JPH07186397A - インクジェット記録装置の吐出回復装置および吐出回復方法 - Google Patents
インクジェット記録装置の吐出回復装置および吐出回復方法Info
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- JPH07186397A JPH07186397A JP33171493A JP33171493A JPH07186397A JP H07186397 A JPH07186397 A JP H07186397A JP 33171493 A JP33171493 A JP 33171493A JP 33171493 A JP33171493 A JP 33171493A JP H07186397 A JPH07186397 A JP H07186397A
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- recording
- recording head
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Abstract
(57)【要約】
【目的】キャップの当接、離間の際の圧力変動による記
録ヘッドへの悪影響を防止するとともに、大気連通孔か
らのインクの回収を容易にし、装置内へのインク付着を
防止する。 【構成】記録情報に従ってインク液滴を記録媒体に吐出
させ記録を行う記録ヘッド21と、該記録ヘッドの吐出
口面22に当接、離間可能に配設されるキャップ16と
を備えたインクジェット記録装置において、キャップ1
6に形成され、キャップ内部と大気とを連通する連通路
29と、該連通路に接離可能に設けられる吸引管30
と、該吸引管に接続される負圧発生手段32とを備え
る。
録ヘッドへの悪影響を防止するとともに、大気連通孔か
らのインクの回収を容易にし、装置内へのインク付着を
防止する。 【構成】記録情報に従ってインク液滴を記録媒体に吐出
させ記録を行う記録ヘッド21と、該記録ヘッドの吐出
口面22に当接、離間可能に配設されるキャップ16と
を備えたインクジェット記録装置において、キャップ1
6に形成され、キャップ内部と大気とを連通する連通路
29と、該連通路に接離可能に設けられる吸引管30
と、該吸引管に接続される負圧発生手段32とを備え
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク滴を記録ヘッド
の吐出口から飛翔させ記録紙に印字するインクジェット
記録装置において、記録ヘッドに圧接されるキャップ内
に負圧を発生させることにより吐出口内のインクを吸引
する方式の吐出回復装置および吐出回復方法に関する。
の吐出口から飛翔させ記録紙に印字するインクジェット
記録装置において、記録ヘッドに圧接されるキャップ内
に負圧を発生させることにより吐出口内のインクを吸引
する方式の吐出回復装置および吐出回復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録ヘッド
の吐出口からインクを飛翔させて用紙等の被記録材に付
着させて記録する。このようなインクジェット記録装置
においては、使用されない状態が長期にわたる場合、前
記吐出口からの水分蒸発によるインクの粘性の変化や、
吐出口近傍への異物の付着により記録品質低下の原因に
つながるため、装置が非記録状態にあるときには、弾性
部材からなるキャップを吐出口面へ圧接させて大気との
遮断を行っている。また、吐出不良の原因を解消する手
段の一つとして、例えば、キャップに吸引ポンプ等の負
圧発生装置を接続し、前記キャップ内に負圧吸引力を発
生させ、吐出口からインクを吸い出す方法も行われてい
る。
の吐出口からインクを飛翔させて用紙等の被記録材に付
着させて記録する。このようなインクジェット記録装置
においては、使用されない状態が長期にわたる場合、前
記吐出口からの水分蒸発によるインクの粘性の変化や、
吐出口近傍への異物の付着により記録品質低下の原因に
つながるため、装置が非記録状態にあるときには、弾性
部材からなるキャップを吐出口面へ圧接させて大気との
遮断を行っている。また、吐出不良の原因を解消する手
段の一つとして、例えば、キャップに吸引ポンプ等の負
圧発生装置を接続し、前記キャップ内に負圧吸引力を発
生させ、吐出口からインクを吸い出す方法も行われてい
る。
【0003】ところが、弾性部材からなるキャップを吐
出口面へ圧接する場合、該キャップ内の中空部分が潰さ
れるため、キャップ内の容積が減少してキャップ内部が
加圧状態になり、キャップ内が加圧状態になると、前記
吐出口内への空気や異物の侵入の恐れが生じるという問
題がある。また、キャップが吐出口面から離間する場合
にはキャップ内部が減圧状態になり、キャップ内が減圧
状態になると、前記吐出口内からのインクが装置内に漏
れるという問題がある。
出口面へ圧接する場合、該キャップ内の中空部分が潰さ
れるため、キャップ内の容積が減少してキャップ内部が
加圧状態になり、キャップ内が加圧状態になると、前記
吐出口内への空気や異物の侵入の恐れが生じるという問
題がある。また、キャップが吐出口面から離間する場合
にはキャップ内部が減圧状態になり、キャップ内が減圧
状態になると、前記吐出口内からのインクが装置内に漏
れるという問題がある。
【0004】この問題を解決するための吐出回復装置が
特開平3−180354号公報に開示されている。これ
を図5により説明する。弾性部材からなるキャップ51
の背面には、吸引ポンプに接続される負圧導入孔52
と、大気連通孔53が形成されている。このキャップ5
1はキャップホルダー54に保持されており、キャップ
ホルダー54は支持棒55およびスプリング56を介し
てキャップキャリッジ57に前後方向移動可能に支持さ
れている。キャップホルダー54の大気連通孔53に対
向する位置には、スプリング58により開き方向に付勢
される弁部材59が取り付けられ、キャップキャリッジ
57には弁部材59を動作させるための押しピン60が
スライド可能に取り付けられている。
特開平3−180354号公報に開示されている。これ
を図5により説明する。弾性部材からなるキャップ51
の背面には、吸引ポンプに接続される負圧導入孔52
と、大気連通孔53が形成されている。このキャップ5
1はキャップホルダー54に保持されており、キャップ
ホルダー54は支持棒55およびスプリング56を介し
てキャップキャリッジ57に前後方向移動可能に支持さ
れている。キャップホルダー54の大気連通孔53に対
向する位置には、スプリング58により開き方向に付勢
される弁部材59が取り付けられ、キャップキャリッジ
57には弁部材59を動作させるための押しピン60が
スライド可能に取り付けられている。
【0005】上記構成からなる吐出回復装置の動作につ
いて説明すると、図(A)に示す状態では、キャップ5
1は開放され、弁部材59は大気連通孔53を開き、吸
引ポンプは停止しており、キャップ51内は大気圧状態
になっている。この状態から図(B)に示すように、キ
ャップ51が記録ヘッド50の吐出口面50aを封止す
る状態となる。このとき、大気連通孔53は開いたまま
で、キャップ51内は大気圧状態になっており、キャッ
プ封止時にキャップ51が弾性変形してキャップ51内
の容積が減少することによる、記録ヘッド50の吐出口
内の加圧は防止されている。この状態から図(C)に示
すように、押しピン60が矢印の方向に押され、弁部材
59を押して大気連通孔53を封止するとともに、吸引
ポンプを駆動して負圧導入孔52から空気を吸引してキ
ャップ51内部を負圧状態にし、この負圧によって記録
ヘッド50の吐出口50a内のインクが吸い出される。
いて説明すると、図(A)に示す状態では、キャップ5
1は開放され、弁部材59は大気連通孔53を開き、吸
引ポンプは停止しており、キャップ51内は大気圧状態
になっている。この状態から図(B)に示すように、キ
ャップ51が記録ヘッド50の吐出口面50aを封止す
る状態となる。このとき、大気連通孔53は開いたまま
で、キャップ51内は大気圧状態になっており、キャッ
プ封止時にキャップ51が弾性変形してキャップ51内
の容積が減少することによる、記録ヘッド50の吐出口
内の加圧は防止されている。この状態から図(C)に示
すように、押しピン60が矢印の方向に押され、弁部材
59を押して大気連通孔53を封止するとともに、吸引
ポンプを駆動して負圧導入孔52から空気を吸引してキ
ャップ51内部を負圧状態にし、この負圧によって記録
ヘッド50の吐出口50a内のインクが吸い出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の吐出回復装置においては、負圧導入孔52と大気連
通孔53が別個に設けられているために、大気連通孔5
3に侵入したインクが回収されにくく、大気連通孔53
からのインクの漏れによって、装置内の汚れが発生し、
ひいては装置内の電気部品へのインク付着によるショー
ト等の不都合が発生するという問題を有している。
来の吐出回復装置においては、負圧導入孔52と大気連
通孔53が別個に設けられているために、大気連通孔5
3に侵入したインクが回収されにくく、大気連通孔53
からのインクの漏れによって、装置内の汚れが発生し、
ひいては装置内の電気部品へのインク付着によるショー
ト等の不都合が発生するという問題を有している。
【0007】本発明は、上記問題を解決するものであっ
て、キャップの当接、離間の際の圧力変動による記録ヘ
ッドへの悪影響を防止するとともに、大気連通孔からの
インクの回収を容易にし、装置内へのインク付着を防止
することができるインクジェット記録装置の吐出回復装
置および吐出回復方法を提供することを目的とするもの
である。
て、キャップの当接、離間の際の圧力変動による記録ヘ
ッドへの悪影響を防止するとともに、大気連通孔からの
インクの回収を容易にし、装置内へのインク付着を防止
することができるインクジェット記録装置の吐出回復装
置および吐出回復方法を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明のイン
クジェット記録装置の吐出回復装置は、記録情報に従っ
てインク液滴を記録媒体に吐出させ記録を行う記録ヘッ
ドと、該記録ヘッドの吐出口面に当接、離間可能に配設
されるキャップとを備えたインクジェット記録装置にお
いて、キャップに形成され、キャップ内部と大気とを連
通する連通路と、該連通路に接離可能に設けられる吸引
管と、該吸引管に接続される負圧発生手段とを備えたこ
とを特徴とする。
クジェット記録装置の吐出回復装置は、記録情報に従っ
てインク液滴を記録媒体に吐出させ記録を行う記録ヘッ
ドと、該記録ヘッドの吐出口面に当接、離間可能に配設
されるキャップとを備えたインクジェット記録装置にお
いて、キャップに形成され、キャップ内部と大気とを連
通する連通路と、該連通路に接離可能に設けられる吸引
管と、該吸引管に接続される負圧発生手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】また、本発明のインクジェット記録装置の
吐出回復方法は、前記吐出回復装置において、記録ヘッ
ドの吐出口面にキャップを当接する際に、キャップを吐
出口面に当接した後に、前記吸引管を連通路に接続させ
ることを特徴とし、さらに、記録ヘッドの吐出口面から
キャップを離間する際に、前記吸引管を連通路から離間
した後に、キャップを吐出口面から離間させることを特
徴とする。
吐出回復方法は、前記吐出回復装置において、記録ヘッ
ドの吐出口面にキャップを当接する際に、キャップを吐
出口面に当接した後に、前記吸引管を連通路に接続させ
ることを特徴とし、さらに、記録ヘッドの吐出口面から
キャップを離間する際に、前記吸引管を連通路から離間
した後に、キャップを吐出口面から離間させることを特
徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、キャップは記録ヘッドの吐出
口面に圧接してこれを封止する状態となるが、このと
き、連通孔は開いたままで、キャップ内は大気圧状態に
なっており、キャップ封止時にキャップが弾性変形して
キャップ内の容積が減少することによる、記録ヘッドの
ノズル内の加圧は防止される。
口面に圧接してこれを封止する状態となるが、このと
き、連通孔は開いたままで、キャップ内は大気圧状態に
なっており、キャップ封止時にキャップが弾性変形して
キャップ内の容積が減少することによる、記録ヘッドの
ノズル内の加圧は防止される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図4は本発明が適用されるインクジェット記録
装置の例を示す斜視図である。なお、本発明はこのよう
な多色記録装置に限定されるものではなく単色の記録装
置にも適用可能である。
明する。図4は本発明が適用されるインクジェット記録
装置の例を示す斜視図である。なお、本発明はこのよう
な多色記録装置に限定されるものではなく単色の記録装
置にも適用可能である。
【0012】図4において、二本のガイドレール1間に
はキャリッジ2が摺動自在に装着され、キャリッジ2
は、タイミングベルト3を介してキャリッジ駆動用モー
タ4に連結されている。キャリッジ2には、シアン、マ
ゼンタ、イエローおよびブラックの4つのインクジェッ
トカートリッジ5が装着されている。これらインクカー
トリッジは、ロックレバー6によりキャリッジ2に着脱
可能に装着される。各インクジェットカートリッジ5の
下面には、多数のインク吐出ノズル(図2の20)を有
する記録ヘッド(図2の21)が設けられるとともに、
この記録ヘッドにインクを供給するインクタンク7が内
蔵され、記録ヘッドには給電・信号ケーブル8により駆
動信号が伝達される。
はキャリッジ2が摺動自在に装着され、キャリッジ2
は、タイミングベルト3を介してキャリッジ駆動用モー
タ4に連結されている。キャリッジ2には、シアン、マ
ゼンタ、イエローおよびブラックの4つのインクジェッ
トカートリッジ5が装着されている。これらインクカー
トリッジは、ロックレバー6によりキャリッジ2に着脱
可能に装着される。各インクジェットカートリッジ5の
下面には、多数のインク吐出ノズル(図2の20)を有
する記録ヘッド(図2の21)が設けられるとともに、
この記録ヘッドにインクを供給するインクタンク7が内
蔵され、記録ヘッドには給電・信号ケーブル8により駆
動信号が伝達される。
【0013】2本のガイドレール1間には、これと平行
にフィードロール9およびイグジットロール10が配設
されており、フィードロール9およびイグジットロール
10は、歯車11、12、ベルト13を介して紙送り用
モータ14に連結されている。記録紙15上への記録
は、キャリッジ2を記録紙15の左から右へ移動させな
がら記録ヘッドを駆動させヘッド幅分の記録を行い、次
の印字に備えヘッド幅分だけ記録紙15を図で矢印方向
に移動するようにしている。ガイドレール1の端部に対
向する位置には、前記記録ヘッドのノズルを覆うキャッ
プ16を有する吐出回復装置17が昇降可能に配設され
ている。
にフィードロール9およびイグジットロール10が配設
されており、フィードロール9およびイグジットロール
10は、歯車11、12、ベルト13を介して紙送り用
モータ14に連結されている。記録紙15上への記録
は、キャリッジ2を記録紙15の左から右へ移動させな
がら記録ヘッドを駆動させヘッド幅分の記録を行い、次
の印字に備えヘッド幅分だけ記録紙15を図で矢印方向
に移動するようにしている。ガイドレール1の端部に対
向する位置には、前記記録ヘッドのノズルを覆うキャッ
プ16を有する吐出回復装置17が昇降可能に配設され
ている。
【0014】図1および図2は本発明の吐出回復装置の
1実施例を示し、図1は、図4の吐出回復装置の断面
図、図2は図1の吐出回復装置の動作を説明するための
断面図である。なお、図では1つの記録ヘッド21のみ
を示し、他の記録ヘッドは省略している。図1におい
て、記録ヘッド21は、その吐出口面22に例えば12
8個のノズル20を備えている。吐出回復装置17は、
ハウジング19と、キャップを移動させるためのキャッ
プステージ23を備え、キャップステージ23は、ハウ
ジング19内を図示矢印方向に移動可能に装着されてい
る。キャップステージ23には、図示しないモータによ
り回転する回転軸24が配設されている。この回転軸2
4には、偏心した状態で偏心カム25が固定され、偏心
カム25の図で裏側には、環状溝25aが形成されてい
る。
1実施例を示し、図1は、図4の吐出回復装置の断面
図、図2は図1の吐出回復装置の動作を説明するための
断面図である。なお、図では1つの記録ヘッド21のみ
を示し、他の記録ヘッドは省略している。図1におい
て、記録ヘッド21は、その吐出口面22に例えば12
8個のノズル20を備えている。吐出回復装置17は、
ハウジング19と、キャップを移動させるためのキャッ
プステージ23を備え、キャップステージ23は、ハウ
ジング19内を図示矢印方向に移動可能に装着されてい
る。キャップステージ23には、図示しないモータによ
り回転する回転軸24が配設されている。この回転軸2
4には、偏心した状態で偏心カム25が固定され、偏心
カム25の図で裏側には、環状溝25aが形成されてい
る。
【0015】キャップステージ23上には、樹脂製のキ
ャップホルダー26が支持軸27により移動自在に取り
付けられている。支持軸27の先端には、フック27a
が形成され、このフック27aがキャップステージ23
に形成された孔23aに圧入されている。支持軸27の
外周側で、キャップステージ23とキャップホルダー2
6との間には、スプリング28が配設されており、キャ
ップホルダー26は図で上方に付勢されている。キャッ
プホルダー26の上部には、内部に空間16aを有する
キャップ16が固定されている。キャップ16は、例え
ばブチルゴム等の弾性材料からなり、キャップ開口部の
断面積は約60mm2 で、吐出口面22に約1.8Nの
力で当接させる。キャップ16の底部からキャップホル
ダー26の内部には、大気に開口される連通路29が形
成されている。この連通路29の断面積は、約1mm2
で、吐出口面22を覆う開口部に比べて十分に小さく、
後述する吸引管30の当接、離間によるキャップ内の圧
力変動は殆ど生ぜず、吐出口面22の影響はない。
ャップホルダー26が支持軸27により移動自在に取り
付けられている。支持軸27の先端には、フック27a
が形成され、このフック27aがキャップステージ23
に形成された孔23aに圧入されている。支持軸27の
外周側で、キャップステージ23とキャップホルダー2
6との間には、スプリング28が配設されており、キャ
ップホルダー26は図で上方に付勢されている。キャッ
プホルダー26の上部には、内部に空間16aを有する
キャップ16が固定されている。キャップ16は、例え
ばブチルゴム等の弾性材料からなり、キャップ開口部の
断面積は約60mm2 で、吐出口面22に約1.8Nの
力で当接させる。キャップ16の底部からキャップホル
ダー26の内部には、大気に開口される連通路29が形
成されている。この連通路29の断面積は、約1mm2
で、吐出口面22を覆う開口部に比べて十分に小さく、
後述する吸引管30の当接、離間によるキャップ内の圧
力変動は殆ど生ぜず、吐出口面22の影響はない。
【0016】キャップステージ23を貫通して、前記連
通路29に対向する位置に吸引管30が装着され、吸引
管30の内部には吸引通路31が形成されている。キャ
ップステージ23の壁面と吸引管30の外面には、ピン
35、36が設けられ、これらピン35、36は偏心カ
ム25の環状溝25aに嵌合されている。
通路29に対向する位置に吸引管30が装着され、吸引
管30の内部には吸引通路31が形成されている。キャ
ップステージ23の壁面と吸引管30の外面には、ピン
35、36が設けられ、これらピン35、36は偏心カ
ム25の環状溝25aに嵌合されている。
【0017】次に、図1および図2により、上記構成か
らなる吐出回復装置17の動作について説明する。図1
は記録ヘッド21が、記録を終了してキャップ16に対
向する位置に退避した状態を示し、この状態では、キャ
ップステージ23が図で下方に移動してキャップ16の
空間16aが開放され、また、吸引管30が図で下方に
移動して連通路29が大気に開放された状態になってい
る。
らなる吐出回復装置17の動作について説明する。図1
は記録ヘッド21が、記録を終了してキャップ16に対
向する位置に退避した状態を示し、この状態では、キャ
ップステージ23が図で下方に移動してキャップ16の
空間16aが開放され、また、吸引管30が図で下方に
移動して連通路29が大気に開放された状態になってい
る。
【0018】次に、図示しないモータを駆動し偏心カム
25を図示矢印の如く回動させると、偏心カム25が環
状溝25aに沿って移動するためピン35、36を押し
上げ、キャップステージ23および吸引管30を図で上
方に移動させ、図2(A)に示すように、キャップ16
は記録ヘッド21のノズル20周辺に圧接してノズル2
0を封止する状態となる。このとき、連通孔29は開い
たままで、キャップ16内は大気圧状態になっており、
キャップ封止時にキャップ16が弾性変形してキャップ
16内の容積が減少することによる、記録ヘッド21の
ノズル20内の加圧は防止されている。
25を図示矢印の如く回動させると、偏心カム25が環
状溝25aに沿って移動するためピン35、36を押し
上げ、キャップステージ23および吸引管30を図で上
方に移動させ、図2(A)に示すように、キャップ16
は記録ヘッド21のノズル20周辺に圧接してノズル2
0を封止する状態となる。このとき、連通孔29は開い
たままで、キャップ16内は大気圧状態になっており、
キャップ封止時にキャップ16が弾性変形してキャップ
16内の容積が減少することによる、記録ヘッド21の
ノズル20内の加圧は防止されている。
【0019】この状態から、偏心カム25をさらに回動
させ、偏心カム25がピン36を押し上げ、吸引管30
を図で上方に移動させると、図2(B)に示すように、
吸引管30が連通孔29を封止するとともに、吸引ポン
プ32を駆動して連通孔29および吸引通路31から空
気を吸引してキャップ16内部を負圧状態にし、この負
圧によって記録ヘッド21のノズル20内のインクが吸
い出される。以上の動作により、長期間にわたって記録
動作を行わない場合に、ノズル20の乾燥やゴミの付着
を防ぐとともに、吸引ポンプ32によりノズル20に付
着した不要インク、塵挨等あるいはノズル20内の気泡
を吸引して除去することができる。この場合、インクは
連通孔29を経て完全に吸引されるため、連通孔29に
インクが残留することがなく、連通孔29が開放した際
に、装置内へのインク付着を防止することができる。
させ、偏心カム25がピン36を押し上げ、吸引管30
を図で上方に移動させると、図2(B)に示すように、
吸引管30が連通孔29を封止するとともに、吸引ポン
プ32を駆動して連通孔29および吸引通路31から空
気を吸引してキャップ16内部を負圧状態にし、この負
圧によって記録ヘッド21のノズル20内のインクが吸
い出される。以上の動作により、長期間にわたって記録
動作を行わない場合に、ノズル20の乾燥やゴミの付着
を防ぐとともに、吸引ポンプ32によりノズル20に付
着した不要インク、塵挨等あるいはノズル20内の気泡
を吸引して除去することができる。この場合、インクは
連通孔29を経て完全に吸引されるため、連通孔29に
インクが残留することがなく、連通孔29が開放した際
に、装置内へのインク付着を防止することができる。
【0020】図2(B)に示す状態から、記録動作を開
始するときには、偏心カム25を図1矢印に対して逆方
向に回動させると、吸引管30が図で下方に移動し、図
2(A)に示すように、連通孔29が開放した状態にな
り、この状態からさらに偏心カム25を逆方向に回動さ
せると、図1に示すように、キャップ16が図で下方に
移動して、記録ヘッド21の移動が可能となる。従っ
て、キャップ16が記録ヘッド21から離間する場合に
は、先ずキャップ16内部が大気圧状態になるため、キ
ャップ内が減圧状態になることにより生じる、記録ヘッ
ドのノズルからのインクの漏れを防止することができ
る。
始するときには、偏心カム25を図1矢印に対して逆方
向に回動させると、吸引管30が図で下方に移動し、図
2(A)に示すように、連通孔29が開放した状態にな
り、この状態からさらに偏心カム25を逆方向に回動さ
せると、図1に示すように、キャップ16が図で下方に
移動して、記録ヘッド21の移動が可能となる。従っ
て、キャップ16が記録ヘッド21から離間する場合に
は、先ずキャップ16内部が大気圧状態になるため、キ
ャップ内が減圧状態になることにより生じる、記録ヘッ
ドのノズルからのインクの漏れを防止することができ
る。
【0021】図3は、本発明の吐出回復装置の他の実施
例を示す断面図である。なお、図1の実施例と同一の構
成については、同一番号を付けて説明を省略する。図3
において、キャップステージ23を貫通して、前記連通
路29に対向する位置に吸引管30が移動自在に装着さ
れ、吸引管30の上部フランジ部30aとキャップステ
ージ23との間にはスプリング34が配設され、吸引管
30は図で上方に付勢されている。本実施例において
は、キャップステージ23の上下動に応じて吸引管30
を上下に移動させ、連通路29への当接、離間を行うこ
とが可能な構成になっている。そして、スプリング34
のバネ定数は、スプリング28のバネ定数よりも高めに
設定し、吸引管30が僅かの変位量で高い圧接力を得る
ようにしている。
例を示す断面図である。なお、図1の実施例と同一の構
成については、同一番号を付けて説明を省略する。図3
において、キャップステージ23を貫通して、前記連通
路29に対向する位置に吸引管30が移動自在に装着さ
れ、吸引管30の上部フランジ部30aとキャップステ
ージ23との間にはスプリング34が配設され、吸引管
30は図で上方に付勢されている。本実施例において
は、キャップステージ23の上下動に応じて吸引管30
を上下に移動させ、連通路29への当接、離間を行うこ
とが可能な構成になっている。そして、スプリング34
のバネ定数は、スプリング28のバネ定数よりも高めに
設定し、吸引管30が僅かの変位量で高い圧接力を得る
ようにしている。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャップの記録ヘッドへの当接、離間の際に、その圧力変
動による記録ヘッドへの悪影響を防止するとともに、大
気連通孔からのインクの回収を容易にし、装置内へのイ
ンク付着を防止することができる。
ャップの記録ヘッドへの当接、離間の際に、その圧力変
動による記録ヘッドへの悪影響を防止するとともに、大
気連通孔からのインクの回収を容易にし、装置内へのイ
ンク付着を防止することができる。
【図1】本発明の吐出回復装置の1実施例を示す断面図
である。
である。
【図2】図1の吐出回復装置の動作を説明するための断
面図である。
面図である。
【図3】本発明の吐出回復装置の他の実施例を示す断面
図である。
図である。
【図4】本発明が適用されるインクジェット記録装置の
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図5】従来のインクジェット記録装置における吐出回
復装置の動作を説明するための断面図である。
復装置の動作を説明するための断面図である。
16…キャップ、20…ノズル、21…記録ヘッド、2
2…吐出口面 23…キャップステージ、24…回転軸、25…偏心カ
ム、25a…環状溝 26…キャップホルダー、27…支持軸、29…連通
路、30…吸引管 31…吸引通路、32…吸引ポンプ、35、36…ピン
2…吐出口面 23…キャップステージ、24…回転軸、25…偏心カ
ム、25a…環状溝 26…キャップホルダー、27…支持軸、29…連通
路、30…吸引管 31…吸引通路、32…吸引ポンプ、35、36…ピン
Claims (3)
- 【請求項1】記録情報に従ってインク液滴を記録媒体に
吐出させ記録を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドの吐出
口面に当接、離間可能に配設されるキャップとを備えた
インクジェット記録装置において、キャップに形成さ
れ、キャップ内部と大気とを連通する連通路と、該連通
路に接離可能に設けられる吸引管と、該吸引管に接続さ
れる負圧発生手段とを備えたことを特徴とする吐出回復
装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の吐出回復装置において、
記録ヘッドの吐出口面にキャップを当接する際に、キャ
ップを吐出口面に当接した後に、前記吸引管を連通路に
接続させることを特徴とする吐出回復方法。 - 【請求項3】請求項1に記載の吐出回復装置において、
記録ヘッドの吐出口面からキャップを離間する際に、前
記吸引管を連通路から離間した後に、キャップを吐出口
面から離間させることを特徴とする吐出回復方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33171493A JPH07186397A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | インクジェット記録装置の吐出回復装置および吐出回復方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33171493A JPH07186397A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | インクジェット記録装置の吐出回復装置および吐出回復方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186397A true JPH07186397A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18246773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33171493A Pending JPH07186397A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | インクジェット記録装置の吐出回復装置および吐出回復方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07186397A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999061249A1 (en) * | 1998-05-28 | 1999-12-02 | Citizen Watch Co., Ltd. | Ink jet printer equipped with maintenance system |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33171493A patent/JPH07186397A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999061249A1 (en) * | 1998-05-28 | 1999-12-02 | Citizen Watch Co., Ltd. | Ink jet printer equipped with maintenance system |
WO1999061250A1 (en) * | 1998-05-28 | 1999-12-02 | Citizen Watch Co., Ltd. | Ink jet printer provided with maintenance system |
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