JPH07191147A - 物体検出方法および装置 - Google Patents

物体検出方法および装置

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JPH07191147A
JPH07191147A JP5051215A JP5121593A JPH07191147A JP H07191147 A JPH07191147 A JP H07191147A JP 5051215 A JP5051215 A JP 5051215A JP 5121593 A JP5121593 A JP 5121593A JP H07191147 A JPH07191147 A JP H07191147A
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JP
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signal
object detection
gate
light
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JP5051215A
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Ryoichi Hamada
良一 浜田
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Nikka Densok Ltd
Original Assignee
Nikka Densok Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動方向を検出し、一定方向に移動する物
体のみを検出することを目的とする。 【構成】 少なくとも2個の受光器が物体の移動方向
に沿って配備される。そして、これらの2個の受光器が
所定の順序で遮断信号を出力した場合にのみ、即ち一定
方向に移動する物体の遮断信号を出力した場合にのみ検
出信号を出力する制御回路が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一定の方向にのみ移動
する物体を検出する物体検出装置に関し、これを窓や店
舗のキャッシュレジスタの前に設けることによって、不
法侵入者等を検出し、これを報知することが可能となる
ものである。
【0002】
【従来の技術】発光器と受光器が備えられた物体検出装
置は、例えば特公平4−79592号公報や特公平4−
79594号に記載されているものが提案されている。
この従来の技術は、検知領域に存在する物体を検出する
ものであるが、当該物体の移動方向は検出されず、例え
ば扉から侵入する者も扉から退出する者も画一的に検出
されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
技術では、検出領域を移動する物体の移動方向に拘らず
検出することになるが、防犯を目的とする場合、通常は
侵入者のみを検出し退出者は検出しない方が好ましい。
即ち、例えば窓から内部に侵入する者は確実に検出され
るが、在室者が窓から外部に腕を突き出したり、身を乗
り出しても検出されない方が望ましい
【0004】また、コンビニエンスストア等のキャッシ
ュレジスタと顧客の間に物体検出装置を設置した場合、
ストアの従業員がカウンタ上に腕を伸ばして接客作業を
する際には検出されないが、暴漢などが対面からナイフ
等の凶器を従業員に向けて突き出した際には、これは確
実に検出されねばならない。
【0005】しかしながら、従来の技術では、前述のよ
うに物体の移動方向は検出されないので、窓に装着した
場合は、侵入者のみならず在室者が窓から外部に腕を出
し入れしたり、身を乗り出しただけでも検出され、誤報
の元となる。
【0006】また、従来の技術では、コンビニエンスス
トアのキャッシュレジスタと顧客の間に物体検出装置を
設置すると、暴漢などが対面からナイフ等の凶器を従業
員に向けて突き出した場合のみならず、ストアの従業員
がカウンタ上に腕を伸ばして接客作業をする際にも検出
され、実質的に使用に供し得ないこととなる。
【0007】本発明は、かかる従来の技術の課題に鑑み
てなされたもので、一方向に移動する物体は確実に検出
できるが、逆方向に移動する物体は検出せず、コンビニ
エンスストアのキャッシュレジスタと顧客の間に設置す
ることの可能な物体検出装置を実現せんとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の主要な発明は、所
定方向に移動する物体のみを検出し、前記所定方向と逆
方向に移動する物体は検出しない物体検出方法におい
て、前記所定方向に沿って、少なくとも第1の物体検知
手段と第2の物体検知手段が設けられ、第1の物体検知
手段が物体を検知した後に、第2の物体検知手段が当該
物体を検知した場合には物体の存在を認識し、第2の物
体検知手段が物体を検知した後に、第1の物体検知手段
が当該物体を検知した場合には物体の存在を認識しない
ことを特徴とするものである。
【0009】第2の主要な発明は、物体の移動方向と交
差する方向に光線を放射する発光器と、当該発光器から
放射される光線を受光する受光器と、物体が発光器と受
光器との間の光線を遮断することによって、前記発光器
から遮断信号が出力される物体検出装置において、少な
くとも2個の受光器が物体の移動方向に沿って配備され
ると共に、これらの受光器が所定の順序で遮断信号を出
力した場合にのみ、物体検出信号を出力する制御回路が
設けられていることを特徴とするものである。
【0010】なお、この場合において、受光器が所定の
順序で遮断信号を出力する場合の物体の移動方向を物体
検出方向とし、物体検出方向に沿って上手の発光器と受
光器の対からなる上手フォトインタラプタと、物体検出
方向に沿って下手の発光器と受光器の対からなる下手フ
ォトインタラプタとが備えられ、前記上手フォトインタ
ラプタと下手フォトインタラプタとが並設されていても
よい。
【0011】更に、上手の受光器からの遮断信号と下手
の受光器からの遮断反転信号とが入力される第1アンド
ゲートと、上手の受光器からの出力信号と下手の受光器
からの出力信号とが入力される第2アンドゲートが備え
られ、時系列的に第2アンドゲートの出力信号の前に第
1アンドゲートの出力信号が合った場合にのみ物体検出
信号が出力されるように構成されていてもよい。
【0012】
【作用】第1の主要な発明では第1の物体検知手段が物
体を検知した後に、第2の物体検知手段が当該物体を検
知した場合には物体の存在を認識し、第2の物体検知手
段が物体を検知した後に、第1の物体検知手段が当該物
体を検知した場合には物体の存在を認識しないので、物
体が所定の方向に移動するときのみにその存在が認識さ
れ、逆方向に移動するときには認識されず、認識する必
要のある振舞を行う物体のみを認識し検出することが可
能となる。
【0013】第2の主要な本発明では、少なくとも2個
の受光器が物体の移動方向に沿って配備されると共に、
これらの受光器が所定の順序で遮断信号を出力した場合
にのみ、物体検出信号を出力するので、物体が所定の方
向に移動するときのみにその存在が検出され、逆方向に
移動するときには検出されず、検出する必要のある振舞
を行う物体のみを検出することが可能となる。
【0014】
【実施例】第2の主要な発明は、第1の主要な発明の実
施装置であって、物体の検知手段が、可視光線や赤外線
を検知する受光器にて構成されており、以下この受光器
を利用した実施例について説明する。図1は本発明の一
実施例の外観を示す斜視図、図2は本発明の一実施例の
発光器と受光器を示すブロック図、図3は制御部の等価
回路のブロック図、図4ないし図6は出力信号図、図7
はアラーム部のブロック図、そして図8は本実施例にお
ける変形例の制御部の等価回路のブロック図ある。
【0015】図1において、1、2は一対の窓硝子(窓
枠の図示は省略)で、左右方向に移動可能に構成されて
いる。なお、検出されるべき物体(図示せず)が、戸外
(図1中で右上方)から室内(図1中で左下方)に向け
て移動する方向(物体検出方向)を矢印Xで図示する。
なお、物体検出方向に沿って、当該物体の初期位置から
第2の位置の方向を見て手前側を「上手」とし、向う側
を「下手」とする。
【0016】前記窓の室内側の右側縁部に、上手送信装
置3Aが設けられ、当該上手送信装置3Aの上端から下
端にかけて、数cm間隔で発光ダイオードにてなる上手
発光器3a−1、3a−2、3a−3、3a−4・・・
が複数個配置されている。また、窓の室内側の左側縁部
に、上手受信装置4Aが設けられ、当該上手受信装置4
Aの上端から下端にかけて、数cmないし十数cm間隔
でフォトダイオードにてなる上手受光器4a−1、4a
−2、4a−3、4a−4・・・が複数個配備されてい
る。
【0017】そして、上端の上手発光器3a−1と上手
受光器4a−1とが対をなして、第1上手フォトインタ
ラプタが形成され、上端から2番目の上手発光器3a−
2と上手受光器4a−2とが対をなして、第2上手フォ
トインタラプタが形成され、上端から3番目の上手発光
器3a−3と上手受光器4a−3とが対をなして、第3
上手フォトインタラプタが形成され、以下同様に第4、
第5・・・上手フォトインタラプタが形成されている。
【0018】また、前記上手送信装置3Aの、物体検出
方向に沿って下手側(図1中で左下側)に、下手送信装
置3Bが設けられ、当該下手送信装置3Bの上端から下
端にかけて、前記上手送信装置3Aと同様に数cmない
し十数cm間隔で発光ダイオードにてなる下手発光器3
b−1、3b−2、3b−3、3b−4・・・が複数個
配備されている。また、前記上手受信装置4Aの下手側
に下手受信装置4Bが設けられ、当該下手受信装置4B
の上端から下端にかけてフォトダイオードにてなる下手
受光器4b−1、4b−2、4b−3、4b−4・・・
が複数配備されている。
【0019】そして、上端の下手発光器3b−1と下手
受光器4b−1とが対をなして、第1下手フォトインタ
ラプタが形成され、上端から2番目の下手発光器3b−
2と下手受光器4b−2とが対をなして、第2下手フォ
トインタラプタが形成され、上端から3番目の下手発光
器3b−3と下手受光器4b−3とが対をなして、第3
下手フォトインタラプタが形成され、以下同様に第4、
第5・・・下手フォトインタラプタが形成されている。
【0020】なお、上手フォトインタラプタと下手フォ
トインタラプタとの間隔は1cm程度が適当である。
【0021】図2において、E/Oは発光ダイオードか
らなる発光器を表し、上手送信装置3Aの各上手発光器
3a−1、3a−2、・・・、3a−19に、夫々周波
数変調器5a−1、5a−2、・・・、5a−19が接
続されている。入力信号は各周波数変調器5a−1、5
a−2、・・・、5a−19によつて相互に異なる変調
がなされて、各上手発光器3a−1、3a−2、・・
・、3a−19に入力される。
【0022】従って、各上手発光器3a−1、3a−
2、・・・、3a−19の発光周波数は夫々異なること
になる。
【0023】また、O/Eはフォトダイオードからなる
受光器を表し、上手受信装置4Aの各上手受光器4a−
1、4a−2、・・・、4a−19に、夫々周波数復調
器6a−1、6a−2、・・・、6a−19が接続さ
れ、各周波数復調器6a−1、6a−2、・・・、6a
−19はインターフェース7aを介してバスライン8に
接続されている。
【0024】同様に、下手送信装置3Bの各上手発光器
3b−1、3b−2、・・・に、夫々周波数変調器5b
−1、5b−2、・・・が接続されている。入力信号
は、各周波数変調器5b−1、5b−2、・・・によっ
て相互に異なる変調がなされ、各上手発光器3b−1、
3b−2、・・・に入力される。
【0025】従って、各上手発光器3b−1、3b一2
の発光周波数も夫々異なることになる。
【0026】また、下手受信装置4Bの各上手受光器4
b−1、4b−2に、夫々周波数復調器6b−1、6b
−2、・・・が接続され、各周波数復調器6b−1、6
b−2、・・・はインターフェース7bを介してバスラ
イン8に接続されている。制御装置本体9にはマイクロ
コンピュータからなる中央処理装置(CPU)10や各
種メモリ11が設けられ、これらはいずれも前記バスラ
イン8に接続されている。また、前記前記バスライン8
にはインターフェース(図示せず)を介してアラーム装
置12が接続され、物体検出信号によって当該アラーム
装置I2が動作するように構成されている。
【0027】図3において、上手受信装置4Aの出力端
子は、第1アンドゲート13の一方の入力端子に接続さ
れると共に第2アンドケート14の一方の入力端子にも
並列接続されている。また、下手受信装置4B出力端子
は、前記第1アンドゲート13の反転入力端子に接続さ
れると共に第2アンドゲート14の他方の入力端子に並
列接続されている。
【0028】前記第1アンドゲート13の出力端子は、
パルス幅弁別回路15および遅延回路16を介して第3
アンドゲート17の一方の入力端子に接続され、前記第
2アンドゲート14の出力端子は前記第3アンドゲート
17の他方の入力端子に接続されており、前記第3アン
ドゲート17の出力端子はアラーム装置12に接続され
ている。
【0029】而して、戸外から窓を通って侵入者が侵入
してきた場合、当該侵入者は物体検出方向(図1におい
て矢印X方向に)に侵入してきたことになり、侵入者は
先ず窓に接近配置されている上手受信装置4Aのいずれ
かの上手フォトインタラプタの光線を遮断する。そうす
ると、図4に示すように、光線の入力が遮断された上手
受光器4a−nから遮断信号Aが出力される。
【0030】次いで前記侵入者は窓から離間位置に配置
されている下手受信装置4Bのいずれかの下手フォトイ
ンタラプタの光線を遮断し、光線の入力が遮断された下
手受光器4b−nから遮断信号Bが出力される。
【0031】そうすると、図3に示すように、上手受信
装置4Aの遮断信号Aは前記第1アンドゲート13と、
第2アンドゲート14に入力される。また、下手受信装
置4Bの遮断信号Bは前記第2アンドゲート14に入力
されると共に、反転信号が第1アンドゲート13に入
力される。従って、第1アンドゲート13の出力信号A
の後に、第2アンドゲート14の出力信号A・Bが
出力されることになる(図4)。
【0032】一方、家人が窓から腕を外部に突き出した
場合、当該家人は物体検出方向と逆方向に腕を突き出し
たことになり、先ず、当該家人は窓から離間位置に配置
されている下手受信装置4Bのいずれかの下手フォトイ
ンタラプタの光線を遮断し、光線の入力が遮断された下
手受光器4b−nから遮断信号Bが出力される。
【0033】次いで前記家人は窓に接近配置されている
上手受信装置4Aのいずれかの上手フォトインタラプタ
の光線を遮断し、光線の入力が遮断された上手受光器4
a−nから遮断信号Aが出力される。
【0034】そうすると、図5に示すように、第2アン
ドゲート14の出力信号A・Bの後に、第1アンドゲー
ト13の出力信号A・が出力されることになる。な
お、家人が窓から腕を外部に突き出しその後腕を引っ込
めても、その間遮断信号Bが出力され続けるので出力信
号A・は出力されない。
【0035】従って、侵入者が窓の外から内へ侵入する
際には、上手受信装置4Aから遮断信号Aが出力された
後に下手受信装置4Bから遮断信号Bが出力されるの
で、第1アンドゲート13の出力信号A・は第2アン
ドゲート14の出信号A・Bの前に出力される。
【0036】また、家人が窓の内から外へ腕を突き出し
た際には、下手受信装置4Bから遮断信号Bが出力され
た後に上手受信装置4Aから遮断信号Aが出力されるの
で、第1アンドゲート13の出力信号A・は第2アン
ドゲート14の出力信号A・Bの後に出力されることに
なり、第1アンドゲート13の出力信号A・と第2ア
ンドゲート14の出力信号A・Bの出力タイミングを識
別すれば、物体(侵入者または家人)の移動方向や初期
位置を特定することができる。
【0037】ところで、窓から侵入する物体が侵入者で
ある場合には必ず検出しなければならないが、単にボー
ル等が飛び込んできた場合には検出しない方が良い場合
がある。例えば、物体検出装置が警備保障会社に接続さ
れているような場合、ボール等が飛び込んできただけ
で、一々アラームが動作したのでは極めて非効率的とな
らざるを得ない。
【0038】そこで、物体の移動方向が物体検出方向で
あっても、移動する物体を識別し、検出の是非を決定で
きるように構成するほうが好ましいが、物体をパターン
認識して当該物体が不法侵入者であるか否かを識別する
ことは困難であり、これを実行するためには多額の費用
を要する。
【0039】そこで、本件発明者は、侵入者の移動速度
はボール等の飛行速度よりも低速であることに着目し、
当該速度を検知することによって、即ち第1アンドゲー
ト13の出力信号A・のパルス幅を検知し弁別するこ
とによって、物体検出の是非を決定している。
【0040】なお、第1アンドゲート13の出力信号A
のパルス幅は、上手受光器4a−nと下手受光器4
b−nとの距離を物体の移動速度(通過速度)で除した
値となる。
【0041】いま、例えば、上手受光器4a−nと下手
受光器4b−nとの距離を10mmとして、侵入者の移
動速度を10m/秒(世界のトップランナの走る速度)
とすると、第1アンドゲート13の出力信号A・のパ
ルス幅は10/10000=1ミリ秒となる。
【0042】一方、打球や投球などの飛行速度を50K
m/時(プロ野球の投手の投球速度の1/3程度)とす
ると、これは約14m/秒となり、第1アンドゲート1
3の出力信号A・パルス幅は10/14000=0.
7ミリ秒となる。従って、前記第1アンドゲート13の
出力信号A・のパルス幅は、前記侵入者が侵入してき
た場合より、ボールが窓から飛び込んできた場合のほう
が短くなる。
【0043】そこで、適当なローパスフィルタを選択し
て、一定時間(この場合1ミリ秒)よりも短いパルスを
カットすることにより、上手フォトインタラプタと下手
フォトインタラプタを瞬時に通過する物体を検出しない
ようにすることができる。
【0044】図6は図3のブロック図の各ポイントの波
形を示す。図3のパルス幅弁別回路15と遅延回路16
にて積分器が形成され、遅延回路からの出力信号Cと前
記第2アンドケート14の出力信号A・Bとの論理積が
第3アンドゲート17から出力され、この出力信号が物
体検出信号となって、前記アラーム装置12を動作させ
ることになる。
【0045】この場合、図6における第1アンドゲート
13の出力信号A・の積分波形から明らかなように、
上手フォトインタラプタと下手フォトインタラプタを瞬
時に通過する物体では、前記閾値に到達せず検出されな
いことになる。
【0046】図7はアラーム装置12の具体例を示す。
物体検出信号(アラームトリガ)はフリップフロップ1
8のセット端子に入力されるように構成され、当該フリ
ップフロップ18の出力端子は、ブザー、警備保障会
社、侵入者捕促用シャッタやモニタテレビに接続されて
いる。
【0047】なお、前記実施例では、侵入速度が高速の
物体は検出しないことになるので、打球や投球等は検出
しないが、低速の蝶や蛾などの昆虫が侵入してきた場合
には検出することになり、不都合が生じる。
【0048】低速でも小型の物体が物体検出装置を通過
する場合には、これを検出しないことが望ましい。それ
故、物体が上手フォトインタラプタと下手フォトインタ
ラプタを完全に通過しきる時間を検出し、この時間が所
定値以下(例えば0.5秒以下)の場合には検出しない
ように構成すると、低速の蝶や蛾などの昆虫が侵入して
もこれを検出しないことになる。
【0049】そのためには、第2アンドゲート14の出
力信号A・Bのパルス幅を弁別すればよく、図8に示す
ように、第2アンドゲート14の出力端子は、パルス幅
弁別回路19および遅延回路20を介して前記と同様の
第3アンドゲート17の一方の入力端子に接続されてい
る。
【0050】第1アンドゲート13の出力端子は、パル
ス幅弁別回路15を介してフリップフロップ21のセッ
ト端子に接続されており、当該フリップフロップ21の
出力端子は第3アンドゲート17の他方の入力端子に接
続されている。そして前記上手受信装置4Aと下手受信
装置4Bの出力端子は、更に夫々第4反転入力アンドゲ
ート22の入力端子に接続され、当該第4反転入力アン
ドゲート22の出力端子は前記フリップフロップ21の
リセット端子に接続されている。
【0051】このように構成することによって、第2ア
ンドゲート14の出力信号A.Bのパルス幅を弁別する
ことができ、例えば低速でも小型の昆虫等を検出するこ
とはなくなる。なお、小型の物体を検出しない方法とし
て、1個の受光器のみへの光線が遮断されても検出され
ず、隣接する複数個の受光器(例えば「4b−3」と
「4b−4」)が共に遮断されて初めて検出するように
構成することも可能である。
【0052】前記実施例では、発光器3・・・は発光ダ
イオード(LED)にて構成されているが、発光ダイオ
ードの代わりに半導体レーザを使用してもよい。レーザ
光線は直進性が良好なので直流光でもよいが、外乱光の
影響を阻止するためには変調を加えておくほうが好まし
い。また、レーザを使用する場合、単一周波数若しくは
2種類の周波数の光線を照射するように各レーザを配置
するだけで、充分実用に供する。
【0053】なお、侵入者が本発明の物体検出装置の存
在を認識した場合には、携帯用発光器(例えば電池とL
ED)を使用し、侵入時に上手受信装置4Aおよび下手
受信装置4Bに光線を照射して、検出不能状態で侵入を
企てる可能性があるので、適当な間隔で変調周波数を変
化させた方が望ましい。
【0054】さらに、レーザ、発光ダイオード等の発光
器や、フォトダイオード等の受光器が故障して、遮断信
号が出力しなかったり、出力しっばなしになることがあ
る。そこで、前記受光器に一定時間以上電流が流れない
ときは、当該受光器若しくはこの受光器と対をなす発光
器が故障したものと判断し、修理要求信号を出力するよ
うに構成することも可能である。
【0055】前記実施例では、物体の検出精度を向上さ
せるために、上手送信装置3Aと下手送信装置3Bに夫
々複数の発光器を配備させ、上手受信装置4Aと下手受
信装置4Bに夫々複数の受光器が設けられ、発光器の検
出光線に変調を加えたり、発光器と受光器を一対一で対
応させている。
【0056】しかしながら、高い精度が必要でない場合
には、検出光線に変調を加えることなく、また発光器と
受光器を一対一で対応させることもない。極端な場合に
は、大型の発光器を1個、および上手受光器1個と下手
受光器1個とで構成することも可能である。
【0057】更に、送信装置と受信装置を窓枠の一辺に
並設し、対辺に鏡を対向配備してもよい。
【0058】図9は本件発明を、コンビニエンスストア
等の店舗のキャッシュレジスタと顧客との間、およびキ
ャッシュレジスタルームへの入退ゲートに夫々装着した
状態を示す斜視図である。
【0059】この図において、23はストア入口の扉
で、内部に接客用カウンタ24が設けられ当該接客用カ
ウンタ24の上面の一部にキャッシュレジスタ25が搭
載されている。またキャッシュレジスタルーム26は側
壁27にて仕切られており、従業員の入退ゲート28が
備えられている。また、前記接客用カウンタ24の前方
に各種商品が収納されたショーケース29が載置されて
いる。
【0060】そして、前記キャッシュレジスタ25を挟
んで、キャッシュレジスタ25の操作者(接客店員)と
顧客の間に本件物体検出装置3A、4A、3B、4Bが
設置されると共に、前記入退ゲート28にも本件物体検
出装置3A、4A、3B、4Bが設置されている。
【0061】この場合、強奪者(侵入者)はストア入口
の扉23から矢印X1方向に侵入するか、若しくは矢印
X2方向に侵入する。従って、強奪者が矢印X1方向に
侵入して接客店員に手出しした場合には、前記第1の実
施例と同様に、接客用カウンタ24上の物体検出装置3
A、4A、3B、4Bが強奪者を検出して、危険信号
(物体検出信号)を警備保障会社等に送信することにな
る。
【0062】また、強奪者が入退ゲート28から矢印X
2方向に侵入する場合も、当該入退ゲート28に設けら
れている物体検出装置3A、4A、3B、4Bが強奪者
を検出して、危険信号(物体検出信号)を警備保障会社
等に送信することになる。
【0063】一方、接客店員が商品を包装したり顧客に
手渡したりする場合には、その腕が矢印Y1方向に突出
することになるがその際には、前記第1の実施例と同様
に、物体検出装置3A、4A、3B、4Bによっては検
出されない。
【0064】また、接客店員が、万引犯人を追いかける
等でキャッシュレジスタルーム26から入退ゲート28
を通過して矢印Y2方向に退出する際にも前述と同様に
物体検出装置3A、4A、3B、4Bによっては検出さ
れない。なお、接客店員がキャッシュレジスタルーム2
6に進入する際には、別の出入口(図9では右方)から
進入することになるが、入退ゲート28からキャッシュ
レジスタルーム26に進入する場合には、特殊な隠ボタ
ンを操作することによって、前記物体検出装置3A、4
A、3B、4Bを不動作にさせることが可能となる。物
体検出装置3A、4A、3B、4Bの構成や作用は前記
第1の実施例と同様である。
【0065】上記実施例はいずれも、物体の検知手段
が、発光器から照射される可視光線や赤外線を検知する
受光器にて構成されているものであるが、上手と下手に
夫々金属検出器が設けられ、上手金属検出器が金属を検
出した後に下手金属検出器が金属を検出した場合にのみ
物体検出信号を出力するように構成することも可能であ
る。
【0066】また、上手と下手に、人体等が放出する赤
外線を検知する検知器が夫々設けられ、上手検知器が人
体等を検出した後に下手検知器が人体等を検出した場合
にのみ、物体検出信号を出力するように構成することも
可能である。
【0067】更にまた、上手と下手にマイクロスイッチ
等の機械的スイッチが備えられ、上手マイクロスイッチ
が物体を検出した後に下手マイクロスイッチが物体を検
出した場合にのみ、物体検出信信号を出力するように構
成することも可能である。
【0068】
【発明の効果】いずれの発明においても、少なくとも2
個の物体検知手段が物体の移動方向に沿って配備される
と共に、これらの物体検知手段が所定の順序で検知信号
を出力した場合にのみ、物体検出信号を出力する。
【0069】物体が所定の方向に移動するときのみにそ
の存在が認識され、逆方向に移動するときには認識され
ず、認識する必要のある振舞を行う物体のみを認識し検
出することが可能となる。また外部から侵入若しくはか
かる振舞のある場合に検出され、内部から出たり途中で
戻っても検出されないので、誤報は発生せず、真に検出
が要求される物体のみが検出される。
【0070】なお、上手の受光器からの遮断信号と下手
の受光器からの遮断反転信号とが入力される第1アンド
ゲートと、上手の受光器からの出力信号と下手の受光器
からの遮断信号とが入力される第2アンドゲートが備え
られ、時系列的に第2アンドゲートの遮断信号の前に第
1アンドゲートの遮断信号が出力された場合にのみ物体
検出信号が出力されるように構成し、第1アンドゲート
の遮断信号長が所定値以上である場合、および第2アン
ドゲートの遮断信号長が所定値以上である場合にのみ物
体検出信号が出力されるように構成すると、侵入者のみ
を検出し、高速の打球や低速の蝶は検出しないようにで
きるので、検出精度や効率が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の発光器と受光器を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明の一実施例の制御部の等価回路のブロッ
ク図である。
【図4】本発明の一実施例の出力信号図である。
【図5】本発明の一実施例の出力信号図である。
【図6】本発明の一実施例の出力信号図である。
【図7】本発明の一実施例のアラーム部のブロック図で
ある。
【図8】本発明の一実施例における変形例の制御部の等
価回路のブロック図ある。
【図9】本発明の第2の実施例の外観を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 窓硝子 2 窓硝子 3A 上手送信装置 3a 上手発光器 3B 下手送信装置 3b 下手発光器 4A 上手受信装置 4a 上手受光器 4B 下手受信装置 4b 下手受光器 5a 周波数変調器 5b 周波数変調器 6a 周波数復調器 6b 周波数復調器 7a インターフェース 7b インターフェース 8 バスライン 9 制御装置本体 10 中央処理装置(CPU) 11 メモリ 12 アラーム装置 13 第1アンドゲート 14 第2アンドゲート 16 遅延回路 17 第3アンドゲート 18 フリップフロップ 19 パルス幅弁別回路 20 遅延回路 21 フリップフロップ 22 第4反転入力アンドケート 23 扉 24 接客用カウンタ 25 キャッシュレジスタ 26 キャッシュレジスタルーム 27 側壁 28 入退ゲート 29 ショーケース

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に移動する物体のみを検出し、
    前記所定方向と逆方向に移動する物体は検出しない物体
    検出方法において、 前記所定方向に沿って、少なくとも第1の物体検知手段
    と第2の物体検知手段が設けられ、第1の物体検知手段
    が物体を検知した後に、第2の物体検知手段が当該物体
    を検知した場合には物体の存在を認識し、第2の物体検
    知手段が物体を検知した後に、第1の物体検知手段が当
    該物体を検知した場合には物体の存在を認識しないこと
    を特徴とする物体検出方法。
  2. 【請求項2】 物体の移動方向と交差する方向に光線を
    放射する発光器と、当該発光器から放射される光線を受
    光する受光器と、物体が発光器と受光器との間の光線を
    遮断することによって、前記発光器から遮断信号が出力
    される物体検出装置において、 少なくとも2個の受光器が物体の移動方向に沿って配備
    されると共に、これらの受光器が所定の順序で遮断信号
    を出力した場合にのみ、物体検出信号を出力する制御回
    路が設けられていることを特徴とする物体検出装置。
  3. 【請求項3】 受光器が所定の順序で遮断信号を出力す
    る場合の物体の移動方向を物体検出方向とし、物体検出
    方向に沿って上手の発光器と受光器の対からなる上手フ
    ォトインタラプタと、物体検出方向に沿って下手の発光
    器と受光器の対からなる下手フォトインタラプタとが備
    えられ、前記上手フォトインタラプタと下手フォトイン
    タラプタとが並設されている請求項2記載の物体検出装
    置。
  4. 【請求項4】 上手フォトインタラプタと下手フォトイ
    ンタラプタは、物体の移動方向と交差する方向に沿って
    夫々複数個備えられている請求項3記載の物体検出装
    置。
  5. 【請求項5】 上手フォトインタラプタおよび下手フォ
    トインタラプタには夫々複数の周波数変調若しくは強度
    変調が加えられている請求項4記載の物体検出装置。
  6. 【請求項6】 上手フォトインタラプタと下手フォトイ
    ンタラプタでは、相互に異なる周波数変調若しくは強度
    変調が加えられている請求項3若しくは請求項4記載の
    物体検出装置。
  7. 【請求項7】 上手の受光器からの遮断信号と下手の受
    光器からの遮断反転信号とが入力される第1アンドゲー
    トと、上手の受光器からの遮断信号と下手の受光器から
    の遮断信号とが入力される第2アンドゲートが備えら
    れ、時系列的に第2アンドゲートの遮断信号の前に第1
    アンドゲートの遮断信号が出力された場合にのみ物体検
    出信号が出力される請求項3ないし請求項6のいずれか
    に記載の物体検出装置。
  8. 【請求項8】 第1アンドゲートの遮断信号長が所定値
    以上である場合にのみ物体検出信号が出力される請求項
    7記載の物体検出装置。
  9. 【請求項9】 第2アンドゲートの遮断信号長が所定値
    以上である場合にのみ物体検出信号が出力される請求項
    7若しくは請求項8記載の物体検出装置。
  10. 【請求項10】 発光器と受光器は、夫々窓若しくは扉
    の相対向する縁部に装着されている請求項2ないし請求
    項9のいずれかに記載の物体検出装置。
  11. 【請求項11】 発光器と受光器は、店舗におけるキャ
    ッシュレジスタの操作者と顧客との間に夫々装着されて
    いる請求項2ないし請求項9のいずれかに記載の物体検
    出装置。
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