JPH07193465A - 高周波集積回路 - Google Patents

高周波集積回路

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JPH07193465A
JPH07193465A JP33271993A JP33271993A JPH07193465A JP H07193465 A JPH07193465 A JP H07193465A JP 33271993 A JP33271993 A JP 33271993A JP 33271993 A JP33271993 A JP 33271993A JP H07193465 A JPH07193465 A JP H07193465A
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circuit
stage
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integrated circuit
size
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JP33271993A
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Shuichi Obayashi
林 秀 一 尾
Hiroyuki Kayano
博 幸 加屋野
Tadahiko Maeda
田 忠 彦 前
Yasuo Suzuki
木 康 夫 鈴
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 必要な利得と出力電力および歪特性を得るた
め、2段以上の継続接続を用いて、各段の出力電力Pi
(i=1〜n、n≧2)と利得、段間の整合回路の損失
を配分する高周波集積回路において、最終段以外の1つ
ないしは2つ以上の段の能動素子の大きさを、歪特性を
満たした上で所定の出力電力Pm(1≦m≦n−1)が
得られる最小限の大きさWmに対してKm倍(但し、K
mは、上記Wmと、その次段の能動素子の歪特性を満た
した上で所定の出力電力P(m+1)が得られる最小限
の大きさW(m+1)との比Gmに対してKm=Gm/
A、Aは所定の値)以上にする。 【効果】 能動素子の大きさを、配分した出力電力に対
応する必要最小限の大きさに対してKm倍あるいは2倍
以上にすると、素子の出力インピーダンスが小さくな
り、次段の能動素子の入力インピーダンスとの差が小さ
くなり、少ない素子数を段間整合を取ることができる。
これにより、全体の面積を小さくでき、かつ整合回路の
損失を小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波集積回路に係
り、特に通信機器の信号増幅などに用いられる高周波集
積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、通信機器などに用いる高周波集
積回路は、必要な利得と所望の出力電力を得る条件のも
とで、チップ面積をできるだけ小さくして、歩留まりを
大きくすることが求められている。
【0003】一方、必要な利得と所望の出力電力を得る
ために、2段以上の縦続接続を用いて、各段の出力電力
と利得、段間の整合回路の損失を配分することが行なわ
れている。この場合、一般に、微細加工が必要な能動素
子の面積をできるだけ減らすため、配分した各出力電力
に対応する必要最小限の面積を用いて例えばトランジス
タ等の能動素子により前段回路を構成している。また、
前段回路の出力インピーダンスと後段回路の入力インピ
ーダンスとを整合させたり、出力電力における不要な周
波数を減衰させたりするために段間整合回路が設けられ
ている。
【0004】図7および図8は、従来の高周波集積回路
の夫々別異の例を示す概略平面図である。
【0005】図7は、段間整合回路の面積が広いタイプ
の従来の高周波集積回路を示している。同図において、
符号1は、例えば電界効果トランジスタ(field effect
transistor ;FET )等の能動素子よりなる前段回路で
あり、この前段回路1のFETは、上述した理由によっ
て狭い面積の総ゲート幅を有するように構成されてい
る。符号2は、例えば総ゲート幅が広いFET等の能動
素子よりなる後段回路であり、前記前段回路1と後段回
路2との間には不要な周波数を減衰させて双方の回路の
インピーダンスを整合させる段間整合回路5が設けられ
ている。この段間整合回路5は、前段回路1側に設けら
れる小容量のキャパシタ6と、このキャパシタ6に接続
される大容量のキャパシタ7と、このキャパシタ7に隣
接して設けられるスルーホール8と、キャパシタ7およ
び後段回路2との間に設けられるインダクタ9と、より
構成されている。この段間整合回路5は、前段回路1の
能動素子の総ゲート幅を可及的に小さく構成するため
に、大きなキャパシタ7と比較的広面積を占めるインダ
クタ9とを設けなければならず、回路全体として広い面
積を必要としている。
【0006】また、図8は個々の素子の面積を狭くする
ために各素子を複数に分割したタイプの段間整合回路5
Aを設けた従来の高周波集積回路を示している。図8に
おいて、総ゲート幅の小さいFETよりなる前段回路1
と総ゲート幅の大きいFETよりなる後段回路2との間
に段間整合回路5Aが設けられている。この段間整合回
路5Aは、小容量のキャパシタ6と、このキャパシタ6
に接続され、図7における大容量のキャパシタ7を2つ
に分割した場合の一方のキャパシタ7aと、このキャパ
シタ7aに隣接するスルーホール8aと、図7における
インダクタ9を2つに分割した場合の一方のインダクタ
9aと、2つに分割されたうちの他方のキャパシタ7b
と、このキャパシタ7bに隣接するスルーホール8b
と、2つに分割されたうちの他方のインダクタ9bと、
を備えている。この段間整合回路5Aは、段間整合回路
5に比較してキャパシタ及びインダクタの素子値を小さ
くできる一方でキャパシタ7、スルーホール8およびイ
ンダクタ9を夫々2つに分割してキャパシタ7aおよび
7b、スルーホール8aおよび8b、インダクタ9aお
よび9bとしているので、回路を構成する素子数が2倍
近い個数となっている。また、整合回路5又は5Aにお
ける素子が整合のための素子値も大きくなる。
【0007】上記図7および図8に示す段間整合回路5
および5Aは、前段回路1と後段回路2との夫々におけ
るFETの総ゲート幅の差を大きくしているために、特
に1段当たりの利得が大きい場合に、整合させるべきイ
ンピーダンスの差が大きくなる。従って、整合に必要な
素子の数や素子値が大きくなるため、段間整合回路の面
積が大きくなり、結果として高周波集積回路の全体とし
ての面積が大きくなるという欠点がある。
【0008】また、個々の素子に含まれる損失の合計が
大きくなってしまい、整合回路全体の損失が大きくなっ
てしまうという欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
従来の技術では、2段以上の縦続接続を用いて各段の出
力電力と利得、段間の整合回路の損失を配分し、能動素
子の面積をできるだけ減らすため、配分した各出力電力
に対応する必要最小限の大きさを用いるため、整合すべ
きインピーダンスの差が大きくなり、集積回路の面積が
大きくなるとともに、整合回路の損失が大きくなるとい
う欠点があった。
【0010】そこで、本発明は、縦続接続を用いた場合
でも全体の面積を小さくでき整合回路の損失を小さくで
きる高周波集積回路を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、必要な利得と出力電力および
歪特性を得るため、2段以上の縦続接続を用いて、各段
の出力電力Pi(i=1〜n、n≧2)と利得、段間の
整合回路の損失を配分する高周波集積回路において、最
終段以外の1つないしは2つ以上の段の能動素子の大き
さを、歪特性を満たした上で所定の出力電力Pm(1≦
m≦n−1)が得られる最小限の大きさWmに対してK
m倍(但し、Kmは、上記Wmと、その次段の能動素子
の歪特性を満たした上で所定の出力電力P(m+1)が
得られる最小限の大きさW(m+1)との比Gmに対し
てKm=Gm/A;Aは所定の値)以上あるいは2倍以
上にすることを特徴とする高周波集積回路を提供してい
る。
【0012】
【作用】能動素子の大きさを、配分した出力電力に対応
する必要最小限の大きさに対してKm倍以上あるいは2
倍以上にすると、素子の出力インピーダンスが小さくな
り、次段の能動素子の入力インピーダンスとの差が小さ
くなり、少ない素子数で段間整合をとることができる。
これにより、全体の面積を小さくでき、かつ整合回路の
損失を小さくできる。
【0013】
【実施例】以下、この発明に係る高周波集積回路の一実
施例を図1ないし図6に従い詳細に説明する。
【0014】まず、図2を用いて歪特性を満たした上で
の能動素子の出力電力とその能動素子の大きさ(総ゲー
ト幅)との関係について説明する。図2において、複数
段に縦続接続された各段の能動素子をFETにより構成
した場合、能動素子の大きさは「総ゲート幅」として理
解されるが、もしも能動素子をバイポーラトランジスタ
により構成した場合、能動素子の大きさは「エミッタサ
イズ」により表わされる。
【0015】例えば、複数段に能動素子を接続した増幅
回路を集積回路により構成した場合、最終段の出力電力
を所望の値P(m+1)に設定すると前段の出力電力の
値は、その段を構成する能動素子の利得をも考慮して決
定される。この出力電力は能動素子としてのFETの総
ゲート幅に対して図2に示すような特性を有している。
従って、前段回路を構成する能動素子(FET)の所望
の出力電力値Pmが決定されると、そのFETの総ゲー
ト幅は図2により求められる。
【0016】図1は、この発明の一実施例に係る高周波
集積回路10の概略構成を示している。図1において、
高周波集積回路10は、FET等の能動素子により構成
される前段回路11と、同じくFET等の能動素子によ
り構成される後段回路12と、前段回路11の出力イン
ピーダンスと後段回路12の入力インピーダンスとをマ
ッチングさせる段間整合回路15と、を備えている。図
1における後段回路12は、図7および図8における後
段回路2に相当し、両者は共に広い面積の総ゲート幅を
有している。これに対して図1における前段回路11
は、図7および図8における前段回路1に相当するが、
両者の総ゲート幅は異なっており、図7および図8に対
比させて図1を観察すれば明らかなように、従来の前段
回路1を構成するFETの総ゲート幅に対して本実施例
の前段回路11を構成するFETの総ゲート幅は2倍の
面積を有するように構成されている。勿論、前段回路1
1はバイポーラトランジスタにより構成しても良く、そ
の場合にはエミッタサイズを従来の倍の大きさにすれば
良い。
【0017】本実施例による高周波集積回路10は、前
段回路11を構成するFET(バイポーラトランジス
タ)の総ゲート幅(エミッタサイズ)を倍にしたことに
より、図7および図8に示す段間整合回路5又は5Aと
は異なる構成を有する段間整合回路15を備えている。
この段間整合回路15は、前段回路11に接続されたキ
ャパシタ16と、このキャパシタ16に接続されたキャ
パシタ17と、このキャパシタ17に隣接して設けられ
たスルーホール18と、前記キャパシタ17と後段回路
12との間に設けられたインピーダンス19と、より構
成されている。この段間整合回路15の各構成素子16
ないし19を図7又は図8の構成素子と比較すると、キ
ャパシタ16(図1)はキャパシタ6(図7および図
8)と同一構成を有するが、キャパシタ17(図1)は
キャパシタ7(図7)に比べて大幅に小さくなってお
り、また、インダクタ19(図1)もインダクタ9(図
7)よりも大幅に省スペース化されている。また、図8
におけるキャパシタ7aおよび7bは個々の構成におい
ては図1のキャパシタ17とほぼ同一であるが、素子
数、面積共にほぼ2倍であり、また、図8のインダクタ
9aおよび9bも図1のインダクタ19と個々的にほぼ
同一構成を有しているとはいえ、素子数、面積はほぼ2
倍である。従って、本実施例の高周波集積回路10にお
いては、段間整合回路15の全体の面積を省スペース化
したり、構成素子の点数を削減したりすることが可能と
なる。
【0018】図1に示された高周波集積回路10のより
詳しい回路構成が、図4に示されている。図4におい
て、高周波集積回路10は、入力端子20と出力端子3
0との間に順次設けられた入力整合回路21、前段回路
11、段間整合回路15、後段回路12および出力整合
回路25を備えている。
【0019】前段回路11は、例えばガリウムヒ素(G
aAs)を用いたショットキー障壁ゲート電界効果トラ
ンスタ(Metal Semiconductor FET;MESFET)13より構成
され、後段回路12は、例えばMESFET14より構
成されている。3つの整合回路は、2つのキャパシタと
1つのインダクタを有する略同一の構成となっている。
即ち、入力整合回路21は、キャパシタ22および23
とインダクタ24とを備え、段間整合回路15はキャパ
シタ16および17とインダクタ19とを備え、出力整
合回路25はインダクタ26とキャパシタ27および2
8を備えている。段間整合回路15が前段回路11の出
力インピーダンスと後段回路12の入力インピーダンス
との整合をとるのと同様に、入力整合回路は、供給され
た入力電力のインピーダンスと前段回路11の入力イン
ピーダンスとの整合をとっており、また、出力整合回路
25は後段回路12の出力インピーダンスと出力端子3
0より外部へ導き出される出力電力のインピーダンスと
の整合をとっている。なお、符号31ないし34は前段
回路11用のバイアス電圧Vd1およびVg1並びに後段回
路12用のバイアス電圧Vd2およびVg2を夫々供給する
ための端子である。また、符号35ないし38は各端子
31ないし34とFET13又は14との間に設けられ
たインダクタである。
【0020】以上のような基本的な構成を有する高周波
集積回路10の本実施例における作用、効果を説明す
る。
【0021】図3に示すような、複数の段で構成される
増幅器とそれらの段間の整合回路を考える。
【0022】ここで、所定の歪特性は、一般的な非線形
歪を規定するものならばどのようなものでも適用でき
る。例えば、利得が線形特性からある値だけ圧縮される
時の出力電力で規定する、飽和出力電力で規定する、2
周波数信号を入力した時の相互変調積の値で規定する、
ある変調信号を入力した時に中心周波数からある周波数
間隔だけ離れた周波数を中心としたある帯域幅内に出る
漏洩電力の値で規定する、等の方法がある。また、これ
らを複数組み合わせて規定することもできる。この例で
は、利得が線形特性から1dBだけ圧縮される時の出力
電力で規定する場合を示す(図2参照)。
【0023】前段の能動素子の歪特性を満たした上で所
定の出力電力Pm(1≦m≦n−1)が得られる最小限
の大きさWmと、その次段の能動素子の歪特性を満たし
た上で所定の出力電力P(m+1)が得られる最小限の
大きさW(m+1)との比をGmとする。また、能動素
子の使用する周波数での出力インピーダンスZomと出
力インピーダンスZimの比をRio=Zomとする。
インピーダンスの比(Zom/Zi(m+1))は、お
よそ(1/Km)倍の((Gm×R)/Km)と近似で
きる。このとき、図5および図6のスミスチャートに示
すように、Km倍する以前には、整合回路に用いるイン
ダクタンス(L)、キャパシタンス(C)が非常に大き
くなったり、素子数を大きくする必要が生じるのに対
し、Km倍することにより、整合回路に用いるインダク
タンス(L)、キャパシタンス(C)を大幅に小さくで
きることがわかる。なお、図5および図6において、太
実線は本実施例のインピーダンス特性を示し、太点線は
従来の回路のインピーダンス特性を示している。
【0024】上記の倍数Kmは、前段の能動素子の最小
限の大きさWmと、後段の能動素子の最小限の大きさW
(m+1)との比Gmに対して、Km=Gm/Aの関係
を有するように設定される。Aは所定の値である。
【0025】ここでAは、例えば、集積回路の形式で定
めることができる。例えば、ハイブリッドICなど個別
部品を用いる場合には、9〜15であれば効果が大き
い。それに対して、大きな素子値の受動部品を用いるこ
とが難しいモノリシックICの場合は、9以下が適当で
ある。
【0026】またAは、集積回路の形式に加え、能動素
子の使用する周波数での出力インピーダンスZomと出
力インピーダンスZimの比Rio=Zom/Zimで
定めることもできる。例えば、ハイブリッドICなど個
別部品を用いる場合には、15〜20をRioで除した
値であれば効果が大きい。それに対して、大きな素子値
の受動部品を用いることが難しいモノリシックICの場
合は、15をRioで除した値以下が適当である。
【0027】また、前段の総ゲート幅を2倍以上にする
ことにより、インピーダンスの比(Zom/Zi(m+
1))が約半分以下の値になる。図5および図6のスミ
スチャートに示すように、2倍にする以前には、整合回
路に用いるインダクタンス(L),キャパシタンス
(C)が非常に大きくなったり、素子数を大きくする必
要が生じるのに対し、2倍することにより、整合回路に
用いるインダクタンス(L),キャパシタンス(C)を
大幅に小さくできることがわかる。
【0028】例として、図4に示されるような、0dB
m入力、23dBm出力の2段カスケード増幅器を考え
る。入力整合回路の損失を1dB、初段の利得を14d
Bに設定した場合、初段の出力電力は13dBmとな
る。なお、所定の歪特性としては、2周波数信号を入力
した時の相互変調積の値で規定する。この場合、一般的
には、FETには、総ゲート幅300μmで13dBm
出力が可能なものを初段に用いることになる。また、同
一の種類で総ゲート幅4000μmに広げて出力電力2
3dBmを増加させたものを終段に用いる。なお、この
例は、一般的なやり方と同様、初段の動作点をA級に近
くして利得を大きくし、終段の動作点をB級に近くして
利得を12dBに下げる代わりに効率を上げる。
【0029】ここで、前段の出力インピーダンスは(1
00Ω−j40Ω)、後段の入力インピーダンスは
(4,5Ω−j8Ω)という標準的な値である。この場
合、インピーダンス変換比が、22倍以上と非常に大き
くなり、図5および図6と同じように、整合回路に用い
るインダクダンス(L)、キャパシタンス(C)が非常
に大きくなったり、素子数を大きくする必要が生じる。
ここで、前段の総ゲート幅600μmに広げてやると、
FETの出力インピーダンス(50Ω−j25Ω)まで
下がり、図1と同じように、整合回路に用いるインダク
ダンス(L),キャパシタンス(C)を大幅に小さくで
きる。このように、出力電力の上では必要以上に大きな
総ゲート幅のFETを用いて出力インピーダンスを下
げ、少ない素子数での段間のマッチングを可能にでき
る。
【0030】また、増幅器への要求から、ゲートバイア
スを0Vに設定し、その時の動作点がA級とB級の間で
所要の線形性と効率とを満たす動作点になるようにする
ことがある。この場合、AB級動作をさせるためには、
しきい値−0.5V付近のFETを選び、かつ入力での
飽和を避けるために入力電圧の最大振幅を±0.5Vp
−pを大きく越えないようにする必要を生じることがあ
る。この場合には、FETの入力インピーダンスが高い
と、上に示した入力電圧の最大振幅の限界を越えてしま
う。従って、出力を大きく取る必要がある次段のFET
は、必然的に大きな寸法を取る必要が生じる。このよう
な場合には、本発明が特に有効となる。また、この場合
には後段のFETのゲートでの電圧クリッピングによる
歪みを抑えることができるという新たな効果を得ること
もできる。
【0031】また、前段の大きさをKmまたは2倍にす
ると、前段の入力インピーダンスも下がるので、前段の
FETのゲートでの歪をさらに抑えることができるとい
う新たな効果も得ることができる。
【0032】さらに、上記の段間整合回路と前後段のF
ET等をマイクロ波モノリシック集積回路(Microwave
Monolithic Integrated Circuit ;MMIC)上に形成する
場合には、損失の大きいMMIC上の受動素子の素子値
を小さくできることにより、整合回路での損失を下げる
ことができ、増幅器の全体の利得を向上できるという新
たな効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明では、能
動素子の大きさを、配分した出力電力に対応する必要最
小限の大きさに対してKm倍以上あるいは2倍以上にす
ることにより、少ない素子数で段間整合を取ることがで
きるため、全体の面積を小さくでき、かつ整合回路の損
失を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による高周波集積回路を示
す概略平面図である。
【図2】この発明における前段回路を構成するFETの
出力電力と総ゲート幅との関係を示す特性図である。
【図3】図1に示される一実施例の高周波集積回路の構
成を示すブロック図である。
【図4】図1に示される一実施例による高周波集積回路
の詳細な構成を示す回路図である。
【図5】図1に示される高周波集積回路のインピーダン
スを示す従来例との比較の下に示すスミスチャートであ
る。
【図6】図1に示される高周波集積回路のインピーダン
スを示す従来例との比較の下に示すスミスチャートであ
る。
【図7】従来の高周波集積回路の概略構成の一例を示す
平面図である。
【図8】従来の高周波集積回路の概略構成の他の一例を
示す平面図である。
【符号の説明】
10 高周波集積回路 11 前段回路 12 後段回路 13 MESFET 14 MESFET 15 段間整合回路 Pm 前段回路の出力電力 Wm 前段回路の総ゲート幅 Km 所定の倍数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴 木 康 夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】必要な利得と出力電力および歪特性を得る
    ため、2段以上の縦続接続を用いて各段の出力電力Pi
    (i=1〜n、n≧2)と利得、段間の整合回路の損失
    を配分する高周波集積回路において、 最終段以外の1つないしは2つ以上の段の能動素子の大
    きさを、歪特性を満たす最小限の大きさであり、かつ、
    所定の出力電力Pm(1≦m≦n−1)が得られる最小
    限の大きさWmに対してKm倍(但し、Kmは、上記W
    mと、その次段の能動素子の歪特性を満たす最小限の大
    きさであり、かつ、所定の出力電力P(m+1)が得ら
    れる最小限の大きさW(m+1)との比Gmに対してK
    m=Gm/A;Aは所定の値)以上にすることを特徴と
    する高周波集積回路。
  2. 【請求項2】必要な利得と出力電力および歪特性を得る
    ため、2段以上の縦続接続を用いて各段の出力電力Pi
    (i=1〜n、n≧2)と利得、段間の整合回路の損失
    を配分する高周波集積回路において、 最終段以外の1つないしは2つ以上の段の能動素子の大
    きさを、歪特性を満たす最小限の大きさであり、かつ、
    所定の出力電力Pm(1≦m≦n−1)が得られる最小
    限の大きさWmに対して2倍以上にすることを特徴とす
    る高周波集積回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1168604A1 (en) * 2000-02-08 2002-01-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Multistage amplifier

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