JPH07196507A - 静脈注射用ラパマイシン製剤 - Google Patents

静脈注射用ラパマイシン製剤

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JPH07196507A
JPH07196507A JP23487494A JP23487494A JPH07196507A JP H07196507 A JPH07196507 A JP H07196507A JP 23487494 A JP23487494 A JP 23487494A JP 23487494 A JP23487494 A JP 23487494A JP H07196507 A JPH07196507 A JP H07196507A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 臨床的および商業的に許容されるラパマイシ
ン製剤を提供すること。 【構成】 所定の方法によって得られるラパマイシン水
性注射剤。この方法は、ラパマイシン濃度が0.25〜
8mg/mlであるラパマイシンのプロピレングリコー
ル濃縮液40〜75容量%を、混合溶液の60〜25容
量%を占める水含有希釈液と、ラパマイシン濃度が0.
1〜4mg/mlになるように混合することからなる。
また、所定濃度のラパマイシン濃縮液と水含有希釈液と
を、所定の割合で組み合わせてなる静脈注射の前に混合
して用いる製品。 【効果】 かかる水性注射剤は、例えば、免疫抑制剤と
して、同種異系臓器移植の際に起こる拒絶反応を抑制す
るのに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静脈注射用のラパマイ
シン製剤およびそれらの製造方法に関する。さらに詳し
くは、本発明は、界面活性剤を用いていない静脈注射用
のラパマイシン製剤に関する。ある態様では、ラパマイ
シンのプロピレングリコール濃縮液と、水含有希釈液と
を(以下で説明する所定の割合で)組み合わせてなるラ
パマイシン水性注射剤に関する。なお、本明細書では、
ラパマイシン水性注射剤とは、注射可能なラパマイシン
水溶液(aqueous,injectable rapamycin solution)を
意味する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ラパ
マイシンは、ストレプトマイセス・ハイグロスコピカス
(Streptomyces hygroscopicus)によって産生され、そ
の抗菌剤としての性質が初めて発見されたマクロライド
系の抗生物質である。それは、カンジダ・アルビカンス
(Candidaalbicans)やミクロスポラム・ジプセウム(M
icrosporum gypseum)などの菌類の増殖に悪影響を及ぼ
す。ラパマイシン、その調製法およびその抗生物質活性
は、スレンドラ・セーガル(Surendra Sehgal)らの米
国特許第3,929,992号(1975年12月30日付で発行)に記
載されている。1977年には、マーテル,アール・アール
(Martel,R.R.)らが、カナディアン・ジャーナル・オ
ブ・フィジオロジカル・ファーマコロジー(Canadian J
ournal of Physiological Pharmacology)、55巻、48-5
1頁(1977年)に、実験的なアレルギー性脳炎およびア
ジュバント性関節炎に対するラパマイシンの免疫抑制性
について報告している。1989年には、カルネ,アール・
ワイ(Calne,R.Y.)ら、ならびに、モリス,アール・
イー(Morris,R.E.)およびマイザー,ビ−・エム(Me
iser,B.M.)が、それぞれ独立して、ランセット(Lanc
et)、1989年、第2号、227頁、ならびに、メディシナ
ル・サイエンス・リサーチ(Medicinal Science Resear
ch)、1989年、第17号、609-10頁に、同種異系移植の際
に起こるインビボでの拒絶反応を抑制するラパマイシン
の有効性について報告している。その後、数多くの文献
がラパマイシンの免疫抑制性や拒絶反応を抑制する性質
について記載しており、ヒトの移植手術の際に起こる拒
絶反応を抑制するのにラパマイシンを用いた臨床研究が
始まっている。
【0003】ラパマイシンは水に不溶性であり、非経口
製剤を調製するのに一般的に用いられる、プロピレング
リコール、グリセリンおよびPEG400などの溶解補
助剤には、やや難溶性である。PEG300には、ほん
のわずか溶解するが、20%エタノール/水、10%D
MA/水、20%クレモファー(CremophorR)EL/
水および20%ポリソルベート80/水などの一般的に
用いられる注射可能な水性補助溶剤系には、不溶性また
は難溶性である。このため、臨床的および商業的に許容
される注射可能なラパマイシン製剤を製造するのは困難
であった。注射可能なラパマイシン組成物は、欧州特許
公報第0041795号(1981年12月16日付で刊行)に記載さ
れている。この注射可能なラパマイシン組成物の場合、
まず、ラパマイシンを、低沸点の有機溶剤、例えば、ア
セトン、メタノールまたはエタノールに溶解する。次い
で、この溶液を、ポリオキシエチル化脂肪酸;ポリオキ
シエチル化脂肪族アルコール;およびポリオキシエチル
化グリセリンヒドロキシ脂肪酸エステル、例えば、クレ
モファーELに例示されるポリオキシエチル化ヒマシ油
や、クレモファーRH40およびクレモファーRH60
に例示されるポリオキシエチル化水素添加ヒマシ油から
選択される非イオン性界面活性剤と混合する。クレモフ
ァーELは、実施例で用いる主要な非イオン性界面活性
剤である。
【0004】現在、ヒトの同種異系臓器移植の際に起こ
る拒絶反応を抑制するのに用いられる主要な免疫抑制剤
は、シクロスポリン(サンドイミューン(Sandimmun
eR))である。シクロスポリンは、11個のアミノ酸か
らなる環状ポリペプチドである。静脈注射可能なサンド
イミューン製剤は、1mlあたり、50mgのシクロスポ
リン、650mgのクレモファーELおよびアルコール
Ph Helv.(32.9容量%)を含有する滅菌アンプル
剤(窒素充填)である。投与する場合、この混合物は、
使用前に、0.9%塩化ナトリウム注射液または5%デ
キストロース注射液でさらに希釈される。(フィジシャ
ンズ・デスク・リファレンス(Physicians's Desk R
eference)、第45版、1991年、1962-64頁、メディカル
・エコノミックス・カンパニー,インク(Medical Ec
onomics Company,Inc.)を参照。)ラパマイシンに対
してある程度の構造類似性を有する、FK506と呼ば
れるマクロライド系分子についても、現在、ヒトの同種
異系臓器移植の際に起こる拒絶反応を抑制する臨床研究
が行われている。FK506は、ストレプトマイセス・
ツクバエンシス(Streptomyces tsuskubaensis)から
単離され、オクハラ(Okuhara)らの米国特許第4,894,
366号(1990年1月16日付で発行)に記載されている。
アール・ヴェンカタラマナン(R.Venkataramanan)ら
は、トランスプランテーション・プロシーディングズ
(Transplantation Proceedings)、22巻、第1号、
補遺1、52-56頁(1990年2月)に、静脈注射可能なF
K506製剤が、ポリオキシエチル化ヒマシ油(HCO
-60、界面活性剤)およびアルコール中におけるFK
506の10mg/ml溶液として提供されることを報
告している。この静脈内投与製剤は、食塩水またはデキ
ストロースで希釈し、注入剤として1〜2時間投与しな
ければならない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、驚くべき
ことに、プロピレングリコールをラパマイシン濃縮液お
よび水希釈液の2つの部分系に用いてラパマイシンを可
溶化すれば、界面活性剤を用いることなく、医薬上許容
されるラパマイシンの水性注射剤が得られることを見い
出した。この水性注射剤の特に有利な点は、一方の希釈
液成分として水を用いることである。これは注射剤にと
って組織許容度の点で好ましいからである。さらに、他
の希釈液成分の混合が回避できる。本発明のラパマイシ
ン注射製剤は、ボーラス注射(bolus injection)およ
び注入に非常に適している。
【0006】本発明のある態様は、ラパマイシンのプロ
ピレングリコール濃縮液と、水含有希釈液とを組み合わ
せてなることを特徴とするラパマイシンの水性注射剤で
ある。特に、本発明は、ラパマイシン濃度が0.25〜
8mg/mlであるラパマイシンのプロピレングリコー
ル濃縮液40〜75容量%と、混合溶液の60〜24容
量%を占める水含有希釈液とを組み合わせてなり、混合
溶液のラパマイシン濃度が0.1〜4mg/mlである
ことを特徴とするラパマイシン水性注射剤である。好ま
しいラパマイシン水性注射剤の場合、希釈液は混合溶液
の40〜60容量%を占める。希釈液は、好ましくは水
であるが、ポリプロピレングリコールなどの他の溶剤
を、少量、例えば10容量%またはそれ以下で含有して
いてもよい。
【0007】本発明のこの態様における好ましいラパマ
イシン水性注射剤の場合、プロピレングリコール濃縮液
のラパマイシン濃度は0.5〜4mg/mlである。よ
り好ましくは、プロピレングリコール濃縮液のラパマイ
シン濃度は0.6〜3.3mg/mlである。本発明のや
はり好ましいラパマイシン水性注射剤の場合、混合溶液
のラパマイシン濃度は0.25〜2mg/mlであり、
プロピレングリコールは混合溶液の60〜40容量%を
占めている。
【0008】本発明のこの態様による特に好ましいラパ
マイシン水性注射剤は、ラパマイシン濃度が0.5〜4
mg/mlであるラパマイシンのプロピレングリコール
濃縮液40〜60容量%と、60〜40容量%の水含有
希釈液とを組み合わせてなり、混合溶液のラパマイシン
濃度は0.25〜2mg/mlである。
【0009】本発明は、上記のようなボーラス注射用の
ラパマイシン水性注射液をも提供する。ここで、注射剤
のラパマイシン濃度は、好ましくは0.25〜2mg/
mlである。
【0010】本発明の第2の態様は、ラパマイシンをプ
ロピレングリコールおよび水の溶液として含有し、水が
溶液の40〜75容量%を占め、溶液のラパマイシン濃
度が0.1〜4mg/mlであることを特徴とするラパ
マイシンの水性注射剤である。
【0011】本発明のこの態様での好ましいラパマイシ
ンの水性注射剤の場合、溶液のラパマイシン濃度は0.
25〜1mg/mlである。水が溶液の60〜40容量
%を占めることも、それぞれ好ましい。
【0012】本発明はさらに、静脈注射の前に混合さ
れ、ラパマイシン濃度が0.1〜4mg/mlの溶液を
与える混合製剤として、ラパマイシン濃度が0.25〜
8mg/mlであるラパマイシンのプロピレングリコー
ル濃縮液と、水含有希釈液とからなり、希釈液に対する
濃縮液の割合が40:60〜75:25容量%であるこ
とを特徴とする製品を提供する。
【0013】ラパマイシン濃縮液の製造は、ラパマイシ
ンをプロピレングリコールに添加し、溶液が得られるま
で撹拌することからなる。この作業は室温で行えばよ
い。次いで、この溶液を公知の方法で濾過して滅菌す
る。適当な容量の濃縮液をアンプルに充填し、次いで、
公知の方法で密封する。注射剤の標準的な製造法に従
い、濾過、充填および密封の各作業を、滅菌条件下で行
う。得られたラパマイシン濃縮液は、冷凍保存するのが
最良である。
【0014】ラパマイシン希釈液の製造は、適当量の滅
菌水をバイアルに入れた後、このバイアルに栓をし、密
封し、オートクレーブにかける。完成したラパマイシン
希釈液は、室温で保存しても、冷凍保存してもよい。
【0015】投与用の最終的な製剤を構成する方法は、
所定量のラパマイシン濃縮液を、ラパマイシン希釈液の
入ったバイアルに注入し、約1分間または透明な溶液が
得られるまで震盪することからなる。構成した溶液は、
注記した使用期間内に投与する必要がある。構成したラ
パマイシン水性注射剤の使用期限は、構成した溶液が無
色透明な状態を維持する期間である。使用期限は4時間
以内であるが、1時間の使用期限が好ましい。なお、本
発明のラパマイシン水性注射剤は、静脈注射だけでな
く、点滴注入法を含めて、体内に液体などを注入するい
かなる方法によっても投与することができる。
【0016】医薬用途のプロピレングリコールは、様々
な市販品が容易に入手できる。
【0017】従って、本発明は、ラパマイシン水性注射
剤を調製する方法をも提供する。この方法は、ラパマイ
シン濃度が0.25〜8mg/mlであるラパマイシン
のプロピレングリコール濃縮液40〜75容量%を、混
合溶液の60〜25容量%を占める水含有希釈液と、ラ
パマイシン濃度が0.1〜4mg/mlになるように混
合することからなる。
【0018】
【実施例】以下の実施例によって、本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0019】実施例1:ラパマイシン注射製剤(1mg
/ml)の調製 A.ラパマイシンのプロピレングリコール濃縮液(2m
g/ml)の調製 処方(密度-1.036g/ml): 成 分 量 ラパマイシン@100% 0.2g プロピレングリコール、USP qs 100mlまたは103.6g 手順: 1.適当に目盛りを付けた容器にラパマイシンを量り取
る。 2.容量をプロピレングリコールで100mlに調節す
る。 3.均一な溶液が得られるまで混合する。 4.この溶液を滅菌濾過する。 5.アンプルまたはバイアルに注入し、密封する。
【0020】 B.ラパマイシン用希釈液(1.0mg/ml) 処方(密度-1.00g/ml): 成 分 量 注射用の水、USP qs 100mlまたは100g 手順: 1.各5mlのフリントガラス製バイアルに1.0ml
±0.01mlを充填し、密封し、クリンプ(crimp)す
る。 2.オートクレーブにかけて滅菌する。
【0021】C.ラパマイシン溶液(1.0mg/m
l) 処方(密度-1.035g/ml): 成 分 量 ラパマイシン濃縮液@2mg/ml 1ml ラパマイシン用希釈液 1ml 手順: 1.有効な滅菌法を用いて、1mlのラパマイシン用希
釈液を入れたバイアルに、1mlのラパマイシン濃縮液
(2mg/ml)を注入する。 2.透明な溶液が得られるまで震盪する。 3.使用期限内に投与する。
【0022】実施例2:ラパマイシン注射製剤(2mg
/ml)の調製 A.ラパマイシンのプロピレングリコール濃縮液(4m
g/ml)の調製 処方(密度-1.036g/ml): 成 分 量 ラパマイシン@100% 0.4g プロピレングリコール、USP qs 100mlまたは103.6g 手順: 1.適当に目盛りを付けた容器にラパマイシンを量り取
る。 2.容量をプロピレングリコールで100mlに調節す
る。 3.均一な溶液が得られるまで混合する。 4.この溶液を滅菌濾過する。 5.アンプルまたはバイアルに注入し、密封する。
【0023】B.ラパマイシン用希釈液(2mg/m
l) 成 分 量 プロピレングリコール,USP 10ml 注射用の水、USP qs 100ml 手順: 1.プロピレングリコールを適当な容器に入れる。 2.容量を注射用の水で100mlに調節する。 3.均一な溶液が得られるまで混合する。 4.この溶液を濾過滅菌する。 5.パッケージする。 6.オートクレーブにかけて滅菌する。
【0024】C.ラパマイシン溶液(4mg/ml) 処方(密度-1.035g/ml): 成 分 量 ラパマイシン濃縮液@4mg/ml 1ml ラパマイシン用希釈液 1ml 手順: 1.有効な滅菌法を用いて、1mlのラパマイシン用希
釈液を入れたバイアルに、1mlのラパマイシン濃縮液
(2mg/ml)を注入する。 2.透明な溶液が得られるまで震盪する。 3.使用期限内に投与する。
【0025】実施例3:ラパマイシン注射製剤(3mg
/ml)の調製 A.ラパマイシンのプロピレングリコール濃縮液(6m
g/ml)の調製 処方(密度-1.036g/ml): 成 分 量 ラパマイシン@100% 0.6g プロピレングリコール、USP qs 100mlまたは103.6g 手順: 1.適当に目盛りを付けた容器にラパマイシンを量り取
る。 2.容量をプロピレングリコールで100mlに調節す
る。 3.均一な溶液が得られるまで混合する。 4.この溶液を滅菌濾過する。 5.アンプルまたはバイアルに注入し、密封する。
【0026】B.ラパマイシン用希釈液(3mg/m
l) 処方(密度-1.00g/ml): 成 分 量 プロピレングリコール,USP 10ml 注射用の水、USP qs 100mlまたは100g 手順: 1.プロピレングリコールを適当な容器に入れる。 2.容量を注射用の水で100mlに調節する。 3.均一な溶液が得られるまで混合する。 4.この溶液を濾過滅菌する。 5.パッケージする。 6.オートクレーブにかけて滅菌する。
【0027】C.ラパマイシン溶液(3mg/ml) 処方(密度-1.035g/ml): 成 分 量 ラパマイシン濃縮液@6mg/ml 1ml ラパマイシン用希釈液 1ml 手順: 1.有効な滅菌法を用いて、1mlのラパマイシン用希
釈液を入れたバイアルに、1mlのラパマイシン濃縮液
(6mg/ml)を注入する。 2.透明な溶液が得られるまで震盪する。 3.使用期限内に投与する。
【0028】実施例4:ラパマイシン注射製剤(4mg
/ml)の調製 A.ラパマイシンのプロピレングリコール濃縮液(8m
g/ml)の調製 処方(密度-1.036g/ml): 成 分 量 ラパマイシン@100% 0.8g プロピレングリコール、USP qs 100mlまたは103.6g 手順: 1.適当に目盛りを付けた容器にラパマイシンを量り取
る。 2.容量をプロピレングリコールで100mlに調節す
る。 3.均一な溶液が得られるまで混合する。 4.この溶液を滅菌濾過する。 5.アンプルまたはバイアルに注入し、密封する。
【0029】 B.ラパマイシン用希釈液(4mg/ml) 成 分 量 プロピレングリコール,USP 10ml 注射用の水、USP qs 100mlまたは100g 手順: 1.プロピレングリコールを適当な容器に入れる。 2.容量を注射用の水で100mlに調節する。 3.均一な溶液が得られるまで混合する。 4.この溶液を濾過滅菌する。 5.パッケージする。 6.オートクレーブにかけて滅菌する。
【0030】C.ラパマイシン溶液(4mg/ml) 処方(密度-1.035g/ml): 成 分 量 ラパマイシン濃縮液@8mg/ml 1ml ラパマイシン用希釈液 1ml 手順: 1.有効な滅菌法を用いて、1mlのラパマイシン用希
釈液を入れたバイアルに、1mlのラパマイシン濃縮液
(8mg/ml)を注入する。 2.透明な溶液が得られるまで震盪する。 3.使用期限内に投与する。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、臨床的および商業的に
許容されるラパマイシン水性注射剤が得られる。有効成
分のラパマイシンは免疫抑制性や拒絶反応を抑制する性
質を有するので、かかる水性注射剤は、例えば、同種異
系臓器移植の際に起こる拒絶反応を抑制するのに有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・ウェイモンド・レオナード アメリカ合衆国28403ノース・カロライナ 州ウィルミントン、サウス・ライブ・オー ク・パークウェイ2201番

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラパマイシン濃度が0.25〜8mg/
    mlであるラパマイシンのプロピレングリコール濃縮液
    40〜75容量%を、混合溶液の60〜25容量%を占
    める水含有希釈液と、ラパマイシン濃度が0.1〜4m
    g/mlになるように混合することからなる方法によっ
    て得られることを特徴とするラパマイシン水性注射剤。
  2. 【請求項2】 ラパマイシンのプロピレングリコール濃
    縮液が水性注射剤の40〜60容量%を占める請求項1
    記載のラパマイシン水性注射剤。
  3. 【請求項3】 プロピレングリコール濃縮液のラパマイ
    シン濃度が0.5〜4mg/mlである請求項1または
    2記載のラパマイシン水性注射剤。
  4. 【請求項4】 ラパマイシン濃度が0.5〜4mg/m
    lであるラパマイシンのプロピレングリコール濃縮液4
    0〜60容量%を、混合溶液の60〜40容量%を占め
    る水含有希釈液と、ラパマイシン濃度が0.25〜2m
    g/mlになるように混合することからなる方法によっ
    て得られることを特徴とするラパマイシン水性注射剤。
  5. 【請求項5】 ラパマイシンのプロピレングリコール濃
    縮液が水性注射剤の40〜50容量%を占める請求項1
    〜4のいずれか1項に記載のラパマイシン水性注射剤。
  6. 【請求項6】 プロピレングリコール濃縮液のラパマイ
    シン濃度が0.6〜3.3mg/mlである請求項1〜5
    のいずれか1項に記載のラパマイシン水性注射剤。
  7. 【請求項7】 水性注射剤のラパマイシン濃度が0.5
    〜1.5mg/mlである請求項1〜6のいずれか1項
    に記載のラパマイシン水性注射剤。
  8. 【請求項8】 水性注射剤のラパマイシン濃度が0.2
    5〜2mg/mlであるボーラス注射用の請求項1記載
    のラパマイシン水性注射剤。
  9. 【請求項9】 プロピレングリコールおよび水の溶液と
    してラパマイシンを含有し、水が溶液の40〜75容量
    %を占め、溶液のラパマイシン濃度が0.1〜4mg/
    mlであることを特徴とするラパマイシン水性注射剤。
  10. 【請求項10】 静脈注射の前に混合され、ラパマイシ
    ン濃度が0.1〜4mg/mlの溶液を与える混合製剤
    として、ラパマイシン濃度が0.25〜8mg/mlで
    あるラパマイシンのプロピレングリコール濃縮液と、水
    含有希釈液とからなり、希釈液に対する濃縮液の割合が
    40:60〜75:25容量%であることを特徴とする
    製品。
  11. 【請求項11】 希釈液に対する濃縮液の割合が60:
    40〜40:60容量%である請求項10記載の製品。
  12. 【請求項12】 プロピレングリコール濃縮液のラパマ
    イシン濃度が0.5〜4mg/mlである請求項10ま
    たは11記載の製品。
  13. 【請求項13】 希釈剤と混合した場合のラパマイシン
    濃度が0.25〜2mg/mlであるボーラス注射用の
    請求項10記載の製品。
  14. 【請求項14】 静脈注射の前に混合され、ラパマイシ
    ン濃度が0.1〜4mg/mlの溶液を与える混合製剤
    として、ラパマイシン濃度が0.5〜4mg/mlであ
    るラパマイシンのプロピレングリコール濃縮液と、水含
    有希釈液とからなり、希釈液に対する濃縮液の割合が4
    0:60〜75:25容量%であることを特徴とする製
    品。
  15. 【請求項15】 ラパマイシン濃度が0.25〜8mg
    /mlであるラパマイシンのプロピレングリコール濃縮
    液40〜75容量%を、混合溶液の60〜25容量%を
    占める水含有希釈液と、ラパマイシン濃度が0.1〜4
    mg/mlになるように混合することからなるラパマイ
    シン水性注射剤の製造方法。
  16. 【請求項16】 ラパマイシンのプロピレングリコール
    濃縮液が水性注射剤の40〜60容量%を占める請求項
    15記載の方法。
  17. 【請求項17】 プロピレングリコール濃縮液のラパマ
    イシン濃度が0.5〜4mg/mlである請求項15ま
    たは16記載の方法。
  18. 【請求項18】 ラパマイシン濃度が0.5〜4mg/
    mlであるラパマイシンのプロピレングリコール濃縮液
    40〜60容量%を、混合溶液の60〜40容量%を占
    める水含有希釈液と、ラパマイシン濃度が0.25〜2
    mg/mlになるように混合することからなるラパマイ
    シン水性注射剤の製造方法。
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