JPH07188811A - 高強度・高導電性銅合金及び製造方法(2) - Google Patents
高強度・高導電性銅合金及び製造方法(2)Info
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- JPH07188811A JPH07188811A JP33288693A JP33288693A JPH07188811A JP H07188811 A JPH07188811 A JP H07188811A JP 33288693 A JP33288693 A JP 33288693A JP 33288693 A JP33288693 A JP 33288693A JP H07188811 A JPH07188811 A JP H07188811A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 銅合金において引張強さ50kg/mm2 以
上、導電率90%IACS以上を強化元素であるFe,
P,Zrの添加量が少ない条件で達成する。 【構成】 Fe:2500〜3500ppm,P:70
0〜1100ppm,Zr:400〜600ppmを含
有し、FeとPの含有量(ppm)の関係が0<
[(P)−(Fe)/3.606]<100で表され、
残部が実質的にCu及び不可避的不純物からなり、調質
状態が冷間加工・焼鈍状態である高強度・高導電性銅合
金。
上、導電率90%IACS以上を強化元素であるFe,
P,Zrの添加量が少ない条件で達成する。 【構成】 Fe:2500〜3500ppm,P:70
0〜1100ppm,Zr:400〜600ppmを含
有し、FeとPの含有量(ppm)の関係が0<
[(P)−(Fe)/3.606]<100で表され、
残部が実質的にCu及び不可避的不純物からなり、調質
状態が冷間加工・焼鈍状態である高強度・高導電性銅合
金。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高強度・高導電性銅合
金の製造方法に関するものであり、さらに詳しく述べる
ならば、高強度と高導電性が要求される電気機器内配線
用ケーブル及び耐屈曲ケーブル用導体や、プリント基板
及びリードフレームなどの電子材料部品に使用するのに
適した銅合金の製造方法に関するものである。
金の製造方法に関するものであり、さらに詳しく述べる
ならば、高強度と高導電性が要求される電気機器内配線
用ケーブル及び耐屈曲ケーブル用導体や、プリント基板
及びリードフレームなどの電子材料部品に使用するのに
適した銅合金の製造方法に関するものである。
【0002】一般に銅合金においては、強度または硬さ
と導電率は反比例の関係を示し、引張強さが高くなると
導電率は低くなり、逆に導電率が高くなると引張強さが
低くなる。実用リードフレーム材料や近年開発されたリ
ードフレーム材料についての引張強さと導電率の関係は
日本金属学会会報27(4)、1988年、第284頁
〜に示されている。
と導電率は反比例の関係を示し、引張強さが高くなると
導電率は低くなり、逆に導電率が高くなると引張強さが
低くなる。実用リードフレーム材料や近年開発されたリ
ードフレーム材料についての引張強さと導電率の関係は
日本金属学会会報27(4)、1988年、第284頁
〜に示されている。
【0003】
【従来の技術】本出願人の出願に係る特公平4−610
55号公報は、Fe:0.02〜0.7%,PをFeに
対して15〜80%,Zr:0.01〜0.5%を含有
し、残部Cuからなる合金鋳塊に熱間圧延、溶体化処
理、冷間圧延及び焼鈍を施すことにより最終寸法・調質
状態としている。得られた銅合金は引張強さが47〜5
2kg/mm2 ,導電率(%IACS)が87〜80%
である。
55号公報は、Fe:0.02〜0.7%,PをFeに
対して15〜80%,Zr:0.01〜0.5%を含有
し、残部Cuからなる合金鋳塊に熱間圧延、溶体化処
理、冷間圧延及び焼鈍を施すことにより最終寸法・調質
状態としている。得られた銅合金は引張強さが47〜5
2kg/mm2 ,導電率(%IACS)が87〜80%
である。
【0004】前掲特公平4−61055公報と同様にF
eを含有する銅合金としては、特公平4−57731号
がある。その組成はFe:0.3重量%を越え1.0重
量%未満、P:0.1重量%を越え0.3重量%以下、
Mn:0.01〜0.1重量%;Si:0.005〜
0.05重量%、残部Cuであり、製造工程は冷間圧延
・伸線、溶体化処理、伸線、時効処理あり、また特性は
引張強さが50.6〜51.5kg/mm2 、導電率が
82〜80%IACSである。
eを含有する銅合金としては、特公平4−57731号
がある。その組成はFe:0.3重量%を越え1.0重
量%未満、P:0.1重量%を越え0.3重量%以下、
Mn:0.01〜0.1重量%;Si:0.005〜
0.05重量%、残部Cuであり、製造工程は冷間圧延
・伸線、溶体化処理、伸線、時効処理あり、また特性は
引張強さが50.6〜51.5kg/mm2 、導電率が
82〜80%IACSである。
【0005】また従来の高強度・高導電率銅合金のほと
んどは鋳塊を熱間圧延により分塊する方法であり、その
後の工程は多くが冷間圧延を行っている。また熱間圧延
以降の工程で行われる熱処理は溶体化処理−時効、溶体
化処理のみ、あるいは時効処理のみである。
んどは鋳塊を熱間圧延により分塊する方法であり、その
後の工程は多くが冷間圧延を行っている。また熱間圧延
以降の工程で行われる熱処理は溶体化処理−時効、溶体
化処理のみ、あるいは時効処理のみである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、リードフレーム
材料などの導電材料の一層の軽量化と高導電率化が要求
されるにつれて、従来Fe−P−Zr系・高強度・高導
電率銅系合金では性能の不足が指摘されるに至った。し
たがって、本発明は、引張強さ50kg/mm2以上、
導電率90%IACS以上の特性を有するFe−P−Z
r系高強度・高導電率銅系合金及びその製造方法を提供
することを目的とする。
材料などの導電材料の一層の軽量化と高導電率化が要求
されるにつれて、従来Fe−P−Zr系・高強度・高導
電率銅系合金では性能の不足が指摘されるに至った。し
たがって、本発明は、引張強さ50kg/mm2以上、
導電率90%IACS以上の特性を有するFe−P−Z
r系高強度・高導電率銅系合金及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高強度・高
導電性銅合金は、Fe:2500〜3500ppm,
P:700〜1100ppm,Zr:400〜600p
pmを含有し、FeとPの含有量(ppm)の関係が0
<[(P)−(Fe)/3.606]<100で表さ
れ、残部が実質的にCu及び不可避的不純物からなり、
引張強さが50kg/mm2 以上、導電率が90%IA
CS以上であるものである。
導電性銅合金は、Fe:2500〜3500ppm,
P:700〜1100ppm,Zr:400〜600p
pmを含有し、FeとPの含有量(ppm)の関係が0
<[(P)−(Fe)/3.606]<100で表さ
れ、残部が実質的にCu及び不可避的不純物からなり、
引張強さが50kg/mm2 以上、導電率が90%IA
CS以上であるものである。
【0008】また、この高強度・高導電性銅合金の製造
方法は、Fe:2500〜3500ppm,P:700
〜1100ppm,Zr:400〜600ppmを含有
し、FeとPの含有量(ppm)の関係が: 0<[(P)−(Fe)/3.606]<100 で表され、残部が実質的にCu及び不可避不純物からな
るFe−P−Zr系銅合金の鋳塊を冷間加工することに
より最終寸法まで減面をおこない、かつ鋳塊寸法と最終
寸法の中間寸法で前記Fe−P−Zr系銅合金に300
〜400℃の温度で0.5〜2.0時間の焼鈍を少なく
とも2回施すことを特徴とする高強度・高導電性銅合金
の製造方法に関する。以下、本発明の構成を説明する。
方法は、Fe:2500〜3500ppm,P:700
〜1100ppm,Zr:400〜600ppmを含有
し、FeとPの含有量(ppm)の関係が: 0<[(P)−(Fe)/3.606]<100 で表され、残部が実質的にCu及び不可避不純物からな
るFe−P−Zr系銅合金の鋳塊を冷間加工することに
より最終寸法まで減面をおこない、かつ鋳塊寸法と最終
寸法の中間寸法で前記Fe−P−Zr系銅合金に300
〜400℃の温度で0.5〜2.0時間の焼鈍を少なく
とも2回施すことを特徴とする高強度・高導電性銅合金
の製造方法に関する。以下、本発明の構成を説明する。
【0009】FeとPは化合物を形成し、析出して銅合
金の機械的強度を向上させるために添加されるが、両者
ともに固溶すると電気抵抗を著しく増大させる。よっ
て、Feは3500ppm以下、Pは1100ppm以
下に制限する必要がある。一方、これらの添加量が少な
いと、引張強さ及び耐熱性を改善する効果が少なくなる
ので、Feは2500ppm以上、Pは700ppm以
上とする必要がある。
金の機械的強度を向上させるために添加されるが、両者
ともに固溶すると電気抵抗を著しく増大させる。よっ
て、Feは3500ppm以下、Pは1100ppm以
下に制限する必要がある。一方、これらの添加量が少な
いと、引張強さ及び耐熱性を改善する効果が少なくなる
ので、Feは2500ppm以上、Pは700ppm以
上とする必要がある。
【0010】Zrは銅に固溶して耐熱性を高める効果を
有するが、電気抵抗を増大させる。したがって、Zrの
含有量は400〜600ppmの範囲内とすることによ
り高い導電性を維持しつつ耐熱性を向上させることがで
きる。
有するが、電気抵抗を増大させる。したがって、Zrの
含有量は400〜600ppmの範囲内とすることによ
り高い導電性を維持しつつ耐熱性を向上させることがで
きる。
【0011】FeとPはFe2 Pの形態で銅合金内に析
出して機械的強度向上に寄与するものである。Fe2 P
の化学量論的P量に対する実際のP量の過剰量をΔPで
表すと次のようになる。 Fe2 P→Fe:P=55.82×2:30.97=
3.606:1 ΔP=(P%)−(Fe%)/3.606 ただし、(P)及び(Fe)はP及びFeの質量ppm
である。
出して機械的強度向上に寄与するものである。Fe2 P
の化学量論的P量に対する実際のP量の過剰量をΔPで
表すと次のようになる。 Fe2 P→Fe:P=55.82×2:30.97=
3.606:1 ΔP=(P%)−(Fe%)/3.606 ただし、(P)及び(Fe)はP及びFeの質量ppm
である。
【0012】本発明においては、ΔP>0としてFeを
不足に、Pを過剰に存在させることにより、Cuマトリ
ックスには溶質元素としてのFeが枯渇しPが微量に存
在するようにすることが望ましい。特にΔP=0〜10
0(ppm)の範囲において良好な特性が得られる。Δ
Pが負であると、導電率、引張強さともに低下する傾向
を示す。ΔPが100ppmより大きいと、引張強さは
あまり変化しないが、導電率は低くなる傾向を示す。な
おFeとPの関係は以下のようになる。 (ppm) Fe P(ΔP=0) P(ΔP=100) 2500 693 793 3500 970 1070
不足に、Pを過剰に存在させることにより、Cuマトリ
ックスには溶質元素としてのFeが枯渇しPが微量に存
在するようにすることが望ましい。特にΔP=0〜10
0(ppm)の範囲において良好な特性が得られる。Δ
Pが負であると、導電率、引張強さともに低下する傾向
を示す。ΔPが100ppmより大きいと、引張強さは
あまり変化しないが、導電率は低くなる傾向を示す。な
おFeとPの関係は以下のようになる。 (ppm) Fe P(ΔP=0) P(ΔP=100) 2500 693 793 3500 970 1070
【0013】上記組成の残部はガス成分を含む不純物と
Cuである。原料の銅は純度が99.99%以上のもの
を使用することが好ましい。
Cuである。原料の銅は純度が99.99%以上のもの
を使用することが好ましい。
【0014】また本発明の合金の調質状態は冷間圧延、
冷間伸線などの冷間加工で、かつその中間寸法における
熱処理及び最終形状での焼鈍が必要である。従来の熱間
加工を経た状態であると、本発明のような合金元素量が
少ない組成では析出の制御が難しく、析出粒が粗大化し
かつ析出粒の分布が粗くなって所望の強度が得られな
い。また、従来のような溶体化処理を経て又は経ないで
時効熱処理を行った状態でも同様の現象が見られ、必要
な強度が得られない。なお最終形状での焼鈍は冷間加工
による導電率の低下を回復するために行う。
冷間伸線などの冷間加工で、かつその中間寸法における
熱処理及び最終形状での焼鈍が必要である。従来の熱間
加工を経た状態であると、本発明のような合金元素量が
少ない組成では析出の制御が難しく、析出粒が粗大化し
かつ析出粒の分布が粗くなって所望の強度が得られな
い。また、従来のような溶体化処理を経て又は経ないで
時効熱処理を行った状態でも同様の現象が見られ、必要
な強度が得られない。なお最終形状での焼鈍は冷間加工
による導電率の低下を回復するために行う。
【0015】続いて、本発明の製法を説明する。まず、
上記組成の鋳塊を連続鋳造あるいはインゴットの鋳造に
より得、これを圧延、伸線等により冷間加工することに
より最終寸法まで減面を行う。この加工の途中で、45
0〜550℃の温度で2〜5時間の熱処理を少なくとも
2回施す。この条件外では強度と導電性の両方を所望の
値とすることが困難になる。すなわち、熱処理が低温・
短時間では析出が進まず、高温・長時間では析出粒粗大
化のおそれがある。また熱処理を比較的低温で数回に分
けて行うことにより最適の析出が行われ導電率の向上が
著しい。さらに、最終寸法を得た後に200〜250℃
で0.5〜1.5時間焼鈍して、加工硬化を調質する。
上記組成の鋳塊を連続鋳造あるいはインゴットの鋳造に
より得、これを圧延、伸線等により冷間加工することに
より最終寸法まで減面を行う。この加工の途中で、45
0〜550℃の温度で2〜5時間の熱処理を少なくとも
2回施す。この条件外では強度と導電性の両方を所望の
値とすることが困難になる。すなわち、熱処理が低温・
短時間では析出が進まず、高温・長時間では析出粒粗大
化のおそれがある。また熱処理を比較的低温で数回に分
けて行うことにより最適の析出が行われ導電率の向上が
著しい。さらに、最終寸法を得た後に200〜250℃
で0.5〜1.5時間焼鈍して、加工硬化を調質する。
【0016】
【作用】銅合金の組成、加工・調質状態及び最終焼鈍温
度を種々変えて引張強さ及び導電率を測定した結果を図
1の表に示す。
度を種々変えて引張強さ及び導電率を測定した結果を図
1の表に示す。
【0017】なお、焼鈍時間は1時間である。表中の番
号1〜5は組成の△Pが負であり、本発明外である。し
たがって、熱処理状態が本願発明のものであっても引張
強さ及び導電率共に低い。次に、番号10は中間熱処理
されていない冷間加工状態の比較例であり、導電率が低
い。番号11は△Pが100を超え本発明外であるの
で、熱処理が本発明のものでも導電率が優れない。ま
た、番号7は中間熱処理されたものであるが、500
℃、1時間の熱処理では析出が十分でなく、導電率が低
い。番号8、9が本発明の実施例である。以下、実施例
により本発明を説明する。
号1〜5は組成の△Pが負であり、本発明外である。し
たがって、熱処理状態が本願発明のものであっても引張
強さ及び導電率共に低い。次に、番号10は中間熱処理
されていない冷間加工状態の比較例であり、導電率が低
い。番号11は△Pが100を超え本発明外であるの
で、熱処理が本発明のものでも導電率が優れない。ま
た、番号7は中間熱処理されたものであるが、500
℃、1時間の熱処理では析出が十分でなく、導電率が低
い。番号8、9が本発明の実施例である。以下、実施例
により本発明を説明する。
【0018】
【実施例】高周波誘導溶解炉を用い、電気銅を真空下に
て溶解した後アルゴン雰囲気で保持した。その後、F
e:3065ppm ,P:880ppm ,Zr:445ppm
になるように金属Fe,Cu−P母合金及びCu−Zr
母合金を添加し、金型に鋳造して直径16mm×200
mm長さの鋳塊を得た。鋳塊を面削し、冷間圧延及び冷
間伸線により直径2mmの線材とした。この2mmの線
材を500℃にて3時間保持し焼鈍した。さらに冷間伸
線を行い直径0.5mmとし、500℃で3時間保持し
焼鈍した。その後さらに冷間伸線を行い直径0.12m
mとした後、250℃で1時間焼鈍を行った。得られた
銅合金の引張強さ及び導電率を常法により測定した。結
果は以下の通りである。 引張強さ(kg/mm2):52.9;導電率(%IACS)
92.1
て溶解した後アルゴン雰囲気で保持した。その後、F
e:3065ppm ,P:880ppm ,Zr:445ppm
になるように金属Fe,Cu−P母合金及びCu−Zr
母合金を添加し、金型に鋳造して直径16mm×200
mm長さの鋳塊を得た。鋳塊を面削し、冷間圧延及び冷
間伸線により直径2mmの線材とした。この2mmの線
材を500℃にて3時間保持し焼鈍した。さらに冷間伸
線を行い直径0.5mmとし、500℃で3時間保持し
焼鈍した。その後さらに冷間伸線を行い直径0.12m
mとした後、250℃で1時間焼鈍を行った。得られた
銅合金の引張強さ及び導電率を常法により測定した。結
果は以下の通りである。 引張強さ(kg/mm2):52.9;導電率(%IACS)
92.1
【0019】
【発明の効果】本発明によると、従来のFe−P−Zr
系銅合金で達成された最高レベルより高い強度と導電率
がより少ない合金元素量で達成される。特に合金元素量
が少ないにもかかわらず、強度が高い点に注目される。
また、本発明の方法は溶体化熱処理や熱間圧延などのエ
ネルギコストが高い工程を省略し、製造コストの低減に
寄与する。よって、本発明の銅合金はリードフレームな
どの電子機器用として好適に使用することができる。
系銅合金で達成された最高レベルより高い強度と導電率
がより少ない合金元素量で達成される。特に合金元素量
が少ないにもかかわらず、強度が高い点に注目される。
また、本発明の方法は溶体化熱処理や熱間圧延などのエ
ネルギコストが高い工程を省略し、製造コストの低減に
寄与する。よって、本発明の銅合金はリードフレームな
どの電子機器用として好適に使用することができる。
【図1】本発明実施例及び比較例の組成、熱処理、焼鈍
及び特性を示す表である。
及び特性を示す表である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例及び比較例の組成、熱処理、焼鈍
及び特性を示す図表である。
及び特性を示す図表である。
Claims (4)
- 【請求項1】 Fe:2500〜3500ppm,P:
700〜1100ppm,Zr:400〜600ppm
を含有し、FeとPの含有量(ppm)の関係が0<
[(P)−(Fe)/3.606]<100で表され、
残部が実質的にCu及び不可避的不純物からなり、かつ
引張強さが50kg/mm2 以上、導電率が90%IA
CS以上を有する高強度・高導電性銅合金。 - 【請求項2】 直径が0.03〜0.2mmであること
を特徴とする請求項1記載の高強度・高導電性銅合金。 - 【請求項3】 Fe:2500〜3500ppm,P:
700〜1100ppm,Zr:400〜600ppm
を含有し、FeとPの含有量(ppm)の関係が、0<
[(P)−(Fe)/3.606]<100で表され、
残部が実質的にCuからなるFe−P−Zr系銅合金の
鋳塊を冷間加工することにより最終寸法まで減面をおこ
ない、また鋳塊寸法と最終寸法の中間寸法で前記Fe−
P−Zr系銅合金に450〜550℃の温度で2〜5時
間の熱処理を少なくとも2回施すことを特徴とする高強
度・高導電性銅合金の製造方法。 - 【請求項4】 前記最終寸法の前記Fe−P−Zr系銅
合金に200〜250℃の温度で焼鈍を施すことを特徴
とする請求項3記載の高強度・高導電性銅合金の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5332886A JP2991319B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 高強度・高導電性銅合金及び製造方法(2) |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5332886A JP2991319B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 高強度・高導電性銅合金及び製造方法(2) |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07188811A true JPH07188811A (ja) | 1995-07-25 |
JP2991319B2 JP2991319B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=18259903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5332886A Expired - Fee Related JP2991319B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 高強度・高導電性銅合金及び製造方法(2) |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2991319B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114990376A (zh) * | 2022-06-02 | 2022-09-02 | 浙江大学 | 一种三元高强高导铜合金及其制备方法 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5332886A patent/JP2991319B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114990376A (zh) * | 2022-06-02 | 2022-09-02 | 浙江大学 | 一种三元高强高导铜合金及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2991319B2 (ja) | 1999-12-20 |
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