JPH07188195A - 光学的に活性なアリールオキシ−置換ビシナルアミノアルコール類の製造用の複素環式中間体の製造法 - Google Patents

光学的に活性なアリールオキシ−置換ビシナルアミノアルコール類の製造用の複素環式中間体の製造法

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JPH07188195A
JPH07188195A JP6264380A JP26438094A JPH07188195A JP H07188195 A JPH07188195 A JP H07188195A JP 6264380 A JP6264380 A JP 6264380A JP 26438094 A JP26438094 A JP 26438094A JP H07188195 A JPH07188195 A JP H07188195A
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heterocyclic
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Johannes Brussee
ヨハネス・ブルセー
Der Gen Arne Van
アルネ・バン・デル・ゲン
Erwin G J C Warmerdam
エルビン・ジー・ジエイ・シー・バルメルダム
Chris G Kruse
クリス・ジー・クルゼ
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Duphar International Research BV
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(II)の光学活性なシアノヒドリンと
R−NHとを、還元−トランスイミネーション−還元
の連続反応に供して一般式(III)の化合物とし、式(I
II)の化合物を環化した後、更にオゾン分解−還元連続
反応に供することよりなる、一般式(I)の複素環式中
間体の製造方法。 〔式中Xは=CO,=CS,=CH−R,=Si(R
等であり;Rは(C−C10)アルキル基、A
r−(C−C)アルキル基であり;R,Rは水
素原子、(C−C)アルキル基であり;Rはヒド
ロキシ−保護基であり;Rは(C−C10)アルキ
ル基である〕 【効果】 光学的に活性なアリールオキシ−置換ビシナ
ルアミノアルコール類を効率よく製造するための手段が
提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的に活性なアリール
オキシ−置換ビシナルアミノアルコール類の製造用の複
素環式中間体の製造法に関する。本発明はまた光学的に
活性な複素環式化合物、ならびにその製造法およびその
使用に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬的に活性な多くの薬剤が、アリール
オキシ置換ビシナルアミノアルコール類の種類に属し、
例えばβ−遮断薬(β−アドレナリンレセプター拮抗
薬)である、アセブトロール、アテノロール、メトプロ
ロール、ベタキソロール、ビソプロロール、エスモロー
ル、メチプラノロール、プラクトロール、アルプレノロ
ール、塩酸オクスプレノロール、ベフノロール、プロプ
ラノロール、ピンドロール、カラゾロール、塩酸インデ
ノロール、メピンドロール、モプロロール、トリプロロ
ール、ブクモロール、ブフェトロール、ブニトロロー
ル、塩酸ブプラノロール、ブトフェロロール、カルテオ
ロール、セリプロロール、セタモロール、クロラノロー
ル、レボブノロール、ナドロール、ペンブトロール、タ
リノロール、テルタトロール、キシベノロール、および
ペニロロールがある。
【0003】すべてのこれらの医薬的に活性な薬剤は、
その分子構造の中にキラル中心を含み、したがって光学
異性を与える。この分野では、一般的には1つの鏡像体
のみが望ましい生物活性(いわゆるオウトマー:eutome
r)を表し、その光学対称体の存在は副作用を引き起こ
すものと知られている。したがって一般的に生物的に活
性な薬剤を、ラセミ混合物よりはその純粋なオウトマー
の形で投与することがさらにより望ましいと考えられ
る。
【0004】アリールオキシ−置換ビシナルアミノアル
コール類の周知製造方法は、1-(アル)アルキルアミノ-
2,3-プロパンジオール類またはそれらが保護された形の
ものを芳香族アルコール類とカップリングさせることで
ある。光学的に活性な1-アルキルアミノ-2,3-プロパン
ジオール類またはそれらの保護形のものの合成は、文
献、例えばBianchiら、J.Org.Chem.1988,53,5531-34に
記載されている。Bianchiらはラセミ混合物の分割法と
して、ラセミアルコール類(例えば5-ヒドロキシメチル
-3-アルキル−オキサゾリジン-2-オン)の、リパーゼで
触媒された立体選択的エステル化法を開示する。この方
法では、所望のRまたはS異性体を高い鏡像体的純度で
得ることができる。しかしその収量は満足であるもの
の、すなわち出発ラセミ体に対する換算で約40%である
が、主に上記ヒドロキシメチル−オキサゾリジノン化合
物の望ましくないR−鏡像異性体から成る、約60%の損
失が、重大な欠点であることは明らかであろう。Margol
in(Enzyme Microb.Technol.1993,第15巻、266-268)
は、通常不利であると感じられているこの事柄を、“し
かし、これまでの方法のどれも望ましくない(R)−鏡
像異性体の回収が重要な事であると提案して取り組んで
いるものはない。この回収が行われない限り、この方法
の全体的な低収量は、これらの方法を産業的に応用する
ためには障害となるだろう”とわずかに異なる見解を表
した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は光学的
に活性なアリールオキシ−置換ビシナルアミノアルコー
ル類を製造するための中間体の、経済的により魅力のあ
る製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的は初段落に記載
した方法で達成でき、本発明によれば、その方法は一般
【0007】
【化9】
【0008】式中Xはカルボニル基、チオカルボニル
基、(C1-C10)(アル)アルキリデン基、またはジヒド
ロカルビルシリル基であり、Rは場合によってはハロゲ
ン、ヒドロキシ、(C1-C4)アルコキシまたは保護ヒド
ロキシで置換されてもよい、直鎖または分枝(C1-C10
アルキル基であり、あるいはフェニル(C1-C3)アルキ
ルまたはヘテロアリール(C1-C3)アルキル基であり、
これらの基は場合によってはヒドロキシ、(C5-C12)シ
クロアルキル、アミノ、ニトロ、ハロゲン、シアノ、ア
ルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボ
ニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アルキルスル
ホニル、アルキルカルボニル、およびアルキル(ここで
アルキル基は1-5個の炭素原子を有する)から成る群か
ら選択された1-3個の置換基で置換されてもよく、のR
またはS配位を有する複素環式中間体が、光学的に活性
な一般式
【0009】
【化10】
【0010】式中、R1およびR2はそれぞれ独立して水
素原子または(C1-C4)アルキル基であり、そしてR3
ヒドロキシ−保護基である、のシアノヒドリンを、R-NH
2を第一アミンとして使用する還元−トランスイミネー
ション−還元連続反応に供し、一般式
【0011】
【化11】
【0012】を有する化合物が得られた後、必要である
場合にはヒドロキシ基の脱保護の後に、一般式
【0013】
【化12】
【0014】の複素環式化合物に転換し、この化合物を
最終的にオゾン分解−還元連続反応に供することにより
製造されることを特徴とする。
【0015】本発明の主な特徴は、出発物質として式II
の光学的に活性な、容易に入手しうるシアノヒドリンの
使用である。不飽和脂肪酸アルデヒド類またはケトン類
のこのような光学的に活性なシアノヒドリン類は、例え
ば所望する鏡像異性体的に純粋なクロトンアルデヒドの
シアノヒドリンであり、例えばZandbergenら、in Synt
h.Commun.1991,21,1387-91に記載されたように、あるい
は欧州特許出願公開第0547655号明細書に記載されるよ
うな経済的により魅力的な製造法により容易に得ること
ができる。本発明の方法の別の特徴は、反応の最終工
程、すなわちオゾン分解−還元連続反応において、キラ
リティーが保存されて残り、すなわち換言すれば立体配
置が変化しないことにある。これは中間で形成されたア
ルデヒドまたはケトンは容易にそのエノール構造を通し
てラセミ化される可能性があるので、全く予想されない
ことであった。したがって本発明は上記式Iの構造をも
つ複素環式中間体への立体選択的合成経路を提供し、こ
の経路は全く新規なものである。
【0016】上記式Iの化合物の記号Rに関する適当な
ヘテロアリールの例は、フラニル、チエニル、ベンゾフ
ラニルおよびベンゾジオキソリルがある。適当なヒドロ
キシ−保護基R3には、(トリヒドロカルビル)シリ
ル、(ジヒドロカルビル)(ヒドロカルビルオキシ)シ
リル、(C4-C10)tert.-アルキル、フェノキシ[ジ(C1
-C4)アルキル)]メチル、(C1-C4)アルコキシ−[ジ
(C1-C4)アルキル]メチル、ならびにジ−およびテト
ラヒドロピラン-2-イル、ならびにジ−およびテトラヒ
ドロフラ-2-イルのような(チオ)アセタール−含有基
がある。用語ヒドロカルビルは(C1-C8)アルキルおよ
びフェニルが挙げられる。用語(アル)アルキリデンは
直鎖または分枝アルキリデン、ならびにベンジルリデン
およびフェニルエチリデンのようなフェニルアルキリデ
ンを含む。ヒドロキシ基の随意の脱保護は、当分野で周
知の方法で行うことができる。上記定義のシリル保護
基、アルコキシ(ジアルキル)メチル基または(置換)
フェノキシ(ジアルキル)メチル基のような酸−不安定
な保護基の場合には、これを例えば酸水溶液で処理する
ことにより達成できる。
【0017】上述の還元−トランスイミネーション−還
元連続反応は、対応するZandbergenらにより記載された
方法により行うことができる(Tetrahedron 1992,48(1
9),3977-82;欧州特許出願公開第0554933号明細書)。
光学的に活性な式IIのシアノヒドリンを目的とするため
に、式(R4)p-A-H(式中、Aは水素原子、またはアルカ
リ、アルカリ土類または初期遷移金属原子の群から選択
された金属原子を表し、Rは(C1-C6)アルキル、(C2-
C6)アルコキシアルキルまたは(C1-C6)アルコキシ基
であり、そしてはAの原子価に依存して0-2である)
の還元剤で部分的に還元し;続いてR-NH2を第一アミン
として使用して、中間体イミノ−化合物をトランスイミ
ネーション反応し、そして最後に還元する。
【0018】上記の部分還元は活性水素原子を含有する
有機金属試薬、または水素および選択した金属触媒で行
うことができる。適当な有機金属試薬は、例えばアルミ
ニウム水素化物またはホウ素水素化物(水素化ジイソブ
チルアルミニウム(DIBAL)または水素化ジ(2-メトキ
シエトキシ)アルミニウム ナトリウムなどのような)
がある。これらの還元は好ましくは、エーテル類、ter
t.アミン類、アルカン類または芳香族溶媒あるいはそれ
らの混合物のような非極性溶媒中で行われる。上記トラ
ンスイミネーション反応は好ましくは任意のアルコール
(例えばメタノール)または任意のアンモニウム塩(例
えば臭化アンモニウム)のようプロトン供与剤の添加後
に行われる。引き続き一般式R-NH2の第一アミンを添加
してNH3の遊離とともに迅速かつ不可逆的なトランスイ
ミネーション反応が起こり、第二イミンを生じる。最終
還元はイミン類を第二アミン類に転換するための通常の
還元剤を使用する(例えばHaradaらにより記載された
“炭素−窒素二重結合の化学"(“The Chemistry of th
e Carbon-Nitrogen Double Bond”第276-293頁参照)。
有用な例は(土類)アルカリ金属 アルミニウム水素化
物および水素化ホウ素、プロトン性溶媒中の(土類)ア
ルカリ金属、ならびに金属触媒存在下での水素ガスであ
る。有利には、一般構造がM1M2(Q)nH4-n(式中、M1は元
素周期表のIAまたはIIA属の群からの金属であり、M2
ホウ素またはアルミニウムであり、は0-3の値を有す
る整数であり、そしてQは例えばCN、ハロゲン、アルコ
キシまたはジアルキルアミノのタイプの電子求引置換基
である)の還元剤が使用される。特に、M1がアルカリ金
属であり、M2がホウ素であり、が0または1であり、そ
してQがCNである試薬を使用できる。
【0019】上述の式IIIの化合物(またはその脱保護
の形)の式IVの複素環式化合物への転換を、これからよ
り詳細に説明する。
【0020】上述のように、光学的に活性な式IIのシア
ノヒドリン類は、一般的に容易に入手できる。しかし、
ひとつの光学的異性体がその光学的対称体よりもより容
易に入手し難い場合には、前者の異性体はその光学的対
称体から反転工程により得ることができる。配置のその
ような反転は、当該技術分野ではKanoらの報告(Tetrah
edron Letter 1987,28(50),6331-34)か、またはMitsun
obuエステル化反応(Warmerdamら、Tetrahedron 1993,4
9(5),1063-70)により周知である。前者の方法(Kano
ら)は、はじめにカルボベンジルオキシ基が式IIIの化
合物アミノ基に導入され、次にチオニルクロライドまた
はトリフルオロエタンスルホン酸無水物を試薬として使
用する反転を伴う閉環で、対称配置のオキサゾリジノン
化合物(式IV;X=CO)を得る。Mitsunobuエステル化反
応によれば、配置の反転は、光学的に活性な式IIのシア
ノヒドリンで行われる。このシアノヒドリンは、いわゆ
るMitsunobu条件(ジエチル アゾジカルボキシレー
ト、トリフェニルホスフィン、カルボキシレート求核試
薬)で対称配置のシアノヒドリンエステルへと変換さ
れ、引き続き加溶媒分解され、所望のシアノヒドリンが
生成する。加溶媒分解は好ましくはメタンスルホン酸、
またはp-トルエンスルホン酸のようなスルホン酸で行わ
れる。 本発明の上記方法は、好ましくは式IVの複素環
式化合物のような中間体であるオキサゾリジン化合物を
通して行われる。一般式
【0021】
【化13】
【0022】のそのようなオキサゾリジノン化合物は、
上記式IIIの化合物を、必要に応じてヒドロキシ基の脱
保護の後に、適当なカルボニル化試薬と反応させて製造
できる。オキサゾリジノン化合物を容易に入手するに
は、これら複素環式中間体の反応経路を通すことが好ま
しい。
【0023】上記のオゾン分解−還元連続反応は、オゾ
ンを不活性有機溶媒中の上記定義の化合物IVまたはV溶
液に通し、続いて形成されたオゾニドを適当な還元剤で
還元すことにより連続的に行うことができる。オゾニド
の適当な還元剤は;酢酸中のZnのようなプロトン源と混
合した遷移金属;水素化ホウ素ナトリウムのような金属
水素化物;例えばパラジウム(キャリアー担持)、白
金、またはラニーニッケルのような水素化触媒存在の影
響下での水素;あるいはトリフェニルホスフィン、トリ
メチルホスフィトまたはジメチルスルフィトのような適
当な有機ホスフィン、ホスフィトまたはスルフィトであ
り、次に所望により最終的な水素化工程を行う。適当な
有機溶媒はジクロロメタンのような塩素化炭化水素類、
あるいは例えばエタノールおよびブタノールのようなア
ルコール類である。
【0024】一般的に上記式IVの複素環式化合物中間体
は、新規である。したがって本発明はまた一般式
【0025】
【化14】
【0026】式中、R1およびR2は上記意味を有し、そし
てR'は直鎖または分枝(C1-C10)アルキル基、場合によ
ってはハロゲン、ヒドロキシ、(C1-C4)アルコキシ、
または保護ヒドロキシで置換されてもよいの複素環式化
合物に関し、該化合物はRまたはS配位のいずれかを有す
る。特に本発明の新規中間体は、一般式
【0027】
【化15】
【0028】式中、記号は上記意味を有するにより表す
ことができ、該化合物はRまたはS配位のいずれかを有す
る。
【0029】本発明はさらに、上記一般式IV’の新規複
素環式化合物の製造法に関し、その方法は一般式
【0030】
【化16】
【0031】式中、記号は上記意味を有する、の化合物
(該化合物はRまたはS配位のいずれかを有する)を、
必要に応じてヒドロキシル基の脱保護後に、(チオ)カ
ルボニル化剤で、(C1-C10)(アル)アルキルケトンま
たはアルデヒド、あるいはそれらのケタールまたはアセ
タールで、あるいはジヒドロカルビルシリルジハロゲニ
ドで転換することにより製造する。
【0032】同じ方法が上記定義の一般式IVの複素環式
化合物を製造するためにも使用できる。上記定義の一般
式V’の新規オキサゾリジノン化合物の製造に関し、一
般式III’の化合物を、必要に応じてヒドロキシ基の脱
保護後にカルボニル化剤で転換させることができる。そ
のようなカルボニル化反応は、好ましくは塩素化炭化水
素のような不活性有機溶媒中で、不活性な環境下で、な
らびに-20℃から溶媒の沸点の間の温度で、好ましくは0
℃のようなわずかに低い温度で行うことにより転換でき
る。適当なカルボニル化剤はホスゲン、ジエチルカーボ
ネート、エチルクロロホーメイト、およびカルボニルジ
イミダゾールのようなジ(ヘテロアリール)カルボニル
類である。
【0033】本発明は、最終的には一般式
【0034】
【化17】
【0035】式中、Arは場合によっては置換されても
よい置換アリールまたはヘテロアリール基であり、そし
てR’は上記意味を有するの光学的に活性なアリールオ
キシ−置換ビシナルアミノアルコールを製造するため
の、これまでに定義したような一般式IV’の複素環式化
合物の使用に関し、それは始めに該複素環式化合物をオ
ゾン分解−還元連続反応に供し、一般式
【0036】
【化18】
【0037】式中、XおよびR’は上記意味を有する、
の複素環式中間体(該化合物はRまたはSのいずれかの
配位を有する)を生成し、次に該複素環式中間体のヒド
ロキシ基を、ハロゲン原子またはスルフォニルオキシ
(例えばトシルオキシまたはメシルオキシ)基のような
適当な遊離基に転換し、次に求核性のアリールオキシ部
分で反応することによる。
【0038】オゾン分解−還元連続反応を、今後より詳
細に記載する。最終的な転換の反応条件は当技術分野で
周知である。
【0039】上記一般式IV’の複素環式化合物が製造に
使用できるアリールオキシ−置換ビシナルアミノアルコ
ールの好適な態様は、上記一般式VIの化合物(式中、
R’は任意のイソプロピル、任意のtert.-ブチルまたは
任意のtert.-ペンチル基であり、そしてArは式7-39によ
り表される基のひとつである)である。これらの好適な
光学的に活性な化合物は、本発明の開始物質として複素
環式化合物IV’を使用することにより、都合よく得るこ
とができ、すべてβ−アドレナリンレセプター拮抗剤の
種類に属する。
【0040】
【化19】
【0041】
【化20】
【0042】本発明を以下の実施例を参照にしてさらに
詳細に説明する。
【0043】反応経路:
【0044】
【化21】
【0045】
【実施例1】(R)-3-(メチルエチル)-5-(1-プロペニル)オキサゾリジ
ノン(R-5)の製造 (a).欧州特許出願公開第0547655号明細書に記載された
ようにして得た(R)-(2-ヒドロキシ)ペント-3-エンニ
トリル(1;9.7g,100mmol)を、30mlの2-メトキシプロ
ペンに溶解した。触媒量(13mg)のPOCl3を加え、混合
物を室温で15分間撹拌した。トリエチルアミン(29mg)
を次に加えて、混合物をジエチルエーテル(100ml)に
溶解し、飽和ブラインで洗浄(2×10ml)した。有機層
をMgSO4上で乾燥し、そして真空濃縮して16.4g(97%)の
(R)-[(2-メトキシイソプロピル)オキシ]ペント-3-エ
ンニトリル(3)が油状で得られた。
【0046】1H−NMR:δ(ppm)1.38および
1.48(s,6H,CH(CH32);1.78(d,
3H,CHCH3);3.24(s,3H,OCH3);
4.91(d,1H,CHCN);5.53(dd,1
H,CHCHCH3);6.05(m,1H,CHC
3)。
【0047】13C−NMR:δ(ppm)131.55
(CHCH3);124.30(CHCHCH3);11
8.46(CN);102.11(C(CH32);5
9.39(CHCN);49.35(OCH3);24.6
7および24.00(C(CH32);17.32(CH
CH3)。
【0048】[α]20 D=+32゜(c=1 CHC
3);e.e.96%。
【0049】(b).3の冷却溶液(-70℃)(3.34g:20mmo
l:160mlの乾燥ジエチルエーテル中)に、40mlの1M DIB
AL溶液(シクロヘキサン中:40mmol)を加えた。-70℃
で3時間撹拌した後、60mlの乾燥メタノール中の4.0g NH
4Br(40mmol)を加えた。冷却浴を除去し、5.9gのイソ
プロピルアミン(100mmol)を加えた。45分間撹拌し続
け、その温度が室温になるようにした。混合物を氷浴で
冷却し、1.5gのNaBH4(40mmol)を3部に分けて加えた。
反応混合物を次にさらに2時間撹拌した。1N HCl溶液
(250ml)を加え、層を抽出後に分離した。有機層をさ
らに50mlの1N HCl溶液で抽出した。水性層を5N NaOH溶
液で透明溶液が現れるまでアルカリ性にし、そしてジク
ロロメタン(5×50ml)で抽出した。合わせた有機層をK
2CO3上で乾燥し、真空濃縮して2.31g(81%)の所望の(R)
-1-(メチルエチル)アミノペント-3-エン-2-オール(4)
を油状で得た。1 H−NMR:δ(ppm)1.06(d,6H,CH
(CH32);1.70(d,3H,CHCH3);2.
24(br.,2H,OHおよびNH);2.49(d
d,ABX,1H,CH2N,JAB=11.99Hz,J
AX=8.56Hz);2.74(dd,ABX,1H,C
2N,JAB=11.99Hz,JBX=3.85Hz);
2.80(m,1H,CH(CH32);4.04(m,
1H,CHOH);5.46(m,1H,CHCHC
3);5.73(m,1H,CHCH3) 。13C−NMR:δ(ppm)132.16(CHC
3);126.82(CHCHCH3);70.43(C
HOH);52.68(CH2N);48.39(CH
(CH32);22.60(C(CH32);17.49
(CHCH3)。
【0050】[α]20 D=−35゜(c=1 CH2Cl
2);e.e.96%。
【0051】(c).化合物4(1.43g,10mmol)を30mlの乾燥
ジクロロメタン中に0℃で窒素環境下で溶解した。カル
ボニルジイミダゾール(3.2g,20mmol)を加えて、反応
混合物を一晩撹拌した。つぎに反応混合物を0.5N HCl溶
液で酸性化し(pH=約3)、そして層を抽出後に分離し
た。水性層をジクロロメタン(4×25ml)で抽出した。
合わせた有機層をMgSO4上で乾燥し、真空濃縮して1.26g
(75%)の標題化合物R-5を得た。
【0052】1H−NMR:δ(ppm)1.16(d
d,6H,CH(CH32);1.75(dd,3H,
CHCH3);3.16(dd,ABX,1H,CH
2N,JAB=8.56Hz,JAX=7.49Hz);3.5
7(t,ABX,1H,CH2N,JAB=8.56Hz,
BX=8.56Hz);4.11(m,1H,CH(CH
32);4.85(q,1H,CHO);5.54(m,
1H,CHCHCH3);5.84(m,1H,CHCH
3)。
【0053】13C−NMR:δ(ppm)156.75
(CO);130.96(CHCH3);127.49
(CHCHCH3);73.85(CHO);44.85
(CH2N);44.24(CH(CH32);19.5
1および19.04(CH(CH32);17.23(C
HCH3)。
【0054】[α]20 D=+28゜(c=1 CH2Cl
2);e.e.96%。
【0055】
【実施例2】(S)-3-(メチルエチル)-5-(1-プロペニル)オキサゾリジ
ノン(S-5)の製造 (a).実施例1に記載したように製造した化合物4(1.44
g,10mmol)を8mlの水に5℃で溶解した。クロルギ酸ベン
ジル(1.58g,11mmol)を加えて、次に1.66g(12mmol)の炭
酸カリウムを加え、反応混合物を4時間撹拌した。混合
物を次に酸性化し、ジクロロメタン(3×20ml)で抽出
した。合わせた有機層を飽和ブライン(10ml)で洗浄
し、MgSO4上で乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をシリ
カゲル上でジエチルーテル:軽油1:1を溶出液として
使用して精製した。所望の(R)-N-カルボベンジルオキシ
-1-(メチルエチル)アミノペント-3-エン-2-オール(6)
を2.68g(96%)の収量で得た。
【0056】1H−NMR:(60℃)δ(ppm)1.
17(dd,6H,CH(CH32);1.68(d,
3H,CHCH3);3.16(dd,ABX,1H,C
2N,JAB=14.65Hz,JAX=3.60Hz);
3.32(dd,ABX,1H,CH2N,JAB=14.
65Hz,JBX=8.22Hz);4.18(m,1H,
CH(CH32;4.23(m,1H,CHOH);5.
15(s,2H,OCH265);5.49(m,1
H,CHCHCH3);5.71(m,1H,CHC
3);7.34(m,5H,arom)。
【0057】13C−NMR:(60℃)δ(ppm)1
57.30(CO);136.66(ipso aro
m);131.84(CHCH3);128.36(ar
om);127.87(arom);127.75(CH
CHCH3);127.17(arom);72.88
(CHOH);67.19(OCH265);50.1
7(CH2N);48.88(CH(CH32);20.
76および20.56(CH(CH32);17.41
(CHCH3)。
【0058】[α]20 D=+13゜(c=1 CH2Cl
2);e.e.96%。
【0059】(b).化合物6(2.68g,9.6mmol)を12mlの塩化
チオニルに0℃で溶解し、室温で17時間撹拌した。反応
混合物を次に氷に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した(4
×25ml)。合わせた有機層をMgSO4上で乾燥し、真空濃
縮して、粗生成物として標題化合物を得た。ジエチルエ
ーテル:軽油を溶出液として使用するシリカ上での精製
で、0.82g(4.8mmol)のS-5を無色の油として得た。S-5に
関する分析結果は化合物R-5と[α]20 D=-28°(c=1 CHC
l3)で一致した;e.e.96%。
【0060】
【実施例3】(S)-5-ヒドロキシメチル-3-(メチルエチル)オキサゾリ
ジノン(S-2)の製造 実施例1で得た化合物R-5(0.85g,5mmol)を30mlのジク
ロロメタンおよび2mlメタノールに溶解し、次に-70℃に
冷却した。青色になるまでオゾンを溶液に通した。反応
混合物を1時間撹拌し、温度が-30℃になるようにし、
その後0.18g(5mmol)のNaBH4を加えた。-30℃で2時間撹
拌した後、3mlの6N HCl溶液を導入した。水をトルエン
との共沸蒸留により除去して、そして残渣をジクロロメ
タンを溶出液として使用するシリカゲルカラムに通し
た。真空濃縮、引き続きジエチルエーテルからの再結晶
により、0.64g(80%)の標題化合物S-2を得た。
【0061】1H−NMR:δ(ppm)1.18(d
d,6H,CH(CH32);2.38(br,1H,
OH);3.41(dd,ABX,1H,CH2N,JAB
=8.57Hz,JAX=6.64Hz);3.53(d
d,ABX,1H,JAB=8.57Hz,JBX=8.78
Hz);3.65(dd,ABX,1H,CH2OH,J
AB=12.42Hz,JAX=4.29Hz);3.88
(dd,ABX,1H,CH2OH,JAB=12.42H
z,JBX=3.42Hz);4.11(m,1H,CH
(CH32);4.59(m,1H,HOCH2CH)。
【0062】13C−NMR:δ(ppm)157.75
(CO);73.41(HOCH2CH);62.34
(HOCH2);44.36(CH(CH32);40.
62(CH2N);19.30および19.07(CH
(CH32)。
【0063】[α]20 D=+53゜(c=1 CHC
3);m.p.=53−55℃;e.e.99%。
【0064】対応する方法で(R)-5-ヒドロキシメチル-3
-(メチルエチル)-オキサゾリジノン(R-2)を、化合物S-5
から製造した。R-2に関する分析結果は化合物S-5と[α]
20 D=-53°(c=1 CHCl3)で一致した;e.e.≧99%。
【0065】
【実施例4】(S)-プロパノールオールを製造するための(S)-5-ヒドロ
キシメチル-3-(メチルエチル)オキサゾリジノン(S-
2)の使用 (a)出発化合物(S-2)を以下のようにメシル化した:3.
3g(21mmol)のS-2、3.0g(30mmol)のトリエチルアミンお
よび触媒量の(N,N-ジメチルアミノ)ピリジン(30mlの
クロロホルム中)溶液に、2.6g(23mmol)のメタンスルホ
ニルクロライドを加えた;反応混合物を0℃で2時間撹拌
した。次に水を加え、混合物を塩化メチレンで抽出し
た。溶媒を蒸発により除去した後、(S)-5-[(メチルスル
ホニルオキシ)メチル]-3-(メチルエチル)-オキサゾリ
ジノンを定量的収量で得た。
【0066】(b)ナフチルオキシ−化合物の製造:(a)の
生成物(4.7g,20mmol)の溶液(35mlのベンゼン中)
に、20gのナフトレート型Amberlyst(商標)A26を加え
た;懸濁液を室温で24時間撹拌した。樹脂を濾去し、溶
媒を真空で除去し、そして残渣をシリカゲルのカラムク
ロマトグラフィーで、シクロヘキサン−酢酸エチル(1/
1)を溶出液として精製した。(S)-5-(ナフチルオキシメ
チル)-3-(メチルエチル)オキサゾリジノンを約70%の
収量で得た。
【0067】(c)(S)-プロパノールオールの製造 (b)の生成物(2.88g,10mmol)の溶液(10mlのエタノー
ル中)を、4N KOH溶液に加えた;反応混合物を24時間還
流した。反応混合物をベンゼンで抽出し、溶媒を真空で
除去した。2N HClで酸性化し、そしてEtOH-Et2Oから再
結晶した後、光学的に純粋な(S)−プロパノールオー
ル.HClが約60%の収量で得られた。融点191-193℃;
[α]20 D=-25°(c=1,EtOH);1H-NMRスペクトルは文
献(Kanら、Agric.Biol.Chem.49(1),1985,207-210)に
記載されたものと同一であった。
【0068】本発明の主な特徴または態様は次のとおり
である。
【0069】1.一般式
【0070】
【化22】
【0071】式中、Xはカルボニル基、チオカルボニル
基、(C1-C10)(アル)アルキリデン基、またはジヒドロカ
ルビルシリル基であり、Rは場合によってはハロゲン、
ヒドロキシ、(C1-C4)アルコキシまたは保護されたヒ
ドロキシで置換されてもよい、直鎖または分枝(C1-
C10)アルキル基であり、あるいはフェニル(C1-C3)ア
ルキルまたはヘテロアリール(C1-C3)アルキル基であ
り、これらの基は場合によってはヒドロキシ、(C5-
C12)シクロアルキル、アミノ、ニトロ、ハロゲン、シ
アノ、アルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルキ
ルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アル
キルスルホニル、アルキルカルボニル、およびアルキル
(ここでアルキル基は1-5個の炭素原子を有する)から
成る群から選択された1-3個の置換基で置換されてもよ
く、の複素環式中間体(該中間体はRまたはS配位を有
する)は、一般式
【0072】
【化23】
【0073】式中、R1およびR2はそれぞれ独立して水
素原子または(C1-C4)アルキル基であり、そしてR3
ヒドロキシ−保護基である、の光学的に活性なシアノヒ
ドリンを、R-NH2を第一アミンとして使用して還元−ト
ランスイミネーション−還元連続反応に供し、一般式
【0074】
【化24】
【0075】を有する化合物が得られた後、必要である
場合にはヒドロキシ基の脱保護の後に、一般式
【0076】
【化25】
【0077】の複素環式化合物に転換し、この化合物を
最終的にオゾン分解−還元連続反応に供することにより
製造されることを特徴とする、光学的に活性(鏡像体的
に純粋)なアリールオキシ−置換ビシナルアミノアルコ
ール類の製造用の複素環式中間体の製造方法。
【0078】2.一般式I(式中、Xがカルボニル基で
あり、その中間体がRまたはS配位のいずれかを有す
る)の複素環式中間体が上記1で製造された一般式III
の化合物を、カルボニル化試薬と反応させて、一般式
【0079】
【化26】
【0080】式中、記号は上記1の意味を有する、のオ
キサゾリジノン化合物を製造し、その化合物を最終的に
オゾン分解−還元連続反応に供する、ことを特徴とする
上記1記載の方法。
【0081】3.オゾン分解−還元連続反応が、オゾン
を不活性有機溶媒中の化合物IVまたはV溶液中に通すこ
とにより行われ、その後に形成したオゾニドをプロトン
源と混合した遷移金属で、金属水素化物で、水素化触媒
の影響下の水素で、または有機ホスフィン、ホスフィ
ト、またはスルフィトで還元し、必要に応じてその後に
最終的な水素化工程を行う、上記1または2記載の方
法。
【0082】4.一般式
【0083】
【化27】
【0084】式中、R1およびR2は上記1の意味を有し、
そしてR'は場合によってはハロゲン、ヒドロキシ、(C1
-C4)アルコキシ、または保護ヒドロキシで置換されて
もよい直鎖または分枝(C1-C10)アルキル基である、の
複素環式化合物、該化合物はRまたはS配位のいずれかを
有する。 5.一般式
【0085】
【化28】
【0086】式中、R1およびR2は上記1の意味を有
し、そしてR’は上記4の意味を有するを有する上記4
記載の化合物、該化合物はRまたはS配位のいずれかを有
する。
【0087】6.一般式
【0088】
【化29】
【0089】式中、R1、R2およびR3は上記1の意味
を有し、そしてR’は上記4の意味を有するの化合物
(該化合物はRまたはS配位のいずれかを有する)を、
必要に応じてヒドロキシ基を脱保護した後に、(チオ)
カルボニル化剤で、(C1-C10)アルキルケトンまたはア
ルデヒドで、あるいはそれらのケタールまたはアセター
ルで、もしくはジヒドロカルビルシリルジハロゲニドで
ヒドロキシ基を脱保護した後に転換することを特徴とす
る、上記4に与えられた一般式IV’の複素環式化合物の
製造方法。
【0090】7.上記6に定義された一般式III’の化
合物を、必要に応じてヒドロキシ基を脱保護した後に、
カルボニル化剤(好ましくはホスゲン、ジエチルカーボ
ネート、エチルクロルホーメート、およびジ(ヘテロア
リール)カルボニル類から選択された)で、転換させる
ことを特徴とする、上記5に与えられた一般式V’の化
合物の上記6に記載された製造法。
【0091】8.始めに上記一般式IV’の複素環式化合
物をオゾン分解−還元連続反応に供し、一般式
【0092】
【化30】
【0093】式中、Xは上記1に与えられた意味を有
し、そしてR’は上記4に与えられた意味を有する、の
複素環式中間体(該化合物はRまたはSのいずれかの配
位を有する)を生成し、次に該複素環式中間体のヒドロ
キシ基を、適当な遊離基に転換し、次に求核性のアリー
ルオキシ部分と反応させる一般式
【0094】
【化31】
【0095】式中、Arは場合によっては置換されても
よいアリールまたはヘテロアリール基であり、そして
R’は上記4の意味を有するの光学的に活性なアリール
オキシ−置換ビシナルアミノアルコールを製造するため
の、上記4に定義した一般式IV’の複素環式化合物の使
用。
【0096】9.一般式VIの光学的に活性なアリールオ
キシ−置換ビシナルアミノアルコール(式中、R’は任
意のイソプロピル、任意のtert.-ブチルまたは任意のte
rt.-ペンチル基であり、そしてArは式7-39:
【0097】
【化32】
【0098】
【化33】
【0099】により表される基のひとつである)製造用
の、一般式IV’の複素環式化合物の、上記8に定義され
た使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 263/14 263/16 335/06 C07F 7/10 A // C07M 7:00 (72)発明者 アルネ・バン・デル・ゲン オランダ・ウエースプ・シージエイバンホ ウテンラーン36 (72)発明者 エルビン・ジー・ジエイ・シー・バルメル ダム オランダ・ウエースプ・シージエイバンホ ウテンラーン36 (72)発明者 クリス・ジー・クルゼ オランダ・ウエースプ・シージエイバンホ ウテンラーン36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 式中、Xはカルボニル基、チオカルボニル基、(C1-C10)
    (アル)アルキリデン基、またはジヒドロカルビルシリル
    基であり、 Rは場合によってはハロゲン、ヒドロキシ、(C1-C4
    アルコキシまたは保護ヒドロキシで置換されてもよい、
    直鎖または分枝(C1-C10)アルキル基であり、あるいは
    フェニル(C1-C3)アルキルまたはヘテロアリール(C1-
    C3)アルキル基であり、これらの基は場合によってはヒ
    ドロキシ、(C5-C12)シクロアルキル、アミノ、ニト
    ロ、ハロゲン、シアノ、アルコキシ、アルキルカルボニ
    ルオキシ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホ
    ニルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニ
    ル、およびアルキル(ここでアルキル基は1-5個の炭素
    原子を有する)から成る群から選択された1-3個の置換
    基で置換されてもよく、の複素環式中間体(該中間体は
    RまたはS配位を有する)を、一般式 【化2】 式中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子または
    (C1-C4)アルキル基であり、そしてR3はヒドロキシ−
    保護基である、の光学的に活性なシアノヒドリンを、R-
    NH2を第一アミンとして使用して還元−トランスイミネ
    ーション−還元連続反応に供し、一般式 【化3】 を有する化合物が得られた後、必要である場合にはヒド
    ロキシ基の脱保護の後に、一般式 【化4】 の複素環式化合物に転換し、この化合物を最終的にオゾ
    ン分解−還元連続反応に供することにより製造すること
    を特徴とする、光学的に活性(鏡像体的に純粋)なアリ
    ールオキシ−置換ビシナルアミノアルコール類の製造用
    の複素環式中間体の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式 【化5】 式中、R1およびR2は請求項1の意味を有し、そしてR'は
    場合によってはハロゲン、ヒドロキシ、(C1-C4)アル
    コキシ、または保護されたヒドロキシで置換されてもよ
    い直鎖または分枝(C1-C10)アルキル基である、のRま
    たはS配位のいずれかを有する複素環式化合物。
  3. 【請求項3】 一般式 【化6】 式中、R1およびR3は請求項1の意味を有し、そして
    R’は請求項2の意味を有するの化合物(該化合物はR
    またはS配位のいずれかを有する)を、必要に応じてヒ
    ドロキシ基を脱保護した後に、(チオ)カルボニル化剤
    で、(C1-C10)アルキルケトンまたはアルデヒドで、あ
    るいはそれらのケタールまたはアセタールで、もしくは
    ジヒドロカルビルシリルジハロゲニドを使用して転換す
    ることを特徴とする、請求項2に与えられた一般式IV’
    の複素環式化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 始めに請求項2の一般式IV’の複素環式
    化合物をオゾン分解−還元連続反応に供し、一般式 【化7】 式中、Xは請求項1に与えられた意味を有し、そして
    R’は請求項2に与えられた意味を有する、の複素環式
    中間体(該化合物はRまたはSのいずれかの配位を有す
    る)を生成し、次に該複素環式中間体のヒドロキシ基
    を、適当な脱離基に転換し、次に求核性のアリールオキ
    シ部分と反応させることによる一般式 【化8】 式中、Arは場合によっては置換されてもよいアリール
    またはヘテロアリール基であり、そしてR’は請求項2
    の意味を有するの光学的に活性なアリールオキシ−置換
    ビシナルアミノアルコールを製造するための、請求項2
    に定義した一般式IV’の複素環式化合物の使用。
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