JPH07190456A - 空気循環装置 - Google Patents

空気循環装置

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Publication number
JPH07190456A
JPH07190456A JP5334212A JP33421293A JPH07190456A JP H07190456 A JPH07190456 A JP H07190456A JP 5334212 A JP5334212 A JP 5334212A JP 33421293 A JP33421293 A JP 33421293A JP H07190456 A JPH07190456 A JP H07190456A
Authority
JP
Japan
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air circulation
circulation device
blade
chopper
human body
Prior art date
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Pending
Application number
JP5334212A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Morimoto
篤史 森本
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、焦電センサを応用した人体情報検
知部によってある領域内における人の有無、人数、及び
移動量を検知し、領域内の人の有無、人数及び移動量等
から快適でかつ省エネ性を考慮した空気循環と、人体情
報検知範囲内におけるインテリアを変えること無く防犯
機能を得ることができる空気循環装置の提供を目的とし
ている。 【構成】 空気循環装置内部に人体情報判定手段7を備
え、さらに空気循環装置の内部既存の羽根部駆動用モー
タ11で前記の人体情報判定手段7を駆動できる単純構
成としている。さらに、羽根部駆動用モータの動力の切
り替え手段により防犯機単体にて動作可能となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焦電型赤外線センサを
用いた空気循環装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年各種機器は、人間の感覚に応じた制
御あるいは、自動制御をすることが求められている。
【0003】従来、環境要素を検知する構成が一般的で
あったが、近年この種の人体情報検知に関する応用は、
特開平2−196932号公報に示すように赤外線検知
装置として、人の有無、温度検知する構成が普及されつ
つある。また、特開平2−183751号公報に示すよ
うに空気調和機への応用として温度分布、人の位置を検
知して空調をかけるものがあった。さらに別の用途とし
てエレベータ混雑度センサとしてエレベータ内における
利用客数の検知を行い、利用客へのきめ細かいサービス
の向上や効率的なエレベータ運転を可能とするものがあ
った。しかし、特開平2−196932号公報に示す赤
外線検知装置では、天井面に設置することにより人体情
報検知が可能となるが、空気調和機とは別途工事を必要
とし、さらに防犯機として使用、あるいは室内環境のモ
ニターをするといった場合についても、人目につき易く
監視されているという印象を受けることがあった。ま
た、特開平2−183751号公報における空気調和機
への応用は、単に空気調和機へ応用したものであり防犯
機としての作用は、有しないものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の空気
循環装置では、人の操作により電源の入切、あるいは回
転制御を行っていた。さらに人の操作によって電源の入
切あるいは回転制御を行っていたため、利用者の温熱感
からかけ離れた空調をするということがあった。したが
って省エネ性、快適性等を考慮すると最適な空調である
とは決していえない。さらにセキュリティ分野において
は、防犯カメラがむき出しとなっているため監視されて
いるという感覚を抱く、あるいは侵入者等があった場
合、人目につき易く防犯機能が十分に果たせないという
課題があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、電源
の自動オンオフ制御、あるいは在室状況に応じたファン
の回転制御ができ、さらに室内のインテリアを変えるこ
となく、在室状況が把握できる空気循環装置を提供する
ことを第1の目的とする。
【0006】第2の目的は、人数、移動量等の情報を得
るためにある空間内の赤外線分布を得ることにある。
【0007】第3の目的は、人体情報検知部において、
赤外線断続的遮断手段であるチョッパーの回転の安定化
と、検知部とチョッパーの温度の安定化を行うことにあ
る。
【0008】第4の目的は、内部構成の簡略化と省エネ
対策とにある。第5の目的は、赤外線の透過率が高く、
製造が容易であり低コスト化にもつながる赤外線集光手
段とすることにある。
【0009】第6の目的は、第4の目的と同様に内部構
成の簡略化と省エネ対策、さらに第2の目的と同様に2
次元の温度分布を得ることにある。
【0010】第7の目的は、チョッパーと焦電型赤外線
センサとを容易に反対方向に回転させることにある。
【0011】第8の目的は、焦電型赤外線センサの動作
可能な周波数で赤外線断続的遮断手段が働くこと、さら
にセンサの回転視野角を調整することにある。
【0012】第9の目的は、360度回転走査する検知
部から信号を取り出す場合、断線の防止すなわち信頼性
を確立することにある。
【0013】第10の目的は、人体情報を運転状態の変
更、あるいは侵入者検知の2つの用途に使用することに
ある。
【0014】第11の目的は、人体情報を運転状態の変
更、あるいは侵入者検知の2つの用途を独立に機能させ
ることにある。
【0015】第12の目的は、空気循環装置の羽根部と
人体情報検知部を互いに独立とし、人体情報検知部のみ
回転可能とすることにある。
【0016】第13の目的は、侵入者の情報として人数
や移動量といった詳細な情報を使用者に伝えることにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の目的を達
成するための第1の手段は、ある一定空間内の人の有
無、人数及び移動量を検知できるように赤外線センサ
と、赤外線断続的遮断手段と、赤外線集光手段よりなる
検知部と、前記検知部を回転走査する回転走査手段より
なる人体情報検知部と、人体情報判定手段とで構成した
ものである。
【0018】第2の目的を達成するための第2の手段
は、1次元のアレイ状に配列した焦電センサを本発明第
1の赤外線センサとして構成しものである。
【0019】第3の目的を達成するための第3の手段
は、赤外線断続的遮断手段を複数個の穴を有する円錐状
のチョッパーとし、検知部とチョッパーは対面方向に回
転するようにしたことであり、本発明第1の赤外線断続
的遮断手段として構成したものである。
【0020】第4の目的を達成するための第4の手段
は、チョッパーの回転駆動源として羽根部駆動用モータ
を利用したことであり、本発明第1及び第3の赤外線断
続的遮断手段に追加して構成したものである。
【0021】第5の目的を達成するための第5の手段
は、シリコン球面レンズを本発明第1の赤外線集光手段
として構成したものである。
【0022】第6の目的を達成するための第6の手段
は、検知部を360度回転走査させる回転走査手段に、
羽根部駆動用モータを駆動源とする構成としたものであ
る。
【0023】第7の目的を達成するための第7の手段
は、駆動源からの動力の伝達に、駆動モータ軸部分に設
置された歯数M1の歯車Aと、中間に備えられた歯数M
2、M3の補助歯車A、歯数M4、M5の補助歯車B
と、検知部に設置された歯数M6の歯車Bの噛み合わせ
としたことである。
【0024】第8の目的を達成するための第8の手段
は、歯数M1〜M6の相互間に、羽根部の駆動最高速度
をF[Hz](羽根部の1秒1回転を1[Hz]とす
る)、羽根の枚数をN枚とすると、(数1)が成立する
ようにしたことである。
【0025】第9の目的を達成するための第9の手段
は、360度回転走査する検知部から回転走査外部への
信号の伝送手段、及び羽根部を通過する際の信号の伝送
手段に、ブラシと基盤の接点によりなるものとしたこと
である。
【0026】第10の目的を達成するための第10の手
段は、一定の空間内の人の有無、人数、移動量といった
人体情報を羽根部の回転速度を変化させる運転制御手
段、あるいは侵入者検知手段に利用できる構成としたこ
とである。
【0027】第11の目的を達成するための第11の手
段は、運転制御手段、及び侵入者検知手段双方の切り替
え手段を本発明第10の手段に追加して構成したもので
ある。
【0028】第12の目的を達成するための第12の手
段は、切り替え手段によりチョッパーは、羽根部と独立
で駆動できる構成としたことである。
【0029】第13の目的を達成するための第13の手
段は、侵入者の有無、人数、及び移動量の情報を警告す
る警告手段を本発明第10の手段に追加して構成したも
のである。
【0030】
【作用】本発明の第1の手段の構成により、空気循環装
置に人体情報検知部と、さらに人体情報判定手段とを備
えることにより、ある領域内の人の有無が検知できるも
のである。
【0031】また、第2の手段の構成により、焦電型赤
外線センサを1次元のアレイ状に配列するため焦電型赤
外線センサの配列数だけ赤外線分布を得ることができる
ものである。
【0032】また、第3の手段の構成により、チョッパ
ーにより赤外線の入射光量に変化を与えるという効果が
あり、チョッパーの回転軸に対して対称に複数個の穴を
設けることによりチョッパー重心が安定し、チョッパー
の回転の安定性が得られるものである。
【0033】また、第4の手段の構成により、チョッパ
ーを羽根部駆動用モータを動力源として駆動することが
できるものである。
【0034】また、第5の手段の構成により、球面レン
ズに赤外線高透過率であるシリコンを用いているため、
効率のよい赤外線集光ができるものである。
【0035】また、第6の手段の構成により、駆動機構
が複雑にならず低コストにもつながるものである。
【0036】また、第7の手段の構成により、駆動源か
らの動力の伝達が容易に可能となり、検知部とチョッパ
ーとを逆回転させることも容易になるものである。
【0037】また、第8の手段の構成により、検知部と
チョッパーの回転周期のタイミング調整が可能となり、
焦電型赤外線センサの動作可能周波数の確保ができるも
のである。
【0038】また、第9の手段の構成により、360度
回転走査する検知部からのセンサの信号の取り出しが容
易に行われるものである。
【0039】また、第10の手段の構成により、領域内
に存在する人の数、移動量に合わせた風量を導くための
空気循環装置の羽根部の回転速度制御のみでなく、夜間
等においては、侵入者検知手段としても機能し、セキュ
リティ分野をも満たすことができるものである。
【0040】また、第11の手段の構成により、侵入者
検知手段、及び運転制御手段を独立で駆動することがで
きるものである。
【0041】また、第12の手段の構成により、歯車の
脱着を行い、羽根部は停止あるいは回転動作を起こすこ
とができるものである。
【0042】また、第13の手段の構成により、人体情
報検知部で検知されたある領域内の人の有無から使用者
に対して警報機等により情報を知らせることができるも
のである。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1〜図2
0を参照しながら説明する。
【0044】第1の発明の第1実施例として図1に示
す。図1に示すように天井扇本体の羽根部1より下方に
赤外線センサ2と、赤外線センサ2に赤外線を断続的に
変化させる赤外線断続的遮断手段3(例として円盤型チ
ョッパー等)と、赤外線を集光する赤外線集光手段4
(例としてフレネルレンズ等)と、赤外線センサ2と赤
外線集光手段4とを回転走査させる回転走査手段5(例
としてDCモータ等)と、赤外線センサ2からの信号を
処理する信号処理手段6(例としてバンドパスフィルタ
等)と、赤外線信号から人を検知する人体情報判定手段
7(例として2値化処理等)を備えている。
【0045】上記構成により、回転走査手段5で赤外線
センサ2と、赤外線集光手段4とを回転走査させ、赤外
線分布を得ることができる。
【0046】このように本発明の第1実施例によれば、
赤外線分布は信号処理手段6により、温度分布に変換さ
れ、人体情報判定手段7により人の有無が判別できる。
【0047】第2の発明の第2実施例として図2に示
す。図2に示すように焦電型赤外線センサ8は回転走査
方向に対して垂直方向に1次元のアレイ状に配列する。
【0048】上記構成により、焦電型赤外線センサ8の
配列の個数分だけ赤外線分布が検知できる。
【0049】このように本発明の第2実施例によれば、
焦電型赤外線センサ8を空気循環装置に備えることによ
り素子の配列方向に対する赤外線分布が得られる。
【0050】第3の発明の第3実施例として図3に示
す。図3に示すように、チョッパー9に回転軸に対して
遠心力の安定がとれるように3個の穴を設け、さらに検
知部10と対面方向に回転するようにした。
【0051】上記構成により、チョッパー9は検知部1
0と対面方向に回転することになる。
【0052】このように本発明の第3実施例によれば、
チョッパー9の回転の安定性が得られる。図4に回転数
の経時変化を示す。図においてもチョッパー9の回転速
度が安定していることが分かる。
【0053】第4の発明の第4実施例として図5に示
す。図5に示すようにチョッパー9の回転駆動源として
羽根部駆動用モータ11を使用した。
【0054】上記構成により、チョッパー9は羽根部駆
動用モータ11により駆動することになる。
【0055】このように本発明の第4実施例によれば、
チョッパー9は羽根部と同一のモータにて駆動すること
ができるため、機構が複雑にならず省エネ対策としても
効果がある。
【0056】第5の発明の第5実施例として図6に示
す。図6に示すように、焦電型赤外線センサ8の前方に
シリコン球面レンズ12を備えた。シリコン球面レンズ
12と焦電型赤外線センサ8との赤外線の結像状態を図
7に示す。図7において、焦電型赤外線センサ8の図示
中の上部から素子ナンバー1、2、・・・素子ナンバー
8とすると、素子ナンバー1は下方から入射する赤外線
を検知する。逆に素子ナンバー8は、上方から入射する
赤外線について検知することになる。
【0057】上記構成により、焦電型赤外線センサ8は
シリコン球面レンズ12からの赤外線を受光することに
なる。
【0058】このように本発明の第5実施例によれば、
外部からの赤外線を高透過率で通過させ、焦電型赤外線
センサ8の素子ナンバー1と2、2と3、・・・、7と
8それぞれの干渉なく焦電型赤外線センサ8に結像させ
ることができる。
【0059】第6の発明の第6実施例として図8に示
す。図8に示すように、回転走査手段5の駆動源を羽根
部駆動用モータ11とした。
【0060】上記構成により、検知部10は回転走査す
ることになる。このように本発明の第6実施例によれ
ば、羽根部駆動用モータと駆動源を共有化するため内部
構成が簡略化され、省エネ対策にもつながる。
【0061】第7の発明の第7実施例として図9に示
す。図9に示すように、羽根部駆動用モータ11から回
転走査手段5への動力の伝達は、歯車A13、補助歯車
A14、補助歯車B15、歯車B16の噛み合わせとし
た。
【0062】上記構成により、羽根部駆動用モータ11
の回転方向を正方向とすると、歯車A13)は正方向に
回転し、補助歯車A14は逆回転に回転、補助歯車B1
5は正方向に回転、歯車B16は逆方向に回転すること
ができ、羽根部駆動用モータ11の回転方向すなわち、
チョッパー9の回転方向と逆回転する。
【0063】このように本発明の第7実施例によれば、
羽根部駆動用モータ11からの駆動源の伝達を、歯車の
噛み合わせで可能となり、容易に逆回転の動力をつくる
ことができる。
【0064】第8の発明の第8実施例として、図9にお
いてチョッパー9の羽根枚数を3枚、最高回転速度を1
50rpmとすると、チョッパー9のチョッピング周波
数は7.5Hzとなる。従って焦電型赤外線センサ8
は、特性から2.5Hz以下にて回転する必要があり、
さらにチョッパー9と焦電型赤外線センサ8の視野角で
1回のチョッパー9の開閉が行われるようにする必要が
あり本実施例においては歯数M1〜M6を次のように決
定した。歯車A13の歯数M1を12、補助歯車A14
の上段の歯数M2を36、補助歯車A14の下段の歯数
M3を18、補助歯車B15の上段の歯数M4を36、
補助歯車B15の下段の歯数M5を12、歯車B16の
歯数M6を48。
【0065】上記構成により焦電型赤外線センサ8は、
周波数7.8125Hzでチョッパー9とすれ違うこと
になり、また焦電型赤外線センサ8の回転角度が5度で
1回のチョッピングがかかることになる。
【0066】このように本発明の第8実施例によれば、
歯車の歯数の選択によりチョッピング周波数の最適化を
することができる。
【0067】第9の発明の第9実施例として図10に示
す。図10に示すように、検知部10は360度回転走
査するため、焦電型赤外線センサ8からの信号は回転部
外に伝達される前にセンサ信号増幅回路を通し、回転部
外への伝送手段、あるいは羽根部1を通過する際の信号
の伝送手段は、ブラシ17と基盤18の接点によるもの
とした。
【0068】上記構成により、焦電型赤外線センサ8か
らの信号は、回転部外に伝達される。
【0069】このように本発明の第9実施例によれば、
回転部からの信号を容易に回転部外に伝送することがで
きる。図11に焦電型赤外線センサ8の出力の一例を示
す。
【0070】第10の発明の第10実施例について示
す。伝達された信号は信号処理手段6に取り込まれ、前
記信号処理手段6と温度補正用サーミスタにより温度変
換され、人体情報判定手段7により人の有無、人数及び
移動量が検知される。空気循環装置の羽根部1の運転制
御手段19は、人体情報に合わせた運転制御を行うもの
とした。フローチャートについて図12に示す。
【0071】上記構成によりまず焦電型赤外線センサ8
は、羽根部駆動モータ11から歯車機構により動力が伝
達され、回転走査する。これにより赤外線強度分布が得
られ、温度補正用サーミスタにより天井扇の雰囲気温度
を検知する。雰囲気温度から赤外線強度分布は、温度分
布に変換される。ここで低温の領域を床面とし、人の表
面温度とのしきい値を決定する。その後、高温の領域を
人と判断し、位置、人数が予測される。ここで1回目の
検知であれば、前回のデータとの比較ができないため赤
外線強度分布へと戻る。2回目以降であれば、前回のデ
ータと比較し移動量を予測する。予測した結果より羽根
部1の回転速度を調整する。さらに人の有無により侵入
者検知機能として働く侵入者検知手段20を備えている
ことから、侵入者検知も可能となる。
【0072】このように本発明の第10実施例によれ
ば、人体情報により空気循環が可能となり、また侵入者
検知も可能となる。
【0073】第11の発明の第11実施例として図13
のフローチャートに示す。図13において、前述と同じ
原理で赤外線強度分布が得られ、処理を継続することに
より人検知にまで至る。ここで人が存在すると侵入者検
知ということになる。この動作を反復することにより、
侵入者検知の機能を有することになる。
【0074】上記構成により人体情報の活用法は、運転
制御のみならず侵入者検知としても使用でき、互いに独
立に動作させることができる。
【0075】このように本発明の第11実施例によれ
ば、人体情報による空気循環、あるいは人の有無による
侵入者検知が独立に動作可能となる。
【0076】第12の発明の第12実施例として図14
に示す。図14において、羽根部1と同一の動力源を使
用している人体情報検知部が、羽根部1とは独立の動作
を起こすための切り替え手段21について説明する。図
14において切り替え手段21は、人体情報検知部が侵
入者検知手段20として作用するとき、羽根部回転制御
用歯車22はIに位置させ、空気循環装置として人の有
無、人数、移動量から羽根部1の回転数を制御する手段
として作用したとき、羽根部回転制御用歯車22はIIに
位置させる。
【0077】上記構成により羽根部回転制御用歯車22
がIに位置するときは、羽根部1は回転軸から独立する
ため羽根部1は動作せず、羽根部回転制御用歯車22が
IIに位置するときは、羽根部1も同時に動作する。
【0078】このように本発明の第12実施例によれ
ば、羽根部1と人体情報検知部とは独立動作可能とな
る。
【0079】第13の発明の第13実施例として図15
のフローチャートに示す構成とした。
【0080】上記構成により、人体情報は矢印のように
流れ、末端部である警告手段23(例として警報機等)
へと導かれる。侵入者があると、警告手段23が作動す
るようになっている。
【0081】このように本発明の第13実施例によれ
ば、上記処理の反復により、警報機としての機能を有す
ることになる。
【0082】次に実際に空気循環装置の人体情報検知部
を使用して、取得した検知結果について説明する。
【0083】図16は時間T0の時の人体情報検知部か
ら得られた焦電型赤外線センサ8の赤外線出力から信号
処理手段6を通して温度変換した温度分布を示し、図1
7はそのときの人の在室状況を示す。この結果によれ
ば、人の存在するエリアにおいては高出力が得られ、人
の存在しないエリアについては低出力が得られているこ
とが分かる。人体情報判定手段7により、しきい値とし
て網線部の値を選択することにより、人の選別が可能で
あった。また、数人の人が集合している領域について
は、疑似ニューロ処理として、数多くのデータの蓄積を
学習することにより検知することができる。
【0084】さらに360度回転後、次回の検知結果
(時間T秒後の検知結果)が図18のように検知される
(実際の在室状況は図19に示す)。前回の検知結果で
ある図16と比較することにより、人がどれだけ移動し
たかが検知できる。以上の操作を繰り返すことにより、
ある領域内における人の有無、人数、移動量が容易に検
知できる。
【0085】以上の検知を繰り返し行った結果を、天井
扇の羽根部1の回転速度制御に利用する。その天井扇の
回転速度制御結果について図20に示す。この場合、時
間T1までは人が6人存在したが、時間T2には5人
に、時間T3には3人に、時間T4には5人、時間T5
には人が存在しなくなったときの制御例である。このよ
うに随時変化させることができ、換気量も随時変化させ
ることができる。
【0086】このように本発明の実施例の空気循環装置
によれば、ある領域内の人の有無、人数、移動量を把握
することができ、その結果より天井扇の羽根部1の回転
速度を制御し、より快適な空調を実現することができ
る。さらに、人体情報検知部を警告手段23として使用
することにより、防犯機としても作用する。
【0087】なお、湿度センサ等を備えることにより、
空気質を検知し防かび対策をも取り入れ、よりきめ細か
い制御を行ってもよい。
【0088】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の第1によれば領域内における人の有無が検知できる
空気循環装置を提供できる。すなわち、従来のように手
動による電源のオンオフ制御でなく、自動発停を行うこ
とができる。また空気循環装置に組み込むことから、人
目につきにくく室内のインテリアを変えることもなく人
体情報検知部を備えることができる。
【0089】また、空間の2次元温度分布を得ることが
でき、空間温度分布に合わせた空気循環が可能である。
【0090】また、人体情報検知部を備えた空気循環装
置であっても人体情報検知部は羽根部駆動用モータで駆
動できるため駆動源は唯一で可能となる。
【0091】さらに、赤外線集光手段はシリコン球面レ
ンズを使用することにより安価となる。
【0092】また、駆動源からの動力の伝達は、歯車機
構により反転動力も容易につくることができ、さらに容
易に伝達可能となる。
【0093】また、チョッパーと焦電型赤外線センサと
の回転周期の調整と、焦電型赤外線センサの動作可能周
波数内でチョッパーを動作することができる。
【0094】また、検知部から回転走査外部への信号の
伝達が容易に可能となる。さらに、人の有無、人数及び
移動量により在室状況に応じた羽根部の回転速度制御す
なわち最適な空気循環と、侵入者検知との2つの機能に
人体情報を反映させることができる。さらに従来の防犯
装置とは異なり防犯カメラ等がむき出し状態とはなって
いないため、監視されているという感覚がなく防犯機能
が得られる。
【0095】また、羽根部の回転速度変化と、侵入者検
知との2つの機能を使用者の居るとき、いないときに割
り付けて切り替え手段により容易に変えることができ
る。
【0096】また、省エネ対策として侵入者検知手段が
作用しているときは、切り替え手段により羽根部と独立
で駆動できる。したがって、夜間等に人体情報検知部を
侵入者検知手段として使用した場合、羽根部は回転を停
止し、さらに領域内に人が入ると警報ベルが作動し、羽
根部を回転させることなく、すなわち効率良く人の侵入
を検知することができる。
【0097】また、侵入者検知手段の検知結果を使用者
に容易に通報することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の空気循環装置の構成図
【図2】(a)同第2実施例の空気循環装置の赤外線セ
ンサの要部破断平面図 (b)同第2実施例の空気循環装置の赤外線センサの側
面図
【図3】(a)同第3実施例のチョッパーの平面図 (b)同第3実施例のチョッパーの側面図
【図4】同第3実施例のチョッパー回転の経時変化特性
【図5】同第4実施例の空気循環装置の構成図
【図6】同第5実施例の空気循環装置の構成図
【図7】同第5実施例の空気循環装置の赤外線の結像図
【図8】同第6実施例の空気循環装置の構成図
【図9】同第7実施例の空気循環装置の縦断面図
【図10】(a)同第9実施例の空気循環装置の要部側
断面図 (b)同第9実施例の空気循環装置の要部平面図
【図11】同第9実施例の焦電型赤外線センサの出力パ
ターン図
【図12】同第10実施例の空気循環装置の運転制御の
フローチャート
【図13】同第11実施例の空気循環装置の侵入者検知
のフローチャート
【図14】同第12実施例の空気循環装置の構成図
【図15】同第13実施例の空気循環装置の警報機作動
のフローチャート
【図16】同焦電型赤外線センサの赤外線出力の分布図
【図17】同焦電型赤外線センサの赤外線分布図1の実
際の在室状況図
【図18】同焦電型赤外線センサの赤外線出力の分布図
【図19】同赤外線分布図2の実際の在室状況図
【図20】同天井扇の羽根部1の回転速度制御結果パタ
ーンを示す図
【符号の説明】
1 羽根部 2 赤外線センサ 3 赤外線断続的遮断手段 4 赤外線集光手段 5 回転走査手段 6 信号処理手段 7 人体情報判定手段 8 焦電型赤外線センサ 9 チョッパー 10 検知部 11 羽根部駆動用モータ 12 シリコン球面レンズ 13 歯車A 14 補助歯車A 15 補助歯車B 16 歯車B 17 ブラシ 18 基盤 19 運転制御手段 20 侵入者検知手段 21 切り替え手段 22 羽根部回転制御用歯車 23 警告手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外線センサと、赤外線断続的遮断手段
    と、赤外線集光手段よりなる検知部と、前記検知部を回
    転走査する回転走査手段よりなる人体情報検知部と、信
    号処理手段と、人体情報判定手段を備えたことを特徴と
    する空気循環装置。
  2. 【請求項2】1次元のアレイ状に複数個配列された焦電
    型赤外線センサであることを特徴とする請求項1記載の
    空気循環装置。
  3. 【請求項3】チョッパー重心に対して対称に複数個の穴
    を有する円錐状のチョッパー(以降単にチョッパーとす
    る)を設けた赤外線断続的遮断手段は、検知部と対面方
    向に回転することを特徴とする請求項1記載の空気循環
    装置。
  4. 【請求項4】チョッパーの回転駆動源として空気循環装
    置の羽根部(以降単に羽根部とする)駆動用モータを利
    用したことを特徴とする請求項3記載の空気循環装置。
  5. 【請求項5】赤外線集光手段としてシリコン球面レンズ
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気循環装
    置。
  6. 【請求項6】回転走査手段は、羽根部駆動用モータを駆
    動源とし、検知部を360度回転走査させることを特徴
    とする請求項1記載の空気循環装置。
  7. 【請求項7】駆動源からの動力の伝達は、駆動モータ軸
    部分に設置された歯数M1の歯車Aと、中間に備えられ
    た歯数M2、M3の補助歯車A、歯数M4、M5の補助
    歯車Bと、検知部に設置された歯数M6の歯車Bの噛み
    合わせであることを特徴とする請求項6記載の空気循環
    装置。
  8. 【請求項8】歯数M1〜M6の相互間には、羽根部の駆
    動最高速度をF[Hz](羽根部の1秒1回転を1[H
    z]とする)、羽根の枚数をN枚とすると、(数1)が
    成立することを特徴とする請求項7記載の空気循環装
    置。 【数1】
  9. 【請求項9】360度回転走査する検知部から回転走査
    外部への信号の伝送手段と、羽根部を通過する際の信号
    の伝送手段は、ブラシと基盤の接点によりなるものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の空気循環装置。
  10. 【請求項10】一定の空間内の人の有無、人数、移動量
    といった人体情報の応用手段として、羽根部の回転速度
    を変化させる運転制御手段、あるいは侵入者検知手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の空気循環装置。
  11. 【請求項11】運転制御手段、及び侵入者検知手段双方
    の切り替え手段を有することを特徴とする請求項1記載
    の空気循環装置。
  12. 【請求項12】切り替え手段によりチョッパーは、羽根
    部と独立で駆動できることを特徴とする請求項11記載
    の空気循環装置。
  13. 【請求項13】侵入者の有無、人数、及び移動量の情報
    を警告する警告手段を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の空気循環装置。
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