JPH07196427A - 粒状防虫材 - Google Patents
粒状防虫材Info
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- JPH07196427A JPH07196427A JP35500293A JP35500293A JPH07196427A JP H07196427 A JPH07196427 A JP H07196427A JP 35500293 A JP35500293 A JP 35500293A JP 35500293 A JP35500293 A JP 35500293A JP H07196427 A JPH07196427 A JP H07196427A
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- Japan
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- insect repellent
- waste
- paper powder
- granular
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃物の紙粉、コーヒー抽出液抽出残渣及び茶
殻を、防虫剤、特に、蒸散性のエンペンスリンの担体と
して活用でき、嵩張らない羊毛等の防虫材を提供する。 【構成】 廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻及び
紙粉の中の少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の一よ
り少ない量の高吸水性樹脂及び防虫剤とを含有し粒状に
形成されている粒状防虫材であり、また、廃棄物のコー
ヒー抽出液抽出残渣、茶殻及び紙粉の中の少なくとも一
種の廃棄物と、該廃棄物の一より少ない量の高吸水性樹
脂とを含有する造粒部と、前記造粒部の表面を覆って、
防虫剤を含有する被覆層部とで粒状に形成されている粒
状防虫材でもあり、また造粒部に、更に防虫剤を加えて
粒状防虫材とすることができる。
殻を、防虫剤、特に、蒸散性のエンペンスリンの担体と
して活用でき、嵩張らない羊毛等の防虫材を提供する。 【構成】 廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻及び
紙粉の中の少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の一よ
り少ない量の高吸水性樹脂及び防虫剤とを含有し粒状に
形成されている粒状防虫材であり、また、廃棄物のコー
ヒー抽出液抽出残渣、茶殻及び紙粉の中の少なくとも一
種の廃棄物と、該廃棄物の一より少ない量の高吸水性樹
脂とを含有する造粒部と、前記造粒部の表面を覆って、
防虫剤を含有する被覆層部とで粒状に形成されている粒
状防虫材でもあり、また造粒部に、更に防虫剤を加えて
粒状防虫材とすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物を利用した粒状
防虫材、特に、繊維用、例えば、羊毛用の粒状防虫材に
関する。また、本発明は、毛織物等の羊毛製品を食害す
る昆虫を防ぐために広く使用することができる粒状防虫
材に関し、特に、防湿機能を備える家庭用の粒状防虫材
に関する。
防虫材、特に、繊維用、例えば、羊毛用の粒状防虫材に
関する。また、本発明は、毛織物等の羊毛製品を食害す
る昆虫を防ぐために広く使用することができる粒状防虫
材に関し、特に、防湿機能を備える家庭用の粒状防虫材
に関する。
【0002】
【従来の技術】毛織物が虫による害を受けるのを避ける
ために、毛織物の保存には、例えば樟脳、ナフタレン、
パラジクロロベンゼンなど昇華性の防虫剤が使用されて
いる。これらの防虫剤は、特有の臭気を有し、コイガ、
イガ、ブラウンハウスモス、ヒメカツオブシムシ及びヒ
メマルカツオブシムシなどの害虫に対し呼吸毒として働
き、また忌避効果を有する。また、これらの害虫に対し
て、接触毒作用を有する殺虫成分の合成ピレスロイド
も、温血動物に対しては比較的無害であるところから使
用されており、蒸散性のあるエンペンスリンが紙や不織
布に含浸させてタンスなどに使用されている。この蒸散
性のエンペンスリンは臭気がなく、低濃度でジクロルベ
ンゼンより、長期間効果を持続することができる。
ために、毛織物の保存には、例えば樟脳、ナフタレン、
パラジクロロベンゼンなど昇華性の防虫剤が使用されて
いる。これらの防虫剤は、特有の臭気を有し、コイガ、
イガ、ブラウンハウスモス、ヒメカツオブシムシ及びヒ
メマルカツオブシムシなどの害虫に対し呼吸毒として働
き、また忌避効果を有する。また、これらの害虫に対し
て、接触毒作用を有する殺虫成分の合成ピレスロイド
も、温血動物に対しては比較的無害であるところから使
用されており、蒸散性のあるエンペンスリンが紙や不織
布に含浸させてタンスなどに使用されている。この蒸散
性のエンペンスリンは臭気がなく、低濃度でジクロルベ
ンゼンより、長期間効果を持続することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの防虫
剤の中、昇華性防虫剤は、成形されて使用されるが、防
虫効果の持続性は容器の密封性に左右され、例えば数カ
月以内で昇華し尽くしてしまうために、補充を絶えず行
なわなければならない。また、蒸散性のエンペンスリン
は、比較的長期間の使用が可能であるが、含浸させるた
めに、紙、不織布等の担体を使用することが必要とされ
ている。このような担体は、吸着性が必要であり、比較
的柔軟であるために、プラスチック容器に入れて使用さ
れており、容器等の価格が占める割合が多く問題とされ
ている。
剤の中、昇華性防虫剤は、成形されて使用されるが、防
虫効果の持続性は容器の密封性に左右され、例えば数カ
月以内で昇華し尽くしてしまうために、補充を絶えず行
なわなければならない。また、蒸散性のエンペンスリン
は、比較的長期間の使用が可能であるが、含浸させるた
めに、紙、不織布等の担体を使用することが必要とされ
ている。このような担体は、吸着性が必要であり、比較
的柔軟であるために、プラスチック容器に入れて使用さ
れており、容器等の価格が占める割合が多く問題とされ
ている。
【0004】一方、缶コーヒー、インスタントコーヒー
等のコーヒー飲料及び缶入りのお茶及びインスタントの
お茶などの飲料の需要の増加に伴い、これらの飲料を抽
出した抽出残渣、例えばコーヒー粕や茶殻は、膨大な量
に上り、その処理に多大の費用を要しており、コーヒー
飲料等の飲料産業の最大の課題となっている。特に、コ
ーヒー抽出液抽出残渣は、多量の脂肪を含有するため
に、専ら焼却されており、問題とされている。使用後の
事務用紙のシュレッダー等により破断された紙屑及び事
務用紙の穿孔の際に生じるパンチ屑は膨大な量に上って
いるが、これらの紙屑もその侭費用を掛けて焼却されて
いる。
等のコーヒー飲料及び缶入りのお茶及びインスタントの
お茶などの飲料の需要の増加に伴い、これらの飲料を抽
出した抽出残渣、例えばコーヒー粕や茶殻は、膨大な量
に上り、その処理に多大の費用を要しており、コーヒー
飲料等の飲料産業の最大の課題となっている。特に、コ
ーヒー抽出液抽出残渣は、多量の脂肪を含有するため
に、専ら焼却されており、問題とされている。使用後の
事務用紙のシュレッダー等により破断された紙屑及び事
務用紙の穿孔の際に生じるパンチ屑は膨大な量に上って
いるが、これらの紙屑もその侭費用を掛けて焼却されて
いる。
【0005】また、紙おむつ産業では、紙おむつの需要
の増加に伴い、紙おむつ製造過程で生じる廃材の紙粉
は、膨大な量に上り、また未使用の高吸水性樹脂を含有
しているために、扱い難く、殆ど使用されずに、その
侭、費用を掛けて焼却することにより廃棄されており、
問題とされている。さらに、ヒバの製材工程でヒバ材の
木粉等の木屑が多量に発生するが、ヒバ油に防虫、防腐
機能があり、腐りにくいために、廃棄が難しく、殆ど使
用されずにその侭費用を掛けて焼却処理されており問題
とされている。本発明は、コーヒー抽出液抽出残渣、茶
殻、紙粉及び/又はヒバ材の木屑の廃棄処理の問題点
と、従来の防虫材に係る問題点とを解決することを目的
としている。
の増加に伴い、紙おむつ製造過程で生じる廃材の紙粉
は、膨大な量に上り、また未使用の高吸水性樹脂を含有
しているために、扱い難く、殆ど使用されずに、その
侭、費用を掛けて焼却することにより廃棄されており、
問題とされている。さらに、ヒバの製材工程でヒバ材の
木粉等の木屑が多量に発生するが、ヒバ油に防虫、防腐
機能があり、腐りにくいために、廃棄が難しく、殆ど使
用されずにその侭費用を掛けて焼却処理されており問題
とされている。本発明は、コーヒー抽出液抽出残渣、茶
殻、紙粉及び/又はヒバ材の木屑の廃棄処理の問題点
と、従来の防虫材に係る問題点とを解決することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、廃物の紙粉、
コーヒー抽出液抽出残渣及び茶殻を、防虫剤、特に、蒸
散性のエンペンスリンの担体として活用でき、嵩張らな
い羊毛等の防虫材を提供することを目的としている。
コーヒー抽出液抽出残渣及び茶殻を、防虫剤、特に、蒸
散性のエンペンスリンの担体として活用でき、嵩張らな
い羊毛等の防虫材を提供することを目的としている。
【0007】即ち、本発明は、廃棄物のコーヒー抽出液
抽出残渣、茶殻及び紙粉の中の少なくとも一種の廃棄物
と、該廃棄物の一より少ない量の高吸水性樹脂及び防虫
剤とを含有し粒状に形成されていることを特徴とする粒
状防虫材にあり、また、本発明は、廃棄物のコーヒー抽
出液抽出残渣、茶殻及び紙粉の中の少なくとも一種の廃
棄物と、該廃棄物の一より少ない量の高吸水性樹脂とを
含有する造粒部を有すると共に、前記造粒部の表面を覆
う、防虫剤を含有する被覆層部を有することを特徴とす
る粒状防虫材にあり、さらに、本発明は、廃棄物のコー
ヒー抽出液抽出残渣、茶殻及び紙粉の中の少なくとも一
種の廃棄物と、該廃棄物の一より少ない量の高吸水性樹
脂及び防虫剤とを含有する造粒部を有すると共に、前記
造粒部の表面を覆う、防虫剤を含有する被覆層部を有す
ることを特徴とする粒状防虫材にある。そしてまた、本
発明は、廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻及び紙
粉の中の少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の一より
少ない量で含有される高吸水性樹脂とを含有する造粒部
を有すると共に、前記造粒部の表面を覆う、ヒノキチオ
ール又はヒバ油を含む木粉及び防虫剤を含有する被覆層
部を有することを特徴とする粒状防虫材にあり、さら
に、本発明は、廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻
及び紙粉の中の少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の
一より少ない量の高吸水性樹脂及び防虫剤とを含有する
造粒部を有すると共に、前記造粒部の表面を覆う、ヒノ
キチオール又はヒバ油を含む木粉及び防虫剤を含有する
被覆層部を有することを特徴とする粒状防虫材にある。
抽出残渣、茶殻及び紙粉の中の少なくとも一種の廃棄物
と、該廃棄物の一より少ない量の高吸水性樹脂及び防虫
剤とを含有し粒状に形成されていることを特徴とする粒
状防虫材にあり、また、本発明は、廃棄物のコーヒー抽
出液抽出残渣、茶殻及び紙粉の中の少なくとも一種の廃
棄物と、該廃棄物の一より少ない量の高吸水性樹脂とを
含有する造粒部を有すると共に、前記造粒部の表面を覆
う、防虫剤を含有する被覆層部を有することを特徴とす
る粒状防虫材にあり、さらに、本発明は、廃棄物のコー
ヒー抽出液抽出残渣、茶殻及び紙粉の中の少なくとも一
種の廃棄物と、該廃棄物の一より少ない量の高吸水性樹
脂及び防虫剤とを含有する造粒部を有すると共に、前記
造粒部の表面を覆う、防虫剤を含有する被覆層部を有す
ることを特徴とする粒状防虫材にある。そしてまた、本
発明は、廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻及び紙
粉の中の少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の一より
少ない量で含有される高吸水性樹脂とを含有する造粒部
を有すると共に、前記造粒部の表面を覆う、ヒノキチオ
ール又はヒバ油を含む木粉及び防虫剤を含有する被覆層
部を有することを特徴とする粒状防虫材にあり、さら
に、本発明は、廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻
及び紙粉の中の少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の
一より少ない量の高吸水性樹脂及び防虫剤とを含有する
造粒部を有すると共に、前記造粒部の表面を覆う、ヒノ
キチオール又はヒバ油を含む木粉及び防虫剤を含有する
被覆層部を有することを特徴とする粒状防虫材にある。
【0008】本発明において、防虫材は粒状物に形成さ
れる。この粒状物は、廃棄物のコーヒー抽出液抽出残
渣、茶殻及び紙粉の中少なくとも一種の廃棄物と、該廃
棄物の一より少ない量の高吸水性樹脂及び蒸散性のエン
ペンスリン、ナフタレン、樟脳、パラジクロロベンゼン
等の防虫剤とを含有し粒状に形成される。本発明におい
て、粒状物は、廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殼
及び紙粉の中少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の一
より少ない量で含有される高吸水性樹脂及び防虫剤を含
有する混合物に水を混合して造粒することにより形成さ
れる。また、本発明において、この粒状の防虫材は、粒
状に形成された粒状部、即ち造粒部と、該造粒部の周囲
を覆う防虫剤を含有する被覆層部とを有して粒状に形成
される。本発明において、造粒部は、廃棄物のコーヒー
抽出液抽出残渣、茶殻及び紙粉の中少なくとも一種の廃
棄物と、該廃棄物の一より少ない量で含有される高吸水
性樹脂及び防虫剤を含有する混合物に水を混合して造粒
することにより製造することができる。
れる。この粒状物は、廃棄物のコーヒー抽出液抽出残
渣、茶殻及び紙粉の中少なくとも一種の廃棄物と、該廃
棄物の一より少ない量の高吸水性樹脂及び蒸散性のエン
ペンスリン、ナフタレン、樟脳、パラジクロロベンゼン
等の防虫剤とを含有し粒状に形成される。本発明におい
て、粒状物は、廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殼
及び紙粉の中少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の一
より少ない量で含有される高吸水性樹脂及び防虫剤を含
有する混合物に水を混合して造粒することにより形成さ
れる。また、本発明において、この粒状の防虫材は、粒
状に形成された粒状部、即ち造粒部と、該造粒部の周囲
を覆う防虫剤を含有する被覆層部とを有して粒状に形成
される。本発明において、造粒部は、廃棄物のコーヒー
抽出液抽出残渣、茶殻及び紙粉の中少なくとも一種の廃
棄物と、該廃棄物の一より少ない量で含有される高吸水
性樹脂及び防虫剤を含有する混合物に水を混合して造粒
することにより製造することができる。
【0009】被覆層部を形成する食害の害虫の忌避成分
としては、蒸散性のエンペンスリン、ナフタレン、樟
脳、パラジクロロベンゼン等の防虫剤が使用されるが、
蒸散性のエンペンスリンを防虫剤として使用するのが好
ましい。防虫剤を配合させる場合、固体状の防虫剤は、
その侭、廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻又は紙
粉或いは高吸水性樹脂に混じて配合されるが、蒸散性の
エンペンスリンの場合は、蒸散性のエンペンスリンを溶
媒に溶解した溶液を、廃棄物又は高吸水性樹脂に、散
布、噴霧して含浸させるか、或いは該溶液に廃棄物又は
高吸水性樹脂を浸漬して含浸させる。
としては、蒸散性のエンペンスリン、ナフタレン、樟
脳、パラジクロロベンゼン等の防虫剤が使用されるが、
蒸散性のエンペンスリンを防虫剤として使用するのが好
ましい。防虫剤を配合させる場合、固体状の防虫剤は、
その侭、廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻又は紙
粉或いは高吸水性樹脂に混じて配合されるが、蒸散性の
エンペンスリンの場合は、蒸散性のエンペンスリンを溶
媒に溶解した溶液を、廃棄物又は高吸水性樹脂に、散
布、噴霧して含浸させるか、或いは該溶液に廃棄物又は
高吸水性樹脂を浸漬して含浸させる。
【0010】また、本発明において、防虫材は粒状に形
成されるので、被覆層部の食害の害虫の忌避成分とし
て、防虫剤の蒸散性のエンペンスリンとヒノキチオール
又はヒバ油を含有する木粉とを共用するのが好ましい。
本発明において、ヒノキチオール又はヒバ油を含有する
木粉としては、例えば製材工場等から出るヒバ材又は桧
材の木屑等を一定の粒径以下に粉砕したものを使用する
ことができる。この場合、0.5mm以下の粒径とする
のが好ましいが、0.3mm以下の粒径とするのが更に
好ましい。このような木粉は、製材工場等から出る廃物
のヒバ材又は桧材の木屑を原料とするので、製造費を低
くできて好ましい。
成されるので、被覆層部の食害の害虫の忌避成分とし
て、防虫剤の蒸散性のエンペンスリンとヒノキチオール
又はヒバ油を含有する木粉とを共用するのが好ましい。
本発明において、ヒノキチオール又はヒバ油を含有する
木粉としては、例えば製材工場等から出るヒバ材又は桧
材の木屑等を一定の粒径以下に粉砕したものを使用する
ことができる。この場合、0.5mm以下の粒径とする
のが好ましいが、0.3mm以下の粒径とするのが更に
好ましい。このような木粉は、製材工場等から出る廃物
のヒバ材又は桧材の木屑を原料とするので、製造費を低
くできて好ましい。
【0011】本発明において、防虫剤と共用されるヒノ
キチオール又はヒバ油を含有する木粉は、消臭性、防虫
性及び香り有するので、防虫剤、例えば蒸散性のエンペ
ンスリンと共に含有させて、被覆層部を形成すると、ゴ
キブリ等の虫の忌避作用を行うと共に、殺菌効果、消臭
効果及び香料効果を行い、さらに、食害を与える害虫に
対して防虫効果を助けるので好ましい。このように、蒸
散性のエンペンスリンにヒノキチオール又はヒバ油を含
有する木粉を混合することにより被覆層部を形成する
と、殺菌効果、消臭効果、香料効果を伴って長時間持続
可能の強力な防虫作用を有する粒状の防虫材とすること
ができ、蒸散性のエンペンスリンの使用量を減ずること
ができ、また黴などの発生を防止するので好ましい。本
発明において使用される蒸散性のエンペンスリンは、合
成ピレスロイドの一であり、接触毒作用を有し、殺虫成
分であるが、温血動物に対しては比較的無害であるの
で、防虫剤として広く使用されるものである。
キチオール又はヒバ油を含有する木粉は、消臭性、防虫
性及び香り有するので、防虫剤、例えば蒸散性のエンペ
ンスリンと共に含有させて、被覆層部を形成すると、ゴ
キブリ等の虫の忌避作用を行うと共に、殺菌効果、消臭
効果及び香料効果を行い、さらに、食害を与える害虫に
対して防虫効果を助けるので好ましい。このように、蒸
散性のエンペンスリンにヒノキチオール又はヒバ油を含
有する木粉を混合することにより被覆層部を形成する
と、殺菌効果、消臭効果、香料効果を伴って長時間持続
可能の強力な防虫作用を有する粒状の防虫材とすること
ができ、蒸散性のエンペンスリンの使用量を減ずること
ができ、また黴などの発生を防止するので好ましい。本
発明において使用される蒸散性のエンペンスリンは、合
成ピレスロイドの一であり、接触毒作用を有し、殺虫成
分であるが、温血動物に対しては比較的無害であるの
で、防虫剤として広く使用されるものである。
【0012】一般に、羊毛の食害量は、気温が25乃至
30℃で、湿度が50乃至80%の場合に大きくなるの
で、本発明の防虫材には、被覆層部に、吸湿性を保持さ
せて、黴などの発生を防止すると共に、タンス内の湿度
を低下させるのが好ましい。このために、本発明におい
ては、被覆層部に、吸湿剤として、塩化カルシウム、塩
化ナトリウム及びシリカゲルを配合させるのが好まし
い。
30℃で、湿度が50乃至80%の場合に大きくなるの
で、本発明の防虫材には、被覆層部に、吸湿性を保持さ
せて、黴などの発生を防止すると共に、タンス内の湿度
を低下させるのが好ましい。このために、本発明におい
ては、被覆層部に、吸湿剤として、塩化カルシウム、塩
化ナトリウム及びシリカゲルを配合させるのが好まし
い。
【0013】本発明において、防虫材は、水分含有率を
10重量%以下となるように乾燥することにより、保管
時の黴の発生を防止することができる。本発明におい
て、高吸水性樹脂は、防虫材の保水機能を高めると共
に、被成形混合物の造粒時の潤滑材として機能するもの
であり、コーヒー抽出液抽出残渣、茶殻又は紙粉等の廃
棄物或いはこれら廃棄物の二種以上の混合物に加えられ
る。この場合、高吸水性樹脂は、廃棄物の混合物又は二
種以上の廃棄物を含有する混合物を造粒機で造粒すると
きの潤滑材として機能できるものであれば足り、形成さ
れる造粒部の20重量%以下とするのが好ましく、特に
10重量%以下であるのが好ましい。本発明において、
防虫材の造粒部に、高吸水性樹脂を配合物質として使用
すると、高吸水性樹脂は、防虫材の造粒部の周囲から水
を吸水して、膨潤し、保水するように作用するので、周
囲環境の湿度を調整することができ、好ましい。
10重量%以下となるように乾燥することにより、保管
時の黴の発生を防止することができる。本発明におい
て、高吸水性樹脂は、防虫材の保水機能を高めると共
に、被成形混合物の造粒時の潤滑材として機能するもの
であり、コーヒー抽出液抽出残渣、茶殻又は紙粉等の廃
棄物或いはこれら廃棄物の二種以上の混合物に加えられ
る。この場合、高吸水性樹脂は、廃棄物の混合物又は二
種以上の廃棄物を含有する混合物を造粒機で造粒すると
きの潤滑材として機能できるものであれば足り、形成さ
れる造粒部の20重量%以下とするのが好ましく、特に
10重量%以下であるのが好ましい。本発明において、
防虫材の造粒部に、高吸水性樹脂を配合物質として使用
すると、高吸水性樹脂は、防虫材の造粒部の周囲から水
を吸水して、膨潤し、保水するように作用するので、周
囲環境の湿度を調整することができ、好ましい。
【0014】本発明において配合される高吸水性樹脂
は、自重の数十倍から二百倍程度の水を吸収しても、形
を保持できる樹脂であり、例えば、ビニルエステルとエ
チレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体
鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアク
リル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重
合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボ
キシメチルセルロースの架橋物、ポリエチレングリコー
ルの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがあ
り、これらは、単独で又はこれら2種以上を混合して配
合物質として使用される。
は、自重の数十倍から二百倍程度の水を吸収しても、形
を保持できる樹脂であり、例えば、ビニルエステルとエ
チレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体
鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアク
リル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重
合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボ
キシメチルセルロースの架橋物、ポリエチレングリコー
ルの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがあ
り、これらは、単独で又はこれら2種以上を混合して配
合物質として使用される。
【0015】本発明において、高吸水性樹脂は、吸水倍
率が200g/g未満と吸水性能の乏しい、高吸水性樹
脂として不良品の樹脂を使用することができる。このよ
うな吸水性能の低いポリアクリル酸樹脂の不良品は、粒
径が10μm以下と微細であり、例えば、おむつ廃材か
ら分級して得られるか、又はポリアクリル酸樹脂の規格
外の製品として入手することができる。
率が200g/g未満と吸水性能の乏しい、高吸水性樹
脂として不良品の樹脂を使用することができる。このよ
うな吸水性能の低いポリアクリル酸樹脂の不良品は、粒
径が10μm以下と微細であり、例えば、おむつ廃材か
ら分級して得られるか、又はポリアクリル酸樹脂の規格
外の製品として入手することができる。
【0016】本発明において、廃棄物のコーヒー抽出液
抽出残渣及び茶殻は、インスタントコーヒー、缶コーヒ
ー、インスタントのお茶、缶入りのお茶などの飲料の製
造過程で生じ、何れも吸着性に富むので、造粒部に消臭
機能を持たせることができる。また、廃棄物の紙粉は、
おむつ廃材から得られ、高吸水性樹脂を含有する。した
がって、おむつの廃材の紙粉を使用するときは、高吸水
性樹脂の使用量を少なくすることができる。本発明にお
いて、被覆層部におけるヒノキチオール又はヒバ油を含
有する木粉の量は、害虫の忌避材としての作用を強める
ために、10重量%以上、好ましくは20重量%である
のが好ましい。
抽出残渣及び茶殻は、インスタントコーヒー、缶コーヒ
ー、インスタントのお茶、缶入りのお茶などの飲料の製
造過程で生じ、何れも吸着性に富むので、造粒部に消臭
機能を持たせることができる。また、廃棄物の紙粉は、
おむつ廃材から得られ、高吸水性樹脂を含有する。した
がって、おむつの廃材の紙粉を使用するときは、高吸水
性樹脂の使用量を少なくすることができる。本発明にお
いて、被覆層部におけるヒノキチオール又はヒバ油を含
有する木粉の量は、害虫の忌避材としての作用を強める
ために、10重量%以上、好ましくは20重量%である
のが好ましい。
【0017】本発明において、廃棄物の茶殻及びコーヒ
ー抽出液抽出残渣は、何れも造粒部の10乃至30重量
%、好ましくは17乃至23重量%配合するのが好まし
い。また、廃棄物の紙粉は、造粒部の75重量%以下と
される。廃棄物の紙粉は、吸湿性を有するので、増量す
ることにより、防虫材に吸湿及び保湿作用を付与するこ
とができる。本発明においては、被覆層部に、消臭機能
及び保湿機能を持たせるために、消臭剤としてスメルナ
ーク(商品名:株式会社東海興産製造)及び/又はフラ
ボノイドを混合でき、また保湿剤として、プロピレング
リコールを混合することができる。
ー抽出液抽出残渣は、何れも造粒部の10乃至30重量
%、好ましくは17乃至23重量%配合するのが好まし
い。また、廃棄物の紙粉は、造粒部の75重量%以下と
される。廃棄物の紙粉は、吸湿性を有するので、増量す
ることにより、防虫材に吸湿及び保湿作用を付与するこ
とができる。本発明においては、被覆層部に、消臭機能
及び保湿機能を持たせるために、消臭剤としてスメルナ
ーク(商品名:株式会社東海興産製造)及び/又はフラ
ボノイドを混合でき、また保湿剤として、プロピレング
リコールを混合することができる。
【0018】本発明の防虫材の造粒物は、保管時に、例
えば水分が10%以下の乾燥状態に保たれるので、保管
時に、塵など発生しないように、例えば、3mmより小
さい粒径の細かい粉状部分を分離しておくのが好まし
い。本発明において、粒状防虫材に配合される廃棄物の
コーヒー抽出液抽出残渣、茶殻又は紙粉並びに高吸水性
樹脂の粒子を相互に接着させて、容易に塊状に形成させ
るために、また使用時に粒状防虫材を容易に粉化させな
いようにするために、接着機能を有する材料を配合する
ことができる。このような接着機能を有する材料として
は、水溶性又は水分散性の製紙用パルプ、製紙スラッ
ジ、活性炭入りパルプ廃物、パルプスラッジ、ゼラチ
ン、ビニルエステル、ゼオライトなどが使用できるが、
製造費の点から廃材であるのが好ましい。これらは、単
独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して配合
物質として使用される。また、アルコール溶解性の接着
機能を有する材料としては、ヒドロキシエチルセルロー
ス(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HP
C)又はポリビニルピロリドン或は(PVP)などがあ
り、この場合も同様に、単独で使用されるか、又はこれ
ら2種以上を混合して配合物質として使用される。
えば水分が10%以下の乾燥状態に保たれるので、保管
時に、塵など発生しないように、例えば、3mmより小
さい粒径の細かい粉状部分を分離しておくのが好まし
い。本発明において、粒状防虫材に配合される廃棄物の
コーヒー抽出液抽出残渣、茶殻又は紙粉並びに高吸水性
樹脂の粒子を相互に接着させて、容易に塊状に形成させ
るために、また使用時に粒状防虫材を容易に粉化させな
いようにするために、接着機能を有する材料を配合する
ことができる。このような接着機能を有する材料として
は、水溶性又は水分散性の製紙用パルプ、製紙スラッ
ジ、活性炭入りパルプ廃物、パルプスラッジ、ゼラチ
ン、ビニルエステル、ゼオライトなどが使用できるが、
製造費の点から廃材であるのが好ましい。これらは、単
独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して配合
物質として使用される。また、アルコール溶解性の接着
機能を有する材料としては、ヒドロキシエチルセルロー
ス(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HP
C)又はポリビニルピロリドン或は(PVP)などがあ
り、この場合も同様に、単独で使用されるか、又はこれ
ら2種以上を混合して配合物質として使用される。
【0019】本発明の粒状防虫材に配合される接着機能
を有する材料の量は、粒状防虫材の造粒部の10重量%
以下の量、好ましくは、5重量%以下とすることができ
る。この場合、接着機能を有する材料は、単独で又は2
種以上を、造粒部の材料として、原料材料の混合物又は
造粒物に別途加えても良く、原料材料の混合前又は混合
時に、或いは原料材料混合物の造粒時に混合して、粒状
防虫材の造粒部及び被覆部内に合体させるようにしても
よい。
を有する材料の量は、粒状防虫材の造粒部の10重量%
以下の量、好ましくは、5重量%以下とすることができ
る。この場合、接着機能を有する材料は、単独で又は2
種以上を、造粒部の材料として、原料材料の混合物又は
造粒物に別途加えても良く、原料材料の混合前又は混合
時に、或いは原料材料混合物の造粒時に混合して、粒状
防虫材の造粒部及び被覆部内に合体させるようにしても
よい。
【0020】また、本発明において、廃棄物のコーヒー
抽出液抽出残渣の乾燥造粒物は、それ自体吸着能を有し
ているが、タンス内の衣服に、コーヒー臭が移るのを極
力避けるために、本発明の粒状防虫材に、コーヒー抽出
液抽出残渣を配合するときは、補助脱臭剤として、5重
量%以下の量で、例えば黒色のたばこ用のチャコールフ
イルターの屑といった活性炭入りパルプ廃物などの吸着
能を有する配合物質を配合するのが好ましい。
抽出液抽出残渣の乾燥造粒物は、それ自体吸着能を有し
ているが、タンス内の衣服に、コーヒー臭が移るのを極
力避けるために、本発明の粒状防虫材に、コーヒー抽出
液抽出残渣を配合するときは、補助脱臭剤として、5重
量%以下の量で、例えば黒色のたばこ用のチャコールフ
イルターの屑といった活性炭入りパルプ廃物などの吸着
能を有する配合物質を配合するのが好ましい。
【0021】本発明において、廃棄物のコーヒー抽出液
抽出残渣、茶殻及び/又は紙粉並びに高吸水性樹脂を配
合した配合物は、造粒装置により、球状、柱状、粒状、
顆粒状等各種形状に造粒され、造粒部が形成される。造
粒装置としては、従来周知の、押出し造粒装置を使用す
ることができる。しかし、この他に、パン型、ドラム型
及び流動層型の各種造粒装置を使用することができる。
これらの造粒装置において、形成された造粒部の表面
に、蒸散性のエンペンスリンが付着し易いように、吸湿
剤、高吸水性樹脂及び紙粉又はヒノキチオール若しくは
ヒバ油を含有する木粉の混合物の第1の被覆材料で被覆
するのが好ましい。また、蒸散性のエンペンスリンの防
虫殺虫作用とヒノキチオール又はヒバ油を含有する木粉
の害虫の忌避作用が共同で作用するように、第1の被覆
材料層の上に、紙粉及び木粉の混合物の第2の被覆材料
層を付着形成させることができる。ヒノキチオール又は
ヒバ油を含有する木粉を表面に付着させておくと、造粒
物の表面に黴が発生するのを、長期間に亙り避けること
ができるので好ましい。
抽出残渣、茶殻及び/又は紙粉並びに高吸水性樹脂を配
合した配合物は、造粒装置により、球状、柱状、粒状、
顆粒状等各種形状に造粒され、造粒部が形成される。造
粒装置としては、従来周知の、押出し造粒装置を使用す
ることができる。しかし、この他に、パン型、ドラム型
及び流動層型の各種造粒装置を使用することができる。
これらの造粒装置において、形成された造粒部の表面
に、蒸散性のエンペンスリンが付着し易いように、吸湿
剤、高吸水性樹脂及び紙粉又はヒノキチオール若しくは
ヒバ油を含有する木粉の混合物の第1の被覆材料で被覆
するのが好ましい。また、蒸散性のエンペンスリンの防
虫殺虫作用とヒノキチオール又はヒバ油を含有する木粉
の害虫の忌避作用が共同で作用するように、第1の被覆
材料層の上に、紙粉及び木粉の混合物の第2の被覆材料
層を付着形成させることができる。ヒノキチオール又は
ヒバ油を含有する木粉を表面に付着させておくと、造粒
物の表面に黴が発生するのを、長期間に亙り避けること
ができるので好ましい。
【0022】本発明において、造粒部を覆う被覆層部
に、蒸散性のエンペンスリンとヒノキチオール又はヒバ
油を含有する木粉を存在させる場合、エンペンスリンを
噴霧により付着させた後に、ヒノキチオール又はヒバ油
を含有する木粉と紙粉の混合物を、まぶしたり、又は造
粒物の表面を、ポリビニルアルコール等の湿潤剤により
湿らせて、ヒノキチオール又はヒバ油を含有する木粉を
まぶしたり、或いは蒸散性のエンペンスリンと一緒に前
記木粉を懸濁液に懸濁させて、噴霧等により一緒に付着
させることができる。ヒノキチオール又はヒバ油を含有
する木粉と紙粉の混合物を造粒物の被覆に使用する場合
は、該混合物中の木粉の量を50重量%以上、好ましく
は、60乃至75%とするのが好ましい。ヒノキチオー
ル又はヒバ油を含有する木粉及び紙粉は、0.5mm以
下、好ましくは0.3mm以下の粒径のものを使用する
のが好ましい。本発明においては、造粒部の表面に第1
及び第2の被覆材料を付着させるときは、その後の乾燥
により、付着した被覆材料が容易に剥落しないようにす
るのが好ましい。
に、蒸散性のエンペンスリンとヒノキチオール又はヒバ
油を含有する木粉を存在させる場合、エンペンスリンを
噴霧により付着させた後に、ヒノキチオール又はヒバ油
を含有する木粉と紙粉の混合物を、まぶしたり、又は造
粒物の表面を、ポリビニルアルコール等の湿潤剤により
湿らせて、ヒノキチオール又はヒバ油を含有する木粉を
まぶしたり、或いは蒸散性のエンペンスリンと一緒に前
記木粉を懸濁液に懸濁させて、噴霧等により一緒に付着
させることができる。ヒノキチオール又はヒバ油を含有
する木粉と紙粉の混合物を造粒物の被覆に使用する場合
は、該混合物中の木粉の量を50重量%以上、好ましく
は、60乃至75%とするのが好ましい。ヒノキチオー
ル又はヒバ油を含有する木粉及び紙粉は、0.5mm以
下、好ましくは0.3mm以下の粒径のものを使用する
のが好ましい。本発明においては、造粒部の表面に第1
及び第2の被覆材料を付着させるときは、その後の乾燥
により、付着した被覆材料が容易に剥落しないようにす
るのが好ましい。
【0023】
【作用】本発明において、防虫材は、粒状に形成されて
いるので、粒状防虫材を、廃棄物のコーヒー抽出液抽出
残渣、茶殻及び紙粉の中の一以上の廃棄物と高吸水性樹
脂及び防虫剤を含有させて形成することができる。ま
た、本発明において、粒状防虫材の造粒部を、廃棄物の
コーヒー抽出液抽出残渣、茶殻及び紙粉の中の一以上の
廃棄物と高吸水性樹脂で形成し、またこれに防虫剤を含
有させて形成し、被覆する被覆層部に、造粒部の防虫剤
と同一又は異なる防虫剤を使用して防虫効果を補うよう
にできる。また、本発明においては、防虫材の被覆層部
を、防虫剤の蒸散性のエンペンスリンと、ヒノキチオー
ル又はヒバ油を含有する木粉とを含有させて、3mm以
上の粒径の造粒物にするので、防虫剤のエンペンスリン
の防虫機能とヒノキチオール及び/又はヒバ油を含有す
る木粉の殺菌、殺虫機能等により、例えば羊毛を食害す
る害虫に対し忌避及び殺虫機能を長期間に亙って発揮
し、特に毛織物の防虫を行うことができる。また、本発
明の防虫材は、粒状に形成されているので、更に、吸湿
機能、脱臭機能及び保水機能を有する材料を、多少に係
わらずに、含有させることが容易となり、衣服が保存さ
れる環境の雰囲気及び湿度を調整して、害虫の食害量の
低下をはかることができる。
いるので、粒状防虫材を、廃棄物のコーヒー抽出液抽出
残渣、茶殻及び紙粉の中の一以上の廃棄物と高吸水性樹
脂及び防虫剤を含有させて形成することができる。ま
た、本発明において、粒状防虫材の造粒部を、廃棄物の
コーヒー抽出液抽出残渣、茶殻及び紙粉の中の一以上の
廃棄物と高吸水性樹脂で形成し、またこれに防虫剤を含
有させて形成し、被覆する被覆層部に、造粒部の防虫剤
と同一又は異なる防虫剤を使用して防虫効果を補うよう
にできる。また、本発明においては、防虫材の被覆層部
を、防虫剤の蒸散性のエンペンスリンと、ヒノキチオー
ル又はヒバ油を含有する木粉とを含有させて、3mm以
上の粒径の造粒物にするので、防虫剤のエンペンスリン
の防虫機能とヒノキチオール及び/又はヒバ油を含有す
る木粉の殺菌、殺虫機能等により、例えば羊毛を食害す
る害虫に対し忌避及び殺虫機能を長期間に亙って発揮
し、特に毛織物の防虫を行うことができる。また、本発
明の防虫材は、粒状に形成されているので、更に、吸湿
機能、脱臭機能及び保水機能を有する材料を、多少に係
わらずに、含有させることが容易となり、衣服が保存さ
れる環境の雰囲気及び湿度を調整して、害虫の食害量の
低下をはかることができる。
【0024】また、本発明は、従来、大量に発生し、そ
の処理が問題とされていた紙粉、コーヒー抽出液抽出残
渣及び茶殻といった可燃性廃物を、防虫材を粒状に形成
することにより活用するものであり、その吸着機能等を
防虫材として活用することができ、しかも、全体を可燃
物で構成できるので、廃棄処理が容易である。本発明に
おいては、防虫材が粒状に形成されているので、接着機
能を有する材料の配合が容易となり、接着機能を有する
材料が配合されている場合には、防虫材としての使用時
に、防虫材が砕けることが少なくでき、また、防虫材
が、吸着性を有する場合には、更に被覆層に添加される
消臭剤と共に消臭性を発揮して、衣服からの匂いを吸着
して、衣服を害虫の食害から防護することができる。し
かも、本発明の防虫材に使用される、ヒノキチオール又
はヒバ油を含有する木粉は、殺菌作用を有するので、黴
などの発生がなく、長期間に亙って使用し、また保存す
ることができる。
の処理が問題とされていた紙粉、コーヒー抽出液抽出残
渣及び茶殻といった可燃性廃物を、防虫材を粒状に形成
することにより活用するものであり、その吸着機能等を
防虫材として活用することができ、しかも、全体を可燃
物で構成できるので、廃棄処理が容易である。本発明に
おいては、防虫材が粒状に形成されているので、接着機
能を有する材料の配合が容易となり、接着機能を有する
材料が配合されている場合には、防虫材としての使用時
に、防虫材が砕けることが少なくでき、また、防虫材
が、吸着性を有する場合には、更に被覆層に添加される
消臭剤と共に消臭性を発揮して、衣服からの匂いを吸着
して、衣服を害虫の食害から防護することができる。し
かも、本発明の防虫材に使用される、ヒノキチオール又
はヒバ油を含有する木粉は、殺菌作用を有するので、黴
などの発生がなく、長期間に亙って使用し、また保存す
ることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施の態様の例を説明する
が、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限さ
れるものではない。図1は、本発明の一実施例の鮮度保
持材を製造する工程を示す概略の平面図であり、図2
は、本発明の他の一実施例の防虫材を製造する工程を示
す概略の流れ工程図である。
が、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限さ
れるものではない。図1は、本発明の一実施例の鮮度保
持材を製造する工程を示す概略の平面図であり、図2
は、本発明の他の一実施例の防虫材を製造する工程を示
す概略の流れ工程図である。
【0026】図1において、紙粉用の計量ホッパー1
は、ベルトコンベヤ2の搬送路上に位置して、ベルトコ
ンベヤ2に、紙粉を供給可能に設けられている。また、
高吸水性樹脂の計量ホッパー3は、ベルトコンベヤ4の
搬送路上に位置して、ベルトコンベヤ4に高吸水性樹脂
を供給可能に設けられている。本例において、紙粉供給
用のベルトコンベヤ2の搬出口5及び高吸水性樹脂供給
用のベルトコンベヤ4の搬送出口6は、夫々、混合装置
7の導入口に位置して設けられている。ベルトコンベヤ
2及びベルトコンベヤ4で混合装置7に供給された紙粉
及び高吸水性樹脂は、混合装置7で混合され、この紙粉
と高吸水性樹脂の混合物は、混合装置7の混合物出口8
から、混合装置7の下方に位置する混合物搬送用のベル
トコンベヤ9に供給される。
は、ベルトコンベヤ2の搬送路上に位置して、ベルトコ
ンベヤ2に、紙粉を供給可能に設けられている。また、
高吸水性樹脂の計量ホッパー3は、ベルトコンベヤ4の
搬送路上に位置して、ベルトコンベヤ4に高吸水性樹脂
を供給可能に設けられている。本例において、紙粉供給
用のベルトコンベヤ2の搬出口5及び高吸水性樹脂供給
用のベルトコンベヤ4の搬送出口6は、夫々、混合装置
7の導入口に位置して設けられている。ベルトコンベヤ
2及びベルトコンベヤ4で混合装置7に供給された紙粉
及び高吸水性樹脂は、混合装置7で混合され、この紙粉
と高吸水性樹脂の混合物は、混合装置7の混合物出口8
から、混合装置7の下方に位置する混合物搬送用のベル
トコンベヤ9に供給される。
【0027】混合用ホッパー7から出た混合物を搬送す
るために、混合装置7の混合物出口8には、混合物搬送
用のベルトコンベヤ9が設けられており、混合装置7で
混合された混合物は、この混合物搬送用のベルトコンベ
ヤ9により、押出し造粒装置10の予備混合装置11に
搬送される。予備混合装置11において、紙粉と高吸水
性樹脂の混合物に、水供給管12から水が供給される。
水が供給された紙粉と高吸水性樹脂の混合物は、押出し
造粒装置10に導入されて、ダイス13側から、柱状の
造粒物として押し出される。造粒装置10のダイス13
の下方には、押し出された造粒物を、円形篩14に送る
ための造粒物搬送用のベルトコンベヤ15が設けられて
いる。本例において、円形篩14の目の開きは4mmで
あり、篩上粒子は、篩上出口16から出て、該篩上出口
16に接続する篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ17に
供給される。
るために、混合装置7の混合物出口8には、混合物搬送
用のベルトコンベヤ9が設けられており、混合装置7で
混合された混合物は、この混合物搬送用のベルトコンベ
ヤ9により、押出し造粒装置10の予備混合装置11に
搬送される。予備混合装置11において、紙粉と高吸水
性樹脂の混合物に、水供給管12から水が供給される。
水が供給された紙粉と高吸水性樹脂の混合物は、押出し
造粒装置10に導入されて、ダイス13側から、柱状の
造粒物として押し出される。造粒装置10のダイス13
の下方には、押し出された造粒物を、円形篩14に送る
ための造粒物搬送用のベルトコンベヤ15が設けられて
いる。本例において、円形篩14の目の開きは4mmで
あり、篩上粒子は、篩上出口16から出て、該篩上出口
16に接続する篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ17に
供給される。
【0028】篩上粒子搬送用ベルトコンベヤ17は、振
動型整粒機18に接続している。振動型整粒機18は、
互いに付着する造粒物を、振動させることによりほぐす
ものであり、使用時の粉化を極力少なくするために設け
られている。篩上粒子は、搬送用ベルトコンベヤ17に
より、振動型整粒機18に供給される。一方、円形篩1
4の篩下粒子は、篩下出口19に設けられている篩下粒
子搬送用のベルトコンベヤ20により、造粒装置10へ
の混合物搬送用のベルトコンベヤ9に戻される。
動型整粒機18に接続している。振動型整粒機18は、
互いに付着する造粒物を、振動させることによりほぐす
ものであり、使用時の粉化を極力少なくするために設け
られている。篩上粒子は、搬送用ベルトコンベヤ17に
より、振動型整粒機18に供給される。一方、円形篩1
4の篩下粒子は、篩下出口19に設けられている篩下粒
子搬送用のベルトコンベヤ20により、造粒装置10へ
の混合物搬送用のベルトコンベヤ9に戻される。
【0029】振動型整粒機18に送られた造粒物は、振
動型整粒機18の振動により一粒宛ほぐされて送り出さ
れる。本例においては、振動型整粒機18の出口側に、
目の開きが4mmの篩21が設けられ、篩21の篩下出
口の下方には、混合物搬送用のベルトコンベヤ9に接続
する篩下搬送用ベルトコンベヤ22が設けられており、
篩21の篩下粒子は、篩下搬送用ベルトコンベヤ22に
より、造粒装置10への混合物搬送用のベルトコンベヤ
9に戻される。振動型整粒機18において、4mm以上
の粒径の粒子は、篩上出口23に接続する篩上搬送用の
ベルトコンベヤ24から搬出される。該篩上搬送用のベ
ルトコンベヤ24の出口は第一の造粒物被覆装置25の
篩分装置26に接続している。振動型整粒機18におい
て、4mm以上の粒径の粒子は、シリカゲル、高吸水性
樹脂及び紙粉を表面に被覆するために、篩上出口23に
接続する篩上搬送用のベルトコンベヤ24から搬出さ
れ、該篩上搬送用のベルトコンベヤ24に接続する第一
の造粒物被覆装置25の篩分装置26に供給される。
動型整粒機18の振動により一粒宛ほぐされて送り出さ
れる。本例においては、振動型整粒機18の出口側に、
目の開きが4mmの篩21が設けられ、篩21の篩下出
口の下方には、混合物搬送用のベルトコンベヤ9に接続
する篩下搬送用ベルトコンベヤ22が設けられており、
篩21の篩下粒子は、篩下搬送用ベルトコンベヤ22に
より、造粒装置10への混合物搬送用のベルトコンベヤ
9に戻される。振動型整粒機18において、4mm以上
の粒径の粒子は、篩上出口23に接続する篩上搬送用の
ベルトコンベヤ24から搬出される。該篩上搬送用のベ
ルトコンベヤ24の出口は第一の造粒物被覆装置25の
篩分装置26に接続している。振動型整粒機18におい
て、4mm以上の粒径の粒子は、シリカゲル、高吸水性
樹脂及び紙粉を表面に被覆するために、篩上出口23に
接続する篩上搬送用のベルトコンベヤ24から搬出さ
れ、該篩上搬送用のベルトコンベヤ24に接続する第一
の造粒物被覆装置25の篩分装置26に供給される。
【0030】本例において使用される第一、第二及び第
三の造粒物被覆装置25、27及び28は、共に振動型
被覆装置であり、本例においては、これら三基の造粒物
被覆装置25、27及び28が直列に接続して設けられ
ている。第一の造粒物被覆装置25の出口の篩分装置2
9は第二の造粒物被覆装置27に出口を接続しており、
第二の造粒物被覆装置27の出口の篩分装置30は第三
の造粒物被覆装置28に出口を接続している。本例にお
いて、第一の造粒物被覆装置25には、振動する搬送路
上に開口して第一散布用篩31が設けられ、第二の造粒
物被覆装置27には、振動する搬送路上に開口して第二
散布用噴霧装置32が設けられ、さらに、第三の造粒物
被覆装置28には、振動する搬送路上に開口して第三散
布用篩33が設けられている。第一散布用篩31から
は、塩化カルシウム、高吸水性樹脂及び紙粉の混合物が
散布され、第二散布用噴霧装置32からは蒸散性のエン
ペンスリンと共にポリビニルアルコール希釈液が噴霧さ
れ、第三散布用篩33からは、ヒバ材の木粉が散布され
る。
三の造粒物被覆装置25、27及び28は、共に振動型
被覆装置であり、本例においては、これら三基の造粒物
被覆装置25、27及び28が直列に接続して設けられ
ている。第一の造粒物被覆装置25の出口の篩分装置2
9は第二の造粒物被覆装置27に出口を接続しており、
第二の造粒物被覆装置27の出口の篩分装置30は第三
の造粒物被覆装置28に出口を接続している。本例にお
いて、第一の造粒物被覆装置25には、振動する搬送路
上に開口して第一散布用篩31が設けられ、第二の造粒
物被覆装置27には、振動する搬送路上に開口して第二
散布用噴霧装置32が設けられ、さらに、第三の造粒物
被覆装置28には、振動する搬送路上に開口して第三散
布用篩33が設けられている。第一散布用篩31から
は、塩化カルシウム、高吸水性樹脂及び紙粉の混合物が
散布され、第二散布用噴霧装置32からは蒸散性のエン
ペンスリンと共にポリビニルアルコール希釈液が噴霧さ
れ、第三散布用篩33からは、ヒバ材の木粉が散布され
る。
【0031】夫々の造粒物被覆装置において、振動する
造粒物上に被覆材料を散布又は噴霧して、造粒物の被覆
を行う。第一散布用篩31は、塩化カルシウム、高吸水
性樹脂及び紙粉の混合物を入れる第一被覆材料散布用ホ
ッパー34に接続しており、第二散布用噴霧装置32
は、蒸散性のエンペンスリン希釈液及びポリビニルアル
コール希釈液を入れた二基の被覆液タンク35(一方は
図示されていない)に接続しており、第三散布管33
は、ヒバ材の木粉を入れた第三被覆材料散布用のホッパ
ー36に接続している。
造粒物上に被覆材料を散布又は噴霧して、造粒物の被覆
を行う。第一散布用篩31は、塩化カルシウム、高吸水
性樹脂及び紙粉の混合物を入れる第一被覆材料散布用ホ
ッパー34に接続しており、第二散布用噴霧装置32
は、蒸散性のエンペンスリン希釈液及びポリビニルアル
コール希釈液を入れた二基の被覆液タンク35(一方は
図示されていない)に接続しており、第三散布管33
は、ヒバ材の木粉を入れた第三被覆材料散布用のホッパ
ー36に接続している。
【0032】各散布用篩及び散布用噴霧装置には、散布
用の被覆材料を、造粒物に対し、常に一定の比率で散布
することができるように形成されている。第三の造粒物
被覆装置28には、被覆造粒物搬送用ベルトコンベヤ3
7が接続して設けられており、第三の造粒物被覆装置2
8で被覆された造粒物は、被覆造粒物搬送用ベルトコン
ベヤ37によつて、該被覆造粒物搬送用ベルトコンベヤ
37が接続する乾燥機38に送られる。被覆された造粒
物は、乾燥機38、例えば熱風乾燥機に導入され、乾燥
されて、乾燥物出口39に設けられている乾燥造粒物搬
送用のベルトコンベヤ40により、製品タンク41に送
られる。乾燥造粒物の製品は、製品タンク41の下方の
出口下方に設けられた製品搬出用のベルトコンベヤ42
により袋詰め領域43に取り出され、袋詰めされて出荷
される。
用の被覆材料を、造粒物に対し、常に一定の比率で散布
することができるように形成されている。第三の造粒物
被覆装置28には、被覆造粒物搬送用ベルトコンベヤ3
7が接続して設けられており、第三の造粒物被覆装置2
8で被覆された造粒物は、被覆造粒物搬送用ベルトコン
ベヤ37によつて、該被覆造粒物搬送用ベルトコンベヤ
37が接続する乾燥機38に送られる。被覆された造粒
物は、乾燥機38、例えば熱風乾燥機に導入され、乾燥
されて、乾燥物出口39に設けられている乾燥造粒物搬
送用のベルトコンベヤ40により、製品タンク41に送
られる。乾燥造粒物の製品は、製品タンク41の下方の
出口下方に設けられた製品搬出用のベルトコンベヤ42
により袋詰め領域43に取り出され、袋詰めされて出荷
される。
【0033】本例の装置は以上のように構成されている
ので、所定量の紙粉を計量ホッパー1に入れ、また所定
量の高吸水性樹脂を計量ホッパー3に入れる。そこで、
紙粉供給用のベルトコンベヤ2、高吸水性樹脂供給用の
ベルトコンベヤ4を作動させて、混合用ホッパー7に、
夫々、所定量のヒバ材の木粉及び高吸水性樹脂を供給す
る。これら所定量の紙粉及び高吸水性樹脂の混合装置7
で混合された混合物は、作動されている混合物搬送用の
ベルトコンベヤ9に供給され、予備混合装置11に送ら
れる。予備混合装置11には、紙粉と高吸水性樹脂の他
に水が供給管12から供給されており、紙粉、高級水性
樹脂及び水を一様に混合させる。一様に混合された混合
物は、造粒装置10に入る。
ので、所定量の紙粉を計量ホッパー1に入れ、また所定
量の高吸水性樹脂を計量ホッパー3に入れる。そこで、
紙粉供給用のベルトコンベヤ2、高吸水性樹脂供給用の
ベルトコンベヤ4を作動させて、混合用ホッパー7に、
夫々、所定量のヒバ材の木粉及び高吸水性樹脂を供給す
る。これら所定量の紙粉及び高吸水性樹脂の混合装置7
で混合された混合物は、作動されている混合物搬送用の
ベルトコンベヤ9に供給され、予備混合装置11に送ら
れる。予備混合装置11には、紙粉と高吸水性樹脂の他
に水が供給管12から供給されており、紙粉、高級水性
樹脂及び水を一様に混合させる。一様に混合された混合
物は、造粒装置10に入る。
【0034】本例において、造粒装置10は、押出し型
造粒機であり、スクリュウの回転により押されて、ダイ
ス13の穴に相当する断面を有し、ダイス13の厚さに
相当する長さの粒子が得られる。造粒装置10のダイス
13から押し出される造粒物粒子は、造粒物搬送用のベ
ルトコンベヤ15により、円形篩14に送られて、篩分
けされ、篩下の4mm以下の粒径の造粒物は、篩下粒子
搬送用のベルトコンベヤ20によつて、混合物搬送用の
ベルトコンベヤ9に戻される。4mm以上の粒径の篩上
粒子は、篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ17によっ
て、振動型整粒機18に送られ、ほぐされて4mm以上
の粒子は、篩21の篩上搬送用のベルトコンベヤ24に
よつて、第一の造粒物被覆装置25に送られ、そこで所
定量の配合比に調製されている第一被覆材料で被覆され
る。他方、振動型整粒機18でほぐされて4mm未満の
粒子は、篩21の篩下出口から篩下搬送用ベルトコンベ
ヤ22を介して混合物搬送用のベルトコンベヤ9に戻さ
れ、再度造粒処理される。
造粒機であり、スクリュウの回転により押されて、ダイ
ス13の穴に相当する断面を有し、ダイス13の厚さに
相当する長さの粒子が得られる。造粒装置10のダイス
13から押し出される造粒物粒子は、造粒物搬送用のベ
ルトコンベヤ15により、円形篩14に送られて、篩分
けされ、篩下の4mm以下の粒径の造粒物は、篩下粒子
搬送用のベルトコンベヤ20によつて、混合物搬送用の
ベルトコンベヤ9に戻される。4mm以上の粒径の篩上
粒子は、篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ17によっ
て、振動型整粒機18に送られ、ほぐされて4mm以上
の粒子は、篩21の篩上搬送用のベルトコンベヤ24に
よつて、第一の造粒物被覆装置25に送られ、そこで所
定量の配合比に調製されている第一被覆材料で被覆され
る。他方、振動型整粒機18でほぐされて4mm未満の
粒子は、篩21の篩下出口から篩下搬送用ベルトコンベ
ヤ22を介して混合物搬送用のベルトコンベヤ9に戻さ
れ、再度造粒処理される。
【0035】第一の造粒物被覆装置25で第一の被覆材
料で被覆された造粒物粒子は、第一の造粒物被覆装置2
5の出口の篩分装置29から、第二の造粒物被覆装置2
7に送られ、第二の被覆希釈液が噴霧される。第二の被
覆希釈液が噴霧された造粒物粒子は、第二の造粒物被覆
装置27の出口の篩分装置30から、第三の造粒物被覆
装置28に送られて、所定の配合比に配合されている第
三の被覆材料で被覆される。第三の被覆材料で被覆され
た造粒物粒子は、乾燥機38に送られて乾燥される。乾
燥機の温度は100℃以上の温度に保たれる。乾燥され
た造粒物は、乾燥造粒物搬送用のベルトコンベヤ40に
より、製品タンク41に送られ、出荷用の製品とされ
る。
料で被覆された造粒物粒子は、第一の造粒物被覆装置2
5の出口の篩分装置29から、第二の造粒物被覆装置2
7に送られ、第二の被覆希釈液が噴霧される。第二の被
覆希釈液が噴霧された造粒物粒子は、第二の造粒物被覆
装置27の出口の篩分装置30から、第三の造粒物被覆
装置28に送られて、所定の配合比に配合されている第
三の被覆材料で被覆される。第三の被覆材料で被覆され
た造粒物粒子は、乾燥機38に送られて乾燥される。乾
燥機の温度は100℃以上の温度に保たれる。乾燥され
た造粒物は、乾燥造粒物搬送用のベルトコンベヤ40に
より、製品タンク41に送られ、出荷用の製品とされ
る。
【0036】図2に示す実施例は、造粒物に、紙粉及び
高吸水性樹脂の他に、コーヒー抽出液抽出残渣及び/又
は茶殻並びに殺菌剤の安息香酸を使用する事例である。
したがって、図2の実施例においては、原料供給工程か
ら造粒装置10に至る工程以外の工程は、図1の実施例
の対応する工程と同様に作動するので、図1の実施例と
対応する箇所には同一の符号が付されている。そこで、
図2については、造粒装置10に至る工程を説明する。
高吸水性樹脂の他に、コーヒー抽出液抽出残渣及び/又
は茶殻並びに殺菌剤の安息香酸を使用する事例である。
したがって、図2の実施例においては、原料供給工程か
ら造粒装置10に至る工程以外の工程は、図1の実施例
の対応する工程と同様に作動するので、図1の実施例と
対応する箇所には同一の符号が付されている。そこで、
図2については、造粒装置10に至る工程を説明する。
【0037】図2において、紙粉用の計量ホッパー1
は、ベルトコンベヤ2の搬送路上に位置して、ベルトコ
ンベヤ2に、紙粉を供給可能に設けられている。また、
高吸水性樹脂及び安息香酸配合物用の計量ホッパー3
は、ベルトコンベヤ4の搬送路上に位置して、ベルトコ
ンベヤ4に高吸水性樹脂を供給可能に設けられている。
ベルトコンベヤ2及び4の出口側5及び6は、紙粉、高
吸水性樹脂及び安息香酸の混合物搬送用のベルトコンベ
ヤ44上に対向して設けられている。紙粉、高吸水性樹
脂及び安息香酸の混合物搬送用のベルトコンベヤ44の
出口側45は、混合装置7上に位置している。
は、ベルトコンベヤ2の搬送路上に位置して、ベルトコ
ンベヤ2に、紙粉を供給可能に設けられている。また、
高吸水性樹脂及び安息香酸配合物用の計量ホッパー3
は、ベルトコンベヤ4の搬送路上に位置して、ベルトコ
ンベヤ4に高吸水性樹脂を供給可能に設けられている。
ベルトコンベヤ2及び4の出口側5及び6は、紙粉、高
吸水性樹脂及び安息香酸の混合物搬送用のベルトコンベ
ヤ44上に対向して設けられている。紙粉、高吸水性樹
脂及び安息香酸の混合物搬送用のベルトコンベヤ44の
出口側45は、混合装置7上に位置している。
【0038】本例においては、コーヒー抽出液抽出残渣
用の計量ホッパー46が、ベルトコンベヤ47の搬送路
上に位置して、ベルトコンベヤ47に、コーヒー抽出液
抽出残渣を供給可能に設けられている。コーヒー抽出液
抽出残渣搬送用のベルトコンベヤ47の出口側48は、
混合装置7上に位置している。したがって、本例におい
ては、紙粉、高吸水性樹脂、安息香酸及びコーヒー抽出
液抽出残渣は、混合装置7で混合され、この混合装置7
から出る紙粉、高吸水性樹脂、安息香酸及びコーヒー抽
出液抽出残渣の混合物は、混合物搬送用のベルトコンベ
ヤ9により造粒装置10の予備混合装置11に送られ
る。予備混合装置11には、紙粉、高吸水性樹脂、安息
香酸及びコーヒー抽出液抽出残渣の他に水が供給管12
から供給されており、紙粉、高級水性樹脂、安息香酸、
コーヒー抽出液抽出残渣及び水が一様に混合される。一
様に混合された混合物は、造粒装置10に入る。以下、
図1に示す実施例と同様に、振動により整粒され、被覆
材料で被覆され、乾燥されて、防虫材が得られる。
用の計量ホッパー46が、ベルトコンベヤ47の搬送路
上に位置して、ベルトコンベヤ47に、コーヒー抽出液
抽出残渣を供給可能に設けられている。コーヒー抽出液
抽出残渣搬送用のベルトコンベヤ47の出口側48は、
混合装置7上に位置している。したがって、本例におい
ては、紙粉、高吸水性樹脂、安息香酸及びコーヒー抽出
液抽出残渣は、混合装置7で混合され、この混合装置7
から出る紙粉、高吸水性樹脂、安息香酸及びコーヒー抽
出液抽出残渣の混合物は、混合物搬送用のベルトコンベ
ヤ9により造粒装置10の予備混合装置11に送られ
る。予備混合装置11には、紙粉、高吸水性樹脂、安息
香酸及びコーヒー抽出液抽出残渣の他に水が供給管12
から供給されており、紙粉、高級水性樹脂、安息香酸、
コーヒー抽出液抽出残渣及び水が一様に混合される。一
様に混合された混合物は、造粒装置10に入る。以下、
図1に示す実施例と同様に、振動により整粒され、被覆
材料で被覆され、乾燥されて、防虫材が得られる。
【0039】図3に示す実施例は、造粒物に、紙粉及び
高吸水性樹脂の他に、コーヒー抽出液抽出残渣及び殺菌
剤の安息香酸を使用する事例である。したがって、図2
の実施例において、第三の造粒物被覆装置が設けられて
いない点で、図2に示す実施例と相違しているが、その
他の工程は、図2に示す実施例の対応する工程と同様に
作動するので、図2の実施例と対応する箇所には同一の
符号が付されている。図3においては、振動型整粒機1
8から乾燥機38に至る工程を説明する。
高吸水性樹脂の他に、コーヒー抽出液抽出残渣及び殺菌
剤の安息香酸を使用する事例である。したがって、図2
の実施例において、第三の造粒物被覆装置が設けられて
いない点で、図2に示す実施例と相違しているが、その
他の工程は、図2に示す実施例の対応する工程と同様に
作動するので、図2の実施例と対応する箇所には同一の
符号が付されている。図3においては、振動型整粒機1
8から乾燥機38に至る工程を説明する。
【0040】振動型整粒機18でほぐされた4mm以上
の粒子は、篩21の篩上搬送用のベルトコンベヤ24に
よつて、第一の造粒物被覆装置25に送られ、そこで所
定量の配合比に調製されている第一被覆材料で被覆され
る。他方、振動型整粒機18でほぐされて4mm未満の
粒子は、篩21の篩下出口から篩下搬送用ベルトコンベ
ヤ22を介して混合物搬送用のベルトコンベヤ9に戻さ
れ、図1及び図2の例と同様に再度造粒処理される。
の粒子は、篩21の篩上搬送用のベルトコンベヤ24に
よつて、第一の造粒物被覆装置25に送られ、そこで所
定量の配合比に調製されている第一被覆材料で被覆され
る。他方、振動型整粒機18でほぐされて4mm未満の
粒子は、篩21の篩下出口から篩下搬送用ベルトコンベ
ヤ22を介して混合物搬送用のベルトコンベヤ9に戻さ
れ、図1及び図2の例と同様に再度造粒処理される。
【0041】第一の造粒物被覆装置25で第一の被覆材
料で被覆された造粒物粒子は、第一の造粒物被覆装置2
5の出口の篩分装置29から、第二の造粒物被覆装置2
7に送られ、第二の被覆希釈液が噴霧される。第二の被
覆希釈液が噴霧された造粒物粒子は、第二の造粒物被覆
装置27の出口の篩分装置30から、乾燥機38に送ら
れて乾燥される。乾燥機の温度は100℃以上の温度に
保たれる。乾燥された造粒物は、乾燥造粒物搬送用のベ
ルトコンベヤ4により、製品タンク41に送られ、出荷
用の製品とされる。
料で被覆された造粒物粒子は、第一の造粒物被覆装置2
5の出口の篩分装置29から、第二の造粒物被覆装置2
7に送られ、第二の被覆希釈液が噴霧される。第二の被
覆希釈液が噴霧された造粒物粒子は、第二の造粒物被覆
装置27の出口の篩分装置30から、乾燥機38に送ら
れて乾燥される。乾燥機の温度は100℃以上の温度に
保たれる。乾燥された造粒物は、乾燥造粒物搬送用のベ
ルトコンベヤ4により、製品タンク41に送られ、出荷
用の製品とされる。
【0042】例1 本例は、図1に示した実施例の一例である。まず、0.
1mm乃至0.5mmの粒径の紙粉90重量部を紙粉用
の計量ホッパー1に入れ、高吸水性樹脂の10重量部
を、高吸水性樹脂用の計量ホッパー3にいれる。紙粉及
び高吸水性樹脂が夫々のホッパー1、3に入れられたと
ころで、ベルトコンベヤ2及び4を駆動させて、90重
量部の紙粉及び10重量部の高吸水性樹脂を混合装置7
に導入し、紙粉と高吸水性樹脂を混合する。混合された
紙粉90重量%と高吸水性樹脂の10重量部の混合物
は、造粒装置10の予備混合装置11に供給され、そこ
に水15重量部を加えて、一様になるように混合する。
1mm乃至0.5mmの粒径の紙粉90重量部を紙粉用
の計量ホッパー1に入れ、高吸水性樹脂の10重量部
を、高吸水性樹脂用の計量ホッパー3にいれる。紙粉及
び高吸水性樹脂が夫々のホッパー1、3に入れられたと
ころで、ベルトコンベヤ2及び4を駆動させて、90重
量部の紙粉及び10重量部の高吸水性樹脂を混合装置7
に導入し、紙粉と高吸水性樹脂を混合する。混合された
紙粉90重量%と高吸水性樹脂の10重量部の混合物
は、造粒装置10の予備混合装置11に供給され、そこ
に水15重量部を加えて、一様になるように混合する。
【0043】紙粉、高吸水性樹脂及び水が一様に混合さ
れた混合物は、予備混合装置11から造粒装置10に供
給され、ダイス13から押出し、チョッパー(図示され
ていない)により適宜長さに裁断して、押出し造粒され
る。造粒装置10で造粒されたヒバ材の木粉と高吸水性
樹脂の混合物の湿った造粒物は、造粒物搬送用のベルト
コンベヤ15に取り出され、円形篩14に送られる。円
形篩14において、湿った造粒物は、4mmの目の開き
の篩により篩分けられる。粒径が4mm未満の湿った造
粒物は、篩下出口19から篩下粒子搬送用のベルトコン
ベヤ20により造粒装置10への混合物搬送用のベルト
コンベヤ9に戻されて、再造粒される。
れた混合物は、予備混合装置11から造粒装置10に供
給され、ダイス13から押出し、チョッパー(図示され
ていない)により適宜長さに裁断して、押出し造粒され
る。造粒装置10で造粒されたヒバ材の木粉と高吸水性
樹脂の混合物の湿った造粒物は、造粒物搬送用のベルト
コンベヤ15に取り出され、円形篩14に送られる。円
形篩14において、湿った造粒物は、4mmの目の開き
の篩により篩分けられる。粒径が4mm未満の湿った造
粒物は、篩下出口19から篩下粒子搬送用のベルトコン
ベヤ20により造粒装置10への混合物搬送用のベルト
コンベヤ9に戻されて、再造粒される。
【0044】粒径が4mm以上の湿った造粒物は、篩上
出口16から篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ17に供
給され、振動型整粒機18に送られる。湿った造粒物の
中で相互に付着し合った造粒物粒子は、振動型整粒機1
8の振動によりほぐされて、個々の造粒物粒子に分けら
れて、振動型整粒機18の目の開きが4mmの篩21に
送られ篩分けされる。粒径が4mm未満の湿った造粒物
粒子は、篩21の篩下出口から篩下搬送用ベルトコンベ
ヤ22により造粒装置10への混合物搬送用のベルトコ
ンベヤ9に戻されて、再造粒される。一方、粒径が4m
m以上の湿った造粒物粒子は、篩21の篩上出口23か
ら篩上搬送用のベルトコンベヤ24により第一の造粒物
被覆装置25に供給される。
出口16から篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ17に供
給され、振動型整粒機18に送られる。湿った造粒物の
中で相互に付着し合った造粒物粒子は、振動型整粒機1
8の振動によりほぐされて、個々の造粒物粒子に分けら
れて、振動型整粒機18の目の開きが4mmの篩21に
送られ篩分けされる。粒径が4mm未満の湿った造粒物
粒子は、篩21の篩下出口から篩下搬送用ベルトコンベ
ヤ22により造粒装置10への混合物搬送用のベルトコ
ンベヤ9に戻されて、再造粒される。一方、粒径が4m
m以上の湿った造粒物粒子は、篩21の篩上出口23か
ら篩上搬送用のベルトコンベヤ24により第一の造粒物
被覆装置25に供給される。
【0045】本例においては、湿った造粒物粒子は、第
一の造粒物被覆装置25において、夫々、湿った造粒物
粒子に対して7乃至3重量%、好ましくは約5重量%の
被覆材料が散布により被覆することができる。本例にお
いては、被覆材料は、紙粉30重量部、塩化カルシウム
60重量部及び高吸水性樹脂10重量部の混合物であ
り、第一の被覆材料散布用ホッパー34に入れられてい
る。また、第一の造粒物被覆装置25において表面に被
覆材料が付着された造粒物粒子は、第一の造粒物被覆装
置25の出口の篩分装置29から、第二造粒物被覆装置
27に送られ、そこで、被覆液タンク35から、2%の
蒸散性のエンペンスリン希釈液及びポリビニルアルコー
ルの希釈液、例えば1%以下の濃度、好ましくは約0.
6%の濃度のポリビニルアルコールの希釈液を造粒物粒
子の表面に噴霧する。
一の造粒物被覆装置25において、夫々、湿った造粒物
粒子に対して7乃至3重量%、好ましくは約5重量%の
被覆材料が散布により被覆することができる。本例にお
いては、被覆材料は、紙粉30重量部、塩化カルシウム
60重量部及び高吸水性樹脂10重量部の混合物であ
り、第一の被覆材料散布用ホッパー34に入れられてい
る。また、第一の造粒物被覆装置25において表面に被
覆材料が付着された造粒物粒子は、第一の造粒物被覆装
置25の出口の篩分装置29から、第二造粒物被覆装置
27に送られ、そこで、被覆液タンク35から、2%の
蒸散性のエンペンスリン希釈液及びポリビニルアルコー
ルの希釈液、例えば1%以下の濃度、好ましくは約0.
6%の濃度のポリビニルアルコールの希釈液を造粒物粒
子の表面に噴霧する。
【0046】蒸散性のエンペンスリン希釈液及びポリビ
ニルアルコール希釈液を噴霧する際に、ポリビニルアル
コールの希釈液に、消臭剤のスメルナーク(商品名:株
式会社東海興産製造)及びフラボノイド並びに保湿剤の
プロピレングリコールを混合することができる。第二の
造粒物被覆装置27において、蒸散性のエンペンスリン
希釈液及びポリビニルアルコールの希釈液が噴霧する
と、塩化カルシウムの吸水率が低下するが、本例におい
ては、紙粉及び高吸水性樹脂が配合されているので、塩
化カルシウムの吸水機能を低下させることがない。
ニルアルコール希釈液を噴霧する際に、ポリビニルアル
コールの希釈液に、消臭剤のスメルナーク(商品名:株
式会社東海興産製造)及びフラボノイド並びに保湿剤の
プロピレングリコールを混合することができる。第二の
造粒物被覆装置27において、蒸散性のエンペンスリン
希釈液及びポリビニルアルコールの希釈液が噴霧する
と、塩化カルシウムの吸水率が低下するが、本例におい
ては、紙粉及び高吸水性樹脂が配合されているので、塩
化カルシウムの吸水機能を低下させることがない。
【0047】第二の造粒物被覆装置27において、蒸散
性のエンペンスリン希釈液及びポリビニルアルコールの
希釈液が噴霧された造粒物粒子は、第三の造粒物被覆装
置29に送られる。本例においては、第三の造粒物被覆
装置28において、造粒物粒子の表面に、ヒバ材の木粉
が散布される。第三の造粒物被覆装置28において噴霧
されるヒバ材の木粉は、第三の被覆材料散布用のホッパ
ー36に入れられており、第三散布用篩33から、常に
一定の比率で散布される。本例において、散布されるヒ
バ材の木粉及び蒸散性のエンペンスリンの配合比は、防
虫の目的に応じて設定される。
性のエンペンスリン希釈液及びポリビニルアルコールの
希釈液が噴霧された造粒物粒子は、第三の造粒物被覆装
置29に送られる。本例においては、第三の造粒物被覆
装置28において、造粒物粒子の表面に、ヒバ材の木粉
が散布される。第三の造粒物被覆装置28において噴霧
されるヒバ材の木粉は、第三の被覆材料散布用のホッパ
ー36に入れられており、第三散布用篩33から、常に
一定の比率で散布される。本例において、散布されるヒ
バ材の木粉及び蒸散性のエンペンスリンの配合比は、防
虫の目的に応じて設定される。
【0048】第三造粒物被覆装置28から出る被覆材料
で被覆された造粒物は、乾燥機38に導入され、熱風乾
燥される。乾燥された造粒物は、乾燥機38の乾燥物出
口39に設けられている乾燥造粒物搬送用のベルトコン
ベヤ40により、製品タンク41に送られる。製品タン
ク41に送られた製品は、製品タンク41の出口下方に
設けられている製品搬出用のベルトコンベヤ42によ
り、袋詰め領域13に取り出されて、袋詰めされて出荷
される。本例においては、周囲から吸湿を行い周囲の湿
度を調整するための乾燥剤として、塩化カルシウムを使
用しているが、塩化カルシウムをシリカゲルに替えて使
用することができる。また第三の造粒物被覆装置28に
おいて、ヒバ材の木粉を散布しているが、ヒバ材の木粉
の一部を紙粉に替えることができる。
で被覆された造粒物は、乾燥機38に導入され、熱風乾
燥される。乾燥された造粒物は、乾燥機38の乾燥物出
口39に設けられている乾燥造粒物搬送用のベルトコン
ベヤ40により、製品タンク41に送られる。製品タン
ク41に送られた製品は、製品タンク41の出口下方に
設けられている製品搬出用のベルトコンベヤ42によ
り、袋詰め領域13に取り出されて、袋詰めされて出荷
される。本例においては、周囲から吸湿を行い周囲の湿
度を調整するための乾燥剤として、塩化カルシウムを使
用しているが、塩化カルシウムをシリカゲルに替えて使
用することができる。また第三の造粒物被覆装置28に
おいて、ヒバ材の木粉を散布しているが、ヒバ材の木粉
の一部を紙粉に替えることができる。
【0049】本例において得られた製品は、防虫機能及
び消臭性能が優れており、タンスに入れて、6カ月を経
過したが、依然防虫機能を有していた。本例の防虫材
は、毛織物及び羊毛製品に直接接触させて使用してもよ
く、また袋に詰めて使用することもできる。また、本例
の防虫材は、ヒバ材を使用しているために、ゴキブリ等
の昆虫の忌避が顕著であり、長期間にわたり黴の発生も
みられなかった。
び消臭性能が優れており、タンスに入れて、6カ月を経
過したが、依然防虫機能を有していた。本例の防虫材
は、毛織物及び羊毛製品に直接接触させて使用してもよ
く、また袋に詰めて使用することもできる。また、本例
の防虫材は、ヒバ材を使用しているために、ゴキブリ等
の昆虫の忌避が顕著であり、長期間にわたり黴の発生も
みられなかった。
【0050】例2.本例は図2に示した実施例の一例で
ある。0.1mm乃至0.5mmの粒径の紙粉25重量
部を紙粉用の計量ホッパー1に入れ、高吸水性樹脂5重
量部及び安息香酸0.05重量部を高吸水性樹脂及び安
息香酸用の計量ホッパー3に入れ、さらに、含水率65
%のコーヒー抽出液抽出残渣70重量部をコーヒー抽出
液抽出残渣用の計量ホッパー46に入れる。ベルトコン
ベヤ2、4、44及び46を駆動させて、紙粉、高吸水
性樹脂及び安息香酸の混合物並びにコーヒー抽出液抽出
残渣を混合装置7に供給する。混合装置7に供給された
紙粉、高吸水性樹脂、安息香酸及びコーヒー抽出液抽出
残渣を、混合装置7で混合し、この紙粉、高吸水性樹
脂、安息香酸及びコーヒー抽出液抽出残渣の混合物を、
混合装置7の出口8から、混合物搬送用のベルトコンベ
ヤ9に供給し、混合物搬送用ベルトコンベヤ9から造粒
装置10の予備混合装置11に供給する。紙粉、高吸水
性樹脂、安息香酸及びコーヒー抽出液抽出残渣の混合物
を予備混合装置11に供給すると同時に、水15重量部
が供給管12から供給して、紙粉、高級水性樹脂、安息
香酸、コーヒー抽出液抽出残渣及び水を一様に混合す
る。
ある。0.1mm乃至0.5mmの粒径の紙粉25重量
部を紙粉用の計量ホッパー1に入れ、高吸水性樹脂5重
量部及び安息香酸0.05重量部を高吸水性樹脂及び安
息香酸用の計量ホッパー3に入れ、さらに、含水率65
%のコーヒー抽出液抽出残渣70重量部をコーヒー抽出
液抽出残渣用の計量ホッパー46に入れる。ベルトコン
ベヤ2、4、44及び46を駆動させて、紙粉、高吸水
性樹脂及び安息香酸の混合物並びにコーヒー抽出液抽出
残渣を混合装置7に供給する。混合装置7に供給された
紙粉、高吸水性樹脂、安息香酸及びコーヒー抽出液抽出
残渣を、混合装置7で混合し、この紙粉、高吸水性樹
脂、安息香酸及びコーヒー抽出液抽出残渣の混合物を、
混合装置7の出口8から、混合物搬送用のベルトコンベ
ヤ9に供給し、混合物搬送用ベルトコンベヤ9から造粒
装置10の予備混合装置11に供給する。紙粉、高吸水
性樹脂、安息香酸及びコーヒー抽出液抽出残渣の混合物
を予備混合装置11に供給すると同時に、水15重量部
が供給管12から供給して、紙粉、高級水性樹脂、安息
香酸、コーヒー抽出液抽出残渣及び水を一様に混合す
る。
【0051】予備混合装置11において一様に混合され
た紙粉、高吸水性樹脂、安息香酸、紙粉及び水の混合物
は、予備混合装置11から造粒装置10に供給され、ダ
イス13から押出し、チョッパー(図示されていない)
により適宜長さに裁断して、押出し造粒される。造粒装
置10で造粒された紙粉、高吸水性樹脂、安息香酸及び
コーヒー抽出液抽出残渣の混合物の湿った造粒物は、造
粒物搬送用のベルトコンベヤ15に取り出され、円形篩
14に送られ、4mmの目の開きの篩により篩分けられ
る。この篩下は、例1の場合と同様に、篩下粒子搬送用
コンベヤ20から、造粒装置10に送られて再造粒され
る。粒径が4mm以上の湿った造粒物は、篩上粒子搬送
用のベルトコンベヤ17により、振動型整粒機18に送
られ、振動型整粒機18の振動によりほぐされて、振動
型整粒機18の目の開きが4mmの篩21により篩分け
される。篩21の篩下粒子は、例1の場合と同様に、篩
下搬送用コンベヤ22から、造粒装置10に送られて再
造粒される。一方、篩上粒子は、篩上搬送用のベルトコ
ンベヤ17により第一の造粒物被覆装置25に供給され
る。
た紙粉、高吸水性樹脂、安息香酸、紙粉及び水の混合物
は、予備混合装置11から造粒装置10に供給され、ダ
イス13から押出し、チョッパー(図示されていない)
により適宜長さに裁断して、押出し造粒される。造粒装
置10で造粒された紙粉、高吸水性樹脂、安息香酸及び
コーヒー抽出液抽出残渣の混合物の湿った造粒物は、造
粒物搬送用のベルトコンベヤ15に取り出され、円形篩
14に送られ、4mmの目の開きの篩により篩分けられ
る。この篩下は、例1の場合と同様に、篩下粒子搬送用
コンベヤ20から、造粒装置10に送られて再造粒され
る。粒径が4mm以上の湿った造粒物は、篩上粒子搬送
用のベルトコンベヤ17により、振動型整粒機18に送
られ、振動型整粒機18の振動によりほぐされて、振動
型整粒機18の目の開きが4mmの篩21により篩分け
される。篩21の篩下粒子は、例1の場合と同様に、篩
下搬送用コンベヤ22から、造粒装置10に送られて再
造粒される。一方、篩上粒子は、篩上搬送用のベルトコ
ンベヤ17により第一の造粒物被覆装置25に供給され
る。
【0052】本例においては、第一の造粒物被覆装置2
5において、夫々、湿った造粒物粒子85重量部に対し
て約15重量部の被覆材料が散布により被覆される。本
例においては、被覆材料は、紙粉80重量部と塩化カル
シウム20重量部の混合物であり、第一の被覆材料散布
用ホッパー34に入れられている。また、第一の造粒物
被覆装置25において表面に被覆材料が付着された造粒
物粒子は、第一の造粒物被覆装置25の出口の篩分装置
29から、第二造粒物被覆装置27に送られ、そこで、
被覆液タンク35から、エンペンスリン含有のポリビニ
ルアルコールの希釈液、例えば1%以下の濃度、好まし
くは約0.6%の濃度のポリビニルアルコールの希釈液
を造粒物粒子の表面に噴霧する。本例においては、例1
と同様に、ポリビニルアルコール希釈液を噴霧する際
に、ポリビニルアルコールの希釈液には、消臭剤のスメ
ルナーク(商品名:株式会社東海興産製造)又はフラボ
ノイドを混合した。
5において、夫々、湿った造粒物粒子85重量部に対し
て約15重量部の被覆材料が散布により被覆される。本
例においては、被覆材料は、紙粉80重量部と塩化カル
シウム20重量部の混合物であり、第一の被覆材料散布
用ホッパー34に入れられている。また、第一の造粒物
被覆装置25において表面に被覆材料が付着された造粒
物粒子は、第一の造粒物被覆装置25の出口の篩分装置
29から、第二造粒物被覆装置27に送られ、そこで、
被覆液タンク35から、エンペンスリン含有のポリビニ
ルアルコールの希釈液、例えば1%以下の濃度、好まし
くは約0.6%の濃度のポリビニルアルコールの希釈液
を造粒物粒子の表面に噴霧する。本例においては、例1
と同様に、ポリビニルアルコール希釈液を噴霧する際
に、ポリビニルアルコールの希釈液には、消臭剤のスメ
ルナーク(商品名:株式会社東海興産製造)又はフラボ
ノイドを混合した。
【0053】第二の造粒物被覆装置27において、エン
ペンスリン含有のポリビニルアルコールの希釈液が噴霧
された造粒物粒子は、第三の造粒物被覆装置28に送ら
れる。本例においては、第三の造粒物被覆装置28にお
いて、造粒物粒子の表面に、ヒバ材の木粉70重量部及
び紙粉30重量部を混合した混合物を散布する。第三造
粒物被覆装置29から出る被覆材料で被覆された造粒物
は、乾燥機39に導入され、熱風乾燥される。乾燥され
た造粒物は、乾燥機39の乾燥物出口41に設けられて
いる乾燥造粒物搬送用のベルトコンベヤ42により、製
品タンク43に送られる。製品タンク43に送られた製
品は、製品タンク43の出口下方に設けられている製品
搬出用のベルトコンベヤ44により、袋詰め領域35に
取り出されて、袋詰めされて出荷される。
ペンスリン含有のポリビニルアルコールの希釈液が噴霧
された造粒物粒子は、第三の造粒物被覆装置28に送ら
れる。本例においては、第三の造粒物被覆装置28にお
いて、造粒物粒子の表面に、ヒバ材の木粉70重量部及
び紙粉30重量部を混合した混合物を散布する。第三造
粒物被覆装置29から出る被覆材料で被覆された造粒物
は、乾燥機39に導入され、熱風乾燥される。乾燥され
た造粒物は、乾燥機39の乾燥物出口41に設けられて
いる乾燥造粒物搬送用のベルトコンベヤ42により、製
品タンク43に送られる。製品タンク43に送られた製
品は、製品タンク43の出口下方に設けられている製品
搬出用のベルトコンベヤ44により、袋詰め領域35に
取り出されて、袋詰めされて出荷される。
【0054】例3.本例は図3に示した実施例の一例で
あり、例2と同様に、紙粉、高吸水性樹脂、安息香酸及
びコーヒー抽出液抽出残渣を原料材料として、造粒装置
10において、造粒し、振動型整粒機18により整粒さ
れる。例2と同様に造粒され、粒径が4mm以上に整粒
された湿った造粒物は、例2と同様に、篩上搬送用のベ
ルトコンベヤ17により第一の造粒物被覆装置25に供
給される。
あり、例2と同様に、紙粉、高吸水性樹脂、安息香酸及
びコーヒー抽出液抽出残渣を原料材料として、造粒装置
10において、造粒し、振動型整粒機18により整粒さ
れる。例2と同様に造粒され、粒径が4mm以上に整粒
された湿った造粒物は、例2と同様に、篩上搬送用のベ
ルトコンベヤ17により第一の造粒物被覆装置25に供
給される。
【0055】本例においては、第一の造粒物被覆装置2
5において、夫々、湿った造粒物粒子85重量部に対し
て約15重量部の被覆材料が散布により被覆される。こ
の被覆材料は、紙粉80重量部と塩化カルシウム20重
量部の混合物であり、第一の被覆材料散布用ホッパー3
4に入れられている。また、第一の造粒物被覆装置25
において表面に被覆材料が付着された造粒物粒子は、第
一の造粒物被覆装置25の出口の篩分装置29から、第
二造粒物被覆装置27に送られ、そこで、被覆液タンク
35から、エンペンスリン含有のポリビニルアルコール
の希釈液、例えば1%以下の濃度、好ましくは約0.6
%の濃度のポリビニルアルコールの希釈液を造粒物粒子
の表面に噴霧する。本例においては、例2と同様に、ポ
リピニルアルコール希釈液を噴霧する際に、ポリビニル
アルコールの希釈液には、消臭剤のスメルナーク(商品
名:株式会社東海興産製造)又はフラボノイドを混合し
た。
5において、夫々、湿った造粒物粒子85重量部に対し
て約15重量部の被覆材料が散布により被覆される。こ
の被覆材料は、紙粉80重量部と塩化カルシウム20重
量部の混合物であり、第一の被覆材料散布用ホッパー3
4に入れられている。また、第一の造粒物被覆装置25
において表面に被覆材料が付着された造粒物粒子は、第
一の造粒物被覆装置25の出口の篩分装置29から、第
二造粒物被覆装置27に送られ、そこで、被覆液タンク
35から、エンペンスリン含有のポリビニルアルコール
の希釈液、例えば1%以下の濃度、好ましくは約0.6
%の濃度のポリビニルアルコールの希釈液を造粒物粒子
の表面に噴霧する。本例においては、例2と同様に、ポ
リピニルアルコール希釈液を噴霧する際に、ポリビニル
アルコールの希釈液には、消臭剤のスメルナーク(商品
名:株式会社東海興産製造)又はフラボノイドを混合し
た。
【0056】第二の造粒物被覆装置27において、エン
ペンスリン含有のポリビニルアルコールの希釈液が噴霧
された造粒物粒子は、本例においては、乾燥機39に導
入され、熱風乾燥される。乾燥された造粒物は、乾燥機
39の乾燥物出口41に設けられている乾燥造粒物搬送
用のベルトコンベヤ42により、製品タンク43に送ら
れる。製品タンク43に送られた製品は、製品タンク4
3の出口下方に設けられている製品搬出用のベルトコン
ベヤ44により、袋詰め領域35に取り出されて、袋詰
めされて出荷される。
ペンスリン含有のポリビニルアルコールの希釈液が噴霧
された造粒物粒子は、本例においては、乾燥機39に導
入され、熱風乾燥される。乾燥された造粒物は、乾燥機
39の乾燥物出口41に設けられている乾燥造粒物搬送
用のベルトコンベヤ42により、製品タンク43に送ら
れる。製品タンク43に送られた製品は、製品タンク4
3の出口下方に設けられている製品搬出用のベルトコン
ベヤ44により、袋詰め領域35に取り出されて、袋詰
めされて出荷される。
【0057】
【発明の効果】本発明において、防虫材は、粒状に形成
されているので、紙粉、高吸水性樹脂、コーヒー抽出液
抽出残渣などの、生産過程で大量に発生して、廃棄処理
に困っている廃棄物を、蒸散性のエンペンスリン等の防
虫剤の担体として使用することができる。したがつて、
本発明は、蒸散性のエンペンスリン等の防虫剤を使用す
る従来の防虫材に比して、安価であり、袋に詰めて或い
はその侭配置して、防虫に使用することができる。ま
た、本発明の防虫材は、更に、吸湿機能、脱臭機能及び
保水機能を持たせるために、吸湿剤、脱臭剤、保水剤を
添加することが容易である。
されているので、紙粉、高吸水性樹脂、コーヒー抽出液
抽出残渣などの、生産過程で大量に発生して、廃棄処理
に困っている廃棄物を、蒸散性のエンペンスリン等の防
虫剤の担体として使用することができる。したがつて、
本発明は、蒸散性のエンペンスリン等の防虫剤を使用す
る従来の防虫材に比して、安価であり、袋に詰めて或い
はその侭配置して、防虫に使用することができる。ま
た、本発明の防虫材は、更に、吸湿機能、脱臭機能及び
保水機能を持たせるために、吸湿剤、脱臭剤、保水剤を
添加することが容易である。
【0058】また、本発明は、従来、大量に発生し、そ
の処理が問題とされていた紙粉、コーヒー抽出液抽出残
渣、茶殻及びヒバ材の木粉といった可燃性廃棄物を、防
虫剤と共に使用して、その吸着機能等を防虫材として活
用するものであり、しかも、全体が可燃物で構成されて
いるので、廃棄処理が容易である。本発明においては、
防虫材を粒状に形成されるので、接着機能を有する配合
材料の配合が容易となるので、防虫材としての使用時
に、防虫材が砕けて粉塵が発生することが少なくでき
る。また、本発明の防虫材は、吸着性を有する材料を配
合できるので、従来の防虫材に比して、消臭作用を有し
ており、衣服からの匂いを吸着して、衣服を害虫の食害
から防護することができる。しかも、本発明の防虫材に
は、殺菌剤を配合できるので、従来の防虫材に比して、
黴などの発生がなく、長期間に亙って使用し、また毛織
物等の保存することができる。
の処理が問題とされていた紙粉、コーヒー抽出液抽出残
渣、茶殻及びヒバ材の木粉といった可燃性廃棄物を、防
虫剤と共に使用して、その吸着機能等を防虫材として活
用するものであり、しかも、全体が可燃物で構成されて
いるので、廃棄処理が容易である。本発明においては、
防虫材を粒状に形成されるので、接着機能を有する配合
材料の配合が容易となるので、防虫材としての使用時
に、防虫材が砕けて粉塵が発生することが少なくでき
る。また、本発明の防虫材は、吸着性を有する材料を配
合できるので、従来の防虫材に比して、消臭作用を有し
ており、衣服からの匂いを吸着して、衣服を害虫の食害
から防護することができる。しかも、本発明の防虫材に
は、殺菌剤を配合できるので、従来の防虫材に比して、
黴などの発生がなく、長期間に亙って使用し、また毛織
物等の保存することができる。
【図1】本発明の一実施例の防虫材を製造する工程を示
す概略の流れ工程図である。
す概略の流れ工程図である。
【図2】本発明の他の一実施例の防虫材を製造する工程
の概略の流れ工程図である。
の概略の流れ工程図である。
【図3】本発明のさらに他の一実施例の防虫材を製造す
る工程を示す概略の流れ工程図である。
る工程を示す概略の流れ工程図である。
1 紙粉用の計量ホッパー 2 紙粉供給用のベルトコンベヤ 3 高吸水性樹脂の計量ホッパー 4 高吸水性樹脂供給用のベルトコンベヤ 5 紙粉供給用のベルトコンベヤの搬出口 6 高吸水性樹脂供給用のベルトコンベヤの搬出口 7 混合装置 8 混合装置7の混合物出口 9 混合物搬送用のベルトコンベヤ 10 押出し造粒装置 11 予備混合装置 12 水供給管 13 ダイス 14 円形篩 15 造粒物搬送用のベルトコンベヤ 16 円形篩14の篩上出口 17 篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ 18 振動型整粒機 19 円形篩14の篩下出口 20 円形篩14の篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ 21 振動型整粒機18の篩 22 篩21の篩下搬送用のベルトコンベヤ 23 篩21の篩上出口 24 篩21の篩上搬送用のベルトコンベヤ 25 第一の造粒物被覆装置 26 篩分装置 27 第二の造粒物被覆装置 28 第三の造粒物被覆装置 29 第一の造粒物被覆装置の出口の篩分装置 30 第二の造粒物被覆装置の出口の篩分装置 31 第一散布用篩 32 第二散布用噴霧装置 33 第三散布用篩 34 第一被覆材料散布用ホッパー 35 被覆液タンク 36 第三被覆材料散布用ホッパー 37 被覆造粒物搬送用ベルトコンベヤ 38 乾燥機 39 乾燥物出口 40 乾燥造粒物搬送用のベルトコンベヤ 41 製品タンク 42 製品搬出用のベルトコンベヤ 43 袋詰め領域 44 高吸水性樹脂と安息香酸の混合物搬出用のベルト
コンベヤ 45 ベルトコンベヤ44の出口側 46 コーヒー抽出液抽出残渣用の計量ホッパー 47 コーヒー抽出液抽出残渣搬送用のベルトコンベヤ 48 ベルトコンベヤ47の出口側
コンベヤ 45 ベルトコンベヤ44の出口側 46 コーヒー抽出液抽出残渣用の計量ホッパー 47 コーヒー抽出液抽出残渣搬送用のベルトコンベヤ 48 ベルトコンベヤ47の出口側
Claims (9)
- 【請求項1】 廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻
及び紙粉の中の少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の
一より少ない量の高吸水性樹脂及び防虫剤を含有し粒状
に形成されていることを特徴とする粒状防虫材。 - 【請求項2】 廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻
及び紙粉の中の少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の
一より少ない量の高吸水性樹脂とを含有する造粒部を有
すると共に、前記造粒部の表面を覆う、防虫剤を含有す
る被覆層部を有することを特徴とする粒状防虫材 - 【請求項3】 廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻
及び紙粉の中の少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の
一より少ない量の高吸水性樹脂及び防虫剤を含有する造
粒部を有すると共に、前記造粒部の表面を覆う、防虫剤
を含有する被覆層部を有することを特徴とする粒状防虫
材。 - 【請求項4】 廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻
及び紙粉の中の少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の
一より少ない量で含有される高吸水性樹脂を含有する造
粒部を有すると共に、前記造粒部の表面を覆う、ヒノキ
チオール又はヒバ油を含む木粉及び防虫剤を含有する被
覆層部を有することを特徴とする粒状防虫材。 - 【請求項5】 廃棄物のコーヒー抽出液抽出残渣、茶殻
及び紙粉の中の少なくとも一種の廃棄物と、該廃棄物の
一より少ない量の高吸水性樹脂及び防虫剤を含有する造
粒部を有すると共に、前記造粒部の表面を覆う、ヒノキ
チオール又はヒバ油を含む木粉及び防虫剤を含有する被
覆層部を有することを特徴とする粒状防虫材。 - 【請求項6】 防虫剤が蒸散性のエンペンスリンである
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の
粒状防虫材。 - 【請求項7】 造粒部に、殺菌作用を有する薬剤が含有
されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一
項に記載の粒状防虫材。 - 【請求項8】 被覆層部に、消臭剤が含有されているこ
とを特徴とする請求項2乃至6の何れか一項に記載の粒
状防虫材。 - 【請求項9】 被覆層部に、消臭剤及び吸湿剤が含有さ
れていることを特徴とする請求項2乃至6の何れか一項
に記載の粒状防虫材。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35500293A JP2875732B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 粒状防虫材 |
CN94120720A CN1076166C (zh) | 1993-12-28 | 1994-12-28 | 粒状防蛀虫材料 |
JP28470298A JP3434458B2 (ja) | 1993-12-28 | 1998-08-31 | 粒状防虫材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35500293A JP2875732B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 粒状防虫材 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28470298A Division JP3434458B2 (ja) | 1993-12-28 | 1998-08-31 | 粒状防虫材 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07196427A true JPH07196427A (ja) | 1995-08-01 |
JP2875732B2 JP2875732B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=18441314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35500293A Expired - Fee Related JP2875732B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 粒状防虫材 |
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Country | Link |
---|---|
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CN (1) | CN1076166C (ja) |
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CN103168777A (zh) * | 2011-12-26 | 2013-06-26 | 东北林业大学 | 一种水载型扁柏酚木材防腐剂及其制备方法 |
CN109042640A (zh) * | 2018-07-19 | 2018-12-21 | 青岛正利纸业有限公司 | 一种缓释型载体颗粒及其制备方法 |
CN109168878A (zh) * | 2018-09-19 | 2019-01-11 | 贺州市飞龙种养专业合作社 | 防治雨季李子根部蛀虫的方法 |
CN110506757A (zh) * | 2019-09-17 | 2019-11-29 | 广西马中粮油有限公司 | 嫩叶复合防啃食驱虫保护剂 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61233603A (ja) * | 1986-04-18 | 1986-10-17 | T Hasegawa Co Ltd | 芳香性固型防虫剤 |
JPH0393702A (ja) * | 1989-09-04 | 1991-04-18 | Nippon Fine Chem Co Ltd | 衣料用防虫剤 |
CN1058696A (zh) * | 1990-08-04 | 1992-02-19 | 缪予 | 高效防蛀灵 |
JP3093702B2 (ja) * | 1996-12-19 | 2000-10-03 | 晃栄化学工業株式会社 | 摘花剤および摘花方法 |
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- 1993-12-28 JP JP35500293A patent/JP2875732B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1994
- 1994-12-28 CN CN94120720A patent/CN1076166C/zh not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
CN1076166C (zh) | 2001-12-19 |
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CN1114858A (zh) | 1996-01-17 |
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