JPH07190639A - 溶湯処理装置 - Google Patents

溶湯処理装置

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JPH07190639A
JPH07190639A JP33187793A JP33187793A JPH07190639A JP H07190639 A JPH07190639 A JP H07190639A JP 33187793 A JP33187793 A JP 33187793A JP 33187793 A JP33187793 A JP 33187793A JP H07190639 A JPH07190639 A JP H07190639A
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molten metal
main body
gas
porous plugs
porous
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JP33187793A
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English (en)
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Shuzo Uchiyama
修造 内山
Masahiro Higashimoto
正洋 東元
Daisuke Fujimura
大輔 藤村
Junichi Ninomiya
純一 二宮
Yuichiro Kimura
雄一郎 木村
Tsuneo Nakayama
恒雄 中山
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Kobe Steel Ltd
Rozai Kogyo Kaisha Ltd
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Kobe Steel Ltd
Rozai Kogyo Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルミニウムおよびアルミニウム合金の鋳造
ラインにおいて用いる溶湯処理装置であって、溶湯中に
処理ガスを吹込むための複数のポーラスプラグ17を本
体底部に設け、溶湯を案内して処理ガスに通気するため
のバッフル18を本体内部に設ける。処理ガスを溶湯面
上に吹出すためのポーラスプラグ17’を本体側壁の溶
湯面近傍に設けることもできる。 【効果】 ポーラスプラグを通して処理ガスを吹込むだ
けで、溶湯の撹拌操作を必要としないため、動力やメン
テナンスの費用がかからない。また、装置内での滞留時
間を増大するだけで残留水素ガス含有量を低減できるた
め、さらに高品質のアルミニウム合金が容易に製造でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウムおよびア
ルミニウム合金の鋳造ラインにおいて用いられる溶湯処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金は、溶解炉、保持炉
(あるいは溶解保持炉)を経て鋳造されるが、その溶湯
中の水素ガス濃度と酸化物等の不純物の介在が製品品質
上最も重要な要素である。そのため、通常、溶解工程、
鋳造工程の各工程で脱ガス処理を行い、製品の用途に応
じて残留水素ガス含有量を規定してインゴットを造塊し
ている。これら従来の脱ガス処理方式においては、通気
回転軸を溶湯中に配置してその中心部から処理ガスを吹
き込み、回転軸の先端に設けられた回転ノズルを回転さ
せて溶湯を撹拌することにより、処理ガスを分散させる
方法をとっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
脱ガス処理作業においては、撹拌用部材が溶湯によって
劣化するためにメンテナンスが必要であり、処理ガスや
動力のコストも高くつくという問題がある。また、得ら
れた製品インゴットの残留水素含有量にバラツキが生じ
ることもあり、後工程の圧延や品質安定化に問題があ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の溶
湯処理装置は、上記問題を解決するために、溶湯中に処
理ガスを吹込むための複数のポーラスプラグが本体底部
に設けられ、かつ、溶湯を案内して処理ガスに通気する
ためのバッフルが本体内部に設けられていることを特徴
とする。
【0005】請求項2記載の発明の溶湯処理装置は、請
求項1記載の溶湯処理装置において、処理ガスの通気圧
力が10〜50kPaであることを特徴とする。
【0006】請求項3記載の発明の溶湯処理装置は、溶
湯中に処理ガスを吹込むための複数のポーラスプラグが
本体底部に設けられ、溶湯を案内して処理ガスに通気す
るためのバッフルが本体内部に設けられ、かつ、処理ガ
スを溶湯面上に吹出すためのポーラスプラグが本体側壁
の溶湯面近傍に設けられていることを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1および請求項2の構成によれば、溶湯
流入開口を介して流入する溶湯は、直接、溶湯流出開口
へ流動することなく、バッフルによって仕切られた通路
を通して、複数のポーラスプラグが設けられた本体中央
部に案内され、そこでポーラスプラグから放出される処
理ガスの微細気泡によって充分に撹拌される。このよう
に、溶湯中に回転部材および浸漬部材が存在しないの
で、それらのメンテナンスの必要がまったくない。ま
た、ポーラスプラグを用いて底部から処理ガスの微細気
泡を吹き上げるため、溶湯と均一に混合して優れた脱ガ
ス効果を奏し、処理ガス量も従来に比べて少なくて済
む。
【0008】請求項3の構成によれば、溶湯流入開口を
介して流入する溶湯は、直接、溶湯流出開口へ流動する
ことなく、バッフルによって仕切られた通路を通して、
複数のポーラスプラグが設けられた本体中央部に案内さ
れ、そこでポーラスプラグから放出される処理ガスの微
細気泡によって充分に撹拌される。このように、溶湯中
に回転部材および浸漬部材が存在しないので、それらの
メンテナンスの必要がまったくない。また、ポーラスプ
ラグを用いて底部から処理ガスの微細気泡を吹き上げる
ため、溶湯と均一に混合して優れた脱ガス効果を奏し、
処理ガス量も従来に比べて少なくて済む。さらに、上記
ポーラスプラグと同じポーラスプラグを本体側壁の湯面
近傍に設けるため、溶湯面に浮遊するドロスも効果的に
除去できる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例について図1〜図6に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。
【0010】図6に示すように、本実施例に係る溶湯処
理装置1は、例えば、アルミニウム鋳造ライン8に組み
込んで使用される。上記鋳造ラインは、溶解保持炉2、
移湯桶4a、4b、4c、フィルター装置5および鋳造
機6から構成され、上記溶湯処理装置1は2つの移湯桶
4a、4bの間に設けられる。
【0011】溶解保持炉2は、その炉床部分の炉幅方向
に、必要に応じて、複数のポーラスプラグ(図示せず)
が設けられ、溶湯3をある程度(約0.15ml/10
0g・Al)まで脱ガスすることができる。また、その
片側部にシリンダー7を、他側部に傾動支点を回転自在
に軸支し、シリンダー7の作用により傾動可能にしてあ
る。
【0012】移湯桶4a、4bは、それぞれ、溶湯3を
溶解保持炉2から溶湯処理装置1に、溶湯処理装置1か
ら鋳造機6に送り込む通路の役割を果たすものであり、
本発明の溶湯処理装置1を挟むようにして設けられる。
【0013】フィルター装置5は、内部にフィルター
(セラミックチューブ製)が設けられ、上記フィルター
装置は、さらに移湯桶4cを介して鋳造機6に連結され
る。
【0014】上記溶湯処理装置1は、図2および図3に
示すように、ボックス状の構造を有し、蓋部分11と、
本体部分12とから構成される。蓋部分11には、装置
内を予め加熱するための電気ヒーター13が設けられる
が、電気ヒーターの代わりに浸漬シーズヒーターを装置
内に設けてもよい。本体部分12の上部には、溶湯の出
入口である溶湯流入開口14および溶湯流出開口15が
設けられるとともに、浮遊ドロスを装置外に排出するた
めの除滓口16が設けられる。本体部分12の底部に
は、図4および図5に示すように、複数のポーラスプラ
グ17が設けられる。
【0015】このポーラスプラグ17は、モルタル類で
シールされた耐火性セラミック17aおよびインコネル
等の保護金物17bから構成され、本体部分12の底部
に碁盤目状(正方形配列)または千鳥状(正三角形配
列)に配列される。このポーラスプラグ17の配列は特
に限定するものではなく、適宜選択できる。配置するポ
ーラスプラグの数も特に限定するものではなく、適宜選
択できる。ポーラスプラグ17の配列間隔は、200〜
300mm、好ましくは約250mmである。配列間隔
が300mmより大きいと容積負荷過小となり、200
mmより小さいと過大となり、それぞれリテンション効
率上、好ましくない。上記ポーラスプラグ17の下端部
には、ガスヘッダー管(図示せず)が連結され、それを
通して圧送された処理ガスが溶湯内に吹込まれるように
なっている。ガスヘッダー管には、止め弁、流量調整
弁、流量計(図示せず)等が取り付けられる。溶湯に吹
込まれる処理ガスとしては、例えば、塩素ガス等の活性
ガス、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等の不活
性ガス等が挙げられるが、必要に応じて活性ガスと不活
性ガスとの混合ガスを用いてもよい。
【0016】ポーラスプラグ17に通気する処理ガスの
圧力は溶湯溜の深さによって異なるが、通常は10〜5
0kPa、好ましくは20kPaである。通気圧力が5
0kPaより大きいと大気を巻き込んでH2 量が上が
り、10kPaより小さいと脱ガス能力が下がり、好ま
しくない。このように所定の圧力で処理ガスをポーラス
プラグに通気することにより、大きさが30〜60ミク
ロンの微細な気泡が溶湯中に形成される。
【0017】本発明の溶湯処理装置1の本体内部には、
図1に示すように、互いに直角に交わる2枚のバッフル
18、18’が設けられ、それにより、装置の本体内部
が3次元的に仕切られる。溶湯面より高い所定の高さ寸
法を有するバッフル18は、本体部分12の一側壁に対
して平行に配置され、本体部分の底部から上方に向かっ
て垂直に伸延して、側壁との間に溶湯が通過する通路を
形成している。バッフル18の片端および他端はそれぞ
れ側壁に固定されるが、他端の底部には四角形の切欠き
部分19が設けられ、それを通して、複数のポーラスプ
ラグが設けられた本体中央部分に溶湯が流入する開口を
形成している(図4参照)。このように、バッフル18
は、図中に矢印で示すように、溶湯流入開口14から流
入する溶湯を上記通路を通して装置内に案内し、さらに
上記開口を介して溶湯を本体中央部分へ案内する機能を
有する。バッフル18’の片端はバッフル18の側面に
対して直角に固定され、その他端は本体部分12の側壁
に固定されている。バッフル18’の上面はバッフル1
8と同じ高さであり、下面は本体部分の底部との間に間
隙を有し、溶湯が通過する通路を形成している。このバ
ッフル18’は中央部分で処理された溶湯を溶湯流出開
口15に案内する機能を有する。この実施例において
は、中央部分で溶湯を処理ガスに通気する前に、5つの
ポーラスプラグ17を用いて前処理を行うため、脱ガス
をさらに効果的に行うことができる。
【0018】本発明の装置においては、さらに、処理時
に溶湯面上に生じる浮遊ドロスを除去するために、本体
部分12の側壁の溶湯面近傍に、上記ポーラスプラグ1
7と同じ構造を有するポーラスプラグ17’が除滓口1
6に対して一定の角度をなして設けられる。上記ポーラ
スプラグ17と同様に、ポーラスプラグ17の下端部に
は、ガスヘッダー管(図示せず)が連結され、ガスヘッ
ダー管には、止め弁、流量調整弁、流量計(図示せず)
等が取り付けられる。溶湯表面に吹出される処理ガスと
しては、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等の不
活性ガス等が用いられる。ポーラスプラグ17’に通気
する処理ガスの圧力は、通常は5〜20KPa、好まし
くは10kPaである。上記ポーラスプラグ17’の数
は特に限定するものではなく、浮遊ドロスを効果的に除
去するために、複数個のプラグを設けてもよい。
【0019】上記構成の溶湯処理装置1を組み込んだ鋳
造ラインについて、次に説明する。まず、溶湯装置の蓋
部分11に設けられた電気ヒーター、または浸漬シーズ
ヒーターを作動させて装置内を所定の温度まで加熱す
る。その後、溶解保持炉2から連続して一定流量(30
0kgf/分)で流動するアルミニウム溶湯3が、移湯
桶4aを介して本発明の溶湯処理装置1に流入される。
溶湯流入開口14から流入した溶湯3は、バッフル18
と本体部分12の側壁とから形成される通路内を流動し
ながら一部のポーラスプラグ17から吹込まれる処理ガ
スに通気され、前処理される。前処理された溶湯は、バ
ッフル18の切欠部分19と本体部分12の側壁とから
形成される開口を介して溶湯装置の本体部分の中央部に
送られ、ここで多数のポーラスプラグ17から吹込まれ
る処理ガスに充分に通気され、約0.10ml/100
g・Al以下のレベルまで脱ガスされる。この際、溶湯
面の表面には多量の浮遊ドロスが形成されるため、本体
部分12の側壁の溶湯面近傍に設けられたポーラスプラ
グ17’から不活性ガスを吹出して除滓口16に浮遊ド
ロスを集め、これを除滓する。脱ガス処理された溶湯
は、バッフル18’の下側の通路を通過し、溶湯流出開
口15から流出する。この実施例では、溶湯処理装置1
内での溶湯の滞留時間は約4.6分であるが、これは製
品に要求される品質によって異なる。次に、溶湯3は移
湯桶4bを介してフィルター装置5に流入され、さらに
フィルターで不純物を取り除いた後、移湯桶4cを介し
て鋳造機6に流入させて鋳造を行い、アルミニウム合金
インゴットを得る。
【0020】次に、実験例を挙げて本発明をさらに詳し
く説明する。 [実験例1]上記鋳造ラインにおいて、本発明の溶湯処
理装置を用いた場合と、従来のローター式溶湯処理装置
(ローター2台使用またはローター1台使用)を用いた
場合について、比較実験を行った。供試材料は低H2
ス含有を要求される2024合金(Al−Cu−Mg)
および7075合金(Al−Zn−Mg)であり、処理
ガスとしてアルゴンガス(100%)を用いた。結果を
以下の表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】以上の結果をまとめると、次の通りであ
る。 (1)溶解時に含まれる水素含有量0.17ml/10
0g・Alが、本発明の溶湯処理装置を用いて処理を行
った後は0.060〜0.061ml/100g・Al
と低減し、高い脱ガス効果を示している。
【0023】(2)本発明によれば、従来技術に比べて
処理ガス消費量が約60%節約できるとともに、動力や
メンテナンスに費用がまったくかからない。
【0024】(3)滞留時間を増大させることによっ
て、残留水素ガス含有量を減少させることができ、高品
質のアルミニウム合金を製造できる。
【0025】[実験例2]上記鋳造ラインにおいて、本
発明の溶湯処理装置を用いた場合と、従来の真空脱・回
転脱ガス装置を用いた場合について、溶湯処理後の溶湯
中の水素ガス量を測定して比較を行った。供試材料は2
024アルミニウム合金および7075アルミニウム合
金であり、処理ガスとしてアルゴンガス(100%)を
用いた。それぞれの材料について求めた溶湯中の水素濃
度と度数割合の関係を示すグラフを図7および図8に示
す。図7および図8から明らかなように、どちらの材料
においても水素濃度の平均値に有為差は認められない
が、データのばらつきは本発明の方が明らかに小さく、
これにより、本発明の溶湯処理装置が安定した脱ガス効
果を奏することがわかる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明の溶湯処理装置は、以上
のように、溶湯中に処理ガスを吹込むための複数のポー
ラスプラグが本体底部に設けられ、かつ、溶湯を案内し
て処理ガスに通気するためのバッフルが本体内部に設け
られている構成である。
【0027】請求項2記載の発明の溶湯処理装置は、以
上のように、請求項1の溶湯処理装置において、処理ガ
スの通気圧力が10〜50kPaである構成である。
【0028】したがって、アルミニウム溶湯中の水素ガ
スを除去するにあたって上記の装置を用いることによ
り、ポーラスプラグを通して処理ガスを吹込むだけで、
溶湯の撹拌操作を必要としないため、動力やメンテナン
スの費用がかからない。また、装置内での滞留時間を増
大するだけで残留水素ガス含有量を低減できるため、さ
らに高品質のアルミニウム合金が容易に製造できる。
【0029】請求項3記載の溶湯処理装置は、溶湯中に
処理ガスを吹込むための複数のポーラスプラグが本体底
部に設けられ、溶湯を案内して処理ガスに通気するため
のバッフルが本体内部に設けられ、かつ、処理ガスを溶
湯面上に吹出すためのポーラスプラグが本体側壁の溶湯
面近傍に設けられている構成である。
【0030】したがって、アルミニウム溶湯中の水素ガ
スを除去するにあたって上記の装置を用いることによ
り、ポーラスプラグを通して処理ガスを吹込むだけで、
溶湯の撹拌操作を必要としないため、動力やメンテナン
スの費用がかからない。また、装置内での滞留時間を増
大するだけで残留水素ガス含有量を低減できるため、さ
らに高品質のアルミニウム合金が容易に製造できる。そ
の上、溶湯面上の浮遊ドロスの除去作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における溶湯処理装置の構成
を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】図4のポーラスプラグの拡大断面図である。
【図6】図1の溶湯処理装置を組み込んだ鋳造ラインの
構成を示す断面模式図である。
【図7】2024アルミニウム合金を用いた鋳造試験結
果を示すグラフである。
【図8】7075アルミニウム合金を用いた鋳造試験結
果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 溶湯処理装置 14 溶湯流入開口 15 溶湯流出開口 16 除滓口 17 ポーラスプラグ 18 バッフル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【実施例】本発明の一実施例について図1〜図に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】図6に示すように、本実施例に係る溶湯処
理装置1は、例えば、アルミニウム鋳造ライン8に組み
込んで使用される。上記鋳造ラインは、溶解保持炉2、
移湯4a、4b、4c、フィルター装置5および鋳造
機6から構成され、上記溶湯処理装置1は2つの移湯
4a、4bの間に設けられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】移湯4a、4bは、それぞれ、溶湯3を
溶解保持炉2から溶湯処理装置1に、溶湯処理装置1か
ら鋳造機6に送り込む通路の役割を果たすものであり、
本発明の溶湯処理装置1を挟むようにして設けられる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】フィルター装置5は、内部にフィルター
(セラミックチューブ製)が設けられ、上記フィルター
装置は、さらに移湯4cを介して鋳造機6に連結され
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】本発明の装置においては、さらに、処理時
に溶湯面上に生じる浮遊ドロスを除去するために、本体
部分12の側壁の溶湯面近傍に、上記ポーラスプラグ1
7と同じ構造を有するポーラスプラグ17’が除滓口1
6に対して一定の角度をなして設けられる。上記ポーラ
スプラグ17と同様に、ポーラスプラグ17’には、ガ
スヘッダー管(図示せず)が連結され、ガスヘッダー管
には、止め弁、流量調整弁、流量計(図示せず)等が取
り付けられる。溶湯表面に吹出される処理ガスとして
は、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等の不活性
ガス等が用いられる。ポーラスプラグ17’に通気する
処理ガスの圧力は、通常は5〜20KPa、好ましくは
10kPaである。上記ポーラスプラグ17’の数は特
に限定するものではなく、浮遊ドロスを効果的に除去す
るために、複数個のプラグを設けてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】上記構成の溶湯処理装置1を組み込んだ鋳
造ラインについて、次に説明する。まず、溶湯処理装置
の蓋部分11に設けられた電気ヒーター、または浸漬
シーズヒーターを作動させて装置内を所定の温度まで加
熱する。その後、溶解保持炉2から連続して一定流量
(300kgf/分)で流動するアルミニウム溶湯3
が、移湯4aを介して本発明の溶湯処理装置1に流入
される。溶湯流入開口14から流入した溶湯3は、バッ
フル18と本体部分12の側壁とから形成される通路内
を流動しながら一部のポーラスプラグ17から吹込まれ
る処理ガスに通気され、前処理される。前処理された溶
湯は、バッフル18の切欠部分19と本体部分12の側
壁とから形成される開口を介して溶湯処理装置1の本体
部分の中央部に送られ、ここで多数のポーラスプラグ1
7から吹込まれる処理ガスに充分に通気され、約0.1
0ml/100g・Al以下のレベルまで脱ガスされ
る。この際、溶湯面の表面には多量の浮遊ドロスが形成
されるため、本体部分12の側壁の溶湯面近傍に設けら
れたポーラスプラグ17’から不活性ガスを吹出して除
滓口16に浮遊ドロスを集め、これを除滓する。脱ガス
処理された溶湯は、バッフル18’の下側の通路を通過
し、溶湯流出開口15から流出する。この実施例では、
溶湯処理装置1内での溶湯の滞留時間は約4.6分であ
るが、これは製品に要求される品質によって異なる。次
に、溶湯3は移湯4bを介してフィルター装置5に流
入され、さらにフィルターで不純物を取り除いた後、移
4cを介して鋳造機6に流入させて鋳造を行い、ア
ルミニウム合金インゴットを得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 大輔 栃木県真岡市鬼怒丘15番地 株式会社神戸 製鋼所真岡製造所内 (72)発明者 二宮 純一 大阪府大阪市西区南堀江1丁目2番14号 ロザイ工業株式会社内 (72)発明者 木村 雄一郎 大阪府大阪市西区南堀江1丁目2番14号 ロザイ工業株式会社内 (72)発明者 中山 恒雄 大阪府大阪市西区南堀江1丁目2番14号 ロザイ工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶湯中に処理ガスを吹込むための複数のポ
    ーラスプラグが本体底部に設けられ、かつ、溶湯を案内
    して処理ガスに通気するためのバッフルが本体内部に設
    けられていることを特徴とする溶湯処理装置。
  2. 【請求項2】上記処理ガスの通気圧力が10〜50kP
    aであることを特徴とする請求項1記載の溶湯処理装
    置。
  3. 【請求項3】溶湯中に処理ガスを吹込むための複数のポ
    ーラスプラグが本体底部に設けられ、溶湯を案内して処
    理ガスに通気するためのバッフルが本体内部に設けら
    れ、かつ、処理ガスを溶湯面上に吹出すためのポーラス
    プラグが本体側壁の溶湯面近傍に設けられていることを
    特徴とする溶湯処理装置。
JP33187793A 1993-12-27 1993-12-27 溶湯処理装置 Pending JPH07190639A (ja)

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