JPH0719197B2 - マルチウインドウ表示方式 - Google Patents

マルチウインドウ表示方式

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JPH0719197B2
JPH0719197B2 JP62064275A JP6427587A JPH0719197B2 JP H0719197 B2 JPH0719197 B2 JP H0719197B2 JP 62064275 A JP62064275 A JP 62064275A JP 6427587 A JP6427587 A JP 6427587A JP H0719197 B2 JPH0719197 B2 JP H0719197B2
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axis direction
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真実 福田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 従来のマルチウィンドウ表示方式において各マルチウィ
ンドウの可視領域に対してX又はY方向のいずれか一方
しか分割していないため表示速度が遅いという問題点が
あった。本発明はウィンドウの可視領域をX軸方向及び
Y軸方向に分割した一時的分割テーブルを別々に持ちウ
ィンドウ内に描画する線分の傾きを調べることにより使
用する一時的分割テーブルを選択する。描画される直線
群の傾きが45度より小さいものが多い場合には前記可視
領域をX軸方向に分割する。本発明によれば表示速度が
向上できる。
〔産業上の利用分野〕
本発明は表示画面上に複数のウィンドウを互いに重なり
合うことを許して表示することが可能な表示装置におけ
る表示方式に関し、特に、ウィンドウ内に描画する線分
の傾きによりウィンドウの分割方向を選択するマルチウ
ィンドウ表示方式に関する。
〔従来技術〕
集積化技術の発展に伴いマンマシーンインタフェース技
術の基本技術である図形処理を専用に行う専用プロセッ
サ等を有効に使ってワークステーションにおけるグラフ
ィック処理を実現する技術の重要性が高まってきた。こ
のワークステーションでは主にメモリの1ビットを画面
の1ドットに対応させるビットマップディスプレイ装置
を用いてディスプレイ画面に複数のウィンドウを表示す
るマルチウィンドウ機能を有し、夫々のウィンドウをオ
ーバーラップして表示したり、画面を分割して表示でき
るようにしている。このマルチウィンドウ方式において
重要となる技術が座標系で定義された図形から興味のあ
る部分を抽出し、ウィンドウの座標系に変換するウィン
ドウイングの機能である。このウィンドウイングを行う
ためには図形に対して平行移動や回転あるいは拡大や縮
小といった機能ばかりでなく、部分図形の面や線が他の
部分図形の面により隠された状態から再現する機能が必
要となる。ウィンドウイングに対してはメモリから必要
な線分データのみを取り出すクリッピング機能を有する
必要がある。メモリ内では各部分図形は集合として形成
され、各図形がウィンドウ化のために図形変換を受ける
場合には、メモリ上の広い座標系にまずウィンドウが設
定され、その後、ディスプレイ画面に相当する表示画面
の所望の場所にマルチウィンドウとして表示できるよう
にビューイング変換が行われる。
ビューイング変換を行う場合、特定の部分図形の拡大、
縮小或いは平行移動や回転等の変換はいわゆる写像変換
であり、行列の掛算動作で行われる。一方、前記クリッ
ピング機能を含む場合、あるいは同じウィンドウであっ
てもメモリ上では領域が分割されている場合には、各領
域間の線分の切り出しに対してメモリアクセスをできる
だけ少なくし、効率を上げる技術が必要となる。すなわ
ち、複数のウィンドウが一部重複して存在するディスプ
レイ画面上において、各ウィンドウの可視領域すなわち
見える部分だけに線分を描画し、スクロールした場合
に、メモリのアクセスの数を出来るかぎり少なくし、描
画することが重要となる。
一般に線分描画を行うには二次元の整数座標系でアクセ
ス可能なディスプレイメモリ上に線分がソフトまたはハ
ード的に発生される。従来のマルチウィンドウ表示方式
を第3図を用いて説明する。第3図(a)はディスプレ
イ上に表示された2つのウィンドウが重なっている状態
を示したものである。12のウィンドウW1は13のウィンド
ウW2よりも下側にあり、その一部が13のウィンドウW2
よって隠されている。一方、ウィンドウW2はウィンドウ
W1より小さいが、上側にあるために全領域が可視領域と
なっている。下側のウィンドウW1には様々な傾きをもっ
た線分が描画されている。このようなウィンドウW1とウ
ィンドウW2のそれぞれの可視領域に各線分をディスプレ
イメモリ上で表現する場合には、12のウィンドウW1は、
例えば、第3図(b)に示すように、X軸方向に分割さ
れる。そして分割された各領域がディスプレイメモリ上
のアドレス空間の領域に対応して線分が表現される。第
3図(b)において、ウィンドウW1の領域Aに属する線
分L1は領域Aに対応するメモリ空間をアクセスすること
により図に示すような線分L1が表現される。一方、領域
Bのみに属するL2,L3,L4は同様に領域Bに対するメモ
リ空間をアクセスすることにより領域Bのみに描画され
る。ところが、線分L5は領域Aと領域Bとの両方に描画
されるため、メモリ上においても、AとBとの両方のア
ドレス空間をアクセスすることにより描画される。
このように分割された矩形領域AとBはウィンドウを適
当な場所に移動させるスクロール動作が行われた場合に
は、それに伴って移動することになる。従って、各領域
に描画された線分も移動することになり、移動する度に
ディスプレイメモリ上のアクセス動作が行われる。スク
ロールする方向がX方向であるかY方向であるかによっ
てメモリのアクセス数は異なる。例えば、線分L5のよう
に傾きが大きい線分が存在する場合には、第3図(b)
に示すような12のウィンドウW1のX軸方向の分割による
と、線分L5は異なる領域(A、B)にまたがるためにX
軸方向のスクロールに対してはメモリアクセスに時間が
かかる。一方、傾きの小さいL1,L2,L3,L4はAとBの
それぞれ各領域だけに属し、AとBにまたがらないため
に、X軸方向のスクロールに対してはメモリアクセスの
時間は小さくなる。ところが、従来技術のマルチウィン
ドウ表示方式では各ウィンドウの分割の仕方はX軸方向
またはY軸方向いずれか一方の分割しか行っていなかっ
た。
第6図は分割方向がXまたはYの方向に固定された従来
技術のマルチウィンドウ表示方式に従うシステムの構成
図である。メモリ15は各ウィンドウの位置あるいは各ウ
ィンドウ内の分割された領域の位置を指示するテーブル
であり、例えば、領域の対角線上の2つの頂点の座標で
表現されるものである。例えば、ウィンドウW1の位置と
大きさを示す対角線の頂点の座標はウィンドウW1のウィ
ンドウ管理テーブル150内にある。また、同じウィンド
ウW1の領域AやBのそれぞれの領域の対角線上の2つの
頂点はウィンドウW1の一時的分割テーブル151に表現さ
れる。また、第3図(a)に示される上側のウィンドウ
W2の対角線上の頂点座標はメモリ15のウィンドウW2のウ
ィンドウ管理テーブル152内に格納される。これらのウ
ィンドウあるいはウィンドウ内の分割領域は表示プロセ
ッサ16に入力される。表示プロセッサ16はディスプレイ
画面上の各ドット毎に表示されるべき線分がウィンドウ
の可視領域あるいは非可視領域にあるかどうかの判定を
行う。すなわち、表示されるべき全てのウィンドウに対
して予め可視領域と非可視領域とを判断する情報をメモ
リ15のテーブルを用いて行い、全てのウィンドウに関す
る画面の分割領域を調べ、アクセスしたウィンドウの可
視領域のみに線分を表示する制御を行う。
フレームメモリ17はビットマップディスプレイ装置18の
画面の各ビットに対応してビットが存在するディスプレ
イメモリである。
従来のマルチウィンドウ表示方式に従う第6図のシステ
ム構成図においては、ウィンドウ内の分割に対する情報
を格納するメモリ15にはX軸方向またはY軸方向どちら
か一方の一時的分割テーブル151しか持っていなかっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のマルチウィンドウの表示方式ではX軸方向または
Y軸方向どちらか一方の一時的分割テーブルしか持って
いないため、例えば、Y軸方向の一時的分割テーブルし
か持っていない場合には、描画される直線群の傾きが45
度より小さいものが多い場合には、直線が2つ以上の領
域に分割される。そのため、メモリアクセスの数が多く
なり、表示に時間がかかるという問題点があった。
本発明は、このような従来技術の欠点を除去し、各ウィ
ンドウをX軸方向及びY軸方向に分割した一時的分割テ
ーブルを別々に設置し、ウィンドウ内に描画する線分の
傾きにより使用する一時的分割テーブルを選択し、表示
速度を向上することを可能とするマルチウィンドウ表示
方式を提供する。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のマルチウィンドウ表示方式に従うシステム構成
図を第1図に示す。本発明のシステムは、ウィンドウ管
理とウィンドウの一時的分割に対するテーブル用のメモ
リ1、表示プロセッサ2、入力装置3、フレームメモリ
4、及びビットマップディスプレイ装置5から構成され
る。メモリ1のテーブルには各ウィンドウの位置を示す
頂点座標を示すウィンドウW1のウィンドウ管理テーブル
102、ウィンドウW2のウィンドウ管理テーブル103あるい
は他のウィンドウのウィンドウ管理テーブルを有する。
それと共に、W1のウィンドウの可視領域をそのウィンド
ウを覆っている他のウィンドウの始端あるいは終端のY
軸座標でX軸に平行に分割した場合に形成されるウィン
ドウW1のX軸方向の一時的分割テーブル100を有する。
それと共に、本発明では同じW1の各ウィンドウの可視領
域をそのウィンドウを覆っている他のウィンドウの始端
または終端のX座標でY軸に平行に分割した場合に形成
されるウィンドウW1のY軸方向の一時的分割テーブル10
1を有する。すなわち本発明の方式では、X軸方向およ
びY軸方向の両方の一時的分割テーブル(100,101)を
有する。W1以外のウィンドウに対しても同様である。
表示プロセッサ2は分割矩形テーブル作成部200で各領
域の一時的分割テーブルを作成し、メモリ1にその情報
を格納する制御を行う。また、矩形領域転送部201、矩
形領域表示部202、及び入力制御部203を用いて例えばW1
のウィンドウ内の線分の傾きが45度より小さいものが多
い場合には、X軸方向の一時的分割テーブル100の情報
を用いる。すなわち、ウィンドウW1をX軸方向に分割す
る。また、逆にウィンドウW1内の直線の傾きが45度より
大きいものが多い場合には、ウィンドウW1のY軸方向の
一時的分割テーブル101を用いてY軸方向の分割を実行
する。本発明では、ウィンドウ内の線分を描画する際、
その線分の傾きによりX軸方向の一時的分割テーブル10
0またはY軸方向の一時的分割テーブル101の一方を選択
し、矩形領域転送部201を用いてXまたはY方向にスク
ロールを実行する。そして、矩形領域表示部202を用い
て新たに現れる可視領域の各線分を表示し、全ての分割
矩形領域についての表示動作が終了するまで処理が実行
される。フレームメモリ4は前記表示プロセッサ2の制
御によりビットマップディスプレイ装置5に表示される
各ウィンドウ及びウィンドウ内の線分に対応する二値情
報を格納する。ビットマップディスプレイ装置5はフレ
ームメモリ4内の各二値情報に1対1に対応して各線分
等を表示する装置である。
本発明は、このように、ウィンドウをX軸方向及びY軸
方向に分割した一時的分割テーブル(100,101)を有
し、ウィンドウ内に描画される線分の傾きにより使用す
る一時的分割テーブルを選択する。このことにより、表
示される線分が異なる領域上に分割されることを少なく
し、結果として、メモリアクセス数を減少させ、表示速
度を高くする。
〔作用〕
本発明の表示方式は、重複して設定されたウィンドウ毎
にX軸方向に分割された一時的分割テーブルとY軸方向
に分割された一時的分割テーブルとを持ち、例えば描画
すべき線の傾きが45度より小さい場合、X軸方向に分割
された一時的分割テーブルを選択し、X軸方向に可視領
域を分割する。
〔実施例〕 次に本発明を図面を参照して説明する。
本発明のマルチウィンドウ表示方式に従う第1図のシス
テム構成図において、メモリ1はウィンドウ管理テーブ
ルと各ウィンドウに関する可視領域と非可視領域の分割
情報を一時的に格納するウィンドウの一時的分割テーブ
ルから構成され、この一時的分割テーブルはX軸方向お
よびY軸方向に分割したものを別々に有する。すなわち
Y軸方向の一時的分割テーブルとX軸方向の一時的分割
テーブルを各ウィンドウに対して有する。そして、本発
明では表示プロセッサ2を用いて例えばW1のウィンドウ
内に描画する線分の傾きによりY軸方向の一時的分割テ
ーブル101またはX軸方向の一時的分割テーブル100のい
ずれかを選択し、線分をフレームメモリ4を介してビッ
トマップディスプレイ装置5に表示する。
表示プロセッサ2は、図形処理を実行するための全体の
制御を実行する部分で中央演算装置を内部に含む。表示
プロセッサ2は線分を描画するディジタル微分解析器等
に対するパラメータの設定や、起動を実行したり特定の
部分図形の拡大、縮小、平行移動、回転あるいはマルチ
ウィンドウにおけるウィンドウイングや面や線の消去あ
るいは画面消去等のラスタ演算を行う。特に、表示画面
の重なりを許したウィンドウに分割し、各ウィンドウ毎
に独立に図形を表示するために、非常に大きな座標系で
定義された図形の全体から必要な部分を抽出し、各ウィ
ンドウに表示するためのウィンドウイング機能を実行す
る。フレームメモリ4は前記表示プロセッサ2の制御の
もとでビットマップディスプレイ装置5に表示するべき
データをドット単位に格納するビットマップメモリであ
る。このメモリ4はビットマップディスプレイ装置5の
画面上に1対1に対応して情報を格納する。全体の制御
を行う表示プロセッサ2は特定のウィンドウに図形を表
示する際にメモリ1のウインドウ管理テーブルの内容を
参照し、アクセスしようとする特定のウィンドウに対し
て可視領域と非可視領域の複数の矩形領域に分割し、そ
の分割情報を一時的にウィンドウの一時的分割テーブル
に格納する。この処理は分割矩形テーブル作成部200に
よって行われる。更に、表示プロセッサ2は実際にその
ウィンドウに図形を描画する際に前記一時的ウィンドウ
管理テーブルを参照して前記特定なウィンドウの実際に
見える可視領域部分にのみ図形を表示する制御を行う。
例えば、ウィンドウW1のウィンドウ管理テーブル102は
各ウィンドウの始終端座標値を格納する。例えば第2図
(a)に示すように、ディスプレイ上に表示されている
2つのウィンドウ(W1,W2)がある場合、W1のウィンド
ウはW2のウィンドウよりも優先順位が低くW2のウィンド
ウの方が上にある。W1のウィンドウの位置を示す始終端
座標はそれぞれ(X01,Y01)と(X02,Y02)であり、ウ
ィンドウW2の始終端座標はそれぞれ(X11,Y11)と(X
12,Y12)である。従って、ウィンドウテーブルの内容
は第2図(b)に示すように、ウィンドウW1が0番地に
対応しており、始終端座標のX01,Y01,X02,Y02が格納
されている。また、ウィンドウW2は1番地に対応してお
り、始終端座標としてX11,Y11,X12,Y12が格納されて
いる。更に、各ウィンドウの表示優先順位を示す情報を
各番地に格納するようにしている。例えばW1とW2のウィ
ンドウの優先順位としてはW2の方が上にあるから優先順
位が高く、従って、ウィンドウ管理テーブルには0番地
より1番地の方が優先順位が高いことを表わす情報を内
部に含むものとする。一方、W1のウィンドウの一時的分
割テーブル500や600は現在図形を表示しようとしている
特定のウィンドウW1の可視領域と非可視領域を複数の矩
形領域に分割してできる分割領域を一時的に格納する一
時的分割テーブルである。例えば、ウィンドウW1に第2
図(a)に示すようにな図形を表示する場合、ウィンド
ウW1はウィンドウW2によって隠されてしまう領域cが存
在する。cの領域は非可視領域であるから図形を表示す
ることができず、ウィンドウW2にすでに描かれている図
形が画面上に表示される。ウィンドウW1に対して可視領
域は2つありaとbである。従って、aとbとのそれぞ
れの矩形領域には図形を描くことができ、図に示すよう
な線分が描かれる。このような場合、一時的分割テーブ
ル500にはウィンドウW1における可視領域aとb及び非
可視領域cとの3つの矩形領域の位置を示す情報を可視
領域情報と非可視領域情報とに分けて格納する。すなわ
ち、一時的分割テーブル500に示すように、上部は可視
領域を示す情報が格納され、下部は非可視領域を示す情
報が格納される。ウィンドウW1の可視領域はaとbであ
るから、aは0番地に対応しており、bは1番地に対応
している。そして、0番地の内容はaに対応する矩形領
域の始終端情報を含み、1番地は領域bの矩形領域の始
終端座標を含む。一時的分割テーブル500の下部に示す
0番地はウィンドウW1の非可視領域cに対応しており、
その内容はc領域の始終端座標が格納されている。
ウィンドウW1に示すような図形を表示する場合、分割テ
ーブル作成部200はウィンドウW1を可視領域a,bと非可視
領域cより成る各領域の矩形領域を示す始終端座標を前
記ウィンドウ管理テーブル400の内容を参照して生成
し、一時的分割テーブル500に格納する。そして、実際
にウィンドウW1をCRT5に表示する場合に、この一時的分
割テーブル500に格納された情報を参照して可視領域で
あるa領域とb領域に第2図(a)に示すような図形を
表示する。このようにすれば、現在アクセスしていない
ウィンドウW2の図形はすでにフレームメモリ4に格納さ
れているので、メモリ4内のウィンドウW1における可視
領域aとbの座標に対応するメモリ内容を前記一時的分
割テーブル500の内容を参照して書き換えることのみに
よって図形を描くことができる。第2図(a)に示すよ
うな分割に従って分割するのがX軸方向分割方式であ
る。
本発明はX軸方向ばかりでなくY軸方向に対しても分割
を行い、Y軸方向の分割に対する一時的分割テーブルも
メモリ1内に設ける。すなわち、同じウィンドウW1のY
軸方向に対する一時的分割テーブルは第2図(b)の60
0に示され、第2図(c)にY軸方向の分割の図形が示
される。
本発明では第3図のウィンドウW1に示されるようにウィ
ンドウ内の線分の傾きが45度より小さいものが多い場合
は、第3図(b)に示すようにウィンドウW1に対しては
X軸方向の分割方式を用いる。しかしもし、ウィンドウ
内の線分の傾きが45度より大きい場合には、第2図
(c)に示すように、Y軸方向の分割方式を用いる。す
なわち、本発明では、各ウィンドウの可視領域をそのウ
ィンドウを覆っているウィンドウの始端あるいは終端の
Y軸座標でX軸に平行に分割したときに作成される一時
的分割テーブル500と、前記始端あるいは終端のX軸座
標でY軸に平行に分割したときに作成される一時的分割
テーブル600の両方を用いる。ウィンドウ内に線分を描
画する際、その線分の傾きが45度より小さいものがある
場合には、X軸方向の一時的分割テーブル500を用い、
その線分の傾きが45度より大きい場合にはY軸方向の一
時的分割テーブル600を用いる。このように線分の傾き
により上記テーブルの一方を選択することにより、表示
速度が向上する。このことを第4図を用いて説明する。
第4図において、45はウィンドウが重ならない部分のX
軸方向の長さ、46はウィンドウが重ならない部分のY軸
方向の長さ、47はウィンドウをX軸方向に分割した際の
矩形領域の底辺、48はウィンドウをY軸方向に分割した
際の矩形の右辺、49は傾き45度以下の線分の例、410は
線分49が底辺47を横切る領域、411は線分49が右辺48を
横切る領域、49′は線分49の始点である。スクロールが
行われた場合、ウィンドウが重ならない部分のX軸方向
の長さ45とY軸方向の長さ46はスクロール毎に異なる
が、確率的には同じ長さであると考えられる。ウィンド
ウ内に45度より傾きの小さい線分49があるとき、ウィン
ドウをX軸方向に分割したときの分割線47を横切るため
には、線分49の始点49′は領域410内になければならな
い。同様にY軸方向の分割線48を横切るためには、始点
49′は領域411内になければならない。領域410と411は
平行四辺形である。底辺の長さはそれぞれ45と46であ
り、これが確率的に同じ長さであるとするならば、領域
410及び411の面積はそれぞれ高さに依存する。領域410
の高さは線分49の長さのsin方向の長さであり、第4図
の図では、単位長さになっている。一方、領域411の高
さは線分49のcosin方向で第4図では単位長さの3倍と
なっている。明らかに、領域411の方が領域410より面積
が大きく、第4図では、3倍である。この面積の差は線
分49の傾きが45度より小さいために生じた結果である。
スクロールした場合に線分49が分割線48を横切る確率は
線分47を横切る確率より高く、X軸方向の分割を用いた
方がメモリアクセス数が少なく、高速に表示できること
になる。同様に、線分の傾きが45度より大きい場合に
は、Y軸方向の分割を用いた方が高速となる。
このように、本発明では、線分の傾きに従い、領域の分
割する方向を選択することにより、表示速度を向上させ
ることが可能となる。
次に、第5図を用いて本発明のマルチウィンドウ表示方
式に従う表示プロセッサ2の動作フローを説明する。第
5図の51で表示プロセッサ2は矩形分割テーブル作成部
200において、ウィンドウ管理テーブルと各ウィンドウ
の一時的分割テーブルを作成する。すなわち、第4図の
図では、ウィンドウW1のウィンドウ管理テーブル102に
は点a及び点gの座標すなわち、ウィンドウW1の左上と
右下の座標が格納される。また、ウィンドウW1のY軸方
向の一時的分割テーブル101には、点b、点g、点c、
点fの座標が格納される。ウィンドウW1のX軸方向の一
時的分割テーブル100には、点c、点g、点b、点eの
座標が格納される。次に52においてスクロールの方向が
X方向であるかY方向であるかの判定を行う。スクロー
ルがY方向であるならば、53のルーチンにおいてY軸方
向の一時的分割テーブル101を参照し、矩形領域をスク
ロールし、新たに現れる部分の表示を行う。スクロール
が全ての分割矩形領域について終わったかの判定を55で
行い、もし、終わっていなければ同様な動作を繰り返
す。一方、スクロールの方向がX方向であるならば、54
のルーチンにおいて、X軸方向の一時的分割テーブル10
0を参照してX方向にスクロールし、新たに現れる部分
の表示を行う。そして、X方向に対するスクロールが全
ての分割矩形領域について終了したかを56で判定し、も
し終了していなければ同様な動作を繰り返す。全ての分
割矩形領域に対してYまたはX方向のスクロールが終了
すれば、動作が完了する。
ステップ52において、スクロール方向に従い、Y軸方向
の一時的分割テーブルを参照するかX軸方向の一時的分
割テーブルを参照するかの判定のルーチンを具体的に説
明すると、まず、矩形分割テーブルの各矩形について、
直線テーブルを作成する。各線分の情報はメモリ内部に
始点、終点の座標及び線分の傾きが線分情報として格納
されているので、表示プロセッサ2は、この線分情報を
基に直線群の傾きを調べ、各領域において45度より小さ
い傾きの線分が多いかどうかの判定を行う。傾きが45度
より小さい線分の方が多い場合には、X軸方向の一時的
分割テーブルを参照し、傾きが45度より小さい線分が少
ない場合にはY軸方向の一時的分割テーブルを参照す
る。
〔発明の効果〕
本発明はウィンドウ内の線分の傾きを調べ、傾きが45度
以下である場合にはウィンドウの分割をX軸方向に行
い、45度より大きい場合にはY軸方向に分割する。この
ことにより、スクロール時に線分が異なる領域の間をま
たがる確率を少なくし、結果として、メモリアクセスの
数を減少させ、高速な線分描画の表示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のマルチウィンドウ表示方式に従うシス
テム構成図、 第2図(a)は本発明のウィンドウ管理テーブルと一時
的分割テーブルの内容を説明するためのビットマップデ
ィスプレイ上に表示されるX軸方向の分割に従うマルチ
ウィンドウの実施例図、 第2図(b)は本発明のマルチウィンドウ実現方式に基
づくウィンドウ管理テーブルとX軸及びY軸方向の一時
的分割テーブルの実施例図、 第2図(c)は本発明のY軸方向の一時的分割テーブル
を説明するためのY軸方向の分割に従うマルチウィンド
ウの実施例図、 第3図(a)と(b)はマルチウィンドウと各ウィンド
ウの領域分割と線分の傾きとの対応関係を示す説明図、 第4図は本発明の有効性を説明するための領域分割の方
向と線分の傾きとの関係を示す説明図、 第5図は本発明の表示プロセッサが実行する動作フロー
図、 第6図は従来技術のマルチウィンドウ表示方式に従うシ
ステム構成図である。 1……ウィンドウ管理テーブルと一時的分割テーブルの
メモリ、2……表示プロセッサ、3……入力装置、4…
…フレームメモリ、5……ビットマップディスプレイ装
置、12……ウィンドウW1、13……ウィンドウW2、45……
ウィンドウが重ならない部分のX軸方向の長さ、46……
ウィンドウが重ならない部分のY軸方向の長さ、47……
ウィンドウをX軸方向に分割した際の矩形の底辺、48…
…ウィンドウをY軸方向に分割した際の矩形の右辺、49
……傾き45度以下の線分例、49′……49の始端、100…
…X軸方向の一時的分割テーブル、101……Y軸方向の
一時的分割テーブル、102……ウィンドウ管理テーブ
ル、200……分割矩形テーブル作成部、201……矩形領域
転送部、202……矩形領域表示部、203……入力制御部.4
10……直線分49が線分47を横切る領域、411……直線分4
9が線分48を横切る領域、150……ウィンドウW1のウィン
ドウ管理テーブル、151……ウィンドウW1の一時的分割
テーブル、152……ウィンドウW2のウィンドウ管理テー
ブル、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスプレイ画面(5)上に複数のウィン
    ドウを表示して図形処理を実行するマルチウィンドウ方
    式のシステムにおいて、 各ウィンドウの始終端座標値を各ウィンドウの表示優先
    度情報と共に格納するウィンドウ管理テーブル(102,10
    3)及び特定のウィンドウに関する非可視領域の分割情
    報と可視領域をX軸方向及びY軸方向に分割した分割情
    報を一時的に格納する一時的分割テーブル(100,101)
    を有する記憶手段(1)と、 前記ウィンドウ管理テーブルと前記一時的分割テーブル
    を少なくとも作成するテーブル作成手段と、前記ウィン
    ドウを処理する場合、予め前記記憶手段(1)の内容を
    参照しウィンドウ内に線分を描画する際に前記線分の傾
    きを調べる検査手段及び前記線分の傾きにより前記一時
    的分割テーブルのうちX軸方向の前記分割情報を用いる
    かY軸方向の前記分割情報を用いるかを選択する選択手
    段を少なくとも含む制御手段(2)を有することを特徴
    とするマルチウィンドウ表示方式。
  2. 【請求項2】前記制御手段(2)の前記検査手段及び前
    記選択手段は、前記線分の傾きが45度以下である線分の
    数が多い場合には、ウィンドウの可視領域をX軸方向に
    分割し、前記傾きが45度以上である線分の数が多い場合
    には前記ウィンドウの前記可視領域をY軸方向に分割す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のマルチ
    ウィンドウ表示方式。
  3. 【請求項3】前記検査手段及び選択手段は、マルチウィ
    ンドウにおけるスクロール時に実行することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のマルチウィンドウ表示方
    式。
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