JPH07188057A - 粒状製剤の製造法 - Google Patents

粒状製剤の製造法

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JPH07188057A
JPH07188057A JP33233193A JP33233193A JPH07188057A JP H07188057 A JPH07188057 A JP H07188057A JP 33233193 A JP33233193 A JP 33233193A JP 33233193 A JP33233193 A JP 33233193A JP H07188057 A JPH07188057 A JP H07188057A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 薬物及び乾燥重量で3重量%以上の水膨潤性
物質を含有する組成物を、押し出し造粒することを特徴
とする粒状製剤の製造法。 【効果】 押し出し造粒時の抵抗が低減されるため、微
細な押し出し造粒物の製造が可能となり、しかも押し出
し後の乾燥により造粒物が収縮するため、更に微細な粒
状製剤を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押し出し造粒による粒
状製剤の製造法に関し、更に詳細には粒径が均一で微細
な粒状製剤を工業的に有利に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の傾向として医薬品、農薬業界など
においては、薬効をより効果的に発揮させる目的で顆粒
の径をより細かくかつ粒度分布を狭くしたいという要求
が多くなっている。これに対して細粒剤は、径が小さ
く、流動性が良いこと、薬塵の発生・付着性が少ないこ
と、他の粉末薬剤との混合性に優れていること、飲み易
い等の理由から、一般用及び医療用製剤として汎用され
ている。しかし、細粒剤は他の日局粉末製剤(顆粒剤、
散剤)と比較すると、その粒度規定が厳しいため(50
0ミクロン篩オン:5%以下、75ミクロン篩パス:1
0%以下)、その粒度分布域にある粒子を収率良く製造
することが困難であるという欠点を有する。従来、粒状
製剤の製造法としては、流動層造粒法や攪拌造粒法或い
は乾式造粒法(ロールグラニュレーターの利用)等で製
造されてきた。これらの製造法で得られる粒状製剤は、
粒度分布の幅が大きいため、一定の粒度のものを収率良
く得ようとすると製造条件の確立に大変な作業と熟練が
必要となる。
【0003】一方、押し出し造粒法は一定の粒度を高収
率で得ることができる。しかし、押し出し造粒に使用す
るスクリーンは、多孔状のパンチングプレートを使用す
るため、パンチングの加工技術上の制約により孔径と板
厚とが同じ寸法か、又は板厚が薄くなければ打ち抜けな
い。例えば、0.3mmφ孔(以下スクリーンの孔をφと
略す)のスクリーンの板厚は0.3mm t(以下スクリー
ンの厚さをtと略す)以下と紙のように薄くなり、押し
出し造粒時の圧力に耐えられないのが現状である。
【0004】この対策として0.3mmφ×0.3mm tの
薄手スクリーンに5mmφ×1.0mmtを重ねて1枚物と
することにより、0.3mmφ顆粒造粒の長時間運転を可
能にしようとする試みがあるが、この場合開孔率が減少
するためスクリーンにかかる圧力が大きくなって効果は
期待できない。また、特殊球面加工の球面状ドーム・ダ
イ効果によって通常のフラットなスクリーンの約12倍
の強度をもたせたツインドームグラン(不二パウダル
(株)製)が開発されたり、本発明者らも、電子ビーム
(レーザー)加工により0.3mmφ孔の板厚を0.6〜
1.0mm tとすることによりスクリーンの強度を上げる
ことにより0.4mmφ押し出し造粒が生産ベースで可能
とした。しかし、すべての薬物に有効であるというとこ
ろまでは至っていない。
【0005】一方、粉体の圧力を下げる方法が考えられ
る。このためには粉体の粒径を可能な限り小さくした
り、潤滑剤を添加することが考えられるが、粉体の粒径
を小さくすることは粉砕機の能力の面から制約を受け
る。また、従来から使用されている潤滑剤には、マクロ
ゴール、ポリエチレングリコール、ポロクサマー或いは
シリコーン油(特開平5−9113号)などがあるが、
これらの添加だけではスクリーンの破損や変形或いはス
クリーンから造粒物がまったく押し出されないといった
問題を回避するには不十分であり、押し出し造粒法で細
粒剤等の微粒剤を製造することは困難と考えられてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、押し出し造粒法により粒径が微細で、粒度分布が狭
い粒状製剤を高収率で製造する方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる実状に鑑み本発明
者らは鋭意研究を行なった結果、薬物に水膨潤性物質を
添加して押し出し造粒を行なえば、スクリーンの破損が
なく容易に押し出しを行なうことができ、更に水膨潤性
物質を一定量以上加えると、乾燥後、造粒物が収縮する
ため、微粒剤が簡単に得られることを見出し本発明を完
成した。
【0008】すなわち本発明は、薬物及び乾燥重量で3
重量%以上の水膨潤性物質を含有する組成物を押し出し
造粒することを特徴とする粒状製剤の製造法を提供する
ものである。
【0009】本発明に用いる水膨潤性物質としては、例
えば低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキ
シメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナ
トリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロ
スポリビニルピロリドン、結晶セルロース、結晶セルロ
ース・カルボキシメチルセルロースナトリウムなどの水
に溶解せず水を吸収して膨潤する性質のある物質を挙げ
ることができる。その添加量は、薬物を含有する粉体
中、通常、乾燥重量で3重量%以上とすることが必要で
あり、好ましくは3〜99重量%である。更に乾燥後の
造粒物の収縮をも目的とする場合は、10重量%以上、
更に30重量%以上、特に30〜99重量%とすること
が好ましい。このように、造粒物の収縮を利用すること
により、造粒時の粒径は大きくすることができ、スクリ
ーンの圧力がより少なくできるか、又はより微細な粒子
をスクリーンの孔径を変えずに製造することができる。
この場合の水膨潤性物質としては、低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースカル
シウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメ
チルスターチナトリウムが特に好ましい。
【0010】本発明でいう薬物は粒剤の形態で使用され
るものであれば良く、例えば解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、
ビタミン薬、胃腸薬、鎮痙薬などが挙げられるが、特に
適用対象薬物には限定されない。
【0011】本発明における「薬物及び水膨潤性物質を
含有する組成物」とは、押し出し造粒の適用対象でこれ
らを含む粉体処方物をいい、粉体状の薬物及び水膨潤性
物質のみであっても良いが、一般にはこれらと添加剤と
からなるものをいう。ここで用いる添加剤としては、医
薬品として添加できるものであれば特に限定されない
が、賦形剤(希釈剤)、結合剤、崩壊剤、潤滑剤など、
一般に押し出し造粒に際して薬物と共に用いられるもの
が挙げられる。ここで、賦形剤(希釈剤)としては、例
えば糖類(乳糖、精製白糖、ブドウ糖など)、糖アルコ
ール(D−マンニトール、ソルビトール、キシリトール
など)、などが挙げられる。結合剤としては、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、デ
キストリン、アルファー化デンプンなどが挙げられる。
崩壊剤としては、トウモロコシデンプンなどのデンプン
類が挙げられる。潤滑剤としては、マクロゴール、ポリ
エチレングリコール、ポロクサマーなどが挙げられる。
【0012】本発明の製造法を具体的に説明すると、薬
物及び添加剤を含有する粉体に水膨潤性物質を添加して
バーチカルグラニュレーター(パウレック(株)製)な
どの混合機で混合後、精製水又は含水アルコールで練合
後、押し出し造粒機で造粒するもので、この際使用する
スクリーンの径は、目的とする粒度によって変更する。
例えば、押し出し細粒剤が目的の場合は、0.5〜0.
6mmφの通常の顆粒用のスクリーンを用いれば十分であ
る。造粒後、流動層乾燥機などで乾燥する。乾燥によ
り、水膨潤物質の収縮現象が起こり、押し出したスクリ
ーン孔の3分の1から2分の1に収縮して円柱状の細粒
剤が得られる。また、押し出し造粒後、マルメライザー
等で球形化処理を施すと球状の細粒剤が得られる。この
造粒法のもっとも有利な点は、造粒時の抵抗がほとんど
ないということである。そのため、パンチング加工の
0.3mmφ×0.2mm tや0.4mmφ×0.3mm tの非
常に薄いスクリーンでも造粒が可能となり、これらのス
クリーンを用いることで従来考えられなかった60〜8
0メッシュや80〜100メッシュの大きさの円柱状又
は球状の微粒剤が高収率で製造可能となり、しかも得ら
れた顆粒は、他の造粒法(攪拌造粒法や流動層造粒法な
ど)に比較して粒度分布が非常に狭いものとなる。
【0013】本発明に用いられる押し出し造粒機として
は、特に限定されないが、通常医薬品等に使用されるス
クリュー型或いはバスケット型の装置が好適に用いるこ
とができる。特に、生産ベースで製造するには、球面ド
ーム型ダイスを有するツインドームグラン押し出し造粒
機(不二パウダル(株)製)や補強スクリーン或いはパ
ンチング加工でなくレーザー加工したスクリーンを使用
することが望ましい。
【0014】このようにして得られた押し出し造粒物
は、適当なコーティング基剤を用いてマスキングや持続
性或いは腸溶性機能を付与することもできる。また、水
膨潤性物質の膨潤機能は失われておらず水にふれると自
分自身の体積の3〜4倍に膨潤するため、この造粒物を
核としてこの表面に適当な薬物や添加剤の層を形成する
ことによりパルス型の放出をする製剤が可能となりマス
キングやより高度な持続製剤への利用が可能となる。
【0015】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、薬物等に水膨
潤性物質を添加することにより、押し出し造粒時の抵抗
が大幅に低減される。このため、非常に薄いスクリーン
でも造粒が可能となり、従来考えられなかった微細な粒
状製剤を製造することができる。また、押し出し造粒で
あるので粒度は狭い領域に分布したものが得られる。更
に、水膨潤性物質の10重量%以上の添加により、乾燥
後の収縮を利用して、より微細な粒状製剤とすることが
できる。従って、本発明方法によれば、500ミクロン
以下の微細粒状製剤も容易に製造することができる。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例によって詳細に説明す
る。
【0017】実施例1 マレイン酸クロルフェニラミン30g、無水カフェイン
300g、乳糖3762g、低置換度ヒドロキシプロピ
ルセルロース288g、コーンスターチ320g及びヒ
ドロキシプロピルセルロース60gを、バーチカルグラ
ニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)
で混合した。これにステアリン酸ポリオキシル40を4
0g含む精製水650gを添加して練合し、0.4mmφ
×0.6mm tのレーザー化工したスクリーンを備えたフ
ァインリュザーEXR−60(不二パウダル(株)製)
で造粒し、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所
(株)製)で乾燥し、30と42メッシュ篩で整粒し3
0〜42メッシュの押し出し細粒剤を得た。
【0018】実施例2 ステアリン酸ポリオキシル40を40g含む精製水75
0gを添加する以外は実施例1と同様にして押し出し細
粒剤を得た。
【0019】実施例3 ステアリン酸ポリオキシル40を40g含む精製水85
0gを添加する以外は実施例1と同様にして押し出し細
粒剤を得た。
【0020】比較例1 マレイン酸クロルフェニラミン30g、無水カフェイン
300g、乳糖4050g、コーンスターチ320g及
びヒドロキシプロピルセルロース60gを、バーチカル
グラニュレーターFM−VG−25で混合後、ステアリ
ン酸ポリオキシル40を40g含む精製水300gを添
加して練合し、実施例1と同様にしてファインリュザー
EXR−60で造粒し、流動層乾燥機WSG−5型で乾
燥し、30と42メッシュ篩で整粒し30〜42メッシ
ュの押し出し細粒剤を得た。
【0021】比較例2 ステアリン酸ポリオキシル40を40g含む精製水40
0gを添加する以外は比較例1と同様にして押し出し細
粒剤を得た。
【0022】比較例3 ステアリン酸ポリオキシル40を40g含む精製水50
0gを添加する以外は比較例1と同様にして押し出し細
粒剤を得た。
【0023】上記実施例1〜3及び比較例1〜3の造粒
時のデータを下記表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】上記の表1の如く、比較例1、2では、造
粒時のスクリーンにかかる圧力が大きいためスクリーン
の破損(比較例1)、変形(比較例2)があり、また練
合液量を多くした比較例3では、スクリーンの破損・変
形は見られないが、造粒時細粒同士の付着が多く細粒収
率が非常に悪くなっている。これに比較して、実施例1
〜3では、スクリーンの破損・変形もなく、練合液量を
多くしても細粒同士の付着もなく細粒収率も非常に良い
ことがわかる。負荷電流(空運転時の負荷電流4A)の
大きさからも、スクリーンにかかる圧力が水膨潤性物質
(低置換度ヒドロキシプロピルセルロース)の添加によ
り小さくなっていることがわかる。
【0026】実施例4 マレイン酸クロルフェニラミン30g、無水カフェイン
300g、乳糖3906g、低置換度ヒドロキシプロピ
ルセルロース144g、コーンスターチ320g及びヒ
ドロキシプロピルセルロース60gを、バーチカルグラ
ニュレーターFM−VG−25で混合後、ステアリン酸
ポリオキシル40を40g含む精製水600gを添加し
て練合し、実施例1と同様にして押し出しの細粒剤を得
た。
【0027】比較例4 マレイン酸クロルフェニラミン30g、無水カフェイン
300g、乳糖3954g、低置換度ヒドロキシプロピ
ルセルロース96g、コーンスターチ320g、ヒドロ
キシプロピルセルロース60gを、バーチカルグラニュ
レーターFM−VG−25で混合後、ステアリン酸ポリ
オキシル40を40g含む精製水600gを添加して練
合し、実施例1と同様にして押し出しの細粒剤を得た。
【0028】比較例5 ステアリン酸ポリオキシル40を40g含む精製水50
0gを添加する以外は比較例4と同様にして押し出し細
粒剤を得た。
【0029】比較例6 マレイン酸クロルフェニラミン30g、無水カフェイン
300g、乳糖4002g、低置換度ヒドロキシプロピ
ルセルロース48g、コーンスターチ320g及びヒド
ロキシプロピルセルロース60gを、バーチカルグラニ
ュレーターFM−VG−25で混合後、ステアリン酸ポ
リオキシル40を40g含む精製水500gを添加して
練合し、実施例1と同様にして押し出しの細粒剤を得
た。上記実施例4及び比較例4〜6のデータを表2に示
す。
【0030】
【表2】
【0031】上記の表2の如く水膨潤性物質の添加量が
1%との比較例6、2%の比較例4、5では、無添加
(比較例1〜3)に比較して造粒時の負荷電流は小さく
なっているが、細粒同士の付着がみられ細粒収率が悪
く、水膨潤性物質の添加量は、実施例4のように3%以
上は必要と考えられる。
【0032】実施例5 アスコルビン酸1200g、精製白糖2732g、低置
換度ヒドロキシプロピルセルロース288g、コーンス
ターチ480g及びヒドロキシプロピルセルロース60
gを、バーチカルグラニュレーターFM−VG−25で
混合後、ステアリン酸ポリオキシル40を40g含む精
製水500gを添加して練合し、ファインリュザーEX
R−60(レーザー加工スクリーン、0.4mmφ×1.
0mm t)で造粒し、流動層乾燥機WSG−5型で乾燥
し、30と42メッシュ篩で整粒して30〜42メッシ
ュの押し出し細粒剤を得た。
【0033】比較例7 アスコルビン酸1200g、精製白糖3020g、コー
ンスターチ480g及びヒドロキシプロピルセルロース
60gを、バーチカルグラニュレーターFM−VG−2
5で混合後、ステアリン酸ポリオキシル40を40g含
む精製水400gを添加して練合し、実施例5と同様に
して押し出し細粒剤を得た。実施例5及び比較例7のデ
ータを下記表3に示す。
【0034】
【表3】
【0035】実施例6 イブプロフェン1800g、精製白糖2240g、結晶
セルロース288g、コーンスターチ320g及びヒド
ロキシプロピルセルロース112gを、バーチカルグラ
ニュレーターFM−VG−25で混合後、ステアリン酸
ポリオキシル40を40g含む精製水550gを添加し
て練合し、ファインリュザーEXR−60(レーザー加
工スクリーン、0.4mmφ×0.8mm t)で造粒し、流
動層乾燥機WSG−5型で乾燥し、30と42メッシュ
篩で整粒して30〜42メッシュの押し出し細粒剤を得
た。
【0036】比較例8 イブプロフェン1800g、精製白糖2528g、コー
ンスターチ320g及びヒドロキシプロピルセルロース
112gを、バーチカルグラニュレーターFM−VG−
25で混合後、ステアリン酸ポリオキシル40を40g
含む精製水500gを添加して練合し、実施例6と同様
にして押し出し細粒剤を得た。実施例6及び比較例8の
データを下記表4に示す。
【0037】
【表4】
【0038】実施例7 マレイン酸クロルフェニラミン600g、無水カフェイ
ン6000g、乳糖75240g、低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロース5760g、コーンスターチ640
0g及びヒドロキシプロピルセルロース1200gを、
バーチカルグラニュレーターFM−VG−400で混合
後、ステアリン酸ポリオキシ40を800g含む精製水
28000gを添加して練合し、実施例6と同様にして
ファインリュザーEXR−100で造粒し、流動層乾燥
機WSG−120型で乾燥し、30と42メッシュ篩で
整粒して30〜42メッシュの押し出し細粒剤を得た。
【0039】実施例8 マレイン酸クロルフェニラミン600g、無水カフェイ
ン6000g、乳糖75240g、低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロース5760g、コーンスターチ640
0g及びヒドロキシプロピルセルロース1200gを、
バーチカルグラニュレーターFM−VG−400で混合
後、ステアリン酸ポリオキシル40を800g含む精製
水25000gを添加して練合し、ツインドームグラン
TDG−110(不二パウダル(株)製、パンチング加
工スクリーン、0.4mmφ×0.4mm t)で造粒し、流
動層乾燥機WSG−120型で乾燥し、30と42メッ
シュ篩で整粒して30〜42メッシュの押し出し細粒剤
を得た。
【0040】実施例7及び8のデータを下記表5に示
す。
【0041】
【表5】
【0042】上記より、水膨潤性物質の添加により、実
生産ベースでの押し出し細粒剤の製造が可能となること
が判る。
【0043】実施例9〜14 下記表6の組成の無水カフェイン、低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロース、乳糖をバーチカルグラニュレータ
ーFM−VG−10で混合後、精製水を添加し練合し、
ファインリュザーEXR−60(パンチング加工スクリ
ーン、0.6mmφ×0.6mm t)で押し出し造粒し、流
動層乾燥機UNI−1(グラット社製)で乾燥後、20
メッシュ篩で整粒した。
【0044】
【表6】
【0045】上記の表6の如く、水膨潤性物質の添加に
よりスクリーン径よりも乾燥整粒時の顆粒の粒径が小さ
くなっていることがわかる。0.6mmφのスクリーン使
用した場合、500ミクロン以下の微粒剤を得るには水
膨潤性物質の添加量は30重量%以上必要であった。
【0046】実施例15〜20 下記表7の組成の無水カフェイン、低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロース、乳糖をバーチカルグラニュレータ
ーFM−VG−10で混合後、精製水を添加し練合し、
ファインリュザーEXR−60(パンチング加工スクリ
ーン、0.5mmφ×0.5mm t)で押し出し造粒し、流
動層乾燥機UNI−1(グラット社製)で乾燥後、20
メッシュ篩で整粒した。
【0047】
【表7】
【0048】上記の表7の如く、水膨潤性物質の添加に
よりスクリーン径よりも乾燥整粒時の顆粒の粒径が小さ
くなっていることがわかる。0.5mmφのスクリーン使
用した場合、500ミクロン以下の微粒剤を得るには水
膨潤性物質の添加量は10重量%以上必要であった。
【0049】実施例21〜24 下記表8の組成の無水カフェイン、低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、
カルボキシメチルセルロースカルシウム及びカルボキシ
メチルスターチナトリウムをバーチカルグラニュレータ
ーFM−VG−10で混合後、精製水を添加し練合し、
ファインリュザーEXR−60(パンチング加工スクリ
ーン、0.6mmφ×0.6mm t)で押し出し造粒し、流
動層乾燥機UNI−1(グラット社製)で乾燥し、20
メッシュ篩で整粒した。
【0050】
【表8】
【0051】上記の表8の如く、水膨潤性物質の添加に
よりスクリーン径よりも乾燥整粒時の顆粒の粒径が小さ
くなっていることがわかる。
【0052】実施例25〜28 下記表9の組成の無水カフェイン、低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロースをバーチカルグラニュレーターFM
−VG−10で混合後、精製水を添加し練合し、ファイ
ンリュザーEXR−60(パンチング加工スクリーン、
0.6mmφ×0.6mm t、0.5mmφ×0.5mm t、
0.4mmφ×0.3mm t、0.3mmφ×0.2mm t)で
押し出し造粒し、流動層乾燥機UNI−1で乾燥し、2
0メッシュ篩で整粒した。
【0053】
【表9】
【0054】上記の表9の如く、スクリーン径を変える
ことで450〜160ミクロン円柱状微粒剤が得られ
た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬物及び乾燥重量で3重量%以上の水膨
    潤性物質を含有する組成物を押し出し造粒することを特
    徴とする粒状製剤の製造法。
  2. 【請求項2】 粒状製剤が、500ミクロン以下の微細
    粒状製剤である請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 組成物を水及び/又はアルコールで練合
    した後押し出し造粒するものである請求項1又は2記載
    の製造法。
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