JPH07190290A - 二重殻貯槽の断熱用真空ブロック - Google Patents

二重殻貯槽の断熱用真空ブロック

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JPH07190290A
JPH07190290A JP5347250A JP34725093A JPH07190290A JP H07190290 A JPH07190290 A JP H07190290A JP 5347250 A JP5347250 A JP 5347250A JP 34725093 A JP34725093 A JP 34725093A JP H07190290 A JPH07190290 A JP H07190290A
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JP
Japan
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heat insulating
vacuum
box body
storage tank
double
Prior art date
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Pending
Application number
JP5347250A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Omori
隆夫 大森
Masashi Yamaguchi
方士 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型の二重殻貯槽の断熱性能を向上させる。 【構成】 薄肉の箱体6を直方体形状として作る。箱体
6内に円筒体7を座屈防止部材として組み入れ、縦横に
又は千鳥状に配列する。円筒体7間の必要個所にスペー
サ11を介装する。箱体6内を真空引きして、断熱用真
空ブロック8とする。断熱用真空ブロック8を二重殻貯
槽の内、外槽間の空間部に積層し、空間部を真空断熱構
造に近い状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLNGや液体水素等の低
温液体を貯蔵するための二重殻貯槽で用いる断熱用真空
ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】LNGや液体水素等の低温液体を貯蔵す
る設備としての二重殻貯槽は、図7にその一例の概略を
示す如く、パーライトコンクリート製の底版1上に、低
温液体2を入れるようにした内槽3を設置し、該内槽の
外側に所要間隔を隔てて外槽4を設置して二重殻とし、
且つ上記内槽3と外槽4との槽間に形成される空間部5
を真空断熱構造として内槽3内の低温液体2を保冷する
ようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記二重殻
貯槽において、内槽3と外槽4との間の空間部5に真空
断熱構造を採用する場合、小型の貯槽では有効である
が、大型の貯槽では小型のものに比して槽形成時の槽壁
の継目個所が多いことなどから、真空保持の信頼性に乏
しいという問題がある。そのため、従来では、大型貯槽
に対しては、空間部5にパーライト等を充填して非真空
断熱構造としていたが、真空断熱構造に比べて断熱性能
が劣るという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、特に、大型の貯槽に対
して採用することにより、真空断熱構造の場合とほぼ等
しい断熱性能が得られるような二重殻貯槽の断熱用真空
ブロックを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、直方体形状とした薄肉の箱体内に座屈防
止部材を組み入れ、且つ上記箱体内を真空としてなる構
成とする。
【0006】又、座屈防止部材を円筒体とした構成とす
る。
【0007】更に、円筒体間の隙間にスペーサを介装し
た構成とする。
【0008】又、座屈防止部材を格子枠とした構成とし
てもよい。
【0009】更に、箱体の内側面に積層反射型の断熱材
を張設した構成とすることができる。
【0010】
【作用】二重殻貯槽の内、外槽間の空間部に積層する
と、空間部が真空断熱構造に近い状態にさせられる。
【0011】又、座屈防止部材を円筒体とすると、箱体
内に広い真空領域が確保されることになる。
【0012】更に、円筒体間にスペーサを介装させる
と、円筒体の配列自由度が増すことになる。
【0013】又、座屈防止部材として格子枠を用いた場
合は、箱体内への組み込みが容易となる。
【0014】更に、箱体の内側面に積層反射型の断熱材
を張ると、断熱性能がより高められることになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0016】図1の(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は本発明
の一実施例を示すもので、内容積が0.1m3 程度の直
方体形状とした箱体6内に、所要の大きさとした円筒体
7を、座屈防止部材として縦横に整然と並べて組み入
れ、且つ上記箱体6内を真空とし、図7に示す如き二重
殻貯槽の内、外槽3,4間の空間部5に積層配置して断
熱のために用いるようにした断熱用真空ブロック8とす
る。
【0017】詳述すると、上記断熱用真空ブロック8
は、厚みを1〜2mmとした薄肉のSUSにて箱体6を構
成し、該箱体6の広い面積部分となる上下面板9の内側
面対向部に、円筒体7と対応する凹部10を縦横に配列
して設け、この上下面板9の対向する凹部10に、厚さ
1〜2mmとしたFRP製の円筒体7の各端部を嵌入して
位置決めさせるようにすると共に、隣接する各円筒体7
間の隙間に、厚さ1〜2mmとしたFRP製の円筒状のス
ペーサ11を介装し、更に、箱体6の適宜位置に設けた
吸引プラグ孔12に真空ポンプ13を接続して真空引き
することにより、箱体6内を真空とするようにしてあ
る。
【0018】なお、14は円筒体7の側壁部に設けてお
いた真空引き用の通気孔、15は円筒体7の内周面の適
宜位置に設けておいた、リング状の補強リブを示す。
【0019】上記構成とした本発明の断熱用真空ブロッ
ク8により二重殻貯槽の断熱を行う場合は、図2に一例
を示す如く、二重殻貯槽の内、外槽3,4間の空間部5
内に、密に並べるように積層して用いるようにする。
【0020】このように、断熱用真空ブロック8を積層
すると、断熱用真空ブロック8により空間部5を全体的
に真空領域とすることができ、且つこの際、断熱用真空
ブロック8の箱体6は薄肉であって、冷熱の伝達量は僅
かであるため、パーライトによる非真空断熱構造に比し
て断熱性能を高めることができるばかりでなく、空間部
5全体を真空断熱した場合とほぼ同じ断熱性能が得られ
る。
【0021】上記において、内槽3は、貯蔵してある低
温液体2の量、あるいは、冷熱によって膨縮変位を起す
と、その変位が外力として断熱用真空ブロック8に作用
するが、断熱用真空ブロック8は、箱体6の内部に座屈
防止部材としての円筒体7が組み入れてあるため、上記
外力に対しても打ち勝つことができる。因に、円筒体7
に代えて、たとえば、円柱体を用いても座屈防止部材と
しての機能を発揮することはできるが、真空領域の容積
の面でも、重量の面でも不利となるため、上記円筒体7
を用いることが有利である。更に、上記断熱用真空ブロ
ック8は小型であり、工場内で生産及び検査が可能であ
ることから、真空保持の面でも高い信頼性が得られる。
したがって、大型の貯槽に採用した場合にきわめて有利
となる。
【0022】又、上述した如く、断熱用真空ブロック8
は外圧に対して大きな強度を有することから、たとえ
ば、図3に示す如く、二重殻貯槽の底版の部分に採用す
るようにしてもよく、この場合、内槽3の全周を断熱用
真空ブロック8で取り囲むことになることから、低温液
体2の保冷機能を更に高めることができる。
【0023】次に、図4は本発明の他の実施例を示すも
ので、図1の実施例で示した断熱用真空ブロック8と同
様な構成において、円筒体7を縦横に並べることに代え
て、千鳥状の配列としたものである。
【0024】図4の実施例の場合も図1の実施例の場合
と同様な作用効果が奏し得られる。
【0025】次いで、図5は本発明の更に他の実施例を
示すもので、上記各実施例における円筒体7に代えて、
箱体6内に、格子枠16を座屈防止部材として組み入れ
たものである。
【0026】図5の実施例の場合には、格子枠16を箱
体6の大きさに合わせて作ることができるので、多数の
円筒体7を並べたりスペーサ11を介装させることなく
箱体6内に組み入れることができる。したがって製作面
で有利となる。又、格子枠16はハニカム状等の任意の
形状を選定することができる。
【0027】図6は本発明の更に別の実施例を示すもの
で、図1又は図4に示す実施例と同様な構成において、
箱体6の上下面板9の内側面部や円筒体7の補強リブ1
5の位置に、スーパーインシュレーションと称するアル
ミ又はアルミにフィルムを貼ってなる積層反射型の断熱
材17を張設したものである。
【0028】図6の実施例の場合には、箱体6内に断熱
材17が張られることから、断熱性能を更に高めること
ができる。
【0029】なお、本発明は上記実施例にのみ限定され
るものではなく、図1の実施例で示した円筒体7を嵌め
込むための箱体6内面側の凹部10は必ずしも必要なも
のではないこと、又、図1及び図4の実施例では、箱体
6内に円筒体7を整然と並べた場合を示したが、スペー
サ11の大きさ及び位置を選定することにより円筒体7
の並べ方を任意に選定できること、更に、図6の実施例
で示した積層反射型の断熱材17は図5の実施例に対し
ても同様に採用し得ること、その他本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。
【0030】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の二重殻貯槽の
断熱用真空ブロックによれば、次の如き優れた効果を発
揮する。 (1) 直方体形状とした箱体内に座屈防止部材を組み入
れ、且つ上記箱体内を真空としたので、二重殻貯槽の
内、外槽間の空間部に積層配置することにより、上記空
間部を真空断熱構造に近い状態にすることができて、パ
ーライトによる非真空断熱構造に比して断熱性能を高め
ることができ、大型の貯槽に採用してきわめて有利とな
る。 (2) 座屈防止部材として円筒体を用いることにより、真
空領域を確保しつつ座屈強度を確保することができる。 (3) 円筒体間にスペーサを介装することにより、円筒体
の並べ方の自由度を増すことができる。 (4) 座屈防止部材として格子枠を用いることにより、製
作の容易化を図ることができる。 (5) 箱体の内側面に積層反射型の断熱材を張ることによ
り、断熱性能を更に高めることができる。 (6) 工場にて生産及び検査を行うことができることか
ら、真空保持の信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二重殻貯槽の断熱用真空ブロックの一
実施例を示すもので、(イ)は一部切断斜視図、(ロ)
は切断平面図、(ハ)は(ロ)のA方向拡大斜視図、
(ニ)は(ロ)のB方向拡大斜視図である。
【図2】二重殻貯槽への採用例を示す概略図である。
【図3】二重殻貯槽への他の採用例を示す概略図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例を示す一部切断平面図であ
る。
【図5】本発明の更に他の実施例を示す一部切断斜視図
である。
【図6】本発明の更に別の実施例を示す切断側面図であ
る。
【図7】二重殻貯槽の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
6 箱体 7 円筒体 8 断熱用真空ブロック 11 スペーサ 16 格子枠 17 断熱材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体形状とした薄肉の箱体内に座屈防
    止部材を組み入れ、且つ上記箱体内を真空としてなるこ
    とを特徴とする二重殻貯槽の断熱用真空ブロック。
  2. 【請求項2】 座屈防止部材を円筒体とした請求項1記
    載の二重殻貯槽の断熱用真空ブロック。
  3. 【請求項3】 円筒体間の隙間にスペーサを介装した請
    求項2記載の二重殻貯槽の断熱用真空ブロック。
  4. 【請求項4】 座屈防止部材を格子枠とした請求項1記
    載の二重殻貯槽の断熱用真空ブロック。
  5. 【請求項5】 箱体の内側面に積層反射型の断熱材を張
    設した請求項1、2、3、又は4記載の二重殻貯槽の断
    熱用真空ブロック。
JP5347250A 1993-12-27 1993-12-27 二重殻貯槽の断熱用真空ブロック Pending JPH07190290A (ja)

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JP5347250A Pending JPH07190290A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 二重殻貯槽の断熱用真空ブロック

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999042782A1 (de) * 1998-02-17 1999-08-26 Henkes, Christian Vorrichtung zur speicherung von wärmeenergie
JP2005214341A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Metal Panel:Kk 真空断熱材
JP2020029873A (ja) * 2018-08-20 2020-02-27 国立大学法人東京工業大学 断熱床構造

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JPS5610889A (en) * 1979-07-02 1981-02-03 Genbee Kawaguchi Vacuum adiabatic wall structure body
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JPS5835093U (ja) * 1981-09-01 1983-03-07 三菱電機株式会社 真空断熱パネル

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