JPH0719001A - 冷却流路を有するタービン翼 - Google Patents
冷却流路を有するタービン翼Info
- Publication number
- JPH0719001A JPH0719001A JP16488193A JP16488193A JPH0719001A JP H0719001 A JPH0719001 A JP H0719001A JP 16488193 A JP16488193 A JP 16488193A JP 16488193 A JP16488193 A JP 16488193A JP H0719001 A JPH0719001 A JP H0719001A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- turbine blade
- supporting column
- cooling air
- side wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷却流路を有するタービン翼に係り、冷却空
気の攪拌を促進させて、熱伝達性を向上させる。 【構成】 高温ガスによって回転させられるタービン翼
の内部に形成され冷却空気を挿通させる冷却流路と、該
冷却流路に配されその両側壁を一体に接続した状態の支
持柱体とを具備し、支持柱体における冷却流路の下流側
の後端面が、側面に対して９０度以下の角度で交差して
いる。
気の攪拌を促進させて、熱伝達性を向上させる。 【構成】 高温ガスによって回転させられるタービン翼
の内部に形成され冷却空気を挿通させる冷却流路と、該
冷却流路に配されその両側壁を一体に接続した状態の支
持柱体とを具備し、支持柱体における冷却流路の下流側
の後端面が、側面に対して９０度以下の角度で交差して
いる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却流路を有するター
ビン翼に関するものである。
ビン翼に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図５は、冷却流路を有するタービン翼の
例を示すもので、回転軸線Ｘの回りで回転させられる支
持円板１の外周部に、複数のタービン翼２が固定されて
いる。
例を示すもので、回転軸線Ｘの回りで回転させられる支
持円板１の外周部に、複数のタービン翼２が固定されて
いる。
【０００３】該タービン翼２の内部には、蛇行状等の冷
却流路３が形成されて、冷却空気の挿通が行なわれ、高
温ガスの影響によるタービン翼２の温度上昇を許容値以
下に抑制するように設定されている。
却流路３が形成されて、冷却空気の挿通が行なわれ、高
温ガスの影響によるタービン翼２の温度上昇を許容値以
下に抑制するように設定されている。
【０００４】また、図６に示すように、タービン翼２の
軽量化と強度確保とを図るために、冷却流路３を囲む側
壁４を薄くする一方で、両側壁４を支持柱体５によって
一体に接続する構造が採用される。
軽量化と強度確保とを図るために、冷却流路３を囲む側
壁４を薄くする一方で、両側壁４を支持柱体５によって
一体に接続する構造が採用される。
【０００５】そして、側壁４の内面や支持柱体５の形状
としては、図７、図８及び図９に示す例が挙げられる。
図７にあっては支持柱体５が円柱状とされ、図８にあっ
ては側壁４の内面に熱伝達を高めるためのフィン６が形
成され、図９にあっては支持柱体５の横断面形状が冷却
流路３の方向に長い長円形状とされて、矢印で示すよう
に、冷却空気の挿通を妨げることがないようにしてい
る。
としては、図７、図８及び図９に示す例が挙げられる。
図７にあっては支持柱体５が円柱状とされ、図８にあっ
ては側壁４の内面に熱伝達を高めるためのフィン６が形
成され、図９にあっては支持柱体５の横断面形状が冷却
流路３の方向に長い長円形状とされて、矢印で示すよう
に、冷却空気の挿通を妨げることがないようにしてい
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの技術
にあっては、いずれも冷却効果の点で不十分な部分が残
されている。つまり、冷却空気を冷却流路３に沿って円
滑に挿通させようとすると、冷却空気が平行流となり易
く、例えば、冷却流路３の内部において、中央位置と壁
面近傍位置とを挿通する冷却空気の入れ替えが行なわれ
にくく、熱伝達性が低下しまうという技術的課題が残さ
れている。
にあっては、いずれも冷却効果の点で不十分な部分が残
されている。つまり、冷却空気を冷却流路３に沿って円
滑に挿通させようとすると、冷却空気が平行流となり易
く、例えば、冷却流路３の内部において、中央位置と壁
面近傍位置とを挿通する冷却空気の入れ替えが行なわれ
にくく、熱伝達性が低下しまうという技術的課題が残さ
れている。
【０００７】本発明は、これらの課題に鑑みてなされた
もので、冷却空気の攪拌を促進させて、熱伝達性を向上
させることを目的としている。
もので、冷却空気の攪拌を促進させて、熱伝達性を向上
させることを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明に係る冷却流路を
有するタービン翼にあっては、高温ガスによって回転さ
せられるタービン翼の内部に形成され冷却空気を挿通さ
せる冷却流路と、該冷却流路に配されその両側壁を一体
に接続した状態の支持柱体とを具備し、支持柱体におけ
る冷却流路の下流側の後端面が、側面に対して９０度以
下の角度で交差している構成を採用している。
有するタービン翼にあっては、高温ガスによって回転さ
せられるタービン翼の内部に形成され冷却空気を挿通さ
せる冷却流路と、該冷却流路に配されその両側壁を一体
に接続した状態の支持柱体とを具備し、支持柱体におけ
る冷却流路の下流側の後端面が、側面に対して９０度以
下の角度で交差している構成を採用している。
【０００９】
【作用】冷却流路に冷却空気が送り込まれると、タービ
ン翼が内部から冷却されるが、冷却空気が、冷却流路の
両側壁を接続する支持柱体と交差した場合に、後部横断
面形状に基づいて空気流が乱され、冷却空気の入れ替え
が生じることによって攪拌が促進され、熱伝達性が向上
する。
ン翼が内部から冷却されるが、冷却空気が、冷却流路の
両側壁を接続する支持柱体と交差した場合に、後部横断
面形状に基づいて空気流が乱され、冷却空気の入れ替え
が生じることによって攪拌が促進され、熱伝達性が向上
する。
【００１０】
【実施例】以下、本発明に係る冷却流路を有するタービ
ン翼の一実施例について、図１ないし図４に基づいて説
明する。各図において、符号１０は翼本体、１１はイン
サート部材、１２は側壁、１２ａは噴出孔、１３は冷却
流路、１４Ａ，１４Ｂは支持柱体である。
ン翼の一実施例について、図１ないし図４に基づいて説
明する。各図において、符号１０は翼本体、１１はイン
サート部材、１２は側壁、１２ａは噴出孔、１３は冷却
流路、１４Ａ，１４Ｂは支持柱体である。
【００１１】前記翼本体１０は、中空構造とされるとと
もに、その中空部にインサート部材１１を挿入して、両
側壁１１，１２の間（翼本体１０の側壁１２とインサー
ト部材１１との間）に冷却流路１３を形成する。側壁１
２には、適宜位置に冷却空気を噴出して外表面を冷却す
るための噴出孔１２ａが形成される。
もに、その中空部にインサート部材１１を挿入して、両
側壁１１，１２の間（翼本体１０の側壁１２とインサー
ト部材１１との間）に冷却流路１３を形成する。側壁１
２には、適宜位置に冷却空気を噴出して外表面を冷却す
るための噴出孔１２ａが形成される。
【００１２】そして、インサート部材１１と側壁１２と
の間には、これらを複数箇所で一体に接続する支持柱体
１４Ａ，１４Ｂが、冷却流路１３と交差状態に配され
る。
の間には、これらを複数箇所で一体に接続する支持柱体
１４Ａ，１４Ｂが、冷却流路１３と交差状態に配され
る。
【００１３】また、図２及び図３にあっては、支持柱体
１４Ａが、三角柱状とされることによって、側面１４ａ
と後面１４ｂとにおける横断面に沿った内角が、鋭角を
なすように設定される。
１４Ａが、三角柱状とされることによって、側面１４ａ
と後面１４ｂとにおける横断面に沿った内角が、鋭角を
なすように設定される。
【００１４】一方、図４にあっては、支持柱体１４Ｂの
が、５角形状とされるとともに、側面１４ａと後面１４
ｂとにおける横断面に沿った内角が、９０度となるよう
に設定される。
が、５角形状とされるとともに、側面１４ａと後面１４
ｂとにおける横断面に沿った内角が、９０度となるよう
に設定される。
【００１５】このように構成されている冷却流路を有す
るタービン翼であると、図１の矢印で示すように、冷却
流路１３に沿って冷却空気が挿通させられていると、冷
却空気が、側壁１２の内面との接触によってこれを冷却
するが、その後に次第に平行流となって、高温状態の空
気が側壁１２の内面近傍を流れ続けることによって、徐
々に冷却効率が低下する。
るタービン翼であると、図１の矢印で示すように、冷却
流路１３に沿って冷却空気が挿通させられていると、冷
却空気が、側壁１２の内面との接触によってこれを冷却
するが、その後に次第に平行流となって、高温状態の空
気が側壁１２の内面近傍を流れ続けることによって、徐
々に冷却効率が低下する。
【００１６】この場合に、冷却空気が、支持柱体１４
Ａ，１４Ｂと交差すると、側面１４ａと後面１４ｂとの
なす角度が鋭角であることに基づいて、図３及び図４に
各矢印で示すように、後面１４ｂの近傍に乱流が発生す
る。
Ａ，１４Ｂと交差すると、側面１４ａと後面１４ｂとの
なす角度が鋭角であることに基づいて、図３及び図４に
各矢印で示すように、後面１４ｂの近傍に乱流が発生す
る。
【００１７】このような乱流が発生すると、その発生領
域では平行流が乱されて、冷却空気の一部が流れ込む現
象により、冷却空気の攪拌が促進されて、空気の入れ替
えが行なわれる結果、側壁１２の内面に新たな空気、つ
まり、低温の冷却空気が送り込まれて、冷却効果が向上
することになる。
域では平行流が乱されて、冷却空気の一部が流れ込む現
象により、冷却空気の攪拌が促進されて、空気の入れ替
えが行なわれる結果、側壁１２の内面に新たな空気、つ
まり、低温の冷却空気が送り込まれて、冷却効果が向上
することになる。
【００１８】〔他の実施態様〕本発明にあっては、実施
例に代えて以下の技術を採用することができる。 ａ）冷却流路１３を蛇行状等とすること。 ｂ）支持柱体１４Ａ，１４Ｂの後面１４ｂの中央を凹ん
だ形状とすること。
例に代えて以下の技術を採用することができる。 ａ）冷却流路１３を蛇行状等とすること。 ｂ）支持柱体１４Ａ，１４Ｂの後面１４ｂの中央を凹ん
だ形状とすること。
【００１９】
【発明の効果】本発明に係る冷却流路を有するタービン
翼によれば、以下のような効果を奏する。 （１） タービン翼の内部に冷却空気を挿通させる冷却
流路と、その両側壁を一体に接続した状態の支持柱体と
を具備し、支持柱体における後部が、側面に対して９０
度以下の角度で交差している構成を採用しているから、
支持柱体の後部において空気流が乱され、冷却空気が攪
拌状態となることにより、低温の冷却空気がタービン翼
の側壁に送り込まれて冷却性を向上させることができ
る。 （２） 支持柱体の横断面形状を変更するものであるか
ら、容易に実施することができる。
翼によれば、以下のような効果を奏する。 （１） タービン翼の内部に冷却空気を挿通させる冷却
流路と、その両側壁を一体に接続した状態の支持柱体と
を具備し、支持柱体における後部が、側面に対して９０
度以下の角度で交差している構成を採用しているから、
支持柱体の後部において空気流が乱され、冷却空気が攪
拌状態となることにより、低温の冷却空気がタービン翼
の側壁に送り込まれて冷却性を向上させることができ
る。 （２） 支持柱体の横断面形状を変更するものであるか
ら、容易に実施することができる。
【図１】本発明に係る冷却流路を有するタービン翼の一
実施例を示す平断面図である。
実施例を示す平断面図である。
【図２】図１の支持柱体の例を示す斜視図である。
【図３】図１の支持柱体の例を示す平面図である。
【図４】図１の支持柱体の他の例を示す平面図である。
【図５】冷却流路を有するタービン翼の構造例を示す斜
視図である。
視図である。
【図６】タービン翼の冷却流路と支持柱体との関係を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図７】支持柱体の従来例を示す斜視図である。
【図８】タービン翼の冷却流路の側壁の内面にフィンを
形成した従来例を示す斜視図である。
形成した従来例を示す斜視図である。
【図９】支持柱体の他の従来例を示す平面図である。
１ 支持円板 ２ タービン翼 １０ 翼本体 １１ インサート部材（側壁） １２ 側壁 １２ａ 噴出孔 １３ 冷却流路 １４Ａ，１４Ｂ 支持柱体 １４ａ 側面 １４ｂ 後面
Claims (1)
- 【請求項１】 高温ガスによって回転させられるタービ
ン翼の内部に形成され冷却空気を挿通させる冷却流路
と、該冷却流路に配されその両側壁を一体に接続した状
態の支持柱体とを具備し、支持柱体における冷却流路の
下流側の後端面が、側面に対して９０度以下の角度で交
差していることを特徴とする冷却流路を有するタービン
翼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16488193A JPH0719001A (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | 冷却流路を有するタービン翼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16488193A JPH0719001A (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | 冷却流路を有するタービン翼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0719001A true JPH0719001A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15801681
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16488193A Withdrawn JPH0719001A (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | 冷却流路を有するタービン翼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0719001A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104964594A (zh) * | 2015-07-27 | 2015-10-07 | 武汉大学 | 一种带状插件与肋片配合强化传热装置 |
-
1993
- 1993-07-02 JP JP16488193A patent/JPH0719001A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104964594A (zh) * | 2015-07-27 | 2015-10-07 | 武汉大学 | 一种带状插件与肋片配合强化传热装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1247940B1 (en) | Gas turbine stationary blade | |
| US7694522B2 (en) | Heat exchanging wall, gas turbine using the same, and flying body with gas turbine engine | |
| JP4794317B2 (ja) | タービンのエーロフォイル | |
| WO2009088031A1 (ja) | タービン翼の冷却構造 | |
| JP5475974B2 (ja) | デュアル旋回流メカニズムを使用したタービン翼形部凹面形冷却通路及びその方法 | |
| JP3689114B2 (ja) | 燃焼機のライナ装置 | |
| JPH0684814B2 (ja) | ガスタービンパワープラント用燃焼器 | |
| US6464460B2 (en) | Turbine blade with actively cooled shroud-band element | |
| JPH10274001A (ja) | ガスタービンエンジン内の翼の冷却通路の乱流促進構造 | |
| JP4489336B2 (ja) | 高温ガスを受ける構造部品 | |
| JP2020506326A (ja) | ガスタービンのための高温ガス部及び対応する高温ガス部の壁 | |
| JP2004132218A (ja) | ガスタービン翼体およびガスタービン | |
| JPH0719001A (ja) | 冷却流路を有するタービン翼 | |
| TW200523458A (en) | Cooled rotor blade with vibration damping device | |
| JP4302066B2 (ja) | フィルム冷却翼 | |
| JPH08338202A (ja) | ガスタービン動翼 | |
| JPH0763002A (ja) | ガスタービン中空動翼 | |
| JPH07217434A (ja) | 熱交換器用ファンシュラウドおよび熱交換器 | |
| JPH11173105A (ja) | ガスタービン動翼 | |
| JPH06241614A (ja) | 熱交換器 | |
| CN109083689B (zh) | 凹部、冷却结构、冷却组件和形成凹部的方法 | |
| JPH0742842B2 (ja) | ガスタービン翼 | |
| JPH05179902A (ja) | ガスタービン空冷翼 | |
| JPH1162504A (ja) | タービン翼の二重壁冷却構造 | |
| JPH09195703A (ja) | ガスタービン冷却動翼 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000905 |