JPH07193194A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH07193194A
JPH07193194A JP6176190A JP17619094A JPH07193194A JP H07193194 A JPH07193194 A JP H07193194A JP 6176190 A JP6176190 A JP 6176190A JP 17619094 A JP17619094 A JP 17619094A JP H07193194 A JPH07193194 A JP H07193194A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精密な測定ができること 【構成】 この装置は、(100)面と<110>方向
を有するシリコン半導体基板に、(100)面と実質的
に平行な第1の表面に異方性エッチングのみによってく
ぼみが形成されている。このくぼみ上に<110>方向
に対してゼロでない角度に方向づけられた薄膜誘電体部
材が懸垂され、第1の表面に対して少なくとも1個所で
接続されている。この薄膜誘電体部材は、くぼみの長手
方向と実質的に垂直である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センサおよび電磁エネ
ルギーの輻射源の分野の集積半導体装置に関し、特に、
センシングを含む応用においては新しい微細空間(mi
cro environment)を与える信号処理回
路も集積可能な集積半導体装置およびその製造方法に関
する。バッチプロセスによっても製造されるであろう本
発明の半導体装置は、集積化半導体装置の構成部品の従
来の配置手段で可能な場合に比べて十分なチップとのよ
り大きな熱的および物理的絶縁がされており、半導体回
路チップに熱によって抵抗値が変化する抵抗素子が集積
可能な空間(environment)を与えるもので
ある。本発明は、流れ検出、可燃性ガス検出、湿度検出
および圧力検出の技術分野において応用できるものであ
る。しかしながら、本発明はこれらの分野に限定される
ものではない。
【0002】本発明は、半導体装置およびその製造方法
に関する。本発明の半導体装置は、くぼみが第1の表面
に形成された半導体基体を有している。さらに、半導体
装置は、抵抗素子を構成する部材を有し、その部材は、
上記くぼみ上に所定の距離をおいて設けられた予め決め
られた構成をしている。その部材は第1の表面に少なく
とも1つの位置で接続され、くぼみは、少なくとも予め
決められた構成の一部分の回りに開口を設け、そのくぼ
みが実質的に、部材と半導体基体との間に物理的および
熱的絶縁を与えるものである。また、くぼみは、上記開
口を介して異方性エッチングのみによって形成され、抵
抗を構成する部材は、形成されるくぼみの長手方向と実
質的に垂直な位置関係と成るようにされる。
【0003】このようにすると、集積半導体装置は、ト
ランスデューサ即ち抵抗と半導体基体の間に実質的に物
理的および熱的に絶縁された空間を提供することにな
る。また、くぼみを異方性エッチングのみによって形成
し、抵抗素子を構成する部材は、形成されるくぼみの長
手方向と実質的に垂直な位置関係と成るようにされてい
るため、精密な計測が可能となる。
【0004】このような装置を製造する方法は、その半
導体基体の結晶構造に関して予め決められた方向を持つ
第1の表面を有する半導体基体を与える工程を有してい
る。さらにその方法は、その部材を第1の表面上で形成
する材料層を与える工程を有している。また、その方法
は、少なくとも、第1の表面の1つの予め決められた領
域を露出させる工程も有していて、その露出した表面領
域は、所定の距離をおいて設けられるべき予め決められ
た構成部により一部限定されている。その予め決められ
た構成は、異方性エッチングによるアンダーカットが実
質上最小時間で起こるように方向づけされている。最後
に、本方法は、露出された表面に異方性エッチングのみ
を施して部材をアンダーカットし、くぼみを作る。した
がって、このような製法を用いると、くぼみを異方性エ
ッチングのみによって形成するため、抵抗素子を構成す
る部材は、形成されるくぼみの長手方向と実質的に垂直
な位置関係となり、精密な計測が可能となる装置を得る
ことができる。
【0005】本出願では、本発明の種々の実施例を説明
し、前述したように、本発明は流れ検出、可燃性ガス検
出、湿度検出および圧力検出のような技術分野で応用で
きるものである。これらの特定の応用は、以下に詳細に
説明され、そして本発明の全般的装置およびその装置の
製造に関する製法について説明する。
【0006】
【従来技術】はじめに、フローセンサに応用した一実施
例について説明する。長年にわたり、熱的測風学〔th
ermal anemometry〕は流体の流れを測
定するのに有効な手段であった。定義によれば、熱的風
速計は、動作においてその熱伝導によっている。通常
は、感温抵抗を持つ抵抗素子が、流体の流れの中に置か
れる。その抵抗素子を流れる電流は、電力の消費(el
ectrical power dissipatio
n)によって抵抗素子の温度が上昇する。監視される流
体は、その流れによってその抵抗素子から熱をうばう。
その抵抗素子の最終的な温度は、抵抗値を測定して示さ
れて、流体の速度および熱伝導率の関数である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の抵抗値変化素子
は、通常熱線、熱フイルム、サーミスター型である。理
想的な熱的風速計は、高価でなく、だが、非常に速い応
答をする抵抗値トランスデューサで、正確かつ堅牢なこ
とである。これらの要望は、従来の熱的風速計が実証し
ているように、しばしばたがいに相反する。安い風速計
は、通常バルク形の検出素子からなり、応答時間特性は
わるい。速応答形の風速計は通常高価であり、こわれや
すい検出素子を有している。正確な風速計は、通常、検
出素子および支持構造のアセンブリに手間がかかり高価
である。さらに、従来の風速計は、流体の流れている領
域の中へ完全に挿入されなければならず、したがって、
ゴミ、糸くず、または他の破片の衝突による破壊や悪化
を受けやすい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の熱的風速計また
はフロートランスデューサは、1つの理想的な変換器に
要求されるすべての特性を理想に近い形で満たすもので
ある。本発明によれば、精密な計測が可能となる。ま
た、本発明によれば、風速計はシリコン−コンパチブル
プロセス(silicon−compatible p
rocesses)のような低コストバッチプロセスに
よって製造することもできるので安価であり、ミリセコ
ンドのレンジの熱的時定数で応答し、正確さについて
は、流体の一定の変化に対して抵抗値がより大きく変化
するという感度の向上と、信号対雑音比(signal
to noise ratio)の向上によって、従
来の固体熱的風速計より優れている。そして、その構造
は、流体の流れの中に完全に挿入する必要のないような
ものであり、結果としてゴミ、糸くず、および他の破片
は、衝突するというよりはむしろ検出素子のそばを流れ
ることになる。本発明の風速計は、従来の熱的風速計よ
り性能劣化を受けにくいものである。
【0009】本発明の一実施態様によれば、(100)
面と<110>方向を有し、前記(100)面と実質的
に平行な第1の表面に異方性エッチングのみによって形
成されたくぼみを有する(100)シリコンからなる半
導体基板と、前記<110>方向に対してゼロでない角
度に方向付けられ、前記くぼみ上に懸垂され、前記第1
の表面に少なくとも1カ所で接続されている薄膜誘電体
部材と、前記薄膜誘電体部材に形成された抵抗素子とか
らなり、前記薄膜誘電体部材は、前記くぼみの長手方向
と実質的に垂直であることを特徴とする半導体装置が提
供される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の風速計の一実施例を図面を用
いて詳しく説明する。図1および図2は、本発明にかか
るフローセンサの好ましい実施例の側断面図である。単
結晶(mono−crystalline)半導体10
は、窒化シリコン(silicon nitride)
のような誘電体層12によりおおわれた第1の表面14
を有している。実施例では、図4のエレメント22は、
誘電体層12上にスパッタされたパーマロイ抵抗素子す
なわちグリッド16およびリード部24からなり、エレ
メント22は、窒化シリコンのような誘電体層18で覆
われている。
【0011】誘電体層12は、エレメント22と半導体
10の間に電気的絶縁(isolation)を与え、
誘電体層12および18は、エレメント22にパシベー
ション(passivation)を与える。グリッド
16の下のくぼみ20を形成することによって、抵抗素
子のグリッド16と半導体10の間に、十分な熱的およ
び物理的絶縁がなされる。くぼみ20は、通常、後に述
べられるような目的にかなったエッチング技術を用いて
形成される。このくぼみ20がないと、検出素子のグリ
ッド16と半導体10の間で十分な熱的および物理的絶
縁を得ることはむずかしい。たとえば、抵抗素子のグリ
ッド16が、固体の誘電体層のみによって半導体10と
分けられていたとすると、固体の誘電体の熱伝導率は、
通常、空気の熱伝導率よりも、より大きいので、抵抗素
子のグリッド16は、実質的に、半導体10へ熱を伝え
ることになる。
【0012】検出素子のグリッド16と半導体10の間
の十分な熱的および物理的絶縁は、センサのような広く
種々さまざまな装置に適応できるという多くの利点を有
する。たとえば、この本発明の半導体基体のフローセン
サの場合、非常に薄い検出素子が半導体基体から熱的に
十分に絶縁されているような構成にすることにより、そ
の検出素子は空気の流れの非常に感度の良い測定ができ
るように適応される。何故なら、薄く形成された部分の
温度は空気の流れによってたやすく影響を受けるからで
ある。これは、半導体基体へ実質上熱が逃げてしまう検
出素子を有する固体の熱的風速計に対比される。このよ
うな構成の装置の温度感度は、半導体自体の熱によって
大きく影響される。
【0013】図1の実施例において、部材すなわち検出
素子34は、くぼみ20の上に橋渡し、すなわちブリッ
ジ状に設けられ、半導体の第1の表面14へ接続された
第1および第2の端を有している。このように、検出素
子34は、上から見ると、ほぼ長方形であり、抵抗素子
16と誘電体層12および18の一部とによって構成さ
れている。
【0014】図2の実施例では、部材すなわち検出素子
32は、抵抗素子16と誘電体層12および18の一部
からなり、半導体の第1の表面14に検出素子32の一
端36だけで接続されて、くぼみ20の上で片持ちばり
されている。半導体基体10へ接続されるのを、検出素
子32の一端だけにすることは、半導体基体10からの
実質的な抑制なしにほぼすべての方向に検出素子32を
膨張および収縮させることができるという利点を含め
て、種々の利点がある。加えて、検出素子32を介して
伝達される熱損失(heat loss)は、その一端
のみで行われるので、検出素子32は、十分に、より熱
的に絶縁されたものとなる。
【0015】図3は、2つの並列配置された検出素子3
2または34からなる薄膜誘電体部材がくぼみ20の長
手方向に対して実質的に垂直に配置された本発明の好ま
しい実施例の正断面図であり、図10ないし図13は、
種々の好ましい実施例の平面図である。本発明のフロー
センサに関しては、1組の部材が、種々の利点を有する
好ましい実施例である。以下で説明されるが、たとえ
ば、2つの実質的に独立な部材を用いて一方からの信号
ともう一方からの信号を比較することで、環境の温度の
変化に対して自動的に温度補償をすることができる。そ
して、このような構成にすることは、単一の検出素子内
でのバックグラウンド電圧(back−ground
voltage)を容易にほぼ取り除けるので、非常に
測定の精度を上げることができる。さらに、フローセン
サに2つの測定素子を用いることは、以下でさらに説明
されるが、上流の検出素子は、下流の検出素子より冷や
されるので、速度と同様に流れの方法を指示することが
できる。
【0016】しかしながら、くぼみ20の上に支持され
た1つの検出素子でも、フローセンサになりうる。たと
えば、流れているかいないかを検出するために、1つの
検出素子のフローセンサで発生される空気の乱流信号
は、空気の流れの有無を検出するのに適しているであろ
う。空気の乱流による素子の抵抗変化の交流的な成分だ
けの増幅によりたとえば周囲温度の変化による素子抵抗
の遅いまたは直流的な成分の検出はしない。
【0017】示した好ましい実施例では、パーマロイは
スパッタリングでたった数百オングストロームの厚さで
層を正確に形成できることと、パーマロイの特性によ
り、グリッドすなわち抵抗素子16の抵抗値と抵抗素子
16の温度の間に高い感度で予め決められた相関を得る
ことができることの理由から、パーマロイが抵抗素子1
6を形成するように選択されている。たとえば、非常に
薄い部材すなわち検出素子32または34は、抵抗素子
16と誘電体層12および18より形成されるだろう。
フローセンサとして応用されるときは、検出素子32ま
たは34にかかる空気の流れは、空気の流れの速度と予
め決められた関係をもって抵抗素子16を冷やして、抵
抗値の変化を起こし空気の流れを測定することができる
だろう。さらに、フローセンサとして使用される場合、
薄膜誘電体部材がくぼみの長手方向と実質的に垂直にな
っているため、薄膜誘電体部材の上と下(くぼみ内)の
流れの方向が一致し、正確な計測を行うことができる。
【0018】示した実施例では、検出素子32および3
4は、通常は、0.8から1.2ミクロン程度の厚さで
ある。この厚さは、通常800オングストローム程度の
厚さの抵抗素子16と、それぞれ通常数千オングストロ
ーム程度の厚さの誘電体層12および18を含むもので
ある。通常0.001x2.54cmないし0.010
x2.54cmの深さの範囲であるくぼみ20によって
抵抗素子16が十分に半導体10の基体から絶縁されて
いるという事実と共に、この非常に薄くかつ高い感度の
構成により、検出素子は高感度の流速測定ができる。
【0019】前述したように、抵抗素子16の好ましい
実施例は、図4に示すようなパーマロイのグリッドから
なるものである。リード部24はパーマロイである。な
ぜなら、付加的なプロセスが除去できるからである。す
なわちリード部24を他の材料で作ることは、付加的な
プロセスを必要とするからである。パーマロイのリード
部24は、わずかに熱くなるが、リード部は、図4,図
10,図11,図12および図13に図示したように比
較的幅が広く、そしてリード部は、実質的に半導体10
の基体へ熱を伝達し、リード部24の加熱は比較的小さ
い。
【0020】前述したように、図3に図示したような第
1および第2の抵抗素子からなるフロートランスジュー
サには種々の利点がある。このような構成の実施例は、
図5に図示したような回路と組み合わされ、バックグラ
ウンド信号を除去して直接測定信号を与えることによっ
て周囲温度とは独立した、より感度のよいフロートラン
スジューサを得ることができる。
【0021】図3に図示したセンサの実施例の動作説明
および図5に図示した回路の説明のために、これらの図
面の抵抗素子を16Aおよび16Bと符号を付する。そ
れぞれの抵抗素子16Aおよび16Bは、抵抗素子16
からなる。抵抗素子16Aおよび16Bは、少なくとも
ほぼ同一であり通常はつり合わされているが、つり合わ
せる必要はない。
【0022】本発明の実質的な利点は、図5に示すよう
な回路が、半導体10の基体上に直接集積化することが
できることにあり、このようにして、バッチプロセスに
より、単一チップ上に完全な検出装置を得ることができ
る。
【0023】図5に示した回路は、たとえば、TLO8
7からなる差動増幅器を3つ有している。図示のよう
に、2つ増幅器50および52のそれぞれは、フィード
バックループ(feedback loop)に並列に
接続された抵抗素子16Aまたは16Bを有している。
抵抗素子16Aは、そのリード部24を介して、増幅器
50の出力54と負入力(negative inpu
t)59の間に接続される。抵抗素子16Bは、同様に
そのリード部24を介して、増幅器52の出力56と負
入力58の間に接続される。
【0024】増幅器52への負入力58は、抵抗64を
介してポテンショメータ62のワイパー66へ接続され
ている。増幅器50への負入力59は、抵抗70を介し
てワイパー66へ接続されている。増幅器50および5
2の正入力72および74は、それぞれ接地または基準
電位76に接続されている。
【0025】増幅器52の出力56は、抵抗82を介し
て増幅器80の負入力に接続され、増幅器50の出力5
4は、抵抗86を介して増幅器80の正入力へ接続され
ている。増幅器80の正入力84は、抵抗88を介して
接地または基準電位76へ接続されている。抵抗90
は、増幅器80の出力92と負入力78の間に接続され
ている。
【0026】ポテンショメータ62の第1端子94は、
+15VDCのような正の電源へ接続するために、ま
た、ポテンショメータ62の第2の端子96は、−15
VDCのような負の電源に接続されるように設けてあ
る。ポテンショメータ62は、電源のプラスおよびマイ
ナス電圧の間のどこでも予め決められた電位を選択する
ための手段を与えるものである。
【0027】動作において、この示した回路は、出力9
2と接地または基準電位76の間に抵抗素子16Aおよ
び16Bからなる検出素子32または34にかかる流体
の速度と予め決められた関係を持つ電圧を発生する。抵
抗素子16Aおよび16Bは、それぞれ、増幅器50お
よび52のフィードバックループに設けられる。それぞ
れの演算増幅器50および52は、そのフィードバック
ループ中に一定電流を維持する。よって、それぞれの抵
抗素子16Aおよび16Bを通る電流は、その抵抗素子
の抵抗値とは独立である。そのフィードバックループの
中に、一定電流を維持するために、事実上、それぞれの
演算増幅器は、抵抗素子16Aまたは16Bの抵抗値の
変化に応じて出力電圧を変化させる。前述のように、そ
れぞれのパーマロイの抵抗素子16Aまたは16Bの抵
抗値は、その抵抗素子の温度と予め決められた関係で変
化する。よって、それぞれの演算増幅器50および52
の電圧出力は、その関連した抵抗素子エレメントの温度
と予め決められた関係を有している。
【0028】演算増幅器80は、演算増幅器50と演算
増幅器52の電圧出力の差を増幅し、演算増幅器80の
出力92の電圧は、演算増幅器50と演算増幅器52の
出力電圧の電圧差に比例している。したがって、出力9
2の電圧は、抵抗素子16Aと抵抗素子16Bの間の温
度差と予め決められた関係を有している。抵抗素子16
Aと16Bの温度差は、その検出素子エレメントにかか
る流体の速度と予め決められた関係を有している。よっ
て、増幅器80の出力92の電圧は抵抗素子16Aおよ
び16Bにかかる流体の速度と予め決められた関係を持
っていることになる。
【0029】まず、第1の部材すなわち抵抗素子16A
からなる検出素子にかかり、つぎに、第2の部材すなわ
ち抵抗素子16Bからなる検出素子にかかる流体の流れ
は、抵抗素子16Aを、抵抗素子16Bよりも冷たくす
ることになる。なぜなら、抵抗素子16Aにかかる流体
の流れは、抵抗素子16Aから熱をうばい、抵抗素子1
6Bの付近へ熱を運ぶからである。ワイパー66におけ
る回路の供給電圧が正であるとすると、増幅器52の出
力電圧は、増幅器50の出力電圧よりも大きくなる。こ
の差は、増幅器80によって増大され、出力92の出力
電圧は、流体の速度と予め決められた関係を有してい
る。前述したように、出力92における出力電圧は、ま
た、方向に関する指示も与えることができる。たとえ
ば、抵抗素子16Aおよび16Bがダクト内で流れに沿
って配列されたとすると、本発明の2つの検出素子のセ
ンサは流速と同様に流体の流れの方向を検出するために
用いることができる。なぜなら、上述したように、上流
の検出素子は下流の検出素子よりも冷やされるだろうか
らである。
【0030】以上のように、図5に示した回路は、定電
流モードで、抵抗素子16Aおよび16Bを作動する。
また、他の回路でも、抵抗素子16Aおよび16B、ま
たは、本発明の他のセンサを、定電圧モード、定温度す
なわち定抵抗モード、または定電力モードで作動する回
路を有するものであればよい。
【0031】次に、本発明を湿度センサとして応用した
例を説明する。この応用では、本発明のセンサは、表面
吸着影響(surface absorption e
ffects)および光学的影響(optical e
ffects)を受けずに、大気の水蒸気濃度または相
対湿度を測定することができ、信号処理回路の集積化と
コンパチブルで、1つの半導体チップ上に非常に低コス
トで実現できるものである。
【0032】本発明の湿度センサは、水蒸気濃度の変化
とともに、空気の熱伝導率が変化することに原理をおい
ている。ここで、水蒸気濃度とは、単位容積当たりの乾
燥空気の分子の数に対する単位容量当たりの水蒸気分子
の数の比と定義する。この濃度は、しばしば乾燥空気の
平均分子量(average molecularwe
ight)に対する水の分子量の一定比による比湿(s
pecific humidity)に関連したモル湿
度(molal humidity)と称される。
【0033】したがって、本発明の湿度センサは、図示
していないが、モル湿度測定に適当な乗算器を与える回
路を介して比湿へ変換されるモル湿度を直接に与えるも
のである。また、モル湿度測定値を相対湿度の測定値に
変換することも興味あるところである。このような変換
には周囲温度の測定が必要であり、標準湿度図表データ
(standard psychrometric c
hart data)にしたがって相応する自動調整が
される必要がある。空気混合密度変化による多少の高度
の影響も、相対湿度への変換において問題になる。なぜ
なら、熱伝導率によって測定される水蒸気のあるモル分
率(mole fraction)に対して、水蒸気の
分圧は高度とともに変化するだろうからである。したが
って、最も正確な相対湿度の測定の場合には、変換は、
高度依存因子(altitudedependent
factor)によってわずかに調整されなければなら
ない。このような変換は、図示しない回路によってなさ
れるであろう。
【0034】環境制御の応用装置には、ある低い基準温
度およびゼロ湿度におけるエンタルピーに関する混合空
気エンタルピーとして読みだされる装置が必要とされ
る。エンタルピーは、一定モル湿度において、温度とと
もに直線的に変化し、そして、氷結および凝固を除外す
る範囲で、一定温度においてモル湿度とともに直線的に
変化する。エンタルピーの決定は、モル湿度測定および
混合空気温度から、回路によって得ることができる。そ
の回路は図示していないが、混合温度と基準温度の差に
比例した乾燥空気に対しての読み出しオフセットを生
じ、モル湿度出力をエンタルピーの目盛りに変換する。
【0035】以下本発明の湿度センサへの応用例を図面
を用いて一実施例により詳細に説明する。その簡単な形
では、本発明の湿度センサは、基体100の第1の表面
104の中にエッチングまたは他の方法で形成されたく
ぼみ102を有する半導体基体からなるものであり、さ
らに、符号106で示したような検出素子106を有す
る。その検出素子106は、図1の検出素子34と同じ
ようにくぼみ102の上に橋渡しすなわちブリッジ形に
されるようにするか、または図2および図6に示したよ
うなカンチレバー形すなわち片持ちばりのような形のも
のであろう。部材すなわち検出素子106は、通常、符
号108で示した抵抗素子を有し、くぼみ102の上に
所定の距離をおいて設けられた予め決められた形をして
いる。検出素子106は、位置110で示したような少
なくとも1つの位置で第1の表面104に接続されてい
る。くぼみ102は、部材すなわち検出素子106の予
め決められた構成の少なくとも一部のまわりで第1の表
面に開口を形成している。この抵抗素子108は、電流
が供給されて温められると、抵抗素子108の抵抗値と
温度の間に予め決められた関係を有している。
【0036】本発明の湿度センサは、さらに図8のよう
な流れ止め手段116を有することで、検出素子106
にかかる空気の流れをほぼ防ぎ、空気の流れによる抵抗
素子108の冷却をふせいでいる。この流れ止め手段1
16は、検出素子106および半導体基体100の湿度
レベルを周囲環境の湿度レベルと等しくするために開口
118を有している。さらに、センサが空中の微粒子に
よって汚染されるのを防ぐために、フィルタ120が設
けられている。
【0037】抵抗素子108は、抵抗素子108の抵抗
値すなわち温度に関係した大きさを持つ信号を与えるよ
うに使用され、その信号の大きさは、くぼみ102を介
してその素子108と半導体基体100の間で変化する
熱的結合(thermalcoupling)によって
湿度とともに変化する。この熱的結合の変化は、モル湿
度の変化とともに、空気の伝導率の変化を介して起きる
もので、この結果湿度の測定をすることができる。
【0038】この湿度センサの典型的な応用において
は、チップすなわち半導体基体100は、つき出た部分
(header)112に設けられたガラス部材114
にエポキシ(epoxy)でつけられている。このガラ
ス部材114は、ほぼこの突き出た部分112から基体
100を熱的に絶縁している。この突き出た部分は、通
常電気的接続ができるようにワイヤーボンディング構成
を接続するために、図示していないが、貫通接続孔(f
eedthroughs)を有している。
【0039】さらにまた、この湿度センサは抵抗素子1
24からなる基準抵抗手段122を有している。以下で
さらに述べるように、この本発明によるセンサには、必
要な予め決められた温度範囲にわたって抵抗熱係数(t
hermal coefficient of res
istance:TCR)がほとんどゼロである直列の
抵抗素子126を有している。図7および以下で示すよ
うに、直列の抵抗素子126は、抵抗素子124と直列
に接続してもよい。そのかわりに、直列の抵抗素子12
6は、抵抗素子108と直列に接続してもよい。たとえ
ば、直列の抵抗素子126は、ケイ化クロム(chro
me siliside)またはニクロム(nichr
ome)素子からなるものである。
【0040】さらに、本発明の湿度センサは、エレメン
ト128からなるヒータを有していて、半導体基体10
0の温度を予め決められた温度に制御するようになって
いる。エレメント128は半導体基体に実質的に熱を伝
達するパーマロイエレメントのような抵抗素子からな
る。
【0041】抵抗素子108のように、抵抗素子124
は、図4に示したようにパーマロイのグリッドからな
る。このように、抵抗素子124は、抵抗素子108に
対して基準抵抗として役割を果たすだけでなく、抵抗素
子124ないし自動温度調節された半導体基体100に
対して温度測定手段としての役割も果たす。パーマロイ
は、温度と抵抗値の間に予め決められた関係を持つ。こ
のように、半導体基体100は、抵抗素子のエレメント
128を流れる電流を調節し、かつ抵抗素子124で基
体100の温度を監視することによって、予め決められ
た高い温度に維持され得る。
【0042】示したように、抵抗素子108,124,
126および128は窒化シリコン(silicon
nitride)のような2つの誘電体層の間にはさま
れており、第1の層127は、第1の表面104の少な
くとも一部を覆っている。半導体基体100に実質的に
熱を伝導するパーマロイの抵抗素子124を持ってすれ
ば、抵抗素子124の温度は半導体基体の温度によって
実質的に調節される。さらに、抵抗素子124は実質的
に半導体基体100に熱的に結合されているので、抵抗
素子124の抵抗値は、湿度の変化とともに実質的に変
化しない。したがって、抵抗素子124からの信号は、
抵抗素子108からの信号によって相殺され、予め決め
られた比湿の条件の下で、予め決められた値を有するで
あろう結果の信号を効果的に供給することになる。図5
に示すような回路が、この目的を達成するために用いら
れ、図5の抵抗素子16Aおよび16Bを湿度センサの
抵抗素子108および124と置きかえ、抵抗素子12
6を適当に抵抗素子108または124のどちらかに直
列に設けることになる。
【0043】パーマロイ素子の温度対抵抗値曲線は非直
線である。抵抗素子108の温度対抵抗値曲線は、第1
の予め決められた動作温度で動作している時は第1の予
め決められた傾斜を有するだろう。たとえば、通常は抵
抗素子124によって測定されるチップすなわち基体1
00の自動温度調節された温度のような第2の予め決め
られた温度で、抵抗値124の抵抗値は、抵抗素子12
4の温度対抵抗値曲線が、その動作温度で抵抗素子10
8の予め決められた傾斜とほぼ一致する傾斜となるよう
に確立される。抵抗素子108または124の全体の有
効な抵抗値は、適当に、抵抗素子108または124の
どちらかに、この例の場合は抵抗素子124だが、直列
に抵抗素子126を加えることによって調整される。そ
して、直列の抵抗素子126は、必要な温度範囲にわた
って、抵抗値の熱的係数がほぼゼロであるものである。
結果として、基準抵抗素子の全体の有効な抵抗値は、第
2の予め決められた温度において、湿度センサの検出素
子の第1の予め決められた温度での全体の有効な抵抗値
と等しくなるように作られるだろう。このようにして、
基準抵抗素子と湿度の検出素子の有効な抵抗値はほぼ等
しく、この2つの素子を通る信号は、予め決められた湿
度で信号の和がほぼゼロになるように相殺される。これ
は、図5に示したような回路によって達成できるもので
ある。
【0044】次に、本発明を可燃性ガスセンサとして応
用した例を説明する。前述したように、本発明は、可燃
性ガスを検出するためのセンサとしての応用ができる。
図9に示したような本発明の可燃性ガスセンサーの一実
施例は、図3に示したフローセンサと、反応部材130
が抵抗素子の1つに熱的に結合されていることを除いて
きわめて似ている。可燃性ガスと酸素がある中で温めら
れると、反応部材130は、可燃性ガスの存在を示すこ
とになる。加えて、湿度センサに用いられていた流れ止
め手段116のような流れ止め手段もまた、実施例に示
した第1および第2の検出素子にかかる空気の流れをほ
ぼ防ぐように用いられる。
【0045】図9において、反応部材130が、検出素
子140の中に抵抗素子142と熱的に結合されてい
る。本発明の可燃性ガスセンサの1つの好ましい実施例
では、反応部材130は、抵抗素子142によって温め
られるが、通常、たとえば、酸化鉄、プラチナまたはバ
ラジウムの触媒反応性(catalyticallya
ctive)薄膜からなる。このような実施例におい
て、触媒反応性薄膜が可燃性ガスおよび酸素の有る中で
温められたとき、発熱反応を生じて、温度が変化し、し
たがってその相応した抵抗素子142の抵抗値が変化す
る。このように、発熱反応による抵抗素子142の温度
変化は、可燃性ガスの存在を示して抵抗素子の抵抗値変
化をさせる。
【0046】本発明の他の好ましい実施例では、反応部
材130は、たとえば、酸化鉄または酸化スズの金属酸
化物の抵抗素子からできていて、抵抗素子142によっ
て温められる。その金属酸化物の抵抗素子は図4に示す
素子16に似た形でもよい。このような実施例では、可
燃性ガスおよび酸素の有る中で抵抗素子142によって
温められるとき、金属酸化物の抵抗素子の抵抗値が変化
して、可燃性ガスの存在を検出する。
【0047】そして、本発明の可燃性ガスセンサは、チ
ップすなわち半導体基体132の第1の表面136の中
にエッチングまたは他の方法で形成されたくぼみ134
を持つ半導体基体を有する。この可燃性ガスセンサは、
図1に示した検出素子34と同様にくぼみ134の上に
橋渡しされた形か、または図2に示した検出素子32の
ようにカンチレバー形すなわち片持ちばりのようにされ
た形の検出素子140を有する。この検出素子は通常、
図4に示すようなパーマロイのグリッドからなる符号1
42で示した抵抗素子を有する。検出素子140は、く
ぼみ134上に所定の距離をおいて設けられた予め決め
られた形をしていて、少なくとも一個所で第1の表面1
36に接続されている。くぼみ134は、検出素子14
0の予め決められた形の少なくとも一部のまわりで第1
の表面136に開口を形成している。部材すなわち検出
素子140は、抵抗素子142と半導体基体132の間
で十分な物理的かつ熱的絶縁を与えるものである。前述
したように、この部材すなわち検出素子140は、抵抗
素子142と熱的に結合された反応部材130を有して
いる。抵抗素子142は、電流が与えられて温まると、
その抵抗素子142の抵抗値と温度の間に予め決められ
た関係を有する。
【0048】さらにまた、本発明の可燃性ガスセンサ
は、図8に示した流れ止め手段116のような流れ止め
手段を有し、その流れ止め手段116は、検出素子14
0にかかる空気の流れをほぼさまたげることになり、抵
抗素子142が空気の流れによって冷却されるのを実質
的に防げている、この流れ止め手段116は、たとえば
図8に示した開口118のようなものによって、反応部
材130へ可燃性ガスが出入できるようになっている。
【0049】前述のように、本発明の可燃性ガスセンサ
の第1の好ましい実施例では、反応部材130は、通
常、触媒反応性薄膜からなる。このような実施例では、
反応部材130が可燃性ガスおよび酸素の有る中で抵抗
素子142によって温められると、発熱反応を生じ、温
度が変化し、したがって抵抗素子142の抵抗値が変化
する。この抵抗素子142の抵抗値における変化は、可
燃性ガスの存在を示すことになる。第2の好ましい実施
例では、反応部材130は、通常金属酸化物の抵抗素子
からなる。このような実施例では、この抵抗素子は可燃
性ガスおよび酸素の有る中で抵抗素子142によって温
められると抵抗値が変化して、可燃性ガスの存在を検出
する。
【0050】また、抵抗素子142は窒化シリコンのよ
うな2つの誘電体層の中に保護されていて、第1の層1
44はまた第1の表面136の少なくとも一部を覆って
いる。図示のように、反応部材130は、検出素子14
0の誘電体層146の上に設けられている。
【0051】もし、本発明の可燃性ガスセンサの第1の
好ましい実施例が用いられるとすると、第2の検出素子
148で示されるように第2の抵抗素子150を用いる
ことが望ましい。図示のように、第2の検出素子148
は、くぼみ134の上に所定の距離をおいて設けられた
予め決められた形状を有し、第2の検出素子148は少
なくとも1個所で第1の表面136に接続されていて、
くぼみ134は、検出素子148の予め決められた形状
の少なくとも一部のまわりで第1の表面136に開口を
形成している。くぼみ132は、第2の抵抗素子148
と半導体基体132の間に十分な物理的かつ熱的な絶縁
を与える。
【0052】検出素子148が反応部材130のような
反応部材を有していないこと以外は、検出素子140と
検出素子148はほぼ同一であってもよい。検出素子1
48は抵抗素子150を有し、周囲温度変化に対してほ
ぼ検出素子140と同じ反応を有する基準検出素子とし
て用いられて、自動温度補正をすることになる。さら
に、基準の抵抗素子150からの信号は、検出素子14
2からの信号に対して相殺するように働き、バックグラ
ウンド信号のレベルを除外して、反応部材130によっ
て導かれた温度変化によって生じた信号を直接測定でき
るようにしている。実質的に図5に示した同じ回路が、
この目的を達成するために用いられ、図5の抵抗素子1
6Aおよび16Bと抵抗素子142および150を置き
換えることになる。
【0053】次に本発明を圧力センサとして応用した例
を説明する。前述したように、本発明は圧力センサとし
て、一例としては、大気圧力以下の圧力(sub−at
mospheric pressure)を測定するた
めのセンサとしての応用ができる。比較的広いダイナミ
ックレンジをカバーする圧力センサが望まれている。た
とえば、変化する温度および圧力で酸素、アルゴン、窒
素および水素のような種々のガスを用いている一般の工
業用プロセスは、しばしばプロセス制御の一部として圧
力の測定が要求される。
【0054】従来の大気圧以下のレンジでのタングステ
ン加熱の熱伝導率圧力センサは、満足できるものではな
かった。なぜなら、比較的低いダイナミックレンジ、高
電力および電圧の必要性、こわれやすさ、低い抵抗熱係
数(low thermalcoefficient
of resistance)による比較的低い感度、
そして、酸素分圧が加熱されたタングステンの冷却時定
数(coolingtime constant)より
速く増加するとタングステンが容易に酸化してしまうと
いう短寿命等短所を有していたからである。本発明の圧
力センサはこれらの短所の程度をいちじるしく減少また
は除去するものである。
【0055】本発明の圧力センサは、単位ガス容積の熱
伝導率の変化に基づいている。特に、平均自由行路長
(mean free path lengths)
は、たとえば図7の検出素子106とその下の半導体基
体100の間の距離によって限定されているので、検出
素子からの熱移動量(heat removal ra
te)および熱伝導率は、ガス圧力の減少とともに減少
する。これは、抵抗素子108が一定電流で動作してい
るとすれば、抵抗素子108の温度上昇を導く。
【0056】本発明の圧力センサは、ほぼ本発明の湿度
センサと同じ構成でよく、その湿度センサの説明に用い
た同じ図を用いて説明する。その簡単な形では、本発明
の圧力センサは、基体100の第1の表面104の中に
エッチングまたは他の方法で形成されたくぼみ102を
有する半導体基体からなるもので、さらに、符号106
で示したような検出素子106を有する。その検出素子
106は、図1の検出素子34と同じようにくぼみ10
2の上に橋渡しされるようにするか、または図2および
図6に示したようなカンチレバー形すなわち片持ちばり
のような形のものであろう。部材すなわち検出素子10
6は、通常、符号108で示した抵抗素子を有し、くぼ
み102の上に所定の距離をおいて設けられた予め決め
られた形をしている。検出素子106は、位置110で
示したような少なくとも1つの位置で第1の表面104
に接続されている。くぼみ102は、部材すなわち検出
素子106の予め決められた構成の少なくとも一部のま
わりで第1の表面に開口を形成している。抵抗素子10
8は、電流が供給されて温められると、抵抗素子108
の抵抗値と温度の間に予め決められた関係を有してい
る。
【0057】本発明の圧力センサは、さらに図8のよう
な流れ止め手段116を有することで、検出素子106
にかかる空気の流れをほぼ防ぎ、空気の流れによる抵抗
素子108の冷却を防いでいる。この流れ止め手段11
6は、圧力レベルを検出素子106と半導体基体100
とを周囲環境の圧力レベルと等しくするために開口11
8を有している。さらに、センサが空中の微粒子によっ
て汚染されるのを防ぐために、フィルター120が設け
られている。
【0058】抵抗素子108は、抵抗素子108の抵抗
値および温度に関係した大きさを持つ信号を与えるよう
に使用され、その信号の大きさは、くぼみ102を介し
て、その素子108と半導体基体100の間で変化する
熱的結合(thermalcoupling)によって
大気圧力以下の圧力とともに変化する。この熱的結合の
変化は、圧力の変化とともに、空気の伝導率の変化を介
して起きるもので、この結果圧力の測定をすることがで
きる。
【0059】この圧力センサの典型的な応用において
は、チップすなわち半導体基体100は、突き出た部分
(header)112に設けられたガラス部材114
にエポキシ(epxy)で接着されている。このガラス
部材114はほぼこの突き出た部分112から基体10
0を熱的に絶縁している。この突き出た部分は、通常、
電気的接続ができるようにワイヤーボンディング構成を
接続するために、図示していないが貫通接続孔(fee
dthroughs)を有している。
【0060】さらにまた、この圧力センサは抵抗素子1
24からなる基準抵抗手段122を有している。本発明
の湿度センサのところで述べたように、この本発明によ
る圧力センサには、必要な予め決められた温度範囲にわ
たって抵抗熱係数(thermal coeffici
ent of resistance:TCR)がほと
んどゼロである直列の抵抗素子126を有している。図
7および以下で示すように、直列の抵抗素子126は、
抵抗素子124と直列に接続してもよい。そのかわり
に、直列の抵抗素子126は、抵抗素子108と直列に
接続してもよい。たとえば、直列の抵抗素子126は、
ケイ化クロム(chrome silicide)また
はニクロム(nichrome)素子からなるものであ
る。
【0061】さらに、本発明の圧力センサは、エレメン
ト128からなるヒータを有しており、このヒータによ
って半導体基体100の温度を予め決められた温度に制
御するようになっている。エレメント128は、半導体
基体に実質的に熱を伝達するパーマロイエレメントのよ
うな抵抗素子からなる。
【0062】抵抗素子108のように、抵抗素子124
は、図4に示したようにパーマロイのグリッドからな
る。このように、抵抗素子124は、抵抗素子108に
対して基準抵抗として役割を果たすだけでなく、抵抗素
子124ないし自動温度調節された半導体基体100に
対して温度測定手段としての役割も果たす。パーマロイ
は、温度と抵抗値の間に予め決められた関係を持つ。こ
のように、半導体基体100は、抵抗素子のエレメント
128を流れる電流を調節し、かつ抵抗素子124で基
体100の温度を監視することによって、予め決められ
た高い温度に維持することができる。
【0063】示したように、抵抗素子108,124,
126および128は窒化シリコン(silicon
nitride)のような2つの誘電体層の間にはさま
れており、第1の層127は、第1の表面104の少な
くとも一部を覆っている。また、半導体基体100に実
質的に熱を伝達するパーマロイの抵抗素子124を持っ
てすれば、抵抗素子124の温度は、半導体基体の温度
によって実質的に調節される。さらに、抵抗素子124
は実質的に半導体基体100に熱的に結合されているの
で、抵抗素子124の抵抗値は、圧力の変化とともに実
質的に変化しない。したがって、抵抗素子124からの
信号は、抵抗素子108からの信号によって相殺され、
予め決められた圧力の条件の下で、予め決められた値を
有するであろう結果の信号を効果的に供給することにな
る。図5に示すような回路が、この目的を達成するため
に用いられ、図5の抵抗素子16Aおよび16Bを圧力
センサの抵抗素子108および124と置きかえ、抵抗
素子126を適当に抵抗素子108または124のどち
らかに直列に設けることになる。
【0064】パーマロイ素子の温度対抵抗値曲線は非直
線である。抵抗素子108の温度対抵抗値曲線は、第1
の予め決められた動作温度で動作している時は第1の予
め決められた傾斜を有するだろう。たとえば、通常は抵
抗素子124によって測定されるチップすなわち基体1
00の自動温度調節された温度のような第2の予め決め
られた温度で、抵抗値124の抵抗値は、抵抗素子12
4の温度対抵抗値曲線が、その動作温度で抵抗素子10
8の予め決められた傾斜とほぼ一致する傾斜となるよう
に確立される。抵抗素子108または124の全体の有
効な抵抗値は、適当に、抵抗素子108または124の
どちらかに、この例の場合は抵抗素子124だが、直列
に抵抗素子126を加えることによって調整される。そ
して直列の抵抗素子126は、必要な温度範囲にわたっ
て、抵抗値の熱的係数がほぼゼロであるものである。結
果として、基準抵抗素子の全体の有効な抵抗値は、第2
の予め決められた温度において、圧力センサの検出素子
の第1の予め決められた温度での全体の有効な抵抗値と
等しくなるように作られるだろう。このようにして、基
準抵抗素子と圧力の検出素子の有効な抵抗値はほぼ等し
く、この2つの素子を通る信号は、予め決められた圧力
で信号の和がほぼゼロになるように相殺される。ここで
もこれは、図5に示したような回路によって達成できる
ものである。
【0065】本発明の圧力センサが、湿度レベルの変化
にも感じるように説明したけれど、これは通常の応用に
おいては問題にはならない。なぜならば、本発明の圧力
センサの使用レンジにわたって、圧力変化に対する応答
は、湿度変化に対する応答に比べて大きいからである。
【0066】いま、第1に、本発明のセンサに関する現
象を考えるとき、ガスの圧力が低くなる、すなわち、ガ
スの密度が低くなると、抵抗素子を有する温められた部
材から熱をうばうべき分子がより少なくなることになる
と考えられる。そして、その抵抗素子に定電流を流す
と、もし、分子がより少なければ、部材は圧力が低下す
るとどんどん熱くなると思われる。しかしながら、この
ような場合は、分子の平均自由行路長がその部材すなわ
ち検出素子と半導体基体の間の距離の検出できる一部の
長さ(an appreciable fractio
n of thedimension)であるときだけ
である。
【0067】その部材すなわち検出素子と半導体基体の
間の距離に比べて平均自由行路長が短いときの圧力に対
しては、検出素子から逃げる熱の量は、圧力の変化とと
もに検出できるほぼ変化しない。たとえば、10%(パ
ーセント)の圧力変化が、その相応した量でガス密度を
低下させるが、平均自由行路および、実際どのカテゴリ
ーの全行路長(all path lengths)は
補正するために、たとえば10%の全く同じ量まで上昇
する。このように、平均自由行路長が、検出素子と半導
体基体の間の距離に比べて短いときの圧力に対しては、
分子は衝突したときは停止し、そして、より少ない分子
しか存在しないが、分子は止められることなく10%進
むことになるので検出素子からの熱移動量は同じとなる
という近似をすることができる。これは、ガスの分子の
平均自由行路長が、検出素子と半導体基体の間の距離に
比べて短いときにかぎって、非常に正確な依存または補
正因子である。
【0068】以上のように、本発明の圧力センサは、通
常の大気圧付近、たとえば、1気圧から0.1気圧のレ
ンジの圧力には、普通は感じないだろう。特別の好まし
い実施例から見れば、前述した例より、微細構造と組み
合わされて、ヒータおよび温度センサとして働くパーマ
ロイの抵抗素子は、空気の流れ、湿度、圧力、可燃性ガ
スおよび他のガス性のもののような多くの物理的な変化
をする物を検出するための基本となるものを与えるよう
な総体的な発明と見ることができる。実際、物質の構成
物において温度変化を生ずるような変化をするいかなる
物理的量も、原則として示したような構造に基づいたセ
ンサによって検出することができる。
【0069】さらに、部材すなわち検出素子は、たとえ
ば、示したような抵抗素子からなっていて、検出目的の
ための熱電変換エレメント(thermal−to−e
lectric transducing eleme
nt)としてだけでなく、電磁放射を与えるかまたは他
の方法で熱エネルギー源として働くための電熱変換エレ
メント(electric−to−thermal e
lement)としての役割をすることができる。もち
ろん、このような総称的エレメントは、パーマロイの抵
抗素子を有することに限定されない。何故なら、適当な
熱電または静電素子で十分であるからである。検出素子
の他の例は、酸化亜鉛の単結晶フィルム(zinc o
xide mono−crystalline fil
m)、薄膜熱電対結合(thin film ther
mocouple junction)、半導体物質の
サーミスターフィルムのような焦電材料、または、好適
な抵抗値の温度係数を持つパーマロイでない他の金属フ
ィルムを含んでいる。
【0070】よって、前の特定の例においてより、もっ
と一般的に説明し、図1ないし図4に示す構造を用い
て、本発明を説明する。本発明は、基体の第1の表面の
中にエッチングまた他の方法で形成されたくぼみ20を
持つ半導体基体10を有している。さらに、本発明は、
符号16で示したような熱電変換または静電素子を有す
る部材すなわち検出素子32または34を有し、かつ、
その検出素子は、くぼみ20の上に所定の距離をおいて
設けられた予め決められた構造で、すくなくとも1個所
で第1の表面14に接続されている。そのくぼみは、部
材すなわち検出素子の予め決められた構成の少なくとも
一部のまわりで、第1の表面に開口を形成している。く
ぼみは、その熱電変換または静電素子と半導体基体の間
に十分な物理的かつ熱的絶縁を与えるものである。
【0071】このような集積半導体装置は、後で述べる
ようなバッチプロセスを通して製造することができ、熱
電変換または静電素子と半導体基体の間に十分な物理的
かつ熱的絶縁の空間を与えられる。本発明に関するこの
ような装置の製造は、基体の結晶構造(crystal
line struture)に関して予め決められた
方向(orientation)を有する第1の表面を
持つ半導体基体を設けることの段階と、部材すなわち検
出素子を第1の表面に構成するための物質層を設けるこ
との段階を有している。本発明の製造方法は、さらに、
第1の表面の少なくとも予め決められた領域を露出する
ことの段階を有し、その露出された表面の領域は、後で
くぼみを設けたときに部分的にくぼみの上に所定の距離
をおいて設けられるような予め決められた構成にして、
その予め決められた構成は方向性を有していて、その結
果、異方性エッチングによって予め決められた構成のア
ンダーカットをすることが、ほぼ最小時間で行われるで
あろう。
【0072】本発明の好ましい実施方法例は、まず(1
00)シリコンウェーハ表面14を設けることである。
その表面14には、低圧のガス放電(low pres
sure gas discharge)の中で通常の
スパッタリング技術によってつけられる通常3000オ
ングストロームほどの熱さの窒化シリコン12の層があ
る。次の段階では、通常は80%のニッケルと20%の
鉄からなる800オングストロームほどのパーマロイの
一様な層が、スパッタリングによって窒化シリコンの上
につけられる。
【0073】適当なフォトマスク(photo mas
k)、フォトレジスト(photoresist)およ
び適当なエッチャント(etchant)を用いて、グ
リッド16およびリード部24からなるパーマロイのエ
レメント22が形成される。通常5000オングストロ
ームの厚さの窒化シリコンの第2の層18が、パーマロ
イのエレメントを全部覆うようにスパッタリングによっ
てつけられ、その抵抗素子とそのリード部を酸化から保
護する。3000オングストロームの厚さの窒化シリコ
ンの第1の層と、5000オングストロームの厚さの窒
化シリコンの第2の層を設けることは、誘電体の非対称
の層の部材すなわち検出素子ができることになるが、こ
のような対称性の欠如は、等しい厚さの層を設ければ、
訂正することができる。図10,図11,図12および
図13には、開口152が、それぞれの部材を形成する
ために、窒化物を通して(100)シリコンの表面まで
エッチングされる。この開口152は、<110>方向
に対してゼロでないある角度をもった辺とこの辺と直交
する辺とを組み合わせて形成されている。ここで、部材
は直線の縁を有しているように図示してあるが、このよ
うな形状は、たとえば、曲線の縁を有するように変更し
てもよい。
【0074】最後に、窒化シリコンを侵さない異方性エ
ッチング(anisotropicetchant)が
用いられて、部材の下のシリコンを制御された方法でエ
ッチングでとり除く。水酸化カリウム(KOH)とイソ
プロピルアルコール(isopropyl alcoh
ol)の混合物が適当なエッチャント(suitabl
e etchant)である。エッチングされたくぼみ
の斜面は、(111)面と、エッチングに抵抗する他の
結晶面と、エッチングにより弱く抵抗する(100)面
の表面のくぼみの底によって形成されている。くぼみの
底は、部材からたとえば、0.004x2.54cmの
所定の距離に位置する。これは、通常、エッチングの継
続時間(duration)を調節することによってな
される。たとえば、従来、ホウ素を含んだ層(boro
n−doped layer)のようなドーピングされ
たシリコンのエッチング止(doped silico
n etch stop)が、くぼみの深さを制御する
ために用いられている。この方法によると、エッチング
止を形成する工程を必要とし、コスト高となる。これに
対し、くぼみを異方性エッチングのみによって形成する
本発明によれば、エッチングの継続時間を調節してくぼ
みの深さを制御することが可能となり、このため、上述
したエッチング止は不要となる。
【0075】図11A、図12A、図13Aは、図1
1、図12、図13に開口152を介して部材の下のシ
リコンを異方性エッチングのみによりエッチングするこ
とにより形成されるくぼみの形状を破線で追加した状態
を示してある。
【0076】最小時間で部材のアンダーカットをするた
めに、たとえば通常は部材の直線の縁または軸の予め決
められた形状は、シリコンの〔110〕軸に対してゼロ
でない角度(non−zero angle)154の
方向に向けられている。本発明は、アンダーカットの時
間を最小にするために、または、橋渡しされた部材の場
合、アンダーカットをするために、ある角度で部材の直
線の縁または軸を設けるようにすることを含んでいる。
しかし、部材に直線の縁がない形であったり、軸は容易
に規定できないが、形自体がたとえば、最小のアンダー
カット時間を達成するように方向づけられているような
ことが考えられる。ほぼ45度の角度をつけることによ
って、部材すなわち検出素子は、最小の時間でアンダー
カットされるであろう。たとえば、45度の角度を用い
ると、前に示したような通常の寸法のカンチレバーは、
0度の方向を用いた場合の数時間のエッチング時間に比
べれば、約90分でアンダーカットすることができる。
【0077】部材がアンダーカットされる時間を最小に
することに加えて、ゼロでない方向を用いることは、図
1に示されたような2端のブリッジの製造をすることに
なる。このような部材は、<110>方向に方向づけら
れた部材の縁を持ったものを実際上作るのは不可能であ
る。部材の縁が<110>方向に方向づけされていると
すると、部材の縁に沿って露出された(111)結晶面
で、または、符号160のような内側の角で、異方性エ
ッチングが評価できるほどにアンダーカットされないだ
ろうからである。〔110〕軸に方向づけされたカンチ
レバー形部材は、カンチレバーの自由端からビームの長
さ方向に沿って主にエッチングが進む。ここでカンチレ
バービームの端からのアンダーカットは少しはあるにし
ろ、ほとんどない。これは、前述されたように本発明に
よって作られる部材に比較して、部材の端を含む方向か
らアンダーカットが起こることになる。
【0078】45度に方向付けされた場合は、部材と半
導体の端の支持境界部をすばやく、丸くし、滑らかにす
ることが可能である。このようにして、そうでない場合
に図1から図3に示された絶縁層12の下に2つの(1
11)面が突き当たるところに起こる応力集中の発生を
さけることができる。接続手段によって第1と第2の部
材を接続する、すなわち、ある意味で、一つの部材に第
1および第2のエレメントを設けることが、ある種の装
置で望まれるであろう。このような接続手段の例には、
図2に示したような2つのカンチレバー形の部材を持続
する図10の符号156で示した接続手段や、図1に示
したような2つの橋渡し形の部材を接続する図12の符
号158で示した接続手段がある。このような接続手段
は、空間およびそれぞれの部材とくぼみの底の間の熱伝
導率の一様性を維持する助けになり、それぞれのタイプ
の装置における性能の均一化に貢献することになる。同
じような理由から、図13に示したような例の方法で一
つの部材に2つのエレメントを設けることは有利であろ
う。
【0079】さらにまた、処理または装置構成のため
に、図10に示す位置159のような補助的な位置で、
部材を半導体基体に接続することが望まれる応用例があ
るかもしれない。
【0080】小さな長方形のエッチングの穴152A
が、図10および図11のカンチレバー形の部材の1つ
の接続端および図12および図13の橋渡し形すなわち
ブリッジ形の両端に示されていて、これらの穴は、部材
が取り付けられている半導体基体のアンダーカットや形
作りのための助けになる。しかし、部材の端のこのよう
な穴152は、装置の十分な性能には必要ではない。
【0081】図示のように部材の端に沿ってあるエッチ
ングの穴152Aは、通常、フローセンサおよび可燃性
ガスセンサの場合は0.002x2.54cmから0.
005x2.54cm程度の幅で、湿度センサおよび圧
力センサの場合は、0.001x2.54cm程度の開
口の幅であり、湿度センサおよび圧力センサの幅がせま
い場合は、ガスの流れの影響を減少する助けになる。
【0082】図10,図11,図12および図13の半
導体基体は、フローセンサまたは可燃性ガスセンサの形
状として示され、符号10または132が付けられてい
る。たとえば、図6のような湿度センサおよび圧力セン
サの構成は、同様であるが、通常はくぼみの上に所定の
距離をおいて設けられた1つの部材とエレメントを有し
ている。図10ないし図13には、図5に図示したよう
な回路の集積化のための領域60が示してある。
【0083】前述したように、熱的手段によって検出す
るための本発明の実際的な効果は、部材32または34
の下の空気のギャップ、すなわち、くぼみ20を設ける
ことによって達成される。それによって、検出材は、空
気のギャップによって基板から、十分に熱的および物理
的に絶縁され、シリコン基板に一端または両端で取り付
けられている誘電体の長方形領域によって、図示のよう
に通常はささえられていることになる。前述したよう
に、長方形の部材が用いられているが、実際には他のど
んな形でも用いることができる。
【0084】示した実施例において、部材32または3
4の典型的な寸法は、幅が0.005x2.54cmか
ら0.007x2.54cm程度、長さが0.010x
2.54cmから0.020x2.54cm程度、そし
て厚さは0.8から1.2ミクロン(microns)
である。図4に示したようなエレメント16のような典
型的なパーマロイエレメントは、だいたい800オング
ストロームの厚さであるが、通常は、800オングスト
ローム程度から1600オングストローム程度の範囲で
あり、好ましい組成は80%のニッケルと20%の鉄か
らなるもので、その抵抗値は、室温で約1000オーム
である。種々の応用に対しての抵抗値は、通常、たとえ
ば25℃ぐらいの室温でほぼ500オームから2000
オームの範囲である。パーマロイエレメントの温度を約
400℃まで上げると、抵抗値は、約3.0倍まで上昇
する。パーマロイのグリッド16の線の幅は、約6ミク
ロンで約4ミクロンの間隔を有している。くぼみ20
は、通常部材と半導体基体10の間に、約0.004x
2.54cmのすきまがあるが、このすきまは、約0.
001x2.54cmから約0.010x2.54cm
の範囲で容易に変更することができる。半導体基体10
もしくは基板の通常の厚さは、0.008x2.54c
mである。これらの寸法は例として掲げただけであり、
限定的な意味ではない。
【0085】示したような典型的な寸法の部材は、非常
に小さな熱的な熱容量および熱的インピーダンスを有し
ており、約0.005秒の熱的時定数を生じている。し
たがって、熱の入力の小さな変化は、わずかに異なる検
出素子の温度で新しい熱的平衡になる。この違いで、十
分な電気的出力信号を出すことができる。
【0086】このような構成の強度対重量比(stre
ngth−to−weight)は、非常に良く、前述
の典型的な寸法の2端ブリッジ形のものは、10000
重力(gravities)を超えて機械的ショック力
に良く耐えることができる。カンチレバー形として用い
られるときの一端支え構造でさえ、10000重力のシ
ョックに耐えることができる。
【0087】たとえば図1および図2の部材32または
34のような部材すなわち検出素子を、その検出性能を
最適にするために、室または周囲温度以上に温めること
は、多くの応用において独特の利点がある。典型的な動
作温度は、約100℃から400℃の範囲である。好ま
しいパーマロイエレメントを用いると、たった数ミリワ
ットの入力電力で、これが達成することができる。この
ような電力レベルは、前述したように、必要ならばセン
サとともに同じ半導体基体の上に設けられる集積回路と
コンパチブルである。
【0088】工業における通常の温度センサは、100
オームの電気的インピーダンスを有している。しかしな
がら、本発明の目的には、このようなインピーダンスは
多くの不利な点を有している。処理目的のためには、本
発明の好ましい抵抗素子に好適な通常の1000オーム
のインピーダンスよりも、100オームのインピーダン
スで通常の0.1%のインピーダンス精度を得ること
は、よりむずかしい。本発明において用いられるパーマ
ロイエレメントに通常1000オームのインピーダンス
を選んだのは、電気的移行現象(electromig
ration)による素子故障を考えたからである。電
気的移行現象は物理的故障メカニズムであり、パーマロ
イにおいては、通常一平方センチメートル当たり10-6
アンペア程度の危険リミットを電流が超えたときに起こ
る物質の流れ(mass flow)によって導線内に
生じるものである。よって、パーマロイエレメント16
内で所望の動作温度を達成するために、例えば室温が2
5℃で1000オーム程度の比較的大きなインピーダン
スが望ましく、より高いインピーダンスにより危険電流
密度を超えることなく所望の動作温度を得ることができ
る。
【0089】結果として、たとえば前述したように部材
32または34の典型的な寸法は、従来技術により報告
された0.001x2.54cm幅と、0.004x
2.54cmの長さの微細構造よりは十分大きくなけれ
ばならない。本発明にコンパチブルなパーマロイ抵抗素
子に通常必要な部材のより大きな領域は、符号16で示
したようなパーマロイのグリッドを設けるのに十分な表
面領域を有している必要がある。そして、前述したよう
な部材の好ましい45度の方向は、この方向がより広い
微細構造を作るときと、そして図1に示したようなブリ
ッジ形を作るときに最小処理時間で済むという処理時間
の観点から非常に重要となる。
【0090】前述してきたように、多くの考えられる応
用に対して、好ましい熱電変換または静電素子は、以上
説明したパーマロイの抵抗素子である。窒化シリコンの
部材すなわち検出素子の中にはさまれているとき、パー
マロイエレメントは空気による酸化から保護され、加熱
素子として400℃を超える温度まで使用することがで
きる。このようなパーマロイエレメントは、バルク状の
プラチナに似た抵抗値対温度特性を有し、パーマロイお
よびプラチナは共に、0℃において、約4000ppm
(parts per million)の抵抗熱係数
(thermal coefficient of r
esistance:以下「TCR」と称す)を有して
いる。しかしながら、パーマロイは、本発明によれば構
造においてプラチナよりすぐれている。プラチナは普通
温度検出素子のための材料として用いられているが、パ
ーマロイは、プラチナの2倍の比抵抗(resistr
−vity)という利点がある。さらに、薄膜におい
て、プラチナは、少なくとも3500オングストローム
の厚さの薄膜でなければならないのに対して、パーマロ
イは約800から1600オングストロームの厚さの範
囲で、最大のTCRを達成できる。パーマロイは約16
00オングストロームの厚さでその最大TCRを達成で
きるが、比抵抗が2倍で、TCRが1600オングスト
ロームにおいてよりわずかに小さいだけであるので、8
00オングストロームが好ましい厚さとして選択され
る。したがって、800オングストローム程度の厚さの
パーマロイエレメントを用いて、同じ抵抗値でプラチナ
が必要な表面領域の8分の1だけで済み、検出素子の熱
効率を上げ、要求面積が小さく、そしてユニットコスト
を下げることができる。
【0091】このようにして、パーマロイエレメント
は、示してきたような微細構造の温度変化に対して、効
率的なヒータ素子かつ効率的な検出素子であり、十分に
熱的に絶縁された構造の上で、同じ素子にヒータ機能と
検出機能の両方を組み合わせたことは、低コスト、小さ
い熱容量、好ましい感度および速い応答を可能にした。
さらに、通常、1ミクロン程度の窒化シリコンの支持絶
縁膜の中に挟まれたパーマロイのヒータかつ検出のため
の素子は、パーマロイの薄膜の、特に高い温度における
酸化に対してパシベーションを与える。それは、また、
窒化シリコンのもつエッチング処理に対する高い抵抗か
ら、たとえば部材32または34の正確な寸法制御がで
きることにもなる。加えて、重要な熱伝導要因の制御の
ためにたとえば、くぼみ20を0.001x2.54c
mから0.010x2.54cmぐらいの寸法の深さに
深くエッチングすることができる。
【0092】したがって、本発明の好ましい実施例を用
いて、パーマロイは示したような微細構造と組み合わさ
れて、温度センサおよびヒータまたは放射源(heat
er/radiation source)の両方を形
成することになる。支持およびパシベーション材(pa
ssivating material)としての窒化
シリコンの使用は、望みの構造を得るために必要とされ
るエッチング時間を与えることになる。さらに、本発明
による方向性は、最小時間でアンダーカットし、かつ、
所望の構造を人工的なエッチング止(artifici
al etchstop)なしで、作ることができるこ
とになる。そして、0.001から0.010インチの
範囲でくぼみの深さを制御するための深い異方性のエッ
チングの使用により従来の方法で集積化半導体装置上に
熱電または静電素子を作るよりも、より大きな熱的絶縁
を達成することができる。
【0093】以上の説明は好ましい実施例で説明された
が、当業者であれば、この発明の範囲内で種々の変更が
可能であることは明らかであろう。従って、この発明
は、特許請求の範囲の記載のみによって限定されること
を承知されたい。たとえば、符号20で示したくぼみ
は、前述したような目的にかなったエッチング技術を用
いて形成されたが、本発明に従った実施例は、前述した
ような技術によって形成されたくぼみを持つものに限定
されない。
【0094】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下に列挙するような効果を奏する。まず、異方性エッチ
ングのみによって形成されるくぼみの長手方向と実質的
に垂直な方向に薄膜誘電体部材を配置することができ、
この結果、薄膜誘電体部材上の検出素子を流れに対して
直角に配置することができ、計測感度を向上させること
ができる。この効果が得られる実施例としては、図3、
図10、図11、図12、及び図13に示される。
【0095】また、くぼみの長手方向と薄膜誘電体部材
が実質的に垂直になっているので、フローセンサとして
使用する場合、薄膜誘電体部材の上と下(くぼみ内)の
流れの方向が一致するため正確な計測が行える。この効
果が得られる実施例としては、図3、図10、図11、
図12、及び図13に示される。
【0096】また、並列配置された薄膜誘電体部材同士
あるいは薄膜誘電体部材と半導体基板とを接続する接続
手段156、158、159を設けることによって、空
間及びそれぞれの部材とくぼみの底との間の間隔のばら
つきを防ぎ、この結果、熱伝導率の一様性を維持する助
けとなり、性能の均一化に貢献させることができる。こ
の効果が得られる実施例としては、図10及び図12に
示される。
【0097】また、誘電体部材に補助開口部152を設
けることにより、部材が取り付けられている半導体基体
のアンダーカットをスムーズに行わせ、また形作りを容
易に行う助けとして作用させることができる。この効果
が得られる実施例としては、図10、図11、図12及
び図13に示される。
【0098】また、薄膜誘電体部材内の温度分布が薄膜
誘電体部材の長手、短手方向の中心線に対して線対称に
なるため、無駄がなく、精密な計測が可能な装置を得る
ことができる。この効果が得られる実施例としては、図
10、図11、図12及び図13に示される。
【0099】また、異方性エッチングのみによって形成
されるくぼみの長手方向と実質的に垂直な方向に薄膜誘
電体部材を配置することができ、この結果、薄膜誘電体
部材内の温度分布が薄膜誘電体部材の長手、短手方向の
中心線に対して線対称になるため、薄膜誘電体部材の内
部応力、抵抗素子の発熱による応力、基板や薄膜誘電体
部材の熱変形等によって、薄膜誘電体部材がねじれた
り、しわが生じたり、割れたりすることがなくなる。こ
の効果が得られる実施例としては、図10、図11、図
12及び図13に示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施例の断面図である。
【図2】本発明の好ましい実施例の断面図である。
【図3】本発明の好ましい実施例の断面図である。
【図4】本発明に適合した電気的抵抗素子のグリッドの
一実施例を示す図である。
【図5】本発明のセンサの好ましい実施例に適合する一
実施例の回路図である。
【図6】本発明のセンサの実施例を示す図である。
【図7】本発明のセンサの実施例を示す図である。
【図8】本発明のセンサの実施例を示す図である。
【図9】本発明の可燃性ガスセンサの一実施例を示す図
である。
【図10】本発明の詳細な微細構造の実施例と方向を示
した図である。
【図11】本発明の詳細な微細構造の実施例と方向を示
した図である。
【図11A】図11の開口を介して異方性エッチングす
ることにより形成されるくぼみの形状を破線で示した図
である。
【図12】本発明の詳細な微細構造の実施例と方向を示
した図である。
【図12A】図12の開口を介して異方性エッチングす
ることにより形成されるくぼみの形状を破線で示した図
である。
【図13】本発明の詳細な微細構造の実施例と方向を示
した図である。
【図13A】図13の開口を介して異方性エッチングす
ることにより形成されるくぼみの形状を破線で示した図
である。
【符号の説明】
10 単結晶半導体 12,18 窒化シリコン 16 グリッド 14 第1表面 20 くぼみ 32,34 検出素子 24 リード部 50,52,80 増幅器 62 ポテンショメータ 122 基準抵抗手段 128 エレメント 130 反応部材 114 ガラス部材 116 流れ止め手段 118 開口 120 フィルタ 152 開口 156,158,159 接続手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G01F 1/68 G01P 5/12 (31)優先権主張番号 310264 (32)優先日 1981年10月9日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 310344 (32)優先日 1981年10月9日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 310345 (32)優先日 1981年10月9日 (33)優先権主張国 米国(US) (72)発明者 ウルリッチ・ボン アメリカ合衆国ミネソタ州・ホプキンス・ シャディーオークロード第4936番地 (72)発明者 ジョン・ピー・サムナー アメリカ合衆国ミネソタ州・エディナ・ヘ ザートントレイル第7101番地

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (100)面と<110>方向を有し、
    前記(100)面と実質的に平行な第1の表面に異方性
    エッチングのみによって形成されたくぼみを有する(1
    00)シリコンからなる半導体基板と、 前記<110>方向に対してゼロでない角度に方向付け
    られ、前記くぼみ上に懸垂され、前記第1の表面に少な
    くとも1カ所で接続されている薄膜誘電体部材と、 前記薄膜誘電体部材に形成された抵抗素子とからなり、 前記薄膜誘電体部材は、前記くぼみの長手方向と実質的
    に垂直であることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ゼロでない角度は、45度であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗素子の所定形状は、格子状であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 (100)面と<110>方向を有し、
    前記(100)面と実質的に平行な第1の表面に異方性
    エッチングのみによって形成されたくぼみを有する(1
    00)シリコンからなる半導体基板と、 前記<110>方向に対してゼロでない角度に方向付け
    られ、前記くぼみ上に懸垂され、前記第1の表面に少な
    くとも1カ所で接続されている複数の薄膜誘電体部材
    と、 前記薄膜誘電体部材のそれぞれに形成された抵抗素子
    と、 前記薄膜誘電体部材同士あるいは前記薄膜誘電体部材と
    前記半導体基板とを接続する接続手段とからなることを
    特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 (100)面と<110>方向を有し、
    前記(100)面と実質的に平行な第1の表面に異方性
    エッチングのみによって形成されたくぼみを有する(1
    00)シリコンからなる半導体基板と、 前記<110>方向に対してゼロでない角度に方向付け
    られ、前記くぼみ上に懸垂され、前記第1の表面に少な
    くとも1カ所で接続されている薄膜誘電体部材と、 前記薄膜誘電体部材に形成された抵抗素子とからなり、 前記薄膜誘電体部材は、同部材上に形成された補助開口
    部を有することを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 第1の表面に異方性エッチングのみによ
    って形成されたくぼみを有する半導体基板と、前記くぼ
    み上に懸垂され、前記第1の表面に少なくとも1カ所で
    接続されている薄膜誘電体部材と、前記薄膜誘電体部材
    に形成された抵抗素子とを含む半導体装置の製造方法で
    あって、 (100)面と<110>方向を有する(100)シリ
    コンからなる半導体基板を用い、 前記半導体基板の(100)面に平行な第1の表面に絶
    縁層及び抵抗素子からなる材料層を形成し、 前記薄膜誘電体部材が<100>方向に対してゼロでな
    い角度を有し、開口部がその長手方向に垂直な中心線に
    対して線対称となるとともに、それぞれの前記開口部の
    前記中心線同士が一致するように、前記材料層の所定の
    領域を取り除いて前記第1の表面の所定領域を露出さ
    せ、 前記露出された領域から異方性エッチングを行って前記
    抵抗素子をアンダーカットし、 くぼみを設ける段階からなることを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
JP6176190A 1981-10-09 1994-07-06 半導体装置およびその製造方法 Expired - Lifetime JP2553022B2 (ja)

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