JPH07194474A - ハンガー - Google Patents

ハンガー

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JPH07194474A
JPH07194474A JP95294A JP95294A JPH07194474A JP H07194474 A JPH07194474 A JP H07194474A JP 95294 A JP95294 A JP 95294A JP 95294 A JP95294 A JP 95294A JP H07194474 A JPH07194474 A JP H07194474A
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JP
Japan
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hanger
hook
shape
shoulder
shoulder portion
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JP95294A
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English (en)
Inventor
Ryutaro Yoshida
龍太郎 吉田
Ryuichi Yamada
隆一 山田
Shiro Ebihara
志朗 海老原
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄処理が容易で軽量であり加工の簡単で十
分な強度を有する紙製のハンガーの開示 【構成】 上着用衣類の肩部を掛けるように「ハ」の字
形状に広がる支持部を備えた肩部3と、この肩部3の上
部に形成されて横に延びる螺旋軸26に斜め上方から掛
けるフック部2とからなるハンガー1において、フック
部3及び肩部2とが鉛直面に沿って懸垂される硬質の少
なくとも1枚板状の紙材により形成されていることを特
徴とするハンガー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被服等を掛けるハンガ
ーに関するものであり、さらに詳しくは金属やプラスチ
ックを用いないで廃棄処理の容易なハンガーであって、
特にクリーニング業務に有益なハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クリーニング業務にて使用される
ハンガーには図9、図10に示すワイヤーハンガーが周
知である。
【0003】このワイヤーハンガー20は、洗浄・乾燥
した被服類に含まれる溶剤等に耐え、さらに被服類の重
量に耐えられるように針金で形成されたものであり、先
ず針金の一端部を円弧状に湾曲させてフック部21を形
成し、さらにフック部21の根元をまっすぐ下に延ばし
た後に三角形状に折り曲げて肩部22を形成し、針金の
他端部をフック部21の根元に巻き付けている。
【0004】洗濯済みの被服を保管するクリーニング工
場内においては、通常、クリーニング工場の天井23に
「J」字形状の支持棒24が下方に延びており、この支
持棒24のフック状の端部に円筒部25が設けられてい
る。円筒部25の内側には天井23に沿って延びる螺旋
軸26が回転可能に保持されている。円筒部25の外周
面と螺旋軸26の軸26aの外周面とは面一になるよう
に、軸26aには一定間隔で円筒部25を保持する溝が
設けられている。また、軸26aの周りの螺旋26bに
は、支持棒24との干渉を避けるための切れ目27が設
けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな針金製ワイヤーハンガー20は丈夫であるという利
点があるが、不燃物でかさばり易く、回収されにくいの
で、家庭等の内外で累積し易い傾向がある。このため、
近時のように廃棄物の分別処理が環境政策上求められて
いる都市部の場合には、大量のワイヤーハンガー20の
分別処理に非常な労力を必要とする問題がある。
【0006】このようなワイヤーハンガー20に換えて
プラスチック製のハンガーをクリーニング工場に採用す
ることも考えられるが、クリーニング工場の場合には被
服等に残存するクリーニング溶剤等と反応する懸念があ
り、白いブラウス等のような被服の場合には肩部等に溶
剤とハンガーとの接触による変色が生ずる場合がありう
る。また、クリーニングにより消費者に渡される被服の
数量からすると、プラスチックハンガーが大量に発生す
ることとなり、プラスチックハンガーの分別廃棄が今度
は問題になる可能性がある。
【0007】そこで、紙製のハンガーが考えられるが、
紙製のハンガーの場合には、被服を掛けた場合にフック
部が支えきれなかったり、肩部が被服の重さで下方に変
形したり、捻れてしまうという強度不足の問題や、紙粉
が被服に付着し易いので、クリーニングの商品性を低下
させる問題の他に、クリーニング工場内の螺旋軸26に
載せるときに、天井23から吊り下げられている支持棒
24に干渉するとクリーニング工場の運転がストップし
てしまう問題がある。
【0008】本発明にかかるハンガーは、量産が可能で
あり、薄手で積み重ねスペースが小さく、さらに廃棄処
分が簡単で分別処理に適合し易くなるように、紙製の材
質を用いながら、被服を掛けても十分に強度を有し、な
おかつクリーニング工場などの螺旋軸26あるいは丸棒
等の軸に掛けて軸に沿って移動させても、支持棒25に
干渉せず、従来の設備の変更を要しないハンガーを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1にかかるハンガーは、上着用衣類
の肩部を掛けるように「ハ」の字形状に広がる支持部を
備えた肩部と、この肩部の上部に形成されて横に延びる
棒状部材に斜め上方から掛けるフック部とからなるハン
ガーにおいて、前記フック部及び前記肩部とが鉛直面に
沿って懸垂される硬質の少なくとも1枚板状の紙材によ
り形成されていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2のハンガーは、請求項1
のハンガーにおいて、前記フック部から前記肩部までの
部位に、紙材の厚さ方向に突出する凹凸断面部が延びて
いることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3のハンガーは、請求項1
または請求項2のいずれかのハンガーにおいて、前記肩
部の上縁部には、上縁部から上に延びて折曲げ片部を筒
状もしくは中空形状または積層或いは逆「U」字形状の
いずれかに折曲げて補強した補強部分が形成されている
ことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項4のハンガーは、請求項1
ないし請求項3のいずれかのハンガーにおいて、前記棒
状部材は室内天井側から下方に「J」字形状に延びる複
数本の支持棒の各鈎状先端部に支持されて横方向に延び
るものであり、前記フック部は、前記肩部から上方に延
びてほぼ「S」字の上半分形状に曲がる先端部を有し、
この先端部と前記肩部との間に、前記棒状部材を斜め下
から通過させる開放部を有しており、前記フック部の先
端部の幅は前記支持棒と前記棒状部材との離間間隔より
狭く形成されていることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項5のハンガーは、請求項1
ないし請求項4のいずれかのハンガーにおいて、前記肩
部の下部に水平方向に延びる下着類を吊る開口部が形成
されており、この開口部の下側縁部は少なくとも二重に
積層されていると共に、この開口部の上側縁部は、前記
フック部と同形状であり、上下対称なフック形状部を有
すると共に、対称中心部位にて折曲げられて前記フック
部の両面に貼着される補強紙材によって下方から支持さ
れていることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の請求項1にかかるハンガーによれば、
フック部と肩部とが鉛直面に沿って懸垂される少なくと
も1枚板状の紙材で形成され、肩部の支持部が「ハ」の
字形状に形成されているから、打抜きとプレスにより簡
単に製造でき、製造コストを顕著に低廉化でき且つ軽量
であり保管・運搬が容易であるものでありながら、硬質
の板状の紙が鉛直面方向の強度が強化されており、衣類
の上着をかけることができる。尚、複数枚積層して接着
したものであると、さらに強度が強化される。
【0015】しかも、積層してもかさばらないのでクリ
ーニング工場などでのスペースを少なくでき、さらに金
属やプラスチックなどとの分別処理が簡単であるので、
環境保護政策に資することができる。特に、再生紙を使
用すると、紙資源の保護にも適応できることとなる。ま
た、表面をつや出ししたり、でんぷんのり等によりコー
ティングすると、紙粉の発生を防止でき、しかもクリー
ニングした衣料の未蒸発溶剤による変色などが発生する
ことがない。
【0016】本発明の請求項2にかかるハンガーによれ
ば、請求項1のハンガーの作用に加えて、フック部から
肩部にかけて厚さ方向に凹凸を形成する断面形状部を有
するので、フック部の衣類の重力に対する強度並びに肩
部の衣類の重力に対する強度を強化され、十分に上着を
かけることができる。
【0017】本発明の請求項3にかかるハンガーによれ
ば、請求項1ないし請求項2のいずれかのハンガーの作
用に加えて、肩部の上縁部の折曲げ片部が筒状もしくは
逆「U」字形状或いは中空形状もしくは積層して形成さ
れているので、上着の肩部に紙粉がつくおそれがない。
尚、この折曲げには、逆「U」字形状や円弧状に湾曲さ
せた折曲げ形状と、折曲げ片を二重または三重に積層状
態に折り畳んでしまう形状とが有り得る。また、上着の
肩口を支える肩部の上縁部の表面をつや出し処理した
り、または糊料等をコーティングすると、衣類との接触
摩擦による肩部上縁部のほころびがなくなり、紙粉が一
層防止される。
【0018】本発明の請求項4にかかるハンガーによれ
ば、請求項1ないし請求項3のいずれかのハンガーの作
用に加えて、フック部は、ほぼ「S」字の上半分形状に
曲がる先端部を有し、この先端部と肩部との間に棒状部
材を斜め下から通過させる開放部が形成されており、フ
ック部の先端部の幅は支持棒と棒状部材との離間間隔よ
り狭く形成されているので、棒状部材が室内天井側から
下方に「J」字形状に延びる複数本の支持棒の各鈎状先
端部に支持されて横方向に延びるものであっても、棒状
部材にハンガーをかけて棒状部材に沿って移動させる場
合に、フック部の先端部が支持棒と棒状部材との間を通
過できるから、ハンガーが止まってしまうことがない。
【0019】従って、クリーニング工場等の天井側に棒
状部材が配設されており、この棒状部材に多数のハンガ
ーをかけて多数のハンガーをスライドさせても、ハンガ
ーが天井側から延びる支持棒にひっかかりなくスライド
可能となる。すなわち、従来のクリーニング工場などの
ように天井側に螺旋を有するタイプの棒状部材あるいは
螺旋を有しない丸棒状の棒状部材が架設してある場合
に、これらの設備に変更を加えることなく、多数の衣類
を十分に吊り下げることができる。
【0020】本発明の請求項5にかかるハンガーによれ
ば、請求項1ないし請求項4のハンガーの作用に加え
て、肩部の下部に水平方向に延びて下着類を吊る開口部
が形成されており、この開口部の下側縁部は少なくとも
二重に積層されていると共に、この開口部の上側縁部
は、フック部と同形状であり、上下対称なフック形状部
を有すると共に、対称中心部位にて折曲げられてフック
部の両面に貼着される補強紙材によって下方から支持さ
れているので、フック部の補強がさらに一層強化される
と共に、下着類を吊り下げる部分の強度も強化されるこ
ととなる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかるハンガーを図
面に基づいて説明する。
【0022】図1は本発明の実施例にかかるハンガーの
正面図を図示したものであり、符号1はハンガーを示
す。このハンガー1は肩部2とフック部3とを備えてい
る。
【0023】肩部2とフック部3は硬質の板状の紙材か
らなるものである。硬質の板状の紙材としては、例え
ば、ファイバーボード、中質繊維板(MDF)、ハード
ボード、段ボールシート、パルプモールド等があるが、
これに限るものではなく、マニラボール或は白ボール等
の白板紙、黄板紙、チップボール、色板紙、防水原紙、
石膏ボード原紙、段ボール原紙等も例として挙げられ
る。板材全体の厚さは2mmないし7mm程度の厚さを
有する。一枚の板紙の厚さは0.4mmから4mm程度
の厚さを有するもので、この一枚の板紙を複数枚重ね合
わせて強度の強化を図っても良いし、板紙の表面に樹脂
やニス等を含浸させる方法、もしくはラミネートコーテ
ィングさせる方法、ニスコーティングさせる方法、防湿
コーティングさせる方法、ラミネートさせる方法、ある
いは転写シートにより樹脂を転写する方法により、一層
硬化させることも有り得る。
【0024】この実施例では、ハンガー1は、肩部2と
フック部3とからなるハンガー本体4と、フック補強板
5とが積層されており、ハンガー本体4とフック補強板
5とは互いに接着剤により固着されている。ハンガー本
体4は図3に示す展開形状を有しており、両面につやだ
しのプレスが行われ、紙粉の発生を防止している。肩部
2の展開形状には折曲げ片部2aが設けられている。こ
の折曲げ片部2aは上縁部の点線2bに沿って折り畳ま
れて積層され、肩部3の支持部を形成し、上着を掛けた
場合に紙粉が上着の内側などに付着しないようになって
いる。この折曲げ片部2aは、「S」の上半分形状のよ
うに型押しにより丸めた円弧断面形状に形成しても良い
し、中空の筒状の断面形状に形成しても良い。中空の筒
型の断面は円形に限らず、楕円や方形或いは三角の断面
形状でもよい。
【0025】特にこの肩部2の上縁部にあらかじめニス
コーティングやラミネートコーティングあるいは転写シ
ートによるフィルムコーティングを行ってから、肩部2
の上縁部を直径5mm〜30mm等に丸めて筒状に形成
すると、型紙の断裁による紙粉がクリーニングした被服
に付着することが十分に防止できるのみならず、肩部2
の上縁部がパイプ状になるので、衣類を支える上下方向
の強度が向上する。
【0026】ハンガー本体4の下部には下着類を吊り下
げる開口部6が形成されており、開口部6の下端縁部6
aには折曲げ片部6bが形成されている。折曲げ片部6
bは下端縁部6aに積層されて接着されて下着類を吊り
下げる懸垂部を形成している。ハンガー本体4の下部の
左右両端部にはスカートの吊り紐(図示せず)を吊り下
げるためのフック7がそれぞれ形成されている。
【0027】フック部3は肩部2の上部から上部に延び
ており、「S」字の上半分形状に類似した形状を有して
いるが、この形状は円弧形状に限定されるものではな
く、六角形状に形成されていてもよい。このフック部3
の先端部3aは、図9に示す支持棒24と螺旋軸26と
の隙間Cより十分に小さい幅を有しており、フック部3
の先端部3aと肩部2との間には螺旋軸26を下方から
通過させてフック部3の内側に位置させる開口部8が形
成されている。
【0028】これによって、図9に示すような螺旋軸2
6にハンガー1を掛ける場合に、フック部3の内側に螺
旋軸26を通すことができ、しかも螺旋軸26の長手方
向にハンガー1をスライドさせるときに、支持棒24と
螺旋軸26との間を先端部3aが楽に通過して、支持棒
24に引っかかることが防止される。
【0029】フック部3の両面に固着されるフック補強
板5は、フック部3と同一形状のものが上下対称に形成
されている。この対称中心部位5bは、フック補強板5
を上下に折曲げたときに開口部6の上端開口縁部の下側
に位置する。フック補強板5のフック部3を同一形状部
5aはフック部3の表裏両面に接着されている。
【0030】フック補強板5を表裏両面に固着されたフ
ック部3から、肩部2にかけては紙材の厚さ方向に凹凸
断面部を形成するビード9が形成されている。ビード9
は丸溝状にプレス装置の押し型により形成されるもので
あり、図4ないし図6の断面図に示すように、フック部
3から肩部2の上部に沿って形成されているが、この実
施例ではフック部3と肩部2との接続部に平面部10を
設けてさらに強度を向上させている。
【0031】図7は、このフック部3から肩部2の上縁
部にかけて延びるビード9の変形例を示したものであ
り、図1のIV−IV線断面図に相当するフック部3’
の断面構成を示している。図7ではフック部3’の上縁
部がほぼ「S」字の上半分形状に類似した形状に湾曲し
て肩押しされている。又、図8は、図1のVI−VI線
断面図に相当する肩部2’の断面構成を示している。図
8のものでは肩部2’の上縁部に中空部が形成されてお
り、下縁部は互いに接着剤により固着されている。図
7、図8の断面形状によれば、上着を支える強度を十分
に補強できると共に、上着などのクリーニング商品に紙
粉を付着させることがない。
【0032】本実施例にかかるハンガー1によれば、打
抜きとプレスにより簡単に製造でき、製造コストを顕著
に低廉化でき且つ軽量であり保管・運搬が容易であるも
のでありながら、ビード9或いはパイプ状或いは逆
「U」字状の補強部分によって硬質の板状の紙が鉛直面
方向の強度が強化されており、衣類の上着をかけること
ができる。
【0033】尚、複数枚積層して接着した場合には、さ
らに強度が強化され、積層してもかさばらないのでクリ
ーニング工場などでのスペースを少なくでき、さらに金
属やプラスチックなどとの分別処理が簡単であるので、
環境保護政策に資することができる。再生紙を使用した
場合には、紙資源の保護にも適応できる。また、表面を
つや出し研磨したり、でんぷんのり、ニス等によりコー
ティングすると、紙粉の発生を防止でき、しかもクリー
ニングした衣料の未蒸発溶剤による変色などが発生する
ことがない。
【0034】さらに、つやだし研磨や樹脂コーティング
或いはラミネートコーティング或いはニスコーティング
をすると、紙粉を防止したり、防湿性を向上できるほか
に、上着をハンガーに掛ける時の上着の滑りがよくな
り、クリーニングの整理の作業性が向上することにもな
る。又、紙材で形成されているから、印刷が容易とな
り、クリーニング店舗の広告印刷などをもかねて樹脂コ
ーティングやラミネートコーティング、フィルム転写コ
ーティングを行うことも可能となるなど、非常に有益な
効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の請求項1にかかるハンガーによ
れば、打抜きとプレスにより簡単に製造でき、製造コス
トを顕著に低廉化でき且つ軽量であり保管・運搬が容易
であるものでありながら、硬質の板状の紙が鉛直面方向
の強度が強化されており、衣類の上着をかけることがで
きる。尚、複数枚積層して接着したものであると、さら
に強度が強化される。しかも、積層してもかさばらない
のでクリーニング工場などでのスペースを少なくでき、
さらに金属やプラスチックなどとの分別処理が簡単であ
るので、環境保護政策に資することができる。特に、再
生紙を使用すると、紙資源の保護にも適応できることと
なる。また、表面をつや出ししたり、でんぷんのり等に
よりコーティングすると、紙粉の発生を防止でき、しか
もクリーニングした衣料の未蒸発溶剤による変色などが
発生することがない。また、防湿性を向上できるほか
に、上着をハンガーに掛ける時の上着の滑りがよくな
り、クリーニングの整理の作業性が向上することにもな
る。又、紙材で形成されているから、印刷が容易とな
り、クリーニング店舗の広告印刷などをもかねて樹脂コ
ーティングやラミネートコーティング、フィルム転写コ
ーティングを行うことも可能となるなど、非常に有益な
効果を得ることができる。
【0036】本発明の請求項2にかかるハンガーによれ
ば、請求項1のハンガーの作用効果に加えて、フック部
から肩部にかけて厚さ方向に凹凸を形成する断面形状部
を有するので、フック部の衣類の重力に対する強度並び
に肩部の衣類の重力に対する強度を強化され、十分に上
着をかけることができる。
【0037】本発明の請求項3にかかるハンガーによれ
ば、請求項1ないし請求項2のいずれかのハンガーの作
用効果に加えて、上着の肩部に紙粉がつくおそれがな
い。尚、この折曲げには、逆「U」字形状や「パイプ」
状の中空形状に湾曲させた折曲げ形状と、折曲げ片を二
重または三重に積層状態に折り畳んでしまう形状とが有
り得る。また、上着の肩口を支える肩部の上縁部の表面
をつや出し処理したり、または糊料等をコーティングす
ると、衣類との接触摩擦による肩部上縁部のほころびが
なくなり、紙粉が一層防止される。
【0038】本発明の請求項4にかかるハンガーによれ
ば、請求項1ないし請求項3のいずれかのハンガーの作
用効果に加えて、クリーニング工場等の天井側に棒状部
材が配設されており、この棒状部材に多数のハンガーを
かけて多数のハンガーをスライドさせても、ハンガーが
天井側から延びる支持棒にひっかかりなくスライド可能
となる。すなわち、従来のクリーニング工場などのよう
に天井側に螺旋を有するタイプの棒状部材あるいは螺旋
を有しない丸棒状の棒状部材が架設してある場合に、こ
れらの設備に変更を加えることなく、多数の衣類を十分
に吊り下げることができる。
【0039】本発明の請求項5にかかるハンガーによれ
ば、請求項1ないし請求項4のハンガーの作用効果に加
えて、フック部の補強がさらに一層強化されると共に、
下着類を吊り下げる部分の強度も強化されることとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるクリーニングハンガー
の構成を示す正面図
【図2】図1に示すクリーニングハンガーのフック部の
展開図
【図3】図1に示すクリーニングハンガーのベース部の
展開図
【図4】図1に示すクリーニングハンガーのフック部の
湾曲部のIV−IV線断面図
【図5】図1に示すクリーニングハンガーのフック部の
基部のV−V線断面図
【図6】図1に示すクリーニングハンガーの肩部のVI
−VI線断面図
【図7】フック部及び肩部の上縁部のビードの形状の変
形例を示す部分断面図
【図8】フック部及び肩部の上縁部のビードの形状の更
なる変形例を示す部分断面図
【図9】従来の針金製のクリーニングハンガーをクリー
ニング工場内の搬送用の螺旋軸に掛けた状態の説明図
【図10】図9に示す螺旋軸にクリーニングハンガーを
掛けた状態の説明図
【符号の説明】
1 クリーニングハンガー 2 肩部 2a 上縁部 2b 折曲げ片部 3 フック部 3a 先端部 4 ハンガー本体 5 フック補強板 6 開口部 7 フック 8 開口部 9 ビード 10 平面部 20 ワイヤーハンガー 21 フック部 22 肩部 23 天井部 24 支持棒 25 円筒部 26 螺旋軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 龍太郎 埼玉県所沢市北有楽町9−8 アーガスヒ ルズ53 101 (72)発明者 山田 隆一 東京都台東区浅草4−24−1 (72)発明者 海老原 志朗 東京都練馬区北町5−1−306

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上着用衣類の肩部を掛けるように「ハ」
    の字形状に広がる支持部を備えた肩部と、この肩部の上
    部に形成されて横に延びる棒状部材に斜め上方から掛け
    るフック部とからなるハンガーにおいて、前記フック部
    及び前記肩部とが鉛直面に沿って懸垂される硬質の少な
    くとも1枚板状の紙材により形成されていることを特徴
    とするハンガー。
  2. 【請求項2】 請求項1のハンガーにおいて、前記フッ
    ク部から前記肩部までの部位に、紙材の厚さ方向に突出
    する凹凸断面部が延びていることを特徴とするハンガ
    ー。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかのハ
    ンガーにおいて、前記肩部の上縁部には、上縁部から上
    に延びて折曲げ片部を筒状もしくは中空形状または積層
    或いは逆「U」字形状のいずれかに折曲げて補強した補
    強部分が形成されていることを特徴とするハンガー。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかのハ
    ンガーにおいて、前記棒状部材は室内天井側から下方に
    「J」字形状に延びる複数本の支持棒の各鈎状先端部に
    支持されて横方向に延びるものであり、前記フック部
    は、前記肩部から上方に延びてほぼ「S」字の上半分形
    状に曲がる先端部を有し、この先端部と前記肩部との間
    に、前記棒状部材を斜め下から通過させる開放部を有し
    ており、前記フック部の先端部の幅は前記支持棒と前記
    棒状部材との離間間隔より狭く形成されていることを特
    徴とするハンガー。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかのハ
    ンガーにおいて、前記肩部の下部に水平方向に延びて下
    着類を吊る開口部が形成されており、この開口部の下側
    縁部は少なくとも二重に積層されていると共に、この開
    口部の上側縁部は、前記フック部と同形状であり、上下
    対称なフック形状部を有すると共に、対称中心部位にて
    折曲げられて前記フック部の両面に貼着される補強紙材
    によって下方から支持されていることを特徴とするハン
    ガー。
JP95294A 1994-01-10 1994-01-10 ハンガー Pending JPH07194474A (ja)

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JP95294A JPH07194474A (ja) 1994-01-10 1994-01-10 ハンガー

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JP95294A JPH07194474A (ja) 1994-01-10 1994-01-10 ハンガー

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