JPH07192656A - プロジェクタ・システムの偏向回路 - Google Patents

プロジェクタ・システムの偏向回路

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JPH07192656A
JPH07192656A JP33391693A JP33391693A JPH07192656A JP H07192656 A JPH07192656 A JP H07192656A JP 33391693 A JP33391693 A JP 33391693A JP 33391693 A JP33391693 A JP 33391693A JP H07192656 A JPH07192656 A JP H07192656A
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projector
horizontal
circuit
phase
deflection
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JP33391693A
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Inventor
Hiroyuki Tomita
広之 富田
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Ikegami Tsushinki Co Ltd
Original Assignee
Ikegami Tsushinki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プロジェクタのマスター機1とスレーブ機2で
スクリーン上の同一位置に光を投写した時、画面位置及
び画面サイズが完全に一致するように制御する。 【構成】水平ドライブパルスHD、信号H−SIZE、
信号V−SAWをマスター機1とスレーブ機2とで共通
にし、水平偏向出力回路17で発生したフライバックパ
ルスの水平位相、振幅、及び垂直偏向コイルに通電する
電流の通電量をフィードバック制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロジェクタ・システ
ムの偏向回路に関し、特に、画面輝度を増加させるため
に、複数のプロジェクタで同一スクリーンに投写する時
のレジストレーション制御に関する。
【0002】
【従来の技術】プロジェクタとして、例えばカラーテレ
ビジョン信号のRGBを各チャンネルに対して、CRT
(陰極線管)を1管づつ割り当て、3管にてカラー表示
を行う3管式プロジェクタがある。現在、3管式プロジ
ェクタでは画面輝度が不足する場合があり、画面輝度不
足を解消する為にCRTの数を2倍にした6管式プロジ
ェクタが開発されてきた。
【0003】6管式プロジェクタとしては、例えば図9
に示すように、水平偏向ヨークを並列に接続し、一つの
装置の中にCRTを6本入れた構造のプロジェクタがあ
る。しかし、このものでは、画面サイズ及びレジストレ
ーションの補正については3管式プロジェクタとして単
体で行ってきた。また、入力信号の水平周波数が高くな
ると、偏向ヨークを並列に接続するため負荷が重くな
り、多くの偏向ヨークを同時にドライブできない。ま
た、図10に示すように、水平偏向出力回路において、
複数の偏向ヨークが並列に接続されているので、まとめ
てポジションを動かすことが可能でありズレは発生しに
くいものの、個々の偏向ヨークのオフセットポジション
を単独に可変することができず、偏向ヨークの数が多く
なるとドライブできなくなるという短所がある。
【0004】そこで、図11に示すように、夫々、偏向
ヨークを有する3管式プロジェクタを2台で使用するシ
ステムが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
方法を用いたプロジェクタ・システムでは、異なる同期
周波数の映像信号に対応して使用する為、1台のプロジ
ェクタ毎に調整する必要があり、また図12に示すよう
に、マスタ機とスレーブ機が独立した回路を有するた
め、RGB3管式CRTプロジェクタ単体の特性の違い
から、特定の入力映像信号でレジストレーション補正を
行ったとしても、前記特定入力映像信号とは異なる同期
周波数の映像信号が入力されると大きなレジストレーシ
ョンずれが発生してしまう。したがって異なる同期周波
数が入力される毎に夫々のRGB3管式プロジェクタを
調整する必要があり、また、合わせ込んだとしても、周
囲温度が変化した時、複数のプロジェクタ間で周囲温度
によってズレが生じ、相対的な安定性があまりよくない
という短所がある。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたもので、複数のもので同一位置に光を投写した
時、画面位置及び画面サイズが完全に一致するように制
御することが可能なプロジェクタ・システムの偏向回路
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、赤、
緑及び青に色分解された色画像を表示させる投写型受像
管を有するプロジェクタを、複数台使用してスクリーン
上の同一位置にカラー画像を表示させるプロジェクタ・
システムにおいて、各プロジェクタの水平偏向コイルに
発生したフライバックパルスの位相を検出する位相検出
手段と、共通の水平位相基準制御信号と該位相検出手段
により検出されたフライバックパルスとの位相差に基づ
いて各プロジェクタのフライバックパルスの位相が同一
位相となるようにフィードバック制御する位相制御手段
と、を備えるようにした。
【0008】また、赤、緑及び青に色分解された色画像
を表示させる投写型受像管を有するプロジェクタを、複
数台使用してスクリーン上の同一位置にカラー画像を表
示させるプロジェクタ・システムにおいて、各プロジェ
クタの水平偏向コイルに発生したフライバックパルスの
水平振幅に対応した波高値を検出する波高値検出手段
と、該検出されたフライバックパルスの波高値を、各プ
ロジェクタ共通に設定された映像信号の水平振幅の基準
値と比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づ
いて、各プロジェクタの水平振幅が一致するように各プ
ロジェクタの水平偏向コイルに印加する電圧値をフィー
ドバック制御する電圧制御手段と、を備えるようにし
た。
【0009】また、赤、緑及び青に色分解された色画像
を表示させる投写型受像管を有するプロジェクタを、複
数台使用してスクリーン上の同一位置にカラー画像を表
示させるプロジェクタ・システムにおいて、各プロジェ
クタの垂直偏向コイル及び該垂直偏向コイルへの通電量
をフィードバック制御する回路を夫々並列接続し、これ
ら各回路へ共通の垂直偏向制御信号を出力するようにし
た垂直偏向回路を備えるようにした。
【0010】また、赤、緑及び青に色分解された色画像
を表示させる投写型受像管を有するプロジェクタを、複
数台使用してスクリーン上の同一位置にカラー画像を表
示させるプロジェクタ・システムにおいて、請求項1及
び2に記載の偏向回路と、請求項3に記載の偏向回路
と、を兼ね備えるようにした。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、位相検出手段と、位相制
御手段を備えたものでは、各プロジェクタの水平偏向コ
イルに発生したフライバックパルスの位相は、位相検出
手段により検出され、共通の水平位相基準制御信号との
位相差に基づいて、位相制御手段により、各プロジェク
タのフライバックパルスの位相が同一位相となるように
フィードバック制御される。したがって、1つの制御信
号に基づいて、各プロジェクタにおいて個別に位相のフ
ィードバック制御が行われるので、水平位相が合うよう
になる。
【0012】また、波高値検出手段と、比較手段と、電
圧制御手段と、を備えたものでは、各プロジェクタの水
平偏向コイルに発生したフライバックパルスの水平振幅
に対応した波高値は、波高値検出手段により検出され、
比較手段により各プロジェクタ共通に設定された映像信
号の水平振幅の基準値と比較される。、この比較結果に
基づいて、電圧制御手段により、各プロジェクタの水平
振幅が一致するように各プロジェクタの水平偏向コイル
に印加する電圧値がフィードバック制御される。これに
より水平振幅が一致する。
【0013】また、各プロジェクタの垂直偏向コイル及
びその通電量のフィードバック制御回路を夫々並列接続
した垂直偏向回路では、これら各回路へ共通の垂直偏向
制御信号が出力される。これにより各プロジェクタの垂
直偏向振幅が合うようになり、複数台のプロジェクタを
動作させても負荷は重くならない。また、これらの偏向
回路を備えたプロジェクタ・システムの偏向回路では、
同一位置に映像を投光した時、各プロジェクタで特性が
相違しても、あるいは周囲温度が変化しても、スクリー
ン上の同一位置に画面位置と画面サイズが同一の映像を
結像させることが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜8に基づい
て説明する。図1は本実施例のプロジェクタ・システム
である多管式CRTプロジェクタの偏向回路のブロック
図である。この多管式プロジェクタは、マスター機1と
スレーブ機2とからなり、輝度不足を解消するために両
者からスクリーン上の同一位置に画像を投写した時に、
両者の特性の相違等の影響で画面位置及び画面サイズが
ずれないように、夫々で水平位相、水平振幅、垂直偏向
振幅のレジストレーション合わせを制御できるようにし
たものである。
【0015】まずマスター機1の構成について説明す
る。図1において、マスター機1に備えられている同期
信号処理回路11は、水平位相基準制御信号としての水
平ドライブパルスHDと垂直ドライブパルスVDとを発
生させる回路である。垂直ランプ発生回路12は、例え
ばミラー積分回路で構成され、前記同期信号処理回路1
1で発生した垂直ドライブパルス信号VDを入力し、コ
ントロール回路13から垂直同期周波数に比例した信号
V−F/V、及び垂直方向の画面サイズを設定するため
の信号V−SIZEを入力し、そしてこれらの信号に基
づいて鋸波状の信号V−SAW(ランプ波)を垂直偏向
出力回路18R,18G,18Bに出力する回路であ
る。尚、垂直周波数と信号V−F/Vとの関係を図8に
示す。
【0016】位相制御手段としての位相可変回路14
は、水平位相を合わせるために、同期信号処理回路11
と水平駆動回路15との間に接続された回路であり、同
期信号処理回路11で発生した水平ドライブパルスHD
を入力し、位相差電圧変換器16の出力に基づいて水平
ドライブパルスHDの位相を可変する。水平駆動回路1
5は、位相可変器14から出力された水平ドライブパル
スHDを入力して水平偏向出力回路17を駆動する回路
であり、例えば図2に示すように、位相検波回路41
と、積分回路42と、水平発振回路43と、比較信号発
生回路44とによって構成されている。
【0017】図2において、比較信号発生回路44は、
水平偏向出力回路17のフライバックパルスを検出し、
該フライバックパルスに基づいた比較信号を発生する。
位相検波回路41は、比較信号発生回路44の比較信号
に基づいて位相可変器14から出力された水平ドライブ
パルスHDの位相を検波する。積分回路42は、位相検
波回路41からの水平ドライブパルスHDを積分して鋸
波状の信号を生成する。
【0018】水平発振回路43は、積分回路42の出力
信号に基づいて水平偏向出力回路17を駆動するための
パルス信号を生成する。尚、波形整形回路45は、水平
偏向出力回路17のフライバックパルスを検出し、波形
整形してパルス信号に変換すると共に、水平ドライブパ
ルスHDと位相比較を行うためのレベル変換も行う。
【0019】前述の位相差電圧変換器16は、マスター
機1の水平ドライブパルスHDと、波形整形回路45に
より検出されたフライバックパルスと、の位相差を検出
し、その位相差を電圧に変換して位相可変器14に出力
する。この位相差電圧変換器16と波形整形回路45と
が位相検出手段に相当する。次に、水平偏向出力回路1
7は、水平駆動回路15の水平発振回路で発生したパル
ス電圧を整形・増幅してフライバックパルスを生成し、
このフライバックパルスを受像管の水平偏向コイルに印
加する回路であり、図3に示すような回路で構成されて
いる。
【0020】図3において、トランジスタQ1 のコレク
タは、コイルL1 を介して後述する水平偏向サイズ制御
回路51の電源54に接続し、エミッタがGNDに接続
されている。夫々、RGB信号用の水平偏向コイルHL
R ,HLG HLB は、並列に接続され、トランジスタQ
1 のコレクタとコンデンサC4 との間に接続され、この
コンデンサC4 はトランジスタQ1 のエミッタに接続さ
れている。また、トランジスタQ1 のコレクタ−エミッ
タ間には、ダイオードD1 、コンデンサC1 、及び直列
接続された2つのコンデンサC2 ,C3 が接続され、こ
のコンデンサC 2 ,C3 の接続点からフライバックパル
スの位相が検出される。
【0021】トランジスタQ1 は水平駆動回路15から
のパルス信号に基づいて制御され、これにより水平偏向
出力回路17にフライバックパルスが発生する。尚、フ
ライバックパルスの電圧は次式によって表される。 VCP=1/(LC)1/2 ・L・iCP+VCC 但し、L:偏向ヨークのインダクタンス C:共振コンデンサの容量 iCP:偏向走査終了時のピーク電流(トランジスタのコ
レクタ電流) VCP:フライバックパルスの波高値 VCC:電源電圧 水平偏向出力回路17には、このフライバックパルスの
電圧を制御するための水平偏向サイズ制御回路51が備
えられている。即ち、水平偏向サイズ制御回路51は水
平偏向出力回路17に印加する電圧を制御することによ
り、フライバックパルスの電圧を制御し、これにより水
平振幅合わせが行われ、水平表示画像サイズが設定され
る。
【0022】水平偏向サイズ制御回路51において、コ
ンデンサC5 と、カソードがコンデンサC5 に接続され
たダイオードD2 と、によりピークホールド回路が形成
されている。フライバックパルスの波高値は、トランジ
スタQ1 のコレクタ電圧として、ダイオードD2 を介し
てコンデンサC5 に保持される。そしてこの保持された
フライバックパルスの波高値が抵抗R1 ,R2 によって
分圧され、比較手段としての電圧比較回路53に入力さ
れる。
【0023】尚、このピークホールド回路が波高値検出
手段に相当する。一方、演算回路52には、コントロー
ル回路13から水平同期周波数に比例した信号H−F/
Vが基準電圧VREF1として入力される。尚、水平周波数
と電圧との関係を図4に示す。また、コントロール回路
13から電圧比較回路53には水平方向の画面サイズを
設定するための信号H−SIZEが基準電圧VREF2とし
て入力される。
【0024】電圧比較回路53はフライバックパルスの
波高値が基準電圧VREF2になるように電圧比較を行う回
路であり、比較結果は演算回路52に入力される。演算
回路52は、電圧比較回路53の比較結果と基準電圧V
REF1とに基づいて電源54の電圧を制御する回路であ
り、この演算回路52が電圧制御手段に相当する。
【0025】次に、図1における垂直偏向出力回路18
R,18G,18Bは、垂直偏向コイル電流を通電制御
するRGB信号毎に備えられた回路であり、コントロー
ル回路13から垂直方向のポジションを設定する信号V
−POS1を入力し、垂直ランプ発生回路12からの垂
直ドライブパルスV−SAWを入力する。そして垂直ド
ライブパルスV−SAWに基づいて垂直偏向コイル電流
を通電制御している。
【0026】この回路をR信号用の垂直偏向出力回路1
8Rの構成について説明する。尚、垂直偏向出力回路1
8G,18Bも同様の回路で構成されている。図5にお
いて、例えばR信号用のオペアンプ61Rは、抵抗R11
を介して垂直ランプ発生回路12の電圧を入力し、ポジ
ション制御を行うための可変抵抗R12を介して入力した
所定電圧と比較して増幅し、垂直偏向コイル62Rに通
電する電流の通電量を制御する。尚、抵抗R13は電流検
出抵抗であり、垂直偏向電流を電圧変換してフィードバ
ック制御を行うための抵抗である。また抵抗R14は、変
換された電圧値をフィードバックするための抵抗であ
る。
【0027】次に、スレーブ機2の構成について説明す
る。スレーブ機2には、マスター機1における同期信号
処理回路11と垂直ランプ発生回路12がなく、水平ド
ライブパルスHDは、マスター機1の同期信号処理回路
11からスレーブ機2の位相可変器24と位相差電圧変
換器26とに入力され、垂直同期信号V−SAWはマス
ター機1の垂直ランプ発生回路12からスレーブ機2の
RGB用の垂直偏向出力回路28R,28G,28Bに
入力される。そしてスレーブ機2には、マスター機1と
同様に、コントロール回路23,水平駆動回路25,位
相差電圧変換機26,水平偏向出力回路27が備えら
れ、マスター機1と同様に構成されている。
【0028】尚、図6にマスター機1の垂直偏向出力回
路18R,18G,18Bと、スレーブ機2の垂直偏向
出力回路28R,28G,28Bを接続した時の接続図
を示す。次に多管式CRTプロジェクタの水平位相合わ
せの動作を、マスター機1とスレーブ機2とのタイミン
グチャートである図7に基づいて説明する。
【0029】マスター機1の位相可変器14には、同期
信号処理回路11において発生した水平ドライブパルス
HDが入力される。一方、水平偏向出力回路17のフラ
イバックパルスFM は、波形整形回路4により抽出さ
れ、波形整形されてパルス信号cM に変換される。そし
て波形整形回路から出力された波形整形パルスbM は位
相電圧変換器16に入力され、同期信号処理回路11か
らの水平ドライブパルスHDとの位相差TM3が検出され
る。位相差電圧変換器16では、この位相差TM3に基づ
いた電圧値に変換され、位相可変器に入力される。
【0030】位相可変器14では、この電圧値に基づい
て水平ドライブパルスHDの位相が制御され、水平ドラ
イブパルスHDから時間TM1後に信号aM が出力され
る。そして水平駆動回路15では、位相可変器14の出
力信号aM に基づいて駆動信号が生成され、この駆動信
号に基づいて水平偏向出力回路17から時間TM2後にフ
ライバックパルスFM が出力される。フライバックパル
スFM が発生されると、この期間t1 において水平偏向
コイル電流IM の通電量は次第に増加し、フライバック
パルスFM の出力が停止すると、次にフライバックパル
スFS が印加されるまでの期間t2 において水平偏向コ
イル電流IM の通電量は次第に減少する。この期間
1 、t2 がマスター機の帰線期間、走査期間となる。
【0031】また、スレーブ機2には、マスター機1の
水平ドライブパルスHDが入力され、マスター機1と同
様に水平位相制御が行われる。即ち、水平偏向出力回路
27のフライバックパルスFS の位相が波形整形回路4
5、位相差電圧変換器26により検出され、水平ドライ
ブパルスHDとの位相差TS3に基づいて時間TS1後に位
相可変器24から信号aS が出力される。そして時間T
S2後に水平偏向出力回路27からフライバックパルスF
S がマスター機1と同じ期間t1 において出力され、受
像管の水平偏向コイルに印加される。そして走査期間も
マスター機1と同じ期間t2 となる。
【0032】このようにマスター機1の水平ドライブパ
ルスHDに基づいて、マスター機1、スレーブ機2にお
いて、夫々の位相可変器14,24から信号aM ,aS
が出力されてからフライバックパルスFM ,FS が出力
されるまでの時間TM2,TS2が、例えば両者の特性の相
違等により異なっていても、個別に水平位相合わせのフ
ィードバック制御が行われ、水平ドライブパルスHDと
位相可変器14,24からの出力信号aM ,aS との時
間TM1,TS1が設定されるため、マスター機1、スレー
ブ機2の水平位相は完全に一致する。
【0033】次にマスター機1とスレーブ機2との水平
振幅合わせの動作について説明する。図3において、マ
スター機1では、ダイオードDとコンデンサCにより形
成されたピークホールド回路よって、フライバックパル
スの波高値が保持され、電圧比較回路において、水平方
向の画面サイズを設定するための信号H−SIZEとし
ての基準電圧VREF2と比較される。そしてこの比較結果
は、演算回路52において、水平同期周波数に比例した
信号H−F/Vとしての基準電圧VREF1と比較され、こ
の電圧に基づいて電源54の電圧が設定される。このよ
うに信号H−SIZEと信号H−F/Vとに基づいて電
源54の電圧を設定することにより、マスター機1にお
ける水平振幅が制御され、水平画面サイズが設定され
る。
【0034】またスレーブ機2の水平振幅合わせは、マ
スター機1のコントロール回路13から出力された信号
H−SIZEと、スレーブ機2のコントロール回路23
から出力された信号H−F/Vと、に基づいて行われ
る。そしてマスター機1と同様に水平振幅の制御が行わ
れる。したがってマスター機1の信号H−SIZEに基
づいてスレーブ機1の水平画面サイズが設定されるた
め、スレーブ機1の水平画面サイズはマスター機1で設
定されたサイズと一致する。
【0035】次に、垂直偏向振幅合わせの動作について
説明する。図5において、マスター機1のRGB信号用
の垂直偏向出力回路18R,18G,18B,及びスレ
ーブ機2のRGB信号用の垂直偏向出力回路28R,2
8G,28Bには、垂直ランプ発生回路12からの信号
V−SAWが入力される。これらの回路は、同様に動作
し、例えば、マスター機1のR信号用の垂直偏向出力回
路18Rでは、信号V−SAWがコントロール回路13
からの信号V−POS1に基づいて垂直偏向コイル62
Rに垂直偏向コイル電流が通電される。通電電流は、抵
抗R13によって検出され、抵抗R14を介してオペアンプ
61Rにフィードバックされる。そして垂直偏向コイル
電流の通電量は、信号V−SAWに基づいた値になるよ
うに制御される。
【0036】このように、マスター機1、スレーブ機2
の垂直偏向コイル、及びその垂直偏向出力回路は、全て
マスター機1の垂直ランプ発生回路12に並列接続し、
垂直ランプ発生回路12の出力信号V−SAWに基づい
て垂直偏向コイルの通電量をフィードバック制御するよ
うにしているので、マスター機1とスレーブ機2との垂
直偏向振幅が完全に一致する。
【0037】かかる構成によれば、マスター機1とスレ
ーブ機2で水平ドライブパルスHDを共通とし、この水
平ドライブパルスHDに基づいてマスター機1とスレー
ブ機2とで、個々にフライバックパルスを検出、各プロ
ジェクタでのフライバックパルスの位相が同一位相にな
るようにフィードバック制御されるので、マスター機1
とスレーブ機2の水平位相を合わせることができる。
【0038】また、水平偏向コイルに印加されたフライ
バックパルスの波高値を検出し、マスター機1の信号H
−F/V,信号H−SIZEに基づいてマスター機1,
スレーブ機2の夫々の水平偏向コイルに印加する電圧値
を設定することにより、夫々の機の水平振幅を合わせる
ことが出来る。また、マスター機1とスレーブ機2の垂
直偏向コイル及びその垂直偏向コイルへの通電量をフィ
ードバック制御する回路を夫々並列接続し、共通の信号
V−SAWがマスター機1とスレーブ機2に出力される
ので、各プロジェクタの垂直偏向振幅を合わせることが
でき、垂直方向の画面サイズを同一にすることができ、
負荷も重くならない。
【0039】そして、これら水平偏向回路、垂直偏向回
路を備えることにより、マスター機1とスレーブ機2か
らスクリーン上の同一位置に画像を投写した時に、画面
位置及び画面サイズが完全に一致し、両者の特性の相
違、周囲温度変化等の影響も受けない。尚、本実施例の
ような同一の映像信号ではなく、異なる映像信号をスク
リーン上の同一位置に表示させるようにしても有効であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
プロジェクタのフライバックパルスの位相を検出し、水
平位相基準制御信号を共通にして、この制御信号に基づ
いて各プロジェクタのフライバックパルスの位相が同一
位相となるようにフィードバック制御することにより、
各プロジェクタの水平位相を合わせることができる。
【0041】また、各プロジェクタ共通の基準値に基づ
いて水平偏向コイルに印加する電圧値をフィードバック
制御することにより、各プロジェクタの水平振幅を一致
させることができる。また、垂直偏向回路において、各
プロジェクタの垂直偏向コイル及びその通電量のフィー
ドバック制御回路を夫々並列接続し、これら回路へ共通
の垂直偏向制御信号を出力することにより、負荷も重た
くせずに、各プロジェクタの垂直偏向振幅を合わせるこ
とができる。
【0042】また、上記偏向回路を備えることにより、
複数台のプロジェクタでスクリーン上の同一位置に映像
を投写した時、各プロジェクタで特性が相違しても、あ
るいは周囲温度が変化しても、画面位置及び画面サイズ
を完全に一致させることができる。尚、本発明は、異な
る映像信号をスクリーン上の同一位置に表示させた時に
も有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図。
【図2】図1の水平駆動回路、及び周辺回路の回路図。
【図3】図1の水平偏向出力回路の回路図。
【図4】図1の水平周波数−電圧の特性を示す説明図。
【図5】図1の垂直偏向出力回路の回路図。
【図6】図1のマスター機とスレーブ機との垂直偏向出
力回路の回路図。
【図7】図1のタイミングチャート。
【図8】図1の垂直周波数−電圧の特性を示す説明図。
【図9】従来の多管式プロジェクターの説明図。
【図10】図8の水平偏向出力回路の回路図。
【図11】従来の多管式プロジェクターの説明図。
【図12】図10の水平偏向出力回路の回路図。
【符号の説明】
1 マスター機 2 スレーブ機 11 同期信号処理回路 12 垂直ランプ発生回路 13,23 コントロール回路 14,24 位相可変器 15,25 水平駆動回路 16,26 位相差電圧変換器 17,27 水平偏向出力回路 51,51S 水平偏向サイズ制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤、緑及び青に色分解された色画像を表示
    させる投写型受像管を有するプロジェクタを、複数台使
    用してスクリーン上の同一位置にカラー画像を表示させ
    るプロジェクタ・システムにおいて、 各プロジェクタの水平偏向コイルに発生したフライバッ
    クパルスの位相を検出する位相検出手段と、 共通の水平位相基準制御信号と該位相検出手段により検
    出されたフライバックパルスとの位相差に基づいて各プ
    ロジェクタのフライバックパルスの位相が同一位相とな
    るようにフィードバック制御する位相制御手段と、を備
    えたことを特徴とするプロジェクタ・システムの偏向回
    路。
  2. 【請求項2】赤、緑及び青に色分解された色画像を表示
    させる投写型受像管を有するプロジェクタを、複数台使
    用してスクリーン上の同一位置にカラー画像を表示させ
    るプロジェクタ・システムにおいて、 各プロジェクタの水平偏向コイルに発生したフライバッ
    クパルスの水平振幅に対応した波高値を検出する波高値
    検出手段と、 該検出されたフライバックパルスの波高値を、各プロジ
    ェクタ共通に設定された映像信号の水平振幅の基準値と
    比較する比較手段と、 該比較手段の比較結果に基づいて、各プロジェクタの水
    平振幅が一致するように各プロジェクタの水平偏向コイ
    ルに印加する電圧値をフィードバック制御する電圧制御
    手段と、を備えたことを特徴とするプロジェクタ・シス
    テムの偏向回路。
  3. 【請求項3】赤、緑及び青に色分解された色画像を表示
    させる投写型受像管を有するプロジェクタを、複数台使
    用してスクリーン上の同一位置にカラー画像を表示させ
    るプロジェクタ・システムにおいて、 各プロジェクタの垂直偏向コイル及び該垂直偏向コイル
    への通電量をフィードバック制御する回路を夫々並列接
    続し、これら各回路へ共通の垂直偏向制御信号を出力す
    るようにした垂直偏向回路を備えたことを特徴とするプ
    ロジェクタ・システムの偏向回路。
  4. 【請求項4】赤、緑及び青に色分解された色画像を表示
    させる投写型受像管を有するプロジェクタを、複数台使
    用してスクリーン上の同一位置にカラー画像を表示させ
    るプロジェクタ・システムにおいて、 請求項1及び2に記載の偏向回路と、 請求項3に記載の偏向回路と、を兼ね備えたことを特徴
    とするプロジェクタ・システムの偏向回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1118977A4 (en) * 1999-05-27 2005-06-15 Seiko Epson Corp PROJECTION DISPLAY DEVICE

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1118977A4 (en) * 1999-05-27 2005-06-15 Seiko Epson Corp PROJECTION DISPLAY DEVICE
US7061476B2 (en) 1999-05-27 2006-06-13 Seiko Epson Corporation Projection display apparatus

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