JPH07190058A - 動圧軸受装置 - Google Patents

動圧軸受装置

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Publication number
JPH07190058A
JPH07190058A JP35490293A JP35490293A JPH07190058A JP H07190058 A JPH07190058 A JP H07190058A JP 35490293 A JP35490293 A JP 35490293A JP 35490293 A JP35490293 A JP 35490293A JP H07190058 A JPH07190058 A JP H07190058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic fluid
magnetic
dynamic pressure
sealed
sleeve
Prior art date
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Application number
JP35490293A
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English (en)
Inventor
Noboru Yamasumi
昇 山角
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NIPPON FERROFLUIDICS KK
Original Assignee
NIPPON FERROFLUIDICS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エネルギーロスの増加を抑制しつつ、軸受寿
命を向上する。 【構成】 磁気シール部13及びその近傍、つまり大気
接触部に、封止された磁性流体11よりも高粘度で蒸発
しにくい磁性流体14を配置し、封止された磁性流体1
1の蒸発量を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁性流体を封入した動
圧軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のハードディスクドライブ装
置の片側の断面図を示し、ステータ側の本体ケーシング
1の中心部にシャフト2の基部が固定されている。また
本体ケーシング1の上面側にはモータコイル3が配設さ
れている。シャフト2の先端側には軸方向に沿って一対
のスラストベアリング4a、4bが固定されている。こ
のスラストベアリング4a、4bは磁性体製である。ロ
ータ側のハブ5は非磁性体であるアルミニウム合金で形
成され、シャフト2を挿通する形で配設される。ハブ5
の下部の内周面側には上記モータコイル3と対応したモ
ータマグネット6及び磁性体製のバックヨーク7が配設
されている。またハブ5の上部の内側にはシャフト2の
軸方向に沿って円筒状のヨーク8a、8bが配設され、
両ヨーク8a、8bの間にリング状の永久磁石9が介設
されている。そして上記ヨーク8a、8b及び永久磁石
9の内周面に円筒状のスリーブ10が配設されている。
つまりこのスリーブ10は上記ヨーク8a、8b及び永
久磁石9により固定されている。
【0003】ここで上記シャフト2の外周面、上側のス
ラストベアリング4aの下面、下側のスラストベアリン
グ4bの上面と、スリーブ10の内周面との間に形成さ
れるギャップGに磁性流体11が封入されている。そし
て永久磁石9の磁束によりヨーク8b、スラストベアリ
ング4b、シャフト2、スラストベアリング4a、ヨー
ク8aにより磁気回路12が形成され、この磁気回路1
2によりスラストベアリング4a、4bとヨーク8a、
8bとの間に磁気シール部13、13がそれぞれ形成さ
れて磁性流体11を封止するようになっている。
【0004】またシャフト2の外周面及び/又はスリー
ブ10の内周面には、スリーブ10等のロータが回転す
ることによって上記磁性流体11に動圧が発生するよう
に溝等の表面加工が施されている。さらにスリーブ10
の上面と下面、スラストベアリング4aの下面、及びス
ラストベアリング4bの上面にも、スリーブ10の回転
によって磁性流体11に動圧が発生するように溝等の表
面加工が施されている。そしてスリーブ10等のロータ
が回転すると、シャフト2の内周面とスリーブ10の外
周面とのギャップG、スリーブ10の上下面とスラスト
ベアリング4a、4bとの間のギャップに封入されてい
る磁性流体11に動圧が発生し、この動圧はシャフト
2、スラストベアリング4a、4b、及びスリーブ10
にそれぞれ作用する。このときのスリーブ10のラジア
ル荷重はシャフト2が支持し、スラスト荷重はスラスト
ベアリング4a、4bを介してシャフト2が支持するよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記における
磁性流体11としては、動作時のエネルギーロスを低減
するため、比較的低分子量で低粘度の油をベースとした
ものが用いられている。そのため動作時の温度上昇等に
起因して、上記磁性流体11の蒸発量が多く、したがっ
て充分な軸受寿命が得られていないという問題がある。
【0006】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、エネルギーロス
の増加を防止しながらも軸受寿命を向上することが可能
な動圧軸受装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明の動圧軸
受装置は、シャフト2とスリーブ10との間に形成され
るギャップGに磁性流体11を封入し、上記スリーブ1
0に磁性体製のヨーク8a、8bを装着し、上記ヨーク
8a、8b、シャフト2などを介して形成される磁気回
路12を構成するための永久磁石9を設け、上記磁気回
路12中に形成される磁気シール部13によって上記ギ
ャップG内に磁性流体11を封止するようにした動圧軸
受装置であって、上記磁気シール部13及びその近傍に
は、上記封止された磁性流体11よりもさらに高粘度の
磁性流体14を配置したことを特徴としている。
【0008】
【作用】上記動圧軸受装置では、大気に接触する磁気シ
ール部13及びその近傍には、封止された磁性流体11
よりも高粘度の磁性流体14が配置されていることか
ら、この部分によって、封止された磁性流体11の蒸発
量が抑制され、そのため軸受寿命が向上する。また封止
される磁性流体11は従来同様に低粘度のものでよいこ
とから、エネルギーロスの増大を防止し得る。
【0009】
【実施例】次にこの発明の動圧軸受装置の具体的な実施
例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお動
圧軸受装置全体の構成は図2に示す従来例と略同じであ
るので、同じ機能を発揮する要素には同じ番号を付して
説明を省略し、要旨の部分について詳述する。
【0010】図1は一実施例の要部断面図を示し、この
実施例においては、上記磁気シール部13及びその近傍
に、上記封止された磁性流体11よりも分子量が高く、
高粘度で蒸発しにくい油をベースとした磁性流体14を
配置している。上記封止された磁性流体11のベース油
としては、エステル系で20〜40cp(27℃)のも
のを用い、また高粘度磁性流体14のベース油として
は、エステル系で150〜250cpのものを用いるの
が好ましい。例えばエステル系で20〜40cpのもの
だけを用いた場合の寿命を1、エステル系で150〜2
50cpのものだけを用いた場合の寿命を10とする
と、上記配置構成によれば7〜8の寿命が得られること
を確認している。上記高粘度の磁性流体14のベース油
としては、上記の他、フッ素系で3000〜3500c
pのものを使用することも可能である。
【0011】上記配置構成によれば、2種類の磁性流体
11、14が混合してしまい、所期の作用が得られなく
なるのではないかとの懸念が生ずるが、実際のところ、
これらを強制的に混合させるような力が作用しても、磁
束密度をある程度確保しておけば磁気シール部13によ
って高粘度磁性流体14が保持されているため、両者の
強制的な混合は生じず、液同士の接触による拡散的な混
合が若干生じるだけであり、実用的な問題は生じない。
【0012】そして上記配置構成により、エネルギーロ
スを抑制しつつ、長寿命タイプの動圧軸受装置を実現で
きた。
【0013】なお上記実施例では、図1に示すようにシ
ャフト2を丸棒状とし、スリーブ10を円筒状に形成し
た場合について説明したが、これらの形状に限定される
ものではなく、例えばシャフト2の軸受部となる箇所を
球形状に形成し、この球形部に対応してスリーブ10の
内周面を凹面状に形成してもよい。
【0014】
【発明の効果】以上のようにこの発明の動圧軸受装置で
は、大気に接触する磁気シール部及びその近傍には、封
止された磁性流体よりも高粘度の磁性流体が配置されて
いることから、この部分によって、封止された磁性流体
の蒸発量が抑制され、そのため軸受寿命が向上する。ま
た封止される磁性流体は従来同様に低粘度のものでよい
ことから、エネルギーロスの増大を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の動圧軸受装置の実施例の要部断面図
である。
【図2】従来例の動圧軸受装置の片側断面図である。
【符号の説明】
2 シャフト 4a スラストベアリング 4b スラストベアリング 8a ヨーク 8b ヨーク 9 永久磁石 10 スリーブ 11 磁性流体 12 磁気回路 13 磁気シール部 14 高粘度磁性流体 G ギャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフト(2)とスリーブ(10)との
    間に形成されるギャップ(G)に磁性流体(11)を封
    入し、上記スリーブ(10)に磁性体製のヨーク(8
    a)(8b)を装着し、上記ヨーク(8a)(8b)、
    シャフト(2)などを介して形成される磁気回路(1
    2)を構成するための永久磁石(9)を設け、上記磁気
    回路(12)中に形成される磁気シール部(13)によ
    って上記ギャップ(G)内に磁性流体(11)を封止す
    るようにした動圧軸受装置であって、上記磁気シール部
    (13)及びその近傍には、上記封止された磁性流体
    (11)よりもさらに高粘度の磁性流体(14)を配置
    したことを特徴とする動圧軸受装置。
JP35490293A 1993-12-24 1993-12-24 動圧軸受装置 Pending JPH07190058A (ja)

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JP35490293A JPH07190058A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 動圧軸受装置

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JPH07190058A true JPH07190058A (ja) 1995-07-28

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