JPH0719224Y2

JPH0719224Y2 - 豆類のニオ積み機における収集コンベヤ装置

Info

Publication number: JPH0719224Y2
Application number: JP9165892U
Authority: JP
Inventors: 清隆山田
Original assignee: 清隆山田
Priority date: 1992-12-17
Filing date: 1992-12-17
Publication date: 1995-05-10
Anticipated expiration: 2005-05-10
Also published as: JPH0650421U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、刈取つて自然乾燥のた
めにニオ積みされている豆類を収集する豆類のニオ積み
機における収集コンベヤ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の豆類のニオ積み機におけ
る収集コンベヤ装置は、収集コンベヤの枠体に複数個並
架し豆類をすくい上げて後方に運び込む爪付チエンを駆
動する回転軸のすべての後方スプロケツトが同径で、す
べての爪付チエンを同じ速度で回転させている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】上記従来の豆類のニオ
積み機における収集コンベヤ装置においては、爪付チエ
ンによりすくい上げた豆類が平行に運び込まれてニオ積
みドラム内に落入するから、そのとき、豆類の頭側をニ
オ積みドラムの中央に向けるように作業者が手で豆類を
整えなければならない。

【０００４】そのために、作業者の労力が大変である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、豆類収集コン
ベヤにより豆類を頭側が後方に位置する斜め方向に変向
しながら運び込んでニオ積みドラム内に落入させ、作業
者の手間を節減して作業を迅速安楽になし得るようにす
る。

【０００６】すなわち、台車（１）の前部上に後ろ上方
へ傾斜させて設けた枠体（３）の後端に架設して上部が
後方へ向かうように駆動する回転軸（４）に、一側にゆ
く程小径の複数個の後方スプロケツト（５）、（６）、
（７）、（８）、（９）を適当間隔に取付け、枠体
（３）の前端部に複数個の前方スプロケツト（１０）を
適当間隔になして回転自在に軸支し、その後方スプロケ
ツト（５）、（６）、（７）、（８）、（９）と前方ス
プロケツト（１０）に爪（１１）付チエン（１２）をそ
れぞれ掛けわたして豆類のニオ積み機における収集コン
ベヤ装置を構成し、豆類を頭側が後方に位置する斜め方
向に変更してニオ積みドラム内に落入させ作業者の手間
を節減して作業を迅速安楽になし得るようにする目的
を、並架する複数個の爪付チエンをそれぞれ駆動する複
数個の後方スプロケツトを一側にゆく程小径になし、そ
の複数個の爪付チエンの回転速度を他側程早くして豆類
の頭側を早く運び込むことにより実現した。

【０００７】

【実施例】図面は、本考案の一実施例を示し、その構成
を図面について説明すれば、（ａ）は豆類のニオ積み機
を示し、（１）はその台車、（１３）は台車（１）のフ
レームで、その後部は他側へ突出（１４）し、該フレー
ム（１３）とその前方の取付金（１５）の中央部にスイ
ングアーム（１６）の両端部をそれぞれピンにより枢着
し、フレーム（１３）の中央部下方に前輪（１７）を、
一側部下方に後輪（１８）をそれぞれ車軸（１９）、
（２０）により支持して後部他側に車輪（２１）を回転
自在に軸支する。

【０００８】（２）はフレーム（１３）の前部上に後ろ
上方へ傾斜させて設けた豆類収集コンベヤを示し、
（３）はその枠体、（４）は枠体（３）の後端に架設し
た回転軸で、該回転軸（４）には一側にゆく程小径の複
数個の後方スプロケツト（５）、（６）、（７）、
（８）、（９）を適当間隔に取付ける。（２２）は枠体
（３）の前端部に、該枠体（３）より前方へ中央部は短
かく、かつ左右端にゆく程長く構成して起伏調整可能に
複数個取付けた腕杆で、その腕杆（２２）の前端部に前
方スプロケツト（１０）を回転自在に軸支する。（２
３）は枠体（３）の中間部下方に設けたテンシヨンスプ
ロケツトで、後方スプロケツト（５）、（６）、
（７）、（８）、（９）と複数個の前方スプロケツト
（１０）およびテンシヨンスプロケツト（２３）には多
数の爪（１１）を適当間隔に取付けたチエン（１２）を
掛けわたす。

【０００９】（２４）は枠体（３）の後部上に張設する
山形のカバーで、チエン（１２）の爪（１１）が通過で
きる多数の縦長溝（２５）を適当間隔に並設し、前部を
斜め前下方へ屈曲して中間部は後方スプロケツト
（５）、（６）、（７）、（８）、（９）を覆うように
なす。

【００１０】（２６）はフレーム（１３）の後部上に縦
軸（２７）により支持するニオ積み回転テーブルで、そ
の縦軸（２７）と後輪（１８）の車軸（２０）とを適宜
に一方向クラツチを介装した伝動機構（２８）により連
結する。

【００１１】（２９）はニオ積み回転テーブル（２６）
上に着脱可能に載置するホークで、その基部にフツク
（３０）を取付ける。（３１）はホーク（２９）上に取
付けてそのホーク（２９）の先端方向側が開閉可能のニ
オ積みドラム、（３２）は油圧式ニオ下ろしリフトで、
その基部をフレーム（１３）の後面他側端の支柱（３
３）に回動可能に嵌着し、該ニオ下ろしリフト（３２）
の先端にはホーク（２９）のフツク（３０）に係脱する
掛け金（３４）を取付ける。（３５）はフレーム（１
３）の後方両側部上に設けた作業者の乗り台である。

【００１２】（ｂ）はトラクタを示し、（３６）はその
三点リンクヒツチで、該三点リンクヒツチ（３６）にニ
オ積み機（ａ）の取付金（１５）を連結する。（３７）
はトラクタ（ｂ）の出力軸で、該出力軸（３７）とニオ
積み機（ａ）の回転軸（４）を適宜に伝動機構（３８）
により連結する。なお、図示してないがトラクタ（ｂ）
の圧油発生器とニオ積み機（ａ）の油圧式ニオ下ろしリ
フト（３２）を切替弁を介装した着脱可能の油圧ホース
により連結する。

【００１３】（３９）は豆類、（４０）はニオである。

【００１４】その作用を説明する。リフト（３２）の掛
け金（３４）をフツク（３０）の下方に離脱させてお
く。

【００１５】そこで、トラクタ（ｂ）の運転を開始して
出力軸（３７）を駆動すれば、その出力軸（３７）から
伝動機構（３８）、回転軸（４）および後方スプロケツ
ト（５）、（６）、（７）、（８）、（９）を経てコン
ベヤ（２）の複数個の爪（１１）付チエン（１２）は図
４の矢印方向に他側のもの程早く回転する。

【００１６】その後、乗り台（３５）上に一人の作業者
が搭乗してトラクタ（ｂ）を前進させると、ニオ積み機
（ａ）の接地回転する後輪（１８）の車軸（２０）から
伝動機構（２８）、縦軸（２７）を経て回転テーブル
（２６）、ホーク（２９）、ドラム（３１）が一体状態
で回転する。

【００１７】そして、圃場で刈取つてニオ積みされてい
る豆類（３９）をコンベヤ（２）の複数個のチエン（１
２）の爪（１１）によりすくい上げてそのコンベヤ
（２）により後方に運び込む。

【００１８】その運び込みのとき、豆類（３９）の他側
に位置する頭側を早く運び込み、豆類（３９）は後方に
ゆくに従い順次頭側が後方になつて頭側が後方に位置す
る斜め方向に変更し、カバー（２４）上を経て該カバー
（２４）の後端から回転しているドラム（３１）内に頭
側がドラム（３１）の中央に向かつて落入する。

【００１９】従つて、順次ドラム（３１）内に落入する
豆類（３９）を乗り台（３５）上に搭乗している作業者
が押えてゆけば、豆類（３９）が整つてドラム（３１）
内に収容される。

【００２０】豆類（３９）がドラム（３１）内に、図４
に点線で示すようにニオ積み（４０）されると、トラク
タ（ｂ）およびニオ積み機（ａ）の運転を停止した後、
テーブル（２６）を適宜に回動してホーク（２９）のフ
ツク（３０）をリフト（３２）の掛け金（３４）に対応
させる。

【００２１】次いで、リフト（３２）を上方へ作動し、
該リフト（３２）の掛け金（３４）をフツク（３０）に
引掛けてリフト（３２）によりホーク（２９）およびド
ラム（３１）を持上げる。

【００２２】そのホーク（２９）およびドラム（３１）
が適宜に持上げられてテーブル（２６）上に離隔したと
き、ホーク（２９）およびドラム（３１）を掛け止めし
たリフト（３２）を作業者が支柱（３３）を軸とし回動
して後方へ向ける。

【００２３】そこで、リフト（３２）を下方へ作動して
ホーク（２９）およびドラム（３１）を地上に置く。

【００２４】次いで、ドラム（３１）を開いてトラクタ
（ｂ）を前進させ、ホーク（２９）をニオ（４０）から
引抜きニオ（４０）をドラム（３１）内より脱離させて
ニオ下ろしをする。

【００２５】なお、コンベヤ（２）の前方スプロケツト
（１０）の腕杆（２２）を前方へ中央部は短く、かつ左
右端にゆく程長く構成して起伏調整可能に複数個取付
け、コンベヤ（２）の前縁が凹弧状になつているから、
圃場の畝上にニオ積みにされている豆類を良好にすくい
上げることができる。

【００２６】

【考案の効果】本考案の豆類のニオ積み機における収集
コンベヤ装置は、下記のような利点がある。

【００２７】（１）収集コンベヤの複数個並架する爪
付チエンを駆動する後方の回転軸の後方スプロケツトを
一側にゆく程小径になしたから、その複数個の爪付チエ
ンは他側程早く回転する。従つて、上記複数個の爪付チ
エンですくい上げた豆類は、爪付チエンによつて後方に
運び込まれるとき、豆類の他側に位置する頭側が早く運
び込まれ、後方にゆくに従い順次頭側が後方になつて頭
側が後方に位置する斜め方向に変向し、豆類は頭側がド
ラムの中央に向かつてドラム内に落入するから、そのド
ラム内に落入する豆類を作業者は手で押えるだけで豆類
がドラム内に整つて収容され、作業が早くなり、作業者
は大変楽で作業能率を向上する。

【００２８】（２）構造は簡単で、容易安価に製作で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る豆類のニオ積み機をト
ラクタの後方に連結した状態の平面図である。

【図２】同上豆類のニオ積み機の拡大側面図である。

【図３】同上平面図である。

【図４】同上側断面図である。

【図５】その爪付チエン駆動部の拡大正面図である。

【図６】同上収集コンベヤの作用説明平面図である。

【符号の説明】

ａニオ積み機ｂトラクタ１台車２豆類収集コンベヤ３枠体４回転軸５後方スプロケツト６後方スプロケツト７後方スプロケツト８後方スプロケツト９後方スプロケツト１０前方スプロケツト１１爪１２チエン１３フレーム１４突出部１５取付金１６スイングアーム１７前輪１８後輪１９車軸２０車軸２１車輪２２腕杆２３テンシヨンスプロケツト２４カバー２５縦長溝２６ニオ積み回転テーブル２７縦軸２８伝動機構２９ホーク３０フツク３１ニオ積みドラム３２ニオ下ろしリフト３３支柱３４掛け金３５乗り台３６三点リンクヒツチ３７出力軸３８伝動機構３９豆類４０ニオ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】台車の前部上に後ろ上方へ傾斜させて設
けた枠体の後端に架設して上部が後方へ向かうように駆
動する回転軸に、一側にゆく程小径の複数個の後方スプ
ロケツトを適当間隔に取付け、上記枠体の前端部に複数
個の前方スプロケツトを適当間隔になして回転自在に軸
支し、上記後方スプロケツトと上記前方スプロケツトに
爪付チエンをそれぞれ掛けわたしてなる豆類のニオ積み
機における収集コンベヤ装置。