JPH07187915A - 水面直接施用型除草性組成物及び除草方法 - Google Patents

水面直接施用型除草性組成物及び除草方法

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JPH07187915A
JPH07187915A JP5333087A JP33308793A JPH07187915A JP H07187915 A JPH07187915 A JP H07187915A JP 5333087 A JP5333087 A JP 5333087A JP 33308793 A JP33308793 A JP 33308793A JP H07187915 A JPH07187915 A JP H07187915A
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oil
water
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herbicidal
silicone
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JP5333087A
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Yoko Tanabe
陽子 田辺
Yasuko Tsujino
泰子 辻野
Kenji Morita
健二 森田
Kinya Yokota
欣也 横田
Hironori Kataoka
裕紀 片岡
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Japan Tobacco Inc
DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 植物油、鉱物油、及びシリコーンのうちの少
なくとも2成分を有効成分として含有することを特徴と
する除草用組成物、及び該組成物を湛水下の水田に直接
滴下散布することを特徴とする除草方法。 【効果】 環境に悪影響を与えることのない新規な除草
用組成物、及び除草方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物油、鉱物油、シリ
コーンのうち少なくとも2成分を必須成分としてなる除
草用組成物、及び該組成物を湛水下の水田に直接滴下散
布する除草方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、湛水下水田における除草剤の散布
方法としてはその手軽さから、粒剤散布及び乳剤原液散
布が主流であり、一部では大量の水で希釈した乳剤また
は水和剤を散布する方法が用いられている。このうち粒
剤散布の方法は手軽であるため最も広く利用されている
が、散布時の撒きむらの問題や、均一で安定した薬効を
達成するためには剤中の活性成分の配合比率を高めねば
ならずコスト高、環境汚染につながる可能性を有するも
のである。
【0003】一方、乳剤の原液散布法も粒剤散布同様手
軽な方法であるが、田植え後に行うと剤中に含有されて
いる有機溶剤により稚苗稲への薬害が起きるため散布は
田植え前に行わねばならないこと、さらにその後田植え
時の落水作業による水田周囲水界への流出により環境汚
染が引き起こされる可能性があることなど多くの問題を
抱えている。
【0004】さらに乳剤または水和剤を大量の水に希釈
して散布する方法では、散布液調製時に多大の労力を要
することや、乳剤には有機溶剤に起因する問題、水和剤
には散布液調製時に粉立ちを生じ作業者の健康を損ねる
可能性があることなどが指摘されている。上記の問題点
を解決する目的で近年、水性懸濁剤の原液を湛水下の水
田に直接滴下散布する方法(特開昭62-45501号、特開昭
62-289502号、特開昭63-107901号、特開平4-270201号、
特開平4-270202号各公報)や湛水下水田の水面に油性懸
濁剤を直接散布することにより薬剤が水面上を急速に拡
散し、その後水中に分散していく形式の製剤(特開昭54
-35216号、特開平4-18002号、特開平4-21611号、特開平
4-21612号、特開平4-21613号各公報)が提案されてい
る。しかしながらこれらはいずれも既存の除草剤原体を
含有するためコスト的に問題があるうえ、水田水中全体
に分散するため水質汚濁、土壌汚染の原因になる可能性
を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来の除草剤及び除草方法の有していた問題点を
解決することにあり、具体的には、水質汚濁、土壌汚染
等の問題がなく、コスト面においても優れた除草剤及び
除草方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこうした現
状を踏まえ、湛水下の水田に直接滴下散布する除草方法
について鋭意検討を重ねた結果、水面を速やかに拡展
し、かつ水面に浮遊し、水面で除草効果を発揮する除草
剤を用いることにより、上述したような問題点を解決で
きることを見出し、更に、消泡剤として知られている配
合物がこうした特性を有することを見出し、これらの知
見に基づき本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明の第一は、植物油、鉱物油、
及びシリコーンのうちの少なくとも2成分を有効成分と
して含有することを特徴とする除草用組成物である。ま
た、本発明の第二は、上記記載の組成物を湛水下の水田
に直接滴下散布することを特徴とする除草方法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明の除草用組成物は、鉱物油、植物
油、シリコーンを有効成分とし、既存の除草剤原体及び
前記の公報記載の除草用組成物の1成分である界面活性
剤を含有していない。本発明の除草用組成物は、水田水
に滴下することにより水面を速やかに拡展し、水中に分
散すること無く持続して水面を浮遊する特性を有し、水
面下の雑草類が成長し水面上に現れる際に植物体に付着
し壊死させ、水面上への伸長を阻害するものであり、従
来の水田用除草剤とは異質の除草効果を有する。本除草
用組成物が充分に付着した葉は水面で壊死し、その後そ
の植物個体は水上へ伸長し得なくなるが、本除草用組成
物の付着が不充分で水面で壊死するまでに至らなかった
葉でも水上に伸長した後に枯れ上がるといった症状を示
す。よって作業者が水田に入ること無く、水田水面の一
点もしくは数カ所に本除草用組成物を滴下施用すること
により、水面を速やかにかつ非常に広範囲に拡展しその
後水面を浮遊し続け長期間にわたり除草効果を発揮す
る。従来の液体施用製剤(乳剤、水和剤、水性懸濁剤
等)は施用時に多量の水で希釈しさらに散布機を用いて
散布するため広域にわたり施用する場合は多大な労力を
要する。本発明はこうした散布時の煩雑な作業を無く
し、労力を軽減する非常に画期的なものである。すでに
水性懸濁剤や油性懸濁剤などを直接水田水中に滴下する
方法はいくつか報告されているが(前記の公報)、これ
らは最終的に水田水中に分散するタイプのものであるの
に対し、本発明の除草用組成物は永続的に水面を浮遊し
効果を発揮するため除草終了後は水田水の水量を増し、
上層のみを水田外に流出させることにより回収すること
が可能である。このため環境汚染の危険性も無い。
【0009】本発明において用いることのできる鉱物油
としては、スピンドル油、ヘビーホワイトオイル、ライ
トホワイトオイル、ミネラルスピリット、ミネラルター
ペン、ナフテン油、パラフィン油、農薬用マシン油等が
あげられるが、これらに限定されるものではない。本発
明において用いることのできる植物油としては、大豆
油、菜種油、ひまし油、綿実油、パーム油、サフラワー
油等があげられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0010】本発明において用いることのできるシリコ
ーンとしては、一般にシリコーン油或いはけい素油が使
用され、具体的には、シリコーンオイルTSF-451-10(東
芝シリコーン社)、シリコーンオイルSAG-47(日本ユニ
カー社)等が挙げられる。以上のほかに、必要に応じて
各種添加剤、例えば分解防止剤、酸化防止剤、懸濁安定
化補助剤などを添加、使用することは何等差し支えな
い。
【0011】本発明の除草用組成物において鉱物油と植
物油を配合する場合、両成分の組成割合は、鉱物油の含
有量は99.5重量%以下、好ましくは50〜99.5重量%、植
物油の含有量は60.0重量%以下、好ましくは0.5〜50重
量%である。本発明の除草用組成物において鉱物油とシ
リコーンを配合する場合、両成分の組成割合は、鉱物油
の含有量は99.5重量%以下、好ましくは85〜99.5重量
%、シリコーンの含有量は15.0重量%以下、好ましくは
0.5〜15.0重量%である。
【0012】本発明の除草用組成物において植物油とシ
リコーンを配合する場合、両成分の組成割合は、植物油
の含有量は99.5重量%以下、好ましくは85〜99.5重量
%、シリコーンの含有量は15.0重量%以下、好ましくは
0.5〜15.0重量%である。本発明の除草用組成物におい
て3成分を配合する場合、その組成割合は、鉱物油の含
有量は99.5重量%以下、好ましくは50〜99.5重量%であ
る。また、植物油の含有量は60.0重量%以下、好ましく
は0.25〜45重量%で、シリコーンの含有量は10.0重量%
以下、好ましくは0.25〜5.0重量%である。
【0013】本発明の除草用組成物は、水田中に発生す
るあらゆる雑草に対し、効果を発揮するが、特に、ノビ
エ等のイネ科雑草に対し有効である。除草対象とする植
物の生育段階については、特に制限はないが、植物体全
体が未だ水田中に水没した状態にある生育初期のものに
対し特に有効である。例えば、ノビエであれば、1.5葉
期以下の生育段階のものに対する効果が大きい。このノ
ビエの場合であれば、1アールあたり200ml程度の施用
により、ノビエの生育を完全に阻害し、防除しうる。な
お、本発明の除草用組成物は、水田における有用作物で
あるイネの生育に対しては何等影響を与えない。
【0014】本発明の除草用組成物を実際の水田におい
て施用する場合、その施用方法は、雑草を有効に防除し
うる方法であれば特に制限されないが、湛水下の水田に
除草用組成物を直接滴下散布することが望ましい。本発
明の除草用組成物の使用時期は、特に限定されないが、
田植え後において使用するのが望ましい。また、本除草
用組成物を田植え後の水田にて滴下施用する場合、1ア
ールあたり100ml以上、好ましくは200ml〜500mlを滴下
施用することが望ましい。施用量が上記の範囲以下であ
ると充分な除草効果が期待できないが、上記の範囲内で
施用量を設定すれば適切な除草が可能である。そのため
過剰に施用する事はコスト面等を考慮すると好ましくな
い。
【0015】
【実施例】以下で実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例によって何等制限されるものでは
ない。 〔実施例1〕 ノビエに対する生育阻害効果試験 a)葉令と生育阻害度の関係 1/10000aのポットで水田土を用いノビエを育苗し、これ
に水を加えた後に(2葉期程度のノビエであれば植物体
のほぼ全体が水没することになる。)スピンドルオイ
ル:ひまし油:シリコーンオイルTSF-451-10(東芝シリ
コーン社)=95:4:1(重量比)の除草用組成物を1
ポットにつき10μlずつ滴下した。この際ノビエの葉令
と生育阻害度の関係を調べるため葉令の異なるノビエ
(2葉期、1.5葉期、発芽直後(0葉期))を用いた。
滴下処理後3週間にわたり、処理を施したポットと無処
理のポットとの間でノビエの生育状態を比較観察した。
無処理のノビエは水上に伸長したのに対し、処理を施し
たポットのうち植物体全体が水没していたものは成長に
ともない水面で本除草用組成物が付着し水上への伸長が
著しく阻害された。また、処理前に水上に伸長していた
ノビエに関しても、成長に伴い水没していた部分に本除
草用組成物が付着し枯れ上がるといった現象が観察され
た。なお、この際本除草用組成物のイネの生育への影響
を調べるため、ノビエと同様に育苗した葉令の異なるイ
ネに関しても滴下処理を行い生育状況を観察した。本除
草用組成物のノビエに対する生育阻害効果の、処理後3
週間後までの判定結果を第1表に示す。また本除草用組
成物のイネへの生育阻害度の、処理3週間後までの判定
結果を第2表に示す。生育阻害度は、無処理ポットにお
けるノビエの生育状況と差異の無かった場合を0%、生
育が完全に阻害された場合を100%(よって処理時の葉
令が2葉期以下で植物体全体が水没状態であったポット
は阻害度が100%の場合、生育が阻害されることにより
ポット内の植物体全てが水面上に伸長できずやがて壊死
したことを意味する。)とする百分率で表した。
【0016】 第1表 ノビエの葉令と生育阻害度の関係 ──────────────────────────────── 滴下施用時の葉令 生育阻害度 1週間後 2週間後 3週間後 ──────────────────────────────── 2葉期 85 80 70 1.5葉期 95 95 90 0葉期 N.T. 95 90 ──────────────────────────────── (注)表中数値は生育阻害度を表す。
【0017】0葉期とは播種後5日目で発芽したばかり
の状態を意味する。噴霧処理日当日を0日目とした。
N.T.は植物体が充分に生育せずダメージの観察が不可
能であることを意味する。 第2表 イネの葉令と生育阻害度の関係 ──────────────────────────────── 滴下施用時の葉令 生育阻害度 1週間後 2週間後 3週間後 ──────────────────────────────── 3葉期 0 0 0 2葉期 0 0 0 1.5葉期 0 0 0 0葉期 N.T. 0 0 ──────────────────────────────── (注)表中数値は生育阻害度を表す。
【0018】0葉期とは播種後5日目で発芽したばかり
の状態を意味する。噴霧処理日当日を0日目とした。
N.T.は植物体が充分に生育せず観察不可能であること
を意味する。このように、本発明に関わる除草用組成物
を実施例の方法で1/10000アール当たり10μl、つまり1
アール当たり100ml施用することによって、水没した状
態の2葉期以下のノビエの生育をかなり強力に阻害しう
ることが判明した。なお、第1表では数値的に植物が回
復するように見受けられるがこれは水面での薬剤の付着
が充分でなくダメージから回復した葉の存在が数値化さ
れたためで、実際の使用場面では適宜滴下施用すれば完
全防除が可能である。また、本除草用組成物はイネの生
育に全く影響を及ぼさないことも確認された。なお、本
除草用組成物は水面滴下後速やかに水面を拡展し持続し
て水面を浮遊し効果を発揮した。 b)滴下量と生育阻害度の関係 a)の除草用組成物を用い、1/10000aのポットで水田土を
用いノビエを1.5葉期まで育苗し、(このとき1ポット
につき5本ずつに間引きした。)水を加えて水没状態に
した後に一定量を滴下した。その後4週間にわたり、処
理を施したポットと無処理のポットとの間でノビエの生
育状態を比較観察し、滴下量と生育阻害度の関係を調べ
た。処理4週間後までの判定結果を第3表に示す。生育
阻害度は、無処理ポットにおけるノビエの生育状況と差
異の無かった場合を0%、5本の植物体全てが水面に拡
展した本除草用組成物によりダメージを受け、水面上へ
の伸長を完全に阻害された場合を100%(この状態が続
くとやがて水浸状のダメージが植物体全体に広がり壊死
する。)とする百分率で表した。 第3表 滴下量と生育阻害度の関係(ノビエ) ───────────────────────────────── 生育阻害度 滴下量 1週間後 2週間後 3週間後 4週間後 ───────────────────────────────── 0μl 0 0 0 0 10μl 95 95 90 90 20μl 100 100 100 100 30μl 100 100 100 100 50μl 100 100 100 100 ───────────────────────────────── (注)表中数値は生育阻害度を表す。
【0019】噴霧処理日当日を0日目とした。このよう
に、1ポットあたり10μlの滴下量でも充分に生育を阻
害しうるが、20μlの滴下により、ダメージを与えた植
物体の再生を完全に抑制できることが判明した。よって
本除草用組成物を水田のノビエ除草に利用する場合、完
全にノビエを防除するために必要な量は1/10000a当た
り20μl〜50μl、1aにして200ml〜500mlの範囲に存在
すると考えられる。なお、この際本除草用組成物の滴下
量とイネの生育阻害効果の関係を調べるため、1/1000
0aのポットで水田土を用い2.5葉期まで育苗したイネに
関してもノビエと同様にポットを水で満たした後(この
場合2.5葉期まで育苗したイネを用いているため第2葉
から上部は水面上に伸長した状態である。)に滴下処理
を行い生育状況を観察した。滴下処理4週間後までの判
定結果を第4表に示す。生育阻害度の判定は、ノビエの
場合と同様の百分率で表した。 第4表 滴下量と生育阻害度の関係(イネ) ────────────────────────────────── 生育阻害度 滴下量 1週間後 2週間後 3週間後 4週間後 ────────────────────────────────── 0μl 0 0 0 0 10μl 0 0 0 0 30μl 0 0 0 0 50μl 0 0 0 0 ────────────────────────────────── (注)表中数値は生育阻害度を表す。
【0020】噴霧処理日当日を0日目とした。このよう
に第2葉から上部が水面上に伸長した状態のイネは、本
除草用組成物を1/10000a当たり50μl滴下した場合で
あっても全く影響を受けないことが判明した。よって、
実際に田植え後の水田で本除草用組成物を滴下施用する
場合、イネへの薬害は問題にならない。 〔実施例2〕 鉱物油、植物油、シリコーン3成分の配
合物に関する検討 鉱物油、植物油、シリコーンの3成分を含有する配合物
のノビエに対する効果を判定した。下に、本実施例で用
いた製剤例を説明する。 製剤例No.1 ライトホワイトオイル、ひまし油、シリコーンオイルSA
G-47(日本ユニカー社)を重量比90:5:5で混合した
配合物 製剤例No.2 ライトホワイトオイル、ひまし油、シリコーンオイルTS
F-451-10(東芝シリコーン社)を重量比80:17:3で混
合した配合物 製剤例No.3 ヘビーホワイトオイル、ひまし油、シリコーンオイルSA
G-47(日本ユニカー社)を重量比50:45:5で混合した
配合物 製剤例No.4 ヘビーホワイトオイル、ひまし油、シリコーンオイルTS
F-451-10(東芝シリコーン社)を重量比60:35:5で混
合した配合物 製剤例No.5 スピンドルオイル、ひまし油、シリコーンオイルSAG-47
(日本ユニカー社)を重量比70:29:1で混合した配合
物 1/10000aのポットで水田土を用いノビエを1.5葉期まで
育苗し、(このとき1ポットにつき5本ずつに間引きし
た。)水を加えて水没状態にした後に上記製剤例で示し
た配合物を20μlずつ滴下した。その後3週間にわた
り、前記同様滴下量と生育阻害度の関係を調べた。判定
結果を第5表に示す。なお、生育阻害度の判定も前記と
同様に行った。 第5表 各種配合物(3成分)のノビエに対する生育阻害度 ───────────────────────────────── 製剤 生育阻害度 1週間後 2週間後 3週間後 ───────────────────────────────── No.1 90 95 100 No.2 100 90 85 No.3 100 100 90 No.4 95 100 100 No.5 90 95 85 ───────────────────────────────── (注)表中数値は生育阻害度を表す。
【0021】噴霧処理日当日を0日目とした。このよう
に鉱物油、植物油、シリコーンの3成分からなるあらゆ
る配合物がノビエに対する生育阻害効果を有することが
判明し、かつ、それらは水面滴下後速やかに水面を拡展
し持続して浮遊するものであった。 〔実施例3〕 鉱物油、植物油、シリコーン2成分の配
合物に関する検討 鉱物油、植物油、シリコーンのうちの2成分を含有する
配合物のノビエに対する効果を判定した。下に、本実施
例で用いた製剤例を説明する。 製剤例No.6 スピンドルオイル、大豆油を重量比80:20で混合した配
合物 製剤例No.7 スピンドルオイル、ひまし油を重量比90:10で混合した
配合物 製剤例No.8 スピンドルオイル、菜種油を重量比95:5で混合した配
合物 製剤例No.9 スピンドルオイル、シリコーンオイルTSF-451-10(東芝
シリコーン社)を重量比95:5で混合した配合物 製剤例No.10 スピンドルオイル、シリコーンオイルSAG-47(日本ユニ
カー社)を重量比85:15で混合した配合物 製剤例No.11 大豆油、シリコーンオイルTSF-451-10(東芝シリコーン
社)を重量比95:5で混合した配合物 製剤例No.12 大豆油、シリコーンオイルSAG-47(日本ユニカー社)を
重量比90:10で混合した配合物 製剤例No.13 菜種油、シリコーンオイルTSF-451-10(東芝シリコーン
社)を重量比97:3で混合した配合物 1/10000aのポットで水田土を用いノビエを1.5葉期まで
育苗し、(このとき1ポットにつき5本ずつに間引きし
た。)水を加えて水没状態にした後に上記製剤例で示し
た配合物を20μlずつ滴下した。その後3週間にわた
り、前記同様滴下量と生育阻害度の関係を調べた。判定
結果を第6表に示す。なお、生育阻害度の判定も前記と
同様に行った。 第6表 各種配合物(2成分)のノビエに対する生育阻害度 ──────────────────────────────── 製剤 生育阻害度 1週間後 2週間後 3週間後 ──────────────────────────────── No.6 90 85 85 No.7 90 90 80 No.8 80 80 80 No.9 90 85 80 No.10 90 90 85 No.11 85 80 80 No.12 80 75 75 No.13 80 80 75 ──────────────────────────────── (注)表中数値は生育阻害度を表す。
【0022】噴霧処理日当日を0日目とした。このよう
に鉱物油、植物油、シリコーンのうちの2成分からなる
あらゆる配合物もノビエに対する生育阻害効果を有する
ことが判明し、かつ、これらの配合物も水面滴下後速や
かに水面を拡展し持続して浮遊するものであった。
【0023】
【発明の効果】本発明により、水田水に少量直接滴下施
用することにより水面を速やかに広範囲に拡展した薬剤
による水田雑草の防除が可能となる。本除草剤組成物は
既存の化学除草剤原体を含有せず安全であるうえ、持続
して水面を浮遊するため、除草後は水田水上層を除去す
ることにより排除でき、環境に与える影響もない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 61/02 65/00 F //(A01N 37/02 27:00) (A01N 37/06 27:00) (72)発明者 辻野 泰子 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セ ンター内 (72)発明者 森田 健二 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セ ンター内 (72)発明者 横田 欣也 京都府京都市下京区西七条東久保町55番地 第一工業製薬株式会社内 (72)発明者 片岡 裕紀 京都府京都市下京区西七条東久保町55番地 第一工業製薬株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物油、鉱物油、及びシリコーンのうち
    の少なくとも2成分を有効成分として含有することを特
    徴とする除草用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物を湛水下の水田に
    直接滴下散布することを特徴とする除草方法。
JP5333087A 1993-12-27 1993-12-27 水面直接施用型除草性組成物及び除草方法 Pending JPH07187915A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1996003882A1 (fr) * 1994-07-29 1996-02-15 Japan Tobacco Inc. Herbicide contenant des microbes et procede d'utilisation de celui-ci
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