JPH07193971A - 給電遮断システム - Google Patents

給電遮断システム

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JPH07193971A
JPH07193971A JP5332173A JP33217393A JPH07193971A JP H07193971 A JPH07193971 A JP H07193971A JP 5332173 A JP5332173 A JP 5332173A JP 33217393 A JP33217393 A JP 33217393A JP H07193971 A JPH07193971 A JP H07193971A
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JP
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breaker
cutoff
signal
power supply
cutoff signal
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Application number
JP5332173A
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English (en)
Inventor
Takashi Tanaka
崇 田中
Hideki Furukawa
秀樹 古川
Isao Kaneko
功 金子
Kazuya Fujisawa
和也 藤沢
Tokushige Masuko
徳茂 増子
Michinori Komaki
充典 小牧
Kanako Nakayama
香奈子 中山
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力会社とできるだけ小さい電流容量で契約
し、総使用電流量が契約電流容量を越えた時にあらかじ
め選択しておいた電気器具への給電を一か所で設定変更
できる遮断優先順位に従って遮断し、総使用電流量を契
約電流容量以下に納めて電力を効率的に使用することが
できると共に、電気器具への給電が突然停止することに
よる電気器具への負担をあらかじめ防止できる給電遮断
システムを提供すること。 【構成】 ブレーカと電気器具に取り付けるアダプタと
から給電遮断システムを構成し、ブレーカであらかじめ
遮断優先順位を設定し、アダプタの受信装置がブレーカ
の送信装置から遮断優先順位に従って送信される遮断信
号を受信したときアダプタの遮断器が作動し、その結果
給電回路の電流値が契約電流容量以下にならないときは
ブレーカの遮断器が作動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は使用電流量が契約電流容
量を越えた時に給電を遮断する給電遮断システムに関す
る。
【0002】
【従来技術】一般家庭などでは、柱上変圧器で100V
または200Vに降圧された電圧が各家庭の軒先などに
ある引込線取付点から引込線により屋内にある分電盤に
引込まれ、電灯や冷蔵庫、エアコンなどに給電される。
【0003】この分電盤は、屋外からの引込線を2個以
上の分岐回路に分けるもので、配線用しゃ断器、漏電し
ゃ断器、電流制限器などがともに取り付けられている。
この内、電流制限器(Sブレーカ、アンペアブレーカ、
リミタなどと呼ばれる)は電力会社の定める料金規定に
基づいて電力会社が取り付けるもので、電気器具などが
故障してショートしたり数多くの電気器具を使用して契
約アンペア数以上の電流が流れると自動的に回路を遮断
して給電を停止する機能をもっている。なお、以下では
この電流制限器のことを単にブレーカと称することとす
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電力需用家
は一般に電気器具等の個々について消費電力量つまりワ
ット数をいちいち意識して使用していることはまれであ
る。また、家庭では家族がそれぞれ各部屋で別々に電気
器具を使用することも多いので、使用電流の総量が契約
電流容量を超過するか否かの判断はブレーカ任せである
のが現状である。そのため、使用電流量が契約電流容量
を超過すると瞬時にすべての電気器具への給電が停止し
てしまうようになっている。しかし、電気器具の中には
給電を停止したくないものもあり、例えば、冷蔵庫など
はその一つで常時給電しておきたいが、従来のブレーカ
には電気負荷への給電を選択的に遮断する機能はない。
【0005】また、総使用電流量が契約電流容量を超過
しそうだと予想されたときには停止してもよい電気器具
を選択的に停止させればよいのであるが、そのような場
合、瞬時にどの電気器具を停止させるのがよいかを判断
するのは困難である。
【0006】このような問題点を解決するために本願出
願人は特願平5−331359号において1個のブレー
カと電気器具に取りつける複数のアダプタとから構成さ
れ、各アダプタで自己の給電遮断優先順位を設定し、総
使用電流量が契約電流容量を超過したときに設定された
遮断優先順位に従って、各アダプタの給電を順番に遮断
することによって、総使用電流量を契約電流容量以下に
納めるようにした給電遮断システムを提案している。
【0007】しかし上記のシステムにおいては、各アダ
プタを接続後は遮断優先順位を設定するのに各アダプタ
の設置場所まで行かなければならず、また、一旦設定し
た遮断優先順位を変更したい場合も同様であるので、需
要家にとって遮断優先順位の設定や変更は面倒な作業で
ある。また、各アダプタに設定機能を備えているので、
アダプタの製造コストが高価になるおそれがある。
【0008】本発明は上記の問題点にかんがみてなされ
たものであり、その目的は、一時の電力使用量の増加の
ためにブレーカの契約電流容量を大きくすることを避
け、できるだけ小さい電流容量で契約し、総使用電流量
が契約電流容量を越えた時にあらかじめ選択しておいて
電気器具への給電を、一か所で設定・変更できる遮断優
先順位に従って順番に遮断することによって、総使用電
流量を契約電流容量以下に納めて電力を効率的に使用す
ることができると共に、電気器具への給電が突然停止す
ることによる電気器具への負担をあらかじめ防止できる
ような給電遮断システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、給電遮断システムを、給電回路を遮断する
第1の遮断器と、給電回路の電流値を検出する電流容量
検出器と、契約電流容量と遮断信号を出力するための情
報とを記憶している第1の記憶手段と、前記遮断信号の
出力順を設定する設定手段と、前記遮断信号を出力する
送信装置と、前記電流容量検出器により検出された電流
値と前記第1の記憶手段に記憶された契約電流容量と遮
断信号を出力するための情報と前記出力順とに基づいて
前記送信装置および前記第1の遮断器の動作を制御する
制御手段とを有するブレーカと、電気負荷への給電を遮
断する第2の遮断器と、前記ブレーカからの遮断信号を
識別するための情報を記憶している記憶手段と、前記遮
断信号を受信する受信装置と、前記受信装置で受信した
信号が前記第2の記憶手段に記憶された遮断信号を識別
するための情報にもとづいて自己の遮断信号であるとき
前記第2の遮断器の動作を制御する第2の制御手段とを
有する複数のアダプタとから構成し、前記設定手段によ
り設定された出力順に従って出力された遮断信号を前記
アダプタの受信装置が受信して前記第2の遮断器が作動
した結果給電回路の電流値が契約電流容量以下になるま
で前記遮断信号が順次出力され、前記出力順が最下位の
遮断信号が出力された結果前記給電回路の電流値が契約
電流容量以下にならないときは前記第1の遮断器が作動
するようにした。
【0010】また、前記遮断信号が、給電電圧レベルを
一定の間隔で変化させた信号から成り、屋内配線を介し
て送信されるようにした。
【0011】
【作用】電流容量検出器で検出された電流値が契約電流
容量を越えるとまずアダプタが取り付けられた電気器具
への給電がブレーカで設定された遮断優先順位に従って
順番に遮断され、それによって電流値が契約電流容量以
下になれば他の電気負荷への給電が停止されることはな
い。アダプタでの給電の遮断がすべて行われても電流値
が契約電流容量以下にならない場合にはブレーカで全配
電系統の給電が遮断される。
【0012】
【実施例】以下、本発明による実施例について図面を参
照して説明する。
【0013】図1は本発明による給電遮断システム全体
を図式的に示す図である。引込線5によって屋外から供
給される電力はまず最初にブレーカ1に導かれ、次いで
複数の分岐回路に分けられ、屋内配線4によって各部屋
のコンセント3を介して電気電気器具6a、6b、6
c、6d、6e、6fに供給される。図1では需用家が
常に通電されることを欲している冷蔵庫6aおよび浄水
器6bについてはコンセント3から直接給電されている
が、エアコン6c、ヘアドライアー6d、電子レンジ6
eおよびCDプレーヤー6fについてはコンセント3に
アダプタ2を取り付け、両者を介して給電されている。
【0014】このシステムにおいては、ブレーカ1に対
してあらかじめ定められたN個のアダプタ2が1セット
として導入されるものであり、これらのアダプタ2には
出荷時にあらかじめ定められたID#がそれぞれ付され
ている。ここではブレーカ1に対して4個のアダプタ2
が1セットとなっており、エアコン6cに取り付けられ
たアダプタ2のID#は1、ヘアドライヤー6dに取り
付けられたアダプタ2のID#は2、電子レンジ6eに
取り付けられたアダプタ2のID#は3、CDプレーヤ
ー6fに取り付けられたID#は4である。
【0015】さらに需要家はこのシステムを導入した際
にブレーカ1に備えてある設定器(図示せず)によって
そのアダプタ2のそれぞれのID#に対する遮断優先順
位をID#を指定して設定する。この場合、複数のID
#に対して同一の遮断優先順位を設定することも可能で
あり、その場合は同一遮断優先順位が設定されたアダプ
タの給電は同時に遮断されることになる(例えば、ID
#1とID#2のアダプタの遮断優先順位を1とし、I
D#3の遮断優先順位を2とする場合)。
【0016】ここでは、ヘアドライアー6dに取り付け
たアダプタの遮断優先順位を1、エアコン6cに取り付
けた遮断優先順位を2、電子レンジ6eに取り付けたア
ダプタの遮断優先順位を3と設定している。CDプレー
ヤー6fにもアダプタ2は取り付けてあるが、当面給電
を遮断する電気器具は3つまででよいとしてID#4の
遮断優先順位の設定は行われていない。このようにアダ
プタは取りつけられているがそのID#の遮断優先順位
の設定を行わなかった場合にはアダプタを取りつけなか
った冷蔵庫6aや浄水器6bと同じようにアダプタによ
る給電の遮断は行われない。
【0017】ここで本発明による給電遮断システムの概
要を説明すると、需用家は急に給電が遮断されても余り
支障のないエアコン6c、ヘアドライヤー6d、電子レ
ンジ6eおよびCDプレーヤー6fにアダプタ2を取り
付け、そのうちとりあえずエアコン6c、ヘアドライヤ
ー6d、電子レンジ6eの遮断優先順位を設定すること
により、家庭全体の総使用電流量が契約電流容量を越え
た場合にアダプタ2に内蔵された遮断機構によりアダプ
タ2を介して給電されている電気器具への給電を遮断優
先順位に従って遮断する。すなわち、まず遮断優先順位
が1であるヘアドライアー6dへの給電が遮断され、そ
れでも総使用電流量が契約電流容量以下にならない場合
は、遮断優先順位が2であるエアコン6cへの給電が遮
断され、さらにそれでも総使用電流量が契約電流容量以
下におさまらない場合は遮断優先順位が3である電子レ
ンジ6eの給電を遮断し、なお、総使用電流量が契約電
流容量以下にならない場合はブレーカ1によりすべての
配電系統の給電を遮断するようになっている。なお、後
にCDプレーヤーのアダプタ2による遮断も追加したい
場合や、遮断優先順位を変更したい場合等はいつでもブ
レーカ1で設定や変更が可能である。
【0018】次に本発明による給電遮断システムを構成
するブレーカ1とアダプタ2の構成を図2および図3を
用いて説明する。
【0019】図2はブレーカ1の構成を示しており、屋
外の引込線から供給された電力はブレーカ1の受電端子
11から遮断器12、電流容量検出器13、送信装置1
5を経て送電端子14から屋内配線4を通じて各部屋の
コンセントに供給される。ROM18には出荷時にあら
かじめ定められたN個のID#に対応するN個の遮断信
号を出力するための情報が記憶されており、本実施例で
は、ID#は1から4までなので、4個の遮断信号を出
力するための情報が記憶されている。一方、設定器20
でID#に対して設定された遮断優先順位はすなわちI
D#に対応する遮断信号出力順の情報としてRAM31
に記憶される。CPU16は電流容量検出器13で検出
した電流値とROM18に記憶された契約電流容量、4
個の遮断信号情報およびRAM31に記憶された遮断信
号出力順の情報に基づき、コントローラ17を介して遮
断器12および送信装置15の動作を制御する。送信装
置15はアダプタ2に設けられた遮断器22(図3参
照)を作動させるための信号(以下「遮断信号」とい
う)を屋内配線4を通じてアダプタ2に送信する。ま
た、クロック19はCPU16の作動タイミングの同期
をとるために利用され、必要に応じてCPU16に時計
の機能を与える。
【0020】図3はアダプタ2の構成を示しており、屋
内配線4から供給される電力はコンセント(図示せず)
からアダプタ2の受電端子21に入り、受信装置23、
遮断器22を経て給電端子24から電気器具6に供給さ
れる。ROM28には出荷時にそのアダプタの遮断信号
を識別するための情報が記憶されている。CPU26は
受信装置23で受信した信号とROM28に記憶された
遮断信号を識別するための情報に基づき、コントローラ
27を介して遮断器22の作動を制御する。復帰スイッ
チ29は遮断器22が作動した場合に、手動でアダプタ
2をもとの給電可能な状態に復帰させるために設けられ
ている。
【0021】次に、図4から図6を用いてブレーカ1と
アダプタ2の通信手段について説明する。
【0022】ブレーカ1からアダプタ2に遮断信号を送
信する方法として、別途送信のための配線を設ける方法
も考えられるが、費用や新たに工事が必要になる。そこ
で、本実施例では、屋内配線を利用し、電圧レベルを変
化させて遮断信号の送受信を行う方法を採用した。すな
わち、電圧レベルを電気器具の使用上問題のない範囲で
変化させ、その変化パターンを信号として送受信する方
法である。
【0023】図4は電圧レベルの変化によって作り出す
信号パターンの一例を示したものであり、電圧レベル変
化幅の一例として100V〜90Vを採用した。現行の
電気器具では90V程度までの短時間の電圧降下はまっ
たく問題がないことが知られているからである。
【0024】図4において、アダプタ2の受信装置23
が受信した電圧レベルの変化に基づきCPU26(図3
参照)が100Vを1と認識し、90Vを0と認識する
と、図4に示した信号のパターンは(10110100
10)と認識される。そこで、CPU26においてその
(1011010010)という信号の流れのうち、先
頭の6ビット(101101)をスタートビットとし
て、この信号を認識した場合はそれに続く4ビット(0
010)のうちの前半の3ビット(001)をID#と
して、最後のビットが0であれば遮断信号として認識す
るように設定しておき、最後のビットが1であればデー
タは無視されるようにすればよい。例えば、(1011
010100)という信号を受けた場合はスタートビッ
ト(101101)に続く3ビット(010)がID#
となり2進法で計算するとID#2ということになる。
さらに最後のビットが0であるので遮断信号であること
がわかる。
【0025】図5はブレーカ1に設けられた送信装置1
5の構成を示しており、図5を用いて上記した遮断信号
の発生について説明する。
【0026】電源側から接続された配線は送信装置15
内で2回路A、Bに分岐され、回路AはCMOS15a
に接続され、回路BはCMOS15bに接続される。C
MOS15aとCMOS15bには、バッファIC15
dを介してCPU16からの制御信号に基づき5V程度
の電圧が加えられることにより、電流の回路Aまたは回
路Bへの流入の切り替えを行う。すなわち、電源から1
00Vの電圧が供給されているとすると、いまCMOS
15aに5Vの電圧が加えられて導通し回路Aに電流が
流れると、端子−には100Vの電圧が取り出され
る。これに対して、CMOS15bに5Vの電圧が加え
られて導通し回路Bに電流が流れると、変圧器15cに
より降圧されて端子−に90Vの電圧が取り出され
る。端子−に取り出された電圧は送電端子14(図
2参照)を経てアダプタ2に供給される。
【0027】このようにCPU16により一定のタイミ
ングで回路Aと回路Bとを切り替えることにより周波数
を変えずに電圧レベルのみを変化させて遮断信号のパタ
ーンを作り出すことができる。この場合の信号の切り替
えのタイミングは100msecから200msec程度であ
り、クロック19はCPU16の作動タイミングの同期
をとるための機能を担っている。ROM18はブレーカ
1に対して出荷当初定められている取り付け可能なN個
のアダプタに対応したN個の遮断信号を出力するための
情報をあらかじめ記憶しており、これらの遮断信号を出
力するための情報と設定器20で設定されRAM31に
記憶された遮断信号の出力順とに基づいて、CPU16
は送信装置15から遮断信号を出力させる。
【0028】なお、屋内配線を利用し、電圧レベルを電
気器具の使用上問題のない範囲で変化させ、その変化パ
ターンを信号として送信する方法は、上記した方法また
は装置には限られない。
【0029】また、遮断信号の他の送信方法としては、
屋内配線に高調波信号を乗せて、波形解析演算機能を受
信側と送信側に備える方法や無線による方法が実施可能
である。
【0030】図6はアダプタ2における遮断信号の受信
方法について説明する図である。
【0031】アダプタ2に設けられた受信装置23では
AC用テスタに用いられる電圧判定用IC23aにより
一定のタイミング、例えば25msecの間隔で電圧値を測
定し、CPU26にそのデータが伝達される。CPU2
6では、そのデータに基づいて例えば電圧値が100V
であればフラグに1を立て、電圧値が90Vであればフ
ラグに0を立て、その結果を例えば32ビットに順に割
り当て、そのデータに基づいて100msecごとの電圧の
変化を演算する。さらにその演算結果をROM28に記
憶されている遮断信号を識別するための情報と比較し、
一致した場合は遮断信号と判断し、遮断器22(図3参
照)を作動させる。クロック30はCPU26の作動タ
イミングの同期をとるための機能を担っている。
【0032】つぎに図7を用いて本発明による給電遮断
システムの作動を説明する。
【0033】需要家は本システムを稼働させる際ブレー
カ1の設定器20を用いて取り付けたアダプタ2の各I
D#に対する遮断優先順位を設定する(F−1)。この
設定された遮断優先順位は遮断信号の出力順としてRA
M31に記憶される。ブレーカ1の電流容量検出器13
は屋内配線に流れる電流値を常に検出しており、検出デ
ータはCPU16に伝達される(F−2)。CPU16
はROM18に記憶された契約電流容量と電流容量検出
器13で検出した現在の電流値とを比較し(F−3)、
現在の電流値が契約電流容量に相当する電流値を超過し
た場合は、CPU16は遮断優先順位の最も高いID#
(図1に示した例ではヘアドライヤー6dが接続された
アダプタのID#2)に対応する遮断信号(F−4)を
送信装置15からアダプタ2に送信させる(F−5)。
遮断信号が送信されるとアダプタ2の受信装置23はこ
の遮断信号を受信し、CPU26にこの情報が伝達され
る。CPU26はこの信号をROM28に記憶されてい
る遮断信号を識別するための情報と比較対照し、遮断信
号であると判断した場合はコントローラ27を介して遮
断器22を作動させる。遮断優先順位1のアダプタ2を
取り付けた電気器具(図1に示した例ではヘアドライヤ
ー6d)が使用中であれば、アダプタ2の遮断器22の
作動により総使用電流量は減少する。そこでCPU16
は再び電流容量検出器13で検出される電流値が契約電
流容量に相当する電流値を超過していないかどうか判断
する(F−6)。超過していなければ現状のまま給電を
続行し、電流容量検出器13は電流値の監視を続行す
る。
【0034】一方、遮断優先順位1のアダプタ2の遮断
器22が作動してもなお電流値が契約電流容量に相当す
る電流値を超過している場合はCPU16は遮断優先順
位2に対応するアダプタ2の遮断信号を送信装置15よ
りアダプタ2に送信させる(F−7、F−8)。このよ
うに電流容量検出器13で検出される電流値が契約電流
容量以下になるまで遮断優先順位の順にアダプタ2での
給電の遮断が繰り返される。遮断優先順位が設定された
すべてのアダプタ2での給電が遮断されてもなお電流値
が契約電流容量以下におさまらない場合はブレーカ1の
CPU16はコントローラ17を介して遮断器12を作
動させてすべての系統の給電を遮断する(図1に示した
例ではアダプタを取り付けかつ遮断優先順位を設定した
エアコン6c、ヘアドライヤー6d、電子レンジ6eの
みならずアダプタは取りつけたが遮断優先順位を設定し
なかったCDプレーヤー6fおよびアダプタを取りつけ
なかった冷蔵庫6aと浄水器6bを含めたすべての電気
負荷への給電が遮断する)(F−9)。
【0035】アダプタ2で給電が遮断されると需用家は
アダプタ2の復帰を行わなければならない。そのため
に、遮断器22には復帰スイッチ29が設けられてい
る。需用家はアダプタ2での遮断が行われると、アダプ
タ2の復帰スイッチ29を入れる。アダプタ2での給電
が遮断された場合、アダプタ2側でLEDなどを用いて
需要家に遮断されたことを警告したり、ブレーカ1側で
遮断したアダプタのID#を表示するようにしてもよ
く、このようにすれば需要家がアダプタを復帰するのに
便利である。
【0036】なお、本実施例では、アダプタ2はコンセ
ントに取り付ける独立した装置として説明したが、電気
器具自身にこのアダプタの機能を内蔵させてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
総使用電流量が契約電流容量を越えた時にあらかじめ選
択しておいた電気器具への給電を遮断優先順位に従って
選択的に遮断することができ、以下に記載した効果を発
揮することができる。 (1)一時的な使用電力量の増加に備えて契約電流容量
を大きくせずに、電力を効率的に使用することができ、
電気料金も安くてすむ。 (2)不要な停電を防止し、常時通電したい電気器具へ
の給電が突然遮断されることによる電気器具への負担を
あらかじめ防止できる。 (3)一か所で各電気器具の給電の遮断優先順位の設定
や変更を容易に行うことができる。 (4)給電の遮断優先順位の設定機能をブレーカに備え
たので、各アダプタに設定機能を設けるよりもアダプタ
の製造費用を安価にすることができる。 (5)給電を遮断するための信号の送受信を屋内配線を
利用することによって行うので、本システムを導入する
ために別途配線を設ける必要がなく、簡単に装置を取り
つけることが可能で、高額な費用もかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による給電遮断システム全体を図式的に
示す図である。
【図2】本発明による給電遮断システムを構成するブレ
ーカの構成の一例を示す図である。
【図3】本発明による給電遮断システムを構成するアタ
プタの構成の一例を示す図である。
【図4】電圧の変化によって作り出す信号パターンの一
例を示す図である。
【図5】本発明による給電遮断システムを構成する送信
装置の構成の一例を示す図である。
【図6】本発明による給電遮断システムを構成する受信
装置の構成の一例を示す図である。
【図7】本発明による給電遮断システムの作動を説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1 ブレーカ 2 アダプタ 3 コンセント 4 屋内配線 5 引込線 6 電気器具 12、22 遮断機 13 電流容量検出器 15 送信装置 16、26 CPU 17、27 コントローラ 18、28 ROM 19、30 クロック 20 設定器 23 受信装置 31 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増子 徳茂 埼玉県所沢市向陽町2174 C−608 (72)発明者 小牧 充典 東京都江東区猿江2−4−17−705 (72)発明者 中山 香奈子 千葉県松戸市小金原7−39−10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電回路を遮断する第1の遮断器と、給
    電回路の電流値を検出する電流容量検出器と、契約電流
    容量と遮断信号を出力するための情報とを記憶している
    第1の記憶手段と、前記遮断信号の出力順を設定する設
    定手段と、前記遮断信号を出力する送信装置と、前記電
    流容量検出器により検出された電流値と前記第1の記憶
    手段に記憶された契約電流容量と遮断信号を出力するた
    めの情報と前記出力順とに基づいて前記送信装置および
    前記第1の遮断器の動作を制御する第1の制御手段とを
    有するブレーカと、 電気負荷への給電を遮断する第2の遮断器と、前記ブレ
    ーカからの遮断信号を識別するための情報を記憶してい
    る第2の記憶手段と、前記遮断信号を受信する受信装置
    と、前記受信装置で受信した信号が前記第2の記憶手段
    に記憶された遮断信号を識別するための情報に基づいて
    自己の遮断信号であると判断したときに前記第2の遮断
    器の動作を制御する第2の制御手段とを有する複数のア
    ダプタとから構成され、 前記設定手段により設定された出力順に従って出力され
    た遮断信号を前記アダプタの受信装置が受信して前記第
    2の遮断器が作動した結果給電回路の電流値が契約電流
    容量以下になるまで前記遮断信号が順次出力され、前記
    出力順が最下位の遮断信号が出力された結果前記給電回
    路の電流値が契約電流容量以下にならないときは前記第
    1の遮断器が作動するようにしたことを特徴とする給電
    遮断システム。
  2. 【請求項2】 前記遮断信号が、給電電圧レベルを一定
    の間隔で変化させた信号から成り、屋内配線を介して送
    信されることを特徴とする請求項1に記載の給電遮断シ
    ステム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011097827A (ja) * 2006-05-31 2011-05-12 Adc Technology Inc 電力供給システム

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