JPH07190800A - 磁気式位置センサ - Google Patents
磁気式位置センサInfo
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- JPH07190800A JPH07190800A JP5330675A JP33067593A JPH07190800A JP H07190800 A JPH07190800 A JP H07190800A JP 5330675 A JP5330675 A JP 5330675A JP 33067593 A JP33067593 A JP 33067593A JP H07190800 A JPH07190800 A JP H07190800A
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 6
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Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Hall/Mr Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 所定距離を隔てて長尺に亘って対向配置され
た一対の磁性部材(2,3)と、一対の磁性部材のうち
少なくとも一方の磁性部材の両端と他方の磁性部材との
間に形成された一対のギャップ(4a、4b)と、一対
の磁性部材間に配置されかつ前記磁性部材の長手方向に
おいて平行移動可能な部材に担持され、一方の磁性部材
から他方の磁性部材に向かう磁束流を生起せしめるマグ
ネット(7)と、前記一対のギャップに各々配置され、
かつ、前記マグネット(7)の位置に対応した磁束密度
を検出する前記一対のホール素子(5a、5b)とから
なる磁気式位置センサであって、前記一対のホール素子
(5a、5b)のホール出力の加算値が常に一定になる
ようにホール素子に流れるバイアス電流を制御する。 【効果】 ホール素子の温度特性の影響を受けることな
く、高精度に位置の検出を行うことができる。
た一対の磁性部材(2,3)と、一対の磁性部材のうち
少なくとも一方の磁性部材の両端と他方の磁性部材との
間に形成された一対のギャップ(4a、4b)と、一対
の磁性部材間に配置されかつ前記磁性部材の長手方向に
おいて平行移動可能な部材に担持され、一方の磁性部材
から他方の磁性部材に向かう磁束流を生起せしめるマグ
ネット(7)と、前記一対のギャップに各々配置され、
かつ、前記マグネット(7)の位置に対応した磁束密度
を検出する前記一対のホール素子(5a、5b)とから
なる磁気式位置センサであって、前記一対のホール素子
(5a、5b)のホール出力の加算値が常に一定になる
ようにホール素子に流れるバイアス電流を制御する。 【効果】 ホール素子の温度特性の影響を受けることな
く、高精度に位置の検出を行うことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線移動あるいは回転
移動の際の変化を検出できる磁気式位置センサに関し、
特に自動車等に搭載されるスロットルポジションセンサ
(TPS)等として適用し得る磁気式位置センサに関す
る。
移動の際の変化を検出できる磁気式位置センサに関し、
特に自動車等に搭載されるスロットルポジションセンサ
(TPS)等として適用し得る磁気式位置センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる磁気式位置センサとして、
自動車等のスロットル開度を検出するスロットルポジシ
ョンセンサ(Throttle Position Senser)が知られてい
る。一例を示すと、例えば特開平5−26610号公報
に開示されているようなものがある。これは、内燃機関
のスロットルバルブの開度と、アイドル運転状態とを個
々に検出するものである。
自動車等のスロットル開度を検出するスロットルポジシ
ョンセンサ(Throttle Position Senser)が知られてい
る。一例を示すと、例えば特開平5−26610号公報
に開示されているようなものがある。これは、内燃機関
のスロットルバルブの開度と、アイドル運転状態とを個
々に検出するものである。
【0003】かかるセンサの構造は、スロットルバルブ
に連動して回転するシャフトと一体的に回動するよう
に、その回転面上に一対の永久磁石を対向配置し、さら
に、この一対の永久磁石間でシャフトの軸線上に一つの
ホール素子を配置したものとなっている。これによれ
ば、一対の永久磁石がシャフトの回転軸を挟んで磁気回
路を形成する。そして、その形成された磁気回路の磁界
方向は、シャフトの回転角度に応じて変化することにな
る。従って、かかる一対の永久磁石間に設けられたホー
ル素子を通過する磁束の変化を検出して、シャフトの回
転角度、延いてはスロットルバルブの開度を検出できる
というものである。
に連動して回転するシャフトと一体的に回動するよう
に、その回転面上に一対の永久磁石を対向配置し、さら
に、この一対の永久磁石間でシャフトの軸線上に一つの
ホール素子を配置したものとなっている。これによれ
ば、一対の永久磁石がシャフトの回転軸を挟んで磁気回
路を形成する。そして、その形成された磁気回路の磁界
方向は、シャフトの回転角度に応じて変化することにな
る。従って、かかる一対の永久磁石間に設けられたホー
ル素子を通過する磁束の変化を検出して、シャフトの回
転角度、延いてはスロットルバルブの開度を検出できる
というものである。
【0004】また、シャフトの回転軸を中心とする円弧
上に沿って一対の円弧状永久磁石を並設し、これら円弧
状永久磁石から回転軸の軸線方向に離間した位置に一つ
のホール素子を配置して、かかる一対の円弧状永久磁石
によって形成される磁気回路の磁界の方向を検出するこ
とにより、シャフトの回転角度、延いてはアイドル運転
状態を検出できるというものである。
上に沿って一対の円弧状永久磁石を並設し、これら円弧
状永久磁石から回転軸の軸線方向に離間した位置に一つ
のホール素子を配置して、かかる一対の円弧状永久磁石
によって形成される磁気回路の磁界の方向を検出するこ
とにより、シャフトの回転角度、延いてはアイドル運転
状態を検出できるというものである。
【0005】しかしながら、これらの磁気式位置センサ
はいずれも、一つの磁気回路内に一つのホール素子を配
置して、かかる磁気回路内の磁界の変化等を検出する構
造となっている。また、磁気式位置センサにホール素子
等を用いる場合には、その温度特性により出力ドリフト
が生じるので温度補償を行う必要がある。これまで、複
数の素子を用いる場合は、個々に温度補償をおこなって
いたため、素子の個数が増えればそれに応じてサーミス
タ等からなる温度補償等をおこなわなければならず、そ
の生産性が低下する。さらに、各素子間の温度特性の差
を考慮しなければならないが何等配慮されていなかっ
た。
はいずれも、一つの磁気回路内に一つのホール素子を配
置して、かかる磁気回路内の磁界の変化等を検出する構
造となっている。また、磁気式位置センサにホール素子
等を用いる場合には、その温度特性により出力ドリフト
が生じるので温度補償を行う必要がある。これまで、複
数の素子を用いる場合は、個々に温度補償をおこなって
いたため、素子の個数が増えればそれに応じてサーミス
タ等からなる温度補償等をおこなわなければならず、そ
の生産性が低下する。さらに、各素子間の温度特性の差
を考慮しなければならないが何等配慮されていなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題点
等に鑑み、本願発明の目的とするところは、構造の簡素
化を図りつつ、雰囲気温度あるいはホール素子自体の温
度特性等の影響を受けることなく、回動移動あるいは直
線移動等の変位位置を高精度に検出できる磁気式位置セ
ンサを提供することにある。
等に鑑み、本願発明の目的とするところは、構造の簡素
化を図りつつ、雰囲気温度あるいはホール素子自体の温
度特性等の影響を受けることなく、回動移動あるいは直
線移動等の変位位置を高精度に検出できる磁気式位置セ
ンサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の磁気センサ
は、所定距離を隔てて長尺に亘って対向配置された一対
の磁性部材と、前記一対の磁性部材のうち少なくとも一
方の磁性部材の両端と他方の磁性部材との間に形成され
た一対のギャップと、前記一対の磁性部材間に配置され
かつ前記磁性部材の長手方向において平行移動可能な部
材に担持されて、一方の磁性部材から他方の磁性部材に
向かう磁束流を生起せしめる磁力発生源と、前記一対の
ギャップ各々に配置されて該ギャップ内の磁束密度を表
す磁束密度信号を発する磁束密度検出手段と、前記磁束
密度信号に応じて前記磁力発生源の位置信号を発生する
位置信号発生手段と、を有する磁気式位置センサであっ
て、前記一対の磁束密度検出手段はホール素子からな
り、前記位置信号発生手段は前記一対のホール素子のホ
ール出力の加算値に応じて前記一対のホール素子に流れ
るバイアス電流を制御し、前記一対のホール素子の少な
くとも一方のホール出力をセンサ出力とすることを特徴
とするものである。
は、所定距離を隔てて長尺に亘って対向配置された一対
の磁性部材と、前記一対の磁性部材のうち少なくとも一
方の磁性部材の両端と他方の磁性部材との間に形成され
た一対のギャップと、前記一対の磁性部材間に配置され
かつ前記磁性部材の長手方向において平行移動可能な部
材に担持されて、一方の磁性部材から他方の磁性部材に
向かう磁束流を生起せしめる磁力発生源と、前記一対の
ギャップ各々に配置されて該ギャップ内の磁束密度を表
す磁束密度信号を発する磁束密度検出手段と、前記磁束
密度信号に応じて前記磁力発生源の位置信号を発生する
位置信号発生手段と、を有する磁気式位置センサであっ
て、前記一対の磁束密度検出手段はホール素子からな
り、前記位置信号発生手段は前記一対のホール素子のホ
ール出力の加算値に応じて前記一対のホール素子に流れ
るバイアス電流を制御し、前記一対のホール素子の少な
くとも一方のホール出力をセンサ出力とすることを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、一対
の磁性部材間のギャップに配置された1対のホール素子
が磁力発生源の位置に対応した磁束密度を検出する。そ
の両検出出力の加算値と基準値を比較し差信号を得る。
その差信号に対応したバイアス電流を1対のホール素子
に印加することにより、一対のホール素子のホール出力
の加算値が常に一定になるようにホール素子に流れるバ
イアス電流を制御するものである。また、一対のホール
素子のホール出力の加算値が常に一定であるので、磁力
発生源の位置は、一方のホール素子のホール出力に比例
することになる。従って、1つのホール素子のホール出
力により正確に磁力発生源の位置を検出することが可能
となる。
の磁性部材間のギャップに配置された1対のホール素子
が磁力発生源の位置に対応した磁束密度を検出する。そ
の両検出出力の加算値と基準値を比較し差信号を得る。
その差信号に対応したバイアス電流を1対のホール素子
に印加することにより、一対のホール素子のホール出力
の加算値が常に一定になるようにホール素子に流れるバ
イアス電流を制御するものである。また、一対のホール
素子のホール出力の加算値が常に一定であるので、磁力
発生源の位置は、一方のホール素子のホール出力に比例
することになる。従って、1つのホール素子のホール出
力により正確に磁力発生源の位置を検出することが可能
となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の磁気式位置センサに係る実施
例について、図面に基づき説明する。図1は、回転移動
における回動角を検出する磁気式位置センサの一実施例
を示すものである。尚、図1(a)はセンサの平面図、
図1(b)はセンサの正面図、図1(c)はセンサの右
側面図を各々示す。
例について、図面に基づき説明する。図1は、回転移動
における回動角を検出する磁気式位置センサの一実施例
を示すものである。尚、図1(a)はセンサの平面図、
図1(b)はセンサの正面図、図1(c)はセンサの右
側面図を各々示す。
【0010】本図に示されるように、断面が矩形形状で
外形がその両端に起立部2a,2bを有する半円状磁性
部材2に対し、所定距離を隔てて同様に半円状を成す磁
性部材3が対向配置されている。そして、この磁性部材
2の起立部2a,2bの端部と磁性部材3との間に一対
のギャップ4a,4bが形成され、このギャップ4a,
4b内に、かかるギャップ内の磁束密度(磁界)を検出
してこれを表す信号を発する磁束密度検出手段としての
ホール素子5a,5bが各々配置されている。
外形がその両端に起立部2a,2bを有する半円状磁性
部材2に対し、所定距離を隔てて同様に半円状を成す磁
性部材3が対向配置されている。そして、この磁性部材
2の起立部2a,2bの端部と磁性部材3との間に一対
のギャップ4a,4bが形成され、このギャップ4a,
4b内に、かかるギャップ内の磁束密度(磁界)を検出
してこれを表す信号を発する磁束密度検出手段としての
ホール素子5a,5bが各々配置されている。
【0011】また、半円状磁性部材2,3の対向する空
間内には、ギャップ6a,6bが生ずるようにしてマグ
ネット7が配置され、このマグネット7は非磁性材料か
らなる連結棒8を介して回動シャフト9に固着されてい
る。ここで、一対の半円状磁性部材2,3の曲率半径と
連結棒8の長さすなわちマグネット7の回動半径とは同
一に設定され、それら曲率の中心と回動の中心も一致し
ている。
間内には、ギャップ6a,6bが生ずるようにしてマグ
ネット7が配置され、このマグネット7は非磁性材料か
らなる連結棒8を介して回動シャフト9に固着されてい
る。ここで、一対の半円状磁性部材2,3の曲率半径と
連結棒8の長さすなわちマグネット7の回動半径とは同
一に設定され、それら曲率の中心と回動の中心も一致し
ている。
【0012】従って、回動シャフト9が回動することに
より、マグネット7は、一対の磁性部材2,3間をその
周方向に沿って移動することになる。以上のような構成
から成る磁気式位置センサ1によれば、マグネット7の
N極からでた磁束は、ギャップ6aを通過して磁性部材
3に入る。そして、この磁性部材3の両端に位置するギ
ャップ4a,4bを各々通り、起立部2a,2bを経由
して磁性部材2を通り、ギャップ6bを通過して、再び
マグネット7のS極に導かれることになる。
より、マグネット7は、一対の磁性部材2,3間をその
周方向に沿って移動することになる。以上のような構成
から成る磁気式位置センサ1によれば、マグネット7の
N極からでた磁束は、ギャップ6aを通過して磁性部材
3に入る。そして、この磁性部材3の両端に位置するギ
ャップ4a,4bを各々通り、起立部2a,2bを経由
して磁性部材2を通り、ギャップ6bを通過して、再び
マグネット7のS極に導かれることになる。
【0013】このように、2分された磁気回路各々の磁
束密度をホール素子5a,5bにて検出することによ
り、マグネット7の位置、すなわち回動シャフト9の回
動角度位置を検出することができる。本実施例に係る磁
気式位置センサの具体的応用については、回動シャフト
を例えば内燃機関のスロットルバルブに連結することに
より、スロットルポジションセンサを得ることができ
る。
束密度をホール素子5a,5bにて検出することによ
り、マグネット7の位置、すなわち回動シャフト9の回
動角度位置を検出することができる。本実施例に係る磁
気式位置センサの具体的応用については、回動シャフト
を例えば内燃機関のスロットルバルブに連結することに
より、スロットルポジションセンサを得ることができ
る。
【0014】以上の実施例等に係る磁気式位置センサ
は、さらに、自動工作機械、自動搬送機械等における位
置検出手段としても用いることができ、工場の自動化
(FA)等においても好ましく適用できるものである。
次に上記した磁気式位置センサの動作原理を図2の概念
図に基づいて説明する。図1と同等部分は同一の符号を
付してある。図2に示されるように、マグネットからな
る磁力発生源7から出た磁束はギャップ6aを通過して
磁性部材3に入り、かかる磁性部材3の両端に位置する
各々のギャップ4a,4bを通って磁性部材2に入る。
そして、この磁性部材2からギャップ6bを通過して再
び磁力発生源7に戻る。
は、さらに、自動工作機械、自動搬送機械等における位
置検出手段としても用いることができ、工場の自動化
(FA)等においても好ましく適用できるものである。
次に上記した磁気式位置センサの動作原理を図2の概念
図に基づいて説明する。図1と同等部分は同一の符号を
付してある。図2に示されるように、マグネットからな
る磁力発生源7から出た磁束はギャップ6aを通過して
磁性部材3に入り、かかる磁性部材3の両端に位置する
各々のギャップ4a,4bを通って磁性部材2に入る。
そして、この磁性部材2からギャップ6bを通過して再
び磁力発生源7に戻る。
【0015】このとき、ギャップ4a,4bそれぞれを
通る磁束の量は、磁力発生源7の位置に応じて変化す
る。例えば、磁力発生源7がギャップ4a(左方向)に
移動すれば、ギャップ4aを通る磁束の量が増加し、そ
の分ギャップ4bを通る磁束の量が減少する。一方、磁
力発生源7がギャップ4b側(右方向)に移動すれば、
上記内容と逆の現象が生ずる。
通る磁束の量は、磁力発生源7の位置に応じて変化す
る。例えば、磁力発生源7がギャップ4a(左方向)に
移動すれば、ギャップ4aを通る磁束の量が増加し、そ
の分ギャップ4bを通る磁束の量が減少する。一方、磁
力発生源7がギャップ4b側(右方向)に移動すれば、
上記内容と逆の現象が生ずる。
【0016】従って、かかるギャップ4a,4b各々
に、ホール素子を設けて、各々のギャップ内の磁束(磁
束密度)を検出することにより、磁性部材2,3に対す
る磁力発生源7の位置を下記数式1より求めることがで
きる。
に、ホール素子を設けて、各々のギャップ内の磁束(磁
束密度)を検出することにより、磁性部材2,3に対す
る磁力発生源7の位置を下記数式1より求めることがで
きる。
【0017】
【数1】
【0018】ここで、V1及びV2はギャップ4a,4b
に配置されたホール素子の出力電圧を示し、αは磁性部
材3の全長(La+Lb)に対する一端からの距離(L
b)の割合を示す。ホール素子の出力電圧は下記数式2
により算出される。
に配置されたホール素子の出力電圧を示し、αは磁性部
材3の全長(La+Lb)に対する一端からの距離(L
b)の割合を示す。ホール素子の出力電圧は下記数式2
により算出される。
【0019】
【数2】
【0020】ここでKは感度定数であり、素子の種類、
温度などによって定まる。ICはホール素子を流れる電
流、Bは磁束密度である。以下、この検出原理を図2の
概念図に基づいて詳述する。磁性部材3の透磁率をμ、
磁性部材2の透磁率を∞、空気(ギャップ)の透磁率を
μ0、ギャップ4a,4b,6a,6bの幅をE、磁束
の通過する断面積を全てS、磁界をそれぞれH1、H2、
H3、H4で表わすと、アンペア周回積分の定理により、
下記数式3が導き出される。
温度などによって定まる。ICはホール素子を流れる電
流、Bは磁束密度である。以下、この検出原理を図2の
概念図に基づいて詳述する。磁性部材3の透磁率をμ、
磁性部材2の透磁率を∞、空気(ギャップ)の透磁率を
μ0、ギャップ4a,4b,6a,6bの幅をE、磁束
の通過する断面積を全てS、磁界をそれぞれH1、H2、
H3、H4で表わすと、アンペア周回積分の定理により、
下記数式3が導き出される。
【0021】
【数3】
【0022】また、ガウスの定理により、下記数式4が
導き出される。
導き出される。
【0023】
【数4】
【0024】ここで、L=La+Lb、α=Lb/Lとす
ると上記数式3,4により、下記数式5が導かれる。
ると上記数式3,4により、下記数式5が導かれる。
【0025】
【数5】 ここで、(Eμ/Lμ0)《 1とすると、下記数式6が
得られる。
得られる。
【0026】
【数6】
【0027】以上の説明から明らかなように、一対のギ
ャップ4a,4bに配置されたホール素子の出力電圧V
1,V2を得て、数式6に示すような電圧の比をもって磁
力発生源7の位置すなわち回転シャフト9の角度位置を
検出することができる。V1及びV2はそれぞれホール素
子の温度特性により変動する。ここで、(V1+V2)が
温度特性によらず常に一定の値に制御できれば、磁力発
生源の位置αは数式6より明かな如くV1のみで正確に
表わすことが可能となる。
ャップ4a,4bに配置されたホール素子の出力電圧V
1,V2を得て、数式6に示すような電圧の比をもって磁
力発生源7の位置すなわち回転シャフト9の角度位置を
検出することができる。V1及びV2はそれぞれホール素
子の温度特性により変動する。ここで、(V1+V2)が
温度特性によらず常に一定の値に制御できれば、磁力発
生源の位置αは数式6より明かな如くV1のみで正確に
表わすことが可能となる。
【0028】次に、第3図に、図1で用いた磁束密度検
出手段としてのホール素子からのホール出力に基づいて
磁力発生源の位置を示す位置信号を発生する位置信号発
生手段としての位置信号発生回路の実施例を示す。図1
と同等部分は同一符号を付してある。図3の位置信号発
生回路は、2つのホール素子5a、5b、差動増幅器1
0、11、12、抵抗13、14、15、16から構成
されている。2つのホール素子5a、5bは磁力発生源
7(図1参照)の位置に対応した磁束密度を検出して、
前記磁束密度の大きさに比例した微少電圧をホール出力
として出力端子5a1、5a2及び5b1、5b2間に出力
し、差動増幅器10、11により夫々増幅される。ホー
ル出力電圧をそれぞれV1、V2とすると、これらはイン
ピーダンスの等しい抵抗15、16を通じて、結合点で
の出力V3となる。ここで、V3=(V1+V2)/2なる
関係がある。次にこの出力V3は差動増幅器12の一方
の入力となる。なお、差動増幅器12の他方の入力は、
電源電圧Vccを抵抗13、14で分圧した基準電圧Vre
fである。差動増幅器12の出力はホール素子のバイア
ス電圧として印加され、両ホール素子5a,5bのバイ
アス端子5a3、5a4及び5b3、5b4間に流れるバイ
アス電流を制御する。ここで、両ホール素子5a、5b
のバイアス端子は直列に接続されているので、両ホール
素子に流れるバイアス電流は等しい。
出手段としてのホール素子からのホール出力に基づいて
磁力発生源の位置を示す位置信号を発生する位置信号発
生手段としての位置信号発生回路の実施例を示す。図1
と同等部分は同一符号を付してある。図3の位置信号発
生回路は、2つのホール素子5a、5b、差動増幅器1
0、11、12、抵抗13、14、15、16から構成
されている。2つのホール素子5a、5bは磁力発生源
7(図1参照)の位置に対応した磁束密度を検出して、
前記磁束密度の大きさに比例した微少電圧をホール出力
として出力端子5a1、5a2及び5b1、5b2間に出力
し、差動増幅器10、11により夫々増幅される。ホー
ル出力電圧をそれぞれV1、V2とすると、これらはイン
ピーダンスの等しい抵抗15、16を通じて、結合点で
の出力V3となる。ここで、V3=(V1+V2)/2なる
関係がある。次にこの出力V3は差動増幅器12の一方
の入力となる。なお、差動増幅器12の他方の入力は、
電源電圧Vccを抵抗13、14で分圧した基準電圧Vre
fである。差動増幅器12の出力はホール素子のバイア
ス電圧として印加され、両ホール素子5a,5bのバイ
アス端子5a3、5a4及び5b3、5b4間に流れるバイ
アス電流を制御する。ここで、両ホール素子5a、5b
のバイアス端子は直列に接続されているので、両ホール
素子に流れるバイアス電流は等しい。
【0029】この位置信号発生回路によれば、2つのホ
ール素子の出力の加算値(V1+V2)を常に一定にする
ことが可能となる。また、上記数式6より磁力発生手段
の位置は、(V1+V2)が常に一定であるから一方のホ
ール素子の出力V1に比例する。すなわち本願の位置信
号発生回路によれば、二つのホール素子のホール出力の
加算値が一定になるように一対のホール素子に流れるバ
イアス電流を制御しているので、各素子の温度特性によ
らず、常に高精度なセンサ出力が得られる。また、磁力
発生源の位置を一つのホール素子の検出出力で正確に検
出することが可能となる。
ール素子の出力の加算値(V1+V2)を常に一定にする
ことが可能となる。また、上記数式6より磁力発生手段
の位置は、(V1+V2)が常に一定であるから一方のホ
ール素子の出力V1に比例する。すなわち本願の位置信
号発生回路によれば、二つのホール素子のホール出力の
加算値が一定になるように一対のホール素子に流れるバ
イアス電流を制御しているので、各素子の温度特性によ
らず、常に高精度なセンサ出力が得られる。また、磁力
発生源の位置を一つのホール素子の検出出力で正確に検
出することが可能となる。
【0030】尚、上記実施例ではV1をセンサ位置出力
としたがV2をセンサ位置出力としても良いことは言う
までもない。
としたがV2をセンサ位置出力としても良いことは言う
までもない。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の磁気式位置
センサによれば、磁力発生源から発せられる磁束を2分
する磁気回路を形成して、磁力発生源の変位に応じた各
々の磁気回路内の磁束密度を各々のホール素子により検
出できるように構成している故、構造の簡素化を図りつ
つも、磁力発生源の磁力の影響等を受けることなく、高
精度に変動位置等の検出を行うことができるとともに、
複数のホール素子の出力電圧の加算値が常に一定になる
ように回路構成されているため、各ホール素子の温度特
性の影響を受けない高精度な磁気式位置センサ出力を得
ることができる。
センサによれば、磁力発生源から発せられる磁束を2分
する磁気回路を形成して、磁力発生源の変位に応じた各
々の磁気回路内の磁束密度を各々のホール素子により検
出できるように構成している故、構造の簡素化を図りつ
つも、磁力発生源の磁力の影響等を受けることなく、高
精度に変動位置等の検出を行うことができるとともに、
複数のホール素子の出力電圧の加算値が常に一定になる
ように回路構成されているため、各ホール素子の温度特
性の影響を受けない高精度な磁気式位置センサ出力を得
ることができる。
【0032】また、一対のホール素子の出力電圧の加算
値が常に一定であるので磁力発生源の位置すなわちこれ
を担持する部材の位置を1つのホール素子のホール出力
により正確に検出することが可能となる。
値が常に一定であるので磁力発生源の位置すなわちこれ
を担持する部材の位置を1つのホール素子のホール出力
により正確に検出することが可能となる。
【図1】 本発明に係る磁気式位置センサの実施例を示
す構成図であり、図1(a)はその平面図、図1(b)
はその正面図、図1(c)はその右側面図を各々示す。
す構成図であり、図1(a)はその平面図、図1(b)
はその正面図、図1(c)はその右側面図を各々示す。
【図2】 本発明に係る磁気式位置センサの原理を示す
概念図である。
概念図である。
【図3】 本発明に係る磁気式位置センサの位置信号発
生回路の構成を示す電気回路図である。
生回路の構成を示す電気回路図である。
【主要部分の符号の説明】 2,3 磁性部材 4a,4b ギャップ 5a,5b ホール素子 7 マグネット(磁力発生源) 8 連結部材 9 回動シャフト 10,11,12 差動増幅器 13,14,15,16 電気抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 43/06 A
Claims (3)
- 【請求項1】 所定距離を隔てて長尺に亘って対向配置
された一対の磁性部材と、前記一対の磁性部材のうち少
なくとも一方の磁性部材の両端と他方の磁性部材との間
に形成された一対のギャップと、前記一対の磁性部材間
に配置されかつ前記磁性部材の長手方向において平行移
動可能な部材に担持されて、一方の磁性部材から他方の
磁性部材に向かう磁束流を生起せしめる磁力発生源と、
前記一対のギャップ各々に配置されて該ギャップ内の磁
束密度を表す磁束密度信号を発する磁束密度検出手段
と、前記磁束密度信号に応じて前記磁力発生源の位置信
号を発生する位置信号発生手段と、を有する磁気式位置
センサであって、前記一対の磁束密度検出手段はホール
素子からなり、前記位置信号発生手段は前記一対のホー
ル素子のホール出力の加算値に応じて前記一対のホール
素子に流れるバイアス電流を制御することを特徴とする
磁気式位置センサ。 - 【請求項2】 請求項1記載の磁気式位置センサであっ
て、前記位置信号発生手段は前記一対のホール素子のホ
ール出力を加算する手段と、前記加算値と基準値を比較
して差信号を生成する比較手段と、前記差信号に応じて
前記バイアス電流を調整する調整手段と、前記一対のホ
ール素子の少なくとも1つのホール出力を磁力発生源の
位置を表す検出出力とする出力手段と、からなることを
特徴とする磁気式位置センサ。 - 【請求項3】 請求項2記載の磁気式位置センサであっ
て、前記ホール素子の各々のバイアス端子の一方は互い
に接続されており、前記調整手段は、前記ホール素子の
バイアス端子の他方の間に前記差信号に応じた電圧を印
加する電圧印加手段を含むことを特徴とする磁気式位置
センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33067593A JP3335738B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 磁気式位置センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33067593A JP3335738B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 磁気式位置センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07190800A true JPH07190800A (ja) | 1995-07-28 |
JP3335738B2 JP3335738B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=18235333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33067593A Expired - Fee Related JP3335738B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 磁気式位置センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3335738B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002062104A (ja) * | 2000-05-23 | 2002-02-28 | Soc Appl Gen Electr Mec <Sagem> | 軸方向に可動なロッドのための軸位置センサー、及びこれが備えられているバルブの電磁アクチュエータ |
WO2003081182A1 (fr) * | 2002-03-22 | 2003-10-02 | Asahi Kasei Emd Corporation | Appareil et systeme de determination d'angle |
US7132824B2 (en) | 2004-05-20 | 2006-11-07 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | Position detector, camera-shake compensation mechanism, and image capture apparatus |
WO2022095875A1 (zh) * | 2020-11-03 | 2022-05-12 | 上海艾为电子技术股份有限公司 | 一种位置传感系统、获取位置传感信号的方法及电子设备 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33067593A patent/JP3335738B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002062104A (ja) * | 2000-05-23 | 2002-02-28 | Soc Appl Gen Electr Mec <Sagem> | 軸方向に可動なロッドのための軸位置センサー、及びこれが備えられているバルブの電磁アクチュエータ |
JP4683765B2 (ja) * | 2000-05-23 | 2011-05-18 | ジョンソン コントロールズ オートモーティブ エレクトロニクス | 軸方向に可動なロッドのための軸位置センサー、及びこれが備えられているバルブの電磁アクチュエータ |
WO2003081182A1 (fr) * | 2002-03-22 | 2003-10-02 | Asahi Kasei Emd Corporation | Appareil et systeme de determination d'angle |
US6969988B2 (en) | 2002-03-22 | 2005-11-29 | Asahi Kasei Emd Corporation | Angle determining apparatus and angle determining system |
CN1330939C (zh) * | 2002-03-22 | 2007-08-08 | 旭化成电子材料元件株式会社 | 角度检测装置和角度检测系统 |
US7132824B2 (en) | 2004-05-20 | 2006-11-07 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | Position detector, camera-shake compensation mechanism, and image capture apparatus |
WO2022095875A1 (zh) * | 2020-11-03 | 2022-05-12 | 上海艾为电子技术股份有限公司 | 一种位置传感系统、获取位置传感信号的方法及电子设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3335738B2 (ja) | 2002-10-21 |
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