JPH0719078Y2 - 薄型陰極線管 - Google Patents

薄型陰極線管

Info

Publication number
JPH0719078Y2
JPH0719078Y2 JP1989152459U JP15245989U JPH0719078Y2 JP H0719078 Y2 JPH0719078 Y2 JP H0719078Y2 JP 1989152459 U JP1989152459 U JP 1989152459U JP 15245989 U JP15245989 U JP 15245989U JP H0719078 Y2 JPH0719078 Y2 JP H0719078Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front panel
electrode
side wall
ray tube
cathode ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989152459U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0391652U (ja
Inventor
和夫 芝岡
俊夫 秋元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP1989152459U priority Critical patent/JPH0719078Y2/ja
Publication of JPH0391652U publication Critical patent/JPH0391652U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0719078Y2 publication Critical patent/JPH0719078Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、画像を形成する電子ディスプレイ用の陰極線
管、とりわけ薄型の画像表示装置に適した陰極線管に関
するものである。
〔従来の技術〕
薄型の画像表示装置は、テレビジョン学会誌vol.40,No.
10,1024(1986)に開示されているように、マトリック
スドライブ方式で画像表示するものが知られており、画
像表示装置の陰極線管を構成するガラス容器としては、
特開昭62-153148に開示されているような画像表示部と
画像表示部に連なる側壁部とさらに側壁部から折り曲げ
られて連なるフランジ部を有するガラスをフロントパネ
ルとし、これとリアパネルとなるたとえばガラス板をガ
ラスフリットなどで接合したものが用いられている。
この画像表示装置では、マトリクス状に構成された電子
ビーム制御電極群からなる電子銃ユニットから電子ビー
ムを放出し、この電子ビームをフロントパネルの画像表
示部に積層して設けられた蛍光体に照射して、画像表示
を実現している。このような画像表示を実現するため
に、電子銃ユニットには電源電圧が供給される。この電
源供給路として、たとえばフロントパネルとリアパネル
とのガラスフリット層による接合部分を貫通するように
外部引出端子が設けられ、この外部引出端子から電子銃
ユニットに電源を供給するように構成されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、画像表示に際しては、フロントパネルの
画像表示部と、フロントパネルとリアパネルの接合部分
のガラスフリットを貫通して取付けられている電極端子
との間に、数kV以上の高電圧が印加されるので、フロン
トパネルに帯電した電荷が、ガラスフリットの接着層を
通って瞬間的に放電し、接着層やフロントパネルの表面
にクラックを発生させるという問題があった。
本考案は、画像表示の際に上記したようなガラスフリッ
トやフロントパネルの内面に絶縁破壊による損傷が生じ
ることがない画像表示装置用の陰極線管を提供するもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、入力映像信号に応じて減圧下で電子ビームを
放出する電子銃ユニットと、前記電子銃ユニットからの
電子ビームにより発光する蛍光手段と、前記蛍光手段が
内面に設けられた表示部および前記表示部から連なる側
壁部と前記側壁部に連なるフランジ部とを有するガラス
製フロントパネルと、前記フロントパネルとともに前記
電子銃ユニットに電気的に接続された外部引出端子とを
有する陰極線管であって、前記側壁部の外周面および内
周面の少なくとも一方の面に、フランジ部に近い側から
順次導電性の第1の電極と105〜109Ωcmの電気抵抗率を
有する電界緩和性の第2の電極とが帯状に、接して設け
られていることを特徴とする陰極線管である。
本考案にかかる電界緩和性の電極を構成する材料として
は、半導体材料または半導体材料と導電体材料との混合
物を用いることができる。半導体材料としては、炭化珪
素、炭化タングステン、亜鉛に酸化ビスマスを混合した
もの、酸化第一銅などの微粉末を、導電体材料として
は、カーボン、銀、銅などの微粉末を用いることができ
る。これら半導体材料と導電体材料を混合することによ
り乾燥した状態で電気抵抗率を105〜109Ωcmの範囲に調
整して用いられる。上記電気抵抗率を有する帯状の電極
は、陰極線管のフロントパネルの側壁部の外周面または
内周面あるいは両方の面に塗布してその後乾燥して設け
られる。電気抵抗率が105Ωcmより小さいと、電子銃ユ
ニットから放射され、ガラス製フロントパネルの側壁部
の近傍のガラス容器内の空間を通過して、画像部の周辺
に相当する螢光体に衝突する電子が、側壁部近傍に生ず
る空間電位の影響を受けて偏向され、画像周辺部に画像
の乱れが生じるので好ましくない。一方、電気抵抗率が
109Ωcm以上であると画像表示に際して放射される電子
により側壁部は帯電し、帯電により生ずる大きい電界強
度を緩和することができなくなるので好ましくない。
したがって、側壁部に設ける帯状の電極の抵抗率を105
〜109Ωcmの電気抵抗率にすることにより画像の乱れが
なく、かつ、局部的な高圧放電によるガラスの破壊を防
止した陰極線管とすることができる。
また、フロントパネルの側壁部に帯電した電子をすみや
かに放電除去するために前記した105〜109Ωcmの電気抵
抗率を有する帯状の電極に接してリアパネル側に、導電
体からなる第2の帯状の電極を設けてもよい。このと
き、導電体からなる第2の帯状電極と前記105〜109Ωcm
の電気抵抗率を有する電極との境界は、電子銃ユニット
の最も画像表示部に近い面より螢光体側に出ないように
することが、画像のゆがみを生じさせないうえで好まし
い。電界緩和性の電極をフロントパネルの側壁部に設け
るには、前記した微粉末をエポキシ樹脂やアクリル系樹
脂などのワニス、あるいはアルミナゾルや珪酸カリウム
液などの接着性を有するバインダーに30〜80重量%程度
に分散させ、この液を塗布、乾燥させることにより得ら
れる。
また、導電体からなる電極の電気抵抗率は102〜10-4Ωc
mの導電塗料をもちいることができ、銀の微粉末を有機
または無機のバインダーで混合した塗料をもちいること
ができる。
〔作用〕
本考案にかかるガラス製フロントパネルの側壁部に設け
られた帯状電極は、電気抵抗率が制御されることによ
り、画像に歪みを生じさせることなく、高電圧によって
帯電するフロントパネル表面の電荷が、瞬間的に大電流
を伴ってフロントパネル表面あるいはフランジ部で異常
放電するのを防止する。
〔実施例〕
以下、実施例に基いて本考案を説明する。第1図
(a),(b)は、本考案の陰極線管の1実施例の概略
断面図で、フロントパネル1の内側に螢光体5が塗布さ
れ、さらにアルミ薄膜6が被覆され、アルミ薄膜6から
外部へ陽極端子4が引出されている。リアパネル10はフ
ロントパネル1の背面開口を覆う平板状のガラスからな
るリアパネルで、フロントパネル1とリアパネル10とは
ガラスフリット9により接着され、空間11は減圧に維持
されている。そしてフロントパネル1はガラスフリット
9を介して接着されている。ガラスフリット9の中を貫
通して電極端子8が外部から空間11内に挿入され、電子
銃ユニット7に接続されている。第1図(a)ではフロ
ントパネルの側壁部の外周の画像表示部に近い側に105
〜109Ωcmの帯状の電解緩和性電極2が、さらにリアパ
ネル10に近い側に導電体からなる帯状電極3が電極2に
一部オーバーラップして設けられている。第1図(b)
は、さらにフロントガラス1の側壁部の内側に電界緩和
性電極2が設けられた実施例である。
フロントパネル1のガラス組成はとくに限定されない
が、ソーダライムシリカ組成のガラスからなり、少なく
とも画像表示部がKイオンを含む溶融塩中でのイオン交
換処理により、内部よりも多くのKイオンを含み、電子
線照射による着色を減じるようにしたものは、明るい画
像を得るうえで好ましい。
上記のように構成された陰極線管の動作を簡単に説明す
る。外部から電極端子8を通じて供給された電源ならび
にテレビジョン信号にもとづいて、電子銃ユニット7は
動作し、電子重ユニット7から放出されたテレビジョン
信号に応じた電子ビームが、フロントパネル1の画像表
示部に配置された螢光体5に衝突して発光し、画像が形
成される。このような画像表示動作が実行されるにとも
なって、画像表示部は帯電する。従来のフロントパネル
を用いた装置であれば、この帯電電荷によって絶縁破壊
が発生していたが、本実施例においては、フロントパネ
ルの側壁部に設けた電極によって電荷が均一にディスチ
ャージされるために、瞬間的に放電することがなく、フ
ロントパネルの破損が防止される。
第2図,第3図は本考案にかかる電界緩和性(物質表面
の電界強度を低くする)電極の作用を、さらに詳しく説
明するための陰極線管の部分断面図である。フロントガ
ラスパネル1の側壁部に電界緩和性電極が設けられない
場合は、画像部のアルミ薄膜6に電子銃7から加速され
た電子が照射されることにより、側壁部のガラスパネル
表面の電位分布は、第3図に示されるように帯状の導電
性電極3の境界部分で急激に変化するが、電界緩和性電
極2が設けられた場合は、第2図に示されるように、側
壁部のガラスパネルの表面の電位分布はなだらかに変化
するようになるので、沿面放電が生じるのが防止され
る。
実施例1 フロート法で成形された厚み5mmのソーダライムシリカ
組成のガラス板を加熱し、プレスを併用した真空成形法
により、深さ40mmで対角が25cmのフロントパネルを成形
した。その後、このフロントパネルを460℃に加熱した
硝酸カリウムの溶融塩中に2時間漬けて、取り出し洗浄
した。フロントパネルの側壁部に、炭化珪素微粉末50重
量%,アルミナゾル50重量%からなる塗布液を用いて、
帯状の電極を被覆した。この電極は、リアパネルから約
35mmの位置から電子銃ユニットの前面7aが側壁部を横切
る位置まで帯状に側壁部の全周に被覆した。さらに、こ
の電界緩和性の電極に約3mmオーバーラップさせて、カ
ーボンからなる導電性電極を約13mmの巾で帯状に側壁部
のフランジ部側の全周に設けた。カーボンからなる電極
は、カーボン微粉末をアルミナゾルと混合したものを塗
布することにより作成した。このフロントパネルを用い
て、第1図(a)に示す陰極線管を製作した。カーボン
の帯状電極を外部アース端子に接続し、画像部のアルミ
薄膜に10kVで加速された電子ビームを約80℃の恒温槽の
中で10,000時間連続照射した。フロントパネルの側壁
部、フランジ部および接着部分のいずれにも異常放電に
よるクラックの発生はなかった。
実施例2 フロントパネルの側壁部の内側面に第1図(b)の2で
示されるように、カーボン微粉末と酸化チタン微粉末の
混合物からなる、電気抵抗率が1×109Ωcmの帯状電極
を側壁部内面に追加したことのほかは、実施例1と同じ
ようにして陰極線管を製作した。実施例1と同様に電子
線の連続照射を10,000時間おこなったが、フロントパネ
ルの側壁部、フランジ部および接着部分のいずれの部分
にも異常放電によるクラックの発生は認められなかっ
た。
比較例 フロントパネルの側壁部に電界緩和性の電極2を形成し
なかったことのほかは実施例1と全く同様にして陰極線
管を製作した。実施例1と同じように電子線を連続照射
したところ、約500時間経過後に、電極端子が接合され
ている部分のガラスフリットおよびフロントパネルの側
壁部分に微細なクラックが認められた。
〔考案の効果〕
本考案の陰極線管を用いた画像表示装置は、画像表示に
際してフロントパネル表面に帯電する電荷が瞬間的に放
電することがないので、フロントパネルや電極端子の接
合部の損傷が生じず、安定した画像を表示することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は本考案の陰極線管の1実施例の
概略断面図であり、第2図および第3図は本考案の電界
緩和性電極の作用を説明するための陰極線管の一部断面
図である。 1…フロントパネル、2…電界緩和性電極、3…導電体
からなる電極、4…陽極端子、5…螢光体、6…アルミ
薄膜、7…電子銃ユニット、8…電極端子、9…ガラス
フリット、10…リアパネル。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力映像信号に応じて減圧下で電子ビーム
    を放出する電子銃ユニットと、前記電子銃ユニットから
    の電子ビームにより発光する蛍光手段と、前記蛍光手段
    が内面に設けられた表示部および前記表示部から連なる
    側壁部と前記側壁部に連なるフランジ部とを有するガラ
    ス製フロントパネルと、前記フロントパネルとともに前
    記電子銃ユニットに電気的に接続された外部引出端子と
    を有する陰極線管であって、前記側壁部の外周面および
    内周面の少なくとも一方の面に、フランジ部に近い側か
    ら順次導電性の第1の電極と105〜109Ωcmの電気抵抗率
    を有する電界緩和性の第2の電極とが帯状に、接して設
    けられていることを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】前記フロントパネルの少なくとも画像表示
    部がKイオンを含む溶融塩中でのイオン交換処理により
    内部より多くのKイオンを含み、電子線照射による着色
    性を減じた請求項1に記載の陰極線管。
JP1989152459U 1989-12-28 1989-12-28 薄型陰極線管 Expired - Lifetime JPH0719078Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989152459U JPH0719078Y2 (ja) 1989-12-28 1989-12-28 薄型陰極線管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989152459U JPH0719078Y2 (ja) 1989-12-28 1989-12-28 薄型陰極線管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0391652U JPH0391652U (ja) 1991-09-18
JPH0719078Y2 true JPH0719078Y2 (ja) 1995-05-01

Family

ID=31698722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989152459U Expired - Lifetime JPH0719078Y2 (ja) 1989-12-28 1989-12-28 薄型陰極線管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0719078Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62150640A (ja) * 1985-12-24 1987-07-04 Mitsubishi Electric Corp フラツトマトリクスcrt
JPH0613419B2 (ja) * 1985-12-25 1994-02-23 日本板硝子株式会社 電子線が照射されるガラスパネル及びその製造方法
JPH08703Y2 (ja) * 1989-05-25 1996-01-10 日本板硝子株式会社 ディスプレイ用フロントパネル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0391652U (ja) 1991-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100343236B1 (ko) 화상형성장치및그제조방법
KR100479014B1 (ko) 표시장치와 그 제조방법
KR20010082613A (ko) 화상 형성 장치
US4600397A (en) Method of producing discharge display device
JPH0719078Y2 (ja) 薄型陰極線管
US20070029921A1 (en) Electron emission display device having low resistance spacer
US20070290602A1 (en) Image display device and manufacturing method of the same
US5357165A (en) Glass front-panel
JP2002075227A (ja) 気体放電表示装置およびプラズマアドレス液晶表示装置ならびにその製造方法
US5252112A (en) Method of producing a glass front-panel protected from coloring by electron rays
JPH01175152A (ja) 陰極線管
JPH08703Y2 (ja) ディスプレイ用フロントパネル
KR19980014731A (ko) Crt용 대전방지 코팅
US20070069629A1 (en) Flat type image display device and its manufacture method
JPH06103929A (ja) 表示装置
US6204600B1 (en) Field emission device having floating electrode and conductive particle layer
JP2956177B2 (ja) ガラス製フロントパネル
EP0475763B1 (en) Glass front-panel for a cathode ray tube and production method of the same
KR100186542B1 (ko) 칼라 플라즈마 디스플레이 판넬 및 그 제조방법
US7728790B2 (en) Plasma display device
EP0651423B1 (en) Glass front-panel and cathode ray tube incorporating the same
JP3095876B2 (ja) 平面型カラーディスプレー及びその製造方法
JP2949304B2 (ja) カラーブラウン管および正帯電膜形成方法
KR100393195B1 (ko) 전기영동법에의한전계효과전자방출소자의형광막도포방법
US20120043882A1 (en) Image display apparatus