JPH07189829A - 内燃機関の空燃比制御方法 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御方法

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JPH07189829A
JPH07189829A JP33849893A JP33849893A JPH07189829A JP H07189829 A JPH07189829 A JP H07189829A JP 33849893 A JP33849893 A JP 33849893A JP 33849893 A JP33849893 A JP 33849893A JP H07189829 A JPH07189829 A JP H07189829A
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fuel
air
sensor
amount
internal combustion
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JP33849893A
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Masayuki Habaguchi
正幸 幅口
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストや車重を増加させることなく、排出さ
れるHCガスを低減させることができる内燃機関の空燃
比制御方法を提供することを目的とする。 【構成】 排ガスセンサ12またはキャタライザ13が
活性となっているか否かを判定し(S1)、排ガスセン
サ12またはキャタライザ13が未活性のときには、燃
料インジェクタ11から噴射される燃料量を所定の割合
に減じた後(S3)、シリンダに吸入されるガスの燃料
空気混合比が所定の値になるように流量制御バルブ5、
6の開度を制御し(S13)、排ガスセンサ12または
キャタライザ13が活性となったときには、流量制御バ
ルブ5、6の開度を所定の値に決めた後(S5)、シリ
ンダに吸入されるガスの燃料空気混合比が所定の値にな
るように燃料インジェクタ11から噴射される燃料量を
制御する(S17)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排出されるHCガスを
低減させることができる内燃機関の空燃比制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ガソリンエンジンの排出HCガスを低減
させることが社会的に強く要請されているが、HCガス
が排出されるのは主にエンジンが十分に暖気される前で
あって、エンジン暖気後のHCガスの排出はほとんど問
題にならない。
【0003】エンジン暖気前のいわゆるコールドスター
ト時に排出されるHCガスは、あらかじめ気化したガソ
リンを用いることにより、大幅に削減可能であることが
知られている。ガソリンを気化させる技術としては、燃
料インジェクタにヒーターを取り付け、このヒーターに
電流を供給して燃料インジェクタを加熱するものがあ
る。
【0004】また、特開平4−353234号公報に
は、キャニスタとエンジン吸気系との間に設けられ燃料
蒸気を含む混合気をパージさせるパージ通路と、このパ
ージ通路を介してエンジン吸気系に供給される燃料蒸気
の流量を制御するパージ制御弁とを備えた内燃機関が開
示されている。そして、このパージ通路を流れる混合気
の燃料蒸気成分が検出され、この検出値に基づいて、始
動時にエンジンに供給される燃料量が設定される。これ
により、キャニスタから放出された燃料蒸気が有効に使
用される。
【0005】さらに、特開平4−353254号公報に
は、キャニスタとエンジン吸気系との間のパージ通路に
パージバルブが介設され、キャニスタ内のHCガスの濃
度を検出するHCガス濃度センサを備えた内燃機関が開
示されている。そして、このHCガス濃度センサからの
信号によりキャニスタ内のHCガス濃度が設定値以上と
なったと判断されたときに、パージ通路を流れるパージ
流量を増加させる。これにより、キャニスタの性能を上
回るHCガスが燃料タンクから放出されて大気中にHC
ガスが漏れることが防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】燃料インジェクタにヒ
ーターを取り付ける技術は、ヒーターに供給する電気エ
ネルギーのために車載発電機やバッテリーの容量を増加
させる必要を生じ、また燃料インジェクタのコストが上
昇してしまうという問題点を有する。さらに、車重が増
加し、全体のコストが上昇するという問題点もある。
【0007】また、特開平4−353234号公報に記
載された技術は、始動時すなわちスターターモーターの
動作時のみを制御対象としているため、排出されるHC
ガスを十分に低減することができないという問題点があ
る。
【0008】さらに、特開平4−353254号公報に
記載された技術は、キャニスタからのパージガスの濃度
が高いときにはシリンダに供給される混合ガスの燃料空
気混合比がリッチとなるため、排出されるHCガスが増
加し、また失火等の不具合が生じるという問題点があ
る。
【0009】そこで、本発明の目的は、コストや車重を
増加させることなく、排出されるHCガスを低減させる
ことができる内燃機関の空燃比制御方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この出願に係る発明は、燃料タンクから蒸発した燃
料を貯蔵するキャニスタと、キャニスタ及びエンジン吸
気系を接続する配管に介設された流量制御バルブと、キ
ャニスタ及びエンジン吸気系を接続する配管に介設され
この配管を通るガス中の炭化水素量を検出するHCセン
サと、エンジン吸気系に取り付けられ燃料を噴射する燃
料インジェクタと、エンジン排気系に取り付けられた排
ガスセンサとを備えた内燃機関の空燃比制御方法であっ
て、排ガスセンサが活性となっているか否かを判定する
ステップと、排ガスセンサが未活性のときに行われるス
テップであって、燃料インジェクタから噴射される燃料
量を所定の割合に減じた後、シリンダに吸入されるガス
の燃料空気混合比が所定の値になるように流量制御バル
ブの開度を制御するステップと、排ガスセンサが活性と
なったときに行われるステップであって、流量制御バル
ブの開度を所定の値に決めた後、シリンダに吸入される
ガスの燃料空気混合比が所定の値になるように燃料イン
ジェクタから噴射される燃料量を制御するステップとを
備えている。
【0011】また、この出願に係る別の発明は、燃料タ
ンクから蒸発した燃料を貯蔵するキャニスタと、キャニ
スタ及びエンジン吸気系を接続する配管に介設された流
量制御バルブと、キャニスタ及びエンジン吸気系を接続
する配管に介設されこの配管を通るガス中の炭化水素量
を検出するHCセンサと、エンジン吸気系に取り付けら
れ燃料を噴射する燃料インジェクタと、エンジン排気系
に取り付けられたキャタライザとを備えた内燃機関の空
燃比制御方法であって、キャタライザが活性となってい
るか否かを判定するステップと、キャタライザが未活性
のときに行われるステップであって、燃料インジェクタ
から噴射される燃料量を所定の割合に減じた後、シリン
ダに吸入されるガスの燃料空気混合比が所定の値になる
ように流量制御バルブの開度を制御するステップと、キ
ャタライザが活性となったときに行われるステップであ
って、流量制御バルブの開度を所定の値に決めた後、シ
リンダに吸入されるガスの燃料空気混合比が所定の値に
なるように燃料インジェクタから噴射される燃料量を制
御するステップとを備えている。
【0012】
【作用】本発明においては、まず、排ガスセンサまたは
キャタライザが活性となっているか否かを判定し、排ガ
スセンサまたはキャタライザが未活性のときには、燃料
インジェクタから噴射される燃料量を所定の割合に減じ
た後、シリンダに吸入されるガスの燃料空気混合比が所
定の値になるように流量制御バルブの開度を制御し、排
ガスセンサまたはキャタライザが活性となったときに
は、流量制御バルブの開度を所定の値に決めた後、シリ
ンダに吸入されるガスの燃料空気混合比が所定の値にな
るように燃料インジェクタから噴射される燃料量を制御
する。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に沿って本発明の実施例につ
いて説明する。なお、図面において同一又は相当部分に
は同一符号を用いるものとする。
【0014】図1は、本発明に従って構成された内燃機
関の構成を示す図である。燃料タンク1には燃料である
ガソリンが満たされており、燃料タンク1の上部には配
管が接続されている。この配管の他端はキャニスタ3に
接続され、またこの配管の途中には2ウェイバルブ2が
介設されている。2ウェイバルブ2は、燃料タンク1内
で気化した燃料ガスの圧力がキャニスタ3内の圧力より
も所定値以上大きくなったときに、燃料タンク1からキ
ャニスタ3へのガスの流れを許容するとともに、キャニ
スタ3内の圧力が燃料タンク1内の圧力よりも所定値以
上大きくなったときに、キャニスタ3から燃料タンク1
へのガスの流れを許容する。キャニスタ3には別の配管
であるパージライン18が接続され、パージライン18
の他端は、エンジンの吸気系であるインテークマニホー
ルド16に接続されている。パージライン18にはHC
センサ4、FRQSOLバルブ5及びSOLバルブ6が
介設されている。FRQSOLバルブ5及びSOLバル
ブ6は並列に配置され、流量制御バルブを構成する。バ
ルブとしてFRQSOLバルブ5、SOLバルブ6の2
つが設けられているのは、制御される流量の大きさに応
じて、互いに役割を補完させるためである。エンジン吸
気系には、そのスロットルの近傍にスロットル開度セン
サ7が取り付けられ、インテークマニホールド16内部
圧力を検出するインマニ圧力センサ8が取り付けられて
いる。また、エンジン本体17には、冷却水温度を検出
する水温センサ9とエンジンの回転数を検出する回転セ
ンサ10とが取り付けられている。インテークマニホー
ルド16には燃料タンク1から供給される燃料を噴射す
る燃料インジェクタ11が取り付けられている。さら
に、エンジン排気管20には、排ガスセンサ12及びキ
ャタライザ13が配置され、キャタライザ13にはそれ
が活性となっているか否かを検出するキャタライザ活性
センサ14が取り付けられている。エンジン吸気系はエ
アクリーナー15を含んでいる。また、HCセンサ4、
スロットル開度センサ7、インマニ圧力センサ8、水温
センサ9、回転センサ10、排ガスセンサ12及びキャ
タライザ活性センサ14の検出信号はエンジンマネジメ
ント装置(ECU)19に取り込まれ、FRQSOLバ
ルブ5、SOLバルブ6及び燃料インジェクタ11はエ
ンジンマネジメント装置19の出力信号によって制御さ
れる。
【0015】次に、図2及び図3に示したフローチャー
トに基づいて、この実施例の動作について説明する。図
2のフローチャートで示される副制御が図3のフローチ
ャートで示される主制御に先立って実行される。まず、
排ガスセンサ12、キャタライザ13が活性となってい
るか否かをエンジンマネジメント装置19が判断する
(ステップS1)。この判断は、排ガスセンサ12、キ
ャタライザ活性センサ14、水温センサ9等の出力に基
づいて行われ、排ガスセンサ12、キャタライザ13の
両方が活性になったときに「YES」となる。なお、ど
ちらか一方が活性になったときに「YES」となるよう
にしてもよい。
【0016】この判断が「NO」とされたとき、すなわ
ち未活性と判断されたときには、活性判別フラグFが0
にされ(ステップS2)、冷却水の水温TW、HCセン
サ4の出力R、エンジン回転数Ne、エンジン負荷LD
に基づいて係数kが設定される(ステップS3)。kは
パージライン18から供給される燃料の量を決める係数
であり、k=0のときにはシリンダに供給される燃料は
すべてパージライン18から供給され、k=1のときに
はすべて燃料インジェクタ11から供給される。水温T
Wが低くエンジン負荷LDが大きいときには、図4のC
1で示すように、典型値TYPよりも1−kが大きく設
定される。すなわちkは小さく設定される。また、エン
ジン回転数Neが所定値よりも小さいときはC2で示す
ように1−kは小さく、すなわちkは大きく設定され
る。これらの場合、kの値は数段階の離散値をとる。
【0017】一方、ステップS1において「YES」と
判断されたときには、活性判別フラグFが1にされ(ス
テップS4)、HCセンサ4の出力R、エンジン回転数
Ne、エンジン負荷LDに基づいてFRQSOLバルブ
5、SOLバルブ6の開度DTYが決定される(ステッ
プS5)。ステップS5におけるバルブ開度DTYの設
定例を図5に示す。DTYは、典型値TYPやC4で示
すように、HCセンサ4の出力Rが中程度のときに大き
く設定され、Rが小さいときと大きいときには小さく設
定される。また、エンジン回転数Neが所定値よりも小
さいときには、C3で示すようにDTYは極小に設定さ
れ、Neが十分に大きくエンジン負荷LDも大きいとき
にはDTYはC4で示すように典型値TYPよりも大き
く設定される。これらの場合、DTYの値は数段階の離
散値をとる。
【0018】このように、図2に示した副制御において
は、ステップS1での判断によってk、DTYのどちら
を副制御量とするかが決定され、副制御量の値が決定さ
れる。副制御は少なくとも1回実行され、この後、図3
のフローチャートで示される主制御が実行される。
【0019】ところで、燃料インジェクタ11からは一
定時間間隔で燃料が噴射されるが、噴射される燃料の量
は、この一定時間t0毎に算出され、燃料インジェクタ
11の開時間Tiによって決定される。図3に示した主
制御は、開時間Tiをパラメタあるいは制御対象とする
ため、開時間Tiの計算に同期して、一定時間t0毎あ
るいは複数のt0につき1回実行される。
【0020】主制御においては、まずステップS11に
おいて活性判別フラグFの値が判断される。F=0のと
き、すなわち排ガスセンサ12、キャタライザ13が未
活性のときには、計算されたTi及び副制御において既
に設定されたkに基づいてパージライン18から供給す
べき燃料の量Fpが計算される(ステップS12)。F
pは、例えばFp=(1−k)K〓Tiのように計算さ
れる。さらに、この燃料量Fpを供給するためのバルブ
開度DTYが、Fp、HCセンサ4の出力R、吸気管の
圧力Pbに基づいて計算される(ステップS13)。
【0021】一方、ステップS11において「NO」と
判断されたとき、すなわち排ガスセンサ12、キャタラ
イザ13が活性となっているときには、バルブ開度DT
Y、吸気管圧力Pb、HCセンサ4の出力Rに基づいて
パージライン18を流れるガスの流量Qvがベルヌーイ
則によって計算される(ステップS14)。続いて、Q
v、R、ベーパー温度Tgに基づいて、パージライン1
8から流入するガスの燃料成分を噴射燃料量に換算した
値fpを算出する(ステップS15)。この計算は、H
Cセンサ4の出力Rを仮想ベーパーC4.5 10の濃度D
に変換した後、ベーパー温度Tg、仮想ベーパー密度ρ
gを用いて、以下の式を用いて計算することができる
(ステップS15)。
【0022】
【数1】
【0023】さらに、吸入された空気量から計算された
燃料インジェクタ11の開時間Tiに対するfpの比率
を計算して、パージライン18から供給される燃料の量
を決める係数kを、例えば以下の式を用いて求める(ス
テップS16)。
【0024】
【数2】
【0025】ここに、Kは、K〓Tiが燃料インジェク
タ11からの燃料量となるような係数である。
【0026】続いて、パージライン18から供給される
燃料の分だけ燃料インジェクタ11から噴射される燃料
量を減じるべく、燃料インジェクタ11の開時間Tiを
減じて、シリンダに供給される燃料量が増加しないよう
にする(ステップS17)。
【0027】次に、この発明の別の実施例について説明
する。低温時にエンジンを始動する際には燃料の気化が
十分でないため、燃料インジェクタ11から噴射される
燃料を増量する低温増量を行うのが通例である。この制
御は、例えば図6に示されるような値をもつ増量係数α
を燃料インジェクタ11の開時間Tiに乗ずることによ
って実現される。図6の横軸は冷却水の温度TWであ
り、縦軸が増量係数αとなっている。この制御は、結果
として燃料空気混合比の理論値以上の燃料を供給するこ
とになるため、排出されるHCガスが増加することにな
る。
【0028】そこで、本実施例においては、図7に示す
ようなkによって定まるベーパー減量係数βをTiに乗
ずる演算、Ti=α〓β〓Tiを行い、始動時の燃料空
気混合比A/Fを理論値に近づけることにより排出され
るHCガスの低減を図っている。なお、kは、パージラ
イン18から供給される燃料の量を決める係数である。
【0029】図8は、本実施例で用いられているHCセ
ンサ4の一例を示すものである。このHCセンサ4は、
超音波発信子30から発信され、リフレクタ33で反射
した超音波の音速変化を検出することにより炭化水素濃
度を検出する。超音波発信子30はマウントラバー31
やOリング32を介してボディ35に支持されており、
ボディ35内には吸音材34が取り付けられている。ま
た、検出されるガスは吸排気孔36を通ってボディ35
内に導入され、検出信号は回路基板37上の回路によっ
て処理される。
【0030】以上の説明において、図2、図3に示した
フローチャート中のいくつかのステップを統合して1つ
のステップとしたり、ステップの順序を変更したり、式
の形で表された関係をマップで表現したりしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、排ガス
センサまたはキャタライザが活性となる前の冷間時に、
燃料をガス状態で供給することが可能となり排ガス中の
炭化水素(HC)を減少させることができる。また、か
かる活性前において燃料の総供給量を決定するTiに対
して一定の割合(1−k)をパージラインからベーパー
で供給すべくDTYを制御することにより、エンジンの
運転状況にきめ細かく対応してベーパー供給が可能にな
る。つまり、かかる状況によって決定される総供給燃料
量に対しパージラインからのベーパー量の割合が著しく
偏る状態を避けることができる。さらに、活性後におい
てはDTYとPbから決まる流入ベーパー量をTiから
減じる制御となるためTiの演算フローチャートに吸収
された形となりCPUの負荷を低減させることができ
る。
【0032】また、kを決めるパラメータによってHC
センサの出力Rから決まる最大ベーパー供給量やTWか
ら決まる噴射された燃料の気化度合、エンジン回転数N
eとエンジン負荷によって決まる総供給燃料量が定ま
り、主制御値DTYが偏った値や大きく振れる値となる
ことを防止でき、制御精度を向上させることができる。
活性後も同様に主制御量Tiにかかる係数kが大きく振
れる値になることを防止することができる。
【0033】さらに、制御バルブの開度と前後の差圧に
よって決まるQvがガスの密度によってベルヌーイ則に
基づく変動を起こすのをHCセンサの出力Rの関数であ
るガス密度によって補正可能とし、本制御の精度を向上
させることができる。
【0034】また、リキッド燃料の気化性を補うための
増量をガス状燃料の混合比kによって低減させることを
可能にし、排出HC、COを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された内燃機関の構成を示
す図である。
【図2】副制御の動作を示すフローチャートである。
【図3】主制御の動作を示すフローチャートである。
【図4】パージラインから供給される燃料の量を決める
係数kの設定例を示す図である。
【図5】バルブ開度DTYの設定例を示す図である。
【図6】燃料インジェクタから噴射される燃料を増量さ
せる係数αを示す図である。
【図7】始動時の燃料空気混合比を理論値に近づけるた
めのベーパー減量係数βを示す図である。
【図8】本実施例で用いられているHCセンサの一例を
示す図である。
【符号の説明】
1…燃料タンク、3…キャニスタ、4…HCセンサ、5
…FRQSOLバルブ、6…SOLバルブ、8…、11
…燃料インジェクタ、12…排ガスセンサ、13…キャ
タライザ、17…エンジン本体、18…パージライン、
DTY…バルブ開度。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクから蒸発した燃料を貯蔵する
    キャニスタと、前記キャニスタ及びエンジン吸気系を接
    続する配管に介設された流量制御バルブと、前記キャニ
    スタ及び前記エンジン吸気系を接続する配管に介設され
    この配管を通るガス中の炭化水素量を検出するHCセン
    サと、前記エンジン吸気系に取り付けられ燃料を噴射す
    る燃料インジェクタと、エンジン排気系に取り付けられ
    た排ガスセンサとを備えた内燃機関の空燃比制御方法で
    あって、 前記排ガスセンサが活性となっているか否かを判定する
    ステップと、 前記排ガスセンサが未活性のときに行われるステップで
    あって、前記燃料インジェクタから噴射される燃料量を
    所定の割合に減じた後、シリンダに吸入されるガスの燃
    料空気混合比が所定の値になるように前記流量制御バル
    ブの開度を制御するステップと、 前記排ガスセンサが活性となったときに行われるステッ
    プであって、前記流量制御バルブの開度を所定の値に決
    めた後、シリンダに吸入されるガスの燃料空気混合比が
    所定の値になるように前記燃料インジェクタから噴射さ
    れる燃料量を制御するステップと、を備えた内燃機関の
    空燃比制御方法。
  2. 【請求項2】 エンジン冷却水の温度が低いときに前記
    燃料インジェクタから噴射される燃料が増量され、この
    増量される燃料量は前記排ガスセンサが未活性のときに
    前記キャニスタからの燃料量に応じて減じられることを
    特徴とする請求項1記載の内燃機関の空燃比制御方法。
  3. 【請求項3】 燃料タンクから蒸発した燃料を貯蔵する
    キャニスタと、前記キャニスタ及びエンジン吸気系を接
    続する配管に介設された流量制御バルブと、前記キャニ
    スタ及び前記エンジン吸気系を接続する配管に介設され
    この配管を通るガス中の炭化水素量を検出するHCセン
    サと、前記エンジン吸気系に取り付けられ燃料を噴射す
    る燃料インジェクタと、エンジン排気系に取り付けられ
    たキャタライザとを備えた内燃機関の空燃比制御方法で
    あって、 前記キャタライザが活性となっているか否かを判定する
    ステップと、 前記キャタライザが未活性のときに行われるステップで
    あって、前記燃料インジェクタから噴射される燃料量を
    所定の割合に減じた後、シリンダに吸入されるガスの燃
    料空気混合比が所定の値になるように前記流量制御バル
    ブの開度を制御するステップと、 前記キャタライザが活性となったときに行われるステッ
    プであって、前記流量制御バルブの開度を所定の値に決
    めた後、シリンダに吸入されるガスの燃料空気混合比が
    所定の値になるように前記燃料インジェクタから噴射さ
    れる燃料量を制御するステップと、を備えた内燃機関の
    空燃比制御方法。
  4. 【請求項4】 エンジン冷却水の温度が低いときに前記
    燃料インジェクタから噴射される燃料が増量され、この
    増量される燃料量は前記キャタライザが未活性のときに
    前記キャニスタからの燃料量に応じて減じられることを
    特徴とする請求項3記載の内燃機関の空燃比制御方法。
  5. 【請求項5】 前記排ガスセンサまたは前記キャタライ
    ザが未活性のときに行われるステップにおいて、前記燃
    料インジェクタから噴射される燃料量の減じられる量
    が、エンジンの冷却水温度を含むパラメータによって決
    定されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    記載の内燃機関の空燃比制御方法。
  6. 【請求項6】 前記排ガスセンサまたは前記キャタライ
    ザが未活性のときに行われるステップにおいて、前記燃
    料インジェクタから噴射される燃料量の減じられる量
    が、前記HCセンサの出力を含むパラメータによって決
    定されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    記載の内燃機関の空燃比制御方法。
  7. 【請求項7】 前記排ガスセンサまたは前記キャタライ
    ザが未活性のときに行われるステップにおいて、前記燃
    料インジェクタから噴射される燃料量の減じられる量
    が、エンジン回転数を含むパラメータによって決定され
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか記載の
    内燃機関の空燃比制御方法。
  8. 【請求項8】 前記排ガスセンサまたは前記キャタライ
    ザが未活性のときに行われるステップにおいて、前記燃
    料インジェクタから噴射される燃料量の減じられる量
    が、エンジン負荷を含むパラメータによって決定される
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか記載の内
    燃機関の空燃比制御方法。
  9. 【請求項9】 前記排ガスセンサまたは前記キャタライ
    ザが活性となったときに行われるステップにおいて、前
    記流量制御バルブの開度が、前記HCセンサの出力を含
    むパラメータによって決定されることを特徴とする請求
    項1ないし8のいずれか記載の内燃機関の空燃比制御方
    法。
  10. 【請求項10】 前記排ガスセンサまたは前記キャタラ
    イザが活性となったときに行われるステップにおいて、
    前記流量制御バルブの開度が、エンジン回転数を含むパ
    ラメータによって決定されることを特徴とする請求項1
    ないし9のいずれか記載の内燃機関の空燃比制御方法。
  11. 【請求項11】 前記排ガスセンサまたは前記キャタラ
    イザが活性となったときに行われるステップにおいて、
    前記流量制御バルブの開度が、エンジン負荷を含むパラ
    メータによって決定されることを特徴とする請求項1な
    いし10のいずれか記載の内燃機関の空燃比制御方法。
  12. 【請求項12】 前記キャニスタから前記エンジン吸気
    系に至る配管を通るガスの流量が前記HCセンサの出力
    によって決定されることを特徴とする請求項1ないし1
    1のいずれか記載の内燃機関の空燃比制御方法。
  13. 【請求項13】 前記HCセンサが、ガス内における音
    速の変化によってこのガス中の炭化水素量を検出するこ
    とを特徴とする請求項1ないし12のいずれか記載の内
    燃機関の空燃比制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014132271A (ja) * 2007-07-13 2014-07-17 Continental Automotive Gmbh パージ管路におけるガス流中の炭化水素含有量を測定するためのセンサ
CN109443785A (zh) * 2018-12-05 2019-03-08 西华大学 一种研究碳氢混合气冷凝的试验台架及其试验方法

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