JPH07194501A - 便座取付機構 - Google Patents

便座取付機構

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JPH07194501A
JPH07194501A JP35465393A JP35465393A JPH07194501A JP H07194501 A JPH07194501 A JP H07194501A JP 35465393 A JP35465393 A JP 35465393A JP 35465393 A JP35465393 A JP 35465393A JP H07194501 A JPH07194501 A JP H07194501A
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toilet
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Akihiro Murata
明郭 村田
Manabu Hirahara
学 平原
Yoshiyuki Kawahara
能行 川原
Shigeru Mizoguchi
茂 溝口
Masahide Suzuki
昌英 鈴木
Takao Sakama
孝夫 坂間
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Toto Ltd
Koito Industries Ltd
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Toto Ltd
Koito Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洋式便器からの便座の取り外しを簡略化す
る。 【構成】 便座を回動自在に備える便座保持部材22
は、その固定具挿入部32に固定具31が入り込み、係
合片36の係合突起37と便座保持部材22の凸状突起
41とが係合することで、洋式便器21に固定される。
この便座保持部材22を取り外すには、切欠45により
それまでは係合片36と干渉していなかった係合解除バ
ー42をハンドルにより回転させ、この係合解除バー4
2により係合片36をボルト部33の頂上部を支点とし
て上方に湾曲させる。このように係合片36が湾曲する
と係合突起37が持ち上げられるので、係合突起37と
凸状突起41との係合は解除される。よって、便座保持
部材22の取り付けと逆の動作で、便座保持部材22を
便座28ごと洋式便器21から取り外すことが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洋式便器に便座を開閉
自在に取り付ける便座取付機構に関する。
【0002】
【従来の技術】洋式便器に用いられている便座は、洋式
便器の上面において開閉できる必要上、便座を回動自在
に軸支して保持する便座保持部材を介して洋式便器に取
り付けられている。このようにして便座保持部材を介し
て洋式便器に取り付けられると、便座は、洋式便器に対
して開閉自在となる。
【0003】ところで、便座は、必要に応じて、例えば
便器の掃除時等には便器から取り外す必要がある。よっ
て、便座保持部材を洋式便器にボルト・ナットを介して
取り付けると、その取り外しが煩雑なため不便である。
このため、便座保持部材の洋式便器への取付・取り外し
が容易となるように、種々の提案がなされている。例え
ば、実開平3−87391では、便座保持部材を洋式便
器の上面に設けた連結部材により固定する技術が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術で
は、連結部材を手で操作して便座保持部材と洋式便器と
の固定状態を解除し、この状態のまま、即ち連結部材を
手で操作したまま、便座保持部材を洋式便器の上面に沿
って滑らせなければならない。この連結部材は洋式便器
の上面に固定されているので、連結部材を手で操作する
動作と便座保持部材を滑らせる動作とを同時に行なわな
ければならない。また、連結部材は、通常、2箇所に設
けられているので、両手で各連結部材を操作しつつ便座
保持部材を滑らせなければならない。このため、上記し
た公報の技術であっても、便座の取り外しに不便が伴っ
ていた。
【0005】ところで、近年では、便座に座った人の局
部に向けて洗浄水を噴出させ該局部の洗浄を行なう衛生
洗浄装置が普及しており、便座はこの衛生洗浄装置と一
体となっている。このため、上記した公報の技術では、
衛生洗浄装置分の重量増加により便座の取り外しがより
不便であった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、便座の取り外しを簡略化することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の便座取付機構の採用した手段は、洋式
便器に便座を開閉自在に取り付ける便座取付機構であっ
て、前記便座を回動自在に軸支して保持し、前記洋式便
器の上面後方に取り付けられたときには前記便座を前記
洋式便器に対して開閉自在とする便座保持部材と、前記
洋式便器の上面後方に取り付けられ、前記便座保持部材
を前記洋式便器に固定する固定部材とを備え、該固定部
材は、前記洋式便器の上面から所定間隔を隔てて前記上
面と略平行に前方に突出し該所定間隔が変化するように
弾性変形可能な係合片を有し、前記便座保持部材は、こ
の便座保持部材が前記洋式便器の上面前方に載置され前
記固定部材に向けて後方に摺動されると前記係合片に係
合する係合部と、該係合部と前記係合片とが係合すると
前記係合片に対向する位置に設けられ、外部からの操作
により作動して前記係合片の前記所定間隔が前記係合片
と係合部との係合が解除される側に変化するように前記
係合片を弾性変形させる係合片変形部とを有することを
その要旨とする。
【0008】また、請求項2記載の便座取付機構の採用
した手段は、洋式便器に便座を開閉自在に取り付ける便
座取付機構であって、前記便座を回動自在に軸支して保
持し、前記洋式便器の上面後方に取り付けられたときに
は前記便座を前記洋式便器に対して開閉自在とする便座
保持部材と、前記洋式便器の上面後方に取り付けられ、
前記便座保持部材を前記洋式便器に固定する固定部材と
を備え、該固定部材は、前記洋式便器の上面から突出し
た壁面を形成する壁面形成部材と、該壁面形成部材の壁
面に前記上面と略平行に開口された壁面開口部とを有
し、前記便座保持部材は、この便座保持部材が前記洋式
便器の上面前方に載置され前記固定部材に向けて後方に
摺動されると前記壁面開口部に入り込み、前記壁面開口
部に係合可能な開口係合部材と、該開口係合部材が前記
壁面開口部に入り込むと前記開口係合部材が前記壁面開
口部に係合するよう前記開口係合部材を付勢する付勢手
段と、外部からの操作により作動し、前記付勢手段によ
る付勢に抗して前記開口係合部材を前記壁面開口部と係
合部との係合が解除される側に付勢する解除手段とを有
することをその要旨とする。
【0009】この場合、請求項3記載の便座取付機構で
は、前記開口係合部材は、前記壁面開口部に入り込んだ
後移動して前記壁面開口部に係合する係合部材であり、
前記付勢手段は、前記開口係合部材が前記壁面開口部に
入り込むと前記開口係合部材が移動して前記壁面開口部
に係合するよう前記開口係合部材を付勢する手段であ
り、前記解除手段は、前記付勢手段による付勢に抗して
前記開口係合部材を前記壁面開口部と係合部との係合が
解除される側に移動するよう付勢する手段である。
【0010】また、請求項4記載の便座取付機構では、
前記開口係合部材は、前記壁面開口部に入り込みが可能
な形状と前記壁面開口部に係合する形状とに変形可能な
係合部材であり、前記付勢手段は、前記開口係合部材が
前記壁面開口部に入り込むと前記開口係合部材が前記壁
面開口部に係合する形状に変形するよう前記開口係合部
材を付勢する手段であり、前記解除手段は、前記付勢手
段による付勢に抗して前記開口係合部材を前記壁面開口
部に入り込みが可能な形状に復帰するよう付勢する手段
である。
【0011】更に、請求項5記載の便座取付機構の採用
した手段は、洋式便器に便座を開閉自在に取り付ける便
座取付機構であって、前記便座を回動自在に軸支して保
持し、前記洋式便器の上面後方に取り付けられたときに
は前記便座を前記洋式便器に対して開閉自在とする便座
保持部材と、前記洋式便器の上面後方に取り付けられ、
前記便座保持部材を前記洋式便器に固定する固定部材と
を備え、該固定部材は、前記洋式便器の上面後方に固定
される基部に設けられた第1の係合部と、前記洋式便器
の上面と略平行に前記洋式便器の前方に突出し前記上面
との間隔が広がるよう弾性変形可能な突出舌片とを有
し、前記便座保持部材は、その底面後方に、この便座保
持部材が前記洋式便器の上面前方に載置され前記固定部
材に向けて後方に摺動されると前記第1の係合部にその
上方から係合する第2の係合部と、前記突出舌片が入り
込む舌片入り込み部とを有し、該第2の係合部は、前記
第1の係合部と該第2の係合部とが係合している際に前
記便座保持部材の前端が前記洋式便器の上面から持ち上
げられると、前記第1の係合部から離間するよう該便座
保持部材とともに傾斜する係合部であることをその要旨
とする。
【0012】そして、請求項6記載の便座取付機構で
は、前記便座保持部材は、便座に座った人の局部に向け
て洗浄水を噴出させ該局部の洗浄を行なう衛生洗浄装置
を有する。
【0013】
【作用】本発明の便座取付機構では、便座の洋式便器へ
の取り付けは、次のようにして行なわれる。まず、両手
で便座保持部材を便座ごと持ち上げ、この便座保持部材
を洋式便器の上面前方に載置する。その後、便座保持部
材を洋式便器の上面後方の固定部材に向けて洋式便器の
上面上を摺動させる。
【0014】すると、請求項1記載の便座取付機構で
は、固定部材の係合片に便座保持部材の係合部が係合す
るので、便座保持部材は、この固定部材を介して洋式便
器に固定される。また、請求項2記載の便座取付機構で
は、固定部材の壁面形成部材における壁面の壁面開口部
に便座保持部材の開口係合部材が入り込み、付勢手段に
より開口係合部材が付勢されて壁面開口部に係合する。
そして、便座保持部材は、この固定部材を介して洋式便
器に固定される。
【0015】この場合、請求項3記載の便座取付機構で
は、開口係合部材が付勢手段により付勢されて壁面開口
部に係合するに当たり、開口係合部材は壁面開口部に入
り込んだ後移動して壁面開口部に係合する係合部材であ
ることから、付勢手段によりこの開口係合部材が移動し
て壁面開口部に係合するよう付勢される。また、請求項
4記載の便座取付機構では、開口係合部材が付勢手段に
より付勢されて壁面開口部に係合するに当たり、開口係
合部材は壁面開口部に入り込みが可能な形状と前記壁面
開口部に係合する形状とに変形可能な係合部材であるこ
とから、付勢手段によりこの開口係合部材が壁面開口部
に係合する形状に変形するよう付勢される。
【0016】また、請求項5記載の便座取付機構では、
固定部材の基部に設けられた第1の係合部に便座保持部
材の第2の係合部が第1の係合部の上方から係合するの
で、便座保持部材は、この固定部材を介して洋式便器に
固定される。この際、固定部材の突出舌片は便座保持部
材の舌片入り込み部に入り込み、便座保持部材の後方が
不用意に洋式便器から浮き上がることが回避される。
【0017】一方、本発明の便座取付機構での便座の洋
式便器からの取り外しは、次のように行なわれる。
【0018】請求項1記載の便座取付機構では、係合部
と係合片とが係合するとこの係合片に対向する位置に設
けられた係合片変形部を手等で外部から操作する。この
係合片変形部は、この外部からの操作により作動して、
洋式便器の上面から所定間隔を隔ててこの上面と略平行
に突出し該所定間隔が変化するように弾性変形可能な係
合片を、この所定間隔が係合片と係合部との係合が解除
される側に変化するように弾性変形させる。すると、便
座保持部材の係合部と固定部材の係合片との係合が解除
されるので、それ以後は、便座の洋式便器への取り付け
と逆の動作で便座を洋式便器から取り外すことができ
る。具体的には、便座保持部材を洋式便器の上面前方に
摺動させて固定部材から引き離し、両手で便座保持部材
を便座ごと持ち上げれば、便座は洋式便器から取り外さ
れる。
【0019】請求項2記載の便座取付機構では、解除手
段を手等で外部から操作する。この解除手段は、この外
部からの操作により作動して、付勢手段による付勢に抗
して開口係合部材を壁面開口部と係合部との係合が解除
される側に付勢する。すると、便座保持部材の開口係合
部材は付勢手段により付勢される前の状態、即ち壁面開
口部に入り込んだだけの状態となるので、便座保持部材
の開口係合部材と固定部材の壁面形成部材壁面開口部と
の係合が解除されることになる。よって、それ以後は、
便座の洋式便器への取り付けと逆の動作で便座を洋式便
器から取り外すことができる。具体的には、便座保持部
材を洋式便器の上面前方に摺動させて固定部材から引き
離し、両手で便座保持部材を便座ごと持ち上げれば、便
座は洋式便器から取り外される。
【0020】この場合、請求項3記載の便座取付機構で
は、開口係合部材は、壁面開口部と係合部との係合が解
除される側に移動するよう解除手段により付勢されて移
動し、壁面開口部に入り込んだだけの状態となる。ま
た、請求項4記載の便座取付機構では、開口係合部材
は、壁面開口部に入り込みが可能な形状に復帰するよう
解除手段により付勢されてその形状に復帰し、壁面開口
部に入り込んだだけの状態となる。
【0021】請求項5記載の便座取付機構では、固定部
材の第1の係合部に便座保持部材の第2の係合部が係合
し固定部材の突出舌片が便座保持部材の舌片入り込み部
に入り込んだ状態のまま、便座保持部材の前端を両手で
持ちこの前端部を洋式便器の上面から上方に持ち上げ
る。すると、便座保持部材はその前端部を上にして傾斜
し、固定部材の第1の係合部にその上方から係合してい
る便座保持部材の第2の係合部は、この便座保持部材と
ともに傾斜して固定部材の第1の係合部から離間する。
このため、便座保持部材の第2の係合部は第1の係合部
から離れてその係合を解かれので、便座保持部材の固定
部材からの取り外しが可能となる。この際、便座保持部
材の舌片入り込み部に入り込んだ固定部材の突出舌片
は、洋式便器の上面と略平行に洋式便器の前方に突出し
この上面との間隔が広がるよう弾性変形可能であること
から、便座保持部材の傾斜に倣って弾性変形する。よっ
て、傾斜したままの便座保持部材をその傾斜に沿って斜
め上方に両手で引けば、便座保持部材は便座ごと洋式便
器から取り外される。
【0022】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、本発明にかかる実施例の便座取付機構
を適用した衛生洗浄装置付の洋式便器の外観図、図2
は、その使用状態を説明する説明図である。
【0023】図1,図2に示すように、衛生洗浄装置2
0は、洋式便器21に装着されるものであり、洗浄水を
加熱したり温風を吹き出すための装置などを収納し図示
しない軸により便座28を回動自在に軸支して保持する
便座保持部材(本体)22、洗浄水を便座に座った人の
局部に噴出し局部洗浄を行なう洗浄用ノズル24、操作
を行なう操作パネル25を備えた操作部26などから構
成されている。そして、この衛生洗浄装置20が便座保
持部材22とともに洋式便器21の後部に取り付けられ
ると、便座28は洋式便器21に対して開閉する。な
お、実施例では、便器の蓋29も便座28と同様に便座
保持部材22に開閉自在に取り付けられており、洋式便
器21に対して開閉する。なお、衛生洗浄装置20自体
の機能については本発明の要旨と直接関係しないので、
便座保持部材22に収納された衛生洗浄装置20の構成
機器等についてはその説明および図示を省略することと
する。
【0024】次に、洋式便器21への便座保持部材22
の取付・取り外しの様子について、便座保持部材22を
一部破断して示す図3や、その4−4線拡大断面図であ
る図4、5−5線拡大断面図である図5および6−6線
断面図である図6を用いて、説明する。
【0025】図3に示すように、便座保持部材22の内
部には、この便座保持部材22を洋式便器21に固定す
るための固定具31が入り込む固定具挿入部32が、固
定具31のピッチに合わせて2箇所設けられている。こ
の固定具31は、図4に示すように、ナット31aを介
して洋式便器21に固定されるものであり、ボルト部3
3の頂上部に、板状の便器接地片34,同じく板状のガ
イド片35および同じく板状の係合片36を有する。便
器接地片34とガイド片35は、同一方向(図4におけ
る右側)にボルト部33の頂上部から延出し、係合片3
6は、これと反対の方向に延出して形成されている。そ
して、この固定具31は、便器接地片34およびガイド
片35が洋式便器21の後方に向き係合片36が洋式便
器21の前方を向き、且つ、便器接地片34が洋式便器
21の上面に接地するまで締め付けられ、洋式便器21
に固定される。
【0026】係合片36は、洋式便器21の上面から所
定間隔を隔ててこの上面と略平行に前方に突出してお
り、その中央下面には、下向きに突出した係合突起37
を有する。そして、この係合片36は、この所定間隔が
変化するように、ボルト部33の頂上部を支点として湾
曲(弾性変形)する。また、ガイド片35は、図5に示
すように、便器接地片34より僅かに幅広に形成されて
いる。
【0027】この固定具31が入り込む便座保持部材2
2の固定具挿入部32は、図4および図5に示すよう
に、便座保持部材22の底面板22aと、後部側面板2
2bから便座保持部材22内部に向けて突出した内部天
井板22cと、その両側の側壁面板22dとで形成され
る。そして、便座保持部材22の後部側面板22b側に
おいて、即ち固定具挿入部32の後部において、この内
部天井板22cとその両側の側壁面板22dで囲まれた
部分が、固定具31が入り込む開口38となる。このた
め、便座保持部材22が洋式便器21の上面前方に載置
されこの固定具31に向けて後方に摺動されると、固定
具31は、まず便座保持部材22の固定具挿入部32後
部の開口38に、係合片36の先端から入り込む。
【0028】固定具31が入り込む開口38の両側壁面
板22dには、図5に示すように、便器接地片34がガ
タなく入り込める接地片挿入溝39と、ガイド片35が
ガタなく入り込めるガイド片挿入溝40が、それぞれ対
向して設けられている。よって、便座保持部材22が更
に固定具31に向けて後方に摺動されると、固定具31
の便器接地片34,ガイド片35は、接地片挿入溝3
9,ガイド片挿入溝40に入り込む。このように各片が
その溝に入り込むことで、便座保持部材22は、洋式便
器21に対して横ズレを起こさず、便座保持部材22の
後部は不用意に洋式便器21の上面から浮き上がらな
い。
【0029】固定具挿入部32は、開口38の奥側に、
固定具31における係合片36の係合突起37に係合す
るよう、底面板22aの端部から上方に突出した凸状突
起41を有する。この凸状突起41の前端面(図4にお
ける右側端面)は、固定具挿入部32に固定具31が入
り込んだときにガイド片35の先端が当接するストッパ
面として機能する。よって、便座保持部材22が更に固
定具31に向けて後方に摺動されると、固定具31の係
合片36は、係合突起37が凸状突起41角部のテーパ
面に当たりこの係合突起37が当該テーパ面に沿って持
ち上げられることにより、ボルト部33の頂上部を支点
として上方に湾曲する。その後、係合突起37が凸状突
起41を乗り越えると係合片36は弾発して復帰し、係
合突起37と凸状突起41とが係合するとともにガイド
片35の先端が凸状突起41の前端面に当接するので、
便座保持部材22は、固定具31を介して洋式便器21
に固定されることになる。この状態で、固定具挿入部3
2への固定具31の入り込みが完了する。
【0030】この他、便座保持部材22には、図3,図
4および図6に示すように、上記した係合突起37と凸
状突起41との係合を解除するための係合解除バー42
が、横方向に配置されている。この係合解除バー42の
一端は便座保持部材22の側方に突出されており、当該
一端にはこの係合解除バー42を回動するためのハンド
ル43が固定されている。係合解除バー42は、便座保
持部材22の内部において4個の軸支ブロック44a〜
44d(図6参照)に軸支されており、その軸心を中心
に回転自在である。この係合解除バー42の設置位置
は、固定具挿入部32に固定具31が完全に入り込んだ
ときに係合片36の先端がこの係合解除バー42と干渉
する位置であり、当該干渉箇所には、その干渉を避ける
ための切欠45が形成されている。
【0031】4個の軸支ブロック44a〜44dのいず
れかには、係合解除バー42の切欠45が上を向いてい
るときに係合解除バー42を解除位置に一時的に保持す
るためのいわゆる当たり機構(図示せず)が設けられて
いる。なお、この当たり機構は、軸支ブロックにスプリ
ングと鋼球とを鋼球が僅かにブロックの貫通孔に出るよ
うに組み込み、係合解除バー42の外周にこの鋼球が入
り込む孔を形成して構成される。
【0032】つまり、係合解除バー42は、この当たり
機構により通常は切欠45を上に向けて止まっているこ
とになる。このため、固定具31は支障なく固定具挿入
部32に完全に入り込むことができる。そして、便座保
持部材22は、上記した係合突起37と凸状突起41と
の係合を経て、固定具31を介して洋式便器21に固定
される。
【0033】次に、このように洋式便器21に固定され
た便座保持部材22を洋式便器21から取り外す手順に
ついて説明する。まず、ハンドル43を片手で操作して
係合解除バー42を回転させる。このように係合解除バ
ー42が回転すると、切欠45によりそれまでは係合片
36と干渉していなかった係合解除バー42は、回転に
つれて係合片36をボルト部33の頂上部を支点として
上方に湾曲させる。このように係合片36が湾曲すると
係合突起37が持ち上げられるので、係合突起37と凸
状突起41との係合は解除される。よって、それ以後
は、上記した便座保持部材22の取り付けと逆の動作
で、便座保持部材22を便座28ごと洋式便器21から
取り外すことができる。つまり、便座保持部材22を洋
式便器21の上面前方に摺動させれば、固定具31から
便座保持部材22引き離すことができる。その後は、両
手で便座保持部材22を便座28ごと持ち上げれば、便
座28は便座保持部材22とともに洋式便器21から取
り外される。なお、上記した例では、係合解除バー42
を回転させるものであるが、切欠45の上面をハンドル
43側が持ち上がった斜面となるよう形成し、ハンドル
43を図3における左方向に押すことで、上記した場合
と同様に係合突起37と凸状突起41との係合を解除す
ることができる。
【0034】以上説明したように本実施例の便座取付機
構では、便座28を洋式便器21から取り外すに当た
り、係合突起37と凸状突起41との係合を解除するた
めのハンドル操作と洋式便器21の前方への便座保持部
材22の摺動という二つの動作が必要ではあるが、これ
ら動作を同時に行なう必要はなく、一連の動作として順
次実行できる。よって、本実施例の便座取付機構によれ
ば、容易に便座28を便座保持部材22とともに洋式便
器21から取り外すことができる。
【0035】また、本実施例では、固定具挿入部32に
固定具31が入り込む際に、固定具挿入部32の接地片
挿入溝39,ガイド片挿入溝40に便器接地片34,ガ
イド片35がそれぞれ入り込むよう構成した。このた
め、本実施例の便座取付機構によれば、洋式便器21に
対する便座保持部材22、延いては便座28や衛生洗浄
装置20の横ズレは勿論、便座保持部材22後部の不用
意な浮き上りを回避でき、用便の際の違和感をなくすこ
とができる。
【0036】次に、他の実施例のいくつかについて、順
次説明する。なお、その説明に当たっては、上記した実
施例における構成部材と同一の機能を有するもの物につ
いてはその外観形状に多少の差異があってもその説明を
省略し、上記の実施例で用いた名称或いは符号をそのま
ま用いることとする。また、便座の取付・取り外しに関
する要部の説明に止めることとする。
【0037】第2の実施例では、洋式便器21の後部に
おいて便座保持部材22の要部を破断した図7に示すよ
うに、便座保持部材22の後部下端には、この便座保持
部材22を洋式便器21に固定するための固定プレート
51が入り込むプレート挿入部52が、形成されてい
る。固定プレート51は、洋式便器21の上面に接地し
て図示しないボルトにより固定される底面プレート53
と、当該プレートと平行に所定間隔を隔てて、即ち洋式
便器21の上面から所定間隔を隔てて形成された係合プ
レート54とを有する。そして、この固定プレート51
は、係合プレート54の解放端が洋式便器21の後方を
向けて、図7に示すように洋式便器21に固定される。
なお、プレート挿入部52は、図7の紙面と交差する方
向に固定プレート51の幅より僅かに広い幅で形成され
ている。よって、後述するように、プレート挿入部52
に固定プレート51が入り込むと、便座保持部材22
は、洋式便器21に対して横ズレを起こさない。
【0038】係合プレート54の解放端は、上向きに突
出した形状の係合突起37とされている。そして、この
係合プレート54は、洋式便器21上面からの所定間隔
が変化するように、湾曲(弾性変形)する。なお、この
係合プレート54は、底面プレート53において図7の
紙面と交差する方向に所定間隔を隔てて2個設けられて
いる。
【0039】この固定プレート51が入り込む便座保持
部材22のプレート挿入部52は、便座保持部材22の
底面板22aから立設された奥壁面板22fと、後部側
面板22bから便座保持部材22内部に向けて突出した
内部天井板22cと、その両側の図示しない壁面板とで
形成される。そして、プレート挿入部52は、後部側面
板22b側を固定プレート51が入り込む開口38とす
る。このため、便座保持部材22が洋式便器21の上面
前方に載置されこの固定プレート51に向けて後方に摺
動されると、固定プレート51は、まずプレート挿入部
52後部の開口38に入り込む。
【0040】プレート挿入部52は、固定プレート51
が入り込む開口38の内部において、内部天井板22c
の下面に、固定プレート51における係合プレート54
の係合突起37に係合するよう、下方に突出した凸状突
起41を有する。また、プレート挿入部52は、奥壁面
板22fの端面(図7における右側端面)を、固定プレ
ート51が入り込んだときにその先端が当接するストッ
パ面とする。よって、便座保持部材22が更に固定プレ
ート51に向けて後方に摺動されると、固定プレート5
1の係合プレート54は、係合突起37が凸状突起41
角部のテーパ面に当たりこの係合突起37が当該テーパ
面に沿って押し下げられることにより、下方に湾曲す
る。その後、係合突起37が凸状突起41を乗り越える
と係合プレート54は弾発して復帰し、係合突起37と
凸状突起41とが係合するとともに固定プレート51の
先端が奥壁面板22fの端面に当接するので、便座保持
部材22は、固定プレート51を介して洋式便器21に
固定されることになる。この状態で、プレート挿入部5
2への固定プレート51の入り込みが完了する。
【0041】この他、便座保持部材22は、上記した係
合突起37と凸状突起41との係合を解除するための係
合解除機構55を備える。この係合解除機構55は、プ
レート挿入部52に固定プレート51が完全に入り込ん
だときに係合プレート54の係合突起37を押し下げる
ことができる位置(以下、係合突起押し下げ位置とい
う)に設けられている。そして、この係合解除機構55
は、次のようにして構成される。
【0042】係合解除機構55は、係合突起押し下げ位
置に便座保持部材22の上面板22eと内部天井板22
cとの間に亘って立設されたガイド筒56と、このガイ
ド筒56内に上下動自在に収納された係合解除シャフト
57とを有する。この係合解除シャフト57の上端は、
上面板22eに空けられた上部縦穴58を貫通する押圧
部59とされており、その下端は、内部天井板22cに
空けられた下部縦穴60を貫通する係合突起押し下げ部
61とされている。そして、ガイド筒56の内部下端に
は、係合解除シャフト57を上向きに付勢するスプリン
グ62が組み込まれている。よって、係合解除シャフト
57は、押圧部59を上部縦穴58から外部に突出し係
合突起押し下げ部61を下部縦穴60内において係合突
起37と対向させた姿勢で(図7参照)、ガイド筒56
内に通常保持されている。
【0043】また、ガイド筒56と後部側面板22bと
には横穴63,64が対向して空けられている。そし
て、ガイド筒56と後部側面板22bとの間には、鍔付
のシャフト65とスプリング66が組み込まれており、
シャフト65はこのスプリング66により鍔部を介して
ガイド筒56側に付勢されている。よって、シャフト6
5は、その鍔側先端をガイド筒56の横穴63に入れ他
端を後部側面板22bの横穴64にいれた姿勢で(図7
参照)、ガイド筒56と後部側面板22bとの間に通常
保持されている。
【0044】一方、係合解除シャフト57には、その軸
心に沿って切欠67を形成することにより中間舌片68
が設けられている。この中間舌片68は、切欠67によ
り湾曲自在であり、その先端にはシャフト押圧ヘッド6
9を有する。よって、係合解除シャフト57が上記した
姿勢にあるときには、シャフト押圧ヘッド69がガイド
筒56内周面に接していることから、中間舌片68は切
欠67を狭めるように湾曲している。また、後述するよ
うに、係合解除シャフト57が押し下げられてシャフト
押圧ヘッド69がガイド筒56の横穴63に対向する
と、中間舌片68は弾発して復帰しシャフト押圧ヘッド
69を横穴63に入れ込む。
【0045】次に、係合突起37と凸状突起41との係
合を経て洋式便器21に固定された便座保持部材22を
洋式便器21から取り外す手順について説明する。ま
ず、外部に突出している押圧部59を指先等で押し込
み、係合解除シャフト57をスプリング62の付勢力に
反して押し下げる。このように係合解除シャフト57が
押し下げられると、図8に示すように、係合突起押し下
げ部61は、下部縦穴60から突出して係合突起37を
押し下げ、係合プレート54を下方に湾曲させる。この
ように係合突起37が押し下げられるので、係合突起3
7と凸状突起41との係合は解除される。
【0046】しかも、このように係合解除シャフト57
が押し下げられると、シャフト押圧ヘッド69がガイド
筒56の横穴63に対向し中間舌片68の弾発を経てガ
イド筒56の横穴63に入り込む。この場合、係合解除
シャフト57の押し下げが解除され係合解除シャフト5
7がスプリング62により上方に付勢されても、シャフ
ト押圧ヘッド69はガイド筒56の横穴63に入り込ん
だままであるので、係合解除シャフト57は、押し下げ
られたままの姿勢を維持する。このため、係合突起37
と凸状突起41との係合は解除されたままとなる。ま
た、シャフト65は、このシャフト押圧ヘッド69によ
り図中右方向に押されて後部側面板22bの横穴64か
らシャフト右端を突出させ、その姿勢を維持する。
【0047】従って、係合解除シャフト57の押し下げ
以後は、上記した便座保持部材22の取り付けと逆の動
作で、便座保持部材22を便座28ごと洋式便器21か
ら取り外すことができる。つまり、便座保持部材22を
洋式便器21の上面前方に摺動させれば、固定プレート
51から便座保持部材22引き離すことができる。その
後は、両手で便座保持部材22を便座28ごと持ち上げ
れば、便座28は便座保持部材22とともに洋式便器2
1から取り外される。このように便座28が取り外され
れば、次回以後の便座保持部材22の取付、或いは取り
外しに備えてシャフト65を後部側面板22b側に押し
込む。このようにシャフト65を押し込めば、シャフト
押圧ヘッド69はガイド筒56内に押し戻されてガイド
筒56の横穴63から外れるので、係合解除シャフト5
7はスプリング62により上昇し、元の姿勢に復帰す
る。
【0048】以上説明したように第2の実施例の便座取
付機構では、便座28を洋式便器21から取り外すに当
たり、係合突起37と凸状突起41との係合を解除する
ための係合解除シャフト57の押し下げ操作と洋式便器
21の前方への便座保持部材22の摺動という二つの動
作が必要ではあるが、これら動作を同時に行なう必要は
なく、一連の動作として順次実行できる。よって、第2
の実施例の便座取付機構によれば、容易に便座28を便
座保持部材22とともに洋式便器21から取り外すこと
ができる。
【0049】また、第2の実施例では、プレート挿入部
52の幅を固定プレート51の幅より僅かに広くした。
このため、この第2の実施例の便座取付機構によれば、
洋式便器21に対する便座保持部材22、延いては便座
28や衛生洗浄装置20の横ズレを回避でき、用便の際
の違和感をなくすことができる。
【0050】更に、押し下げられた係合解除シャフト5
7を元の姿勢に復帰させるのに、シャフト65を押圧す
るだけでよいので、この第2の実施例の便座取付機構に
よれば、次回以後の便座保持部材22の取付、或いは取
り外しのための操作が容易となる。
【0051】次に、第3の実施例について説明する。こ
の第3の実施例は、上記した第2の実施例と同様に、便
座保持部材22の固定のために固定プレート71を用い
る。この固定プレート71は、その平面図である図9お
よびその正面図である図10に示すように、底面プレー
ト72の長手方向端面に前部壁面73,後部壁面74を
突出して備える。この前部壁面73,後部壁面74は、
底面プレート72の中央部の左右にそれぞれ設けられて
おり、適宜な間隔で両壁面間に設けられたリブにより補
強されている。また、左右の前部壁面73には、当該壁
面の一部を係合壁75として残して壁面開口部76が設
けられており、開口上端には下向きに突出した突起76
aが形成されている。なお、底面プレート72の長手方
向両端には、この固定プレート71が洋式便器21に固
定された場合、洋式便器21の上面から離れて位置する
案内片77が設けられている。また、底面プレート72
には、この固定プレート71を洋式便器21に固定する
ためのボルト穴78が空けられている。
【0052】ここで、洋式便器21への固定プレート7
1の固定について、洋式便器21の後部において便座保
持部材22の要部を破断した図11を用いて説明する。
図示するように、固定プレート71のボルト穴78に
は、座金79を介在させて六角穴付ボルト80が入れら
れ、この六角穴付ボルト80は洋式便器21の固定穴8
1内のゴムブシュ82下端のナット83と螺合される。
そして、固定プレート71は、六角穴付ボルト80がね
じ込まれてナット83を持ち上げることで、次のように
して洋式便器21の上面に固定される。
【0053】ゴムブシュ82は、ブタジエン系の合成ゴ
ム(ブタジエン・アクリロニトリル共重合物(NB
R))からなり、図12に示すように、フランジ部82
aにストレート部82b,二つの球形部82cおよびナ
ット保持部82dを接合した形状に形成されている。そ
して、二つの球形部82cの間および下の球形部82c
とナット保持部82dとの間の接合部82eは、薄肉と
されている。このため、既述したようにナット83が六
角穴付ボルト80に螺合して持ち上げられると、接合部
82eは容易に屈曲し球形部82cは変形されて洋式便
器21の固定穴81の内周面に押し付けられる。よっ
て、ゴムブシュ82は固定穴81に対して固定されるこ
とになる。そして、このようにゴムブシュ82が固定さ
れて後に更に六角穴付ボルト80がねじ込まれると、そ
れ以後はこのボルトが締め付けられるので、固定プレー
ト71は、前部壁面73を前にして洋式便器21の上面
に固定されることになる。
【0054】また、この第3の実施例における便座保持
部材22の後部下端には、図11に示すように、上記し
た固定プレート71が入り込むプレート挿入部84が形
成されている。このプレート挿入部84は、図11を初
め便座保持部材22を一部破断して示す図13やその1
4−14線拡大断面図である図14に示すように、便座
保持部材22の底面板22aから立設された奥壁面板2
2fと、後部側面板22bから便座保持部材22内部に
向けて突出した内部天井板22cと、その両側の側壁面
板22d(図14参照)とで形成される。この内部天井
板22cは、固定プレート71における底面プレート7
2の左右の前部壁面73,後部壁面74を覆うよう2箇
所にあり、図14に示すように両内部天井板22cの間
には、底面プレート72中央部に対向する凸部22gが
形成されている。また、側壁面板22dの下端には、固
定プレート71の案内片77がガタなく入り込みこの案
内片77が重なる下面案内片85が設けられている。そ
して、プレート挿入部84は、後部側面板22b側を固
定プレート71が入り込む開口38とする。
【0055】このため、便座保持部材22が洋式便器2
1の上面前方に載置され固定プレート71に向けて後方
に摺動されると、固定プレート71は、まずプレート挿
入部84後部の開口38に入り込む。この場合、便座保
持部材22は、奥壁面板22fの端面(図11における
右側端面)に固定プレート71の前部壁面73が当接す
るまで、後方に摺動される。この状態で、プレート挿入
部84への固定プレート71の入り込みが完了し、図1
4に示すように、固定プレート71の底面プレート72
にはプレート挿入部84の凸部22gが重なり、案内片
77は下面案内片85に重なることになる。よって、固
定プレート71の入り込みが完了すると、便座保持部材
22は、洋式便器21に対して横ズレを起こさず、便座
保持部材22の後部は不用意に洋式便器21の上面から
浮き上がらない。
【0056】この他、便座保持部材22には、図13お
よび図14に示すように、固定プレート71がプレート
挿入部84に入り込むと固定プレート71の壁面開口部
76に入り込み、壁面開口部76の係合壁75に係合す
る開口係合プレート86が横方向に設けられている。こ
の開口係合プレート86は、その一端が便座保持部材2
2の側方に突出するよう配置されており、当該一端はこ
の開口係合プレート86を便座保持部材22の内部に押
し込むための押圧片87とされている。開口係合プレー
ト86は、図13およびその15−15線拡大断面図で
ある図15に示すように、便座保持部材22の内部にお
いて3個のブロック88a〜88cの支持穴89に支持
されており、図13中左右方向に移動自在である。ま
た、開口係合プレート86は、その他端がエンドブロッ
ク90に入れ込まれており、当該ブロック内のスプリン
グ91により、図13中右方向に常時付勢されている。
更に、開口係合プレート86は、プレート挿入部84の
奥壁面板22fを貫通してプレート挿入部84内に突出
した2個の顎付係合片92を有し、この顎付係合片92
の上面には、壁面開口部76の突起76aと係合可能な
係合溝93が形成されている。
【0057】そして、上記した開口係合プレート86
は、エンドブロック90内のスプリング91により図1
3中右方向に付勢された状態において、図16に示すよ
うに、各顎付係合片92の先端が固定プレート71の壁
面開口部76に、顎付係合片92のテーパ部が係合壁7
5にそれぞれ対向するよう、設置されている。よって、
便座保持部材22が固定プレート71に向けて更に後方
に摺動されると、図17(A)に示すように、顎付係合
片92の先端は壁面開口部76に入り込み顎付係合片9
2のテーパ部は係合壁75に当たる。しかし、更に便座
保持部材22は摺動されるので、顎付係合片92は、図
17(B)に示すように、そのテーパ部が係合壁75に
より押されるのでエンドブロック90内のスプリング9
1を押し縮めるように図中左方向に移動する。そして、
図17(C)に示すように、顎付係合片92のテーパ部
が係合壁75から外れると、顎付係合片92は、エンド
ブロック90内のスプリング91の付勢力を受けて図中
右方向に移動し、図17(D)に示すように、その顎部
を介して係合壁75に係合する。このように顎付係合片
92が係合すると、便座保持部材22の奥壁面板22f
の端面(図11における右側端面)に固定プレート71
の前部壁面73が当接することになり、プレート挿入部
84への固定プレート71の入り込みが完了する。な
お、顎付係合片92が上記したように左右に移動する
際、顎付係合片92は、その係合溝93が壁面開口部7
6の突起76aに係合しない範囲を移動する。
【0058】こうして、プレート挿入部84への固定プ
レート71の入り込みが完了すると、顎付係合片92が
係合壁75とが係合するとともに固定プレート71の先
端が奥壁面板22fの端面に当接するので、便座保持部
材22は、固定プレート71を介して洋式便器21に固
定されることになる。
【0059】次に、顎付係合片92と係合壁75との係
合を経て洋式便器21に固定された便座保持部材22を
洋式便器21から取り外す手順について説明する。ま
ず、外部に突出している開口係合プレート86端部の押
圧片87を指先等で押し込み、開口係合プレート86を
スプリング91の付勢力に反して図13および図17中
左方向に強制的に移動する。この押圧片87の押し込み
は、顎付係合片92の係合溝93に壁面開口部76の突
起76aが係合するまで、行なわれる。このように開口
係合プレート86が移動されると、顎付係合片92と係
合壁75との係合は解除される。
【0060】しかも、上記係合の解除が行なわれるとと
もに、顎付係合片92の係合溝93に壁面開口部76の
突起76aが係合するので、顎付係合片92は、左方向
に移動されたままの姿勢を維持する。このため、顎付係
合片92と係合壁75との係合は解除されたままとな
る。
【0061】従って、開口係合プレート86の押し込み
以後は、上記した便座保持部材22の取り付けと逆の動
作で、便座保持部材22を便座28ごと洋式便器21か
ら取り外すことができる。つまり、便座保持部材22を
洋式便器21の上面前方に摺動させれば、固定プレート
71から便座保持部材22引き離すことができる。その
後は、両手で便座保持部材22を便座28ごと持ち上げ
れば、便座28は便座保持部材22とともに洋式便器2
1から取り外される。このように便座28が取り外され
れば、次回以後の便座保持部材22の取付、或いは取り
外しに備えて係合溝93への突起76aの係合が解かれ
るので、開口係合プレート86はスプリング91により
右方向に移動し、元の姿勢に復帰する。なお、開口係合
プレート86を傾けることにより係合溝93が突起76
aから外れるようにすることもできる。
【0062】以上説明したように第3の実施例の便座取
付機構では、便座28を洋式便器21から取り外すに当
たり、顎付係合片92と係合壁75との係合を解除する
ための開口係合プレート86の押し込み操作と洋式便器
21の前方への便座保持部材22の摺動という二つの動
作が必要ではあるが、これら動作を同時に行なう必要は
なく、一連の動作として順次実行できる。よって、第3
の実施例の便座取付機構によれば、容易に便座28を便
座保持部材22とともに洋式便器21から取り外すこと
ができる。
【0063】また、第3の実施例では、固定プレート7
1の底面プレート72にはプレート挿入部84の凸部2
2gが重なり、固定プレート71の案内片77は下面案
内片85に重なるようにした。このため、この第3の実
施例の便座取付機構によれば、洋式便器21に対する便
座保持部材22、延いては便座28や衛生洗浄装置20
の横ズレは勿論、便座保持部材22後部の不用意な浮き
上がりを回避でき、用便の際の違和感をなくすことがで
きる。
【0064】更に、第3の実施例では、便座保持部材2
2を固定プレート71に係合する開口係合プレート86
は板状であるので、便座保持部材22内部の下方を開口
係合プレート86等の設置のために占有するに過ぎな
い。よって、第3の実施例の便座取付機構によれば、便
座保持部材22を不用意に高くする必要がなく、デザイ
ンの自由度を広げることができる。
【0065】加えて、この第3の実施例では、固定プレ
ート71を洋式便器21に固定するために変形可能なゴ
ムブシュ82を用いたので、洋式便器21に有底のいわ
ゆるめくら穴を空ければよく、容易に固定プレート71
を固定することができる。
【0066】次に、第4の実施例について説明する。こ
の第4の実施例は、上記した第1の実施例と同様に、便
座保持部材22の固定のために固定具94を用いる。こ
の固定具94は、その平面および一部破断した側面を表
わした図18に示すように、ナット31a(図19参
照)を介して洋式便器21に固定されるものであり、ボ
ルト部95の頂上部に、板状の便器接地片96と同じく
板状の舌片97とを有する。舌片97は、切欠97aに
より便器接地片96を跨ぐよう分離されており、この便
器接地片96とは独立に湾曲自在である。また、便器接
地片96の先端には、上方に突出した係合突起98が形
成されている。そして、この固定具94は、図19に示
すように、便器接地片96および舌片97が洋式便器2
1の前方を向き、且つ、便器接地片96が洋式便器21
の上面に接地するまで締め付けられ、洋式便器21に固
定される。このようにして固定具94が洋式便器21に
固定されると、舌片97は、洋式便器21の上面から所
定間隔を隔ててこの上面と略平行に前方に突出し、この
所定間隔が変化するように切欠97aの端部近傍を支点
として湾曲(弾性変形)する。
【0067】一方、便座保持部材22にあっては、この
固定具94が入り込む固定具挿入部99が、固定具94
のピッチに合わせて2箇所設けられている。この固定具
挿入部99は、図19に示すように、便座保持部材22
の底面板22aから立設された奥壁面板22fと、この
奥壁面板22fから後部側面板22bに向けて突出した
内部天井板22cと、その両側の図示しない側壁面板と
で形成される。この固定具挿入部99における奥壁面板
22fの端面には、固定具94の舌片97がその幅およ
び厚み方向においてガタなく入り込む舌片挿入穴100
が形成されている。また、内部天井板22cには、図1
9やその矢印A方向矢視図である図20に示すように、
便器接地片96先端の係合突起98が入り込む係合孔1
01が空けられている。この係合孔101を形成する内
部天井板22cの一部分は、切欠102により他の部分
と区別されており、係合突起98により湾曲可能な湾曲
片103とされている。更に、この内部天井板22cの
下面は、後部側面板22bの側になるほど洋式便器21
の上面から離れるテーパ面とされている。
【0068】そして、便座保持部材22の後部側面板2
2b側において、即ち固定具挿入部99の後部におい
て、この内部天井板22cとその両側の側壁面板で囲ま
れた部分が、固定具94が入り込む開口38となる。こ
のため、便座保持部材22が洋式便器21の上面前方に
載置されこの固定具94に向けて後方に摺動されると、
固定具94は、まず便座保持部材22の固定具挿入部9
9後部の開口38に、舌片97の先端から入り込む。そ
の後、便座保持部材22は、奥壁面板22fの端面(図
19における右側端面)に便器接地片96が当接するま
で後方に摺動される。
【0069】このように便座保持部材22が摺動される
と、図固定具94の舌片97は、固定具挿入部99にお
ける舌片挿入穴100に入り込み、固定具94の係合突
起98は、内部天井板22cの係合孔101に入り込ん
で係合し、固定具挿入部99への固定具94の入り込み
が完了する。この場合、係合突起98が係合孔101に
入り込むまでは、湾曲片103はこの係合突起98によ
り上方に湾曲され、係合突起98の入り込みと同時に湾
曲片103が弾発して復帰するので、係合突起98と係
合孔101に係合することになる。よって、便座保持部
材22は、固定具31を介して洋式便器21に固定され
ることになる。なお、舌片97が舌片挿入穴100に入
り込むことで、便座保持部材22は、洋式便器21に対
して横ズレを起こさず、便座保持部材22の後部は不用
意に洋式便器21の上面から浮き上がらない。
【0070】次に、このように洋式便器21に固定され
た便座保持部材22を洋式便器21から取り外す手順に
ついて説明する。まず、便座28、即ち便座保持部材2
2の前端を両手で持ちこの前端部を洋式便器21の上面
から上方に持ち上げる。すると、便座保持部材22は、
図21に示すように、その前端部を上にして傾斜する。
この場合、内部天井板22cの後部下面はテーパ面であ
り固定具94と干渉しないことから、内部天井板22c
は勿論その一部の湾曲片103も傾斜し、舌片挿入穴1
00に入り込んでいる舌片97は、上方に湾曲すること
になる。よって、固定具94の係合突起98にその上方
から係合している係合孔101は、この便座保持部材2
2とともに傾斜することで、係合突起98から離間す
る。このため、係合孔101と係合突起98と係合は解
除されるので、それ以後は、便座保持部材22の固定具
94からの取り外しが可能となる。この際、既述したよ
うに舌片挿入穴100に入り込んだ固定具94の舌片9
7は上方に湾曲しているので、傾斜したままの便座保持
部材22をその傾斜に沿って斜め上方に両手で引けば、
便座保持部材22は便座28ごと洋式便器21から取り
外される。
【0071】以上説明したように第4の実施例の便座取
付機構では、便座28を洋式便器21から取り外すに当
たり、便座保持部材22の前端部を持ち上げて傾斜させ
その状態のままこの便座保持部材22を斜め上方に両手
で引けばよい。よって、この第4実施例の便座取付機構
によれば、容易に便座を洋式便器から取り外すことがで
きる。しかも、便座保持部材22を傾斜させて持ち上げ
ればよいことから一つの動作で取り外しができ、容易且
つ効率よく取り外しができる。
【0072】また、この第4の実施例では、固定具挿入
部99に固定具94が入り込む際に、固定具挿入部99
の舌片挿入穴100に固定具94の舌片97がガタなく
入り込むよう構成した。このため、第4の実施例の便座
取付機構によれば、洋式便器21に対する便座保持部材
22、延いては便座28や衛生洗浄装置20の横ズレは
勿論、便座保持部材22後部の不用意な浮き上りを回避
でき、用便の際の違和感をなくすことができる。
【0073】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記各
実施例では、衛生洗浄装置が一体とされた便座保持部材
について説明したが、衛生洗浄装置のない便座保持部材
であってもよいことは勿論である。また、便座保持部材
22を固定プレート71に係合・固定するに当たり、左
右に移動する開口係合プレート86を用いたが、その外
径寸法が狭まったり広くなったりするいわゆるコレット
を用いることもできる。このようにコレットを用いる場
合には、便座保持部材22の取付完了時に外部操作によ
りこのコレットをその外径寸法が広がるよう変形させ、
便座保持部材22の取り外し時に外部操作によりコレッ
トをその外径寸法が狭まるよう変形させればよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項4記載の便座取付機構では、便座を洋式便器から取り
外すに当たり、便座保持部材とその固定部材との係合の
解除と洋式便器の前方への便座保持部材の摺動という二
つの動作が必要ではあるが、これら動作を同時に行なう
必要はなく、一連の動作して順次実行できる。よって、
請求項1ないし請求項4記載の便座取付機構によれば、
容易に便座を洋式便器から取り外すことができる。
【0075】また、請求項5記載の便座取付機構では、
便座を洋式便器から取り外すに当たり、便座保持部材の
前端部を持ち上げて傾斜させその状態のままこの便座保
持部材を斜め上方に両手で引けばよい。よって、請求項
5記載の便座取付機構によれば、容易に便座を洋式便器
から取り外すことができる。
【0076】請求項6記載の便座取付機構によれば、衛
生洗浄装置と便座とが一体となりその重量が増加して
も、便座を衛生洗浄装とともに容易に洋式便器から取り
外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施例の便座取付機構を適用し
た衛生洗浄装置付の洋式便器の外観図。
【図2】その使用状態を説明する説明図。
【図3】便座保持部材22を一部破断して示す平面図。
【図4】図3における4−4線拡大断面図。
【図5】図3における5−5線拡大断面図。
【図6】図3における6−6線断面図。
【図7】洋式便器21の後部において第2の実施例の便
座保持部材22の要部を破断して示す破断図。
【図8】第2の実施例の便座保持部材22を洋式便器2
1から取り外す手順を説明するための説明図。
【図9】第2の実施例の便座保持部材22を洋式便器2
1に固定するための固定プレート71の平面図。
【図10】固定プレート71の正面図。
【図11】洋式便器21の後部において第3の実施例の
便座保持部材22の要部を破断して示す破断図。
【図12】ゴムブシュ82の拡大断面図。
【図13】第3の実施例の便座保持部材22を一部破断
して示す平面図。
【図14】図13の14−14線拡大断面図。
【図15】図13の15−15線拡大断面図。
【図16】便座保持部材22の顎付係合片92と固定プ
レート71の壁面開口部76との関係を説明するための
説明図。
【図17】顎付係合片92と係合壁75の係合の様子を
説明するための説明図。
【図18】第4の実施例における固定具94を説明する
ための説明図。
【図19】この固定具94による便座保持部材22の取
付の様子を説明するための説明図。
【図20】図19におけるA方向矢視図。
【図21】便座保持部材22の取り外しの様子を説明す
るための説明図。
【符号の説明】
20…衛生洗浄装置 21…洋式便器 22…便座保持部材 24…洗浄用ノズル 25…操作パネル 26…操作部 28…便座 29…蓋 31…固定具 32…固定具挿入部 33…ボルト部 34…便器接地片 35…ガイド片 36…係合片 37…係合突起 38…開口 39…接地片挿入溝 40…ガイド片挿入溝 41…凸状突起 42…係合解除バー 43…ハンドル 44a〜44d…軸支ブロック 51…固定プレート 52…プレート挿入部 53…底面プレート 54…係合プレート 55…係合解除機構 56…ガイド筒 57…係合解除シャフト 61…係合突起押し下げ部 62…スプリング 71…固定プレート 72…底面プレート 73…前部壁面 74…後部壁面 75…係合壁 76…壁面開口部 76a…突起 77…案内片 82…ゴムブシュ 82a…フランジ部 82b…ストレート部 82c…球形部 82d…ナット保持部 82e…接合部 84…プレート挿入部 85…下面案内片 86…開口係合プレート 87…押圧片 88a〜88c…ブロック 89…支持穴 90…エンドブロック 91…スプリング 92…顎付係合片 93…係合溝 94…固定具 95…ボルト部 96…便器接地片 97…舌片 97a…切欠 98…係合突起 99…固定具挿入部 100…舌片挿入穴 101…係合孔 102…切欠 103…湾曲片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平原 学 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 川原 能行 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 溝口 茂 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 鈴木 昌英 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 (72)発明者 坂間 孝夫 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洋式便器に便座を開閉自在に取り付ける
    便座取付機構であって、 前記便座を回動自在に軸支して保持し、前記洋式便器の
    上面後方に取り付けられたときには前記便座を前記洋式
    便器に対して開閉自在とする便座保持部材と、 前記洋式便器の上面後方に取り付けられ、前記便座保持
    部材を前記洋式便器に固定する固定部材とを備え、 該固定部材は、 前記洋式便器の上面から所定間隔を隔てて前記上面と略
    平行に前方に突出し該所定間隔が変化するように弾性変
    形可能な係合片を有し、 前記便座保持部材は、 この便座保持部材が前記洋式便器の上面前方に載置され
    前記固定部材に向けて後方に摺動されると前記係合片に
    係合する係合部と、 該係合部と前記係合片とが係合すると前記係合片に対向
    する位置に設けられ、外部からの操作により作動して前
    記係合片の前記所定間隔が前記係合片と係合部との係合
    が解除される側に変化するように前記係合片を弾性変形
    させる係合片変形部とを有することを特徴とする便座取
    付機構。
  2. 【請求項2】 洋式便器に便座を開閉自在に取り付ける
    便座取付機構であって、 前記便座を回動自在に軸支して保持し、前記洋式便器の
    上面後方に取り付けられたときには前記便座を前記洋式
    便器に対して開閉自在とする便座保持部材と、 前記洋式便器の上面後方に取り付けられ、前記便座保持
    部材を前記洋式便器に固定する固定部材とを備え、 該固定部材は、 前記洋式便器の上面から突出した壁面を形成する壁面形
    成部材と、 該壁面形成部材の壁面に前記上面と略平行に開口された
    壁面開口部とを有し、 前記便座保持部材は、 この便座保持部材が前記洋式便器の上面前方に載置され
    前記固定部材に向けて後方に摺動されると前記壁面開口
    部に入り込み、前記壁面開口部に係合可能な開口係合部
    材と、 該開口係合部材が前記壁面開口部に入り込むと前記開口
    係合部材が前記壁面開口部に係合するよう前記開口係合
    部材を付勢する付勢手段と、 外部からの操作により作動し、前記付勢手段による付勢
    に抗して前記開口係合部材を前記壁面開口部と係合部と
    の係合が解除される側に付勢する解除手段とを有するこ
    とを特徴とする便座取付機構。
  3. 【請求項3】 前記開口係合部材は、前記壁面開口部に
    入り込んだ後移動して前記壁面開口部に係合する係合部
    材であり、 前記付勢手段は、前記開口係合部材が前記壁面開口部に
    入り込むと前記開口係合部材が移動して前記壁面開口部
    に係合するよう前記開口係合部材を付勢する手段であ
    り、 前記解除手段は、前記付勢手段による付勢に抗して前記
    開口係合部材を前記壁面開口部と係合部との係合が解除
    される側に移動するよう付勢する手段である請求項2記
    載の便座取付機構。
  4. 【請求項4】 前記開口係合部材は、前記壁面開口部に
    入り込みが可能な形状と前記壁面開口部に係合する形状
    とに変形可能な係合部材であり、 前記付勢手段は、前記開口係合部材が前記壁面開口部に
    入り込むと前記開口係合部材が前記壁面開口部に係合す
    る形状に変形するよう前記開口係合部材を付勢する手段
    であり、 前記解除手段は、前記付勢手段による付勢に抗して前記
    開口係合部材を前記壁面開口部に入り込みが可能な形状
    に復帰するよう付勢する手段である請求項2記載の便座
    取付機構。
  5. 【請求項5】 洋式便器に便座を開閉自在に取り付ける
    便座取付機構であって、 前記便座を回動自在に軸支して保持し、前記洋式便器の
    上面後方に取り付けられたときには前記便座を前記洋式
    便器に対して開閉自在とする便座保持部材と、 前記洋式便器の上面後方に取り付けられ、前記便座保持
    部材を前記洋式便器に固定する固定部材とを備え、 該固定部材は、 前記洋式便器の上面後方に固定される基部に設けられた
    第1の係合部と、 前記洋式便器の上面と略平行に前記洋式便器の前方に突
    出し前記上面との間隔が広がるよう弾性変形可能な突出
    舌片とを有し、 前記便座保持部材は、 その底面後方に、この便座保持部材が前記洋式便器の上
    面前方に載置され前記固定部材に向けて後方に摺動され
    ると前記第1の係合部にその上方から係合する第2の係
    合部と、前記突出舌片が入り込む舌片入り込み部とを有
    し、 該第2の係合部は、前記第1の係合部と該第2の係合部
    とが係合している際に前記便座保持部材の前端が前記洋
    式便器の上面から持ち上げられると、前記第1の係合部
    から離間するよう該便座保持部材とともに傾斜する係合
    部であることを特徴とする便座取付機構。
  6. 【請求項6】 前記便座保持部材は、便座に座った人の
    局部に向けて洗浄水を噴出させ該局部の洗浄を行なう衛
    生洗浄装置を有する請求項1ないし請求項5いずれか記
    載の便座取付機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013202175A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Aisin Seiki Co Ltd 温水洗浄便座装置
JP2015101922A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 アイシン精機株式会社 温水洗浄便座の本体着脱機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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