JPH0718768Y2 - 紡機用リング - Google Patents

紡機用リング

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JPH0718768Y2
JPH0718768Y2 JP1989061207U JP6120789U JPH0718768Y2 JP H0718768 Y2 JPH0718768 Y2 JP H0718768Y2 JP 1989061207 U JP1989061207 U JP 1989061207U JP 6120789 U JP6120789 U JP 6120789U JP H0718768 Y2 JPH0718768 Y2 JP H0718768Y2
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JP
Japan
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ring
fitting portion
locking groove
rail
spinning machine
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JP1989061207U
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English (en)
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JPH031978U (ja
Inventor
育夫 西山
Original Assignee
金井 宏之
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は精紡機、撚糸機等の紡機に用いられる紡機用リ
ングの改良に関するものである。
(従来の技術) 従来、紡機のリングレールに取り付けられるリングとし
ては、第3図(イ)に示されるようにリングレールに設
けられた取付孔に嵌め込まれる嵌込部(13)が、リング
の中心軸に平行な円筒状に形成された、ビス止め式リン
グ(14)がある。(実公昭35-7132号公報) また、第3図(ロ)に示されるようにリングレールに設
けられた取付孔に嵌め込まれる嵌込部(13)が、リング
の中心軸に平行な円筒状に形成され、上記嵌込部(13)
の外周に傾斜面(15)を有する環状溝(16)を設けたリ
ング(17)がある。(実公昭35-7132号公報) (考案が解決しようとする課題) 上記ビス止め式リングはリングレールに対して1本のビ
スによって取り付け固定されていた。しかし、このよう
なビス止め式リングにおいては、ビスがリングの嵌込み
部の外周面に当接し、押し付けられるため、リングが半
径方向に撓みを生じるという問題点があった。また、リ
ングとビスとの接触が点接触であり、しかもリングの撓
みを防ぐためにゆるく締めたりすると、機台の振動によ
りリングが浮き上るという問題点があった。
さらに、上記問題点を除去するために、リングの嵌込部
の外周に傾斜面を有する環状溝を設けたリングはリング
レールのリング取付孔に嵌め込まれ、上記環状溝にセッ
トスプリング(11)を着脱自在に圧着し、セットスプリ
ング(11)を環状溝の傾斜面とリングレールの下面とに
圧接することにより固定されていた。また、他の取付け
手段としては、環状溝の傾斜面にねじの先端を当接させ
て固定されていた。しかし、前記セットスプリング(1
1)による取付け手段では、リングレールの厚みが異な
ると、リングに形成される環状溝の位置を変更しなけれ
ばならず、機台の種類に応じて種々のリングを用意しな
ければならないという問題点があった。また、ビスによ
る取付け手段では、ビスを強く締め付けるとビス止め式
リングと同様にリングが撓み、しかも、傾斜面とビスと
は点接触であるため、リングが機台の振動により円周方
向に廻るという問題点があった。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記問題点を除去するためになされたものであ
り、フランジ部とリングレールへ嵌入される嵌込部を有
するリングにおいて、上記嵌込部の外周面に環状の係止
溝を刻設し、該係止溝の下面をリングの半径方向で下方
に向けて傾斜する傾斜面とし、さらに前記係止溝より下
方の嵌込部周面に、1乃至複数個の当接面を外周面と接
線方向に平面状となるように形成することにより、セッ
トスプリング、セットビス兼用の固定手段を有する紡機
用リングを提供するものである。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示すように、本考案の紡機用リング(1)は頂
部にフランジ部(2)を有し、下部にリングレールに嵌
入される嵌込部(3)を有している。なお、図中(4)
はリングネック部を示し、(5)はリング(1)をリン
グレール上に支承する鍔部を示している。
嵌込部(3)はその外周面に環状の係止溝(6)が刻設
されている。さらに係止溝(6)の下面はリングの半径
方向に外向きで、かつ下方に向けて傾斜角αが60°とな
るように傾斜した傾斜面(7)で形成されている。
また、上記係止溝(6)の下方で、嵌込部(3)の外周
面には、セットビスを当接させる当接面(8)が外周面
と接線方向に平面状となるよう形成されている。
なお、上記実施例において傾斜面(7)の角度αは60°
としたが、45°〜80°とするのが好ましく、45°未満で
あると、セットスプリングが傾斜面(7)に接触せず、
傾斜面(7)の下方角部に接触するため、安定したリン
グの保持ができず、また80°をこえると、リングに上向
きの力が働いたとき、セットスプリングが傾斜面(7)
上をすべり、リングが浮き上がるという問題点がある。
また、当接面(8)は嵌込部(3)の外周上に1ヶ所形
成しているが、数ヶ所に設けることも可能である。10ヶ
所以上と多くしすぎるとセットスプリングの作用が十分
に達成できないことがある。
次に、本考案の紡機用リングの取付状態を説明する。
第2図(イ)はセットスプリングを用いて取り付けた状
態を示すもので、リング(1)はリングレール(9)に
穿設された取付孔(10)に嵌入され、リング(1)の下
方より、リング(1)に形成した係止溝(6)とリング
レール(9)の下面との間にセットスプリング(11)を
取り付けて、リング(1)をリングレール(9)に固定
する。
第2図(ロ)はセットビスを用いて取り付けた状態を示
すもので、第2図(イ)と同様にリング(1)をリング
レール(9)の取付孔(10)に嵌入し、リングレール
(9)の前面よりセットビス(12)を螺合し、セットビ
ス(12)の先端をリング(1)の当接面(8)に押し当
てることにより、リング(1)をリングレール(9)に
固定する。
前記(イ)の場合には、セットスプリング(11)が係止
溝(6)の傾斜面(7)に当接するので、機台の振動に
より、リング(1)がリングレール(9)から浮き上が
ることがない。また前記(ロ)の場合には、セットビス
(12)が平面状に形成された当接面(8)に当接するの
で、機台の振動により、リング(1)が機台の振動によ
り廻ることがない。なお、この場合、平面状の当接面
(8)がリングの半径方向外方で下方に向う傾斜面に形
成すれば浮き上りも当時に防止できる。この時、当接面
(8)の傾斜角は1°〜10°とすればよいものである。
(考案の効果) 本考案の紡機用リングは上記構成としたので、セットス
プリング式取付け方法およびセットビス式取付け方法の
いずれにも使用でき、取付け種類に応じてリングを用意
する必要がなく、取扱いが非常に容易となる。
しかも、いずれの場合に使用しても機台の振動によるリ
ングの浮上りおよび回転が防止でき、トラベラの異常磨
耗、糸切れを発生せず、良品質の糸を安定して紡出でき
るという優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の紡機用リングの一実施例を示し、
(イ)は底面図、(ロ)は(イ)におけるX-X線断面
図、(ハ)は(イ)におけるY-Y線断面図、第2図
(イ),(ロ)は夫々本考案の紡機用リングの異なる使
用例を示す断面図、第3図(イ),(ロ)は夫々従来の
紡機用リングを示す断面図である。 (1),(14),(17)……リング、(2)……フラン
ジ部、(3),(13)……嵌込部、(4)……ネック
部、(5)……鍔部、(6)……係止溝、(7),(1
5)……傾斜面、(8)……当接面、(9)……リング
レール、(10)……取付孔、(11)……セットスプリン
グ、(12)……セットビス、(16)……環状溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フランジ部とリングレールへ嵌入される嵌
    込部を有するリングにおいて、上記嵌込部の外周面に環
    状の係止溝を刻設し、該係止溝の下面をリングの半径方
    向で下方に向けて傾斜する傾斜面とし、さらに前記係止
    溝より下方の嵌込部周面に、1乃至複数個の当接面を外
    周面と接線方向に平面状となるように形成してなる紡機
    用リング。
JP1989061207U 1989-05-27 1989-05-27 紡機用リング Expired - Lifetime JPH0718768Y2 (ja)

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JP1989061207U JPH0718768Y2 (ja) 1989-05-27 1989-05-27 紡機用リング

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JP1989061207U JPH0718768Y2 (ja) 1989-05-27 1989-05-27 紡機用リング

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Publication Number Publication Date
JPH031978U JPH031978U (ja) 1991-01-10
JPH0718768Y2 true JPH0718768Y2 (ja) 1995-05-01

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ID=31589254

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JP1989061207U Expired - Lifetime JPH0718768Y2 (ja) 1989-05-27 1989-05-27 紡機用リング

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0613269Y2 (ja) * 1989-03-29 1994-04-06 日本スピンドル製造株式会社 紡績用リング

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JPH031978U (ja) 1991-01-10

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