JPH07196467A - 表皮角質化促進剤 - Google Patents

表皮角質化促進剤

Info

Publication number
JPH07196467A
JPH07196467A JP35265893A JP35265893A JPH07196467A JP H07196467 A JPH07196467 A JP H07196467A JP 35265893 A JP35265893 A JP 35265893A JP 35265893 A JP35265893 A JP 35265893A JP H07196467 A JPH07196467 A JP H07196467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
dehydroepiandrosterone
keratinization
cornification
cuticle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35265893A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Kitamura
伸夫 北村
Yukiko Oota
裕紀子 太田
Takuya Katsube
拓矢 勝部
Mikio Tonomura
幹雄 外村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP35265893A priority Critical patent/JPH07196467A/ja
Publication of JPH07196467A publication Critical patent/JPH07196467A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】デヒドロエピアンドロステロンもしくはデヒド
ロエピアンドロステロン硫酸もしくはその塩類を有する
ことを特徴とする表皮角質化促進剤。 【効果】表皮角質化を促進し、荒れ肌改善、老化防止が
期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荒れ肌改善及び老化防
止に期待される表皮角質化促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚表皮における角質層は、皮膚の保湿
能や生体の物理的保護を始めとする一連の生理的役割を
演じており、生命活動において重要な役割をになってい
る。しかし、いわゆる角化症や乾癬を始めとする皮膚疾
患では、健全な角質層の形成が妨げられ、荒肌状態とな
っていることが多い。荒肌は乾燥して滑らかさのない肌
で角質剥離現象が生じる皮膚であり、また角質層の不均
一性が報告されている。
【0003】一方、皮膚表面の加齢に伴う変化として、
皮膚の乾燥が挙げられる。加齢に伴って、表皮細胞の角
質化速度の低下が起こると、本来皮膚が有している保水
能力の低下と水分蒸散量の増加が生じ、結果的に荒れ肌
状態が誘発される。
【0004】このような荒れ肌、及びこれに伴う老化を
防止し、健常な皮膚を維持するために、従来から保湿成
分を投与することで皮膚の乾燥状態を防ぎ、潤いを持た
せることが行われてきた。
【0005】しかし、前記従来の方法は、一般的に角質
表面の水分補給あるいは保湿成分の一部補給を行うもの
であり、その効果が一時的なものに留まり、永続的な改
善効果は期待できない。したがって、この問題の解決が
望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、荒れ
肌改善、老化防止に期待される表皮角質化促進剤を提供
することに在る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、皮膚の乾燥状
態を防ぎ、健常な皮膚を維持するための方法を鋭意検討
した結果、デヒドロエピアンドロステロン、デヒドロエ
ピアンドロステロン硫酸またはその塩が有効な角質化促
進作用を有し、表皮の角質化を正常化することを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、デヒドロエピアンドロ
ステロン、デヒドロエピアンドロステロン硫酸またはそ
の塩からなる群から選択される1種以上の化合物を含有
することを特徴とする表皮角質化促進剤に関する。
【0009】本発明に用いられるデヒドロエピアンドロ
ステロン、デヒドロエピアンドロステロン硫酸またはそ
の塩は、霊長類固有の副腎ステロイドホルモンであり、
市販品または合成品のいずれでも良い。またデヒドロエ
ピアンドロステロン硫酸塩としては、例えばデヒドロエ
ピアンドロステロン硫酸ナトリウム(斉藤良治ら、日産
婦誌、第31巻、1329頁、1979年)、デヒドロ
エピアンドロステロン硫酸カリウム、デヒドロエピアン
ドロステロン硫酸マグネシウム、デヒドロエピアンドロ
ステロン硫酸カルシウム等が挙げられる。
【0010】デヒドロエピアンドロステロン、デヒドロ
エピアンドロステロン硫酸またはその塩の皮膚外用剤の
形態としては、例えば水溶液、アルコール水溶液等が挙
げられ、また薬学的に許容される皮膚外用組成物の形態
としては、軟膏、パウダー、ローション剤、リニメント
剤等が挙げられる。
【0011】デヒドロエピアンドロステロン、デヒドロ
エピアンドロステロン硫酸またはその塩の皮膚外用剤へ
の配合量は、特に制限されないが、全組成量の0.00
001〜0.01重量%(以下%で示す)が好ましく、
さらに好ましくは0.0001〜0.003重量%であ
る。
【0012】担体としては、通常当業者に周知の賦形剤
(例えば、コーンスターチ、デンプン類、糖類、無機塩
類)、滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タル
ク)、崩壊剤(例えば、セルロース、寒天)等が挙げら
れる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により詳細に説明するに先立
ち、表皮角質化促進剤の評価方法を述べる。細胞の角質
化に対する効果を調べる為の手段として、動物個体への
角質化剤の塗布が考えられるが、より効果的な手段とし
て、ヒト表皮細胞の組織培養を行い、細胞の角質化が誘
導されることを角質膜形成能の測定によって評価でき
る。各試験に用いる試薬の調製法および測定法は次の通
りである。
【0014】(a)培養表皮細胞 ヒト正常表皮角質化細胞は市販されているもの(Epi
Pack/Breast、:クラボウ社製)を用い
た。
【0015】(b)細胞培養用培地 培地としては同じくクラボウ社製のK−GM培地、およ
び増殖因子としてこれに添加するBPE(牛脳下垂体)
を用いた。
【0016】(c)Hepes緩衝液の調製 Hepes(同人社製)7.15g、グルコース(関東
化学社製)1.8g、塩化カリウム(関東化学社製)
0.22g、塩化ナトリウム(関東化学社製)7.7
g、リン酸水素二ナトリウム・12水和物(関東化学社
製)0.27gを精製水に溶解し、1N水酸化ナトリウ
ム水溶液にてpH7.4に調製後、1lにメスアップし
た。
【0017】(d)トリプシン溶液 0.05%トリプシン(シグマ社製)および0.01%
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(関東化学社製)
含有Hepes緩衝液
【0018】(e)細胞培養 正常ヒト表皮細胞の細胞数をK−GM培地にて1×10
4 個/mlに調製し、24穴コラーゲンコートプレート
(コーニング社製)に1mlずつ播種し、95%空気
(V/V)−5%(V/V)炭酸ガスの雰囲気下、37
℃で4日間静置培養した。
【0019】培養上清を吸引除去し、無添加(対照群)
及びと種々の濃度のデヒドロエピアンドロステロン硫酸
ナトリウムを添加したK−GM培地を1mlずつ各ディ
ッシュに加えた。K−GM培地には、単独では角質化が
起こりにくいカルシウム濃度0.10mMの培地と、角
質化が生じ易いカルシウム濃度1.25mMの培地を用
いて、それぞれの場合でのプラステロン硫酸ナトリウム
添加効果を検討した。培養は、95%空気(V/V)−
5%(V/V)炭酸ガスの雰囲気下、37℃で7日間静
置にておこなった。
【0020】(f)角質膜形成能の測定 培養上清を吸引除去し、1mlのHepes緩衝液で2
回洗浄した後、細胞をトリプシン処理で剥離し、1%S
DS(ドデシル硫酸ナトリウム)/20mMDTT(ヂ
チオスレイトール)液に溶解した後、90℃ 3分間熱
処理をした。熱処理後、不溶化細胞数を計測し、角質化
細胞数とした。
【0021】以下、実施例により詳細に説明する。 実施例1 デヒドロエピアンドロステロン硫酸ナトリウムの角質化
促進作用 終濃度が0.1μg/ml、1.0μg/ml、10.
0μg/ml、30.0μg/mlになるようにデヒド
ロエピアンドロステロン硫酸ナトリウムを添加したとき
の、ヒト表皮細胞の角質化数を測定した(表1)。その
結果、低カルシウム濃度( 0.10mM) の培地では、
1.0μg/mlでコントロールの50%程ヒト表皮細
胞の角質化が促進された。又角質化が促進される環境で
ある高カルシウム濃度の培地(1.25mM)でも、
0.1μg/mlの添加濃度で更に60%程の促進効果
が見られた。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】以上の如く、本発明により荒れ肌改善及
び老化防止に期待される表皮角質化促進剤として提供で
きる事は明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外村 幹雄 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社生化学研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デヒドロエピアンドロステロン、デヒド
    ロエピアンドロステロン硫酸またはその塩からなる群か
    ら選択される1種以上の化合物を含有することを特徴と
    する表皮角質化促進剤。
JP35265893A 1993-12-28 1993-12-28 表皮角質化促進剤 Pending JPH07196467A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35265893A JPH07196467A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 表皮角質化促進剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35265893A JPH07196467A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 表皮角質化促進剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07196467A true JPH07196467A (ja) 1995-08-01

Family

ID=18425555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35265893A Pending JPH07196467A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 表皮角質化促進剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07196467A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1092423A2 (fr) * 1999-10-13 2001-04-18 L'oreal Utilisation de la DHEA ou de ses précurseurs ou dérivés métaboliques comme dépigmentant
FR2803751A1 (fr) * 2000-01-17 2001-07-20 Assist Publ Hopitaux De Paris Utilisation par voie orale de la dehydroepiandrosterone,de ses precurseurs et de ses derives comme agents hydratants a action directe
FR2807323A1 (fr) * 2000-04-10 2001-10-12 Oreal Composition, notamment cosmetique, renfermant un steroide et un 2-alkyl alcanol ou un ester

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1092423A2 (fr) * 1999-10-13 2001-04-18 L'oreal Utilisation de la DHEA ou de ses précurseurs ou dérivés métaboliques comme dépigmentant
FR2799645A1 (fr) * 1999-10-13 2001-04-20 Oreal Utilisation de la dhea ou de ses precurseurs ou derives metaboliques comme depigmentant
EP1092423A3 (fr) * 1999-10-13 2001-08-29 L'oreal Utilisation de la DHEA ou de ses précurseurs ou dérivés métaboliques comme dépigmentant
US7351699B1 (en) 1999-10-13 2008-04-01 L'oreal Use of DHEA or precursors or metabolic derivatives thereof as a depigmenting agent
FR2803751A1 (fr) * 2000-01-17 2001-07-20 Assist Publ Hopitaux De Paris Utilisation par voie orale de la dehydroepiandrosterone,de ses precurseurs et de ses derives comme agents hydratants a action directe
WO2001052856A3 (fr) * 2000-01-17 2002-06-06 Assist Publ Hopitaux De Paris Utilisation par voie orale de la dehydroepiandrosterone, de ses precurseurs et de ses derives comme agents hydratants a action directe
FR2807323A1 (fr) * 2000-04-10 2001-10-12 Oreal Composition, notamment cosmetique, renfermant un steroide et un 2-alkyl alcanol ou un ester
US6486147B2 (en) 2000-04-10 2002-11-26 L'oreal Cosmetic composition containing a steroid and a 2-alkylalkanol or an ester thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Liu et al. Isolation and growth of adult human epidermal keratinocytes in cell culture
JP4572003B2 (ja) 自然老化または老化亢進性(日光皮膚炎、汚染)の際の、瘢痕化、保湿化および皮膚外観改良用のペプチドの化粧品としてのまたは皮膚薬品としての使用
US4604234A (en) Protein having cell growth stimulating action, composition thereof and method for producing the same
DE69611230T2 (de) Nährstoff für epidermale zellkultur und verwendung
CN1140266C (zh) 二醇与α羟基酸的混合物在治疗角化过度性皮肤病中的用途
US5057320A (en) Means and method for increasing skin respiration
Bull et al. The effect of nicotine on human endothelial cell release of prostaglandins and ultrastructure.
JP3103375B2 (ja) 老化の不都合な影響を改善するための方法および組成物
Deshmukh et al. In vitro Degradation of Human Hair by some Keratinophilic Fungi: In vitro Abbau menschlicher Haare durch einige keratinophile Pilze
JP4601088B2 (ja) スフィンゴミエリナーゼ活性を亢進するセラミド合成促進剤
JPH092952A (ja) セラミド合成促進剤
JP4252444B2 (ja) 傷の治療および再上皮形成のための糖蛋白質の使用
CN113576971A (zh) 一种纤连蛋白冻干粉制剂及其制备方法
JPH07196467A (ja) 表皮角質化促進剤
HU208040B (en) Composition containing biophysically modificated ascomyceta- or schizomyceta celles and process for poducing them
JP3129646B2 (ja) セラミド合成促進剤
Klotz The adherence of Candida yeasts to human and bovine vascular endothelium and subendothelial extracellular matrix
JPH01254609A (ja) 安定化したアスコルビン酸を含有する化粧料組成物
JP2006063067A (ja) 皮膚外用剤
Cockell et al. 17β-estradiol stimulates flow-induced vasodilatation in isolated small mesenteric arteries from prepubertal female rats
TAMMI A histometric and autoradiographic study of hydrocortisone action in cultured human epidermis
Bergenholtz et al. The effect of diphenylhydantoin upon the biosynthesis and degradation of collagen in cat palatal mucosa in organ culture
JP3218282B2 (ja) 表皮角質化促進剤および化粧料ならびに入浴剤
JPH09263529A (ja) 表皮角質化促進剤
JPH072699A (ja) コラーゲン代謝賦活剤