JPH07194308A - 非付着性チューインガム - Google Patents

非付着性チューインガム

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JPH07194308A
JPH07194308A JP5352611A JP35261193A JPH07194308A JP H07194308 A JPH07194308 A JP H07194308A JP 5352611 A JP5352611 A JP 5352611A JP 35261193 A JP35261193 A JP 35261193A JP H07194308 A JPH07194308 A JP H07194308A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】チューインガムベース組成物中に、弾性体が3
2〜45重量%、ワックス類が7〜20重量%、乳化剤
としてプロピレングリコール脂肪酸エステルが1〜10
重量%含有されていることを特徴とする。 【効果】義歯のみでなく、床材等への付着防止効果に優
れており、かつ風味及びその持続性、並びに食感、生産
性の良好な非付着性チューインガムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、義歯、床等に付着しに
くく、かつ、風味、食感に優れた、特定組成のチューイ
ンガムベース組成物を含有する非付着性チューインガム
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、チューインガムは、特有の粘弾
性を有するため、歯表面との界面力により付着し易い。
この付着性は、特に入れ歯等の義歯の場合に著しく、従
って、義歯を使用した人はチューインガムを楽しむ上で
大きな障害となる。また、チューインガムを噛んだあと
に、紙に包まずに捨てられたチューインガムの噛みかす
は、道路、床等に投げ捨てられると、付着し易く、時間
が経過すると共に乾燥して剥離しにくくなるので義歯等
への付着の場合よりも除去が難しい。特に、チューイン
ガムの投げ捨ては、駅構内等公共施設で頻発しており、
美観を損ねるため、社会的にも問題になってきている。
【0003】このような問題を解決するため、従来義歯
への付着防止を中心にチューインガムの改良がなされて
いるが、いずれもその防止効果が弱く、噛み心地、風
味、経日安定性のいずれかに問題がある。
【0004】例えば、特開昭60−66939号公報に
は、弾性体10〜30重量%(以下「%」と記す)、弾
性体溶媒(天然樹脂類)2〜18%、15,000〜3
0,000の媒質平均分子量を有するポリビニルアセテ
ート(酢酸ビニル樹脂)15〜45%、ワックス0.5
〜10%、乳化剤2〜10%等を主体とする非付着性チ
ューインガム組成物が開示されている。しかしながら、
この組成物は、弾性体及びワックスの添加比率が酢酸ビ
ニル樹脂及び天然樹脂類の比率に比べて低く、歯に対す
る付着防止効果はあるものの、床に対する付着防止効果
が弱い。床は、歯表面に比べて乾燥し易く、また、その
表面が粗いため、歯の場合よりも付着性が大である。従
って、上記組成物のように弾性体の添加量が低いもの
は、少しの押圧によっても薄く広がるため、床材等への
付着性が大きくなる。また、酢酸ビニル樹脂の分子量が
15,000〜30,000と低いために、粘着性が強
くなり、これも床材等への付着を大きくする要因とな
る。
【0005】また、特公昭58−6454号公報には、
通常のガムベースに合成テルペン樹脂とワックスとを共
存させた非粘着性チューインガムが開示されている。上
記チューインガムは、義歯に対する付着の原因であるエ
ステルガムの比率を下げ、合成テルペン樹脂及びワック
スで代替しようとするものである。しかしながら、この
組成では、義歯に対する防止効果はあるものの、合成テ
ルペン樹脂自体、本来粘着性の高い物質であることか
ら、床材等への付着防止は余り期待できない。
【0006】また、特公平2−18049号公報には、
ガムベース92〜99%、香料、グリセリンからなる低
カロリーチューインガムにおいて、ガムベースとして、
限定されたエラストマー、水素添化動植物油脂、充填
剤、酢酸ビニル樹脂、乳化剤、樹脂、天然ガム、ワック
ス、酸化防止剤を添加した非付着性チューインガムが開
示されている。しかしながら、このチューインガムは、
エラストマー及び天然ゴムの比率及び分子量が低く、歯
に対してはある程度効果があるものの、床材等への付着
防止効果は期待できない。また、ガムベース量が非常に
多いために、従来用いられている砂糖等の糖質甘味料が
添加できない。このため、風味的に合成的なものとな
り、また、物性が通常のチューインガムとは異なるの
で、従来の製造設備での製造が困難である。
【0007】一方、乳化剤の種類を変えることによっ
て、歯への付着防止効果を得ようとする方法もある。例
えば、特公昭58−6455号公報には、歯付き防止剤
として、チューインガムに対し、0.05〜3.0%の
ポリグリセリン脂肪酸エステル(グリセリンの2〜7量
体、炭素数12〜20の脂肪酸)を添加することが開示
されている。歯付き防止剤としてポリグリセリン脂肪酸
エステルを用いると、従来のグリセリン脂肪酸エステ
ル、蔗糖脂肪酸エステル等の乳化剤に比べ、歯付き防止
効果が認められると共に、食感の点でも若干の改良が認
められる。しかしながら、道路や床等は、口内の歯もし
くは義歯に比べ、大気に晒されているために、乾燥し易
く、また、その表面が荒いため、歯の場合よりも付着し
易い状態にある。従って、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル単独では、床材等の付着防止効果は不十分である。
【0008】また、ポリグリセリン脂肪酸エステルと他
の乳化剤の組み合わせとしては、特開昭60−6693
8号公報に開示されているような弾性体10〜30%、
酢酸ビニル樹脂10〜35%、炭化水素(ワックス)2
0〜45%、乳化剤2〜10%、無機質8〜20%の非
付着性チューインガムが挙げられる。ここで用いられて
いる乳化剤は、脂肪酸モノグリセライド,ジグリセライ
ド、アセチル化モノグリセライド、トリアセチン、ポリ
グリセリン脂肪酸エステルの単独もしくは混合物であ
る。しかしながら、この組み合わせにおいても歯への付
着は改善されるものの、床材等とチューインガムとの界
面におけるチューインガムの保湿性が不充分となり、乾
燥し易くなって付着防止効果が得られにくい。
【0009】以上のように、従来の非付着性チューイン
ガムは、いずれも付着防止効果に限界があったり、風味
及びその持続性や噛み心地が悪かったり、生産性が悪か
ったりするのが実情であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、特に床材等への付着
を防止できるチューインガムの組成について検討した結
果、チューインガムのガムベース組成物中に弾性体、ワ
ックス類を特定量用い、更に乳化剤としてプロピレング
リコール脂肪酸エステルを特定範囲で用いると、床材等
への付着防止効果が著しく向上することを見出し本発明
に到達した。本発明の目的は、義歯のみでなく、床材等
への付着防止効果に優れており、かつ風味及びその持続
性、並びに食感、生産性の良好な非付着性チューインガ
ムを提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、チューイ
ンガムベース組成物中に、弾性体が32〜45%、ワッ
クス類が7〜20%、乳化剤としてプロピレングリコー
ル脂肪酸エステルが1〜10%含有されていることを特
徴とする非付着性チューインガムによって達成される。
【0012】次に、本発明を詳しく説明する。本発明の
非付着性チューインガムは、チューインガムベース組成
物全体重量中、弾性体を32〜45%、好ましくは35
〜42%、ワックス類を7〜20%、好ましくは、10
〜17%、乳化剤としてプロピレングリコール脂肪酸エ
スエルを1〜10%、好ましくは3〜5%含有するチュ
ーインガムベース組成物が配合されてなるものである。
【0013】一般に、高分子は、弾性的挙動と粘弾的挙
動とを兼ね備えた粘弾性体である。この粘弾性体に周期
的刺激を加えて応答を見る場合の特性を動的粘弾性とい
う。本発明者らは、チューインガム表面と被着体表面と
を結合させる過程に影響を及)す因子として、動的粘弾
性の中でも、貯蔵弾性率(G’)がチューインガムの非
付着の評価指標として有効であることを見いだした。粘
着剤の貯蔵弾性率(G’)が3.3×106 dyne/
cm2 以下であれば、粘着剤と被着体表面とが短時間で
充分接着することができると考えられる。従って、本発
明は、貯蔵弾性率(G’)が3.3×106 dyne/
cm2 を超えるような、チューインガムの組成について
研究した結果なされたものである。図1に、本発明の構
成要件を満たすチューインガムの一例と従来のチューイ
ンガムとの貯蔵弾性率(G’)の温度依存性を示す。図
1に示すように、本発明に係るチューインガムは、60
℃以下の温度域において、貯蔵弾性率(G’)が3.3
×106 dyne/cm2 を超えるものであり、床材に
付着したチューインガムが直射日光によって温められ、
50〜60℃程度まで温められても弾性が保持される。
その結果、床材等への付着防止効果に優れるチューイン
ガムとすることができる。これに対し、従来のチューイ
ンガムは、25℃付近で既に貯蔵弾性率(G’)が3.
3×106 dyne/cm2 以下であり、床材付着性が
高いことがわかる。
【0014】また、弾性体とワックス類とを、上記のよ
うな組成にすることにより、付着防止のみならず、香味
持続性及び食感についても優れたものとなる。すなわ
ち、喫食時に、チューインガムに添加した甘味料、香料
等が、チューインガムベース中から徐々に溶出するよう
になり、長い間チューインガムを口中で咀嚼していて
も、その風味が長く持続し、また、食感的にも弾力性が
低下することなく口中で弾むような食感とすることがで
きる。
【0015】本発明に用いる弾性体としては、ポリイソ
ブチレン、ポリイソプレン、及びそれらの混合物等が挙
げられ、これらは単独でも2種以上組み合わせてもよ
い。この中でも、特にポリイソブチレンは非付着性の点
で好適である。これら弾性体の平均分子量は、100,
000〜300,000とすることが好ましい。上記平
均分子量が100,000未満の場合、伸びのあるソフ
トな物性が得られるものの、粘性がより強くなり、付着
防止効果が悪くなる傾向にある。また、香味の持続性に
も乏しいものとなる。逆に、上記平均分子量が300,
000を超えると、強いゴム様の弾性となり非付着性は
向上するものの、喫食に耐えない硬い噛み心地となる傾
向にある。また、ガムベースと香料との親和力が強くな
りすぎて、香味の発現性が非常に悪くなる。
【0016】上記弾性体の配合量は、チューインガムベ
ース組成物全体重量中、32〜45%、好ましくは35
〜42%に設定される。弾性体が32%未満の場合、弾
性が不足し、粘着性が増すため、付着防止効果は得られ
にくくなる。また、チューインガムが柔らかくなりす
ぎ、香味の持続性に乏しくなる傾向にある。逆に45%
を超えると、強いゴム様の弾性となり、噛み心地が悪く
なる。また、香味についてもガムベースと香料の親和力
が強くなりすぎ、香味の発現性が非常に悪くなる。
【0017】次に、本発明に用いるワックス類は、微結
晶ワックス、パラフィンワックス及び植物硬化油脂等が
挙げられる。これらは単独でも組み合わせても良い。ワ
ックス類の配合量は、ガムベースの全体重量中7〜20
%、好ましくは10〜17%に設定される。ワックス類
が7%未満では、可塑化能力が充分得られず、また噛み
心地が悪くなる。逆に、20%を超えると、チューイン
ガムが軟化し、まとまりのないものとなると同時に粘着
性が増加して付着防止効果は得られにくくなる。また、
上記ワックス類の融点は、80〜90℃のものが好まし
い。融点が80℃未満だと、ガムベースが軟化して粘着
性が増大し、付着し易くなる傾向にある。逆に90℃を
超えると、喫食時の体温による軟化が遅延し、柔軟性に
乏しいポロポロした食感になる傾向にある。
【0018】次に、チューインガムベース組成物中に乳
化剤として用いられるプロピレングリコール脂肪酸エス
テル(以下「PGエステル」と記す)は、下記の化1も
しくは化2で示される親油性のα結晶性乳化剤である。
【0019】
【化1】 (式中、Rは脂肪族基を表す。)
【0020】
【化2】 (式中、R、R′は脂肪族基を表す。)
【0021】PGエステルの中でも、好ましくは脂肪酸
部分が8〜22の脂肪酸のモノエステル、ジエステル、
更に好ましくは、8〜12の脂肪酸炭素数のモノエステ
ルを用いることが好適である。特に好ましくは、脂肪酸
炭素数8のモノエステルを用いることが好適であり、こ
のようなPGエステルとしては、例えば、太陽化学
(株)製「サンソフトKB−2」等が挙げられる。ま
た、その化学式は、下記化3で示される。
【0022】
【化3】
【0023】上記PGエステルの脂肪酸の炭素数が8未
満の場合、親水性が高まって、ガムベース中の弾性体を
軟化(可塑化)させる作用が強まり、チューインガムが
柔らかくなりすぎて噛み心地が悪くなると共に、床材等
に付着したときに少しの押圧によっても薄く広がり、付
着性が強くなり易い。また、チューインガムの風味を悪
くする傾向にある。逆に、炭素数が22を超えると、疎
水性が高まり、床材等とチューインガムとの界面を濡れ
た状態に保ちにくく、乾燥し易くなって、付着性が強く
なる傾向にある。
【0024】また、上記PGエステルの添加量は、チュ
ーインガムベース組成物中、1〜10%、より好ましく
は3〜5%とする。PGエステルの添加量が1%未満だ
と、床材等とチューインガムとの付着界面におけるチュ
ーインガムの保水性が不充分となり、付着防止効果が得
られない。また、チューインガムベース組成物の軟化が
不充分となって、チューインガムの噛み心地が硬くな
る。逆に、添加量が10%を超えると、付着防止効果は
高まるものの、チューインガムが柔らかくなりすぎて、
噛み心地が悪くなると共に、床材等に付着した時に少し
の押圧でも薄く広がり易くなり、付着防止効果が弱まる
傾向にある。また、PGエステル特有の味がでて、チュ
ーインガムの風味を悪くする。
【0025】また、上記PGエステルと共に、他の乳化
剤、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、脂肪酸モノグリセライド,ジグリセライド、
アセチル化モノグリセライド、アセチル化ジグリセライ
ド等を1種または2種以上併用してもよい。また、その
添加量は、チューインガムベース組成物中、5%以下に
する事が望ましい。添加量が5%を超えると、チューイ
ンガムが柔らかくなりすぎて噛み心地が悪くなると共
に、床材等に付着した時に少しの押圧でも薄く広がり易
くなり、付着防止効果が弱まる傾向にある。また、乳化
剤特有の味が出て、チューインガムの風味を悪くする傾
向にある。
【0026】尚、ポリグリセリン脂肪酸エステルを使用
する場合、特にポリグリセリン部分がグリセリン8〜1
0量体であり、脂肪酸部分が炭素数12〜22の脂肪酸
が好適である。ポリグリセリンが上記範囲であると、親
水性が良好で、付着防止効果も優れている。また、ポリ
グリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の炭素数が12
未満だと、ガムベースの親水性が高まる。しかしなが
ら、チューインガムが軟化し易く、噛み心地が悪くなる
と共に、チューインガムの風味を悪くする傾向にある。
逆に、炭素数が22を超えると、ガムベースの疎水性が
高まり、噛み心地が硬くなると共にチューインガムと床
材等との付着界面に於ける保水性が弱まり、付着防止効
果が弱くなる傾向にある。
【0027】尚、上記チューインガムベース組成物中に
は、上記弾性体、ワックス類、プロピレングリコール脂
肪酸エステルの他に、好適には酢酸ビニル樹脂と無機質
とが添加される。まず、酢酸ビニル樹脂は、平均重合度
が高い程、付着防止効果が高くなるが、例えば、平均重
合度200以下でも、その他のガムベース原料の配合比
により、非付着性チューインガムを得ることができる。
またその添加量は、チューインガムベースの組成及びチ
ューインガムの品質設計に応じ適宜設定される。通常1
5〜20%程度である。
【0028】次に無機質は、炭酸カルシウム及びタルク
から適宜選択され、これらは単独でも組み合わせても良
い。本来、無機質は非付着性を増大させる効果を有し、
従来のチューインガムにおいては、通常ガムベース組成
物中に8〜20%の範囲で添加される。そして、従来、
8%未満では付着防止効果は乏しく、また、20%を超
えると組織が粗雑化して、噛み心地を悪くすると考えら
れていた。しかし、本発明においては、チューインガム
のガムベース組成物中に8%未満、更に好ましくは、4
〜7%添加することが好ましい。これは、弾性体、及び
ワックス類の付着防止効果を最大限に発揮するためであ
る。
【0029】以上のような組成のチューインガムベース
と、通常チューインガムに添加される他の原料(糖類、
軟化剤、香料、色素等)等とを合わせて混練し、常法に
従い調製すれば本発明の非付着性チューインガムが得ら
れる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の非付着性チュー
インガムは、特定組成のチューインガムベースを含有し
ているので、義歯のみならず、床材等への付着防止効果
が大きく、また、風味及びその持続性、食感に優れたチ
ューインガムである。また、その物性は従来のチューイ
ンガム製造設備を用いて製造できるものであり、様々な
形状に成形することができる。また、風味付けや着色等
も従来のチューインガムと同様、自由に設計することが
できる。
【0031】次に本発明を実施例を挙げて、具体的に説
明する。 〈実施例1〜8、比較例1〜6〉表1に示す組成で下記
のようにしてチューインガムベース組成物及びチューイ
ンガムを調製した。
【0032】(チューインガムベース組成物の調製)乳
化剤、無機質を除く所定のガムベース基材を混合機に投
入し、110〜120℃まで加熱し、ガムベース基材が
溶融後、1時間均質になるまで混合した。その後、乳化
剤、無機質を添加し、15分間混合の後に取り出し、常
温まで冷却してガムベース組成物とした。
【0033】(チューインガムの調製)上記のチューイ
ンガムベース組成物25部、粉糖56部、ぶどう糖5
部、水飴12部、グリセリン1部、香料1部をチューイ
ンガム混合機に投入し、15分間均質混合し、チューイ
ンガムを得た。
【0034】次に、得られたチューインガムを用いて1
枚当たり19×72×1.9mmに圧延、裁断し、専門パ
ネラー20名によってチューインガムの義歯への付着防
止効果、床材(モルタル)への付着防止効果、噛み心地
の評価を行った。その結果を表1に示す。尚、義歯への
付着実験、床材への付着実験は下記のようにして行っ
た。
【0035】(義歯への付着実験)義歯(メタクリレー
ト樹脂)を使用しているパネラー20名で、チューイン
ガム咀嚼時の義歯への付着を官能により評価した。 (床材への付着実験)5分間咀嚼したチューインガムを
100×40×15mmのモルタルピース2枚の間に挟着
し、一定圧力で押圧したのち一昼夜放置して手でモルタ
ルピースを剥がしたときの剥離性を目視評価した。
【0036】
【表1】
【0037】表1の結果から、実施例のチューインガム
は、いずれも義歯、床材への付着が防止され、また、噛
み心地も好ましいものであった。また、風味の持続性に
も優れていた。これに対し、比較例のチューインガム
は、義歯、床材への付着が認められ、噛み心地も好まし
くなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチューインガムと従来のチューインガ
ムとの貯蔵弾性率(G′)の温度依存性を示す線図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューインガムベース組成物中に、弾性
    体が32〜45重量%、ワックス類が7〜20重量%、
    乳化剤としてプロピレングリコール脂肪酸エステルが1
    〜10重量%含有されていることを特徴とする非付着性
    チューインガム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013511289A (ja) * 2009-11-23 2013-04-04 ダブリューエム リグリー ジュニア カンパニー ガムベース、このガムベースを主成分とするチューインガム、及びその製造方法
JP2015050967A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 江崎グリコ株式会社 チューインガム

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JP2013511289A (ja) * 2009-11-23 2013-04-04 ダブリューエム リグリー ジュニア カンパニー ガムベース、このガムベースを主成分とするチューインガム、及びその製造方法
JP2015050967A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 江崎グリコ株式会社 チューインガム

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