製品の需要
増加と新たな製品の誕生を促進し得るものである。
【図１】図２におけるＡ−Ａ断面図で本発明に係る銀製
品の説明図である。
品の説明図である。
【図２】銀製品の斜視図である。
【図３】本発明に係る銀色被覆を施した金属製品の斜視
図である。
図である。
【図４】断面した一部の説明図である。
１ 銀製品 ２ 銀中に金発色しない範囲の金を配合した合金層 ３ 金属製品 ４ 銀製品に設けられた宝玉
Claims (2)
- 【請求項１】 所望の銀製品の表面に銀中に金発色をし
ない程度の金を含有させた銀金合金の被膜層を形成せし
めた事を特徴とする銀製品。 - 【請求項２】 所望の金属製品の表面に銀中に金発色を
しない程度の金を含有させた銀金合金の被膜層を形成せ
しめた事を特徴とする金属製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35201893A JPH07197291A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 銀特有の銀色を変じない銀製品又はその銀被覆を施した金属製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35201893A JPH07197291A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 銀特有の銀色を変じない銀製品又はその銀被覆を施した金属製品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07197291A true JPH07197291A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=18421221
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35201893A Pending JPH07197291A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 銀特有の銀色を変じない銀製品又はその銀被覆を施した金属製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07197291A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100519724B1 (ko) * | 2001-07-19 | 2005-10-10 | 김홍배 | 금이 혼합된 단추의 제조 방법 |
| JP2008240057A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Mitsubishi Materials Corp | 銀粘土焼結体硫化防止用流動体ペースト |
| JP2008240056A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Mitsubishi Materials Corp | 銀粘土焼結体硫化防止用流動体ペースト |
| CN103361682A (zh) * | 2012-02-29 | 2013-10-23 | 罗门哈斯电子材料有限公司 | 防止银变色的方法 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP35201893A patent/JPH07197291A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100519724B1 (ko) * | 2001-07-19 | 2005-10-10 | 김홍배 | 금이 혼합된 단추의 제조 방법 |
| JP2008240057A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Mitsubishi Materials Corp | 銀粘土焼結体硫化防止用流動体ペースト |
| JP2008240056A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Mitsubishi Materials Corp | 銀粘土焼結体硫化防止用流動体ペースト |
| CN103361682A (zh) * | 2012-02-29 | 2013-10-23 | 罗门哈斯电子材料有限公司 | 防止银变色的方法 |
| CN103361682B (zh) * | 2012-02-29 | 2016-05-04 | 罗门哈斯电子材料有限公司 | 防止银变色的方法 |
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