JPH07187946A - 頭皮外用剤組成物 - Google Patents

頭皮外用剤組成物

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JPH07187946A
JPH07187946A JP5327599A JP32759993A JPH07187946A JP H07187946 A JPH07187946 A JP H07187946A JP 5327599 A JP5327599 A JP 5327599A JP 32759993 A JP32759993 A JP 32759993A JP H07187946 A JPH07187946 A JP H07187946A
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JP
Japan
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scalp
hair
ether
composition
dandruff
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JP5327599A
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Osamu Hirota
修 広田
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 は炭
素数1〜5のアルキル基を示し、mは2〜6の数を示
す)で表わされるポリアルキレングリコールモノアルキ
ルエーテルを0.1〜5重量%含有する頭皮外用剤組成
物。 【効果】 フケ、痒みを抑え、抜け毛を防止する効果に
優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フケ、痒みを抑え、抜
け毛予防効果に優れた頭皮外用剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
頭皮機能を正常化し、また頭皮の血液循環を良好にして
毛包の機能を高めることにより、育毛を促進し、抜け
毛、フケ、痒みを防止することを目的として、各種の薬
効成分を配合した外用剤、育毛剤が使用されている。こ
こで用いられている薬効成分としては、血行促進剤、局
所刺激剤、毛根賦活剤、殺菌剤、抗脂漏剤などが挙げら
れ、これらの各種成分を組合わせたり、新たな薬効成分
を開発するなどして、多くの育毛剤が製造されている。
【0003】しかしながら、従来の育毛剤は、いずれも
抜け毛を予防し、フケ、痒みを抑える効果が充分とはい
えず、有効な育毛促進効果も得られていなかった。従っ
て、フケ、痒みを抑え、抜け毛を予防する効果に優れた
育毛剤が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定のポリアルキレ
ングリコールモノアルキルエーテルを用いれば、フケ、
痒みを抑え、抜け毛を予防する効果に優れた頭皮外用剤
組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、一般式(1)
【0006】
【化3】
【0007】(式中、R1 は水素原子又はメチル基を示
し、R2 は炭素数1〜5のアルキル基を示し、mは2〜
6の数を示す)で表わされるポリアルキレングリコール
モノアルキルエーテルを0.1〜5重量%含有すること
を特徴とする頭皮外用剤組成物を提供するものである。
【0008】本発明で用いられるポリアルキレングリコ
ールモノアルキルエーテルは、前記一般式(1)で表わ
されるものであり、特に、式中m=2、3のものが好ま
しく、例えばジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ペンチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロ
ピルエーテル、ジエチレングリコールモノt−ブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレング
リコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノペンチルエーテル、ジプロピレングリコールモノイ
ソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノt−
ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、
トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエ
チレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレング
リコールモノペンチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノイソプロピルエーテル、トリエチレングリコール
モノt−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエ
ーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノペンチルエーテル、
トリプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、
トリプロピレングリコールモノt−ブチルエーテル等が
挙げられる。これらのうち、特にジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレング
リコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコール
モノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブ
チルエーテルが好ましい。
【0009】これらのポリアルキレングリコールモノア
ルキルエーテル(1)は、頭皮に適用した場合、頭皮の
保湿力を高めるとともに、毛孔及び毛漏斗部の皮脂の流
動性を高め、皮脂の排出をスムーズにして頭皮常在菌の
過度の増殖を抑制し、清潔に保つことができるため、フ
ケ、痒みを抑え、抜け毛を予防することができ、しかも
安全性に優れている。
【0010】ポリアルキレングリコールモノアルキルエ
ーテル(1)は、1種又は2種以上を組合わせて用いる
ことができ、本発明の頭皮外用剤組成物中に0.1〜5
重量%(以下、単に「%」で示す)、好ましくは0.3
〜3%配合される。0.1%未満では充分な効果が得ら
れず、5%を超えるとベタツキ感が強くなる。
【0011】本発明の頭皮外用剤組成物には、抗菌剤を
配合すると、抗菌剤の毛穴からの吸収性が高められ、フ
ケ、痒みを抑える効果が更に優れたものとなる。ここで
用いられる抗菌剤としては、通常の毛髪化粧料等に使用
されるものであれば特に制限されず、例えばトリクロサ
ン、トリクロロカルバミド、ケトコナゾール、ミコナゾ
ール、クロトリマゾール、クロラムフェニコール、テト
ラサイクリン、サルファー剤、ピロクトンオラミン、ヒ
ノキチオール等が挙げられる。
【0012】これらの抗菌剤は、全組成中に0.001
〜1%、特に0.05〜0.3%配合すると、頭皮に対
する安全性が高く、目的とする効果をより増強すること
ができるので好ましい。
【0013】また、本発明の頭皮外用剤組成物には、一
般式(2)
【0014】
【化4】
【0015】(式中、Yはモノ又はジヒドロキシ置換さ
れた直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、nは4〜14
の整数を示す)で表わされるカルボン酸、並びにそのエ
ステル誘導体及びアミド誘導体から選ばれる皮脂分泌抑
制剤を配合すると、これら皮脂分泌抑制剤の毛穴からの
吸収性が高められ、皮脂分泌抑制効果が更に優れたもの
となる。
【0016】一般式(2)中、Yで示されるものとして
は、炭素数1〜5のアルキル基のものが好ましく、特に
ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒ
ドロキシエチル基、1,2−ジヒドロキシエチル基等が
好ましい。更に、前記カルボン酸のエステル誘導体、前
記カルボン酸のアミド誘導体としては、皮膚上又は皮膚
内で分解するものであれば特に制限されるものではない
が、前記カルボン酸のエステル誘導体としては、メチ
ル、エチル等のアルキルエステル、2−エチルヘキシル
等の分岐のアルキルエステル、ベンジル等の芳香環を含
むアリールエステル、グリセリン、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール等の多価アルコールとのエ
ステル等が挙げられ、更に、カルボン酸のアミド誘導体
としては、モノエタノールアミド、ジエタノールアミド
又はグリシン、フェニルアラニン等のアミノ酸とのアミ
ド等が挙げられる。
【0017】一般式(2)で表わされる化合物として
は、例えば6−ヒドロキシヘキサン酸(6−Hydro
xyhexanoic acid)、8−ヒドロキシオ
クタン酸(8−Hydroxyoctanoic ac
id)、9−ヒドロキシノナン酸(9−Hydroxy
nonanoic acid)、10−ヒドロキシデカ
ン酸(10−Hydroxydecanoic aci
d)、10,11−ジヒドロキシウンデカン酸(10,
11−Dihydroxyundecanoicaci
d)、10−ヒドロキシウンデカン酸(10−Hydr
oxyundecanoic acid)、10−ヒド
ロキシ−10−メチルウンデカン酸(10−Hydro
xy−10−methylundecanoic ac
id)、11−ヒドロキシウンデカン酸(11−Hyd
roxyundecanoicacid)、11−ヒド
ロキシウンデカンアミド(11−Hydroxyund
ecanamide)、11−ヒドロキシウンデカン酸
エチル(Ethyl−11−hidroxyundec
anoate)、12−ヒドロキシドデカン酸(12−
Hydroxydodecanoic acid)等を
挙げることができる。これらのうち、特に9−ヒドロキ
シノナン酸、10−ヒドロキシデカン酸、11−ヒドロ
キシウンデカン酸が好ましい。
【0018】これらの皮脂分泌抑制剤は1種又は2種以
上を組合わせて用いることができ、本発明の頭皮外用剤
組成物中に0.01〜5%、特に0.1〜3%配合する
と、頭皮に適用したときにベタつかず、使用感が良好で
あるので好ましい。
【0019】また、本発明の頭皮外用剤組成物には、血
行促進剤を配合すると、該血行促進剤の毛穴からの吸収
性が高められ、血行促進作用が更に強いものとなる。こ
こで用いられる血行促進剤としては、通常の毛髪化粧料
等に使用されるものであれば特に制限されず、例えばミ
ノキシジル、センブリ抽出エキス、酢酸トコフェロー
ル、オトギリソウエキス、トウガラシチンキ等が挙げら
れる。
【0020】これらの血行促進剤は1種又は2種以上を
組合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜5
%配合するのが好ましい。
【0021】更に、本発明の頭皮外用剤組成物には、吸
油性担体を配合することができ、これにより、フケ、痒
みを抑え、抜け毛を防止する効果を更に高めることがで
きる。ここで用いられる吸油性担体としては、平均粒子
径が0.005〜30μm 、特に0.1〜10μm のも
のが、適用時の感触の点から好ましく、更に、スクアレ
ン吸油能が0.5ml/g以上のものが、頭皮の清潔性を
維持する点で好ましい。
【0022】かかる吸油性担体としては、例えばタル
ク、マイカ、カオリン、ベントナイト、ナイロン、シリ
カ、シリコーンレジン、シリコーンゴム、アクリル系ポ
リマー、多孔性ビニル系ポリマー(例えば特開昭63−
31675号の合成例2に記載のもの等)などが挙げら
れる。これらの吸油性担体は、全組成中に0.01〜3
%、特に0.1〜2%配合すると、本発明の効果及び感
触に優れるので好ましい。
【0023】本発明の頭皮外用剤組成物には、更に通常
の毛髪化粧料等に用いられる成分、例えばエタノール等
のアルコール類、感触向上剤、保湿剤、香料、色素、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、抗炎症剤、防腐剤、収れん剤
等を、本発明の効果を損わない範囲で適宜配合すること
ができる。
【0024】本発明の頭皮外用剤組成物は、通常の方法
に従い、例えば10〜90%のエタノール溶液に各成分
を配合することにより製造することができ、ヘアートニ
ック、育毛養毛料、乳液、ローションなどの頭皮に直接
適用する形態とすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の頭皮外用剤組成物は、フケ、痒
みを抑え、抜け毛防止効果に優れたものである。また、
本発明の頭皮外用剤組成物において、ポリオキシアルキ
レングリコールモノアルキルエーテル(1)に加え、抗
菌剤、皮脂分泌抑制剤又は血行促進剤を用いると、これ
らの毛穴からの吸収性が高められ、抗菌効果、皮脂分泌
抑制効果又は血行促進効果が更に優れたものとなる。更
に、吸油性担体を用いることにより、本発明の効果をよ
り高めることができる。
【0026】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0027】実施例1 表1に示す組成のトニック剤を常法により製造し、それ
らのフケ、痒み抑制効果及び抜け毛防止効果について評
価した。結果を表2に示す。
【0028】(評価方法)日頃、フケ、痒みが気になる
男性42名を対象に頭皮の状態を観察し、うちフケ、痒
みの多いヒト、また、洗髪時の抜け毛を採取し、抜け毛
量の多いヒトを23名抽出し、被験者とした。表1に示
す組成のトニック剤を用い、使用方法としては1日2
回、朝と就寝前を基本とし、洗髪を行った時は洗髪後に
頭皮に適量を塗布し、マッサージを行った。また、試験
期間中は市販のシャンプーを統一に使用してもらい、そ
の他のリンス剤、トニック剤、整髪剤の使用及びパー
マ、ヘアダイの施術を禁止した。効果の判定は、2週間
に1回美容師による洗髪を行い、洗髪時に抜け落ちた毛
髪を採取し、抜け毛本数の測定及び毛根部の状態の観察
分類を行い、更に、美容師の洗髪後、48時間の状態で
フケグレードの判定及び本人の意識で、痒みの発生の有
無及び程度を確認して行った。評価基準は下記のとおり
である。なお、本発明品は11名、比較品は12名の被
験者により評価を行い、結果はその平均値として表2に
示した。
【0029】(評価基準) フケ(目視判定); グレード 大変多くフケが発生している: 3 フケが発生している : 2 少しフケが出ている : 1 フケが観察されない : 0 カユミ(本人意識); グレード 我慢出来ない痒みがある : 3 我慢できるが痒い : 2 しばらくすると忘れる痒み : 1 痒みを感じない : 0 毛根の判定; きれいなこん棒状をしている :正常毛根 萎縮、変形等の異常がみられる:異常毛根
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】表2の結果から明らかなように、本発明の
トニック剤は、フケ、痒みを抑え、抜け毛を防止する効
果に優れたものであった。
【0033】実施例2 表3〜6に示す組成のトニック剤を常法により製造し、
抜け毛、フケ、痒み防止効果について評価した。結果を
表3〜6に示す。
【0034】(評価方法)1ケ月間の使用期間をもって
各組成物を実施例1の使用方法と同様に使用してもら
い、各々約10名にて使用評価を行った。フケ、カユミ
は本人の判定にて行い、抜け毛は、洗髪時の抜け毛を採
取して判定し、各群の総合評価を以下のように行った。 フケ、カユミ、抜け毛評価基準; 改善 :◎ やや改善 :○ 不変 :△ やや悪化〜悪化:×
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】実施例3 表7に示す組成のトニック剤を常法により製造し、それ
ぞれについての皮脂合成抑制率を求めた。結果を表7に
示す。
【0040】(評価方法)生後5〜6週令の雄ハムスタ
ーを1群6匹とし、各トニック剤を各群のハムスターの
右耳介に1日1回塗布した。コントロールとして左耳介
には50%エタノール水を同様に塗布した。1週間に5
回、2週間塗布した後、ハムスターの耳介を切除し、左
右耳介中央部より直径3mmの皮脂腺を含む皮膚組織を取
り出して、放射性酢酸ナトリウムを含むKrebes−
Ringer リン酸バッファー中で3時間培養を行
い、得られた組織を加水分解した後、ヘキサンにて抽出
し、ヘキサン分画中の放射性標識脂質を液体シンチレー
ションカウンターで測定することにより、皮脂腺での合
成脂質量を求めた。下記式に従って皮脂合成抑制率を求
め、その結果を各群の平均値として表7に示した。
【0041】
【数1】
【0042】
【表7】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 は炭
    素数1〜5のアルキル基を示し、mは2〜6の数を示
    す)で表わされるポリアルキレングリコールモノアルキ
    ルエーテルを0.1〜5重量%含有することを特徴とす
    る頭皮外用剤組成物。
  2. 【請求項2】 抗菌剤を0.001〜1重量%含有する
    請求項1記載の頭皮外用剤組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(2) 【化2】 (式中、Yはモノ又はジヒドロキシ置換された直鎖又は
    分岐鎖のアルキル基を示し、nは4〜14の整数を示
    す)で表わされるカルボン酸、並びにそのエステル誘導
    体及びアミド誘導体から選ばれる皮脂分泌抑制剤を0.
    01〜5重量%含有する請求項1記載の頭皮外用剤組成
    物。
  4. 【請求項4】 血行促進剤を0.01〜5重量%含有す
    る請求項1〜3のいずれかの項記載の頭皮外用剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 吸油性担体を0.01〜3重量%含有す
    る請求項1〜4のいずれかの項記載の頭皮外用剤組成
    物。
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