JPH07194738A - 運動用ボールとその製造方法 - Google Patents

運動用ボールとその製造方法

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JPH07194738A
JPH07194738A JP5354205A JP35420593A JPH07194738A JP H07194738 A JPH07194738 A JP H07194738A JP 5354205 A JP5354205 A JP 5354205A JP 35420593 A JP35420593 A JP 35420593A JP H07194738 A JPH07194738 A JP H07194738A
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tube
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layer
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ball
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Keiji Kozai
恵治 香西
Junichi Tanaka
▲潤▼一 田中
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Tachikara KK
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B41/00Hollow inflatable balls

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バレーボールやバスケットボール、ドッジボ
ール競技等に使用するのに適した優れた強度、耐久性、
ソフト感、弾み性といった特長を兼ね備えた運動用ボー
ルと、その運動用ボールを簡素な工程で大量生産可能に
する製造方法を提供する。 【構成】 ラテックス水溶液やゴム系接着剤溶液のごと
き接着剤溶液を実質的に透過しない極薄ゴム袋にてなる
被覆層2に無機滑剤3を介在させながら内部に中空球状
のチューブ1を装入し、そのチューブ1に所定空気を充
填して後、被覆層の外周面に前記接着剤溶液にて布片4
を貼着するか、或いは糸を巻きつけながら前記接着剤溶
液にて貼着して補強層5を形成し、しかる後に補強層5
外周面に型枠にて境界部8を形成し、この境界部8に沿
って表皮6を貼着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、運動用ボールとその
製造方法に係り、バレーボールやバスケットボール、ド
ッジボール、サッカー、ハンドボール等の競技に使用さ
れる運動用ボールとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、運動用ボールとしては、中空球状
のチューブ内に空気を充填して後、チューブ表面に隙間
なく布片をラテックスにて貼着するか、或いはチューブ
表面に糸を巻き付けながら前記接着剤溶液にて貼着して
補強層を形成し、更に表皮を貼着してなるものや、特公
昭58−29112号公報に示されるように、脆性を有
するパラフィン等の中空球体の外周面に布片を貼着して
布袋を形成し、布片の一部を裁って中空球体を取り出
し、この布袋の中にチューブを内装してチューブ内に空
気を充填して後、布片の重なった部分の境界線上に突条
を形成し、この突条に沿って表皮を貼着してなるもの等
が提供されている。
【0003】このうち前者は、チューブの外側に補強層
を形成したことにより、チューブを保護してボール強度
を向上するといった利点があり、後者は、布袋の内面と
チューブの外面とが遊離していることにより、外力によ
って生じる歪力を吸収でき、ボールの性能を持続できる
といった利点を有するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者は、チュ
ーブと補強層と表皮とが3重に積重した状態で接着され
ているため、完成したボールは感触が硬く、ソフト感に
乏しかった。
【0005】また、後者は、すぐれたソフト感を保持し
ているが、その製造工程が、脆性を有する中空球体を形
成し、これに布片を貼着して布袋を形成し、更に布袋か
ら中空球体を取り出すといった複雑な前工程を経るた
め、生産能率が悪く、コストが高くなった。
【0006】そこで、この発明は、上述した不都合な点
等に鑑み、バレーボールやバスケットボール、ドッジボ
ール、サッカー、ハンドボール競技等に使用するのに適
した優れた強度、耐久性、ソフト感、弾み性といった特
長を兼ね備えた運動用ボールと、その運動用ボールを簡
素な工程で大量に生産可能にする製造方法を提供するこ
とを課題として創出されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このためこの発明は、中
空球状のチューブと、ラテックス水溶液やゴム系接着剤
溶液のごとき接着剤溶液を実質的に透過せず、チューブ
を内包した状態で被覆する極薄ゴム袋にてなる被覆層
と、この被覆層の外周面に布片を前記接着剤溶液にて貼
着するか、或いは糸巻き層を前記接着剤溶液にて貼着し
て形成される補強層と、この補強層の外周面に貼着して
形成される表皮とからなり、前記チューブと前記被覆層
とは、その間に無機滑剤を介在せしめると共に、遊離さ
せたことにより上記課題を解決する。
【0008】また、この発明は、ラテックス水溶液やゴ
ム系接着剤溶液のごとき接着剤溶液を実質的に透過しな
い極薄ゴム袋にてなる被覆層の内部に粉末状の無機滑剤
を投入するか、或いは中空球状のチューブに粉末状の無
機滑剤または無機滑剤の懸濁液を塗布し、次いで被覆層
の内部に中空球状のチューブを装入し、そのチューブに
所定空気を充填して後、被覆層の外周面に前記接着剤溶
液にて布片を貼着するか、或いは糸を巻きつけながら前
記接着剤溶液にて貼着して補強層を形成し、しかる後に
補強層外周面に型枠にて境界部を形成し、この境界部に
沿って表皮を貼着することにより上記課題を解決する。
【0009】
【作用】しかしてこの発明によれば、チューブの外側に
配した被覆層と補強層と表皮とがチューブを保護する。
【0010】また、ラテックス水溶液やゴム系接着剤溶
液のごとき接着剤溶液を実質的に透過しない極薄ゴム袋
にてなる被覆層によりチューブを内包した状態で被覆
し、その上に布片或いは糸巻き層を前記接着剤溶液にて
貼着して補強層を形成したことで、被覆層とチューブが
接着することが防止され、チューブと被覆層とは遊離し
た状態となる。
【0011】しかも、チューブと被覆層とが遊離してい
ることでこれらの間に薄い空気の層が形成され、このチ
ューブと被覆層の間の空気の弾力とチューブに充填され
た空気の弾力とが相俟って、ボールは優れたソフト感と
適度な弾み性とを有するものとなる。
【0012】このように、チューブと被覆層とが遊離し
ていることで、外部からの衝撃はチューブ内の空気層
と、被覆層とチューブとの間の空気層との相乗作用によ
り、吸収緩和される。このことにより、人体によりボー
ルに加えられた衝撃力の反発作用重力、すなわち人体に
感ずる重力が約3分の1軽減され、よってボールの感触
はソフトになり、ボールの性能もアップする。
【0013】更に、チューブと被覆層との間に無機滑剤
を介在させたことで、外から衝撃を受けた際に、チュー
ブ内の空気を直接圧縮しないように、被覆層とチューブ
との間に滑りが生じることになり、この滑りによって衝
撃力を緩和してボールにかかる歪力はやわらいでボール
の耐久性は向上するものである。
【0014】また、この発明によれば、ラテックス水溶
液やゴム系接着剤溶液のごとき接着剤溶液を実質的に透
過しない極薄ゴム袋にてなる被覆層の内部に粉末状の無
機滑剤を投入するか、或いは中空球状のチューブに粉末
状の無機滑剤または無機滑剤の懸濁液を塗布し、次いで
被覆層の内部に中空球状のチューブを装入したことで、
チューブへの空気の充填時に被覆層とチューブとが粘着
することが防止され、被覆層及びチューブは偏りなく均
一に膨らますことが可能になる。
【0015】そして、被覆層は、ラテックス水溶液やゴ
ム系接着剤溶液のごとき接着剤溶液を実質的に透過しな
い極薄ゴム袋にて形成したから、この被覆層の外周面に
前記接着剤溶液にて布片を貼着するか、或いは糸を巻き
つけながら前記接着剤溶液にて貼着して補強層を形成す
る際に、接着剤溶液がチューブと被覆層の間に侵入する
ことが防止され、チューブと被覆層とが接着されること
はない。
【0016】更に、被覆層の内部に粉末状の無機滑剤を
投入するか、或いは中空球状のチューブに粉末状の無機
滑剤または無機滑剤の懸濁液を塗布して、被覆層とチュ
ーブの間に無機滑剤を介在させたことで、補強層外周面
に型枠にて境界部を形成する際に、被覆層とチューブと
が密着することが防止され、被覆層とチューブとが遊離
し、且つ、被覆層とチューブとが滑動可能な状態の運動
用ボールを得られるものである。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の第1実施例
を説明すると次の通りである。図1及び図2において示
す符号1は、ブチルゴムを主成分とするゴム材を中空球
状に成形したチューブであり、チューブ1には一端にバ
ルブ1aを付設してある。このチューブ1は、チューブ
1自身が膨張しない程度の内部圧となるように所定量の
空気をバルブ口1bから充填すると直径約186ミリの
球形となるよう形成されている。
【0018】また、符号2は天然ゴムラテックスを主成
分とするゴム風船のこどき極薄ゴム袋にてなる被覆層で
ある。この被覆層2は、被覆層2自身が膨大しない程度
に空気を充填すると前記チューブ1よりも径の小さい直
径約80ミリの球となるものであり、その材質は、伸び
やすく、且つ、伸びに伴う応力が100%応力で1平方
センチメートル当り3キログラムと小さく、また、軽量
で、且つ、取扱時に破れることのない約0.5ミリの厚
さを有するものを採用している。
【0019】また、極薄ゴム袋の材質としては、伸びに
対する応力が100%応力で1平方センチメートル当り
5キログラム以下で、しかも、取扱時に破れることのな
い厚さ0.2ミリから0.8ミリのものが好適であり、
ラテックス水溶液やゴム系接着剤溶液のごとき接着剤溶
液を実質的に透過しないものであれば特に限定されるこ
とはない。
【0020】そして、空気を充填していない萎んだ状態
のチューブ1の表面にタルク粉末の無機滑剤3をまぶ
し、これを被覆層2に装入して、被覆層2の首部を切り
落とした後、被覆層2からチューブ1のバルブ1aを露
出させる。しかる後にバルブ1aのバルブ口1bから空
気を充填して、チューブ1が被覆層2を内側から圧迫し
て被覆層2を充分に膨張させるところまで、チューブ1
を膨らませる。
【0021】この時、チューブ1と被覆層2との間には
無機滑剤が介在していることで、チューブ1と被覆層2
とは粘着することなく、滑りやすい状態になり、チュー
ブ1及び被覆層2を偏りなく均一な球形に膨らますこと
が可能となるものである。
【0022】また、被覆層2は、その材質として、伸び
やすく、且つ、伸びに伴う応力が小さいゴム材を採用し
ているので、内側からチューブ1により圧迫されていっ
たん大きくなった後は、内部のチューブ1を締めつける
力は小さくチューブ1を保護するものとなる。
【0023】次いで、この被覆層2の表面に略台形状の
綿布の布片4を加硫剤を含んだラテックス水溶液にひた
し含浸させて貼りつける。このラテックスは天然、合成
いずれでもよいが、天然ラテックスの方が接着性、弾力
性に優れたものになる。そして、このラテックス水溶液
は布片4の繊維間隙まで含浸した後、乾燥と後記熱加硫
工程を経て布片4と一体化した補強層5として固化する
ものである。
【0024】布片4は、チューブ1を被覆している被覆
層2の全周面を略18等分して形成される短冊よりも若
干面積の大きい短冊状を呈し、これらを互いの端縁部分
を重ね合わせるようにして被覆層2の表面に隙間なく貼
着した。
【0025】このように、被覆層2の表面に布片4をラ
テックス水溶液にて貼着した時に、被覆層2を形成する
極薄ゴム袋のゴム材はラテックス水溶液を透過しないの
で、被覆層2とチューブ1の間にラテックス水溶液が侵
入することがなく、被覆層2とチューブ1とは接着する
ことがない。
【0026】次いで、その外側に被覆層2と補強層5と
が形成されたチューブ1を線引き用型枠に入れ、補強層
5の隣り合う布片4が重なり合っている部分の略中央に
線を描く。更に、この線上に帯状のテープ状のゴム片7
を貼着する。しかる後、これを内部が所定要径の球形と
なっている型枠に入れ、チューブ1に空気を圧入するこ
とによって補強層5を型枠内部に密着させて、前記テー
プ状のゴム片7に熱加硫処理を施す。この際、型枠の内
側にはゴム片7を貼着した部分に相当する部分に浅い溝
部を形成してあるので、熱加硫処理を行った後の補強層
5の表面にはゴムの低い突条が形成される。そして、こ
の突条が後工程で表皮6を貼着する際の目安としての境
界部8になる。
【0027】また、この時、チューブ1と被覆層2との
間に無機滑剤が介在していることで、熱加硫処理の影響
を受けて被覆層2がチューブ1に密着することが防止さ
れ、チューブ1と被覆層2とは遊離した状態に保たれる
ものである。
【0028】最後に、補強層5の表面の境界部8を目安
として、境界部8に沿って短冊状の表皮6を18枚貼着
し、その後、これを60℃〜70℃に暖めて外面からプ
レスし、ボールを形成する。勿論18枚の表皮6のうち
の1枚には、その中央にバルブ口1bに空気を補充する
ための開口部を設けておくことが必要である。
【0029】表皮6の境界は、布片4が重なり合った上
に境界部8が積重した状態になっているために丈夫であ
り、使用時に表皮6の境界から破裂する虞は全くない。
【0030】このように構成し、チューブ1の外側に被
覆層2と補強層5と表皮6とを形成することにより、ボ
ールの強度は向上し、また、チューブ1と被覆層2とが
接着せずに遊離している上に、無機滑剤をチューブ1と
被覆層2との間に介在させたことで被覆層2とチューブ
1との間に滑りが生じることになり、外から衝撃が加え
られた際には、この滑りによって衝撃力を緩和してチュ
ーブ1内の空気を直接圧縮せず、ボールにかかる歪力を
やわらげて、ボールの耐久性を向上させるものとなる。
【0031】しかも、チューブ1と被覆層2とが遊離し
ていることでこれらの間に空気の層が形成され、このチ
ューブ1と被覆層2の間の空気の弾力とチューブ1に充
填された空気の弾力とが相俟って、ボールは優れたソフ
ト感と適度な弾み性とを有するものとなる。
【0032】前述した第1実施例では、チューブ1の表
面にタルク粉末の無機滑剤をまぶして、これを被覆層2
に装入したが、例えば、被覆層2に予めタルク粉末の無
機滑剤を投入したり、チューブ1の表面にステアリン酸
亜鉛溶液等の無機滑剤の懸濁液を塗布してもよく、ま
た、被覆層2の首部はチューブ1を装入する前に切り落
としても構わない。
【0033】また、この実施例では、被覆層2として、
ラテックス水溶液を透過しないゴム風船のごとき極薄ゴ
ム袋を採用し、その上から布片4をラテックス水溶液に
て貼着しているが、特にこれに限定されるものではな
く、ゴム系接着剤溶液のごときその他の接着剤溶液を透
過しない極薄ゴム袋にて被覆層2を形成して、布片4を
該接着剤溶液にて貼着しても、チューブ1と被覆層2と
は接着せずに遊離した状態に形成できる。
【0034】次ぎに、この発明の第2実施例について説
明する。第1実施例と同様の工程で、ゴム系接着剤溶液
を透過しない極薄ゴム袋にてなる被覆層に、前記実施例
と同様のマイカ粉末の無機滑剤をまぶしたチューブを装
入し、次いで、チューブに空気を充填して、被覆層を内
側から圧迫することで被覆層を膨脹させるようにして、
チューブ及び被覆層を球形に膨張させる。
【0035】この実施例の被服層は、材質としては、伸
びやすく、伸びに伴う応力が100%応力で1平方セン
チメートル当り3キログラム、厚さ0.3ミリのものを
採用しており、被服層自身が膨脹しない程度に空気を充
填すると、長径130ミリ、短径120ミリの楕円を帯
びた球形になるものである。
【0036】しかして、膨脹しない程度に空気を充填す
ると楕円を帯びた形状である被服層は、空気を充填する
と球形になるチューブによって内側から圧迫されること
で、チューブの周面に沿って膨脹し、球形となるもので
ある。
【0037】また、この実施例の被覆層を形成する極薄
ゴム袋は、図3に示すごとく、周囲に等間隔で上下方向
に沿うたるみ部9が形成されており、このたるみ部9に
よってチューブの膨張時にチューブと被覆層との間に空
気溜まりが発生することになり、無機滑剤が介在してい
ることと相俟って、チューブと被覆層との間は一段と滑
りやすくなり、チューブ及び被覆層は歪になることな
く、膨脹が可能となるものである。
【0038】次いで、この被覆層の上から、フリクショ
ン式糸巻き機(特公昭56−13433号参照)を用い
て、レゾルシンフォルマリン処理を施したナイロン66
糸を、ゴム系接着剤溶液を付着させながら均一に巻きつ
けて糸巻層にてなる補強層を形成する。
【0039】この後、第1実施例と同様の工程で境界部
を形成し、表皮を貼着して運動用ボールを完成させた。
【0040】このようにして形成した運動用ボールは、
第1実施例と同様、チューブの外側に被覆層とゴム系接
着剤層と補強層と表皮とを形成することにより、ボール
の強度は向上し、また、チューブと被覆層とが接着せず
に遊離している上に、無機滑剤をチューブと被覆層との
間に介在させたことで被覆層とチューブとの間に滑りが
生じることになり、外から衝撃が加えられた際には、こ
の滑りによって衝撃力を緩和してチューブ内の空気を直
接圧縮せず、ボールにかかる歪力をやわらげて、ボール
の性能を長く持続できるものとなる。
【0041】前述した第2実施例では、被覆層として、
ゴム系接着剤溶液を透過しない極薄ゴム袋を採用し、そ
の上から糸を均一に巻きつけて糸巻き層にてなる補強層
を形成しているが、特にこれに限定されるものではな
く、ラテックス水溶液のごときその他の接着剤溶液を透
過しない極薄ゴム袋にて形成し、その上に該接着剤溶液
を付着させながら糸を均一に巻きつけて糸巻き層にてな
る補強層を形成しても、チューブと被覆層とが接着せず
に遊離した状態に形成できる。
【0042】尚、チューブの形状、寸法、材質、構成、
被覆層の形状、寸法、材質、構成、補強層の形状、寸
法、材質、構成、表皮の形状、寸法、材質、構成、接着
剤溶液の材質、無機滑剤の形状、材質は、前述した各実
施例に限定されないことは言うまでもない。
【0043】また、前述した各実施例では、補強層を形
成した後、線引きをして、テープ状のゴム片を線に沿っ
て貼着し、型枠に入れてゴム片に熱加硫処理を施して境
界部を形成しているが、境界部の形成方法はこれに限定
されることはなく、補強層の表面全体にゴムシートを貼
着し、型枠に入れてテープ状のゴム片に熱加硫処理を施
して境界部を形成してもよい。
【0044】
【発明の効果】前述のごとく構成したこの発明によれ
ば、中空球状のチューブ1と、ラテックス水溶液やゴム
系接着剤溶液のごとき接着剤溶液を実質的に透過せず、
チューブ1を内包した状態で被覆する極薄ゴム袋にてな
る被覆層2と、この被覆層2の外周面に布片4を前記接
着剤溶液にて貼着するか、或いは糸巻き層を前記接着剤
溶液にて貼着して形成される補強層5と、この補強層5
の外周面に貼着して形成される表皮6とからなり、前記
チューブ1と前記被覆層2とは、その間に無機滑剤3を
介在せしめると共に、遊離させたことから、チューブ1
の外側に配した被覆層2と補強層5と表皮6とがチュー
ブ1を保護して、ボールの強度を向上させる。
【0045】そして、ラテックス水溶液やゴム系接着剤
溶液のごとき接着剤溶液を実質的に透過しない極薄ゴム
袋にてなる被覆層2にてチューブ1を内包した状態で被
覆し、その上に布片4或いは糸巻き層を前記接着剤溶液
にて貼着して補強層5を形成したことで、被覆層2がチ
ューブ1に接着されることが防止され、チューブ1と被
覆層2とが遊離した状態となるので、外部からの衝撃は
チューブ内の空気層と、被覆層とチューブとの間の空気
層との相乗作用により、吸収緩和される。このことによ
り、人体によりボールに加えられた衝撃力の反発作用重
力が約3分の1軽減され、よってボールの感触はソフト
になり、また、ボールの性能もアップする。
【0046】したがって、従来のボールに比べて競技者
のボールに対する抵抗感は薄れ、個人能力を充分発揮す
ることができる。
【0047】その上、チューブと被覆層との間に無機滑
剤を介在させたことで、外から衝撃を受けた際に、チュ
ーブ内の空気を直接圧縮しないように、被覆層とチュー
ブとの間に滑りが生じることになり、この滑りによって
衝撃力を緩和してボールにかかる歪力はやわらぎ、ボー
ルの耐久性は向上するものである。
【0048】しかも、チューブ1と被覆層2とが遊離し
ていることで、これらの間に薄い空気の層が形成され、
このチューブ1と被覆層2の間の空気の弾力とチューブ
1に充填された空気の弾力とが相俟って、ボールは優れ
たソフト感と適度な弾み性とを有するものとなる。
【0049】また、この発明によれば、ラテックス水溶
液やゴム系接着剤溶液のごとき接着剤溶液を実質的に透
過しない極薄ゴム袋にてなる被覆層2の内部に粉末状の
無機滑剤を投入するか、或いは中空球状のチューブ1に
粉末状の無機滑剤3または無機滑剤3の懸濁液を塗布
し、次いで被覆層2の内部に中空球状のチューブ1を装
入し、そのチューブ1に所定空気を充填して後、被覆層
の外周面に前記接着剤溶液にて布片4を貼着するか、或
いは糸を巻きつけながら前記接着剤溶液にて貼着して補
強層5を形成し、しかる後に補強層5外周面に型枠にて
境界部8を形成し、この境界部8に沿って表皮6を貼着
することから、補強層5を形成する際に接着剤溶液がチ
ューブ1と被覆層2の間に容易に侵入することが防止さ
れるため、チューブ1と被覆層2とが遊離し、且つ、チ
ューブ1と被覆層2とが滑動可能な優れた性能の運動用
ボールを簡素な工程で製造可能となった。
【0050】それゆえ、この運動用ボールの製造方法に
よれば、従来のボールの製法に比べて能率的に生産を行
うことが可能となり、いきおい大量生産によってコスト
ダウンに貢献できるものとなる。
【0051】しかして、製造された運動用ボールは、強
度に優れている上に、チューブ1と被覆層4とが遊離し
て滑動することで、チューブ1にかかる歪力を緩和して
長く性能を維持でき、しかも、チューブ1と被覆層2の
間の空気とチューブ1に充填された空気の弾力によっ
て、ボールは二層構造となり、優れたソフト感と適度な
弾み性とを有するものとなる。
【0052】以上説明したように、この発明によれば、
強度に優れ、且つ、耐久性があり、しかも、優れたソフ
ト感と適度な弾み性を備えた運動用ボールを、簡素な工
程で量産可能にする等極めて有益な効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】この発明の第1実施例を示す工程図である。
【図3】第2実施例の被覆層を形成する極薄ゴム袋を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 チューブ 1a バルブ 1b バルブ
口 2 被覆層 3 無機滑剤 4 布片 5 補強層 6 表皮 7 ゴム片 8 境界部 9 たるみ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空球状のチューブと、ラテックス水溶
    液やゴム系接着剤溶液のごとき接着剤溶液を実質的に透
    過せず、チューブを内包した状態で被覆する極薄ゴム袋
    にてなる被覆層と、チューブと被覆層との間に介在させ
    た無機滑剤と、被覆層の外周面に布片を前記接着剤溶液
    にて貼着するか、或いは糸巻き層を前記接着剤溶液にて
    貼着して形成される補強層と、この補強層の外周面に貼
    着して形成される表皮とからなり、前記チューブと前記
    被覆層とは、その間に無機滑剤を介在せしめると共に、
    遊離させたことを特徴とする運動用ボール。
  2. 【請求項2】 ラテックス水溶液やゴム系接着剤溶液の
    ごとき接着剤溶液を実質的に透過しない極薄ゴム袋にて
    なる被覆層の内部に粉末状の無機滑剤を投入するか、或
    いは中空球状のチューブに粉末状の無機滑剤または無機
    滑剤の懸濁液を塗布し、次いで被覆層の内部に中空球状
    のチューブを装入し、そのチューブに所定空気を充填し
    て後、被覆層の外周面に前記接着剤溶液にて布片を貼着
    するか、或いは糸を巻きつけながら前記接着剤溶液にて
    貼着して補強層を形成し、しかる後に補強層外周面に型
    枠にて境界部を形成し、この境界部に沿って表皮を貼着
    することを特徴とする運動用ボールの製造方法。
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