JPH07192861A - 電磁調理器 - Google Patents

電磁調理器

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JPH07192861A
JPH07192861A JP32868493A JP32868493A JPH07192861A JP H07192861 A JPH07192861 A JP H07192861A JP 32868493 A JP32868493 A JP 32868493A JP 32868493 A JP32868493 A JP 32868493A JP H07192861 A JPH07192861 A JP H07192861A
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aluminum pan
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JP32868493A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Takimoto
等 滝本
Teruya Tanaka
照也 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、入力可変範囲を限定せずに無負
荷、アルミ鍋などの非適正負荷を確実に検知し、連続的
なとろ火加熱、保温を可能とすることを目的とする。 【構成】 検知必要最小限のアルミ鍋判別オン時間を規
定するアルミ鍋判別オン時間規定部24、検知必要最小
限の無負荷判別オン時間を規定する無負荷判別オン時間
規定部23、設定オン時間がアルミ鍋判別オン時間未満
では一定期間毎にオン時間をアルミ鍋判別オン時間にな
るまで増加させ一定時間でアルミ鍋検知を行いさらにオ
ン時間を無負荷判別オン時間まで増加させ一定時間で無
負荷検知を行い元の設定されたオン時間に戻し、オン時
間がアルミ鍋判別オン時間以上で無負荷判別オン時間未
満では一定期間毎にオン時間を無負荷判別オン時間まで
増加させ一定時間で無負荷検知を行って元のオン時間に
戻すオン時間変更部26を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ方式の電磁
調理器に関し、特に無負荷、アルミ鍋などの非適正負荷
を検知する検知手段を有する電磁調理器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電磁調理器は火を使わず安全で熱効率に
優れており、家庭一般用、あるいは業務用として急速に
普及しつつある。このような電磁調理器においては、負
荷が適正でない場合、加熱ができない、あるいは電磁調
理器内部の要素部品が損傷するおそれがあるという問題
があり、非適正負荷検知手段は不可欠となっている。
【0003】従来、電磁調理器の非適正負荷の検知方式
としては、例えば、スイッチング素子のオン時間と入力
電流あるいはスイッチング素子のオン時間とインバータ
電流を比較して非適正負荷を検知する方式が知られてい
る。図11は、このような検知方式を備えた従来の電磁
調理器の回路構成を示している。同図において交流電源
1からの交流電圧が全波整流器2で整流され、さらに平
滑コンデンサ3で平滑されるようにして直流電源4が構
成されている。2個のスイッチング素子5,6がこの直
流電源4の両出力端子間に直列に接続されており、各々
のスイッチング素子5,6に逆向きに並列接続されたダ
イオード7,8と、2個のスイッチング素子5,6の接
続点に接続された加熱コイル9と、加熱コイル9に接続
された共振コンデンサ10,11とでハーフブリッジ型
のインバータ回路が構成されている。22は2個のスイ
ッチング素子5,6を制御する制御回路であり、発振器
15、入力を設定する入力設定部13、入力設定により
2個のスイッチング素子5,6のオン時間を設定するオ
ン時間設定部14、このオン時間設定部14で設定され
たオン時間を有する駆動パルスを2個のスイッチング素
子5,6に交互に送出する駆動部12、非適正負荷検知
のためにカレントトランス20で検知された入力電流に
対応した電圧Vinを出力する入力電流検知部21、カレ
ントトランス18で検知されたインバータ回路の加熱コ
イル9に流れるインバータ電流に対応する電圧Vinv
出力するインバータ電流検知部19、オン時間設定部1
4で出力されたオン時間に対応する電圧VonとVin及び
inv を比較する比較部17、及び加熱停止指令をオン
時間設定部14に送る加熱停止部16とで構成されてい
る。
【0004】上述のように構成された従来のハーフブリ
ッジ型インバータ方式の電磁調理器の動作を説明する
と、直流電源4に対し2個のスイッチング素子5,6を
交互にオン・オフさせることによりインバータ回路の加
熱コイル9、共振コンデンサ10,11に高周波の電
流、すなわちインバータ電流を供給して加熱コイル9に
近接した負荷を加熱する。この時、制御回路22では、
発振部15から送出された一定周波数の発振信号と入力
設定部13の入力設定信号とからオン時間設定部14に
てオン時間を設定し、駆動部12により設定されたオン
時間を有する一定周波数の駆動パルスを2個のスイッチ
ング素子5,6に交互に送出している。入力はスイッチ
ング素子5,6のオン時間を変えることにより変化し、
オン時間を増加させると入力は増加する。このようなハ
ーフブリッジ型インバータ方式の電磁調理器は、スイッ
チング周波数は一定でオン時間を変えて入力を変えるの
で、入力0から入力連続可変が可能である。しかも2口
以上の電磁調理器を近接させて同時に駆動しても同一動
作周波数で入力可変できるため耳障りな干渉音が発生し
ない。従って、電磁調理器の多口化に有効な方式であ
る。
【0005】しかし、従来のハーフブリッジ型インバー
タ方式の電磁調理器は、非適正負荷の検知手段に次のよ
うな問題があった。即ち、図12は、適正・非適正負荷
に対してオン時間と入力電流の関係を表している。同図
からかわるように、適正負荷及びアルミ鍋と無負荷とで
は特性に違いがみられ、図中に示すような負荷判断線に
基づき非適正負荷である無負荷を明確に区別できる。ま
た、図13は適正・非適正負荷に対してオン時間とイン
バータ電流の関係を表している。この場合、適正負荷及
び無負荷に比べてアルミ鍋時のインバータ電流は大き
く、図中に示すような負荷判断線に基づき非適正負荷で
あるアルミ鍋が明確に区別できる。これは図11の入力
電流検知部21の出力Vinとオン時間設定部14の出力
on、及びインバータ電流検知部19の出力Vinv とオ
ン時間設定部14の出力Vonを比較部17で比較するこ
とにより実現されている。ここで負荷が非適正と判断さ
れれば、加熱停止部16から加熱停止の指令をオン時間
設定部14に送り、加熱を停止する。アルミ鍋と判断さ
れれば、さらに「この鍋は加熱できません」とユーザに
知らせている。
【0006】しかし、あるオン時間、例えば前者では図
12中のt1 、後者では図13中のt2 以下の場合は適
正負荷、非適正負荷の特性が近接し明確な区別が困難に
なり、非適正負荷でも適正負荷であると誤判断する恐れ
がある。これは負荷が無くても入力が入ったままであ
る、あるいは要素部品が損傷するというユーザクレーム
につながる。したがって、従来の非適正負荷検知方式を
有するハーフブリッジ型インバータ方式の電磁調理器で
は、非適正負荷の検知が困難なオン時間以下では加熱を
行っていない。つまり、入力の下限が限定され、それ以
下の入力では加熱できないようになっている。このた
め、とろ火でじっくりと調理する、あるいは弱入力で負
荷を保温する場合には、非適正負荷検知が可能なオン時
間に固定して、この固定オン時間で設定される入力で時
間的に入れたり切ったりする間欠運転をせざるを得ず、
ユーザに満足される連続的なとろ火加熱、保温ができる
ハーフブリッジ型インバータ方式の電磁調理器は実現さ
れていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ハーフブリッジ型インバータ方式の電磁調理器における
非適正負荷検知方式では、非適正負荷を確実に検知する
ために入力可変範囲を限定せざるを得ず、ユーザに満足
される連続的なとろ火加熱、保温ができる電磁調理器を
実現することができないという問題があった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、入力可変範囲を限定せずに無負荷、アルミ鍋などの
非適正負荷を確実にしかも安全に検知することができて
ユーザに満足される連続的なとろ火加熱、保温ができる
電磁調理器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、スイッチング素子、加熱コイル及び共振
コンデンサを含んで構成され、前記スイッチング素子が
周期的にオン・オフされることにより直流電圧を高周波
に変換して前記加熱コイルに供給し負荷を加熱するイン
バータ回路と、設定入力に基づき前記スイッチング素子
のオン時間を設定するオン時間設定部を備え、該オン時
間設定部で設定されたオン時間で前記スイッチング素子
を駆動する制御回路とを有する電磁調理器において、ア
ルミ鍋の検知に必要な最小限のアルミ鍋判別オン時間を
規定するアルミ鍋判別オン時間規定部と、無負荷の検知
に必要な最小限の無負荷判別オン時間を規定する無負荷
判別オン時間規定部と、規定された前記アルミ鍋判別オ
ン時間及び前記無負荷判別オン時間と前記オン時間設定
部で設定されたオン時間とを比較する比較部と、該比較
部の比較結果により前記オン時間が前記アルミ鍋判別オ
ン時間未満では一定期間毎にオン時間をアルミ鍋判別オ
ン時間になるまで増加させ一定時間でアルミ鍋検知を行
いさらにオン時間を無負荷判別オン時間まで増加させ一
定時間で無負荷検知を行って元の設定されたオン時間に
戻し、またオン時間がアルミ鍋判別オン時間以上で無負
荷判別オン時間未満では一定期間毎にオン時間を無負荷
判別オン時間まで増加させ一定時間で無負荷検知を行っ
て元のオン時間に戻すオン時間変更部とを有することを
要旨とする。
【0010】
【作用】上記構成において、アルミ鍋検知に必要な最小
限のアルミ鍋判別オン時間、及び無負荷検知に必要な最
小限の無負荷判別オン時間が規定され、設定されたスイ
ッチング素子のオン時間がアルミ鍋判別オン時間未満の
場合は、オン時間がアルミ鍋判別オン時間まで増加され
て一定時間かけてアルミ鍋検知が行われ、続けてオン時
間が無負荷判別オン時間まで増加されて一定時間の間に
無負荷検知が行われる。また、設定されたオン時間がア
ルミ鍋判別オン時間以上で無負荷判別オン時間未満の場
合は、先ずアルミ鍋検知を行ったのちオン時間が無負荷
判別オン時間まで増加されて一定時間かけて無負荷検知
が行われる。この後、オン時間は元の設定されたオン時
間に戻される。そして、このような負荷検知動作が一定
期間の間隔で繰り返される。負荷検知動作を行う時間は
負荷検知動作を繰り返す一定期間に比べて非常に短く設
定されるので、入力は殆んど変化しない。従って、設定
入力範囲が限定されることなく無負荷、アルミ鍋などの
非適正負荷の検知を確実に行うことが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1乃至図6は本発明の第1実施例を示す図であ
る。なお、図1及び後述の第2実施例を示す図7におい
て前記図11における機器及び素子等と同一ないし均等
のものは前記と同一符号を以って示し重複した説明を省
略する。
【0012】本実施例では、図1に示すように、制御回
路28に、アルミ鍋の検知に必要な最小限のアルミ鍋判
別オン時間を規定するアルミ鍋判別オン時間規定部2
4、無負荷の検知に必要な最小限の無負荷判別オン時間
を規定する無負荷判別オン時間規定部23、この規定さ
れたアルミ鍋判別オン時間及び無負荷判別オン時間とオ
ン時間設定部14で設定されたオン時間を比較する比較
部25、この比較部25の比較結果によりオン時間がア
ルミ鍋判別オン時間未満では一定期間毎にオン時間をア
ルミ鍋判別オン時間になるまで増加させ一定時間でアル
ミ鍋検知を行いさらにオン時間を無負荷判別オン時間ま
で増加させて一定時間で無負荷検知を行い元の設定され
たオン時間に戻し、またオン時間がアルミ鍋判別オン時
間以上で無負荷判別オン時間未満では一定期間毎にオン
時間を無負荷判別オン時間まで増加させて一定時間で無
負荷検知を行い元のオン時間に戻すオン時間変更部26
が備えられている。
【0013】次に、上述のように構成された電磁調理器
の動作を説明する。直流電源4に対し2個のスイッチン
グ素子5,6を交互にオン・オフさせることによりイン
バータ回路の加熱コイル9、共振コンデンサ10,11
に高周波の電流、すなわちインバータ電流を供給して加
熱コイル9に近接した負荷の加熱が行われる。この時、
制御回路28では、発振部15から送出された一定周波
数の発振信号と入力設定部13の入力設定信号とからオ
ン時間設定部14にてオン時間を設定し、駆動部12か
ら設定されたオン時間を有する一定周波数の駆動パルス
を2個のスイッチング素子5,6に交互に送出してい
る。入力はスイッチング素子5,6のオン時間を変える
ことにより変化し、オン時間を増加させると入力は増加
する。
【0014】このように制御する電磁調理器において、
数種の適正負荷、及び非適正負荷であるアルミ鍋、無負
荷と負荷を変えて、オン時間と入力電流の関係及びオン
時間とインバータ電流の関係を求めたものを図2及び図
3に示す。これらの関係に両図それぞれに示すような負
荷判断線fin(Von)、finv (Von)を設けることに
より非適正負荷であるアルミ鍋あるいは無負荷を検知す
ることができるが、従来例で述べたように、確実に検知
可能なオン時間の下限が限定される。従って、これ以下
のオン時間での連続加熱を行うことはできないことにな
る。この問題の打開策として、オン時間と入力電流の関
係及びオン時間とインバータ電流の関係から両者とも非
適正負荷検知可能な下限のオン時間すなわち判別オン時
間を規定し、オン時間が判別オン時間未満に設定された
場合、所定のインターバル期間をもってオン時間を判別
オン時間になるまで増加させ、一定時間かけて負荷検知
を行う方式が考えられる。この場合、インターバル期間
をオン時間増減時間+負荷検知時間よりも十分大きくす
れば入力はほぼ一定と見てよい。このため、負荷検知に
より入力可変範囲が限定されるという問題は解消され
る。
【0015】ところで、図2、図3で示すように、通
常、無負荷検知可能な下限のオン時間Tond1はアルミ鍋
検知可能な下限のオン時間Tond2よりも大きいため、判
別オン時間は図2の無負荷検知可能な下限のオン時間T
ond1で規定される。しかし、負荷がアルミ鍋でこれを検
知する時、オン時間を判別オン時間まで立ち上げるとア
ルミ鍋の種類(例えばアルマイト鍋)によっては図示し
たアルミ鍋の特性を超える過大なインバータ電流が流
れ、ひいてはスイッチング素子が破壊に至る恐れがあ
る。また過大なインバータ電流が流れると加熱コイルと
アルミ鍋との間に生じる反発力が大きくなり、軽量なア
ルミ鍋では鍋が浮いたり横ずれしたりしてしまう場合が
ある。図4はアルマイト鍋について入力と反発力の関係
を表したものであるが、オン時間がTond1では反発力が
かなり大きいことがわかる。しかし、オン時間がTond2
では反発力が大幅に減少する。アルミ鍋検知については
オン時間はTond2以上あれば可能であることから、以下
のようにオン時間を2段階に増加させ非適正負荷検知の
安全性を向上させている。
【0016】まず、無負荷検知可能な下限のオン時間、
即ち無負荷判別オン時間Tond1を無負荷判別オン時間規
定部23で規定し、またアルミ鍋検知可能な下限のオン
時間、即ちアルミ鍋判別オン時間Tond2をアルミ鍋判別
オン時間規定部24で規定する。ここで入力設定により
オン時間がアルミ鍋判別オン時間Tond2未満に設定され
た場合、即ち、オン時間出力Von<アルミ鍋判別オン時
間出力Vond2の時、これを比較部25にて検知し、図5
(a)に示すように、オン時間変更部26にてオン時間
をアルミ鍋判別オン時間になるまで増加させ、一定時間
3 かけてアルミ鍋の検知を比較部27で行う。さらに
続けてオン時間を無負荷判別オン時間になるまで増加さ
せ、一定時間T2 かけて無負荷の検知を行う。負荷検知
は、入力電流による場合、図5(b)に示すように、入
力電流検知部21出力Vinが負荷判断値fin(Vond1
以上ならば適正負荷、それ未満ならば無負荷と検知す
る。また、インバータ電流による場合、図5(c)に示
すように、インバータ電流検知部19出力Vinv が負荷
判断値finv (Vond2)以上ならばアルミ鍋、それ未満
ならば適正負荷と検知する。ここで適正負荷と検知され
れば、その後、設定されたオン時間に戻し一定周期T1
後に同様の動作を繰り返す。無負荷あるいはアルミ鍋と
検知されれば、加熱停止部16から加熱停止の指令をオ
ン時間設定部14に送り、加熱を停止する。
【0017】また、入力設定によりオン時間がアルミ鍋
判別オン時間Tond2以上無負荷判別オン時間Tond1未満
に設定された場合、即ち、アルミ鍋判別オン時間出力V
ond2<オン時間出力Von<無負荷判別オン時間出力V
ond1の時、これを比較部25にて検知し、図6(a)に
示すように、一定時間T3 かけてアルミ鍋の検知を比較
部27で行った後、オン時間変更部26にてオン時間を
無負荷判別オン時間になるまで増加させ、一定時間T2
かけて無負荷の検知を行う。負荷検知は、入力電流によ
る場合、図6(b)に示すように、入力電流検知部21
出力Vinが負荷判断値fin(Vond1)以上ならば適正負
荷、それ未満ならば無負荷と検知する。また、インバー
タ電流による場合、図6(c)に示すように、インバー
タ電流検知部19出力Vinv が負荷判断値finv (V
ond2)以上ならばアルミ鍋、それ未満ならば適正負荷と
検知する。ここで適正負荷と検知されれば、その後、設
定されたオン時間に戻し一定周期T1 後に同様の動作を
繰り返す。無負荷あるいはアルミ鍋と検知されれば、加
熱停止部16から加熱停止の指令をオン時間設定部14
に送り、加熱を停止する。
【0018】なおインターバル期間T1 はオン時間増減
時間+T2 +T3 に対して十分長い時間になっている。
また比較部27はオン時間がアルミ鍋判別オン時間以上
になるとアルミ鍋検知に関して機能し、オン時間が無負
荷鍋判別オン時間以上になると無負荷検知に関して機能
し、オン時間が無負荷判別オン時間出力以上では絶えず
無負荷、アルミ鍋の検知を行うようになっている。以上
のような動作により、どのような設定入力においても非
適正負荷を確実にしかも安全に検知することができる。
【0019】図7乃至図10には、本発明の第2実施例
を示す。本実施例では、図7に示すように、制御回路3
1に、インバータ回路の共振コンデンサ11に発生する
電圧に対応する電圧Vc を出力する共振コンデンサ電圧
検知部29が備えられ、オン時間設定部14で出力され
たオン時間に対応する電圧VonとVin及びVc を比較部
30で比較することにより非適正負荷の検知を行うよう
になっている。
【0020】次に、上述のように構成された電磁調理器
の動作を説明する。直流電源4に対し2個のスイッチン
グ素子5,6を交互にオン・オフさせることによりイン
バータ回路の加熱コイル9、共振コンデンサ10,11
に高周波の電流、すなわちインバータ電流を供給して加
熱コイル9に近接した負荷の加熱が行われる。この時、
制御回路31では、発振部15にて送出された一定周波
数の発振信号と入力設定部13の入力設定信号とからオ
ン時間設定部14にてオン時間を設定し、駆動部12に
て設定されたオン時間を有する一定周波数の駆動パルス
を2個のスイッチング素子5,6に交互に送出してい
る。入力はスイッチング素子5,6のオン時間を変える
ことにより変化し、オン時間を増加させると入力は増加
する。
【0021】このように制御する電磁調理器において、
数種の適正負荷、及び非適正負荷であるアルミ鍋、無負
荷と負荷を変えて、オン時間と共振コンデンサ電圧の関
係を求めたものを図8に示す。この関係に、図に示すよ
うな負荷判断線fc (Von)を設けることにより非適正
負荷であるアルミ鍋を検知でき、さらに図2の入力電流
とオン時間の関係を併用すればアルミ鍋、無負荷の両者
を検知できるが、従来例で述べたように、確実に検知可
能なオン時間の下限が限定される。従って、これ以下の
オン時間での連続加熱を行うことはできない。そこで、
第1実施例で述べたような打開策を適用し、第1実施例
と同様にオン時間を2段階に増加させる。共振コンデン
サ電圧が増加することはインバータ電流が増加すること
であり、これにより第1実施例で述べたのと同じように
安全な検知作用が得られる。
【0022】まず、無負荷検知可能な下限のオン時間、
即ち無負荷判別オン時間Tond1を無負荷判別オン時間規
定部23で規定し、またアルミ鍋検知可能な下限のオン
時間、即ちアルミ鍋判別オン時間Tond2をアルミ鍋判別
オン時間規定部24で規定する。ここで入力設定により
オン時間がアルミ鍋判別オン時間Tond2未満に設定され
た場合、即ち、オン時間出力Von<アルミ鍋判別オン時
間出力Vond2の時、これを比較部25にて検知し、図9
(a)に示すように、オン時間変更部26にてオン時間
をアルミ鍋判別オン時間になるまで増加させ、一定時間
3 かけてアルミ鍋の検知を比較部30で行う。さらに
続けてオン時間を無負荷判別オン時間になるまで増加さ
せ、一定時間T2 かけて無負荷の検知を行う。負荷検知
は、入力電流による場合、図9(b)に示すように、入
力電流検知部21出力Vinが負荷判断値fin(Vond1
以上ならば適正負荷、それ未満ならば無負荷と検知す
る。また、共振コンデンサ電圧による場合、図9(c)
に示すように、共振コンデンサ電圧検知部29出力Vc
が負荷判断値fc (Vond2)以上ならばアルミ鍋、それ
未満ならば適正負荷と検知する。ここで適正負荷と検知
されれば、その後、設定されたオン時間に戻し一定周期
1 後に同様の動作を繰り返す。無負荷あるいはアルミ
鍋と検知されれば、加熱停止部16から加熱停止の指令
をオン時間設定部14に送り、加熱を停止する。
【0023】また、入力設定によりオン時間がアルミ鍋
判別オン時間Tond2以上無負荷判別オン時間Tond1未満
に設定された場合、即ち、アルミ鍋判別オン時間出力V
ond2<オン時間出力Von<無負荷判別オン時間出力V
ond1の時、これを比較部25にて検知し、図10(a)
に示すように、一定時間T3 かけてアルミ鍋の検知を比
較部30で行った後、オン時間変更部26にてオン時間
を無負荷判別オン時間になるまで増加させ、一定時間T
2 かけて無負荷の検知を行う。負荷検知は、入力電流に
よる場合、図10(b)に示すように、入力電流検知部
21出力Vinが負荷判断値fin(Vond1)以上ならば適
正負荷、それ未満ならば無負荷と検知する。また、共振
コンデンサ電圧による場合、図10(c)に示すよう
に、共振コンデンサ電圧検知部29出力Vc が負荷判断
値fc (Vond2)以上ならばアルミ鍋、それ未満ならば
適正負荷と検知する。ここで適正負荷と検知されれば、
その後、設定されたオン時間に戻し一定周期T1 後に同
様の動作を繰り返す。無負荷あるいはアルミ鍋と検知さ
れれば、加熱停止部16から加熱停止の指令をオン時間
設定部14に送り、加熱を停止する。
【0024】なおインターバル期間T1 はオン時間増減
時間+T2 +T3 に対して十分長い時間になっている。
また比較部30はオン時間がアルミ鍋判別オン時間以上
になるとアルミ鍋検知に関して機能し、オン時間が無負
荷鍋判別オン時間以上になると無負荷検知に関して機能
し、オン時間が無負荷判別オン時間出力以上では絶えず
無負荷、アルミ鍋の検知を行うようになっている。以上
のような動作により、どのような設定入力においても非
適正負荷を確実にしかも安全に検知することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アルミ鍋の検知に必要な最小限のアルミ鍋判別オン時間
及び無負荷の検知に必要な最小限の無負荷判別オン時間
をそれぞれ規定し、設定されたオン時間がアルミ鍋判別
オン時間未満では一定期間毎にオン時間をアルミ鍋判別
オン時間になるまで増加させ一定時間でアルミ鍋検知を
行いさらにオン時間を無負荷判別オン時間まで増加させ
て一定時間で無負荷検知を行い元の設定されたオン時間
に戻し、またオン時間がアルミ鍋判別オン時間以上で無
負荷判別オン時間未満では一定期間毎にオン時間を無負
荷判別オン時間まで増加させて一定時間で無負荷検知を
行い元のオン時間に戻すようにしたため、入力可変範囲
を限定せずに無負荷、アルミ鍋などの非適正負荷を確実
に検知することができる。しかもアルミ鍋検知時に過大
なインバータ電流が流れることによりアルミ鍋が浮いた
り横ずれするということがなく、また非適正負荷検知時
にスイッチング素子に過大な電流が流れない、あるいは
共振コンデンサに過大な電圧がかからないなどパワー部
品に大きなストレスがかからず信頼性が向上する。した
がって、ユーザに満足される連続的なとろ火加熱、保温
ができ、かつ安全で信頼性の高い電磁調理器を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁調理器の第1実施例を示す回
路図である。
【図2】上記第1実施例において負荷毎のオン時間と入
力電流の関係を示す特性図である。
【図3】上記第1実施例において負荷毎のオン時間とイ
ンバータ電流の関係を示す特性図である。
【図4】上記第1実施例においてアルマイト鍋時の入力
と反発力の関係を示す特性図である。
【図5】上記第1実施例においてオン時間がアルミ鍋判
別オン時間未満に設定された場合の負荷検知動作を説明
するための図である。
【図6】上記第1実施例においてオン時間がアルミ鍋判
別オン時間以上で無負荷判別オン時間未満に設定された
場合の負荷検知動作を説明するための図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す回路図である。
【図8】上記第2実施例において負荷毎のオン時間と共
振コンデンサ電圧の関係を示す特性図である。
【図9】上記第2実施例においてオン時間がアルミ鍋判
別オン時間未満に設定された場合の負荷検知動作を説明
するための図である。
【図10】上記第2実施例においてオン時間がアルミ鍋
判別オン時間以上で無負荷判別オン時間未満に設定され
た場合の負荷検知動作を説明するための図である。
【図11】従来の電磁調理器の回路図である。
【図12】上記従来例において負荷毎のオン時間と入力
電流の関係を示す特性図である。
【図13】上記従来例において負荷毎のオン時間とイン
バータ電流の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
4 直流電源 5,6 スイッチング素子 9 加熱コイル 10,11 共振コンデンサ 13 入力設定部 14 オン時間設定部 19 インバータ電流検知部 21 入力電流検知部 23 無負荷判別オン時間規定部 24 アルミ鍋判別オン時間規定部 25 比較部 26 オン時間変更部 28,31 制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子、加熱コイル及び共振
    コンデンサを含んで構成され、前記スイッチング素子が
    周期的にオン・オフされることにより直流電圧を高周波
    に変換して前記加熱コイルに供給し負荷を加熱するイン
    バータ回路と、設定入力に基づき前記スイッチング素子
    のオン時間を設定するオン時間設定部を備え、該オン時
    間設定部で設定されたオン時間で前記スイッチング素子
    を駆動する制御回路とを有する電磁調理器において、 アルミ鍋の検知に必要な最小限のアルミ鍋判別オン時間
    を規定するアルミ鍋判別オン時間規定部と、無負荷の検
    知に必要な最小限の無負荷判別オン時間を規定する無負
    荷判別オン時間規定部と、規定された前記アルミ鍋判別
    オン時間及び前記無負荷判別オン時間と前記オン時間設
    定部で設定されたオン時間とを比較する比較部と、該比
    較部の比較結果により前記オン時間が前記アルミ鍋判別
    オン時間未満では一定期間毎にオン時間をアルミ鍋判別
    オン時間になるまで増加させ一定時間でアルミ鍋検知を
    行いさらにオン時間を無負荷判別オン時間まで増加させ
    一定時間で無負荷検知を行って元の設定されたオン時間
    に戻し、またオン時間がアルミ鍋判別オン時間以上で無
    負荷判別オン時間未満では一定期間毎にオン時間を無負
    荷判別オン時間まで増加させ一定時間で無負荷検知を行
    って元のオン時間に戻すオン時間変更部とを有すること
    を特徴とする電磁調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009259851A (ja) * 2009-08-07 2009-11-05 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱装置及び誘導加熱調理器

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JP2009259851A (ja) * 2009-08-07 2009-11-05 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱装置及び誘導加熱調理器

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