JPH07189960A - 横形圧縮機 - Google Patents

横形圧縮機

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JPH07189960A
JPH07189960A JP33247993A JP33247993A JPH07189960A JP H07189960 A JPH07189960 A JP H07189960A JP 33247993 A JP33247993 A JP 33247993A JP 33247993 A JP33247993 A JP 33247993A JP H07189960 A JPH07189960 A JP H07189960A
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JP
Japan
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oil
housing
suction housing
drive shaft
oil suction
Prior art date
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Withdrawn
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JP33247993A
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English (en)
Inventor
Taiji Yamamoto
泰司 山本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07189960A publication Critical patent/JPH07189960A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】給油手段を有する横形圧縮機を、シール材を不
要にできながら、油吸入ハウジング8からの油の漏れを
防止でき、かつ、構造簡単にして組み立ても容易にで
き、全体としてのコストの低減が図れるようにする。 【構成】駆動軸4を支持する滑り軸受部83を備え、滑
り軸受部83から軸方向外方に向かって一体に延び、か
つ、その延長側端部を閉鎖した油吸入ハウジング8を形
成する。この油吸入ハウジング8の滑り軸受部83を、
軸受ハウジング7の軸孔内周面に挿嵌固定する。また、
軸受ハウジング7外方の油吸入ハウジング8に前記油溜
1aに開口する油導入管82を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、底部に油溜をもつ横
形密閉ケーシングに、圧縮要素と、該圧縮要素を駆動す
る駆動軸とを内設し、この駆動軸に給油通路を設けると
共に、前記駆動軸を軸受ハウジングに支持し、かつ、前
記給油通路に前記油溜の油を給油する給油手段を設けた
横形圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動軸の給油通路に油溜の油を給
油するための給油手段を設けた横形圧縮機としては、例
えば実開昭62−18391号公報に記載されているも
のが知られている。即ち、従来、給油手段を有する横形
圧縮機は、図9に示すように、横形の密閉ケーシングA
にロータリー式の圧縮要素BとモータMとを内装し、前
記圧縮要素Bは、シリンダ室C1を有するシリンダC
と、該シリンダCを挟持し、前記モータMに連結される
駆動軸Fを支持する軸受部D1,E1をもち、軸受ハウ
ジングとなるフロントヘッドDとリヤヘッドEとから成
り、前記駆動軸Fの偏心部F1を前記圧縮要素Bのシリ
ンダ室C1内に内装して、ローラRを駆動するように成
すと共に、前記駆動軸Fに軸方向に延びる給油通路Gを
形成する一方、反モータ側に位置する前記リヤヘッドE
に、前記駆動軸Fの圧縮要素側端部に連続し、前記ケー
シングAの底部油溜Oに臨む給油ポンプHを取付けてお
り、前記駆動軸Fの回転駆動に伴い前記給油ポンプHに
より、前記油溜Oの潤滑油を前記給油通路Gへと汲み上
げ、該給油通路Gから前記駆動軸Fの軸受箇所及び前記
圧縮要素Bの各摺動箇所等の各潤滑部に給油するように
している。
【0003】また、前記給油ポンプHは、図10に示す
ように、前記リヤヘッドEにおける軸受部E1の端面
に、該端面を覆う端板H1を設け、該端板H1に、一端
がこの端板H1に接続されて前記駆動軸Fの給油通路G
に開口し、他端が前記油溜Oに連通する油導入管H2を
取付け、前記端板H1をクリップH3で前記リヤヘッド
Eの前記軸受部E1に固定し、前記駆動軸Fの駆動回転
で、前記油導入管H2から油溜Oの油を吸入し、前記給
油通路Gに給油するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
横形圧縮機において、前記給油ポンプHを形成する前記
端板H1は、図9及び図10に示すように、前記クリッ
プH3により前記リヤヘッドEに固定しているため、固
定が十分でなく、また、前記クリップH3が特別に必要
となって部品点数が増えるし、また、前記クリップH3
により固定するためには、前記軸受部E1の外周に、前
記クリップH3を係止するための係止溝H4を形成する
必要があって、加工も煩雑となる問題がある。また、前
記クリップH3に代えてボルト締めする場合には、ねじ
孔の加工が必要となり、さらに、その取付け工数が増え
ることから製作コストがかかる不具合がある。また、前
記した構成では、何れの場合にも前記端板H1と前記リ
ヤヘッドEの軸受部E1端面との間のシールをするため
に、シール材H5が必要となり、さらにコストアップと
なると共に、シールの信頼性が問題となっていた。
【0005】本発明は、以上の問題に鑑みて成したもの
で、その目的は、シール材を不要にできながら、油の漏
れを防止でき、構造簡単にして組み立ても容易にでき、
全体としてのコストの低減が図れる横形圧縮機を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、底部に油溜1aをもつ横形
密閉ケーシング1に、圧縮要素3と、該圧縮要素3を駆
動する駆動軸4とを内設し、この駆動軸4に給油通路4
2を設けると共に、前記駆動軸4を軸受ハウジング7に
支持し、かつ、前記給油通路42に前記油溜1aの油を
給油する給油手段を設けた横形圧縮機において、前記駆
動軸4を支持する滑り軸受部83を備え、該滑り軸受部
83から軸方向外方に向かって一体に延び、かつ、その
延長側端部を閉鎖した油吸入ハウジング8を形成して、
この油吸入ハウジング8の前記滑り軸受部83を、前記
軸受ハウジング7の軸孔内周面に挿嵌固定すると共に、
前記油吸入ハウジング8に前記油溜1aに開口する油導
入管82を設けたのである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、前記油吸入
ハウジング8内に、容積形油ポンプ要素9を内装すると
共に、前記油吸入ハウジング8に、油導入管82と連通
し、前記ポンプ要素9の吸入側に開口する吸入口84を
有する吸入室85と、前記ポンプ要素9の吐出側に開口
する吐出口86を有し、駆動軸4の給油通路42と連通
する吐出室87とを設けたのである。
【0008】さらに、請求項3記載の発明は、前記油吸
入ハウジング8の外面に複数の突状フィン88を形成し
たのである。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、前記駆動軸4を支持
する滑り軸受部83を備え、該滑り軸受部83から軸方
向外方に向かって一体に延び、かつ、その延長側端部を
閉鎖した油吸入ハウジング8を形成して、この油吸入ハ
ウジング8の前記滑り軸受部83を、前記軸受ハウジン
グ7の軸孔内周面に挿嵌固定すると共に、前記油吸入ハ
ウジング8に前記油溜1aに開口する油導入管82を設
けたから、前記油吸入ハウジング8を、前記軸受ハウジ
ング7に挿嵌固定する滑り軸受部材を利用して構成で
き、従って、前記油吸入ハウジング8の前記滑り軸受部
83を前記軸受ハウジング7の軸孔内周面に挿嵌固定す
るだけで、前記油吸入ハウジング8を取付けることがで
き、しかも、前記油吸入ハウジング8と前記軸受ハウジ
ング7との間にシール部材を介在させなくとも前記油吸
入ハウジング8から前記ケーシング1内への油漏れを確
実に防止することができ、かつ、シール部材を不要にで
きるのでそれだけコストを低減できるのである。
【0010】さらに、前記油吸入ハウジング8は、前記
滑り軸受部83を前記軸受ハウジング7の軸孔内周面に
挿嵌固定するだけの簡単な作業で取付けられるので、従
来のようにクリップやボルトにより固定する作業を無く
せるので、部品点数が減らせるし、組み立て工数も削減
できるのである。
【0011】また、前記油吸入ハウジング8の前記滑り
軸受部83は、前記油吸入ハウジング8が前記密閉ケー
シング1内の冷媒中に露出させられることから、該露出
部分が冷媒により冷却され、その結果、前記滑り軸受部
83が冷却されることになり、前記油吸入ハウジング8
による放熱効果で前記滑り軸受部83での焼き付けを軽
減でき、信頼性を向上できるのである。
【0012】また、請求項2記載の発明では、前記油吸
入ハウジング8内に、容積形油ポンプ要素9を内装する
と共に、前記油吸入ハウジング8に、油導入管82と連
通し、前記ポンプ要素9の吸入側に開口する吸入口84
を有する吸入室85と、前記ポンプ要素9の吐出側に開
口する吐出口86を有し、駆動軸4の給油通路42と連
通する吐出室87とを設けたから、前記油吸入ハウジン
グ8のシールをシール部材を使用することなく確実に行
え、かつ、簡単に取付けて、コストの低廉を図れなが
ら、圧縮機の運転をモータの回転数で制御する場合で
も、回転数に比例させて強制的に給油することができ、
摺動部の潤滑を確実に行えるのである。
【0013】さらに、請求項3記載の発明では、前記油
吸入ハウジング8の外面に複数の突状フィン88を形成
したから、前記突状フィン88により前記油吸入ハウジ
ング8がより効果的に放熱され、該油吸入ハウジング8
内の油と前記滑り軸受部83とをより良好に冷却するこ
とができ、焼き付けをより良好に防止できるのである。
【0014】
【実施例】本発明の第1実施例を図1,2に基づいて説
明する。図1に示した横形圧縮機は、横形密閉ケーシン
グ1内の長手方向一側に、ロータ21及びステータ22
から成るモータ2を配設し、他側に圧縮要素3を配設し
て、この圧縮要素3を前記モータ2から延びる駆動軸4
により駆動させるようにしている。
【0015】前記圧縮要素3は、内部にシリンダ室51
をもつシリンダ5と、このシリンダ5の軸方向両端を覆
い、フロントヘッド6とリヤヘッド7と、前記シリンダ
室51に内装する前記駆動軸4の偏心部41と、この偏
心部41に回転可能に挿嵌され、前記偏心部41の偏心
回転で回転するローラ52とから構成される。前記フロ
ントヘッド6及びリヤヘッド7は、軸受ハウジングを構
成するもので、これら各ヘッド6,7には、前記駆動軸
4を軸受支持する軸受筒61,71を有している。
【0016】また、前記ロータ21の反圧縮要素側に設
けるバランスウエイト23上には、遠心ポンプ機能を発
揮する円板24を取付けると共に、前記駆動軸4には軸
方向に貫通する給油通路42を形成し、前記圧縮要素3
の反モータ側に配設される前記リヤヘッド7の軸受筒7
1に、該軸受筒71に挿嵌固定する滑り軸受部83を設
け、この滑り軸受部83に、該滑り軸受部83から軸方
向外方に向かって一体に延び、かつ、その延長側先端部
を閉鎖して、前記駆動軸4の反モータ側端部を覆い、内
部に前記駆動軸4の給油通路42に連通する油室81を
設け、該油室81に前記ケーシング1の底部油溜1aに
臨む油導入管82を接続した油吸入ハウジング8を設け
たのである。
【0017】従って、前記ロータ21の回転に伴う前記
円板24に作用する遠心力で、前記油溜1aの油は、前
記油導入管82を介して前記油吸入ハウジング8の油室
81へと油を汲み上げられ、この油が前記駆動軸4の前
記給油通路42から各潤滑部位に給油されるのである。
【0018】さらに詳記すると、第1実施例では、図1
及び図2に示すように、前記油吸入ハウジング8を、前
記リヤヘッド7の前記軸受筒71に挿嵌固定する軸受メ
タルから成る滑り軸受部83を延長して一体に形成し、
この滑り軸受部83を、前記リヤヘッド7における軸受
筒71の軸孔内周面に圧入固定することにより、前記油
吸入ハウジング8を前記リヤヘッド7に固定できるよう
にしたものである。
【0019】即ち、前記油吸入ハウジング8は、筒状の
軸受メタルから成る前記滑り軸受部83を、前記リヤヘ
ッド7における軸受筒71の端面から軸方向外方に向か
って延長する長さとし、この延長端部を閉鎖して形成す
るのであって、主として燒結により一体に成形するので
ある。従って、前記油吸入ハウジング8における前記滑
り軸受部83を前記リヤヘッド7の軸受筒71に圧入し
て固定するだけで、前記軸受筒71の軸方向外方に前記
油室81をもつ前記油吸入ハウジング8を同時に取付け
られるし、また、前記滑り軸受部83により前記駆動軸
4を軸受支持することができるのである。
【0020】また、前記油導入管82は、主として圧入
により前記油吸入ハウジング8の下部側に固定するので
あって、該油導入管82により前記油吸入ハウジング8
の油室81に前記油溜1aの油を汲み上げることができ
るのである。
【0021】このように、前記滑り軸受部83を前記リ
ヤヘッド7の軸受筒71の軸孔内周面に挿嵌固定するだ
けで、前記油吸入ハウジング8を取付けられるし、ま
た、この油吸入ハウジング8と前記リヤヘッド7との間
にシール部材を介在させることなく前記油室81を前記
密閉ケーシング1内に対しシールすることができ、油室
81内からの油漏れを確実に防止することができ、か
つ、シール部材を不要にできるのでそれだけコストを低
減できるのである。
【0022】さらに、前記油吸入ハウジング8は、前記
滑り軸受部83を前記リヤヘッド7の軸受筒71の軸孔
内周面に圧入固定するだけの簡単な作業で取付けられる
ので、従来のようにクリップやボルトにより固定する作
業を無くせるので、部品点数が減らせるし、組み立て工
数も削減できるのである。
【0023】また、前記油吸入ハウジング8の前記滑り
軸受部83は、前記油吸入ハウジング8が前記リヤヘッ
ド7の軸方向外方に位置して前記密閉ケーシング1内の
冷媒中に露出することから、該露出部分が冷媒により冷
却され、その結果、前記滑り軸受部83及び、前記油吸
入ハウジング8の油室81の油が冷却されることにな
り、前記油吸入ハウジング8による放熱効果で前記滑り
軸受部83での焼き付けを防止でき、信頼性を向上でき
るのである。
【0024】また、前記第1実施例では、前記油吸入ハ
ウジング8と前記油導入管82とを別部材により構成し
たが、図3及び図4に示す第2実施例のように、前記油
導入管82を前記油吸入ハウジング8を燒結成形や鋳造
などによる成形時に一体に形成するようにしてもよい。
前記油導入管82は、内部通路を成形後に機械加工によ
り形成しても良いし、また、鋳造時同時に形成してもよ
い。
【0025】斯くするときには、前記油導入管82を一
体に形成している分、部品点数を削減できるのである。
【0026】次に、第3実施例について図5及び図6に
基づいて説明する。前記第1及び第2実施例では、給油
手段として前記円板24を用いた遠心ポンプにより構成
したが、第3実施例は、給油手段として容積形油ポンプ
を使用したものであって、前記第2実施例と同様に、前
記油吸入ハウジング8は、前記リヤヘッド7の軸受筒7
1に圧入固定する前記滑り軸受部83を有する前記油吸
入ハウジング8に前記油導入管82を一体に形成して、
この油吸入ハウジング8にトロコイド式の容積形油ポン
プ要素9を内装したものである。
【0027】即ち、前記駆動軸4の軸端部には、該駆動
軸4を軸方向に延設して、該駆動軸4より小径で外面に
平面部をもつ突出軸部43を設ける一方、前記容積形油
ポンプ要素9は、前記駆動軸4の前記突出軸部43に一
体回転可能に嵌合するインナーロータ91と、該インナ
ーロータ91の外周側に位置され、このインナーロータ
91を内装するシリンダ室93をもち、その内周面に前
記インナーロータ91の歯と噛み合い、該インナーロー
タ91の歯数より1枚歯数の多い歯をもち、さらに、前
記油吸入ハウジング8内に、前記インナーロータ91の
回転軸心に対し偏心した回転軸心を中心に回転自由に支
持されるアウターロータ92とから成り、そして、前記
油吸入ハウジング8における前記インナーロータ91及
びアウターロータ92の軸方向反モータ側に、前記油導
入管82と連通し、前記インナーロータ91とアウター
ロータ92との間に形成されるポンプ室94に開口する
吸入口84をもつ吸入室85と、該吸入室85と区画さ
れ、前記吸入口84の形成位置と180度対称位置に前
記ポンプ室94に開口する吐出口86をもち、前記駆動
軸4の給油通路42と連通する吐出室87を形成してい
る。
【0028】そして、前記油吸入ハウジング8内に、前
記容積形油ポンプ要素9を内装した後、前記油吸入ハウ
ジング8の前記滑り軸受部83を前記軸受筒71に圧入
固定して取付けるのである。
【0029】以上のようにトロコイド式の容積形油ポン
プ要素9を前記油吸入ハウジング8に内装したから、前
記駆動軸4の駆動回転により油溜1aの油が油導入管8
2から前記吸入室85へ導かれて前記吸入口84を介し
て、前記インナーロータ91とアウターロータ92との
歯間に形成される吸入側のポンプ室94に吸入され、前
記インナーロータ91の回転による前記ポンプ室94の
容積減少で前記吐出口86から前記吐出室87に吐出さ
れ、この吐出室87の油が前記駆動軸4の突出軸部43
に連続形成される給油通路42に吐出され、各摺動部に
給油されるのである。
【0030】従って、第3実施例では、容積形油ポンプ
要素9を用いながら、前記油吸入ハウジング8の前記軸
受筒71への固定で簡単に組付けることができ、コスト
の低廉を図れながら、容積形油ポンプ要素9を用いるか
ら、圧縮機の運転をモータ2の回転数で制御する場合で
も、回転数に比例させて強制的に給油することができ、
摺動部の潤滑を確実に行えるのである。
【0031】尚、前記第3実施例は、容積形油ポンプ要
素としてトロコイド式のものを使用したが、ヨーク式の
ポンプ要素を使用してもよい。
【0032】次に、第4実施例について図7及び図8に
基づいて説明する。第4実施例は、前記第1乃至第3実
施例の前記油吸入ハウジング8の外面に複数の突状フィ
ン88を形成したものである。このフィン88は、前記
ハウジング8を前記リヤヘッド7の軸受筒71に圧入固
定した時に、前記油吸入ハウジング8の外部に露出する
部分における外周面に、該外周面に沿って複数設けるの
であって、このフィン88の形成は、前記油吸入ハウジ
ング8を形成する際、一体に突設させるのである。
【0033】以上のように、前記突状フィン88を設け
ることにより前記油吸入ハウジング8がより効果的に放
熱され、該油吸入ハウジング8内の油と前記滑り軸受部
83とをより良好に冷却することができ、焼き付けをよ
り良好に防止できるのである。
【0034】尚、以上の説明した各実施例は、ロータリ
ー式の横形圧縮機について説明したが、本発明は、ロー
タリー式に限らずスクロール式の横形圧縮機にも適用で
きる。スクロール式に適用する場合には、駆動軸の反圧
縮要素側を軸受支持する軸受ハウジングに前記油吸入ハ
ウジングを取付けるようにするのである。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記駆動
軸4を支持する滑り軸受部83を備え、該滑り軸受部8
3から軸方向外方に向かって一体に延び、かつ、その延
長側端部を閉鎖した油吸入ハウジング8を形成して、こ
の油吸入ハウジング8の前記滑り軸受部83を、前記軸
受ハウジング7の軸孔内周面に挿嵌固定すると共に、前
記油吸入ハウジング8に前記油溜1aに開口する油導入
管82を設けたから、前記油吸入ハウジング8を、前記
軸受ハウジング7に挿嵌固定する滑り軸受部材を利用し
て構成でき、従って、前記油吸入ハウジング8の前記滑
り軸受部83を前記軸受ハウジング7の軸孔内周面に挿
嵌固定するだけで、前記油吸入ハウジング8を取付ける
ことができ、しかも、前記油吸入ハウジング8と前記軸
受ハウジング7との間にシール部材を介在させなくと
も、前記油吸入ハウジング8から前記ケーシング1内へ
の油漏れを確実に防止することができ、かつ、シール部
材を不要にできるのでそれだけコストを低減できるので
ある。
【0036】さらに、前記油吸入ハウジング8を、前記
滑り軸受部83を前記軸受ハウジング7の軸孔内周面に
挿嵌固定するだけの簡単な作業で取付けられるので、従
来のようにクリップやボルトにより固定する作業を無く
せ、部品点数を減らせるし、組み立て工数も削減できる
のである。
【0037】また、前記油吸入ハウジング8を前記密閉
ケーシング1内の冷媒中に露出させられるので、該露出
部分を冷媒により冷却でき、その結果、前記滑り軸受部
83及び前記ハウジング8内の油を冷却できるので、前
記油吸入ハウジング8による放熱効果で前記滑り軸受部
83での焼き付けを軽減でき、信頼性を向上できるので
ある。
【0038】また、請求項2記載の発明によれば、前記
油吸入ハウジング8内に、容積形油ポンプ要素9を内装
すると共に、前記油吸入ハウジング8に、油導入管82
と連通し、前記ポンプ要素9の吸入側に開口する吸入口
84を有する吸入室85と、前記ポンプ要素9の吐出側
に開口する吐出口86を有し、駆動軸4の給油通路42
と連通する吐出室87とを設けたから、前記油吸入ハウ
ジング8のシールをシール部材を使用することなく確実
に行え、かつ、簡単に取付けて、コストの低廉を図れな
がら、圧縮機の運転をモータの回転数で制御する場合で
も、回転数に比例させて強制的に給油することができ、
摺動部の潤滑を確実に行えるのである。
【0039】さらに、請求項3記載の発明によれば、前
記油吸入ハウジング8の外面に複数の突状フィン88を
形成したから、前記突状フィン88により前記油吸入ハ
ウジング8をより効果的に放熱でき、該油吸入ハウジン
グ8内の油と前記滑り軸受部83とをより良好に冷却す
ることができ、焼き付けをより良好に防止できるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における横形圧縮機の全体
構造を示す縦断面図。
【図2】同第1実施例の要部拡大断面図。
【図3】第2実施例における油吸入ハウジングの縦断面
図。
【図4】同第2実施例の油吸入ハウジングの正面図。
【図5】第3実施例における要部拡大断面図。
【図6】図5のX−X断面図。
【図7】第4実施例における油吸入ハウジングの縦断面
図。
【図8】同第4実施例の油吸入ハウジングの正面図。
【図9】従来の横形圧縮機を示す縦断面図。
【図10】従来の横形圧縮機の給油手段の構造を示す断
面図。
【符号の説明】
1 密閉ケーシング 1a 油溜 3 圧縮要素 4 駆動軸 41 給油通路 7 軸受ハウジング(リヤヘッド) 8 油吸入ハウジング 82 油導入管 83 滑り軸受部 84 吸入口 85 吸入室 86 吐出口 87 吐出室 88 突状フィン 9 容積形油ポンプ要素

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部に油溜(1a)をもつ横形密閉ケーシ
    ング(1)に、圧縮要素(3)と、該圧縮要素(3)を
    駆動する駆動軸(4)とを内設し、この駆動軸(4)に
    給油通路(42)を設けると共に、前記駆動軸(4)を
    軸受ハウジング(7)に支持し、かつ、前記給油通路
    (42)に前記油溜(1a)の油を給油する給油手段を
    設けた横形圧縮機において、前記駆動軸(4)を支持す
    る滑り軸受部(83)を備え、該滑り軸受部(83)か
    ら軸方向外方に向かって一体に延び、かつ、その延長側
    端部を閉鎖した油吸入ハウジング(8)を形成して、こ
    の油吸入ハウジング(8)の前記滑り軸受部(83)
    を、前記軸受ハウジング(7)の軸孔内周面に挿嵌固定
    すると共に、前記油吸入ハウジング(8)に前記油溜
    (1a)に開口する油導入管(82)を設けていること
    を特徴とする横形圧縮機。
  2. 【請求項2】油吸入ハウジング(8)内に、容積形油ポ
    ンプ要素(9)を内装すると共に、前記油吸入ハウジン
    グ(8)に、油導入管(82)と連通し、前記ポンプ要
    素(9)の吸入側に開口する吸入口(84)を有する吸
    入室(85)と、前記ポンプ要素(9)の吐出側に開口
    する吐出口(86)を有し、駆動軸(4)の給油通路
    (42)と連通する吐出室(87)とを設けている請求
    項1記載の横形圧縮機。
  3. 【請求項3】油吸入ハウジング(8)の外面に複数の突
    状フィン(88)を形成している請求項1または請求項
    2記載の横形圧縮機。
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