JPH07194256A - 土壌保温器及び土壌保温方法 - Google Patents

土壌保温器及び土壌保温方法

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JPH07194256A
JPH07194256A JP35344893A JP35344893A JPH07194256A JP H07194256 A JPH07194256 A JP H07194256A JP 35344893 A JP35344893 A JP 35344893A JP 35344893 A JP35344893 A JP 35344893A JP H07194256 A JPH07194256 A JP H07194256A
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JP
Japan
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soil
warmer
transparent
ground
temperature
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Application number
JP35344893A
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English (en)
Inventor
Shigeru Yoshizawa
戊 吉沢
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エネルギ消費を伴うことなく土壌を保温し、
農作物や果樹等を冷害から保護するとともに、生育を活
性化させる。 【構成】 透明又は半透明の素材により内部中空に形成
した土壌保温器1における一部1xを地面E上に露出
し、かつ残部1yを土壌S中に埋設することにより、土
壌Sを保温する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農作物や果樹等を冷害か
ら保護したり生育を活性化させる土壌保温器及び土壌保
温方法に関する。
【0002】
【背景及び課題】一般に、リンゴの木等の果樹栽培は気
候に大きく作用される。特に、秋季から冬季においては
霜による冷害により、果樹の根の生育が害される問題を
生じることから、その対策が望まれていた。
【0003】本発明はこのような背景に基づく要請に応
えたものであり、エネルギ消費を伴うことなく土壌を保
温することにより、農作物や果樹等を冷害から保護する
とともに、生育の活性化を図ることができる土壌保温器
及び土壌保温方法の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る土壌保温器
1は、透明又は半透明の素材により内部中空に形成する
とともに、一部1xを地面E上に露出し、かつ残部1y
を土壌S中に埋設可能な形状に形成してなることを特徴
とする。この場合、土壌保温器1は平坦な底面部1dと
球面の一部を象った上面部1uにより構成することが望
ましい。また、上面部1uにおける周縁部の近傍に内部
と外部を連通する複数の孔2…を形成することが望まし
い。
【0005】また、本発明に係る土壌保温方法は、透明
又は半透明の素材により内部中空に形成した土壌保温器
1の一部1xを地面E上に露出し、かつ残部1yを土壌
S中に埋設することにより、土壌Sを保温するようにし
たことを特徴とする。この場合、リンゴの木等の果樹T
の回りに複数の土壌保温器1…を埋設することが望まし
い。
【0006】
【作用】本発明に係る土壌保温器1及び土壌保温方法に
よれば、まず、土壌保温器1は透明又は半透明の素材に
より内部中空に形成され、全体の形状は、例えば、平坦
な底面部1dと球面の一部を象った上面部1uにより構
成される。
【0007】そして、使用時には、土壌保温器1の一部
1xが地面E上に露出させた状態で残部1yが土壌S中
に埋設される。これにより、日中は地面E上に露出した
土壌保温器1の一部1xが太陽光線を受け、温室効果に
より土壌保温器1全体が保温作用を呈し、回りの土壌S
が保温せしめられるとともに、一定時間保温作用を維持
する。さらに、土壌S中に埋設する部分(残部1y)で
ある上面部1uにおける周縁部の近傍に複数の孔2…を
有するため、孔2…を介して土壌保温器1の内部と外部
が連通するため、内部の暖かい空気と外部の冷たい空気
の交換が行われ、土壌Sが温められる。しかも、これら
の作用にはエネルギ消費を伴わない。
【0008】したがって、例えば、複数の土壌保温器1
…をリンゴの木等の果樹Tの回りに埋設すれば、土壌保
温器1…の近傍における果樹Tの根Rが保温され、生育
が活性化されるとともに、霜が降りた場合にも冷害から
保護される。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0010】まず、本実施例に係る土壌保温器1の構成
について、図1及び図2を参照して具体的に説明する。
【0011】土壌保温器1は平坦な底面部1dと球面の
一部を象った上面部1uにより形成する。したがって、
全体の形状は正面視が図1に示すようなD形、平面視が
図2に示すような円形となる。また、土壌保温器1は内
部中空に形成する。即ち、内部に中空部3を設ける。さ
らにまた、上面部1uにおける周縁部の近傍には、内部
(中空部3)と外部を連通する複数の孔2…を設ける。
これにより、土壌保温器1は孔2…を除いて密閉され
る。
【0012】一方、土壌保温器1は透明又は半透明とな
るプラスチックやガラス等の硬質素材を用いて一体形成
する。即ち、農作業機械等が土壌保温器1の上を通過し
ても破損しない素材の種類や厚さ等を選定する。なお、
特に、農作業機械が通過する虞れがない場合には弾力性
(軟質)の素材を選定することもできる。また、土壌保
温器1の大きさは、概ね直径30〜40cm程度に選定
する。
【0013】次に、土壌保温器1の使用方法を含む本実
施例に係る土壌保温方法について、図1〜図3を参照し
て具体的に説明する。
【0014】まず、土壌保温器1は、図1に示すよう
に、その一部1xを地面E上に露出させ、かつ残部1y
を土壌S中に埋設する。即ち、球面をなす上面部1uの
一部1xが地面E上に露出せしめられる。また、土壌保
温器1は農地や果樹園等の土壌に対する保温が必要と認
められる任意の場所に埋設できる。一例として、図3に
示すように、リンゴの木等の果樹Tの回りに埋設でき、
この場合には複数の土壌保温器1…を用意する。
【0015】これにより、土壌S中に埋設した土壌保温
器1…は、日中、地面E上に露出した土壌保温器1…の
一部1x…が太陽光線Lを受け、温室効果により土壌保
温器1全体が保温作用を呈し、回りの土壌Sを保温する
とともに、一定時間保温作用を維持する。また、土壌S
中に埋設する部分(残部1y)には中空部3と外部を連
通する複数の孔2…を有するため、中空部3内の温かい
空気と土壌S中の冷たい空気の交換が行われ、土壌Sが
温められる。特に、土壌保温器1…の近傍における果樹
Tの根Rが保温され、生育が活性化されるとともに、霜
が降りた場合にも冷害から保護される。しかも、この場
合、何らエネルギ消費を伴わない利点がある。
【0016】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
構成、形状、素材、数量等において、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更できる。
【0017】
【発明の効果】このように、本発明に係る土壌保温器
は、透明又は半透明の素材により内部中空に形成すると
ともに、本発明に係る土壌保温方法は当該土壌保温器の
一部を地面上に露出し、かつ残部を土壌中に埋設するこ
とにより、土壌を保温するようにしたため、何らエネル
ギ消費を伴うことなく土壌を保温することができ、農作
物や果樹等を冷害から保護できるとともに、生育を活性
化させることができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る土壌保温器の一部断面正面図、
【図2】同土壌保温器の平面図、
【図3】本発明に係る土壌保温方法の説明図、
【符号の説明】
1 土壌保温器 1u 上面部 1d 底面部 1x 一部 1y 残部 2 孔 E 地面 S 土壌 T 果樹

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明又は半透明の素材により内部中空に
    形成するとともに、一部を地面上に露出し、かつ残部を
    土壌中に埋設可能な形状に形成してなることを特徴とす
    る土壌保温器。
  2. 【請求項2】 平坦な底面部と球面の一部を象った上面
    部を有することを特徴とする請求項1記載の土壌保温
    器。
  3. 【請求項3】 上面部における周縁部の近傍に内部と外
    部を連通する複数の孔を形成してなることを特徴とする
    請求項1記載の土壌保温器。
  4. 【請求項4】 透明又は半透明の素材により内部中空に
    形成した土壌保温器の一部を地面上に露出し、かつ残部
    を土壌中に埋設することにより、土壌を保温することを
    特徴とする土壌保温方法。
  5. 【請求項5】 果樹の回りに複数の土壌保温器を埋設す
    ることを特徴とする請求項4記載の土壌保温方法。
JP35344893A 1993-12-28 1993-12-28 土壌保温器及び土壌保温方法 Pending JPH07194256A (ja)

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JP35344893A JPH07194256A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 土壌保温器及び土壌保温方法

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JP (1) JPH07194256A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020068758A (ja) * 2018-10-26 2020-05-07 公立大学法人大阪 園芸培地用保温装置及び温度調節方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020068758A (ja) * 2018-10-26 2020-05-07 公立大学法人大阪 園芸培地用保温装置及び温度調節方法

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